JP2002104087A - 車載用電子機器 - Google Patents
車載用電子機器Info
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- B60R11/02—Arrangements for holding or mounting articles, not otherwise provided for for radio sets, television sets, telephones, or the like; Arrangement of controls thereof
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Abstract
ものでは、ノーズから突出する操作部材が前記開口部を
通過できるように、操作部材の突出量を小さくすること
が必要であり、操作部材を操作しにくくなる。 【解決手段】 ノーズ10がケース1の外部にあると
き、操作部材11bの突出量がL1と大きくなってい
る。ノーズ10が垂直姿勢から水平姿勢へ回動する間
に、姿勢切換えアーム31とノーズ10との相対動作に
より、後退機構40が動作して、操作部材11bの突出
量がL2まで減少する。よって水平姿勢のノーズ10が
ケース1内に収納されるときに、操作部材11bが開口
部7の縁部などに当たることがない。
Description
けられたノーズが、水平姿勢となってケース内に収納さ
れる車載用電子機器に関する。
用などの車載用電子機器は、1DINサイズなどのケー
スが車室内のダッシュボードやインストルメントパネル
内などに埋設され、ケースの前方に設けられたノーズが
前記ダッシュボードやインストルメントパネルなどとほ
ぼ同一面に現れる。そしてこのノーズの表面に設けられ
た操作部材によりケース内の電子回路や各種の記録媒体
駆動装置が制御される。
ースの前面において固定されたもの、あるいはケースの
前方で傾斜姿勢に回動するものなどが主である。
器において、ケース前面にノーズが固定されたもの、ま
たは傾斜姿勢となるように設けられたものでは、常にノ
ーズが機器前面に位置しているため、車載用電子機器で
あることが外観から認識でき、よって車室内から盗まれ
やすいという問題がある。またノーズがケース前方で斜
めに回動するものでは、ノーズが傾斜姿勢となること
で、ケース前面の記録媒体挿入口などを露出させること
ができる。しかし、ノーズの裏側に位置するケース前面
を広い範囲で有効利用することが難しい。
が水平姿勢となって前記開口部からケース内に収納され
る構造にすると、外観から車載用電子機器であることが
認識できなくなって盗難を未然に防ぐことができる。ま
たノーズがケース内に収納された状態で、ケースの前面
が広く現れるため、このケース前面に多くの操作部材を
配置するなどして多様な機器構成とすることも可能にな
る。
ーズに設けられた回転ノブや押釦などの操作部材が、ケ
ース内に収納されるときにケースの開口部の縁に当たる
可能性がある。そのため、ノーズの操作面と前記開口部
の縁部との間に前記操作部材を通過させる隙間または切
り欠きを形成することが必要になる。しかし前記隙間を
大きくし、または切り欠きを設けると、ノーズがケース
内に収納されたときに、開口部を十分に閉鎖させること
ができなくなる。またノーズが収納された状態で、ケー
ス前面に前記隙間または切り欠きが現われ外観が損なわ
れる。
出寸法を予め短くしておくと、ノーズがケースの前方に
位置しているときに、前記操作部材を指で操作するのが
困難である。
あり、ノーズがケースの前方に位置しているときは、操
作部材がノーズの操作面から十分に突出し、ノーズがケ
ースに収納されるときは、操作部材がノーズに後退でき
るようにした車載用電子機器を提供することを目的とし
ている。
は、前面に開口部を有するケースと、前記ケースの前方
で垂直または斜めとなる定常姿勢から前記ケース内に収
納される収納姿勢へと移動するノーズと、前記定常姿勢
のときに前方へ向く前記ノーズの操作面に配置された操
作部材と、前記ノーズを前記定常姿勢から水平姿勢へ回
動させて前記開口部からケース内に引き込む姿勢可変手
段とが設けられ、前記操作部材は、前記操作面からの突
出量が変るように前記ノーズに進退自在に支持されてお
り、前記ノーズが前記定常姿勢から前記水平姿勢へ回動
するときに、前記姿勢可変手段を構成するいずれかの部
材と前記ノーズとの相対移動力によって、前記操作部材
を前記操作面からの突出量が低下するように後退させる
後退機構が設けられていることを特徴とするものであ
る。
より操作される操作型部品が固定されており、前記後退
機構によって前記操作部材が進退する際に、前記操作型
部品と前記操作部材との相対位置が可変されるものであ
る。
る場合、前記進退機構は、前記操作部材を前記操作型部
品との連結を維持したまま進退方向へ案内する案内部
と、前記操作部材を前記案内部に沿って進退させる回転
型のカム部材と、ノーズが水平姿勢へ回動するときに、
前記姿勢可変手段を構成するいずれかの部材と前記ノー
ズとの相対移動力によって前記カム部材を回動させる伝
達部材とを有するものとして構成できる。
より操作される操作型部品が収納されており、前記後退
機構により、前記操作型部品と前記操作部材が一緒に進
退させられるものである。
れるものである場合、前記進退機構は、前記操作型部品
