JP2001358621A - フェージング周波数推定回路及び該回路を備えたcdma受信装置 - Google Patents

フェージング周波数推定回路及び該回路を備えたcdma受信装置

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  • Radio Transmission System (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フェージング周波数推定回路及び該回路を備
えたCDMA受信装置に関し、S/Nに影響されないフ
ェージング周波数推定値を求める。 【解決手段】 サーチャ部9により逆拡散タイミングが
制御される複数のフィンガ部4−1〜4−nからの逆拡
散復調によるパイロット信号を入力し、スロット時間を
単位とした複数組の遅延検波出力のそれぞれの実数部を
抽出して複数組のスロット時間相関値を出力する遅延検
波部と、最小スロット遅延による遅延検波出力対応のス
ロット時間相関値を分母とし、他のスロット時間相関値
を分子としてフェージング周波数推定値を求めるフェー
ジング周波数判定部とを含むフェージング周波数推定回
路(フェージング周波数推定部10)を有し、フェージ
ング周波数推定値をサーチャ部9,重み係数制御部1
1,SIR推定部12に入力して、重み付け合成等の制
御を行う構成を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDMA(Code
Division Multiple Access )通信システムに於ける
移動機の移動速度を推定する為のフェージング周波数推
定回路及びこの回路を備えたCDMA受信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】データを拡散コードで拡散変調して送信
し、受信信号を拡散コードで逆拡散して復調するCDM
A通信システムの受信装置に於いては、複数のパスを介
して受信した信号についてそれぞれ逆拡散処理して合成
する構成が採用されている。このような合成手段に於い
ては、パス対応の受信信号の位相及びレベルが相違する
もので、同相加算処理や重み付け加算処理等を行って受
信特性の向上を図っている。
【0003】又基地局と携帯電話機等の移動機との間の
無線通信に於いて、移動機の移動に従って受信レベルや
位相が変化するフェージングが発生する。このフェージ
ングは、移動機の移動速度に対応した周波数の変化が生
じるものであり、このフェージングの周波数(最大ドプ
ラー周波数)fD 〔Hz〕は、移動機の移動速度をv
〔m/s〕、キャリア周波数をf〔Hz〕、光速をc
〔m/s〕とすると、 fD =(v/c)・f …(1) で表される。
【0004】従って、移動機の移動速度vが大きい程、
受信レベルや位相の変化の周期が短くなる。そこで、こ
の移動機の移動速度vを推定して、受信レベルや位相の
変化を補償するように、前述の同相加算処理や重み付け
加算処理等の受信処理を制御することが考えられる。
【0005】又受信信号の時間相関値を用いてフェージ
ング周波数を推定する手段が考えられる。例えば、受信
信号をs(t)、受信信号の複素共役をs* (t)、R
e〔〕を複素数の実数部、<>を時間平均、J0 (t)
を第1種0次ベッセル関数とすると、フェージングの時
間相関値の理論値ρ(τ)は、 ρ(τ)=<Re〔s(t)s* (t−τ)〕>/<|s(t)|2 > =J0 (2πfD τ) …(2) と表すことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の(2)式を基に
移動機の移動速度に対応するフェージング周波数を推定
する場合、受信信号s(t)は、実際には雑音が含まれ
ることになる。そこで、受信信号r(t)を信号成分s
(t)と雑音成分n(t)とからなるものとすると、フ
ェージングの時間相関値ρ’(τ)は、 ρ’(τ)=<Re〔r(t)r* (t−τ)〕>/<|r(t)|2 > =<Re〔s(t)s* (t−τ)〕>/(<|s(t)|2 > +<|n(t)|2 >) ={S/(S+N)}ρ(τ) …(3) となる。但し、S=<|s(t)|2 >、N=<|n
(t)|2 >を示す。
【0007】即ち、フェージングの時間相関値は、受信
信号のS/Nに依存することになり、同一のフェージン
グ周波数の場合でも、S/Nによって異なる推定結果と
なる問題がある。特に、移動通信システムに於いては、
雑音成分n(t)が大きいものであるから、誤った推定
結果が得られる問題がある。本発明は、S/Nに影響さ
れないフェージング周波数の推定結果が得られるように
