JP3647297B2 - 車載用電子機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケースの前面に、操作部材と表示部材の少なくとも一方が設けられた車載用電子機器に係り、特に、ケース前方に制御面を有する可動部材が設けられた車載用電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
車載用電子機器のケース前面に設けられたパネルの一般的な構造は、ケース前面に固定された固定ノーズ部(化粧部)に、CDやDVDやMDなどの記録媒体を挿入する挿入口が開口している。また前記固定ノーズ部の前方に可動部材(可動ノーズ)が設けられ、この可動部材で前記挿入口を覆うことができるようにするとともに、この可動部材の表面(前面)に表示部材や操作部材が設けられたものもある。
【0003】
前記可動部材が設けられた車載用電子機器では、前記可動部材が前記固定ノーズ部に設けられた挿入口を覆っている状態で、前記可動部材の表面に設けられた操作部材により機器を操作できる。また、可動部材を前方へ斜め姿勢となるように回動させると、前記挿入口を露出させて挿入口から記録媒体の挿入や排出ができるようになる。あるいは前記可動部材を前方へ扉を開くように回動させて前記挿入口を露出させるものもある。
【0004】
しかし、前記車載用電子機器のうち、可動部材が前方へ斜めの姿勢に回動するものでは、傾斜姿勢となった可動部材の上方に固定ノーズ部の表面の一部のみが露出するだけである。よって固定ノーズ部の全体を露出させることができず、固定ノーズ部の前面の全域に操作部材などを操作可能に配置することができない。
【0005】
また、前記の可動部材が前方へ斜めに回動するもの、および可動部材が扉のように前方へ回動するもののいずれにおいても、固定ノーズ部を露出させるときに可動部材が前方へせり出したままの状態になるため、車室内での搭乗者の手が触れて邪魔になるなどの問題が生じる。
【0006】
また、特開平1−266024号公報には、記録媒体の駆動装置およびCPU装置が内蔵されたケースの前方に電子表示部が設けられたものが開示されている。この電子表示部は、ケースの前方を覆う姿勢から上端を支点として前方へ回動させて、そのままケース内に収納できるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記特開平1−266024号に開示されたものでは、以下の問題点を有している。
(1)電子表示部は、ケース内から手で引き出した後、下方へ手操作でクリック回動させるものであり、電子表示部を自動的に、ケース前方を覆う姿勢からケース内に収納される姿勢に移行させることができない。
【0008】
(2)電子表示部は、手で引出しが可能なように、その一部が前方へ突出したままの状態でケース内に収納されるので、ケースの前方に突出部が形成され、手で他の操作部を操作するときの邪魔になる。
【0009】
(3)前記特開平1−266024号に開示された発明は、電子表示部をケース内に収納することを主な目的としており、電子表示部をケース内に収納した状態で、新たな制御面(表示面や操作面)を露出させて、操作の多様性を実現させようとするものではない。
【0010】
(4)電子表示部は上端を支点として前方へ回動してケース内に収納させるものであるため、仮に電子表示部を斜めの姿勢で停止させたときに、その裏側に位置する固定ノーズ部に他の操作部材や表示部材を配置したとしても、これらを見たり操作することができない。
【0011】
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、ケースの前方に固定制御面を設けるとともに、この固定制御面の前方を覆う姿勢となる可動部材を設け、この両固定制御面と可動部材の表面の双方に表示部材および/または操作部材を設けて、1つの機器で多様な操作を可能とした車載用電子機器を提供することを目的としている。
【0012】
また本発明は、前記可動部材が、固定制御面の前方を覆う定常姿勢から収納姿勢に至るまで、モータ駆動部の動力により自動的に移行できるようにして、固定制御面と、可動部材の表面の制御面との選択を容易にした車載用電子機器を提供することを目的としている。
【0013】
さらに本発明は、可動部材を任意の傾斜姿勢に止めることができ、このとき固定制御面の操作や記録媒体の挿入を可能とした車載用電子機器を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、電子回路が内蔵されたケースの前面に設けられて、表示部材および/または操作部材を備え且つ開口部を有する固定制御面と、その表面に表示部材および/または操作部材を有する制御面が設けられた可動部材とを有する車載用電子機器において
前記可動部材には下端側に位置する第1の支持点とこれよりも上端側に位置する第2の支持点とが設けられ、前記可動部材を第1の支持点で回動自在に支持する往復移動部材と、前記往復移動部材をケースの前方と後方とへ往復移動させるモータ駆動部が設けられ、前記往復移動部材が前進するときに、往復移動部材と共に第1の支持点が前進することにより前記可動部材はその下端が前方に向けられた水平姿勢となり、