を進退方向へ案内する案内部と、前記操作型部品を前記
案内部に沿って進退させる回転型のカム部材と、ノーズ
が水平姿勢へ回動するときに、前記姿勢可変手段を構成
するいずれかの部材と前記ノーズとの相対移動力によっ
て前記カム部材を回動させる伝達部材とを有するものと
して構成できる。
前記開口部からケース内へ入るときに、前記操作部材が
前記開口部の縁部に当たらない位置に後退するものであ
り、例えば、収納姿勢のときに、前記ノーズの端面で前
記開口部が塞がれ、このとき前記操作部材は前記端面の
幅方向へ突出しない高さへ後退するものである。
を回動自在に支持して進退動作する往復移動部材と、前
記往復移動部材と異なる位置でノーズを回動自在に支持
する切換えアームとを有し、前記往復移動部材が、前記
切換えアームの基端側支点よりも前方へ移動することで
ノーズが定常姿勢から水平姿勢となり、前記往復移動部
材および前記切換えアームがケース内に後退すること
で、水平姿勢のノーズがケース内に収納されるものであ
り、前記後退機構は、前記往復移動部材または前記切換
えアームと前記ノーズとの相対移動力によって、前記操
作部材を後退させるものである。
ズが定常姿勢から水平姿勢へ回動させられるとともに、
このときのノーズの回動力を利用して操作部材を後退さ
せている。よってノーズが定常姿勢のときには、操作部
材を操作しやすい突出量にでき、ノーズが水平姿勢とな
ったときには、操作部材が後退し、ノーズがケース内へ
後退するときに操作部材が開口部の縁部に当たらなくな
る。
力によって操作部材を後退させているため、ノーズ内に
操作部材を進退させるための駆動源などが不要になる。
車載用電子機器を示す斜視図、図2はノーズが水平姿勢
から収納姿勢へ至るときの車載用電子機器を示す斜視
図、図3は姿勢可変手段の構造を示す分解斜視図、図4
は前記姿勢可変手段と後退機構との関係を示す分解斜視
図、図5ないし図7はノーズが定常姿勢から収納姿勢に
移動するときの姿勢可変手段のうちの往復駆動手段の動
作を示す平面図、図8(A)から図9(B)まではノー
ズが定常姿勢から収納姿勢に移行する際の一連の動作を
示す部分側面図、図10(A)(B)(C)は、後退機
構の動作を示す側面図である。
とその前面に固定された前面パネル3とから構成されて
いる。筐体2は1DINサイズ(2DINサイズでも
可)であり、この筐体2は例えば自動車の車室内のダッ
シュボードやインストルメントパネル内に埋設される。
このとき前面パネル3は、ダッシュボードやインストル
メントパネルの表面とほぼ一致する。
Y2方向が上側である。またX方向が左右方向、Z1方
向が前方、Z2方向が後方である。
は、下側(Y1側)がノーズの収納領域4となってお
り、この収納領域4は空間である。また上側(Y2側)
が内部機器の設置領域5である。この設置領域5には、
オーディオ用、画面表示用、ラジオ用などの各種電子回
路が設置される。またこの設置領域5にはCDやDV
D、MDなどの記録媒体の駆動装置が設置される。図に
示す実施の形態では、前記設置領域5の前方(Z1側)
に前記記録媒体の駆動装置が設置されている。
する前面パネル3の前面は、ノーズ離脱面6となってい
る。このノーズ離脱面6の下側(Y1側)に片寄った位
置に開口部7が形成されている。この開口部7は高さ方
向の開口幅寸法がHであり、左右方向(X方向)に細長
いほぼ長方形状に開口している。また前記開口部7の上
縁7aは左右方向へ直線的に延びている。図8(A)に
示すように、前記開口部7は、筐体2内の前記収納領域
4に通じている。
った位置には、記録媒体の挿入および排出が可能な出入
口8が開口している。この出入口8は、前記設置領域5
内に設置された記録媒体の駆動装置に対して記録媒体
(ディスク)を挿入・排出できる位置に開口している。
入口8を除いた領域のほぼ全面が平坦面を主体としてお
り、前面が黒色や濃緑色などである。この色は、後述す
るノーズ10と同じ色彩である。この実施の形態では、
ノーズ離脱面6に表示部材が設けられておらず、実質的
に表示面や操作面として機能しない。
は、ノーズ10が設置可能となっている。このノーズ1
0は、前記前面パネル3の前面(ノーズ離脱面6)とほ
ぼ同じ面積を占める大きさである。
であり、この制御面10aのほぼ全面が、操作面または
表示面となっている。前記制御面10aには、表示部材
11aおよび、操作部材11b,11cが配列されてい
る。前記表示部材11aは例えばイコライザー表示を行
うもの、ラジオの受信周波数を表示するもの、あるいは
液晶TVであって、TV受信画像やナビゲーションシス
テムの地図表示画像などを表示するものである。すなわ
ち、この制御面10aには記録媒体の出入口などが設け
られていないため、大きな画面の表示部材11aを配置
できる。
10bを有しており、前記下端面10bの前方縁部10
eが、前記制御面10aよりも前方へせり出している。
そして、図2に示すように、前記下端面10bの幅寸法
Wは、前記開口部7の開口幅寸法Hとほぼ一致してい
る。この車載用電子機器では、図2に示すように、ノー
ズ10が水平姿勢となってケース1内に収納されて隠さ
れる。ノーズ10が収納姿勢となったときに、前記下端
面10bが前記開口部7に位置して、ノーズ離脱面6と
ほぼ同一面となって、前記下端面10bによって、開口
部7が塞がれる。このとき、ノーズ離脱面6からノーズ
10が外されているように偽装でき、車載用機器の盗難
