本発明は、情報記録媒体へデータの光学的な記録を行うと共に、ユーザが直接視覚可能な視覚情報を情報記録媒体へ記録する記録装置および記録方法に関する。
近年、映像データや音声データを圧縮して光ディスク媒体に記録する記録装置が急速に普及している。そのような記録装置として、例えばDVD(Digital Versatile Disc)レコーダが挙げられる。DVDレコーダでは、予約録画機能を使って、放送される番組をDVDディスクに録画し、必要な時に再生して視聴することができる。DVDディスクの記録容量(コンテンツデータを記録できる容量)は4.7GBであり、DVDレコーダの長時間録画モードでは4〜8時間もの録画が可能である。よって、通常は、複数の放送番組の光ディスク媒体への追記により録画していく。追記とは、コンテンツデータを録画済の光ディスク媒体に別のコンテンツデータを追加して録画することである。
このように、追記により放送番組を次々と録画する使用形態において、ジャンル毎に光ディスク媒体を変えて録画する場合などでは、空き容量が残っている光ディスク媒体が多数存在することになる。このような光ディスク媒体に残された記録可能な空き容量(残容量)を知るためには、その都度光ディスク媒体をDVDレコーダに装着して記録済みデータ情報を読み取り、残容量をテレビ画面上に表示させる必要があり、非常に手間がかかる。
そこで、容易に光ディスク媒体の残容量を知る技術として、DVDディスクへの録画終了時に残容量を算出し、機器内蔵の記憶部に記憶しておくことで光ディスク媒体を装着しなくとも残容量を表示できる技術がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−151244号公報
しかしながら、上記の技術ではDVDレコーダの電源を投入して所定の操作をしなければ残容量を知ることはできないし、複数の光ディスク媒体の残量を知るためにはTV画面に表示される光ディスク媒体IDと対応した目印(例えば通し番号など)を光ディスク媒体上に書き込んでおく必要があり、手間がかかる。また、録画したDVDレコーダ以外の機器では光ディスク媒体を装着しなければ残容量を知ることはできない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザが光ディスク媒体表面を直接視認するだけで手間無く光ディスク媒体の残容量を知ることができる記録装置および記録方法を提供することにある。また、本発明のさらなる目的は、ユーザが光ディスク媒体表面を直接視認するだけで記録されたデータの内容を知ることができる視覚情報を光ディスク媒体へ記録するときに、視覚情報の記録位置の位置合わせを容易にする記録装置および記録方法を提供することにある。
本発明の記録装置は、情報記録媒体へ記録するデータの内容を視覚的に示す視覚情報を前記情報記録媒体へ記録するための第1記録信号を生成する記録部と、前記情報記録媒体に記録されている所定のアドレス情報を、前記視覚情報を記録する位置の位置合わせの基準にして、前記第1記録信号に基づいて前記視覚情報を前記情報記録媒体へユーザが直接視認可能に記録するヘッド部とを備えることを特徴とする。
ある実施形態によれば、前記記録部は、前記視覚情報が記録された前記情報記録媒体上の位置を示す位置情報を前記情報記録媒体へ記録するための第2記録信号を生成し、前記ヘッド部は、前記第2記録信号に基づいて前記位置情報を前記情報記録媒体へ記録する。
ある実施形態によれば、前記データは、映像データ、音声データ、テキストデータ、プログラムデータのうちの少なくとも1つを含む。
ある実施形態によれば、前記視覚情報は、前記データのタイトル、ファイル名、記録した日のうちの少なくとも1つを示す。
本発明の記録方法は、情報記録媒体へ記録するデータの内容を視覚的に示す視覚情報を前記情報記録媒体へ記録するための記録信号を生成するステップと、前記情報記録媒体に記録されている所定のアドレス情報を、前記視覚情報を記録する位置の位置合わせの基準にして、前記記録信号に基づいて前記視覚情報を前記情報記録媒体へユーザが直接視認可能に記録するステップとを包含することを特徴とする。
本発明の記録装置は、情報記録媒体へ記録するデータの内容を視覚的に示す視覚情報を前記情報記録媒体へ記録するための第1記録信号を生成する記録部と、前記第1記録信号に基づいて前記視覚情報を前記情報記録媒体へユーザが直接視認可能に記録するヘッド部とを備え、前記記録部は、前記視覚情報が記録された前記情報記録媒体上の位置を示す位置情報を前記情報記録媒体へ記録するための第2記録信号を生成し、前記ヘッド部は、前記第2記録信号に基づいて前記位置情報を前記情報記録媒体へ記録することを特徴とする。
ある実施形態によれば、前記ヘッド部は、追加の視覚情報を記録する場合、前記位置情報に基づいて、記録済みの前記視覚情報と前記追加の視覚情報との位置合わせを行う。
ある実施形態によれば、前記ヘッド部は、前記情報記録媒体に記録されている所定のアドレス情報の記録位置を、前記視覚情報を記録する位置の位置合わせの基準にして、前記視覚情報を記録する。
ある実施形態によれば、前記データは、映像データ、音声データ、テキストデータ、プログラムデータのうちの少なくとも1つを含む。
ある実施形態によれば、前記視覚情報は、前記データのファイル名、タイトル、記録した日のうちの少なくとも1つを示す。
本発明の記録方法は、情報記録媒体へ記録するデータの内容を視覚的に示す視覚情報を前記情報記録媒体へ記録するための第1記録信号を生成するステップと、前記第1記録信号に基づいて前記視覚情報を前記情報記録媒体へユーザが直接視認可能に記録するステップと、前記視覚情報が記録された前記情報記録媒体上の位置を示す位置情報を前記情報記録媒体へ記録するための第2記録信号を生成するステップと、前記第2記録信号に基づいて前記位置情報を前記情報記録媒体へ記録するステップとを包含することを特徴とする。
本発明の記録装置は、前記情報記録媒体の残容量を視覚的に示す残容量情報を前記情報記録媒体へ記録するための第1記録信号を生成する記録部と、前記第1記録信号に基づいて前記残容量情報を前記情報記録媒体へユーザが直接視認可能に記録するヘッド部とを備えることを特徴とする。
ある実施形態によれば、前記情報記録媒体には1つ以上のデータと前記残容量情報とが記録済みであり、前記情報記録媒体に新たなデータを追加して記録した場合には、前記記録部は、前記新たなデータの記録により変化した残容量を示す更新情報を前記情報記録媒体へ記録するための第2記録信号を生成し、前記ヘッド部は、前記第2記録信号に基づいて前記更新情報を前記情報記録媒体へ記録し、前記情報記録媒体に記録された前記残容量情報を更新する。
ある実施形態によれば、前記残容量情報は、図形および文字の少なくとも一方によって表されている。
ある実施形態によれば、前記残容量情報は、図形および文字の少なくとも一方によって表されており、前記更新情報は、前記残容量情報を表す前記図形および前記文字の少なくとも一方に追加される追加図形および追加文字の少なくとも一方によって表されている。
ある実施形態によれば、前記残容量情報は、円形状によって表されており、前記更新情報は、前記円形状に対する前記情報記録媒体の内周側および外周側の一方へ追加される前記円形状の同心円によって表されている。
ある実施形態によれば、前記情報記録媒体には、前記情報記録媒体の円周方向の位置の基準となるマークが設けられており、前記ヘッド部は、前記マークの位置に基づいて、前記残容量情報と前記更新情報との位置が合うように、前記更新情報を前記情報記録媒体へ記録する。
ある実施形態によれば、前記ヘッド部は、前記情報記録媒体に記録されている所定のアドレス情報の記録位置に基づいて、前記残容量情報と前記更新情報との位置が合うように、前記更新情報を前記情報記録媒体へ記録する。
ある実施形態によれば、前記記録部は、前記残容量情報が記録された前記情報記録媒体上の位置を示す位置情報を前記情報記録媒体へ記録するための第3記録信号を生成し、前記ヘッド部は、前記第3記録信号に基づいて前記位置情報を前記情報記録媒体へ記録する。
ある実施形態によれば、前記ヘッド部は、前記位置情報に基づいて、前記残容量情報と前記更新情報との位置が合うように、前記更新情報を前記情報記録媒体へ記録する。
ある実施形態によれば、前記記録部は、記録された前記残容量情報を消去する場合には、前記残容量情報を消去するための消去用信号を生成し、前記ヘッド部は、前記消去用信号に基づいて前記残容量情報を消去する。
ある実施形態によれば、前記データは、映像データ、音声データ、テキストデータ、プログラムデータのうちの少なくとも1つを含む。
本発明の記録方法は、前記情報記録媒体の残容量を視覚的に示す残容量情報を前記情報記録媒体へ記録するための記録信号を生成するステップと、前記記録信号に基づいて前記残容量情報を前記情報記録媒体へユーザが直接視認可能に記録するステップとを包含することを特徴とする。
本発明によれば、情報記録媒体に記録されている所定のアドレス情報を、視覚情報を記録する位置の位置合わせの基準にして、視覚情報を記録する。これにより、位置合わせのための特別なマーク等を情報記録媒体に記していなくても、視覚情報の記録位置の位置合わせを行うことができる。
また、本発明によれば、視覚情報が記録された情報記録媒体上の位置を示す位置情報を情報記録媒体へ記録する。これにより、追加の視覚情報を記録するときに、記録済み視覚情報と追加の視覚情報との位置合わせを、位置情報に基づいて容易に行うことができる。
また、本発明によれば、情報記録媒体の残容量を視覚的に示す残容量情報を情報記録媒体へユーザが直接視認可能に記録する。情報記録媒体の残容量が光ディスク媒体表面に視覚的に容易にわかるように書き込まれているため、ユーザは、情報記録媒体表面を見るだけでその情報記録媒体の残容量を瞬時に知ることができる。
本発明の実施形態1による記録装置を示す図
本発明の実施形態1による残容量情報を示す図
本発明の実施形態1による残容量情報を示す図
本発明の実施形態1による残容量とリング数との関係を示す図
本発明の実施形態1による残容量情報の書き込み手順を示すフローチャート
本発明の実施形態1による残容量情報を削除した後の光ディスク媒体を示す図
本発明の実施形態1による残容量情報を削除した後の光ディスク媒体を示す図
本発明の実施形態2による残容量情報を示す図
本発明の実施形態2による残容量情報を示す図
本発明の実施形態2による残容量とリングの濃淡との関係を示す図
本発明の実施形態2による残容量情報の書き込み手順を示すフローチャート
本発明の実施形態2による残容量情報を削除した後の光ディスク媒体を示す図
本発明の実施形態2による残容量情報を削除した後の光ディスク媒体を示す図
本発明の実施形態3による残容量情報を示す図
本発明の実施形態3による残容量情報を示す図
本発明の実施形態3による位置決めの基準となる基準マークを示す図
本発明の実施形態3による位置決めの基準となる基準セクターを示す図
本発明の実施形態3による記録装置を示す図
本発明の実施形態3による複数の行で分割したレーベル面を示す図
本発明の実施形態3による残容量情報を削除した後の光ディスク媒体を示す図