前記可動部材が水平姿勢となった後に前記往復移動部材が後退する際に、第2の支持点を2つの状態のいずれかに切換える振り分け手段が設けられており、前記第2の支持点が第1の状態に切換えられているときに、前記往復移動部材の後退動作に伴って、第2の支持点が往復移動部材と共に後退して、前記可動部材が水平姿勢のままケース内に収納され、
前記第2の支持点が第2の状態に切換えられているときに、第2の支持点の後退動作が規制されて、前記往復移動部材の後退動作に伴って、前記可動部材はその上端が上向きとなるようにほぼ90度回動して前記固定制御面の前方を覆う定常姿勢となることを特徴とするものである。
【0015】
本発明では、可動部材が前記定常姿勢から収納姿勢へおよび収納姿勢から定常姿勢へ、モータ駆動部の動力により移動するため、固定制御面を使用するか、可動部材の前面の制御面を使用するかの選択をスイッチ操作などのみで実現できる。
【0016】
また、固定制御面と、可動部材の表面の制御面の双方に、表示部材および/または操作部材が設けられているため、いずれの制御面を画面表示や操作のために使用するかを選択でき、画面表示や操作の多様性に対応できる。
【0017】
特に、可動部材がケース内に収納された状態で、可動部材の端面と固定制御面とがほぼ同一面となるようにすると、可動部材が収納された状態で、固定制御面に突出部が無くなり、操作の際に邪魔にならない。また固定制御面が一体的な外観を呈し、審美性にも優れる。
【0018】
また、前記可動部材が前記定常姿勢と前記収納姿勢との間を移動する途中の、前記制御面が斜めに傾斜した状態で、前記可動部材が停止するように、前記姿勢制御手段により制御されると、可動部材の表面の制御面を斜めの向きから操作できるようになる。
【0022】
上記の発明では、前記可動部材前記定常姿勢の状態から往復移動部材が前進するときに、可動部材が前方へ傾斜することなく平行移動し、その後に可動部材の下端側が前方へ進んで上端側が下降するように回動して水平姿勢となるようにしてもよい。
【0023】
このように構成すると、可動部材が前方で確実に回動できるようになり、固定制御面につまみなどの突出部があっても、可動部材が回動する際にこれら突出部に当たることがない。
【0024】
また、前記制御面が斜めに傾斜した停止状態で、前記固定制御面の一部操作可能に露出させることができる。または、前記停止状態で、前記固定制御面に設けられた記録媒体の挿入口を、前記可動部材端部と隣接する位置に、記録媒体の装脱が可能となるように露出させることができる。
【0025】
なお、前記可動部材は、制御面が固定制御面とほぼ垂直となった姿勢で停止させることができ、または、定常姿勢と収納姿勢との間を移動する間に、可動部材を停止させなくてもよい。
【0026】
上記手段では、可動部材は、下端部が前方へ突出し上端部が回動して、上端部からケース内へ収納されるので、常に制御面を見やすい向きに向けたまま、さらに固定制御面も見える状態で、ケース内に収納される。そのため、定常姿勢と収納姿勢の間で可動部材が移動する間、製品の見栄えを損なわない。
【0028】
【発明の実施の形態】
図1は、可動部材が定常姿勢のときの車載用電子機器を示す斜視図、図2は、可動部材が収納姿勢のときの車載用電子機器を示す斜視図、図3は、可動部材を移動させる姿勢制御手段の構造を示す分解斜視図、図4、図5、図6は可動部材が定常姿勢から収納姿勢に移動するときの姿勢制御手段のうちの往復駆動手段の動作を示す平面図、図7(A)から図10(B)までは、可動部材が定常姿勢−収納姿勢−定常姿勢に移行する際の一連の動作を示す部分側面図である。
【0029】
この車載用電子機器のケース1は、筐体2とその前面に固定された固定ノーズ部3とから構成されている。筐体2は1DINサイズであり、この筐体2は例えば自動車の車室内のダッシュボードやインストルメントパネル内に埋設される。このとき固定ノーズ部3は、ダッシュボードやインストルメントパネルの表面とほぼ一致する。
この実施の形態では、Y1方向が下側(第1の側)で、Y2方向が上側(第2の側である。またX方向が左右方向、Z1方向が前方、Z2方向が後方である。
【0030】
図7(A)に示すように、ケース1および筐体2の内部では、下側(Y1側)が可動部材の収納領域4となっており、この収納領域4は空間である。また上側(Y2側)が内部機器の設置領域5である。この設置領域5には、オーディオ用、画面表示用、ラジオ用などの各種電子回路が設置される。またこの設置領域5にはCDやDVD、MDなどの記録媒体の駆動装置が設置される。図に示す実施の形態では、前記設置領域5の前方(Z1側)に前記記録媒体の駆動装置が設置されている。
【0031】