を未然に防止できる。
ように、前面パネル3の前方に設置された定常姿勢のと
きに、表示部材11aが表示可能になり、また前記操作
部材11b,11cにより機器を操作可能になる。
に収納されている記録媒体の駆動装置やTVチューナの
制御操作、筐体2以外の箇所に設けられた記録媒体駆動
装置やディスクチェンジャなどの操作、またはカーナビ
ゲーションの操作などを行うものである。前記操作部材
11bは回転操作ノブであり、操作部材11cは押釦で
ある。そして、前記操作部材11bが、前記制御面(操
作面)10aから突出・退行自在となっている。
は、前記操作部材11bを突出・退行させるための後退
機構40が設けられている。
面10aの図示左側には、前記回転操作式の操作部材1
1bが挿通される丸穴10fが開口している。また前記
ノーズ10の背面では、前記丸穴10fよりもやや大き
い内径の筒形状の案内部10gが一体に形成されてい
る。前記筒形状の案内部10gには、装置の前後方向
(Z方向)に延びる案内溝10hが、円周方向へ均等な
角度で3箇所に形成されている。
材15が挿入されている。このカム部材15は合成樹脂
により形成されたものであり、前記案内部10g内にほ
とんど隙間なく挿通され、案内部10g内でα1−α2
方向へ回転自在である。また前記カム部材15には、Z
方向へ向けてスパイラル状に形成されたカム溝15aが
3箇所に設けられている。このカム溝15aは、円周方
向への配置角度が、前記案内部10gの前記案内溝10
hの配置角度と同じである。
が挿入される。この進退部材16の外周面は円筒面であ
り、前記カム部材15の内部にほぼ隙間無く摺動自在に
挿入される。前記進退部材16は合成樹脂製であり、そ
の外周面の3箇所に案内突起16aが一体に形成されて
いる。前記案内突起16aは、前記カム溝15aおよび
前記案内溝10hと同じ配置角度で3箇所に設けられて
いる。カム部材15が案内部10g内に挿入され、前記
進退部材16が前記カム部材15内に挿入された組立状
態で、前記案内突起16aは前記カム溝15aに挿入さ
れ、さらにその先端部が前記案内溝10hに挿通され
る。
形成され、この丸穴16bの内側には段差部16cが形
成されている。前記回転ノブの操作部材11bの基端部
にはフランジ部11b1が形成されている。前記操作部
材11bが前記進退部材16の丸穴16bに後方から挿
入されたときに、前記フランジ部11b1が、前記段差
部16cに当たるようになっている。
ーズ10の内部に位置する基板)には、回転操作型部品
17が固定されている。前記回転操作型部品17は、ロ
ータリーエンコーダ(例えばロータリー式の可変抵抗器
や、接点式または光学式のロータリースイッチ)などで
ある。この回転操作型部品17には操作軸17aが設け
られている。この操作軸17aを回転させることで回転
操作型部品17を回転操作することが可能であるが、前
記操作軸17aは前記回転操作型部品17に進退自在に
取付けられている。また圧縮コイルばね17cにより前
記操作軸17aは突出方向へ付勢されている。前記操作
軸17aの先端には頭部17bが一体に形成されてい
る。前記頭部17bの周面にはローレット加工が施され
ており、この頭部17bが前記操作部材11bの背部側
に嵌合され、操作軸17aと操作部材11bとが一体に
固定される。
まれ、且つカム部材15内に前記進退部材16が挿入さ
れ、さらに前記進退部材16に操作部材11bが挿入さ
れた状態で、前記操作部材11bが、前記制御面10a
の丸穴10fから前方へ突出する。また前記圧縮コイル
ばね17cによって、前記操作軸17aと操作部材11
bとがZ1方向へ付勢されており、この付勢力で、操作
部材11bの前記フランジ部11b1が、前記操作部材
11bの段差部16cに常に押し付けられている。
19によって回動自在に支持されている。前記伝達部材
18には伝達軸18aが一体に設けられ、この伝達軸1
8aは、前記ノーズ10の側面10dに形成された長穴
10jから外側へ突出している。前記カム部材15の基
端には係合片15bが一体に形成されてこの係合片15
bに係合溝15cが形成されている。そして、この係合
溝15cが前記伝達軸18aと嵌合する。
カム部材15、進退部材16および伝達部材18によっ
て後退機構40が形成されている。
ノーズ離脱面6の前方で垂直な定常姿勢にあるノーズ1
0が収納されるときには、図8(B)に示すように、ノ
ーズ10が傾斜することなく前方へ所定距離移動した
後、さらにノーズ10の下端面10bが前方へ移動し、
その間に上端面10cが下側に回動する。そしてノーズ
10の制御面10aがノーズ離脱面6とほぼ垂直となっ
た水平状態(図9(B))になり、その水平姿勢のまま
ノーズ10が筐体2内の収納領域4へ収納させられる。
また収納姿勢のノーズ10が定常姿勢に至る過程は、前
記とは逆である。
は、ノーズ10が垂直な定常姿勢のときに、図10
(A)に示すように、制御面10aからの操作部材11
bの突出寸法がL1となり、ノーズ10が定常姿勢から
水平姿勢へ回動する間に、操作部材11bがノーズ10
内方へ後退して、制御面10aからの操作部材11bの
突出寸法が図10(C)に示すようにL2となる。
間で移動させ、さらに図4に示す後退機構を動作させる
姿勢可変手段20の構造および動作を説明する。
ーズ10の右側の側面を支持する機構を分解斜視図で示
し、図4にはノーズ10の左側の側面を支持する機構の