本発明の実施形態3による残容量情報を削除した後の光ディスク媒体を示す図
本発明の実施形態4による残容量情報を示す図
本発明の実施形態4による残容量情報を示す図
本発明の実施形態4による残容量情報を削除した後の光ディスク媒体を示す図
本発明の実施形態4による残容量情報を削除した後の光ディスク媒体を示す図
符号の説明
1 第1の記録部
2 第2の記録部
3 ヘッド部
4 再生AV処理部
12 記録AV処理部
13 記録信号生成部
14 光ヘッド部
15 光ディスク媒体
16 再生部
17 基準位置検出部
18 制御部
19 ビットマップ画像生成部
20 描画部
21 描画ヘッド部
22 描画済領域管理部
以下、図面を参照して、本発明による記録装置および記録方法の実施形態を説明する。同様の構成要素には同様の参照符号を付し、同様の説明の繰り返しは省略する。
(実施形態1)
図1A〜図4Bを参照して、本発明による記録装置および記録方法の第1の実施形態を説明する。
まず、図1Aを参照する。図1Aは、本実施形態の記録装置100を示す図である。
記録装置100は、コンテンツデータを光ディスク媒体15へ記録するための記録信号1aを生成する第1記録部1と、記録信号1aに応じてコンテンツデータを光ディスク媒体15へ記録するヘッド部3と、光ディスク媒体15の残容量を視覚的に示す残容量情報を光ディスク媒体15へ記録するための記録信号2aを生成する第2記録部2とを備える。コンテンツデータは、例えば、映像データ、音声データおよびそれらを組み合わせたデータである。また、記録装置100によってテキストデータ、プログラムデータ等が光ディスク媒体15へ記録されてもよい。ヘッド部3は、記録信号2aに応じて残容量情報を光ディスク媒体15へユーザが直接視認可能に記録する。
本発明の実施形態の説明では、第1記録部1と第2記録部2とを別々の構成要素として示しているが、第1記録部1と第2記録部2とが一体に形成されていてもよい。本発明では、第1記録部1と第2記録部2とをまとめて記録部と称することもある。
記録装置100は、再生部16と、再生AV処理部4と、基準位置検出部17と、制御部18と、操作部10と、フォーカスサーボ機構5と、トラッキングサーボ機構6と、描画ヘッドサーボ機構7と、スピンドルサーボ機構8と、モータ9とを備える。
第1記録部1は、記録AV処理部12と記録信号生成部13とを備える。第2記録部2は、ビットマップ画像生成部19と描画部20とを備える。ヘッド部3は、光ヘッド部14と描画ヘッド部21とを備える。
次に、記録装置100の動作を説明する。記録装置100には、光ディスク媒体15が搭載されている。操作部10へ入力されるユーザからの命令に応じて、録画対象の放送コンテンツデータ(映像データと音声データを含む)が記録AV処理部12に外部から入力され、映像データと音声データとがそれぞれデータ圧縮され多重化されてAVストリーム121が生成される。AVストリーム121は記録信号生成部13に入力され、誤り訂正符号の付加や記録変調などが行われ、コンテンツデータを光ディスク媒体15へ記録するための記録信号1aを生成する。記録再生用の光ヘッド部14は、記録信号1aを受け取って、コンテンツデータを光ディスク媒体15に記録する。コンテンツデータを記録再生するとき、光ディスク媒体15は、スピンドルサーボ機構8によって制御されたモータによって回転する。光ヘッド部14の位置は、フォーカスサーボ機構5とトラッキングサーボ機構6によって制御される。制御部18は、記録装置100の構成要素全体の動作を制御する。
放送コンテンツデータの記録終了後、光ディスク媒体15より記録データを再生する。光ヘッド部14を介して再生される再生信号は再生部16に入力され、復調や誤り訂正が行われ、再生データ信号161が生成される。再生データ信号161は、再生AV処理部および基準位置検出部17に入力される。再生AV処理部4は、再生データ信号161をディスプレイ装置等の外部機器での表示に適した信号に変換して、外部機器へ出力する。基準位置検出部17の動作は後述する。
制御部18は、再生データ信号161から光ディスク媒体15の残容量や、コンテンツデータのタイトルを検出する。ビットマップ画像生成部19は、検出された残容量を視覚的に示す残容量情報と、記録したコンテンツデータのタイトルを示す視覚情報とを生成する。描画部20は、残容量情報および視覚情報を光ディスク媒体15へ記録するための記録信号2aに変換する。描画ヘッド部21は、記録信号2aを受け取って、光ディスク媒体15のレーベル面(非データ記録面)に残容量情報および視覚情報を記録する。残容量情報および視覚情報は、ユーザが直接視認可能なように記録される。描画ヘッド部21の位置は、描画ヘッドサーボ機構7によって制御される。
図1Bおよび図1Cは、光ディスク媒体15のレーベル面に書き込まれた残容量情報31および32を示す図である。残容量情報31および32は、図形および文字の少なくとも一方によって表され、この例では、光ディスク媒体15の中心を基準とした同心円によって表されている。
コンテンツデータの記録を繰り返して残容量が減っていくにつれて、光ディスク媒体15の内周から外周に向けて書き込まれる同心円状のリング数が増えていくことにより残容量が表される。
残容量とリングの数との関係の一例を図2に示す。コンテンツデータの記録が全く為されていない未記録光ディスク媒体には何も書き込まれておらず、コンテンツデータの記録により残容量が減少するにつれてリングが1本から5本へと残容量に応じて増えていく。5本のリングが書かれた光ディスク媒体は残容量が1GB以下である。
図3は、残容量情報の書き込み処理手順を示すフローチャートである。まず、未記録の光ディスク媒体15を記録装置100(図1)に挿入する(ステップS100)。記録装置100は、最初のコンテンツデータの記録を実行する(ステップS101)。録画完了後、制御部18は光ディスク媒体15の残容量を検出する(ステップS102)。検出した残容量Xが例えば3.5GBの場合には、第2記録部2およびヘッド部3は、2本のリングを書き込むための記録信号2aの生成および書き込みを実行する(ステップS103)。また、必要に応じて、第2記録部2およびヘッド部3は、残容量目盛りを書き込むための記録信号2aの生成および書き込みを実行する(ステップS104)。これらの動作により、図1Aに示すように、リング形状で残容量が光ディスク媒体表面で視覚的に示される。これにより、ユーザは、2本のリングが書き込まれていることを目視するだけで残容量が3〜4GBあることが瞬時に分かる。ここでレーベル面には例えば「LightScribe」技術を用いて残容量情報を書き込む。「LightScribe」技術の詳細は(http://www.lightscribe.com/)を参照のこと。例えば、レーベル面に感熱層を設け、その感熱層にレーザ光を照射することにより描画を行うことができる。
次に、1つ以上のコンテンツデータが記録された光ディスク媒体15に別のコンテンツデータを追記する動作を説明する。光ディスク媒体15を記録装置100に挿入する。光ディスク媒体15が記録済み光ディスク媒体である場合には、制御部18は、光ディスク媒体15の残容量を検出する(ステップS100およびS105)。制御部18は、検出した残容量Yが例えば3.5GBの場合には2本のリングが既に書き込まれていると判断する。続いて、記録装置100は、別のコンテンツデータの追記を実行する(ステップS106)。記録完了後、制御部18は、光ディスク媒体15の残容量を検出する(ステップS107)。例えば検出した残容量Zが0.5GBだったとする。2本のリングは既に書かれているので、第2記録部2およびヘッド部3は、3本目から5本目までの3本のリングを書き込むための記録信号2bの生成および書き込みを実行する(ステップS108)。これにより、記録済みの2本のリングの外周側へ、3本目から5本目までの3本のリングが同心円状に追加される。新たなコンテンツデータの記録により変化した残容量を示すための更新情報として3本目から5本目までの3本のリングを書き込むことにより、ディスク媒体表面に示される残容量情報が更新される。これらの動作により、図1Bに示すように、更新された残容量情報32がリング形状で、光ディスク媒体表面で視覚的に示される。ユーザは、5本のリングが書き込まれていることを目視するだけで残容量が0〜1GBあることが瞬時に分かる。
また、残容量情報を同心円状のリング形状で表すことにより、残容量情報を記録するときの円周方向に沿った位置決めが不要なので、文字情報を記録するときと比較して、記録制御を単純にすることができる。
なお、追記により光ディスク媒体の残容量が殆ど無くなった場合など、さらなる追記を行わない光ディスク媒体に対してはユーザの指示を受けてあるいは自動的に残容量情報を削除してもよい。残容量を示すリングおよび目盛りを消去可能な場合はそれらを消去すればよい。例えば、特開平11−151856号公報に記載されている可逆性感熱記録材料をレーベル面に設けている場合は、描画ヘッド部21が、残容量情報の記録位置へ、消去のためのレーザ光を照射することにより、残容量情報を消去することができる。特開平11−151856号公報に記載されている可逆性感熱記録材料は、ロイコ染料と可逆顕色剤を含んでいる。例えば、ロイコ染料は、3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランであり、可逆顕色剤は、N−[3−(p−ヒドロキシフェニル)プロピオノ]−N’−n−オクタデカノヒドラジドであるが、これらに限定されない。レーベル面に形成された可逆性感熱記録層にレーザ光を集光し発熱させることで、可逆性感熱記録層に対する残容量情報の記録(描画)あるいは残容量情報の消去を行うことができる。可逆性感熱記録層への発色記録画像を形成するためには、記録位置を過熱した後に急速に冷却すればよく、これはレーザ光の短時間照射により実現できる。第2記録部2およびヘッド部3は、そのような短時間照射のためのレーザ光パルスを出射するための記録信号2aおよび2bの生成およびレーザ光パルスの出射を実行する。また、残容量情報の消去は、可逆性感熱記録層に比較的長時間に渡ってレーザ光を照射することにより実現される。比較的長時間に渡ってレーザ光を照射することにより、可逆性感熱記録層の周辺部分まで加熱されるため冷却速度が遅くなり、残容量情報の記録部分を元の記録前の状態に戻すことができる。これにより、残容量情報を消去することができる。第2記録部2およびヘッド部3は、残容量情報を消去する場合には、上記のような長時間照射のためのレーザ光パルスを出射するための消去信号2cの生成およびレーザ光パルスの出射を実行する。
また、残容量情報の消去の際に、記録済みコンテンツデータに関する情報、例えばタイトルをデータ記録面より読み取り、光ディスク媒体のレーベル面に印字すれば、記録されたコンテンツが一目で分かり便利である。レーベル面に記録する視覚情報は、タイトル、ファイル名、記録した日、およびそれらの情報の組み合わせなどである。図4Aは、残容量情報が消去されたレーベル面に記録された視覚情報36を示している。