図2に示すように、ケース1の一部を構成する固定ノーズ部3の前面は、固定制御面6となっている。この固定制御面6の下側(第1の側:Y1側)に片寄った位置に開口部7が形成されている。この開口部7は高さ方向の開口幅寸法がHであり、左右方向(X方向)に細長いほぼ長方形状に開口している。図7(A)に示すように、前記開口部7は、筐体2内の前記収納領域4に通じている。
【0032】
また、前記固定制御面6の上側(第2の側:Y2側)に寄った位置には、記録媒体の挿入・排出口8が開口している。この挿入・排出口8は、前記設置領域5内に設置された記録媒体の駆動装置に対して記録媒体(ディスク)を挿入・排出できる位置に開口している。
【0033】
固定制御面6は、前記開口部7および挿入・排出口8を除いた領域のほぼ全面が、表示面および/または操作面となっている。ここには、表示部材9aと、複数の操作部材9bおよび9cが配列されている。
【0034】
図の実施の形態では、固定制御面6に現れている表示部材9aが、例えばラジオチューナの選局表示とディスクプレイの経過時間などを選択的に表示するものであり、操作部材9bおよび9cは、ラジオチューナの操作、ディスクプレイ時の選局操作、音量調整操作、音質調整操作などを行うものとなる。
【0035】
図1に示すように、固定ノーズ部3の前方には、可動部材(可動ノーズ)10が設置可能となっている。この可動部材10は、前記固定ノーズ部3の前面(固定制御面6)とほぼ同じ面積を占める大きさである。
【0036】
可動部材10の表面(前面)は制御面10aであり、この制御面10aのほぼ全面が、表示および/または操作面となっている。前記制御面10aには、表示部材11aおよび、操作部材11b,11cが配列されている。前記表示部材11aは例えばイコライザー表示を行うもの、あるいは液晶TVであって、TV受信画像やナビゲーションシステムの地図表示画像などを表示するものである。すなわち、この制御面10aには記録媒体の挿入・排出口などが設けられていないため、前記固定制御面6に設けられた表示部材9aよりも大きな画面の表示部材11aを配置できる。
【0037】
また制御面10aに設けられた操作部材11bおよび11cは、筐体2内に収納されている記録媒体の駆動装置やTVチューナの制御操作、すなわち固定制御面6に設けられた操作部材による操作と重複する操作を行うものであってもよいが、筐体2以外の箇所に設けられた記録媒体駆動装置やディスクチェンジャなどを操作するものや、カーナビゲーション操作などのように固定制御面6に設けられた操作部材の操作と重複しない操作を行うものを配置してもよい。
【0038】
前記可動部材10は、下側(第1の側:Y1側)の端部10bに、前方(Z1方向)へ突出する突出部10eが設けられて、前記端部10bが可動部材10の他の部分よりも厚さWが大きくなっている。この厚さWは、前記固定制御面6に開口する開口部7の縦方向の開口幅寸法Hとほぼ一致するか、あるいは前記開口幅寸法Hよりもわずかに小さくなっている。
【0039】
よって、図2および図8(B)に示すように、可動部材10が開口部7から筐体2内の収納領域4内に収納された状態で、前記可動部材10の端部10bにより開口部7が塞がれる。またこのとき可動部材10の端部10bの面(端面)と、固定制御面6はほぼ同一面となる。
【0040】
さらに、図7(C)に示すように、前記可動部材10の前記下端10bにおいて前方へ突出する突出部10eと、前記制御面10aとの高さの差Tは、前記制御面10aに設けられた前記表示部材11aおよび操作部材11b,11cの前記制御面10aからの突出高さよりも大きく形成されている。したがって、図8(A)(B)に示すように、水平姿勢となった可動部材10が上端10c(第2の側の端部)から開口部7内を後方(Z2方向)へ向って収納されるときに、前記表示部材11aおよび操作部材11b,11cが開口部7の縁に当たることがなく、しかも収納を完了したときに、可動部材10の下端10bと開口部7の縁との間に余分な隙間が生じなくなる。
【0041】
固定制御面6を覆う定常姿勢(図7(A))にある可動部材10が収納されるときには、図7(B)に示すように、可動部材10が傾斜することなく前方へ所定距離移動した後、さらに下端10bが前方へ移動し、その間に上端10cが下側(第1の側)に回動する。そして可動部材10の制御面10aが固定制御面6とほぼ垂直となった水平状態(図8(A))で、可動部材10が筐体2内の収納領域4へ収納させられる。また収納姿勢の可動部材10が定常姿勢に至る過程は、図9から図10に示すように前記と逆である。
【0042】
以下、上記のように可動部材10を定常姿勢と収納姿勢の間で移動させる姿勢制御手段20の構造および動作を説明する。
上記姿勢制御手段は、主に往復駆動手段(往復駆動機構)21と、可動部材を定常姿勢と収納姿勢とに振り分ける振り分け手段(振り分け機構)22とから構成されている。図4ないし図6は主に前記往復駆動手段21の構造および動作を示し、図3は主に振り分け手段22の構造を示し、図7以下は振り分け手段22の動作を示す。
【0043】
