JPH11334046A - インクジェットノズルアレイによる媒体の領域に対する印刷方法 - Google Patents

インクジェットノズルアレイによる媒体の領域に対する印刷方法

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JPH11334046A
JPH11334046A JP11112528A JP11252899A JPH11334046A JP H11334046 A JPH11334046 A JP H11334046A JP 11112528 A JP11112528 A JP 11112528A JP 11252899 A JP11252899 A JP 11252899A JP H11334046 A JPH11334046 A JP H11334046A
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ink jet
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Alan E Cariffe
アラン・イー・カリフェ
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/16Special spacing mechanisms for circular, spiral, or diagonal-printing apparatus

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  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 平らな媒体上のインクジェットノズルアレイ
によるラスタ掃引の場合のヒステリシス及び余白の問題
を改善し、螺旋状の軌跡経路に沿って印刷して、機械的
ヒステリシスを減少させ、かつ、印刷されない余白の面
積が無くなるように一方向でのインクジェット印刷を可
能にする。 【解決手段】 インクジェット印刷システム50におい
て、インクジェットのノズルアレイが配置されており、
インクジェット印刷サイクル中にノズルアレイから発射
されるインク小滴を受け取るように平坦な媒体10を支
持している。また、インクジェット印刷サイクル中にイ
ンク小滴を媒体10上に発射する。この場合、インクジ
ェット印刷サイクル中にノズルアレイが、媒体10に対
して螺旋状軌跡を定義するように、ノズルアレイと媒体
10との間に相対運動を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットに
よる媒体への印刷を行う、インクジェットノズルアレイ
による媒体の領域に対する印刷方法(method for media
coverage withan ink jet nozzle array)及びそのイン
クジェット印刷システムに関し、より詳細には、螺旋状
の軌跡経路に沿って印刷して、機械的ヒステリシスを減
少させ、かつ、印刷されない余白の部分が無くなるよう
に一方向でインクジェット印刷を行う、インクジェット
ノズルアレイによる媒体の領域に対する印刷方法及びそ
のインクジェット印刷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のインクジェット印刷で
は、一列に配置されたノズルが、平らな四角形の媒体の
表面を、通常は左から右へ、次に右から左へ戻るように
して、かつ、上部から下部に移動する四角形のラスタ掃
引によって、媒体上にインクの小滴を配置(付着)する
方法が周知である。この方法によって、一列になったイ
ンクジェットノズルが、上下の移動の長さ、左右の走査
の長さ及び掃引開始のオフセットに依存して、媒体の全
領域を1回又は複数回で往来している。
【0003】ラスタ掃引中に、インクジェットノズルが
データに対応して駆動されてインクの小滴を発射(噴
射)し、このインクの小滴が媒体上に付着して媒体上に
テキスト又は画像が形成される。このプロセスでは、い
くつかの好ましくない誤差が発生する。この誤差は、一
般的に小滴をノズルから発射する角度、タイミング分解
状態、位置検出及び重大な機械的ヒステリシスによって
発生するインクジェットのヘッド取付部の方向誤差、す
なわち、機械的位置合せによって発生する。
【0004】ヒステリシスは、左側から右側に移動し、
次に左側から右側に移動する間の反復不可能な位置トレ
ースによって発生するものである。これによって、命令
位置が不正確になり、ノズル位置からのインキ発射がず
れた位置になってしまう。ヒステリシスは、しばしば、
組立部品の通常の公差に伴う機構の摩擦によって発生
し、機構の始動−停止運動によって顕著になる。静止摩
擦力は、動摩擦力よりも大きい場合がある。この静止摩
擦力は、ヘッドの掃引が逆転する際に機械的公差の片側
の方に変移する傾向がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように上記従来例
では、全ての動作(作用)によって、ノズルから発射さ
れたインクの小滴が媒体上の所定以外の間違った位置に
付着し、ときとして媒体上の画像やテキストに規則的、
視覚的な画像に対する悪影響が現れることがある。この
対策として、掃引の「掃引幅」をオーバラップさせた
り、例えば、左側から右側の一方向の掃引の間において