また、残容量情報を消去できない光ディスク媒体を用いる場合は、図4Bに示すように、残容量情報を塗りつぶすように図形を上書きすることで残容量情報を実質的に削除することができる。
上述の説明では、内周から外周へリングを増やすことで残容量を視覚的に示す例を説明したが、外周から内周へリングを増やすことで残容量を視覚的に示してもよい。また、リングの消去が可能な場合、最初の記録時に残容量に比例した本数のリングを書き込んでおき、追記により残容量が減少する毎にリングを消去することでリング数を減らしてもよい。
またここでは残容量情報である同心円状のリングをレーベル面に書き込む例を説明したが、レーベル面ではなくデータ記録面に予め設けておいたデータ未記録領域に同心円状のリングやタイトルを書き込んでもよい。データ記録面に図形を書き込む技術は、例えば「DiscT@2」技術がある。「DiscT@2」技術の詳細は(http://www.yamaha.co.jp/)を参照のこと。
(実施形態2)
図5Aおよび図5Bは、本実施形態における光ディスク媒体15のレーベル面に書き込まれた残容量情報41および42を示す図である。残容量情報41および42の記録は記録装置100(図1A)によって行われる。
本実施形態では、コンテンツデータの追記を繰り返して残容量が減っていくにつれて、光ディスク媒体表面に描かれたリングの濃淡が変化する。残容量とリングの濃度との関係の一例を図6に示す。コンテンツデータの記録が全く為されていない未記録光ディスク媒体には何も書き込まれておらず、コンテンツデータの記録により残容量が減少するにつれてリングの濃度が20%から100%へと残容量に応じて増えていく。リングの濃度が100%の光ディスク媒体は残容量が1GB以下である。リングの濃淡は、照射するレーザ光のパワー、照射時間により制御することができる。また、描画するドット数で濃淡を表現することができる。
図7は、残容量情報41および42の書き込み処理手順を示すフローチャートである。まず、光ディスク媒体15を記録装置100に挿入し、コンテンツデータの記録を実行する(ステップS109)。録画完了後、制御部18は、光ディスク媒体15の残容量を検出する(ステップS110)。検出した残容量Xが例えば3.5GBの場合には、第2記録部2およびヘッド部3は、40%濃度のリングの書き込み処理(ステップS111)を実行し、図5Aに示すような形状で残容量が光ディスク媒体表面に視覚的に示される。これにより、40%濃度のリングが書き込まれていることを目視するだけで残容量が3〜4GBあることが瞬時に分かる。
また、別の例として、検出した残容量Xが0.5GBの場合には、第2記録部2およびヘッド部3は、100%濃度のリングの書き込み処理(ステップS111)を実行し、図5Bに示すような形状で残容量が光ディスク媒体表面に視覚的に示される。これにより、100%濃度のリングが書き込まれていることを目視するだけで残容量が0〜1GBあることが瞬時に分かる。
このように、リングの濃淡により残容量を表すことで、省スペースで残容量を表すことができる。
残容量を示すリングが消去可能な場合においては、追記により光ディスク媒体の残容量が殆ど無くなった場合など追記を行わない光ディスク媒体に対しては、ユーザの指示を受けてあるいは自動的に残容量情報を消去すればよい。その際に、記録済みコンテンツデータに関する情報、例えばタイトルなどをデータ記録面より読み取り光ディスク媒体のレーベル面に印字すれば、図8Aに示すように光ディスク媒体に録画されているコンテンツが一目で分かり便利である。図8Aは、残容量情報が消去されたレーベル面に記録された視覚情報36を示している。また、残容量情報を消去できない光ディスク媒体を用いる場合は、図8Bに示すように、リングはそのままにしておきタイトルを印字すればよい。
本実施形態では、リングの濃淡を変えることで残容量を視覚的に示したが、リングの書き換えが可能な場合だと、リングの色を変えることで残容量情報を更新してもよい。
またここでは残容量情報であるリング状の図形をレーベル面に書き込む場合について説明したが、レーベル面ではなくデータ記録面に予め設けておいたデータ未記録領域を利用してリング状の図形やタイトルを書き込んでもよい。
(実施形態3)
図9Aおよび図9Bは、本実施形態における光ディスク媒体15のレーベル面に書き込まれた残容量情報46を示す図である。残容量情報46の記録は記録装置100(図1A)によって行われる。
本実施形態では、コンテンツデータの記録を繰り返して残容量が減っていくにつれて、光ディスク媒体表面に描かれた棒グラフが変化する。
図3を参照して、この残容量情報46の書き込み処理手順を説明する。まず、未記録の光ディスク媒体15を記録装置100に挿入する(ステップS100)。記録装置100は、最初のコンテンツデータの記録を実行する(ステップS101)。録画完了後、制御部18は、光ディスク媒体15の残容量を検出する(ステップS102)。検出した残容量Xが例えば3.5GBの場合には、第2記録部2およびヘッド部3は、2個の四角を書き込むための記録信号2aの生成および書き込みを実行する(ステップS103)。また、必要に応じて、第2記録部2およびヘッド部3は、残容量目盛りを書き込むための記録信号2aの生成および書き込みを実行する(ステップS104)。これらの動作により、図9Aに示すような棒グラフの形状で残容量が光ディスク媒体15表面に視覚的に示される。これにより、ユーザは、棒グラフを目視するだけで残容量が瞬時に分かる。また、記録したコンテンツデータに関する情報、例えばタイトルなどを合わせて印字すれば、追記途中の光ディスク媒体であっても録画されているコンテンツが一目で分かり便利である。
次に、別のコンテンツデータを追記するために、この光ディスク媒体を記録装置100に挿入する。光ディスク媒体15が記録済み光ディスク媒体である場合には、制御部18は、光ディスク媒体の残容量を検出する(ステップS100およびS105)。制御部18は、検出した残容量Yが例えば3.5GBの場合には2個の四角が既に書き込まれていると判断する。続いて、記録装置100は、別のコンテンツデータの追記を実行する(ステップS106)。録画完了後、制御部18は、光ディスク媒体15の残容量を検出する(ステップS107)。検出した残容量Zが例えば0.5GBの場合には、2個の四角は既に書かれているので、第2記録部2およびヘッド部3は、3個目から10個目までの8個の四角を書き込むための記録信号2bの生成および書き込みを実行する(ステップS108)。これらの動作により、図9Bに示すような形状で残容量が光ディスク媒体表面に視覚的に示される。これにより、ユーザは、10個の四角が書き込まれていることを目視するだけで残容量が少ないことが瞬時に分かる。
残容量情報46の形状が実施形態1および2で説明したリング形状と異なり棒グラフ形状であるため、残容量が分かり易いが、追記時に光ディスク媒体15の円周方向(回転方向)の位置合わせをした上で、棒グラフを追加書き込みする必要がある。以下、位置合わせの手順を説明する。
位置合わせの手順の第1の例として、図10Aに示すように、レーベル面に光ディスク媒体15の半径方向に沿って伸びる基準線51がマークとして予め形成されている。基準線51の位置は、ヘッド部21がレーザ光をレーベル面に照射し、反射光を受けることにより検出することができる。基準線51の位置と、光ディスク媒体15の回転速度と、光ディスク媒体15の半径方向に沿ったヘッド部21の位置とから、レーベル面上の光スポットの位置を特定することができる。
レーベル面に予め書き込まれたマーカを検出して回転方向の位置合わせをする技術は、特開2000−40264号公報に開示されている。この技術を用いれば、最初に残容量と残容量目盛りとを書き込む際に、併せてマーカを所定の位置に書き込んでおき、追記時にはこのマーカによって位置合わせをした上で残容量を更新すればよい。
光ディスク媒体15の回転方向の位置合わせ手順の第2の例を説明する。光ディスク媒体15のデータ記録面には回転方向に沿ってトラックが形成されている。このトラックは固定データ長のセクターが集まったものである。このセクター群にはトラック内で唯一のID(アドレス情報)がそれぞれに割り振られている。セクターIDの詳細は「O plus E」1996年6月号(No.199)、新技術コミュニケーションズ発行、93〜97ページを参照のこと。未記録の光ディスク媒体15に初めてコンテンツデータを記録した時に特定のセクター(特定IDを有する基準セクター)を回転方向の基準として定めておけば、基準セクターを検出して、回転方向の位置決めをして視覚情報を書き込むことで、正しく位置合わせをして書き込みをすることができる。また、視覚情報の追記時においても、先に書き込み済の視覚情報と新たに書き込む視覚情報(更新情報)とを正しく位置合わせをして、更新情報を追加して書き込みすることができる。
図1Aを参照して、コンテンツデータの記録終了後、光ディスク媒体15より記録データを再生する。光ヘッド部14を介して再生される再生信号は再生部16に入力され、復調や誤り訂正が行われ、再生データ信号161が生成される。再生データ信号161は、再生AV処理部および基準位置検出部17に入力される。基準位置検出部17は、基準セクターのアドレス情報(例えば、ID=0)を検出する。
制御部18は、特定のアドレス情報を示す基準セクターの検出位相を回転方向の基準(0度)と定める。ビットマップ画像生成部19は、基準セクターの位置を基準として、視覚情報(残容量情報や、記録したコンテンツデータのタイトル)191を生成する。描画部20は、視覚情報を光ディスク媒体15へ記録するための記録信号2aに変換する。描画ヘッド部21は、記録信号2aを受け取って、光ディスク媒体15のレーベル面に視覚情報を記録する。これにより、図9Aに示すように、残容量情報46およびタイトル36がレーベル面に描画される。
続いて、記録済の光ディスク媒体15に別のコンテンツデータを追記して、視覚情報を追加記録する手順を説明する。コンテンツデータの追記が終了すると、光ディスク媒体15より記録データを再生する。光ヘッド部14を介して再生される再生信号は再生部16に入力され、復調や誤り訂正が行われ、再生データ信号161が生成される。再生データ信号161は、基準位置検出部17に入力される。基準位置検出部17は、基準セクターのアドレス情報(例えば、ID=0)を検出する。
制御部18は、特定のアドレス情報を示す基準セクターの検出位相を回転方向の基準(0度)と定める。ビットマップ画像生成部19は、基準セクターの位置を基準として、追加の視覚情報(残容量情報や、記録したコンテンツデータのタイトル)を含む更新情報を生成する。描画部20は、更新情報を光ディスク媒体15へ記録するための記録信号2bに変換する。描画ヘッド部21は、記録信号2bを受け取って、光ディスク媒体15のレーベル面に更新情報を記録する。描画ヘッド部21は、基準セクターの位置を基準として生成された記録信号2bを用いて、レーベル面に既に書き込み済の図形や文字と位置合わせをして更新情報を追加記録する。これにより、図9Bに示すように、更新された残容量情報およびタイトルがレーベル面に描画される。