図3および図4に示すように、前記可動部材10の左右方向の両側面10d,10dでは、下端(第1の側の端部)10b側に支持ピン12,12が固定されている。前記往復駆動手段21では、ケース1の底部側において前後方向(Z1−Z2方向)へ往復移動自在に設けられた往復移動部材23が設けられている。この往復移動部材23は、底板部23aとその左右両側に立ち上がるように折り曲げ形成された折曲片23b,23bとが1枚の金属板から一体に折り曲げ形成されたものである。
【0044】
前記折曲片23b,23bの先端には支持穴23c,23cが形成されており、前記可動部材10の両側面10d,10dの下端10b側に設けられた前記支持ピン12,12がこの支持穴23c,23cに回動自在に支持されている。すなわち、可動部材10の下端(第1の側の端部)は、前記往復移動部材23に回動自在に支持されている。
【0045】
また、前記往復移動部材23の底板23aには、前後方向(Z1−Z2方向)へ長く形成された長穴23dが4箇所設けられ、各長穴23dは、筐体2の底板上に固定して設けられたガイドピン14に挿通されている。その結果、往復移動部材23が前後方向へ直線的に往復移動可能となっている。
【0046】
図4に示すように、筐体2の底板上には、回転体24が前記底板に固定された中心軸25によって回動自在に支持されている。回転体24の周囲には、前記中心軸25を中心とする円弧状の所定モジュールの歯24aが形成され、回転体24は部分歯車を構成している。
【0047】
前記歯24aには、減速歯車列28の出力段のピニオン歯車28aが噛み合っており、減速歯車列28の入力段の歯車28bには、モータ29の出力軸に固定されたウオーム歯車29aが噛み合っている。すなわち、前記減速歯車列28とモータ29とによって、前記回転体24を往復回動させるモータ駆動部が構成されている。
【0048】
前記回転体24の歯24aが設けられていない部分には、回動アーム24bが一体に形成され、その先部に摺動ピン26が固定されている。前記往復移動部材23の底板23aには、左右方向へ直線的に延びる長穴23eが形成されており、前記摺動ピン26が前記長穴23e内に摺動自在に挿入されている。回動アーム24bと摺動ピン26および前記長穴23eによって、回転体24の回転運動を往復移動部材23の往復運動に変換する運動変換手段27が構成されている。
【0049】
図4に示すように、回転体24が時計方向へ最も回動したときには、往復移動部材23が後方(Z2方向)へ引き込まれている。このとき、可動部材10は固定制御面6の前面を覆う定常姿勢(図7(A))である。図5は回転体24が図4の状態から反時計方向へほぼ90度(回転体24の回動範囲のほぼ中間点)まで回動した状態であり、このとき往復移動部材23は前方(Z1方向)へ最も突出している。これは可動部材10の引き込み途中であり、図8(A)の状態である。図6は回転体24がさらに反時計方向の最終点まで回動した状態である。このとき可動部材10はケース1内に完全に引き込まれる。(図8(B))。
【0050】
また、回転体24が図6の状態から時計方向へ回動して図4に至る間に、収納姿勢の可動部材10がケース1の前方へ突出し、さらに立ち上がり姿勢になって定常姿勢に移行する。
【0051】
図3に示すように、前記可動部材10の両側面10d,10dでは、前記支持ピン12よりも上端10c側に固定された支持ピン13が設けられている。図3には姿勢切換え部材として機能する姿勢切換えアーム31が示されている。この姿勢切換えアーム31の一端には穴31aが形成され、前記支持ピン13はこの穴31a内に回動自在に連結されている。前記姿勢切換えアーム31の他端には制御ピン32が固定されている。
【0052】
前記往復移動部材23の両折曲片23b,23bには、長穴による案内部33が形成されている。この案内部33は、前後(Z1−Z2)方向へ水平に延びる直線案内部33aと、その前方(Z1方向)で上方へ斜めに延びる上方傾斜案内部33bと、前記直線案内部33aの後方(Z2方向)で下方へ斜めに延びる下方傾斜案内部33cとから構成されている。
【0053】
前記姿勢切換えアーム31と制御ピン32は、前記可動部材10の左右両側に一対設けられており、前記それぞれの制御ピン32が前記各案内部33内に摺動自在に挿入されている。
【0054】
図4では、振り分け手段22の詳しい構造が省略されているが、この振り分け手段22は左右方向(Y方向)の両側において、前記一対の姿勢切換えアーム31に対応して、それぞれ設けられているが、以下では図3に示す一方の側に設けられた振り分け手段22についてのみ説明する。他方の側に設けられた振り分け手段の構造は図3に示すものとY方向で対称である。
【0055】
前記振り分け手段22には振り分け部材34が設けられている。この振り分け部材34は、金属板によりL字状に折り曲げられたものであり、縦方向へ垂直に延びる制御板部34aと、水平に延びる固定板部34bとからなる。図4に示すように、前記固定板部34bが筐体2の底板上に固定されている。
【0056】