し、受信装置の特性を向上することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のフェージング周
波数推定回路は、図1を参照して説明すると、各フィン
ガ部4−1〜4−nの逆拡散部6からの受信ベースバン
ド信号のパイロット信号を入力してフェージング周波数
推定値を出力するフェージング周波数推定回路(フェー
ジング周波数推定部10)であって、パイロット信号を
スロット時間を単位とした複数組の遅延検波を行った遅
延検波出力のそれぞれ実数部を抽出して複数組のスロッ
ト時間相関値を出力する遅延検波部と、この遅延検波部
からの前記複数組のスロット時間相関値の最小スロット
遅延による遅延検波出力対応のスロット時間相関値を分
母とし、他のスロット遅延による遅延検波出力対応のス
ロット時間相関値を分子として処理して、フェージング
周波数推定値を出力するフェージング周波数判定部とを
備えている。
【0009】又フェージング周波数判定部は、複数組の
スロット時間相関値をそれぞれ複数スロットにわたり平
均化する平均化部を備えることができる。又複数組のス
ロット時間相関値を平均化部により平均化し、平均化ス
ロット時間相関値の符号ビットをアドレスとして、フェ
ージング周波数推定値の範囲を読出すフェージング周波
数決定用テーブルを備えることができる。又複数スロッ
トにわたり平均化部により平均化した遅延検波出力を、
送受信間の周波数偏差に基づく位相回転を補正する位相
回転部と、この位相回転部により位相補正した遅延検波
出力の実数部を抽出して、スロット時間相関値を出力す
る実数成分抽出部とを備えることができる。
【0010】又本発明のCDMA受信装置は、拡散コー
ドで拡散変調した信号を受信し、該受信信号を拡散コー
ドで逆拡散復調して受信処理するCDMA受信装置であ
って、少なくとも複数スロットチャネル推定時の重み付
けを制御する為のフェージング周波数推定値を出力する
前記フェージング周波数推定回路(フェージング周波数
推定部10)を備えている。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態の説明
図であり、1はアンテナ、2は受信部、3はAD変換器
(A/D)、4−1〜4−nはフィンガ部、5,6は逆
拡散部、7は同期検波部、8は重み付け処理部、9はサ
ーチャ部、10はフェージング周波数推定部(本発明の
フェージング周波数推定回路を以下「フェージング周波
数推定部」と称する)、11は重み係数制御部、12は
SIR(Signal to Interference Ratio;信号対干
渉波電力比)推定部、13はTPC(Transmit Power
Control;送信電力制御)ビット作成部、14はフィン
ガ合成部を示す。
【0012】アンテナ1を介して受信部2により受信し
た信号を周波数変換して受信ベースバンド信号とし、A
D変換器3によりディジタル受信ベースバンド信号に変
換し、フィンガ部4−1〜4−nとサーチャ部9とに入
力する。サーチャ部9は、受信ベースバンド信号と参照
コードとの相関値を求め、複数のパスに対応した逆拡散
タイミングを決定して、それぞれフィンガ部4−1〜4
−nに加える。
【0013】各フィンガ部4−1〜4−nは、サーチャ
部9により求めた遅延パス対応の逆拡散タイミングに従
って逆拡散部5,6に於いて逆拡散処理する。アンテナ
1により受信した信号は、上りリンク(移動機から基地
局へのリンク)は、データチャネルと制御チャネルとを
直交変調したものであり、従って、逆拡散部5により逆
拡散復調してI軸成分のデータを出力し、逆拡散部6に
より逆拡散復調してQ軸成分の制御チャネルのパイロッ
ト信号を出力することができる。
【0014】同期検波部7は、重み付け処理部で適当な
重みを用いて求めた複数スロットチャネル推定値を用い
て、位相回転したデータを補正し、フィンガ合成部14
に入力して合成し、復調データとして、図示を省略した
音声,データ等の受信処理部に転送する。又逆拡散部6
からのパイロット信号をフェージング周波数推定部10
とSIR推定部12とに入力し、フェージング周波数推
定部10に於いて、移動機の移動速度を推定できるフェ
ージング周波数を推定する。この場合、前述の従来例の
フェージングの時間相関値ρ’(τ)によると、雑音成
分による推定誤差が大きくなるから、本発明に於いて
は、複数組のスロット時間相関値を求め、最小スロット
遅延による遅延検波出力対応のスロット時間相関値を分
母とし、他の遅延検波出力対応のスロット時間相関値を
分子とした時間相関値の比を用いるものである。
【0015】即ち、1スロット時間をτとすると、(t
−τ)と(t−2τ)との異なるスロット遅延によるス
ロット時間相関値の比をフェージング周波数の推定値ν
とするものである。即ち、(t−τ)のスロット遅延に