のみノズルを発射させたり、媒体上の同一領域上に多数
の通路を形成して機械的誤差を平均化する小滴の発射パ
ターンを選択するなどの、いくつかの解決策が見い出さ
れている。また、得られた印刷品質を高める自動較正の
技法も周知である。
【0006】インクを適切な位置に正確に発射する課題
の他に、媒体の垂直方向の動きを操作する機構の通常の
条件があり、この条件は、インクジェットヘッドのノズ
ルアレイが、媒体の縁まで全面的に移動できないため、
媒体の左側と右側両方の余白にインクの小滴を発射でき
ないことである。更に、他の機械的制約によって、媒体
の上側と下側の余白にもインクの小滴を発射できない。
【0007】本発明は、このような従来の技術における
課題を解決するものであり、平らな媒体上のインクジェ
ットノズルアレイによるラスタ掃引の場合のヒステリシ
ス及び余白発生の問題を改善するものであり、螺旋状の
軌跡経路に沿って印刷して、機械的ヒステリシスを減少
させ、かつ、印刷されない余白の面積が無くなるように
一方向でのインクジェット印刷が可能になるインクジェ
ットノズルアレイによる媒体の領域に対する印刷方法及
びそのインクジェット印刷システムの提供を目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明は、平坦な媒体上をインクジェットノズルア
レイでラスタ掃引した場合に、前記したヒステリシスの
問題と余白の問題を改善する。すなわち、ヒステリシス
の問題の改善は、機械的システムが複数回始動/停止し
ない場合、ノズルアレイが媒体に対して連続的に移動し
ている場合に実現される。本発明の態様による印刷技法
は、媒体とノズルアレイ間に相対的な螺旋運動を効果的
に実現することによって、その必要性を満たしている。
更に、螺旋の最大直径は、四角形の媒体の対角線寸法と
等しく出来る。これによって、媒体における最も縁(端
部)に小滴を発射(付着)できるようになる。この結
果、媒体の両方の辺と上下部の印刷されない余白の領域
が減少し、又は、無くなる。なお、この余白の領域が減
少し、又は、無くなることを、適宜、「余白の領域が無
くなる」のみをもって表記する。
【0009】このための本発明の一つの態様によるイン
クジェットノズルアレイによる媒体の領域に対する印刷
方法では、インクジェットノズルアレイを設定する段階
と、インクジェット印刷サイクル中にインクジェットノ
ズルアレイから発射されるインク小滴を受け取るように
平坦に媒体を支持する段階と、インクジェット印刷サイ
クル中にインク小滴を媒体上に発射する段階と、インク
ジェット印刷サイクル中にインクジェットノズルアレイ
が、媒体に対して螺旋状軌跡を定義するように、インク
ジェットノズルアレイと媒体との間に相対運動を設定す
る段階と、を有している。
【0010】本発明の他の一つの態様によるインクジェ
ット印刷システムは、インクジェット印刷サイクル中に
インク小滴を発射するインクジェットノズルアレイと、
インクジェット印刷サイクル中にノズルアレイから発射
されるインク小滴を受け取るように位置決めされた平坦
な媒体と有し、インクジェット印刷サイクル中にノズル
アレイが媒体に対して螺旋状軌跡を定義するようにノズ
ルアレイと媒体との間に相対運動を実現するための装置
を提供している。
【0011】このように本発明のインクジェットノズル
アレイによる媒体の領域に対する印刷方法及びそのイン
クジェット印刷システムは、平らな媒体上のインクジェ
ットノズルアレイによるラスタ掃引の場合のヒステリシ
ス及び余白が生じる問題を改善するものである。すなわ
ち、螺旋状の軌跡経路に沿って印刷して、機械的ヒステ
リシスを減少させ、かつ、印刷されない余白の面積が無
くなるように一方向でのインクジェット印刷が可能にな
る。
【0012】本発明の、これらとともに、その他の特徴
及び利点は、以下の添付図面に示したように、実施形態
の以下の詳細な説明から明らかになるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明のインクジェットノ
ズルアレイによる媒体の領域に対する印刷方法及びその
インクジェット印刷システムの実施の形態を図面を参照
して詳細に説明する。一つの実施形態において、ノズル
アレイ又は媒体を実際に周期的に停止させたり方向を逆
転せずに、ノズルアレイと平らな媒体の表面との間に相
対運動を行うインクジェット印刷技法を開示する。これ
は一つの実施形態において、ロー(ρ)、シータ(θ)
の座標空間で座標中心から延在するアームにノズルアレ
イを取り付けることによって達成できるものである。
【0014】ここでρは、座標中心からの距離の大き
さ、θは通常はラジアンの角度である。これによってノ
ズルアレイを、この中心から外方に移動させ、同時に媒
体を座標中心の周囲かつ円をもって回転させることが出
来る。あるいは、媒体の代わりにノズルアレイを回転さ
せ並進させて、インクジェットノズルに印刷対象の媒体
に対する螺旋状の軌跡を実現することも出来る。
【0015】図1は本発明のインクジェットノズルアレ
イによる媒体の領域に対する印刷方法及びそのインクジ
ェット印刷システムの実施形態における構成を示す斜視
図であり、本発明を実施するインクジェット印刷システ
ム50を示している。図1において、一列で配置された
インクジェットノズル56A〜56N(以降で説明する
図3)を有したノズルアレイ54を備えるインクジェッ