前記制御板部34aには、長穴により形成された振り分け路35が設けられており、前記折曲片23bの案内部33内に挿通された前記制御ピン32は、前記振り分け路35内に摺動自在に挿通されている。
【0057】
前記振り分け路35は、前後方向(Z方向)へ短く延びる定常姿勢経路35aと、それよりも下方で同じく後方へ、定常姿勢経路35aと平行に延び、且つ定常姿勢経路35aよりも十分に長い収納姿勢経路35bとが設けられている。また定常姿勢経路35aと収納姿勢経路35bの前端部は縦方向に垂直に延びる切換え路35cによって連結されている。
【0058】
前記振り分け部材34の制御板部34aの外側には、選択部材37が設けられている。この選択部材37に形成された穴37aは、制御板部34aに固定された支持軸36に回動自在に支持されている。さらに前記選択部材37の穴37aに挿通された前記支持軸36の先部には、トーションばね38の巻き部が外挿されており、前記支持軸36の先端に設けられた図示しない抜け止め部材により、トーションばね38の巻き部は前記支持軸36から抜け止めされている。
【0059】
トーションばね38の一方の付勢腕38aは、選択部材37に形成されたばね掛け片37bに掛けられ、トーションばね38の他方の付勢腕38bは、前記制御板部34aの上端に折り曲げ形成されたばね掛け片34cに掛けられている。このトーションばね38の前記付勢腕38aにより、選択部材37は前記支持軸36を支点として反時計方向(F1方向)へ付勢されている。なお、選択部材37の上辺37cが、前記ばね掛け片34cに当たることにより、選択部材37の反時計方向への回動限界が決められている。
【0060】
また、前記トーションばね38の巻き部は圧縮ばねとしての機能を有している。この巻き部が選択部材37と、支持軸36の先端の抜け止め部材との間で圧縮されて介装されていることにより、前記選択部材37は、前記制御板部34aに対して常にG方向へ弾性的に押し付けられている。
【0061】
前記選択部材37の後端には、前記制御板部34aの方向へ突出する小突起39が設けられている。この小突起39は選択部材37からエンボス加工などにより***形成されている。
【0062】
一方、前記制御板部34aには、前記支持軸36を中心とする円弧軌跡上に沿って長穴状に形成された円弧案内部41と、その下方の前記円弧軌跡の延長線上に形成された丸穴のロック部42とが形成されている。前記小突起39が前記円弧案内部41内に入っているときには、前記選択部材37は前記円弧案内部41の長さ範囲内で回動可能である。また前記小突起39が前記円弧案内部41を乗り出して前記ロック部42に嵌合されると、前記トーションばね38の巻き部のG方向への付勢力により、小突起39がロック部42に押し付けられ、小突起39がロック部42内で動かないように保持され、選択部材37は軽ロック状態になる。
【0063】
前記選択部材37の前端は、溝44を介して分岐され、下方の分岐片が前方(Z1方向)に延びている。この分岐片の先端が選択規制部43aである。この選択規制部43aよりも上側に形成された前記溝44の上辺が第1の摺動部43bである。また前記選択規制部43aよりも下側の前記選択部材37の下辺が第2の摺動部43cである。
【0064】
次に可動部材10の姿勢制御動作について説明する。
図1に示す定常姿勢では、ケース1の前面に、可動部材10の制御面10aが現れている。この状態で、制御面10aの表示部材11aに、例えばイコライザー表示や、TV受像画面や、カーナビゲーションシステムの地図表示などが映し出される。また操作部材11bや11cにより、TVチャンネル選択、カーナビゲーションシステムの操作、あるいはディスクチェンジャの操作などが行われる。
【0065】
図4および図7(A)は、可動部材10が定常姿勢のときの、姿勢制御手段20の動作状態を示している。
図4に示すように、往復駆動手段21では、モータ29により回転体24が時計方向へ回動させられた位置で停止しており、往復移動部材23は後方(Z2方向)に引き込まれて停止している。
【0066】
このとき、図7(A)に示すように、可動部材10の側面10dに回動自在に連結されている姿勢切換えアーム31の基端部に設けられた制御ピン32は、前記往復移動部材23の折曲片23bに形成された案内部33のうちの前方の上方傾斜案内部33bの先端に位置している。また制御ピン32は、制御板部34aに形成された振り分け路35のうちの上方の定常姿勢経路35aのZ2側端部に位置している。さらに、前記制御ピン32は、選択部材37の第1の摺動部43bを摺動して溝44内に入り込んでいる。よって選択部材37は時計方向(F2方向)へ回動させられており、選択部材37の後端に設けられた小突起39は、前記制御板部34aに形成されたロック部42に嵌合し、選択部材37は時計方向(F2方向)へ回動した姿勢で軽ロック状態となっている。
【0067】
可動部材10を定常姿勢から収納姿勢へ移動させる際には、可動部材10の制御面10aに設けられた収納操作釦などを押す。この操作で、図4に示すモータ29により回転体24が反時計方向へ駆動される。定常姿勢から収納姿勢までを連続的に行わせるときには、回転体24は図4の状態から図5の状態を経て、図6に示すように反時計方向へ最も回動する状態に至り、このときモータ29が停止する。