一部を示している。
段(往復駆動機構)21と、切換えアーム31と、ノー
ズを定常姿勢と収納姿勢とに振り分ける振り分け手段
(振り分け機構)22とから構成されている。
10の左右方向の両側面10d,10dでは、下端面1
0b側に支持ピン12,12が固定されている。前記往
復駆動手段21では、ケース1の底部側において前後方
向(Z1−Z2方向)へ往復移動自在に設けられた往復
移動部材23が設けられている。この往復移動部材23
は、前記ノーズ10の下端を回動自在に支持する支持部
材として機能している。往復移動部材23は、底板23
aとその左右両側に立ち上がるように折り曲げ形成され
た折曲片23b,23bとが1枚の金属板から一体に折
り曲げ形成されたものである。
b,23bの先端には支持穴23c,23cが形成され
ており、前記ノーズ10の両側面10d,10dの下端
面10b側に設けられた前記支持ピン12,12がこの
支持穴23c,23cに回動自在に支持されている。
材23の底板23aには、前後方向(Z1−Z2方向)
へ長く形成された長穴23dが4箇所設けられ、各長穴
23dは、筐体2の底板上に固定して設けられたガイド
ピン14に挿通されている。その結果、往復移動部材2
3が前後方向へ直線的に往復移動可能となっている。
回転体24が前記底板に固定された中心軸25によって
回動自在に支持されている。回転体24の周囲には、前
記中心軸25を中心とする円弧状の所定モジュールの歯
24aが形成され、回転体24は部分歯車を構成してい
る。
段のピニオン歯車28aが噛み合っており、減速歯車列
28の入力段の歯車28bには、モータ29の出力軸に
固定されたウオーム歯車29aが噛み合っている。すな
わち、前記減速歯車列28とモータ29とによって、前
記回転体24を往復回動させるモータ駆動部が構成され
ている。
ない部分には、回動アーム24bが一体に形成され、そ
の先部に摺動ピン26が固定されている。前記往復移動
部材23の底板23aには、左右方向へ直線的に延びる
長穴23eが形成されており、前記摺動ピン26が前記
長穴23e内に摺動自在に挿入されている。回動アーム
24bと摺動ピン26および前記長穴23eによって、
回転体24の回転運動を往復移動部材23の往復運動に
変換する運動変換手段27が構成されている。
へ最も回動したときには、往復移動部材23が後方(Z
2方向)へ引き込まれている。このとき、ノーズ10は
ノーズ離脱面6の前面を覆う定常姿勢(図8(A))で
ある。図6は回転体24が図5の状態から反時計方向へ
ほぼ90度(回転体24の回動範囲のほぼ中間点)まで
回動した状態であり、このとき往復移動部材23は前方
(Z1方向)へ最も突出している。このとき図9(A)
に示すようにノーズ10が水平姿勢となる。図7は回転
体24がさらに反時計方向の最終点まで回動した状態で
ある。このときノーズ10はケース1内に完全に引き込
まれる(図9(B))。
向へ回動して図5に至る間に、収納姿勢のノーズ10が
ケース1の前方へ突出し、さらに立ち上がり姿勢になっ
て図8(A)に示す定常姿勢に移行する。
の両側面10d,10dでは、前記支持ピン12よりも
上端面10c側に固定された支持ピン13が設けられて
いる。図3と図4には姿勢切換えアーム31,31が示
されている。この姿勢切換えアーム31,31の一端に
は穴31a,31aが形成され、ノーズ10の両側面の
前記支持ピン13,13はこの穴31a,31a内に回
動自在に連結されている。
側の側面に取付けられる前記姿勢切換えアーム31に
は、湾曲長穴31bが形成されている。前記湾曲長穴3
1bは、前記穴31aの中心からの半径が場所により異
なるように湾曲形成されている。そして、図4に示すよ
うに、前記伝達部材18の伝達軸18aは、前記ノーズ
10の長穴10jから突出して、さらに前記湾曲長穴3
1b内に挿入されている。
端には制御ピン32,32が固定されている。前記往復
移動部材23の両折曲片23b,23bには、長穴によ
る案内部33,33が形成されている。この案内部33
は、前後(Z1−Z2)方向へ水平に延びる直線案内部
33aと、その前方(Z1方向)で上方へ斜めに延びる
上方傾斜案内部33bと、前記直線案内部33aの後方
(Z2方向)で下方へ斜めに延びる下方傾斜案内部33
cとから構成されている。
は、前記ノーズ10の左右両側に一対設けられており、
前記それぞれの制御ピン32,32が前記各案内部3
3,33内に摺動自在に挿入されている。なお、両側部
に設けられた前記折曲片23b,23bと前記姿勢切換
えアーム31,31は、前面パネル3に形成された前記
開口部7の両側部内においてZ方向へ進退自在となって
いる。
詳しい構造が省略されているが、この振り分け手段22
は左右方向(X方向)の両側において、前記一対の姿勢
切換えアーム31に対応して、それぞれ設けられている
が、以下では図3に示す一方の側に設けられた振り分け
手段22についてのみ説明する。図4に示す左側に設け
られた振り分け手段の構造は図3に示すものとY方向で
対称である。
4が設けられている。この振り分け部材34は、金属板
によりL字状に折り曲げられたものであり、縦方向へ垂
直に延びる制御板部34aと、水平に延びる固定板部3
4bとからなる。図5に示すように、前記固定板部34
bが筐体2の底板上に固定されている。
された振り分け路35が設けられており、前記折曲片2
3bの案内部33内に挿通された前記制御ピン32は、