トペン52が、キャリッジ60に支持されている。この
キャリッジ60は、走査軸(キャリッジ軸)62に沿っ
て移動するように適合して配置されている。
【0016】キャリッジ60には、キャリッジ駆動シス
テム70が結合され、キャリッジ60は、走査軸62に
沿った経路で駆動される。キャリッジ駆動システム70
は、走査幅プリンタにおいて既知の構成であり、通常、
駆動モータ72、ベルト駆動機構74及びキャリッジ位
置データを提供するペン走査エンコーダ78(以降で説
明する図8)を備えたエンコーダストライプ76を有し
ている。図1に示すキャリッジ駆動システム70は、線
形掃引幅プリンタに通常必要とされるような高速のキャ
リッジ速度は不要である。したがって、親ねじ式駆動機
構(lead screwdrive)などの他の駆動機構を使用するこ
とが出来る。
【0017】印刷対象の媒体10は、ここでの媒体10
の平面において座標中心86を定義する中心軸82の周
囲を回転するように取り付けられた平坦な回転台プラテ
ン80に配置されている。回転台プラテン80は、回転
台モータ92と回転台の位置データを提供する回転台エ
ンコーダ94(以降で説明する図8参照)とを備える回
転式の回転台駆動システム90によって駆動される。
【0018】実施形態において、印刷対象の媒体を回転
台に対して平坦に支持するための装置が設けられてい
る。この装置は、例えば、真空押止システム、静電シス
テム、媒体を適切な位置に保持する取付具を備えた機械
システムなどがあり、当技術分野では周知である。
【0019】走査軸(キャリッジ軸)62は、座標中心
86(以降で説明する図3参照)上で線形のノズルアレ
イ軸と交差する。
【0020】また、図1には、キャリッジによって保持
された第2装置(ペン)40が示されている。この第2
装置(ペン)40は、オプションであり、黒インクジェ
ットペン(例えば、以降で説明する図8中のペン40
B)でも良く、インクジェットペン52が3室になって
いる場合は、三つの異なる色のインク小滴を発射する三
つのノズルアレイを備えた3色ペンでも良い。両方のペ
ンは、ペンキャリッジと媒体回転台の動きを利用して媒
体上の同じ領域を掃引することが出来る。例えば、イン
クジェットペン52は、第2装置(ペン)40が後で同
一の2πラジアンの回転領域を掃引する際に螺旋に掃引
する。なお、代替の第2装置として、光学スキャナ機能
を提供する光センサアレイを備えた光学走査ヘッドでも
良い。
【0021】これは、より詳細には、代理人整理番号1
097031−1の「Method forScanning Documents U
sing A Spiral Path Locus」と題名した同時係属出願に
記載されており、この出願の内容全体を参照して、本明
細書に適用される。この目的に適した光学走査ヘッドの
例は、1996年9月23日に出願されたハセルビ(Ha
selby)他による「UNDERPULSED SCANNER WITH VARIABLE
SCAN SPEED,P.W.M. COLOR BALANCE SCAN MODES AND CO
LUMN REVERSAL」と題する係属中の出願番号08/71
7,921に記載されており、その出願の内容全体を本
明細書において参照して適用する。その他の出願では、
第2装置(ペン)40は使用されていない。
【0022】図2は、本発明による印刷動作中の媒体1
0に対するノズルアレイの相対運動経路(すなわち、螺
旋状軌跡)を説明するための図である。図2中の軌跡1
は、例えば、印刷対象の媒体10の面に対して座標中心
86から最も遠く(外側)に取り付けられたインクジェ
ットペン52のノズル経路の跡である。領域1は、ノズ
ルアレイが座標中心86に最も近いときに、内側ノズル
が座標中心86の上に位置し、軌跡1の位置にあるノズ
ルが、この中心から最も遠く(外側)なるように、静止
ノズルアレイと媒体の回転によって設定されるノズルの
相対的な掃引で定義する円形領域である。領域2は、幅
Wと高さHの代表的な四角形の印刷領域を示している。
領域3は、インク小滴を付着させることが出来る外側の
境界を示す円によって制限される。
【0023】図3は、インクジェットノズル56A〜5
6Nを有する単純化したノズルアレイ54を示す模式図
である。図3に示す位置1は、媒体10の表面に対する
開始位置のノズルアレイを示しており、インクジェット
ノズル56Aが、プラテンの座標中心86に位置してい
る。位置2は、ノズルアレイ54と媒体10との間の相
対的な回転(角度シータ)を示している。この実施形態
において、キャリッジは、回転台プラテン80が最初に
1回転する間は停止しており、領域1を完全に網羅す
る。すなわち、完全に掃引する。この最初の完全な相対
的回転は、円形であり、また、インクジェットノズル5
6Aは、図3中の座標中心86に留まる。2回目の回転
で、キャリッジが動き始め、次の図4に示すような螺旋
状の相対経路を提供する。
【0024】図4は、媒体10が2回目に回転する(2
πラジアン)場合、すなわち、回転台プラテン80の回
転に伴ってキャリッジが、走査軸(キャリッジ軸)62
に沿って所与の動きをした場合の、最も外側のインクジ
ェットノズル56Nの経路を単純化して説明した図であ
る。図4に示す経路は、θ=0、半径ρ=1単位(1単
位は、ノズルアレイの幅と等しい)のインクジェットノ