【0068】
図4、図5、図6の過程で、回転体24の回動アーム24b、これに固定された摺動ピン26ならびに往復移動部材23に形成された長穴23eとから構成される運動変換手段27により、往復移動部材23が往復移動させられる。図5は往復移動部材23が前方(Z1方向)へ最も突出した位置であり、往復移動部材23が図4から図5に至る突出動作の間、可動部材10は図7(A)から図8(A)の姿勢となる。さらに回転体24が図5から図6の姿勢まで回動し、往復移動部材23が後方へ引き込まれるときに、可動部材10は図8(A)に示す状態から図8(B)に示す収納姿勢に至る。
【0069】
まず図4と図7(A)に示す定常姿勢から、往復移動部材23がZ1方向へ突出する最初の過程では、往復移動部材23がZ1方向へ直線的に前進し、また姿勢切換えアーム31に設けられた制御ピン32は、振り分け手段22を構成する制御板部34aの定常姿勢経路35a内をZ1方向へ直線的に前進する。よって、可動部材10は、図7(B)に至る間、傾斜することなく平行にZ1方向へ前進する。
【0070】
図7(B)では、制御ピン32が、定常姿勢経路35aの前端に至り、制御ピン32はそれ以上Z1方向へ前進できなくなる。よってさらに往復移動部材23がZ1方向へ前進すると、可動部材10を支持している支持ピン12が前進し、支持ピン13はそれ以上前進できなくなるため、往復移動部材23の前進にともなって、可動部材10の上端(第2の側の端部)が下側(第1の側)に向けて回動する。
【0071】
図7(C)は可動部材10が回動している途中を示すが、この状態では、制御ピン32は、往復移動部材23に形成された直線案内部33a内を摺動しており、また制御ピン32は、制御板部34aの振り分け路35のうちの切換え路35c内に位置している。図7(C)から図8(A)に至るときに、往復移動部材23の前進により制御ピン32は下方傾斜案内部33cに沿って下降するため、図8(A)では制御ピン32は制御板部34aの収納姿勢経路35bの前端に位置する。よって、図8(A)に示す往復移動部材23が最も前進した状態で、可動部材10は制御面10aが固定制御面6と垂直に向けられた水平姿勢となる。
【0072】
図8(A)から往復移動部材23がZ2方向へ後退するとき、制御ピン32は、制御板部34aの収納姿勢経路35bに沿って後方(Z2方向)へ移動するため、可動部材10は水平姿勢のまま、ケース1および筐体2内の収納領域4内に収納される。図8(B)に示す収納姿勢で、可動部材10の下端10bの端面が固定制御面6とほぼ一致する。
【0073】
図8(A)から図8(B)に至る間、制御ピン32は、制御板部34aの振り分け路35のうちの収納姿勢経路35b内を後方へ移動するが、このとき、制御ピン32が選択部材37の下辺の第2の摺動部43cに当たって摺動する。よって、選択部材37は反時計方向(F1方向)へ回動させられ、選択部材37の後端に設けられた小突起39が制御板部34aのロック部42から外れて円弧案内部41に入る。よって、選択部材37の軽ロックは解除され、前記円弧案内部41の移動範囲内において、選択部材37は支持軸36を支点として回動可能になる。ただし、トーションばね38により常に反時計方向(F1方向)へ弾性付勢されている。
【0074】
上記において、回転体24が所定の回転位置になったことを検知し、あるいは往復移動部材23が所定の移動位置となったことを検知してモータ29を停止させることにより、可動部材10を図7(C)の傾斜姿勢になった状態で停止させることができ、あるいは可動部材10を図8(A)に示す水平姿勢となったときに停止させることができる。図7(C)に示す状態では、可動部材10の制御面10aが斜め上向きであり、この制御面10aに設けられた表示部材11aを見ることができ、また操作部材11b,11cを操作することができる。
【0075】
また図7(C)では、傾斜姿勢で停止する可動部材10の上端10cに隣接する位置に固定制御面6が現れており、上端10cに隣接する位置に記録媒体の挿入・排出口8が現れている。よって、可動部材10の上方から前記挿入・排出口8を介して記録媒体(ディスク)の挿入と排出が可能である。また前記固定制御面6において、その上方部分に前記挿入・排出口8の変わりに操作部材を設けておけば、図7(C)の状態において、可動部材10の上方に現れる固定制御面6の操作部材を操作することが可能である。または前記挿入・排出口8の位置に表示部材を設けておくと、傾斜姿勢の可動部材10の上端10cの上方から固定制御面6の表示部材を見ることができる。
【0076】
また、図8(A)に示すように、可動部材10が水平姿勢で突出している状態で停止させると、可動部材10の制御面10aを見て操作することができ、さらに固定制御面6の全域が現れるため、固定制御面6に設けられた表示部材9aを見て、操作部材9b,9cを操作することもできる。