よる1スロット時間相関値を分母とし、他の(t−2
τ)のスロット遅延による2スロット時間相関値を分子
として、 ν=ρ’(2τ)/ρ’(τ)=<Re〔r(t)r* (t−2τ)〕> /<Re〔r(t)r* (t−τ)〕> …(4) として、フェージング周波数推定値νを求める。なお、
<>は、時間平均を示す。又他のスロット遅延によるス
ロット時間相関値を求めて、フェージング周波数推定値
を算出することができる。この推定値νは(4)式から
判るように、雑音成分n(t)を含まないものとなり、
雑音成分の多い環境下に於いても、長時間平均すること
により、ほぼ正確な推定値を得ることができる。この場
合、例えば、15スロットにより1フレームを構成し、
1フレームを10msとすると、1スロット時間は66
6μsとなる。
【0016】フェージング周波数推定部10は、前述の
フェージング周波数の推定値νを求める構成を有するも
のであり、この推定値νをサーチャ部9と重み係数制御
部11とに入力する。この重み係数制御部11は、複数
スロットを用いたチャネル推定時の各スロット対応に重
み係数を求めて重み付け処理部8を制御するものであ
る。例えば、フェージング周波数の推定値νが大きい場
合はfD が小さい場合に対応し、フェージング周波数の
推定値νが小さい場合はfD が大きい場合に対応する。
このことから、フェージング周波数の推定値νが大きい
場合は自スロットから離れたスロットに対する重みを大
きくし、フェージング周波数の推定値νが小さい場合は
重みを小さくする。
【0017】又SIR推定部12は、パイロット信号を
基にSIR(信号対干渉波の電力比)を推定し、TPC
ビット作成部13に入力する。TPCビット作成部13
は、SIRと基準値とを比較して、SIRが基準値を下
回らないように、TPC(送信電力制御)ビットを作成
して、図示を省略した送信処理部へ転送する。この場合
のSIR推定部12は、フェージング周波数推定部10
からの推定値νを基にTPCビット作成部13を制御す
るか否かを決定することができる。
【0018】図2は本発明の実施の形態の同期検波部の
説明図であり、15はスロット内同相加算部、16は複
素共役部(conj)、17は実数部抽出部(R
e〔〕)、DL11〜DL14,DL21,DL22は
1スロットの遅延回路(Ts)、ML0は同期検波を行
う為の乗算器、ML1〜ML5は重み係数w1〜w5を
乗算する乗算器、ADDは加算器を示す。なお、5スロ
ット分のチャネル推定値を用いる場合を示すが、スロッ
ト数はこれに限定されるものではなく、更に多数のスロ
ット分のチャネル推定値を用いることも可能である。
【0019】遅延回路DL21に入力される逆拡散後の
データ信号は、逆拡散部5(図1参照)により逆拡散さ
れて出力されたデータであり、遅延回路DL21,DL
22を介して乗算器ML0に入力される。又逆拡散後の
パイロット信号は、逆拡散部6(図1参照)により逆拡
散されて出力されたパイロット信号であり、スロット内
同相加算部15に於いてスロット内の同相加算が行われ
てチャネル推定値となる。このチャネル推定値のS/N
を改善する為に、複数スロットにわたり同相加算を行う
ことが考えられる。
【0020】その場合、フェージング周波数が大きい
と、同期検波すべきデータから時間的に離れているスロ
ットのチャネル推定値の信頼度が低いものとなり、又フ
ェージング周波数が小さいと、各スロット毎の信頼度に
は大きな差がないことになる。そこで、スロット内同相
加算したパイロット信号について、複数のスロット間の
同相加算を行う場合に、フェージング周波数推定値に対
応した重み係数w1〜w5を乗算して加算することによ
り、チャネル推定値のS/Nを一層改善することができ
る。
【0021】即ち、スロット内同相加算されたスロット
毎のチャネル推定値を、乗算器ML1と、遅延回路DL
11〜DL14により順次1スロット分遅延して乗算器
ML2〜ML5とに入力し、各乗算器ML1〜ML5に
於いて重み係数w1〜w5を乗算することにより、チャ
ネル推定値を得るもので、このチャネル推定値を複素共
役部16を介して乗算器ML0に入力し、遅延回路DL
21,DL22によりスロット時間を調整した逆拡散後
のデータの同期検波を行い、実数部抽出部17により実
数を抽出して復調データとする。
【0022】前述の重み係数w1〜w5は、例えば、 フェージング周波数が小さい場合 {w1,w2,w3,w4,w5}={1.0 ,1.0 ,1.
0 ,1.0 ,1.0 } フェージング周波数が中くらいの場合 {w1,w2,w3,w4,w5}={0.4 ,0.8 ,1.
0 ,0.8 ,0.4 } フェージング周波数が大きい場合 {w1,w2,w3,w4,w5}={0.0 ,0.0 ,1.