追記により光ディスク媒体の残容量が殆ど無くなった場合など、追記を行わない光ディスク媒体に対しては、ユーザの指示を受けてあるいは自動的に残容量情報を削除する。残容量を示す棒グラフおよび目盛りを消去可能な場合はそれらを消去すればよい。消去したときのレーベル面を図12Aに示す。図12Aに示す例では、視覚情報としてコンテンツデータの記録日81も記録されている。また、残容量を示す棒グラフおよび目盛りを消去不可能な場合には、図12Bに示すように塗りつぶすように図形を上書きすることで残容量情報を削除すればよい。
なお、視覚情報として書き込むタイトルの行数を、1つのコンテンツにつき一行に制限した場合は、記録済みのコンテンツ数からタイトルの書き込み位置が定めることができる。1つのコンテンツのタイトルが複数行に渡ることを許容するためには、視覚情報が記録された位置を示す位置情報をデータ記録面に記録しておき、追記時には位置情報を読み取り、位置情報が示す位置に続く領域に追加のタイトルを書込めばよい。例えば、レーベル面を複数の行で分割して、書き込み済みの行および/または未記録の行を示す位置情報を生成すればよい。
図11Aは、位置情報を生成して記録する記録装置100を示している。図11Aに示す記録装置100の制御部は、描画済領域管理部22を備える。
コンテンツデータの記録が終了し、視覚情報(光ディスク媒体15の残容量とタイトル)の書き込みが完了すると、描画済領域管理部22は、描画済領域を示す位置情報221を生成する。描画済領域を示す位置情報221とは、例えばタイトル書き込み済の行数が2行で、残容量の書き込み済の四角が5個といった情報である。
記録信号生成部13は、位置情報221を光ディスク媒体15に記録するための記録信号1bを生成する。光ヘッド部14は、記録信号1bを受けて、位置情報221を光ディスク媒体15のデータ記録面に記録する。
追記時には、再生部16を経て、光ディスク媒体15から位置情報221を描画済領域管理部22にて読み取る。この読み取った描画済領域を示す情報を基に、記録済みの視覚情報との位置が合うように、追加の視覚情報(図形および文字等)の記録位置を定める。第2記録部2は、定められた記録位置に追加の視覚情報が記録されるように記録信号を生成し、ヘッド部3は追加の視覚情報(更新情報)を、記録済みの視覚情報との位置合わせをして記録する。
図11Bは、複数の行61〜70で分割したレーベル面を示している。1つ目の行61には既にタイトル36が記録済みであるので、描画済領域管理部22は、1つ目の行61は描画済であることを示す位置情報221を生成する。この位置情報221を読み出したときには、描画済領域管理部22は、2つ目の行62以降の位置に追加の視覚情報を記録すればよいことを判定することができる。
また、残容量情報の消去時にも読み取った位置情報221に基づいて消去位置を定め消去すればよい。
またここでは残容量情報である棒グラフ状の図形をレーベル面に書き込む場合について説明したが、レーベル面ではなくデータ記録面に予め設けておいたデータ未記録領域を利用して棒グラフ状の図形やタイトルを書き込んでもよい。
(実施形態4)
図13Aおよび図13Bは、本実施形態における光ディスク媒体15のレーベル面に書き込まれた残容量情報82を示す図である。残容量情報82の記録は記録装置100によって行われる。残容量情報82は、文字によって表されている。
コンテンツデータ録画を繰り返して残容量が減っていく。本実施形態では、その残容量を各録画モードでの録画可能時間で示す。一例として、最初のコンテンツデータ録画時に書き込まれた後のレーベル面を図13Aに示し、追記時に書き込まれた後のレーベル面を図13Bに示す。また、残容量情報を消去により削除した後のレーベル面を図14Aに示し、上書きにより削除した後のレーベル面を図14Bに示す。上述した実施形態との違いは書き込む残容量の表示形態だけなので、この残容量情報の書き込み処理についての説明は省略する。
ここではレーベル面への書き込みが消去できない場合を想定して、図13に示すように矢印により記録可能時間を更新しているが、消去可能な場合は消去した後に新たに時間を書き込むことで更新すればさらに分かり易い。
またここでは残容量情報である録画可能時間を文字でレーベル面に書き込む場合について説明したが、レーベル面ではなくデータ記録面に予め設けておいたデータ未記録領域を利用して録画可能時間やタイトルを書き込んでもよい。
以上説明したように、本発明の記録装置は、情報記録媒体へ記録するデータの内容を視覚的に示す視覚情報を前記情報記録媒体へ記録するための第1記録信号を生成する記録部と、前記情報記録媒体に記録されている所定のアドレス情報を、前記視覚情報を記録する位置の位置合わせの基準にして、前記第1記録信号に基づいて前記視覚情報を前記情報記録媒体へユーザが直接視認可能に記録するヘッド部とを備えることを特徴とする。
ある実施形態によれば、前記記録部は、前記視覚情報が記録された前記情報記録媒体上の位置を示す位置情報を前記情報記録媒体へ記録するための第2記録信号を生成し、前記ヘッド部は、前記第2記録信号に基づいて前記位置情報を前記情報記録媒体へ記録する。
ある実施形態によれば、前記データは、映像データ、音声データ、テキストデータ、プログラムデータのうちの少なくとも1つを含む。
ある実施形態によれば、前記視覚情報は、前記データのタイトル、ファイル名、記録した日のうちの少なくとも1つを示す。
本発明の記録方法は、情報記録媒体へ記録するデータの内容を視覚的に示す視覚情報を前記情報記録媒体へ記録するための記録信号を生成するステップと、前記情報記録媒体に記録されている所定のアドレス情報を、前記視覚情報を記録する位置の位置合わせの基準にして、前記記録信号に基づいて前記視覚情報を前記情報記録媒体へユーザが直接視認可能に記録するステップとを包含することを特徴とする。
本発明の記録装置は、情報記録媒体へ記録するデータの内容を視覚的に示す視覚情報を前記情報記録媒体へ記録するための第1記録信号を生成する記録部と、前記第1記録信号に基づいて前記視覚情報を前記情報記録媒体へユーザが直接視認可能に記録するヘッド部とを備え、前記記録部は、前記視覚情報が記録された前記情報記録媒体上の位置を示す位置情報を前記情報記録媒体へ記録するための第2記録信号を生成し、前記ヘッド部は、前記第2記録信号に基づいて前記位置情報を前記情報記録媒体へ記録することを特徴とする。
ある実施形態によれば、前記ヘッド部は、追加の視覚情報を記録する場合、前記位置情報に基づいて、記録済みの前記視覚情報と前記追加の視覚情報との位置合わせを行う。
ある実施形態によれば、前記ヘッド部は、前記情報記録媒体に記録されている所定のアドレス情報の記録位置を、前記視覚情報を記録する位置の位置合わせの基準にして、前記視覚情報を記録する。
ある実施形態によれば、前記データは、映像データ、音声データ、テキストデータ、プログラムデータのうちの少なくとも1つを含む。
ある実施形態によれば、前記視覚情報は、前記データのファイル名、タイトル、記録した日のうちの少なくとも1つを示す。
本発明の記録方法は、情報記録媒体へ記録するデータの内容を視覚的に示す視覚情報を前記情報記録媒体へ記録するための第1記録信号を生成するステップと、前記第1記録信号に基づいて前記視覚情報を前記情報記録媒体へユーザが直接視認可能に記録するステップと、前記視覚情報が記録された前記情報記録媒体上の位置を示す位置情報を前記情報記録媒体へ記録するための第2記録信号を生成するステップと、前記第2記録信号に基づいて前記位置情報を前記情報記録媒体へ記録するステップとを包含することを特徴とする。
本発明の記録装置は、前記情報記録媒体の残容量を視覚的に示す残容量情報を前記情報記録媒体へ記録するための第1記録信号を生成する記録部と、前記第1記録信号に基づいて前記残容量情報を前記情報記録媒体へユーザが直接視認可能に記録するヘッド部とを備えることを特徴とする。
ある実施形態によれば、前記情報記録媒体には1つ以上のデータと前記残容量情報とが記録済みであり、前記情報記録媒体に新たなデータを追加して記録した場合には、前記記録部は、前記新たなデータの記録により変化した残容量を示す更新情報を前記情報記録媒体へ記録するための第2記録信号を生成し、前記ヘッド部は、前記第2記録信号に基づいて前記更新情報を前記情報記録媒体へ記録し、前記情報記録媒体に記録された前記残容量情報を更新する。
ある実施形態によれば、前記残容量情報は、図形および文字の少なくとも一方によって表されている。
ある実施形態によれば、前記残容量情報は、図形および文字の少なくとも一方によって表されており、前記更新情報は、前記残容量情報を表す前記図形および前記文字の少なくとも一方に追加される追加図形および追加文字の少なくとも一方によって表されている。
ある実施形態によれば、前記残容量情報は、円形状によって表されており、前記更新情報は、前記円形状に対する前記情報記録媒体の内周側および外周側の一方へ追加される前記円形状の同心円によって表されている。
ある実施形態によれば、前記情報記録媒体には、前記情報記録媒体の円周方向の位置の基準となるマークが設けられており、前記ヘッド部は、前記マークの位置に基づいて、前記残容量情報と前記更新情報との位置が合うように、前記更新情報を前記情報記録媒体へ記録する。
ある実施形態によれば、前記ヘッド部は、前記情報記録媒体に記録されている所定のアドレス情報の記録位置に基づいて、前記残容量情報と前記更新情報との位置が合うように、前記更新情報を前記情報記録媒体へ記録する。
ある実施形態によれば、前記記録部は、前記残容量情報が記録された前記情報記録媒体上の位置を示す位置情報を前記情報記録媒体へ記録するための第3記録信号を生成し、前記ヘッド部は、前記第3記録信号に基づいて前記位置情報を前記情報記録媒体へ記録する。
ある実施形態によれば、前記ヘッド部は、前記位置情報に基づいて、前記残容量情報と前記更新情報との位置が合うように、前記更新情報を前記情報記録媒体へ記録する。
ある実施形態によれば、前記記録部は、記録された前記残容量情報を消去する場合には、前記残容量情報を消去するための消去用信号を生成し、前記ヘッド部は、前記消去用信号に基づいて前記残容量情報を消去する。
ある実施形態によれば、前記データは、映像データ、音声データ、テキストデータ、プログラムデータのうちの少なくとも1つを含む。
本発明の記録方法は、前記情報記録媒体の残容量を視覚的に示す残容量情報を前記情報記録媒体へ記録するための記録信号を生成するステップと、前記記録信号に基づいて前記残容量情報を前記情報記録媒体へユーザが直接視認可能に記録するステップとを包含することを特徴とする。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、これらの実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した文献(ウェブサイトを含む)は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明の記録装置および記録方法は、ユーザが直接視認可能な視覚情報を情報媒体に記録する技術分野において特に好適に用いられる。