前記振り分け路35内に摺動自在に挿通されている。
向)へ短く延びる定常姿勢経路35aと、それよりも下
方で同じく後方へ、定常姿勢経路35aと平行に延び、
且つ定常姿勢経路35aよりも十分に長い収納姿勢経路
35bとが設けられている。また定常姿勢経路35aと
収納姿勢経路35bの前端部は縦方向に垂直に延びる切
換え路35cによって連結されている。
外側には、選択部材37が設けられている。この選択部
材37に形成された穴37aは、制御板部34aに固定
された支持軸36に回動自在に支持されている。さらに
前記選択部材37の穴37aに挿通された前記支持軸3
6の先部には、トーションばね38の巻き部が外挿され
ており、前記支持軸36の先端に設けられた図示しない
抜け止め部材により、トーションばね38の巻き部は前
記支持軸36から抜け止めされている。
は、選択部材37に形成されたばね掛け片37bに掛け
られ、トーションばね38の他方の付勢腕38bは、前
記制御板部34aの上端に折り曲げ形成されたばね掛け
片34cに掛けられている。このトーションばね38の
前記付勢腕38aにより、選択部材37は前記支持軸3
6を支点として反時計方向(F1方向)へ付勢されてい
る。なお、選択部材37の上辺37cが、前記ばね掛け
片34cに当たることにより、選択部材37の反時計方
向への回動限界が決められている。
圧縮ばねとしての機能を有している。この巻き部が選択
部材37と、支持軸36の先端の抜け止め部材との間で
圧縮されて介装されていることにより、前記選択部材3
7は、前記制御板部34aに対して常にG方向へ弾性的
に押し付けられている。
部34aの方向へ突出する小突起39が設けられてい
る。この小突起39は選択部材37からエンボス加工な
どにより***形成されている。
軸36を中心とする円弧軌跡上に沿って長穴状に形成さ
れた円弧案内部41と、その下方の前記円弧軌跡の延長
線上に形成された丸穴のロック部42とが形成されてい
る。前記小突起39が前記円弧案内部41内に入ってい
るときには、前記選択部材37は前記円弧案内部41の
長さ範囲内で回動可能である。また前記小突起39が前
記円弧案内部41を乗り出して前記ロック部42に嵌合
されると、前記トーションばね38の巻き部のG方向へ
の付勢力により、小突起39がロック部42に押し付け
られ、小突起39がロック部42内で動かないように保
持され、選択部材37は軽ロック状態になる。
て分岐され、下方の分岐片が前方(Z1方向)に延びて
いる。この分岐片の先端が選択規制部43aである。こ
の選択規制部43aよりも上側に形成された前記溝44
の上辺が第1の摺動部43bである。また前記選択規制
部43aよりも下側の前記選択部材37の下辺が第2の
摺動部43cである。
退機構40による操作部材11bの進退動作について説
明する。
に、ノーズ10が垂直姿勢で位置し、ノーズ10の前面
の制御面10aも垂直である。
動手段21では、モータ29により回転体24が時計方
向へ回動させられた位置で停止しており、往復移動部材
23は後方(Z2方向)に引き込まれて停止している。
すように、ノーズ10の側面10dに回動自在に連結さ
れている姿勢切換えアーム31の基端部に設けられた制
御ピン32は、前記往復移動部材23の折曲片23bに
形成された案内部33のうちの前方の上方傾斜案内部3
3bの先端に位置している。また図8(A)に示すよう
に、制御ピン32は、制御板部34aに形成された振り
分け路35のうちの上方の定常姿勢経路35aのZ2側
端部に位置している。さらに、前記制御ピン32は、選
択部材37の溝44内に入り込んでいる。よって選択部
材37は時計方向(F2方向)へ回動させられており、
選択部材37の後端に設けられた小突起39は、前記制
御板部34aに形成されたロック部42に嵌合し、選択
部材37は時計方向(F2方向)へ回動した姿勢で軽ロ
ック状態となっている。
動作では、まず図10(A)に示す定常姿勢のとき、ノ
ーズ10の背面と前記姿勢切換えアーム31との角度θ
が大きいため、姿勢切換えアーム31の湾曲長穴31b
によって、伝達軸18aが、ノーズ10の下端面10b
側へ押され、図4に示す伝達部材18が反時計方向(α
1方向)へ回動させられている。よって、前記伝達軸1
8aに係合されている前記カム部材15はα1方向へ回
動させられ、カム部材15に形成されたカム溝15aの
スパイラル軌跡によって、進退部材16の案内突起16
aがZ1方向へ移動させられている。よって前記案内突
起16aが案内部10gの案内溝10hをZ1方向へ移
動させられている。
操作軸17aおよび操作部材11bがZ1方向へ突出さ
せられるために、進退部材16とともに操作部材(回転
操作ノブ)11bがZ1方向へ移動させられ、ノーズ1
0の制御面10aからの前記操作部材11bの突出寸法
が最大のL1となっている。このときの操作部材11b
の先端は、ノーズ10の下端面10bの前方縁部10e
よりもさらに前方へ突出している。よって、操作部材1
1bを指で十分に掴むことができ、指で操作部材11b
を回転させて、回転操作型部品17を操作するのが容易
である。
面10aの表示部材11aに、例えばイコライザー表示
や、ラジオの受信周波数表示や、TV受像画面や、カー
ナビゲーションシステムの地図表示などが映し出され
る。また前記操作部材11bおよび他の操作部材11c
により、ラジオチューナ選択、TVチャンネル選択、カ