0 ,0.0 ,0.0 } とすることができるもので、前述のフェージング周波数
推定値を基に重み係数w1〜w5を制御することができ
る。なお、重み係数w1〜w5の値は、前述の場合と異
なる値とすることも可能である。
【0023】図3は本発明の実施の形態のフェージング
周波数推定部の説明図であり、20−1〜20−nはフ
ィンガ対応部、21はシンボル加算部、22は遅延検波
部、23はフィンガ合成部、24はフェージング周波数
判定部を示す。フィンガ対応部20−1〜20−nのシ
ンボル加算部21に、図1に示すフィンガ部4−1〜4
−nの逆拡散部6からのパイロット信号が入力される。
【0024】フィンガ対応部20−1〜20−nは、シ
ンボル加算部21と遅延検波部22とを含み、シンボル
加算部21は、パイロット信号を例えば1スロットにつ
いてシンボル加算して遅延検波部22に入力する。この
遅延検波部は、例えば、1スロットの遅延検波と、2ス
ロットの遅延検波とを行う構成を有し、それぞれ1スロ
ット時間相関値と2スロット時間相関値とをフィンガ合
成部23に入力し、各フィンガ部20−1〜20−nか
らの時間相関値を合成してフェージング周波数判定部2
4に入力する。そして、前述の(4)式に基づいたフェ
ージング周波数推定値を出力する。
【0025】図4は本発明の実施の形態の遅延検波部の
説明図であり、図3の遅延検波部22の要部を示すもの
で、30,31は乗算部、32,33は1スロット分の
遅延回路(Ts)、34,35は複素共役部(con
j)、36,37は実数成分抽出部(Re〔〕)を示
す。シンボル加算部21(図2参照)により加算された
パイロット信号を乗算部30,31に入力し、1スロッ
ト時間(Ts)の遅延回路32を介したパイロット信号
を複素共役部34を介して乗算部30に入力し、又2個
の遅延回路32,33により遅延されたパイロット信号
を複素共役部35を介して乗算部31に入力して遅延検
波を行う。
【0026】この乗算部30,31からの遅延検波出力
の実数部を、実数成分抽出部36,37により抽出し、
それぞれ1スロット時間相関値と2スロット時間相関値
として出力する。即ち、Ts=τとすると、(4)式の
分母の1スロット時間相関値の実数成分Re〔r(t)
* (t−τ)〕と分子の2スロット時間相関値の実数
成分Re〔r(t)r* (t−2τ)〕とを出力するこ
とになる。
【0027】図5は本発明の実施の形態のフェージング
周波数判定部の説明図であり、図3のフェージング周波
数判定部24の要部を示すもので、40,41は平均化
処理部(Ave)、42は逆数部、43は乗算部、44
は符号ビット抽出部(Sgn)、45は負の最大値設定
部(−max)、46はセレクタ(sel)を示す。フ
ィンガ合成部23(図2参照)により合成された1スロ
ット時間相関値と2スロット時間相関値とを、それぞれ
平均化処理部40,41に入力して、mスロットについ
て平均化処理し、1スロット時間相関値を逆数部42に
より逆数として、乗算部43に入力する。従って、乗算
部43からは、前述の(4)式に従った時間相関値の比
のフェージング周波数推定値νを出力することができ
る。
【0028】又セレクタ46は、1スロット時間相関値
の平均値の符号が正であるか負であるかにより、負の最
大値とフェージング周波数推定値νとの何れかを選択出
力する。この場合、1スロット時間相関値の平均値の符
号が負であると、移動速度が大きいことを示すので、最
大値設定部45に予め設定した最大速度を示す推定値を
選択してセレクタ46から出力するものである。
【0029】図6はフェージング周波数と時間相関値と
推定値との説明図であり、キャリア周波数2GHz、ス
ロット長625μsの場合の理論値について、フェージ
ング周波数〔Hz〕を横軸、推定値νを縦軸として、1
スロット時間相関値ρ(1)と、2スロット時間相関値
ρ(2)と、前述の(4)式に従った推定値ν=ρ
(2)/ρ(1)とを示す。
【0030】この場合のフェージング周波数推定値ν
は、フェージング周波数fD =580Hz付近で発散す
る。これは、約310km/hの移動速度に相当するフ
ェージング周波数推定値である。又1スロット時間相関
値ρ(1)の符号は、移動速度が約310km/h以下
の場合は正、その移動速度を超えた場合は負となるか
ら、その符号の正負により移動機の移動速度が低速であ
るか高速であるかを区別することができる。又図5に於
けるセレクタ46は、移動速度が310km/hを超え
た時に、予め設定した最大速度に相当する推定値を出力
する場合を示す。
【0031】又nスロット時間相関値と2nスロット時
間相関値とを基にフェージング周波数推定値νを求める
こともできる。この場合、図6のグラフの横軸を1/n
倍にしたものとなる。即ち、推定値νが発散するフェー
ジング周波数が580Hzの1/nとなるから、nを大
きくする程、低速時の詳細な推定が可能となる。その反