ズル56Nの位置Aから開始し、θ=2π、ρ=2単位
のインクジェットノズル56Nの位置Eで終了する。イ
ンクジェットノズル56Nは、θ=π/2、ρ=1.2
5単位の位置Bと、θ=π、ρ=1.5単位の位置C
と、θ=π、ρ=1.75単位の位置Dとによって媒体
10に対して示した経路をたどることになる。
【0025】この2回目の回転中、すなわち、キャリッ
ジが移動を開始してからの最初の回転の間は、最初の回
転に対して印刷ノズルの網羅範囲が重なる。この2回目
の回転中、重複領域へのノズルからの発射を抑制し、ド
ットが二重になるのを防止するようにプリンタ制御装置
での制御プログラムを実行するのが好ましい。また、イ
ンクの小滴又はドットは、標準の設計慣例に従う螺旋経
路に沿って均一に離間することが好ましい。
【0026】また、図2及び図4は、この実施形態に関
し、ノズルアレイの半径方向の動きとして、回転台プラ
テン80上の媒体10が2πラジアン(360度)回転
するごとに半径方向にノズルアレイ一つ分の幅だけ移動
するように制限されている状態を示している。したがっ
て、図2において、螺旋状経路は、その経路にオーバラ
ップもアンダーラップもしない。回転台プラテン80の
3回目とそれ以後の全ての回転に関しては、ノズルアレ
イの初期の回転/通路に対するノズルアレイの守備範囲
の重なりがなくなる。
【0027】多数の応用例における周知の直交座標プリ
ンタでは、掃引幅の帯状化を防止するために、すなわ
ち、現在行われているのと同じように、螺旋状の帯状化
を阻止するために、経路を重ねることが望ましい。この
場合、ノズルアレイは、媒体10が2πラジアン回転す
るごとにノズルアレイ幅(1単位)よりも少ない距離に
おいて移動させる。
【0028】図5は、このような重なったケースの螺旋
状軌跡の例を説明するための図である。図5の例におい
て、キャリッジは、ノズルアレイが完全も1回転するご
とに0.5単位(ノズルアレイ幅)だけ外方向に移動す
る。代替として、ノズルアレイは、媒体10が2πラジ
アン回転するごとにノズルアレイ幅よりも大きい距離だ
け移動し、ノズルアレイが外方向に移動するときに印刷
範囲の隙間を設けるようにしても良い。そのような隙間
は、ノズルアレイを図3に示した外側位置から開始位置
に移動させる逆方向の渦巻走査で埋められる。
【0029】図6は、このようなアンダーラップの場合
の螺旋状軌跡の例を示している。図6の例において、キ
ャリッジは、完全に1回転するごとにノズルアレイが2
単位(ノズルアレイ幅)だけ外方向に移動する。ノズル
アレイが領域1の上にあるときに、インク小滴で領域1
を完全に覆うことが出来るように、回転台プラテン80
上の媒体10が最初に1回転する間に、この位置を維持
する必要がある。
【0030】次に、回転台プラテン80の2回目と、こ
れ以後の回転において、ノズルアレイが外側に移動する
ごとに、領域3の残りの全ての領域が、インク小滴の標
的になることが出来る。領域3は円形であるが、印刷を
望む媒体のほとんどが、通常、長方形の印刷領域2に示
されたような長方形である。この領域を完全にカバーす
るためには、ノズルアレイの最も内側のノズルが、座標
中心から外側に移動する必要があり、また、最も外側の
ノズルが、媒体の中心から最も遠くにある角まで達する
ことが出来なければならない。
【0031】ほとんどの場合、印刷ジョブの総印刷時間
を最小化するために、インクジェットノズルが小滴を一
定の割合で発射するが、これは、本発明には必要でな
い。しかしながら、そのような動作が必要な場合は、所
与のノズルの螺旋に沿った速度が、一定の回転速度(d
θ/dt)で半径ロー(ρ)において増大するため、回
転台プラテン80の回転速度は、Sが軌跡1に沿った接
線距離の場合に、[1] 微分表記法における微分dを用い
てdS=ρ*dθと、[2] tが時間を意味し、かつ、V
が軌跡1に沿った所望の一定速度である場合、dS/d
t=ρ*dθ/dt=Vとなるように、その調整を行
う。[3] ρが1ノズル単位幅で始まる場合に、dθ/d
t=V/ρを解くと、媒体の全領域がカバーされた時点
で(W2 +H2)1/2 /2に達する。ρが、分母位置にあ
る変数であるため、ヘッドの接線速度が一定でなければ
ならない場合は、回転速度がインクジェットヘッドの位
置の非線形関数である。
【0032】図7は、ヘッドの角速度の例を、座標中心
からの半径方向の距離の関数としてプロットしたグラフ
を示している。別の表現をすると、最も内側のノズルが
回転中心にあるとき、媒体の最大回転速度は1ラジアン
/秒であり、最低回転速度が、1単位長のノズルアレイ
の場合2/(W2 +H2)1/2 /2秒である。
【0033】例として、それぞれ1/300インチ
(0.085mm)だけ隣りから等しく離間された30
0のノズルからなるインクジェットアレイを使用して、
8.5×11インチ(21.6×27.9cm)の媒体
の縁から縁まで印刷したいと想定する。この場合、この
アレイは、長さが1インチ(25.4mm)である。イ
ンクジェットペンは、通常、最高発射速度に設計されて
いる。したがって、fが発射速度(周波数)の場合、等
しく離間された小滴は、ペン(ヘッド)が1/f秒に移
動する距離を示している。
【0034】これによって、ペン(ヘッド)の最高速度
が設定される。更に、ドットをその最高速度で発射して
いる間に、このノズルアレイの最高接線速度が、10.