ーナビゲーションシステムの操作、あるいはディスクチ
ェンジャの操作、さらには音量や音質の調整などが行わ
れる。
定常姿勢から収納姿勢へ移動させる際には、ノーズ10
の制御面10aに設けられた収納操作釦などを押す。こ
の操作で、図5に示すモータ29により回転体24が反
時計方向へ駆動される。また定常姿勢から収納姿勢まで
を連続的に行わせるときには、回転体24は図5の状態
から図6の状態を経て、図7に示すように反時計方向へ
最も回動する状態に至り、このときモータ29が停止す
る。
回動アーム24b、これに固定された摺動ピン26なら
びに往復移動部材23に形成された長穴23eとから構
成される運動変換手段27により、往復移動部材23が
往復移動させられる。図6は往復移動部材23が前方
(Z1方向)へ最も突出した位置であり、往復移動部材
23が図5から図6に至る突出動作の間、ノーズ10は
図8(A)から図9(B)の水平姿勢へ回動する。さら
に回転体24が図6から図7の姿勢まで回動し、往復移
動部材23が後方へ引き込まれるときに、ノーズ10は
図9(B)に示す収納姿勢に至る。
す定常姿勢から、往復移動部材23がZ1方向へ突出す
る最初の過程では、往復移動部材23がZ1方向へ直線
的に前進し、また姿勢切換えアーム31に設けられた制
御ピン32は、振り分け手段22を構成する制御板部3
4aの定常姿勢経路35a内をZ1方向へ直線的に前進
する。よって、ノーズ10は、図8(B)に至る間、傾
斜することなく平行にZ1方向へ前進する。
勢経路35aの前端に至り、制御ピン32はそれ以上Z
1方向へ前進できなくなる。よってさらに往復移動部材
23がZ1方向へ前進すると、ノーズ10を支持してい
る支持ピン12は前進するが、制御ピン32および姿勢
切換えアーム31はそれ以上前進できなくなるため、往
復移動部材23の前進に伴って、ノーズ10の上端が下
側に向けて回動する。
中を示すが、この状態では、制御ピン32は、往復移動
部材23の上方傾斜案内部33bを抜け出て直線案内部
33aに移動する。このとき、制御ピン32は、制御板
部34aの振り分け路35のうちの切換え路35cに移
動する。
3がZ1方向へ最も前進すると、ノーズ10は水平姿勢
となるが、このとき制御ピン32は下方傾斜案内部33
cに沿って下降するため、制御ピン32は制御板部34
aの収納姿勢経路35bの前端に位置する。
向へ後退すると、制御ピン32は、制御板部34aの収
納姿勢経路35bに沿って後方(Z2方向)へ移動する
ため、ノーズ10は水平姿勢のまま開口部7を通って、
ケース1および筐体2内の収納領域4内に収納される。
ピン32は、制御板部34aの振り分け路35のうちの
収納姿勢経路35b内を後方へ移動するが、このとき、
制御ピン32が選択部材37の下辺の第2の摺動部43
cに当たって摺動する。よって、選択部材37は反時計
方向(F1方向)へ回動させられ、選択部材37の後端
に設けられた小突起39が制御板部34aのロック部4
2から外れて円弧案内部41に入る。よって、選択部材
37の軽ロックは解除され、前記円弧案内部41の移動
範囲内において、選択部材37は支持軸36を支点とし
て回動可能になり、トーションばね38により常に反時
計方向(F1方向)へ回動させられる。
勢に至る間の、前記後退機構40の動作を説明する。
に、ノーズ10が垂直姿勢から水平姿勢へ回動する間
に、ノーズ10の背面と姿勢切換えアーム31との角度
θが徐々に小さくなり、図10(C)の水平姿勢では前
記角度θがゼロとなる。このようにノーズ10と姿勢切
換えアーム31との相対位置が変化するときに、姿勢切
換えアーム31に設けられた湾曲長穴31bによって伝
達軸18aがノーズ10の上端面10cの方向へ押され
ていく。
向へ回動させられ、伝達軸18aによってカム部材15
がα2方向へ回動させられる。このとき、カム部材15
のカム溝15aによって案内突起16aがZ2方向へ押
され、進退部材16が案内部10g内をZ2方向へ移動
させられる。進退部材16に保持された操作部材11b
および操作軸17aは、圧縮コイルばね17cの弾性力
に対抗してZ2方向へ後退させられ、図10(C)に示
すように、ノーズ10が水平姿勢となったときに、制御
面10aからの操作部材11bの突出量がL1に減少さ
せられる。
面が、ノーズ10の下端面10bの前方縁部10eと同
じ突出位置、または前記前方縁部10eよりも制御面1
0a側へ後退している。または操作部材11bの先端が
制御面10aと同じ位置まで後退してもよい。図10
(C)の状態で、水平姿勢のノーズ10が開口部7から
筐体2内に収納させられ、このときに、前記操作部材1
1bが、開口部7の直線状の上縁7aに当たることがな
い。
0が筐体2内に完全に収納されたときに、幅寸法がWの
ノーズの下端面10bによって、前面パネル3の開口部
7が確実に塞がれるようになる。
程において、回転体24が所定の回転位置になったこと
を検知し、あるいは往復移動部材23が所定の移動位置
となったことを検知してモータ29を停止させると、ノ
ーズ10を例えば図8(C)や図10(B)の傾斜姿
勢、あるいはさらに異なる角度の傾斜姿勢で停止させる
ことができる。このように傾斜姿勢で停止させると、ノ
ーズ10の制御面10aが斜め上向きとなり、この制御
面10aに設けられた表示部材11aを見ることができ
る。またこのときの操作部材11bの突出量L3をある