面、推定可能の上限が低くなる。又更に多数のスロット
の時間相関値を組合せて用いてフェージング周波数を推
定することもできる。
【0032】図7は本発明の他の実施の形態のフェージ
ング周波数判定部の説明図であり、(A),(B),
(C)は、それぞれフェージング周波数推定値を読出す
テーブルを備えた構成を示す。即ち、(A)は、1〜n
スロット時間相関値をそれぞれ平均化部51−1〜51
−nによりmスロットにわたり平均化する。なお、n=
2として1スロット時間相関値と2スロット時間相関値
とを出力する遅延検波部は図3に示すものであるが、更
に、1〜nスロット時間相関値は、例えば、遅延回路
(Ts)をn個縦続接続し、それぞれの遅延回路(T
s)の遅延出力を複素共役部を介して乗算部に入力し、
シンボル加算されたパイロット信号に乗算して実数成分
を抽出する構成によって得ることができる。
【0033】各平均化部51−1〜51−nによる平均
化時間相関値の全ビットの中の一部の複数ビットを、複
数ビット抽出部52−1〜52−nにより抽出して、フ
ェージング周波数決定用テーブル53のアドレスとし、
このn×(複数ビット)のアドレスによって、フェージ
ング周波数推定値を読出すものである。
【0034】なお、平均化した時間相関値の全ビットを
フェージング周波数決定用テーブル53のアドレスとす
ることも可能であるが、テーブル容量が大きくなる。そ
こで、(A)に示す実施の形態のように、複数ビット抽
出部52−1〜52−nに於いて、例えば、平均化時間
相関値の上位2ビットを抽出してアドレスとするもの
で、比較的小さい容量のテーブル構成とすることができ
る。その場合に、例えば、n=4とすると、256個の
フェージング周波数推定値の一つを、フェージング周波
数決定用テーブル53から選択して読出すことができ
る。
【0035】又(B)は、1〜nスロット時間相関値を
それぞれ平均化部61−1〜61−nによりmスロット
にわたり平均化し、符号ビット抽出部62−1〜62−
nにより平均化時間相関値の符号ビットを抽出して、フ
ェージング周波数決定用テーブル63のアドレスとし、
フェージング周波数推定値を読出す。この実施の形態に
於けるフェージング周波数決定用テーブル63は、前述
の(A)の実施の形態に於けるフェージング周波数決定
用テーブル53に比較して容量を小さくすることができ
る。但し、フェージング周波数の範囲を推定する推定値
を出力するものである。
【0036】例えば、図6に於いて、1スロット時間相
関値の符号は、約580〔Hz〕以下のフェージング周
波数の時に正、それ以上の時に負となり、又2スロット
時間相関値の符号は、約280〔Hz〕以下の時に正、
約288〜650〔Hz〕の時に負、それ以上の時に正
となる。そこで、3スロット時間相関値を含めて、図8
に示すようにフェージング周波数の範囲を推定すること
ができる。
【0037】例えば、1〜3スロット時間相関値の符号
が総て正の場合、フェージング周波数fD は192〔H
z〕以下で、移動速度は低速であると判定することがで
きる。又1スロット時間相関値と2スロット時間相関値
との符号が共に負の場合は、フェージング周波数f
D は、575〜659〔Hz〕の範囲内であり、又1ス
ロット時間相関値の符号が負、2スロット時間相関値の
符号が正の場合は、フェージング周波数fD は、659
〔Hz〕以上の範囲であり、移動速度は高速であると判
定することができる。このように、フェージング周波数
決定用テーブル63は、複数の異なる平均化時間相関値
の符号ビットをアドレスとして、フェージング周波数決
定用テーブル53から、フェージング周波数の範囲を示
す推定値を読出すことができる。
【0038】又(C)は、(B)と同一の符号は同一機
能部分を示し、64−1〜64−nは1〜nスロット時
間相関値の符号ビットを抽出する符号ビット抽出部であ
る。この場合、1〜nスロット時間相関値のそれぞれ符
号ビットを抽出し、その符号ビットを平均化部61−1
〜61−nに於いてmスロットにわたり平均化し、その
平均化符号ビットを、フェージング周波数決定用テーブ
ル63のアドレスとする。この場合の平均化処理に於い
て、符号ビットのみを加算するから、加算回路が(B)
に於ける平均化部の加算回路に比較して簡単化すること
ができる。又符号ビットをmスロット分加算して1/m
する平均化処理するから、平均化符号ビットが出力され
ることになり、符号ビット抽出部62−1〜62−nを
省略した回路構成とすることもできる。
【0039】図9は本発明の実施の形態の位相偏差補正
機能を有するフェージング周波数推定部の説明図であ
り、70,71は乗算部、72,73は1スロット分の
遅延回路(Ts)、74,75は複素共役部(con
j)、76,77は合成部、78,79はmスロットの
平均を求める平均化部、80−1〜80−nはフィンガ
対応部、81,82は位相回転部(rot)、83,8