本発明は、情報記録媒体へデータの光学的な記録を行うと共に、ユーザが直接視覚可能な視覚情報を情報記録媒体へ記録する記録装置および記録方法に関する。
近年、映像データや音声データを圧縮して光ディスク媒体に記録する記録装置が急速に普及している。そのような記録装置として、例えばDVD(Digital Versatile Disc)レコーダが挙げられる。DVDレコーダでは、予約録画機能を使って、放送される番組をDVDディスクに録画し、必要な時に再生して視聴することができる。DVDディスクの記録容量(コンテンツデータを記録できる容量)は4.7GBであり、DVDレコーダの長時間録画モードでは4〜8時間もの録画が可能である。よって、通常は、複数の放送番組の光ディスク媒体への追記により録画していく。追記とは、コンテンツデータを録画済の光ディスク媒体に別のコンテンツデータを追加して録画することである。
このように、追記により放送番組を次々と録画する使用形態において、ジャンル毎に光ディスク媒体を変えて録画する場合などでは、空き容量が残っている光ディスク媒体が多数存在することになる。このような光ディスク媒体に残された記録可能な空き容量(残容量)を知るためには、その都度光ディスク媒体をDVDレコーダに装着して記録済みデータ情報を読み取り、残容量をテレビ画面上に表示させる必要があり、非常に手間がかかる。
そこで、容易に光ディスク媒体の残容量を知る技術として、DVDディスクへの録画終了時に残容量を算出し、機器内蔵の記憶部に記憶しておくことで光ディスク媒体を装着しなくとも残容量を表示できる技術がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−151244号公報
しかしながら、上記の技術ではDVDレコーダの電源を投入して所定の操作をしなければ残容量を知ることはできないし、複数の光ディスク媒体の残量を知るためにはTV画面に表示される光ディスク媒体IDと対応した目印(例えば通し番号など)を光ディスク媒体上に書き込んでおく必要があり、手間がかかる。また、録画したDVDレコーダ以外の機器では光ディスク媒体を装着しなければ残容量を知ることはできない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザが光ディスク媒体表面を直接視認するだけで手間無く光ディスク媒体の残容量を知ることができる記録装置および記録方法を提供することにある。また、本発明のさらなる目的は、ユーザが光ディスク媒体表面を直接視認するだけで記録されたデータの内容を知ることができる視覚情報を光ディスク媒体へ記録するときに、視覚情報の記録位置の位置合わせを容易にする記録装置および記録方法を提供することにある。
本発明の記録装置は、情報記録媒体へ記録するデータの内容を視覚的に示す視覚情報を前記情報記録媒体へ記録するための第1記録信号を生成する記録部と、前記情報記録媒体に記録されている所定のアドレス情報を、前記視覚情報を記録する位置の位置合わせの基準にして、前記第1記録信号に基づいて前記視覚情報を前記情報記録媒体へユーザが直接視認可能に記録するヘッド部とを備えることを特徴とする。
ある実施形態によれば、前記記録部は、前記視覚情報が記録された前記情報記録媒体上の位置を示す位置情報を前記情報記録媒体へ記録するための第2記録信号を生成し、前記ヘッド部は、前記第2記録信号に基づいて前記位置情報を前記情報記録媒体へ記録する。
ある実施形態によれば、前記データは、映像データ、音声データ、テキストデータ、プログラムデータのうちの少なくとも1つを含む。
ある実施形態によれば、前記視覚情報は、前記データのタイトル、ファイル名、記録した日のうちの少なくとも1つを示す。
本発明の記録方法は、情報記録媒体へ記録するデータの内容を視覚的に示す視覚情報を前記情報記録媒体へ記録するための記録信号を生成するステップと、前記情報記録媒体に記録されている所定のアドレス情報を、前記視覚情報を記録する位置の位置合わせの基準にして、前記記録信号に基づいて前記視覚情報を前記情報記録媒体へユーザが直接視認可能に記録するステップとを包含することを特徴とする。
本発明の記録装置は、情報記録媒体へ記録するデータの内容を視覚的に示す視覚情報を前記情報記録媒体へ記録するための第1記録信号を生成する記録部と、前記第1記録信号に基づいて前記視覚情報を前記情報記録媒体へユーザが直接視認可能に記録するヘッド部とを備え、前記記録部は、前記視覚情報が記録された前記情報記録媒体上の位置を示す位置情報を前記情報記録媒体へ記録するための第2記録信号を生成し、前記ヘッド部は、前記第2記録信号に基づいて前記位置情報を前記情報記録媒体へ記録することを特徴とする。
ある実施形態によれば、前記ヘッド部は、追加の視覚情報を記録する場合、前記位置情報に基づいて、記録済みの前記視覚情報と前記追加の視覚情報との位置合わせを行う。
ある実施形態によれば、前記ヘッド部は、前記情報記録媒体に記録されている所定のアドレス情報の記録位置を、前記視覚情報を記録する位置の位置合わせの基準にして、前記視覚情報を記録する。
ある実施形態によれば、前記データは、映像データ、音声データ、テキストデータ、プログラムデータのうちの少なくとも1つを含む。
ある実施形態によれば、前記視覚情報は、前記データのファイル名、タイトル、記録した日のうちの少なくとも1つを示す。
本発明の記録方法は、情報記録媒体へ記録するデータの内容を視覚的に示す視覚情報を前記情報記録媒体へ記録するための第1記録信号を生成するステップと、前記第1記録信号に基づいて前記視覚情報を前記情報記録媒体へユーザが直接視認可能に記録するステップと、前記視覚情報が記録された前記情報記録媒体上の位置を示す位置情報を前記情報記録媒体へ記録するための第2記録信号を生成するステップと、前記第2記録信号に基づいて前記位置情報を前記情報記録媒体へ記録するステップとを包含することを特徴とする。
本発明の記録装置は、前記情報記録媒体の残容量を視覚的に示す残容量情報を前記情報記録媒体へ記録するための第1記録信号を生成する記録部と、前記第1記録信号に基づいて前記残容量情報を前記情報記録媒体へユーザが直接視認可能に記録するヘッド部とを備えることを特徴とする。
ある実施形態によれば、前記情報記録媒体には1つ以上のデータと前記残容量情報とが記録済みであり、前記情報記録媒体に新たなデータを追加して記録した場合には、前記記録部は、前記新たなデータの記録により変化した残容量を示す更新情報を前記情報記録媒体へ記録するための第2記録信号を生成し、前記ヘッド部は、前記第2記録信号に基づいて前記更新情報を前記情報記録媒体へ記録し、前記情報記録媒体に記録された前記残容量情報を更新する。
ある実施形態によれば、前記残容量情報は、図形および文字の少なくとも一方によって表されている。
ある実施形態によれば、前記残容量情報は、図形および文字の少なくとも一方によって表されており、前記更新情報は、前記残容量情報を表す前記図形および前記文字の少なくとも一方に追加される追加図形および追加文字の少なくとも一方によって表されている。
ある実施形態によれば、前記残容量情報は、円形状によって表されており、前記更新情報は、前記円形状に対する前記情報記録媒体の内周側および外周側の一方へ追加される前記円形状の同心円によって表されている。
ある実施形態によれば、前記情報記録媒体には、前記情報記録媒体の円周方向の位置の基準となるマークが設けられており、前記ヘッド部は、前記マークの位置に基づいて、前記残容量情報と前記更新情報との位置が合うように、前記更新情報を前記情報記録媒体へ記録する。
ある実施形態によれば、前記ヘッド部は、前記情報記録媒体に記録されている所定のアドレス情報の記録位置に基づいて、前記残容量情報と前記更新情報との位置が合うように、前記更新情報を前記情報記録媒体へ記録する。
ある実施形態によれば、前記記録部は、前記残容量情報が記録された前記情報記録媒体上の位置を示す位置情報を前記情報記録媒体へ記録するための第3記録信号を生成し、前記ヘッド部は、前記第3記録信号に基づいて前記位置情報を前記情報記録媒体へ記録する。
ある実施形態によれば、前記ヘッド部は、前記位置情報に基づいて、前記残容量情報と前記更新情報との位置が合うように、前記更新情報を前記情報記録媒体へ記録する。
ある実施形態によれば、前記記録部は、記録された前記残容量情報を消去する場合には、前記残容量情報を消去するための消去用信号を生成し、前記ヘッド部は、前記消去用信号に基づいて前記残容量情報を消去する。
ある実施形態によれば、前記データは、映像データ、音声データ、テキストデータ、プログラムデータのうちの少なくとも1つを含む。
本発明の記録方法は、前記情報記録媒体の残容量を視覚的に示す残容量情報を前記情報記録媒体へ記録するための記録信号を生成するステップと、前記記録信号に基づいて前記残容量情報を前記情報記録媒体へユーザが直接視認可能に記録するステップとを包含することを特徴とする。
本発明によれば、情報記録媒体に記録されている所定のアドレス情報を、視覚情報を記録する位置の位置合わせの基準にして、視覚情報を記録する。これにより、位置合わせのための特別なマーク等を情報記録媒体に記していなくても、視覚情報の記録位置の位置合わせを行うことができる。
また、本発明によれば、視覚情報が記録された情報記録媒体上の位置を示す位置情報を情報記録媒体へ記録する。これにより、追加の視覚情報を記録するときに、記録済み視覚情報と追加の視覚情報との位置合わせを、位置情報に基づいて容易に行うことができる。
また、本発明によれば、情報記録媒体の残容量を視覚的に示す残容量情報を情報記録媒体へユーザが直接視認可能に記録する。情報記録媒体の残容量が光ディスク媒体表面に視覚的に容易にわかるように書き込まれているため、ユーザは、情報記録媒体表面を見るだけでその情報記録媒体の残容量を瞬時に知ることができる。
以下、図面を参照して、本発明による記録装置および記録方法の実施形態を説明する。同様の構成要素には同様の参照符号を付し、同様の説明の繰り返しは省略する。
(実施形態1)
図1A〜図4Bを参照して、本発明による記録装置および記録方法の第1の実施形態を説明する。
まず、図1Aを参照する。図1Aは、本実施形態の記録装置100を示す図である。
記録装置100は、コンテンツデータを光ディスク媒体15へ記録するための記録信号1aを生成する第1記録部1と、記録信号1aに応じてコンテンツデータを光ディスク媒体15へ記録するヘッド部3と、光ディスク媒体15の残容量を視覚的に示す残容量情報を光ディスク媒体15へ記録するための記録信号2aを生成する第2記録部2とを備える。コンテンツデータは、例えば、映像データ、音声データおよびそれらを組み合わせたデータである。また、記録装置100によってテキストデータ、プログラムデータ等が光ディスク媒体15へ記録されてもよい。ヘッド部3は、記録信号2aに応じて残容量情報を光ディスク媒体15へユーザが直接視認可能に記録する。
本発明の実施形態の説明では、第1記録部1と第2記録部2とを別々の構成要素として示しているが、第1記録部1と第2記録部2とが一体に形成されていてもよい。本発明では、第1記録部1と第2記録部2とをまとめて記録部と称することもある。