程度大きく確保しておくことで、前記操作部材11bを
回転操作することが可能である。
で傾斜すると、ノーズ10の上端面10cに隣接する位
置に記録媒体の出入口8が現れる。よって、前記以降の
姿勢において、ノーズ10の上方から前記出入口8を介
して記録媒体(ディスク)Dの挿入と排出が可能とな
る。
姿勢とするには、上記とは逆の図7から図5に至る動作
となる。
操作すると、モータ29が始動し、回転体24が時計方
向へ回動し始める。回転体24が図6の姿勢まで回動す
ると、往復移動部材23が前方(Z1方向)へ最も前進
する。この間、制御ピン32が、制御板部34aの収納
姿勢経路35b内をZ1方向へ前進する。また制御ピン
32が前方まで移動するときに、選択部材37の第2の
摺動部43cに当たるため、選択部材37は一旦時計方
向へ回動する。ただしこの回動範囲は、選択部材37の
小突起39が制御板部34a内の円弧案内部41内を移
動する範囲内である。よって、制御ピン32が収納姿勢
経路35bの前端まで移動し、制御ピン32が選択部材
37から外れると、選択部材37はトーションばね38
により反時計方向(F1方向)へ回動させられ、選択部
材37の前端の選択規制部43aにより収納姿勢部35
bの前端が塞がれる。
方向へ回転すると、往復移動部材23が後方(Z2方
向)へ移動するが、このとき制御ピン32は、前記選択
部材37の選択規制部43aにより収納姿勢経路35b
内に戻るのを阻止される。そして、制御ピン32は、後
方へ移動する往復移動部材23に形成された下方傾斜案
内部33cにより持ち上げられて直線案内部33aに至
り、制御板部34aに設けられた振り分け路35の切換
え路35cに移動する。この状態で、往復移動部材23
が後退していき、往復移動部材23の直線案内部33a
が制御ピン32を摺動する。
き、制御ピン32が前記切換え路35c内に保持され、
往復移動部材23とノーズ10との連結点である支持ピ
ン12が後方へ移動するため、ノーズ10の上端面10
cが上方へ持ち上げられるように立ち上がり回動する。
そしてノーズ10が図8(B)に示すような垂直姿勢と
なると、往復移動部材23に設けられた上方傾斜案内部
33bにより制御ピン32が持ち上げられ、制御ピン3
2が、定常姿勢経路35aの前端に至る。
御ピン32は制御板部34aの定常姿勢経路35a内を
後方へ移動し、ノーズ10はノーズ離脱面6を覆う定常
姿勢となる。前記定常姿勢に至る間に、制御ピン32が
選択部材37の溝44内に入る。この時点で、選択部材
37は、トーションばね38の付勢力により反時計方向
に回動した状態(図9(B)と同じ状態)を維持してい
るが、前記制御ピン32が溝44内の第1の摺動部43
bを摺動するため、選択部材37が時計方向へ回動させ
られ、図8(A)に示すように、小突起39が円弧案内
部41から抜け出て、ロック部42に嵌合し、選択部材
37が軽ロック状態となる。
から所定角度の傾斜姿勢まで回動する間に、前記後退機
構40では、姿勢切換えアーム31の湾曲長穴31bに
よって伝達軸18aが反時計方向へ回動させられ、カム
部材15がα1方向へ回動させられて、操作部材11b
が制御面10aから突出させられる。
に示すように垂直姿勢とならず、図8(C)または図1
0(B)に示すような傾斜姿勢と図9(B)に示す収納
姿勢との間で移動するものであってもよい。
作型部品17に操作軸17aが進退自在に設けられ、こ
の操作軸17aと操作部材11bとが固定されている。
そして、操作軸17aが進退動作する際に、操作軸17
aと操作部材11bとの連結を維持したまま、回転操作
型部品17に対して操作部材11bが相対的に進退動作
する。
作軸17aが進退することなく回動自在に支持されてい
るものを用いることができる。この場合、操作軸17a
と操作部材11bとをスプライン嵌合させて、操作部材
11bと操作軸17aとを軸方向へ摺動できるように連
結しておく。そして操作部材11bがばねにより前方へ
突出させられ、または進退部材16に操作部材11bが
保持される構造にしておく。このように構成すると、ノ
ーズ10が定常姿勢から水平姿勢へ回動し、このとき保
持部材16がノーズ10内で後退するときに、保持部材
16とともに後退する操作部材11bが操作軸17aを
軸方向へ摺動し、その結果、操作部材11bと操作軸1
7aとが連結された状態を維持したまま、操作部材11
bがノーズ10内に後退するようになる。
を示しており、図4と同じ部分の分解斜視図である。
内に、回転操作型部品17が保持され、その操作軸に前
記操作部材(回転操作ノブ)11bが固定されている。
またこの回転操作型部品17は、操作部材11bによっ
て回転操作させられるとともに、操作部材11bの押圧
動作力によってプッシュ操作されるものであってもよ
い。
れ、且つカム部材15内に前記進退部材16が挿入され
た状態で、前記操作部材11bは、前記制御面10aの
丸穴10fから前方へ突出する。
勢となり、伝達部材18によりカム部材15が回動させ
られるときに、進退部材16が回転操作型部品17と共
に後退し、その結果操作部材11bの先端が、ノーズ1
0の制御面10aから退行するように動作する。
の形態を示している。この実施の形態では、ノーズ10
の制御面10aにおいて、前方へせり出している前方縁
部10eの近傍に操作部材11dが配置されている。こ
の操作部材11dは押釦である。またノーズ10内に