4は実数成分抽出部(Re〔〕)を示す。
【0040】フィンガ対応部80−1〜80−nは、乗
算部70,71と、遅延回路72,73と、複素共役部
74,75とを含む構成で、図4に示す遅延検波部に相
当し、それぞれ1スロット時間相関値と2スロット時間
相関値とを合成部76,77に出力する。この合成部7
6,77によりフィンガ部対応の遅延検波出力を合成
し、平均化部78,79に入力する。この平均化部7
8,79は、mスロットにわたる平均化処理を行って、
位相回転部81,82に入力する。この位相回転部8
1,82は、AFC(自動周波数制御)回路からの位相
情報により、位相補正を行い、実数成分抽出部83,8
4により実数部を抽出して、1スロット時間相関値ρ
(1)と、2スロット時間相関値ρ(2)とを出力す
る。
【0041】送信側の受信側との間に周波数偏差がある
と、復調信号の位相回転が発生する。その場合の位相回
転は、周波数偏差に対応した方向に比較的低速で回転す
るものである。これに対して、フェージングによる位相
回転は、その方向及び速度がランダム的である。従っ
て、送受信間の周波数偏差による位相回転と、フェージ
ングによる位相回転とを区別することができる。
【0042】そこで、送受信間の周波数偏差による位相
偏差を補正するもので、位相回転部81に於いて1スロ
ットの位相偏差Δθを補正し、位相回転部82に於いて
2スロットの位相偏差Δ2θを補正して、実数成分抽出
部83,84により実数部を抽出し、1スロット時間相
関値ρ(1)と2スロット時間相関値ρ(2)とを出力
する。それにより、位相偏差を除いた1スロット時間相
関値ρ(1)と2スロット時間相関値ρ(2)とを出力
することができる。なお、1〜nスロット時間相関値を
得る場合に於いても、同様に、位相偏差を補正して時間
相関値を出力することができる。
【0043】図10は本発明の実施の形態の位相偏差検
出機能を有するフェージング周波数推定部の説明図であ
り、90は乗算部、91はセレクタ(sel)、92,
93は遅延回路(Ts)、94,95は複素共役部(c
onj)、96は合成部、97は直列並列変換部(s/
p)、98,99は平均化部(Ave)、100−1,
100−2はフィンガ対応部、101,102は位相回
転部(rot)、103,104は実数成分抽出部(R
e〔〕)、105は位相偏差検出部(tan-1)を示
す。
【0044】この実施の形態は、フィンガ対応部100
−1,100−2は、図9に於けるフィンガ対応部80
−1〜80−nの遅延検波機能と同様の機能を有するも
のであるが、乗算部90に於いて時分割処理する場合を
示し、1スロット遅延による処理と2スロット遅延によ
る処理との同一の経路を2本の信号線で表示しており、
シンボル加算後のパイロット信号を乗算部90に入力
し、1スロット遅延パイロット信号の複素共役を出力す
る複素共役部94と、2スロット遅延パイロット信号の
複素共役を出力する複素共役部95とをセレクタ91に
より所定の周期で交互に選択して、乗算部90に於いて
時分割処理を行う場合を示す。なお、時分割処理の他の
構成を適用することも可能である。
【0045】そして、合成部96によりフィンガ対応部
100−1,100−2の出力信号をそれぞれ合成し、
直列並列変換部97に入力し、時分割処理された1スロ
ット遅延による相関値と、2スロット遅延による相関値
とを、それぞれ分離して平均化部98,99に入力す
る。この平均化部98,99は、図9に於ける平均化部
78,79に相当し、mスロットにわたり平均化処理し
て、位相回転部101,102及び位相偏差検出部10
5に入力する。
【0046】位相偏差検出部105は、前述のように、
送受信間の周波数偏差による位相回転を判定し、1スロ
ット間の位相偏差Δθを求め、この位相偏差Δθを基
に、位相回転部101により位相をΔθ回転し、位相回
転部102により位相をΔ2θ回転して、それぞれ実数
成分抽出部103,104に入力する。この位相偏差Δ
θは、自動周波数制御(AFC)回路の周波数偏差検出
信号に相当し、受信部側の局部発振器の発振位相を制御
して、送信側のキャリア位相に追従させることができ
る。
【0047】前述のフェージング周波数推定部を備えた
CDMA受信装置は、図1に示すように、フェージング
周波数推定部10によるフェージング周波数推定値をサ
ーチャ部9に入力し、このサーチャ部9に於ける同相加
算や巡回積分の時間幅を制御することができる。又サー
チャ部9に於けるパス設定の更新周期を制御することが
できる。例えば、移動機の移動速度が大きいことを示す
フェージング周波数推定値の場合に、パス設定の更新周
期を短くするように制御することができる。
【0048】又フェージング周波数推定部10によるフ
ェージング周波数推定値をSIR推定部12に入力し、
このSIR推定部12に於いて、チャネル推定値を複数
スロットを用いて求める場合、例えば、移動機の移動速