【0077】
また、図2に示すように、可動部材10がケース1内に収納された状態では、可動部材10の下端面10bが固定制御面6とほぼ同一面であるため、固定制御面6全体がひとつの表示・制御面のように見ることができ、図2の状態を継続しておいても、外観を損なうことがない。また、可動部材10の下端10bの端面に操作釦などを配置しておくと、図2の収納姿勢で、下端10bの端面に配置された操作釦が現れることなり、固定ノーズ部3の前面全域を表示・操作面として使用できる。
【0078】
図2の状態では、固定制御面6に現れている表示部材9aを見ることができ、また操作部材9b,9cを自由に操作することができる。
また、図2の状態で、可動部材10の一部が前方へ突出していないため、外観が良好であるとともに、可動部材10が操作や表示確認の邪魔にならない。
【0079】
次に、収納姿勢の可動部材を突出させて定常姿勢とするには、図6と図8(B)の収納姿勢から、モータ29を始動して、回転体24を時計方向へ回動させる。回転体24が図5に示す位置まで回動すると、往復移動部材23が前方(Z1方向)へ最も前進する。この間、図8(B)から図9(A)に示すように、制御ピン32が、制御板部34aの収納姿勢経路35b内をZ1方向へ前進する。また制御ピン32が前方まで移動するときに、選択部材37の第2の摺動部43cに当たるため、選択部材37は一旦時計方向(F2方向)へ回動する。ただしこの回動範囲は、選択部材37の小突起39が制御板部34a内の円弧案内部41内を移動する範囲内である。よって、図9(A)に示すように、制御ピン32が収納姿勢経路35bの前端まで移動し、制御ピン32が選択部材37から外れると、選択部材37はトーションばね38により反時計方向(F1方向)へ回動させられ、選択部材37の前端の選択規制部43aにより収納姿勢経路35bの前端が塞がれる。
【0080】
図5の状態からさらに回転体24が時計方向へ回転すると、往復移動部材23が後方(Z2方向)移動するが、図9(A)に示すように、このとき制御ピン32は、前記選択部材37の選択規制部43aにより収納姿勢経路35b内に戻るのを阻止される。したがって、制御ピン32は、後方へ移動する往復移動部材23に形成された下方傾斜案内部33cにより持ち上げられ、制御板部34aに設けられた振り分け路35の切換え路35cに移動する(図9(B)参照)。よって往復移動部材23が後退していくと、往復移動部材23の直線案内部33aが制御ピン32を摺動する。
【0081】
往復移動部材23が後退するとき、制御ピン32が前記切換え路35c内に保持され、往復移動部材23と可動部材10との連結点である支持ピン12が後方へ移動するため、可動部材10の上端(第2の側の端部)10cが上方へ持ち上げられる。よって図9(B)に示すように、可動部材10が傾斜姿勢となって反時計方向へ回動していくが、図10(A)に至ると、往復移動部材23に設けられた上方傾斜案内部33bにより制御ピン32が持ち上げられ、可動部材10は制御面10aが固定制御面6と平行な向きの垂直姿勢となる。
【0082】
さらに往復移動部材23が後退すると、図10(A)から図10(B)に示すように、制御ピン32は制御板部34aの定常姿勢経路35a内を後方へ移動し、可動部材10は固定制御面6を覆う定常姿勢となる。図10(B)に至る間に、制御ピン32が選択部材37の溝44内に入るとともに第1の摺動部43bに当たる。制御ピン32が溝44の後端に移動すると、選択部材37が時計方向(F2方向)へ回動させられ、小突起39が円弧案内部41から抜け出て、ロック部42に嵌合し、選択部材37が軽ロック状態となる。
【0083】
このように選択部材37は円弧案内部41の範囲内で回動自在であるとともに、トーションばね38により反時計方向(F1方向)へ付勢されており、しかも時計方向へ回動したときには前記ロック部42により軽ロックされる。前記軽ロック状態があるために、図7(A)から図8(A)に至る間は、制御ピン32が、制御板部34aの振り分け路35の収納姿勢経路35bに入り込むことができる。また図8(B)から図9(B)に至る間は、反時計方向へ回動している選択部材37の選択規制部43aにより制御ピン32が規制されて、制御ピン32が収納姿勢経路35b内に戻るのを防止でき、往復移動部材23の後退により、可動部材10を立ち上げることができる。
【0084】
【発明の効果】
以上のように本発明では、表面に制御面を有する可動部材が、固定制御面を覆う定常姿勢と、ケース内に収納される収納姿勢との間で、モータ駆動部の動力により自動的に移行するため、可動部材の表面の制御面と、固定制御面とを、表示および/または操作面として、任意に選択して、操作釦などの操作のみで切替えることができる。
【0085】
また、可動部材は、上端部の前進に伴って後端部が下降して回動するように姿勢制御されるため、可動部材の移動途中あるいは可動部材が移動途中で停止したときに、固定制御面と、可動部材の制御面の双方を目視しやすい状態となり、動作外観が良好であり、双方の制御面の目視および操作が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】可動部材が定常姿勢となった状態を示す車載用電子機器の斜視図、