記録装置100は、再生部16と、再生AV処理部4と、基準位置検出部17と、制御部18と、操作部10と、フォーカスサーボ機構5と、トラッキングサーボ機構6と、描画ヘッドサーボ機構7と、スピンドルサーボ機構8と、モータ9とを備える。
第1記録部1は、記録AV処理部12と記録信号生成部13とを備える。第2記録部2は、ビットマップ画像生成部19と描画部20とを備える。ヘッド部3は、光ヘッド部14と描画ヘッド部21とを備える。
次に、記録装置100の動作を説明する。記録装置100には、光ディスク媒体15が搭載されている。操作部10へ入力されるユーザからの命令に応じて、録画対象の放送コンテンツデータ(映像データと音声データを含む)が記録AV処理部12に外部から入力され、映像データと音声データとがそれぞれデータ圧縮され多重化されてAVストリーム121が生成される。AVストリーム121は記録信号生成部13に入力され、誤り訂正符号の付加や記録変調などが行われ、コンテンツデータを光ディスク媒体15へ記録するための記録信号1aを生成する。記録再生用の光ヘッド部14は、記録信号1aを受け取って、コンテンツデータを光ディスク媒体15に記録する。コンテンツデータを記録再生するとき、光ディスク媒体15は、スピンドルサーボ機構8によって制御されたモータによって回転する。光ヘッド部14の位置は、フォーカスサーボ機構5とトラッキングサーボ機構6によって制御される。制御部18は、記録装置100の構成要素全体の動作を制御する。
放送コンテンツデータの記録終了後、光ディスク媒体15より記録データを再生する。光ヘッド部14を介して再生される再生信号は再生部16に入力され、復調や誤り訂正が行われ、再生データ信号161が生成される。再生データ信号161は、再生AV処理部および基準位置検出部17に入力される。再生AV処理部4は、再生データ信号161をディスプレイ装置等の外部機器での表示に適した信号に変換して、外部機器へ出力する。基準位置検出部17の動作は後述する。
制御部18は、再生データ信号161から光ディスク媒体15の残容量や、コンテンツデータのタイトルを検出する。ビットマップ画像生成部19は、検出された残容量を視覚的に示す残容量情報と、記録したコンテンツデータのタイトルを示す視覚情報とを生成する。描画部20は、残容量情報および視覚情報を光ディスク媒体15へ記録するための記録信号2aに変換する。描画ヘッド部21は、記録信号2aを受け取って、光ディスク媒体15のレーベル面(非データ記録面)に残容量情報および視覚情報を記録する。残容量情報および視覚情報は、ユーザが直接視認可能なように記録される。描画ヘッド部21の位置は、描画ヘッドサーボ機構7によって制御される。
図1Bおよび図1Cは、光ディスク媒体15のレーベル面に書き込まれた残容量情報31および32を示す図である。残容量情報31および32は、図形および文字の少なくとも一方によって表され、この例では、光ディスク媒体15の中心を基準とした同心円によって表されている。
コンテンツデータの記録を繰り返して残容量が減っていくにつれて、光ディスク媒体15の内周から外周に向けて書き込まれる同心円状のリング数が増えていくことにより残容量が表される。
残容量とリングの数との関係の一例を図2に示す。コンテンツデータの記録が全く為されていない未記録光ディスク媒体には何も書き込まれておらず、コンテンツデータの記録により残容量が減少するにつれてリングが1本から5本へと残容量に応じて増えていく。5本のリングが書かれた光ディスク媒体は残容量が1GB以下である。
図3は、残容量情報の書き込み処理手順を示すフローチャートである。まず、未記録の光ディスク媒体15を記録装置100(図1)に挿入する(ステップS100)。記録装置100は、最初のコンテンツデータの記録を実行する(ステップS101)。録画完了後、制御部18は光ディスク媒体15の残容量を検出する(ステップS102)。検出した残容量Xが例えば3.5GBの場合には、第2記録部2およびヘッド部3は、2本のリングを書き込むための記録信号2aの生成および書き込みを実行する(ステップS103)。また、必要に応じて、第2記録部2およびヘッド部3は、残容量目盛りを書き込むための記録信号2aの生成および書き込みを実行する(ステップS104)。これらの動作により、図1Aに示すように、リング形状で残容量が光ディスク媒体表面で視覚的に示される。これにより、ユーザは、2本のリングが書き込まれていることを目視するだけで残容量が3〜4GBあることが瞬時に分かる。ここでレーベル面には例えば「LightScribe」技術を用いて残容量情報を書き込む。「LightScribe」技術の詳細は(http://www.lightscribe.com/)を参照のこと。例えば、レーベル面に感熱層を設け、その感熱層にレーザ光を照射することにより描画を行うことができる。
次に、1つ以上のコンテンツデータが記録された光ディスク媒体15に別のコンテンツデータを追記する動作を説明する。光ディスク媒体15を記録装置100に挿入する。光ディスク媒体15が記録済み光ディスク媒体である場合には、制御部18は、光ディスク媒体15の残容量を検出する(ステップS100およびS105)。制御部18は、検出した残容量Yが例えば3.5GBの場合には2本のリングが既に書き込まれていると判断する。続いて、記録装置100は、別のコンテンツデータの追記を実行する(ステップS106)。記録完了後、制御部18は、光ディスク媒体15の残容量を検出する(ステップS107)。例えば検出した残容量Zが0.5GBだったとする。2本のリングは既に書かれているので、第2記録部2およびヘッド部3は、3本目から5本目までの3本のリングを書き込むための記録信号2bの生成および書き込みを実行する(ステップS108)。これにより、記録済みの2本のリングの外周側へ、3本目から5本目までの3本のリングが同心円状に追加される。新たなコンテンツデータの記録により変化した残容量を示すための更新情報として3本目から5本目までの3本のリングを書き込むことにより、ディスク媒体表面に示される残容量情報が更新される。これらの動作により、図1Bに示すように、更新された残容量情報32がリング形状で、光ディスク媒体表面で視覚的に示される。ユーザは、5本のリングが書き込まれていることを目視するだけで残容量が0〜1GBあることが瞬時に分かる。
また、残容量情報を同心円状のリング形状で表すことにより、残容量情報を記録するときの円周方向に沿った位置決めが不要なので、文字情報を記録するときと比較して、記録制御を単純にすることができる。
なお、追記により光ディスク媒体の残容量が殆ど無くなった場合など、さらなる追記を行わない光ディスク媒体に対してはユーザの指示を受けてあるいは自動的に残容量情報を削除してもよい。残容量を示すリングおよび目盛りを消去可能な場合はそれらを消去すればよい。例えば、特開平11−151856号公報に記載されている可逆性感熱記録材料をレーベル面に設けている場合は、描画ヘッド部21が、残容量情報の記録位置へ、消去のためのレーザ光を照射することにより、残容量情報を消去することができる。特開平11−151856号公報に記載されている可逆性感熱記録材料は、ロイコ染料と可逆顕色剤を含んでいる。例えば、ロイコ染料は、3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランであり、可逆顕色剤は、N−[3−(p−ヒドロキシフェニル)プロピオノ]−N’−n−オクタデカノヒドラジドであるが、これらに限定されない。レーベル面に形成された可逆性感熱記録層にレーザ光を集光し発熱させることで、可逆性感熱記録層に対する残容量情報の記録(描画)あるいは残容量情報の消去を行うことができる。可逆性感熱記録層への発色記録画像を形成するためには、記録位置を過熱した後に急速に冷却すればよく、これはレーザ光の短時間照射により実現できる。第2記録部2およびヘッド部3は、そのような短時間照射のためのレーザ光パルスを出射するための記録信号2aおよび2bの生成およびレーザ光パルスの出射を実行する。また、残容量情報の消去は、可逆性感熱記録層に比較的長時間に渡ってレーザ光を照射することにより実現される。比較的長時間に渡ってレーザ光を照射することにより、可逆性感熱記録層の周辺部分まで加熱されるため冷却速度が遅くなり、残容量情報の記録部分を元の記録前の状態に戻すことができる。これにより、残容量情報を消去することができる。第2記録部2およびヘッド部3は、残容量情報を消去する場合には、上記のような長時間照射のためのレーザ光パルスを出射するための消去信号2cの生成およびレーザ光パルスの出射を実行する。
また、残容量情報の消去の際に、記録済みコンテンツデータに関する情報、例えばタイトルをデータ記録面より読み取り、光ディスク媒体のレーベル面に印字すれば、記録されたコンテンツが一目で分かり便利である。レーベル面に記録する視覚情報は、タイトル、ファイル名、記録した日、およびそれらの情報の組み合わせなどである。図4Aは、残容量情報が消去されたレーベル面に記録された視覚情報36を示している。
また、残容量情報を消去できない光ディスク媒体を用いる場合は、図4Bに示すように、残容量情報を塗りつぶすように図形を上書きすることで残容量情報を実質的に削除することができる。
上述の説明では、内周から外周へリングを増やすことで残容量を視覚的に示す例を説明したが、外周から内周へリングを増やすことで残容量を視覚的に示してもよい。また、リングの消去が可能な場合、最初の記録時に残容量に比例した本数のリングを書き込んでおき、追記により残容量が減少する毎にリングを消去することでリング数を減らしてもよい。
またここでは残容量情報である同心円状のリングをレーベル面に書き込む例を説明したが、レーベル面ではなくデータ記録面に予め設けておいたデータ未記録領域に同心円状のリングやタイトルを書き込んでもよい。データ記録面に図形を書き込む技術は、例えば「DiscT@2」技術がある。「DiscT@2」技術の詳細は(http://www.yamaha.co.jp/)を参照のこと。
(実施形態2)
図5Aおよび図5Bは、本実施形態における光ディスク媒体15のレーベル面に書き込まれた残容量情報41および42を示す図である。残容量情報41および42の記録は記録装置100(図1A)によって行われる。
本実施形態では、コンテンツデータの追記を繰り返して残容量が減っていくにつれて、光ディスク媒体表面に描かれたリングの濃淡が変化する。残容量とリングの濃度との関係の一例を図6に示す。コンテンツデータの記録が全く為されていない未記録光ディスク媒体には何も書き込まれておらず、コンテンツデータの記録により残容量が減少するにつれてリングの濃度が20%から100%へと残容量に応じて増えていく。リングの濃度が100%の光ディスク媒体は残容量が1GB以下である。リングの濃淡は、照射するレーザ光のパワー、照射時間により制御することができる。また、描画するドット数で濃淡を表現することができる。