度が大きいことを示すフェージング周波数推定値の場合
に、現在のパイロット信号のみを用いるように制御し
て、チャネル推定を行い、それを用いてSIRを推定す
ることができる。又TPCビット作成部13による送信
電力制御ビットを、例えば、移動機の移動速度が大きい
ことを示すフェージング周波数推定値の場合には作成し
ないように制御することができる。即ち、移動機の移動
速度が大きくて変動が激しい場合に、それに追従して送
信電力を制御することによる不可能な為、TPCを停止
して消費電力の抑えることができる。
【0049】(付記1)受信ベースバンド信号のパイロ
ット信号を入力してフェージング周波数推定値を出力す
るフェージング周波数推定回路に於いて、前記パイロッ
ト信号をスロット時間を単位とした複数組の遅延検波を
行った遅延検波出力のそれぞれ実数部を抽出して複数組
のスロット時間相関値を出力する遅延検波部と、該遅延
検波部からの前記複数組のスロット時間相関値の最小ス
ロット遅延による遅延検波出力対応のスロット時間相関
値を分母とし、他のスロット遅延による遅延検波出力対
応のスロット時間相関値を分子として処理して、フェー
ジング周波数推定値を出力するフェージング周波数判定
部とを備えたことを特徴とするフェージング周波数推定
回路。(1) (付記2)前記フェージング周波数判定部は、前記複数
組のスロット時間相関値をそれぞれ複数スロットにわた
り平均化する平均化部を有することを特徴とする付記1
記載のフェージング周波数推定回路。(2) (付記3)前記フェージング周波数判定部は、前記複数
組のスロット時間相関値を前記平均化部により平均化
し、平均化スロット時間相関値の符号ビットをアドレス
として、フェージング周波数推定値の範囲を読出すフェ
ージング周波数決定用テーブルを有することを特徴とす
る付記1又は2記載のフェージング周波数推定回路。
(3)
【0050】(付記4)前記フェージング周波数判定部
は、前記複数組のスロット時間相関値の符号ビットを平
均化部により平均化した符号ビットによりアドレスを形
成し、該アドレスによりフェージング周波数推定値の範
囲を読出すフェージング周波数決定用テーブルを有する
ことを特徴とする付記1又は2記載のフェージング周波
数推定回路。 (付記5)複数スロットにわたり平均化部により平均化
した遅延検波出力を、送受信間の周波数偏差に基づく位
相回転を補正する位相回転部と、該位相回転部により位
相補正した遅延検波出力の実数部を抽出して前記スロッ
ト時間相関値を出力する実数成分抽出部とを備えたこと
を特徴とする付記1又は2記載のフェージング周波数推
定回路。(4) (付記6)前記パイロット信号をスロット時間を単位と
した複数組の遅延検波を行った遅延検波出力のそれぞれ
実数部を抽出して複数組のスロット時間相関値を出力す
る遅延検波部を、前記複数組対応に時分割処理する構成
としたことを特徴とする付記1又は2記載のフェージン
グ周波数推定回路。
【0051】(付記7)拡散コードで拡散変調した信号
を受信し、該受信信号を拡散コードで逆拡散復調して受
信処理するCDMA受信装置に於いて、少なくとも複数
スロットを用いたチャネル推定時の重み付けを制御する
為のフェージング周波数推定値を出力する前記請求項1
乃至4の何れか1項記載のフェージング周波数推定回路
を備えたことを特徴とするCDMA受信装置。(5) (付記8)前記フェージング周波数推定回路からのフェ
ージング周波数推定値を用いて、フィンガ合成時の重み
付けを制御する構成を備えたことを特徴とする付記7記
載のCDMA受信装置。 (付記9)前記フェージング周波数推定回路からのフェ
ージング周波数推定値を用いて、信号対干渉波電力比
(SIR)を推定するフィンガ部からのパイロット信号
に対する重み付けを制御するSIR推定部を備えことを
特徴とする付記7記載のCDMA受信装置。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、パイロ
ット信号をスロット時間を単位とした複数組の遅延検波
を行った遅延検波出力のそれぞれ実数部を抽出して複数
組のスロット時間相関値を出力する遅延検波部と、この
遅延検波部からの複数組のスロット時間相関値の最小ス
ロット遅延による遅延検波出力対応のスロット時間相関
値を分母とし、他のスロット遅延による遅延検波出力対
応のスロット時間相関値を分子として処理して、フェー
ジング周波数推定値を出力するフェージング周波数判定
部とを基本構成としたフェージング周波数判定回路(フ
ェージング周波数推定部10)であり、フェージング周
波数推定値を求める時に、長時間の平均化により雑音成
分による影響が小さいものとなり、移動機の移動速度を
推定可能とするフェージング周波数推定値をほぼ正確に
求めることができる利点がある。従って、このフェージ
ング周波数推定回路を備えたCDMA受信装置は、移動
機の移動速度が大幅に変化する場合に於いても、その移