0インチ(25.4cm)/秒であると仮定する。した
がって、ヘッドがこの速度で媒体の上を移動し、「掃引
幅」が1.0インチ(25.4mm)の幅であるとき、
1秒あたり10*300=3000個のドットが発射さ
れる。
【0035】回転中心から最も遠くにあるノズルが中心
から離れる必要のある最大位置は、例えば、(W2 +H
2)1/2 /2=(8.52 +112 ))1/2/2=6.95
インチ(17.7cm)であり、ρの外側限界に達する
場合、回転速度は図7に示したように、dθ/dt=V
/ρ=10.0インチ/秒/6.95インチ=1.44
ラジアン/秒、又は約13.75RPM(回転数/分)
である。接線速度は、回転速度に半径を掛けたものであ
る。これは、予想通り、1.44*6.95=10イン
チ(25.4cm)/秒である。
【0036】次に、回転中心から最も遠くのノズルが、
ρ=1.0インチ(2.54cm)にある際に、回転速
度は、図7に示したように、毎秒10.0インチ/1.
0インチ=10.0ラジアン/秒、又は約95.5RP
Mである。
【0037】総印刷時間は、10平方インチ(64.5
cm2 )/秒(1秒間にヘッドが掃引する面積は、ノズ
ルの長さと一秒間に移動する距離の積である)の一定速
度で領域3の円形領域全体を掃引するのにかかる時間と
して近似することが出来る。「掃引する」円の総面積
は、π*(半径2 )=3.14159*(6.952
=151.75平方インチ(979cm2 )であり、こ
こで半径は、領域2の直径寸法の半分である。毎秒10
平方インチ(64.5cm2 )で、これは、約15.2
秒である。
【0038】従来の方式において通常データ画素又は絵
素の行と列で構成される画像を描画する場合、行と列の
デカルト座標と、図2に示したρ−θ座標系の間にある
量子化タイプ効果によって、小滴が所望の「デカルト」
座標に基づいて正確に付着されない媒体領域がある。前
記した図式における最大誤差は、180度又はπラジア
ンの回転角度で生じ、πは、完全円の直径に対する円周
の比率を表す。周知のディジタル技術(例えば、畳み込
み)を使用して、ラスタデカルトデータをρ−θ座標に
標本化し直すことによって、印刷誤差が最小になる。Te
chnique forScanning Documents Using A Spiral Path
Locus」と題する同時係属出願には、そのような座標変
換の必要をなくした技法が記載されている。
【0039】図8は、図1に示したプリンタシステムの
制御システムの簡略化した回路図である。制御装置10
0は、印刷ジョブを定義するデータを取り出すためにメ
モリ102に接続されている。制御装置100は、キャ
リッジ駆動機構を含む駆動モータ72に駆動コマンドを
生成し、ペン走査エンコーダ78からキャリッジ/ペン
位置を示す位置信号を受け取る。また、制御装置100
は、回転台プラテンを回転させる回転台モータ92を制
御する回転台モータ駆動コマンドを生成し、回転台エン
コーダ94からエンコーダ信号を受け取って回転台プラ
テンの位置と角速度を決定する。
【0040】これによって、制御装置100は、キャリ
ッジ駆動を制御して、媒体に対してペンノズルアレイの
螺旋状軌跡がオーバラップしないようにし、また、帯状
化やその他の誤差を防ぐために軌跡をオーバラップさせ
たり、他の特別の印刷モードを実現するために軌跡をア
ンダーラップさせたりする。他の印刷モードの例には、
交番回転の印刷を省略して螺旋を形成し、キャリッジの
方向を端で反転させ、交番回転で省略したドットを充填
するものがある。
【0041】また、制御装置100は、生成する画像と
座標中心に対するペンの位置に従ってノズルアレイ54
に発射パルスを供給する。画像データは、メモリ102
に記憶しても、ホスト計算機120から受け取っても良
い。更に、制御装置100は、ノズルアレイ54の発射
速度を設定することが出来る。多くの場合、一定(最
大)の発射速度を使用することが望ましいが、その他の
ジョブや用途では、制御装置100が、特定の印刷ジョ
ブ全体にわたって一定でなく、より遅い一定の発射速度
を使用するように発射速度を制御することが出来る。発
射速度を変化させて、媒体10上の特定の領域でドット
の密度を高くしたり低くしたりすることが出来る。
【0042】ノズルアレイ54の各ノズルは、座標中心
86から、他のノズルと異なる半径方向の距離にある。
そのため、全てのノズルを一定速度で発射することによ
って、特に図2の領域1において、ρが小さな値のとき
に判明し易いドット間隔の差が生じる。例えば、(キャ
リッジの半径方向の動きが付随しにない)媒体の初期回
転中の領域1において、ノズル間隔が1/300インチ
(0.085mm)の場合、ρが回転中心から最も遠い
インクジェットノズル56N(図3)は、円周に沿って
1インチごとに300回発射しなければならない。1イ