図7は、残容量情報41および42の書き込み処理手順を示すフローチャートである。まず、光ディスク媒体15を記録装置100に挿入し、コンテンツデータの記録を実行する(ステップS109)。録画完了後、制御部18は、光ディスク媒体15の残容量を検出する(ステップS110)。検出した残容量Xが例えば3.5GBの場合には、第2記録部2およびヘッド部3は、40%濃度のリングの書き込み処理(ステップS111)を実行し、図5Aに示すような形状で残容量が光ディスク媒体表面に視覚的に示される。これにより、40%濃度のリングが書き込まれていることを目視するだけで残容量が3〜4GBあることが瞬時に分かる。
また、別の例として、検出した残容量Xが0.5GBの場合には、第2記録部2およびヘッド部3は、100%濃度のリングの書き込み処理(ステップS111)を実行し、図5Bに示すような形状で残容量が光ディスク媒体表面に視覚的に示される。これにより、100%濃度のリングが書き込まれていることを目視するだけで残容量が0〜1GBあることが瞬時に分かる。
このように、リングの濃淡により残容量を表すことで、省スペースで残容量を表すことができる。
残容量を示すリングが消去可能な場合においては、追記により光ディスク媒体の残容量が殆ど無くなった場合など追記を行わない光ディスク媒体に対しては、ユーザの指示を受けてあるいは自動的に残容量情報を消去すればよい。その際に、記録済みコンテンツデータに関する情報、例えばタイトルなどをデータ記録面より読み取り光ディスク媒体のレーベル面に印字すれば、図8Aに示すように光ディスク媒体に録画されているコンテンツが一目で分かり便利である。図8Aは、残容量情報が消去されたレーベル面に記録された視覚情報36を示している。また、残容量情報を消去できない光ディスク媒体を用いる場合は、図8Bに示すように、リングはそのままにしておきタイトルを印字すればよい。
本実施形態では、リングの濃淡を変えることで残容量を視覚的に示したが、リングの書き換えが可能な場合だと、リングの色を変えることで残容量情報を更新してもよい。
またここでは残容量情報であるリング状の図形をレーベル面に書き込む場合について説明したが、レーベル面ではなくデータ記録面に予め設けておいたデータ未記録領域を利用してリング状の図形やタイトルを書き込んでもよい。
(実施形態3)
図9Aおよび図9Bは、本実施形態における光ディスク媒体15のレーベル面に書き込まれた残容量情報46を示す図である。残容量情報46の記録は記録装置100(図1A)によって行われる。
本実施形態では、コンテンツデータの記録を繰り返して残容量が減っていくにつれて、光ディスク媒体表面に描かれた棒グラフが変化する。
図3を参照して、この残容量情報46の書き込み処理手順を説明する。まず、未記録の光ディスク媒体15を記録装置100に挿入する(ステップS100)。記録装置100は、最初のコンテンツデータの記録を実行する(ステップS101)。録画完了後、制御部18は、光ディスク媒体15の残容量を検出する(ステップS102)。検出した残容量Xが例えば3.5GBの場合には、第2記録部2およびヘッド部3は、2個の四角を書き込むための記録信号2aの生成および書き込みを実行する(ステップS103)。また、必要に応じて、第2記録部2およびヘッド部3は、残容量目盛りを書き込むための記録信号2aの生成および書き込みを実行する(ステップS104)。これらの動作により、図9Aに示すような棒グラフの形状で残容量が光ディスク媒体15表面に視覚的に示される。これにより、ユーザは、棒グラフを目視するだけで残容量が瞬時に分かる。また、記録したコンテンツデータに関する情報、例えばタイトルなどを合わせて印字すれば、追記途中の光ディスク媒体であっても録画されているコンテンツが一目で分かり便利である。
次に、別のコンテンツデータを追記するために、この光ディスク媒体を記録装置100に挿入する。光ディスク媒体15が記録済み光ディスク媒体である場合には、制御部18は、光ディスク媒体の残容量を検出する(ステップS100およびS105)。制御部18は、検出した残容量Yが例えば3.5GBの場合には2個の四角が既に書き込まれていると判断する。続いて、記録装置100は、別のコンテンツデータの追記を実行する(ステップS106)。録画完了後、制御部18は、光ディスク媒体15の残容量を検出する(ステップS107)。検出した残容量Zが例えば0.5GBの場合には、2個の四角は既に書かれているので、第2記録部2およびヘッド部3は、3個目から10個目までの8個の四角を書き込むための記録信号2bの生成および書き込みを実行する(ステップS108)。これらの動作により、図9Bに示すような形状で残容量が光ディスク媒体表面に視覚的に示される。これにより、ユーザは、10個の四角が書き込まれていることを目視するだけで残容量が少ないことが瞬時に分かる。
残容量情報46の形状が実施形態1および2で説明したリング形状と異なり棒グラフ形状であるため、残容量が分かり易いが、追記時に光ディスク媒体15の円周方向(回転方向)の位置合わせをした上で、棒グラフを追加書き込みする必要がある。以下、位置合わせの手順を説明する。
位置合わせの手順の第1の例として、図10Aに示すように、レーベル面に光ディスク媒体15の半径方向に沿って伸びる基準線51がマークとして予め形成されている。基準線51の位置は、ヘッド部21がレーザ光をレーベル面に照射し、反射光を受けることにより検出することができる。基準線51の位置と、光ディスク媒体15の回転速度と、光ディスク媒体15の半径方向に沿ったヘッド部21の位置とから、レーベル面上の光スポットの位置を特定することができる。
レーベル面に予め書き込まれたマーカを検出して回転方向の位置合わせをする技術は、特開2000−40264号公報に開示されている。この技術を用いれば、最初に残容量と残容量目盛りとを書き込む際に、併せてマーカを所定の位置に書き込んでおき、追記時にはこのマーカによって位置合わせをした上で残容量を更新すればよい。
光ディスク媒体15の回転方向の位置合わせ手順の第2の例を説明する。光ディスク媒体15のデータ記録面には回転方向に沿ってトラックが形成されている。このトラックは固定データ長のセクターが集まったものである。このセクター群にはトラック内で唯一のID(アドレス情報)がそれぞれに割り振られている。セクターIDの詳細は「O plus E」1996年6月号(No.199)、新技術コミュニケーションズ発行、93〜97ページを参照のこと。未記録の光ディスク媒体15に初めてコンテンツデータを記録した時に特定のセクター(特定IDを有する基準セクター)を回転方向の基準として定めておけば、基準セクターを検出して、回転方向の位置決めをして視覚情報を書き込むことで、正しく位置合わせをして書き込みをすることができる。また、視覚情報の追記時においても、先に書き込み済の視覚情報と新たに書き込む視覚情報(更新情報)とを正しく位置合わせをして、更新情報を追加して書き込みすることができる。
図1Aを参照して、コンテンツデータの記録終了後、光ディスク媒体15より記録データを再生する。光ヘッド部14を介して再生される再生信号は再生部16に入力され、復調や誤り訂正が行われ、再生データ信号161が生成される。再生データ信号161は、再生AV処理部および基準位置検出部17に入力される。基準位置検出部17は、基準セクターのアドレス情報(例えば、ID=0)を検出する。
制御部18は、特定のアドレス情報を示す基準セクターの検出位相を回転方向の基準(0度)と定める。ビットマップ画像生成部19は、基準セクターの位置を基準として、視覚情報(残容量情報や、記録したコンテンツデータのタイトル)191を生成する。描画部20は、視覚情報を光ディスク媒体15へ記録するための記録信号2aに変換する。描画ヘッド部21は、記録信号2aを受け取って、光ディスク媒体15のレーベル面に視覚情報を記録する。これにより、図9Aに示すように、残容量情報46およびタイトル36がレーベル面に描画される。
続いて、記録済の光ディスク媒体15に別のコンテンツデータを追記して、視覚情報を追加記録する手順を説明する。コンテンツデータの追記が終了すると、光ディスク媒体15より記録データを再生する。光ヘッド部14を介して再生される再生信号は再生部16に入力され、復調や誤り訂正が行われ、再生データ信号161が生成される。再生データ信号161は、基準位置検出部17に入力される。基準位置検出部17は、基準セクターのアドレス情報(例えば、ID=0)を検出する。
制御部18は、特定のアドレス情報を示す基準セクターの検出位相を回転方向の基準(0度)と定める。ビットマップ画像生成部19は、基準セクターの位置を基準として、追加の視覚情報(残容量情報や、記録したコンテンツデータのタイトル)を含む更新情報を生成する。描画部20は、更新情報を光ディスク媒体15へ記録するための記録信号2bに変換する。描画ヘッド部21は、記録信号2bを受け取って、光ディスク媒体15のレーベル面に更新情報を記録する。描画ヘッド部21は、基準セクターの位置を基準として生成された記録信号2bを用いて、レーベル面に既に書き込み済の図形や文字と位置合わせをして更新情報を追加記録する。これにより、図9Bに示すように、更新された残容量情報およびタイトルがレーベル面に描画される。
追記により光ディスク媒体の残容量が殆ど無くなった場合など、追記を行わない光ディスク媒体に対しては、ユーザの指示を受けてあるいは自動的に残容量情報を削除する。残容量を示す棒グラフおよび目盛りを消去可能な場合はそれらを消去すればよい。消去したときのレーベル面を図12Aに示す。図12Aに示す例では、視覚情報としてコンテンツデータの記録日81も記録されている。また、残容量を示す棒グラフおよび目盛りを消去不可能な場合には、図12Bに示すように塗りつぶすように図形を上書きすることで残容量情報を削除すればよい。
なお、視覚情報として書き込むタイトルの行数を、1つのコンテンツにつき一行に制限した場合は、記録済みのコンテンツ数からタイトルの書き込み位置が定めることができる。1つのコンテンツのタイトルが複数行に渡ることを許容するためには、視覚情報が記録された位置を示す位置情報をデータ記録面に記録しておき、追記時には位置情報を読み取り、位置情報が示す位置に続く領域に追加のタイトルを書込めばよい。例えば、レーベル面を複数の行で分割して、書き込み済みの行および/または未記録の行を示す位置情報を生成すればよい。
図11Aは、位置情報を生成して記録する記録装置100を示している。図11Aに示す記録装置100の制御部は、描画済領域管理部22を備える。
コンテンツデータの記録が終了し、視覚情報(光ディスク媒体15の残容量とタイトル)の書き込みが完了すると、描画済領域管理部22は、描画済領域を示す位置情報221を生成する。描画済領域を示す位置情報221とは、例えばタイトル書き込み済の行数が2行で、残容量の書き込み済の四角が5個といった情報である。
記録信号生成部13は、位置情報221を光ディスク媒体15に記録するための記録信号1bを生成する。光ヘッド部14は、記録信号1bを受けて、位置情報221を光ディスク媒体15のデータ記録面に記録する。