【図2】可動部材が収納姿勢となった状態を示す車載用電子機器の斜視図、
【図3】可動部材を支持している振り分け手段の構造を示す分解斜視図、
【図4】往復駆動手段の動作を示すものであり、可動部材の定常状態を示す平面図、
【図5】往復駆動手段の動作を示すものであり、可動部材が突出した状態を示す平面図、
【図6】往復駆動手段の動作を示すものであり、可動部材の収納状態を示す平面図、
【図7】(A)(B)(C)は、可動部材が定常姿勢から傾斜姿勢に至るまでの動作を示す側面図、
【図8】(A)(B)は、可動部材が突出状態から収納姿勢に至るまでの動作を示す側面図、
【図9】(A)(B)は、可動部材が収納姿勢から突出する際の回動動作を示す側面図、
【図10】(A)(B)は、可動部材が垂直姿勢となった状態から定常姿勢に至るまでを示す側面図、
【符号の説明】
1 ケース
2 筐体
3 固定ノーズ部
4 収納領域
5 設置領域
6 固定制御面
7 開口部
8 挿入・排出口
9a 表示部材
9b,9c 操作部材
10 可動部材
10a 制御面
10b 下端(第1の側の端部)
10c 上端(第2の側の端部)
11a 表示部材
11b,11c 操作部材
20 姿勢制御手段
21 往復駆動手段
22 振り分け手段
23 往復移動部材
24 回転体
24a 歯
24b 回動アーム
27 運動変換手段
29 モータ
31 姿勢切換えアーム
32 制御ピン
33 案内部
33a 直線案内部
33b 上方傾斜案内部
33c 下方傾斜案内部
34 振り分け部材
35 振り分け路
35a 定常姿勢経路
35b 収納姿勢経路
35c 切換え路
37 選択部材
38 トーションばね
43a 選択規制部

Claims (8)

  1. 電子回路が内蔵されたケースの前面に設けられて、表示部材および/または操作部材を備え且つ開口部を有する固定制御面と、その表面に表示部材および/または操作部材を有する制御面が設けられた可動部材とを有する車載用電子機器において
    前記可動部材には下端側に位置する第1の支持点とこれよりも上端側に位置する第2の支持点とが設けられ、前記可動部材を第1の支持点で回動自在に支持する往復移動部材と、前記往復移動部材をケースの前方と後方とへ往復移動させるモータ駆動部が設けられ、前記往復移動部材が前進するときに、往復移動部材と共に第1の支持点が前進することにより前記可動部材はその下端が前方に向けられた水平姿勢となり、
    前記可動部材が水平姿勢となった後に前記往復移動部材が後退する際に、第2の支持点を2つの状態のいずれかに切換える振り分け手段が設けられており、前記第2の支持点が第1の状態に切換えられているときに、前記往復移動部材の後退動作に伴って、第2の支持点が往復移動部材と共に後退して、前記可動部材が水平姿勢のままケース内に収納され、
    前記第2の支持点が第2の状態に切換えられているときに、第2の支持点の後退動作が規制されて、前記往復移動部材の後退動作に伴って、前記可動部材はその上端が上向きとなるようにほぼ90度回動して前記固定制御面の前方を覆う定常姿勢となることを特徴とする車載用電子機器。
  2. 前記可動部材が前記定常姿勢と前記収納姿勢との間を移動する途中の、前記制御面が斜めに傾斜した状態で、前記可動部材が停止するように制御される請求項1記載の車載用電子機器。
  3. 前記可動部材前記定常姿勢の状態から往復移動部材が前進するときに、可動部材が前方へ傾斜することなく平行移動し、その後に可動部材の下端側が前方へ進んで上端側が下降するように回動して水平姿勢となる請求項1または2記載の車載用電子機器。
  4. 前記停止状態で、前記固定制御面の一部操作可能に露出する請求項記載の車載用電子機器。
  5. 前記停止状態で、前記固定制御面に設けられた記録媒体の挿入口が、記録媒体の装脱が可能となるように露出する請求項記載の車載用電子機器。
  6. 往復移動部材が一往復移動する間に、前記可動部材が前記収納姿勢から前記定常姿勢に設置され、往復移動部材が次に一往復する間に、前記可動部材が前記定常姿勢から前記収納姿勢に設定される請求項1ないし5のいずれかに記載の盗難防止機能付きの車載用電子機器。
  7. 前記モータ駆動部には、モータで正逆両方向へ回転駆動される回転体と、この回転体の回転動作を往復移動部材の往復移動動作に変換する変換手段が設けられており、前記回転体が一方向へ回動するときに、往復移動部材が一往復移動し、その後に前記回転体が逆方向へ回動するときに、前記往復移動部材がさらに一往復移動する請求項6記載の盗難防止機能付きの車載用電子機器。
  8. 可動部材がケース内に収納された状態で、可動部材の端面と固定制御面とがほぼ同一面となる請求項1ないしのいずれかに記載の車載用電子機器。
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