は、前記操作部材11dにより操作される押圧型操作部
材(例えばプッシュスイッチ)52が設けられ、この押
圧型操作部材52が可動部材51に支持されている。可
動部材51はノーズ10内で進退動作できるように支持
されている。また可動部材51は圧縮スプリング53に
より常に後退方向へ付勢されている。
垂直な定常姿勢のとき、姿勢可変手段20を構成してい
る往復移動部材23における折曲片23bの先端23b
1により、可動部材51が前方へ押され、操作部材11
dはノーズ10の制御面10aから大きく突出してい
る。
10が水平姿勢に至ると、前記可動部材51が前記先端
23b1から外れ、圧縮スプリング53によってノーズ
10内へ後退させれて、操作部材11dが後退し、操作
部材11dの先端がノーズ10の前縁部10eよりも制
御面10a側へ後退する。よって水平姿勢のノーズ10
が開口部7からケース1内へ収納される際に、操作部材
11dが開口部7の縁に当たらない。また図12(A)
のノーズの定常姿勢では、操作部材11dが制御面10
aから大きく突出するため、大きな押圧ストロークを確
保できる。
スプリング53により後退機構50が構成されている。
姿勢のときには操作部材がノーズの前面から十分に突出
して、操作性がよくなり、ノーズがケース内へ収納され
るときには操作部材の突出量が少なくなるため、ノーズ
がケース内へ移動するときに、操作部材がケースの開口
部の縁に当たることがない。よって、開口部に操作部材
を通過させる逃げ用の切欠きなどを設けることが不要で
あり、ノーズがケース内に収納されたときの密閉状態も
よくなる。
子機器の斜視図、
子機器の斜視図、
構造を示す分解斜視図、
構造と、後退機構の構造を示す分解斜視図、
の定常状態を示す平面図、
が突出した状態を示す平面図、
の収納状態を示す平面図、
傾斜姿勢に至るまでの動作を示す側面図、
勢に至るまでの動作を示す側面図、
回動するときの後退機構の動作を示す側面図、
分解斜視図、
の動作を示す側面図、
Claims (8)
- 【請求項1】 前面に開口部を有するケースと、前記ケ
ースの前方で垂直または斜めとなる定常姿勢から前記ケ
ース内に収納される収納姿勢へと移動するノーズと、前
記定常姿勢のときに前方へ向く前記ノーズの操作面に配
置された操作部材と、前記ノーズを前記定常姿勢から水
平姿勢へ回動させて前記開口部からケース内に引き込む
姿勢可変手段とが設けられ、 前記操作部材は、前記操作面からの突出量が変るように
前記ノーズに進退自在に支持されており、 前記ノーズが前記定常姿勢から前記水平姿勢へ回動する
ときに、前記姿勢可変手段を構成するいずれかの部材と
前記ノーズとの相対移動力によって、前記操作部材を前
記操作面からの突出量が低下するように後退させる後退
機構が設けられていることを特徴とする車載用電子機
器。 - 【請求項2】 前記ノーズには、前記操作部材により操
作される操作型部品が固定されており、前記後退機構に
よって前記操作部材が進退する際に、前記操作型部品と
前記操作部材との相対位置が可変される請求項1記載の
車載用電子機器。 - 【請求項3】 前記操作型部品は回転操作されるもので
あり、前記進退機構は、前記操作部材を前記操作型部品
との連結を維持したまま進退方向へ案内する案内部と、
前記操作部材を前記案内部に沿って進退させる回転型の
カム部材と、ノーズが水平姿勢へ回動するときに、前記
姿勢可変手段を構成するいずれかの部材と前記ノーズと
の相対移動力によって前記カム部材を回動させる伝達部
材とを有する請求項2記載の車載用電子機器。 - 【請求項4】 前記ノーズには、前記操作部材により操
作される操作型部品が収納されており、前記後退機構に
より、前記操作型部品と前記操作部材が一緒に進退させ
られる請求項1記載の車載用電子機器。 - 【請求項5】 前記操作型部品は回転操作されるもので
あり、前記進退機構は、前記操作型部品を進退方向へ案
内する案内部と、前記操作型部品を前記案内部に沿って
進退させる回転型のカム部材と、ノーズが水平姿勢へ回
動するときに、前記姿勢可変手段を構成するいずれかの
部材と前記ノーズとの相対移動力によって前記カム部材
を回動させる伝達部材とを有する請求項4記載の車載用
電子機器。 - 【請求項6】 前記水平姿勢のノーズが前記開口部から
ケース内へ入るときに、前記操作部材が前記開口部の縁
部に当たらない位置に後退する請求項1ないし5のいず
れかに記載の車載用電子機器。 - 【請求項7】 収納姿勢のときに、前記ノーズの端面で
前記開口部が塞がれ、このとき前記操作部材は前記端面
の幅方向へ突出しない高さへ後退する請求項6記載の車
載用電子機器。 - 【請求項8】 前記姿勢可変手段は、前記ノーズを回動
自在に支持して進退動作する往復移動部材と、前記往復
移動部材と異なる位置でノーズを回動自在に支持する切
換えアームとを有し、前記往復移動部材が、前記切換え
アームの基端側支点よりも前方へ移動することでノーズ
が定常姿勢から水平姿勢となり、前記往復移動部材およ
び前記切換えアームがケース内に後退することで、水平
姿勢のノーズがケース内に収納されるものであり、 前記後退機構は、前記往復移動部材または前記切換えア
ームと前記ノーズとの相対移動力によって、前記操作部
材を後退させるものである請求項1ないし7のいずれか
に記載の車載用電子機器。
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