追記時には、再生部16を経て、光ディスク媒体15から位置情報221を描画済領域管理部22にて読み取る。この読み取った描画済領域を示す情報を基に、記録済みの視覚情報との位置が合うように、追加の視覚情報(図形および文字等)の記録位置を定める。第2記録部2は、定められた記録位置に追加の視覚情報が記録されるように記録信号を生成し、ヘッド部3は追加の視覚情報(更新情報)を、記録済みの視覚情報との位置合わせをして記録する。
図11Bは、複数の行61〜70で分割したレーベル面を示している。1つ目の行61には既にタイトル36が記録済みであるので、描画済領域管理部22は、1つ目の行61は描画済であることを示す位置情報221を生成する。この位置情報221を読み出したときには、描画済領域管理部22は、2つ目の行62以降の位置に追加の視覚情報を記録すればよいことを判定することができる。
また、残容量情報の消去時にも読み取った位置情報221に基づいて消去位置を定め消去すればよい。
またここでは残容量情報である棒グラフ状の図形をレーベル面に書き込む場合について説明したが、レーベル面ではなくデータ記録面に予め設けておいたデータ未記録領域を利用して棒グラフ状の図形やタイトルを書き込んでもよい。
(実施形態4)
図13Aおよび図13Bは、本実施形態における光ディスク媒体15のレーベル面に書き込まれた残容量情報82を示す図である。残容量情報82の記録は記録装置100によって行われる。残容量情報82は、文字によって表されている。
コンテンツデータ録画を繰り返して残容量が減っていく。本実施形態では、その残容量を各録画モードでの録画可能時間で示す。一例として、最初のコンテンツデータ録画時に書き込まれた後のレーベル面を図13Aに示し、追記時に書き込まれた後のレーベル面を図13Bに示す。また、残容量情報を消去により削除した後のレーベル面を図14Aに示し、上書きにより削除した後のレーベル面を図14Bに示す。上述した実施形態との違いは書き込む残容量の表示形態だけなので、この残容量情報の書き込み処理についての説明は省略する。
ここではレーベル面への書き込みが消去できない場合を想定して、図13に示すように矢印により記録可能時間を更新しているが、消去可能な場合は消去した後に新たに時間を書き込むことで更新すればさらに分かり易い。
またここでは残容量情報である録画可能時間を文字でレーベル面に書き込む場合について説明したが、レーベル面ではなくデータ記録面に予め設けておいたデータ未記録領域を利用して録画可能時間やタイトルを書き込んでもよい。
以上説明したように、本発明の記録装置は、情報記録媒体へ記録するデータの内容を視覚的に示す視覚情報を前記情報記録媒体へ記録するための第1記録信号を生成する記録部と、前記情報記録媒体に記録されている所定のアドレス情報を、前記視覚情報を記録する位置の位置合わせの基準にして、前記第1記録信号に基づいて前記視覚情報を前記情報記録媒体へユーザが直接視認可能に記録するヘッド部とを備えることを特徴とする。
ある実施形態によれば、前記記録部は、前記視覚情報が記録された前記情報記録媒体上の位置を示す位置情報を前記情報記録媒体へ記録するための第2記録信号を生成し、前記ヘッド部は、前記第2記録信号に基づいて前記位置情報を前記情報記録媒体へ記録する。
ある実施形態によれば、前記データは、映像データ、音声データ、テキストデータ、プログラムデータのうちの少なくとも1つを含む。
ある実施形態によれば、前記視覚情報は、前記データのタイトル、ファイル名、記録した日のうちの少なくとも1つを示す。
本発明の記録方法は、情報記録媒体へ記録するデータの内容を視覚的に示す視覚情報を前記情報記録媒体へ記録するための記録信号を生成するステップと、前記情報記録媒体に記録されている所定のアドレス情報を、前記視覚情報を記録する位置の位置合わせの基準にして、前記記録信号に基づいて前記視覚情報を前記情報記録媒体へユーザが直接視認可能に記録するステップとを包含することを特徴とする。
本発明の記録装置は、情報記録媒体へ記録するデータの内容を視覚的に示す視覚情報を前記情報記録媒体へ記録するための第1記録信号を生成する記録部と、前記第1記録信号に基づいて前記視覚情報を前記情報記録媒体へユーザが直接視認可能に記録するヘッド部とを備え、前記記録部は、前記視覚情報が記録された前記情報記録媒体上の位置を示す位置情報を前記情報記録媒体へ記録するための第2記録信号を生成し、前記ヘッド部は、前記第2記録信号に基づいて前記位置情報を前記情報記録媒体へ記録することを特徴とする。
ある実施形態によれば、前記ヘッド部は、追加の視覚情報を記録する場合、前記位置情報に基づいて、記録済みの前記視覚情報と前記追加の視覚情報との位置合わせを行う。
ある実施形態によれば、前記ヘッド部は、前記情報記録媒体に記録されている所定のアドレス情報の記録位置を、前記視覚情報を記録する位置の位置合わせの基準にして、前記視覚情報を記録する。
ある実施形態によれば、前記データは、映像データ、音声データ、テキストデータ、プログラムデータのうちの少なくとも1つを含む。
ある実施形態によれば、前記視覚情報は、前記データのファイル名、タイトル、記録した日のうちの少なくとも1つを示す。
本発明の記録方法は、情報記録媒体へ記録するデータの内容を視覚的に示す視覚情報を前記情報記録媒体へ記録するための第1記録信号を生成するステップと、前記第1記録信号に基づいて前記視覚情報を前記情報記録媒体へユーザが直接視認可能に記録するステップと、前記視覚情報が記録された前記情報記録媒体上の位置を示す位置情報を前記情報記録媒体へ記録するための第2記録信号を生成するステップと、前記第2記録信号に基づいて前記位置情報を前記情報記録媒体へ記録するステップとを包含することを特徴とする。
本発明の記録装置は、前記情報記録媒体の残容量を視覚的に示す残容量情報を前記情報記録媒体へ記録するための第1記録信号を生成する記録部と、前記第1記録信号に基づいて前記残容量情報を前記情報記録媒体へユーザが直接視認可能に記録するヘッド部とを備えることを特徴とする。
ある実施形態によれば、前記情報記録媒体には1つ以上のデータと前記残容量情報とが記録済みであり、前記情報記録媒体に新たなデータを追加して記録した場合には、前記記録部は、前記新たなデータの記録により変化した残容量を示す更新情報を前記情報記録媒体へ記録するための第2記録信号を生成し、前記ヘッド部は、前記第2記録信号に基づいて前記更新情報を前記情報記録媒体へ記録し、前記情報記録媒体に記録された前記残容量情報を更新する。
ある実施形態によれば、前記残容量情報は、図形および文字の少なくとも一方によって表されている。
ある実施形態によれば、前記残容量情報は、図形および文字の少なくとも一方によって表されており、前記更新情報は、前記残容量情報を表す前記図形および前記文字の少なくとも一方に追加される追加図形および追加文字の少なくとも一方によって表されている。
ある実施形態によれば、前記残容量情報は、円形状によって表されており、前記更新情報は、前記円形状に対する前記情報記録媒体の内周側および外周側の一方へ追加される前記円形状の同心円によって表されている。
ある実施形態によれば、前記情報記録媒体には、前記情報記録媒体の円周方向の位置の基準となるマークが設けられており、前記ヘッド部は、前記マークの位置に基づいて、前記残容量情報と前記更新情報との位置が合うように、前記更新情報を前記情報記録媒体へ記録する。
ある実施形態によれば、前記ヘッド部は、前記情報記録媒体に記録されている所定のアドレス情報の記録位置に基づいて、前記残容量情報と前記更新情報との位置が合うように、前記更新情報を前記情報記録媒体へ記録する。
ある実施形態によれば、前記記録部は、前記残容量情報が記録された前記情報記録媒体上の位置を示す位置情報を前記情報記録媒体へ記録するための第3記録信号を生成し、前記ヘッド部は、前記第3記録信号に基づいて前記位置情報を前記情報記録媒体へ記録する。
ある実施形態によれば、前記ヘッド部は、前記位置情報に基づいて、前記残容量情報と前記更新情報との位置が合うように、前記更新情報を前記情報記録媒体へ記録する。
ある実施形態によれば、前記記録部は、記録された前記残容量情報を消去する場合には、前記残容量情報を消去するための消去用信号を生成し、前記ヘッド部は、前記消去用信号に基づいて前記残容量情報を消去する。
ある実施形態によれば、前記データは、映像データ、音声データ、テキストデータ、プログラムデータのうちの少なくとも1つを含む。
本発明の記録方法は、前記情報記録媒体の残容量を視覚的に示す残容量情報を前記情報記録媒体へ記録するための記録信号を生成するステップと、前記記録信号に基づいて前記残容量情報を前記情報記録媒体へユーザが直接視認可能に記録するステップとを包含することを特徴とする。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、これらの実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した文献(ウェブサイトを含む)は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明の記録装置および記録方法は、ユーザが直接視認可能な視覚情報を情報媒体に記録する技術分野において特に好適に用いられる。
本発明の実施形態1による記録装置を示す図
本発明の実施形態1による残容量情報を示す図
本発明の実施形態1による残容量情報を示す図
本発明の実施形態1による残容量とリング数との関係を示す図
本発明の実施形態1による残容量情報の書き込み手順を示すフローチャート
本発明の実施形態1による残容量情報を削除した後の光ディスク媒体を示す図
本発明の実施形態1による残容量情報を削除した後の光ディスク媒体を示す図
本発明の実施形態2による残容量情報を示す図
本発明の実施形態2による残容量情報を示す図
本発明の実施形態2による残容量とリングの濃淡との関係を示す図
本発明の実施形態2による残容量情報の書き込み手順を示すフローチャート
本発明の実施形態2による残容量情報を削除した後の光ディスク媒体を示す図
本発明の実施形態2による残容量情報を削除した後の光ディスク媒体を示す図
本発明の実施形態3による残容量情報を示す図
本発明の実施形態3による残容量情報を示す図
本発明の実施形態3による位置決めの基準となる基準マークを示す図
本発明の実施形態3による位置決めの基準となる基準セクターを示す図
本発明の実施形態3による記録装置を示す図
本発明の実施形態3による複数の行で分割したレーベル面を示す図
本発明の実施形態3による残容量情報を削除した後の光ディスク媒体を示す図
本発明の実施形態3による残容量情報を削除した後の光ディスク媒体を示す図
本発明の実施形態4による残容量情報を示す図
本発明の実施形態4による残容量情報を示す図
本発明の実施形態4による残容量情報を削除した後の光ディスク媒体を示す図
本発明の実施形態4による残容量情報を削除した後の光ディスク媒体を示す図
符号の説明
1 第1の記録部
2 第2の記録部
3 ヘッド部
4 再生AV処理部
12 記録AV処理部
13 記録信号生成部
14 光ヘッド部
15 光ディスク媒体
16 再生部
17 基準位置検出部
18 制御部
19 ビットマップ画像生成部
20 描画部
21 描画ヘッド部
22 描画済領域管理部