ンチのノズルアレイの場合、円周は2πインチである。
【0043】したがって、この円周に沿って1/300
インチ(0.085mm)の間隔で1,885個のドッ
トが印刷される。座標中心から外れた第2のインクジェ
ットノズル56Bでは、円周がわずかに2π/300イ
ンチ、すなわち、0.0209インチ(0.53mm)
であり、この円周に沿ってインクを1,885個のドッ
ト発射するのは、その円周に沿ってインクを多く生成し
すぎるため不適切である。最も外側のノズルよりも一つ
内側のノズル、すなわち、回転中心に1/300インチ
(0.085mm)近いノズルの場合、1インチ当たり
300個のドットを維持するために発射されるドットの
数は、2π(1.0−1/300)(300)、すなわ
ち1,879個でなけばならない。
【0044】しかしながら、発射速度が最も外側のノズ
ルと同じ場合は、実際には1,885個のドットを発射
されることになり、それによって、生成されるドット
は、最も外側のノズルによって生成されるものよりも近
づくことになる。領域1の掃引中又は媒体の他の領域に
おいて、印刷した画素を印刷し直してはならず、制御装
置100内の論理回路は、各ノズルがどの画素を印刷す
べきかを容易に決定することができ、回転中心に近いノ
ズルを発射する頻度を少なくすることが出来る。
【0045】更に他の例として、ノズルアレイが、媒体
の2回目の回転後にρ値2.0に達した際に、インクジ
ェットノズル56A(回転中心に最も近い)は、ρ値が
1.0であり、同一のドット間隔を維持するために最も
外側のノズルの半分の速度で発射する必要がある。この
場合も、制御装置100内の論理回路は、印刷済みの画
素上にインクを付着させないように発射速度を調整す
る。しかしながら、インクジェットノズル56N、すな
わち、最も外側のノズルを、出来るだけ最大(一定)の
速度で発射させることによって、総印刷時間を最小にす
ることが望ましい。図7では、最も外側のノズルが一定
(最大)速度の場合に、印刷する予定の画素が隣りの画
素から少なくとも1/300インチ(0.085mm)
をもって離れているときに、他の全てのノズルが実際に
発射する速度の関係を示している。これは、必ず、最大
発射速度よりも遅い発射速度になる。このような速度の
差は、回転中心からの距離が大ききくなるについて急速
に小さくなる。
【0046】前記した実施形態は、単に本発明の原理を
表すことが出来る特定の実施形態を示していることを理
解できるものである。例えば、他の構成を利用して、ペ
ンと印刷媒体の間に所望の相対運動を実現して螺旋状経
路を実現することが出来る。例えば、静止したプラテン
上に印刷媒体を配置した状態で、螺旋状経路で動くアー
ム機構にペンを配置することが出来る。又は、この反対
に、ペンを静止位置に配置し、所望の螺旋状移動軌跡を
実現するプラテン上に印刷媒体を配置しても良い。ま
た、ペンの動きは、座標中心位置から始まり、半径方向
外側に移動するように説明したが、この代替として、ペ
ンが他の任意の位置から動き始めても良く、例えば、最
も外側の位置から動き始め、螺旋状内方に進み、座標中
心で終わっても良い。当業者は、このような原理によっ
て、本発明の範囲及び精神から逸脱することなく、その
他の構成を容易に考案することが出来るものである。
【0047】以下に本発明の実施の形態を要約する。 1.インクジェットノズルアレイによる媒体の領域に対
する印刷方法において、インクジェットノズルアレイ
(54)を設定する段階と、インクジェット印刷サイク
ル中に前記インクジェットノズルアレイ(54)から発
射されるインク小滴を受け取るように平坦に前記媒体
(10)を支持する段階と、インクジェット印刷サイク
ル中にインク小滴を前記媒体(10)上に発射する段階
と、前記インクジェット印刷サイクル中に前記インクジ
ェットノズルアレイ(54)が、前記媒体(10)に対
して螺旋状軌跡を定義するように、前記インクジェット
ノズルアレイ(54)と前記媒体(10)との間に相対
運動を設定する段階と、を有するインクジェットノズル
アレイによる印刷の適用方法。
【0048】2.前記相対運動を設定する段階が、印刷
サイクル中にインクジェットノズルアレイ(54)を定
期的に停止し、かつ、この方向を反転させずに行う上記
1記載のインクジェットノズルアレイによる媒体の領域
に対する印刷方法。 3.前記インクジェットノズルアレイ(54)が座標中
心から延在するアームに取り付けられて相対運動を設定
する段階に、前記媒体(10)を座標中心の周囲で回転
しながら前記インクジェットノズルアレイ(54)をア
ーム上で座標中心から外方に移動させる段階を有する上
記1又は2記載のインクジェットノズルアレイによる媒
体の領域に対する印刷方法。 4.前記インクジェットノズルアレイ(54)が座標中
心から半径方向に延在する方向での第1距離にわたっ
て、相対運動を設定する段階に、前記媒体(10)が座