動速度に対応して変化するフェージング周波数を推定し
て、複数スロットを用いたチャネル推定時の最適な重み
係数制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の説明図である。
【図2】本発明の実施の形態の同期検波部の説明図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態のフェージング周波数推定
部の説明図である。
【図4】本発明の実施の形態の遅延検波部の説明図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態のフェージング周波数判定
部の説明図である。
【図6】フェージング周波数と時間相関値と推定値との
説明図である。
【図7】本発明の他の実施の形態のフェージング周波数
判定部の説明図である。
【図8】符号ビットとフェージング周波数の範囲との関
係説明図である。
【図9】本発明の実施の形態の位相偏差補正機能を有す
るフェージング周波数推定部の説明図である。
【図10】本発明の他の実施の形態の位相偏差補正機能
を有するフェージング周波数推定部の説明図である。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 受信部 3 AD変換器(A/D) 4−1〜4−n フィンガ部 5,6 逆拡散部 7 同期検波部 8 重み付け処理部 9 サーチャ部 10 周波数フェージング推定部 11 重み係数制御部 12 SIR推定部 13 TPCビット作成部 14 フィンガ合成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 箕輪 守彦 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5K004 AA01 BA01 BA02 BC01 BD00 5K022 EE01 EE11 EE24 EE31 5K046 AA05 BB05 CC28 EE32 EE47 EE56 5K059 CC03 DD32 DD35 EE02 5K067 AA02 BB02 CC10 EE02 EE10 JJ11 LL11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信ベースバンド信号のパイロット信号
    を入力してフェージング周波数推定値を出力するフェー
    ジング周波数推定回路に於いて、 前記パイロット信号をスロット時間を単位とした複数組
    の遅延検波を行った遅延検波出力のそれぞれ実数部を抽
    出して複数組のスロット時間相関値を出力する遅延検波
    部と、 該遅延検波部からの前記複数組のスロット時間相関値の
    最小スロット遅延による遅延検波出力対応のスロット時
    間相関値を分母とし、他のスロット遅延による遅延検波
    出力対応のスロット時間相関値を分子として処理して、
    フェージング周波数推定値を出力するフェージング周波
    数判定部とを備えたことを特徴とするフェージング周波
    数推定回路。
  2. 【請求項2】 前記フェージング周波数判定部は、前記
    複数組のスロット時間相関値をそれぞれ複数スロットに
    わたり平均化する平均化部を有することを特徴とする請
    求項1記載のフェージング周波数推定回路。
  3. 【請求項3】 前記フェージング周波数判定部は、前記
    複数組のスロット時間相関値を前記平均化部により平均
    化し、平均化スロット時間相関値の符号ビットをアドレ
    スとして、フェージング周波数推定値の範囲を読出すフ
    ェージング周波数決定用テーブルを有することを特徴と
    する請求項1又は2記載のフェージング周波数推定回
    路。
  4. 【請求項4】 複数スロットにわたり平均化部により平
    均化した遅延検波出力を、送受信間の周波数偏差に基づ
    く位相回転を補正する位相回転部と、該位相回転部によ
    り位相補正した遅延検波出力の実数部を抽出して前記ス
    ロット時間相関値を出力する実数成分抽出部とを備えた
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のフェージング周
    波数推定回路。
  5. 【請求項5】 拡散コードで拡散変調した信号を受信
    し、該受信信号を拡散コードで逆拡散復調して受信処理
    するCDMA受信装置に於いて、 少なくとも複数スロットチャネル推定時の重み付けを制
    御する為のフェージング周波数推定値を出力する前記請
    求項1乃至4の何れか1項記載のフェージング周波数推
    定回路を備えたことを特徴とするCDMA受信装置。
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