標中心の周囲を一回転するごとに、前記インクジェット
ノズルアレイ(54)が第1距離と等しい距離だけ半径
方向に移動するように、前記インクジェットノズルアレ
イ(54)を半径方向に同じ割合で移動させる段階を有
する上記3記載のインクジェットノズルアレイによる媒
体の領域に対する印刷方法。 5.前記インクジェットノズルアレイ(54)が座標中
心から半径方向に延在する方向での第1距離にわたっ
て、相対運動を設定する段階に、前記媒体(10)が座
標中心の周囲を一回転するごとに前記インクジェットノ
ズルアレイ(54)が第1距離よりも短い距離において
半径方向に移動するように、前記インクジェットノズル
アレイ(54)を半径方向に同じ割合で移動させる段階
を有する上記3記載のインクジェットノズルアレイによ
る媒体の領域に対する印刷方法。 6.前記インクジェットノズルアレイ(54)が、座標
中心に対して最も外側のノズル(56N)を含む複数の
ノズル(56A〜56N)を有し、インクジェット印刷
サイクル中にインクの小滴を発射する段階が、最も外側
のノズルからのインク小滴を一定速度で発射する段階を
有し、かつ、相対運動を設定する段階が、前記インクジ
ェットノズルアレイ(54)の最も外側のノズルの接線
速度を実質的に一定化にするように前記媒体(10)の
相対回転速度を変化させる段階を有する上記3記載のイ
ンクジェットノズルアレイによる媒体の領域に対する印
刷方法。 7.前記インクジェットノズルアレイ(54)と前記媒
体(10)との間の相対運動とからなる段階が、印刷サ
イクル中に前記媒体(10)に対する前記インクジェッ
トノズルアレイ(54)の部分的オーバラップを実現す
るように選択された速度でインクジェットノズルアレイ
(54)を半径方向に移動させる段階を有する上記1〜
3のいずれかに記載のインクジェットノズルアレイによ
る媒体の領域に対する印刷方法。 8.前記インクジェットノズルアレイ(54)と前記媒
体(10)との間の相対運動とからなる前記段階が、前
記媒体(10)に対する前記インクジェットノズルアレ
イ(54)での部分的なオーバラップを実現するように
選択された速度で前記インクジェットノズルアレイ(5
4)を半径方向に移動させる段階を有する上記1〜3の
いずれかに記載のインクジェットノズルアレイによる媒
体の領域に対する印刷方法。 9.前記相対運動を設定する段階に、前記媒体(10)
の領域全体にわたってインクジェットノズルアレイ(5
4)が掃引する際に十分な距離において前記インクジェ
ットノズルアレイ(54)を半径方向に移動させる段階
を有する上記1〜8のいずれかに記載のインクジェット
ノズルアレイによる媒体の領域に対する印刷方法。
【0049】10.インクジェット印刷サイクル中にイ
ンク小滴を発射するインクジェットノズルアレイ(5
4)と、インクジェット印刷サイクル中に前記インクジ
ェットノズルアレイ(54)から発射されるインク小滴
を受け止めるように位置決めされた平坦な媒体(10)
と、インクジェット印刷サイクル中に前記インクジェッ
トノズルアレイ(54)が前記媒体(10)に対して螺
旋状軌跡を定義するように前記インクジェットノズルア
レイ(54)と前記媒体(10)との間の相対運動を実
現するための装置(60,72,80,92)と、を備
えるインクジェット印刷システム(50)。 11.前記インクジェットノズルアレイ(54)と前記
媒体(10)との間の相対運動を実現するための装置
(60,72,80,92)が、印刷サイクル中に前記
媒体(10)に対して前記インクジェットノズルアレイ
(54)での部分的なオーバラップを実現する速度で前
記インクジェットノズルアレイ(54)を半径方向に移
動するように適合させる上記10記載のインクジェット
印刷システム。 12.前記インクジェットノズルアレイ(54)と前記
媒体(10)との間の相対運動を実現するための装置
(60,72,80,92)が、前記媒体(10)に対
して前記インクジェットノズルアレイ(54)での部分
的なオーバラップを設定する速度で前記インクジェット
ノズルアレイ(54)を半径方向に移動させるように適
合させる上記11記載のインクジェット印刷システム。 13.前記インクジェットノズルアレイ(54)が取り
付けられたインクジェットペン(52)と、前記ペンを
保持し、座標中心を通って延在するキャリッジ軸(6
2)に沿って移動するように取り付けられたペンキャリ
ッジ(60)と、前記キャリッジ軸に沿って移動するよ
うにペンキャリッジを支持するアーム構造とを備え、相
対運動を設定する前記装置が、ペンをアーム上を座標中
心から外方に移動させるためのキャリッジ駆動装置(7
2)と、座標中心の周囲に前記媒体(10)を回転させ
るために回転駆動機構とを備える上記11記載のインク
ジェット印刷システム。 14.前記インクジェットノズルアレイ(54)は、座
標中心から半径方向に延在する方向に第1距離にわたっ
て、前記キャリッジ駆動装置(72)が、座標中心の周
囲を媒体(10)が一回転するごとに前記インクジェッ
トノズルアレイ(54)が第1距離と等しい距離におい
て半径方向に移動するように前記インクジェットノズル
アレイ(54)を半径方向に同一の速度で移動させる段
階を有する上記13記載のインクジェット印刷システ
ム。 15.制御装置(100)が、前記インクジェットノズ
ルアレイ(54)にノズルアレイを含む所与のノズルか
ら印刷サイクルの間に一定速度でインク小滴を発射させ
るノズル発射命令を生成し、媒体(10)を回転させる
装置が、前記媒体(10)の回転速度を変化させてイン
クジェットノズルアレイ(54)の接線速度を実質上一
定にするように適合させる上記10〜14のいずれかに
記載のインクジェット印刷システム。 16.制御装置(100)が、前記インクジェットノズ
ルアレイ(54)にインク小滴を印刷サイクルの間に可
変速度で発射させるノズル発射命令を生成する上記10
〜14のいずれかに記載のインクジェット印刷システ
ム。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のインクジェットノズルアレイによる媒体の領域に対す
る印刷方法及びそのインクジェット印刷システムによれ
ば、平らな媒体上のインクジェットノズルアレイによる
ラスタ掃引の場合のヒステリシス及び余白の問題が改善
さる。すなわち、螺旋状の軌跡経路に沿って印刷して、
機械的ヒステリシスを減少させ、かつ、印刷されない余
白の面積が無くなるように一方向でのインクジェット印
刷が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェットノズルアレイによる媒
体の領域に対する印刷方法及びそのインクジェット印刷
システムの実施形態における構成を示し、インクジェッ
ト印刷システムを示す斜視図である。
【図2】実施形態にあって印刷動作中の媒体に対するノ
ズルアレイの相対運動経路(螺旋状軌跡)を説明するた
めの図である。
【図3】実施形態にあって複数のノズルを有する単純化
したノズルアレイを平坦な媒体面に対する二つの位置で
示す模式図である。
【図4】実施形態にあって媒体が2回目に回転する場合
(プラテンの回転に伴ってキャリッジがキャリッジ軸に
沿って所与の動きをした場合)最も外側のノズルの経路
を単純化して説明するための図である。
【図5】実施形態にあってノズルアレイの螺旋が部分的
にオーバラップする場合にノズルアレイの最も外側のノ
ズルの媒体が1回転する間の第1代替経路を説明するた
めの図である。
【図6】実施形態にあってノズルアレイの螺旋が部分的
にアンダーラップする場合にノズルアレイの最も外側の
ノズルの媒体が1回転する間の第2代替経路を説明する
ための図である。
【図7】実施形態にあってノズルアレイの接線速度を維
持するための平坦な媒体の角速度を半径方向の距離の関
数として示す図(グラフ)である。
【図8】図1に示したプリンタシステムの制御システム
を簡略化して示す回路図である。
【符号の説明】
10 媒体 40 第2装置(ペン) 50 インクジェット印刷システム 52 インクジェットペン 54 ノズルアレイ 56A〜56N インクジェットノズル 60 キャリッジ 70 キャリッジ駆動システム 72 駆動モータ 74 ベルト駆動機構 76 エンコーダストライプ 78 ペン走査エンコーダ 80 回転台プラテン 90 回転台駆動システム 92 回転台モータ 94 回転台エンコーダ 100 制御装置 102 メモリ 120 ホスト計算機

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェットノズルアレイによる媒体
    の領域に対する印刷方法において、 インクジェットノズルアレイ(54)を設定する段階
    と、 インクジェット印刷サイクル中に前記インクジェットノ
    ズルアレイ(54)から発射されるインク小滴を受け取
    るように平坦に前記媒体(10)を支持する段階と、 インクジェット印刷サイクル中にインク小滴を前記媒体
    (10)上に発射する段階と、 前記インクジェット印刷サイクル中に前記インクジェッ
    トノズルアレイ(54)が、前記媒体(10)に対して
    螺旋状軌跡を定義するように、前記インクジェットノズ
    ルアレイ(54)と前記媒体(10)との間に相対運動
    を設定する段階と、 を有することを特徴とするインクジェットノズルアレイ
    による媒体の領域に対する印刷方法。
JP11112528A 1998-04-24 1999-04-20 インクジェットノズルアレイによる媒体の領域に対する印刷方法 Pending JPH11334046A (ja)

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