JP3876403B2 - フェージング周波数推定回路及び該回路を備えたcdma受信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、CDMA(Code Division Multiple Access )通信システムに於ける移動機の移動速度を推定する為のフェージング周波数推定回路及びこの回路を備えたCDMA受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
データを拡散コードで拡散変調して送信し、受信信号を拡散コードで逆拡散して復調するCDMA通信システムの受信装置に於いては、複数のパスを介して受信した信号についてそれぞれ逆拡散処理して合成する構成が採用されている。このような合成手段に於いては、パス対応の受信信号の位相及びレベルが相違するもので、同相加算処理や重み付け加算処理等を行って受信特性の向上を図っている。
【0003】
又基地局と携帯電話機等の移動機との間の無線通信に於いて、移動機の移動に従って受信レベルや位相が変化するフェージングが発生する。このフェージングは、移動機の移動速度に対応した周波数の変化が生じるものであり、このフェージングの周波数(最大ドプラー周波数)fD 〔Hz〕は、移動機の移動速度をv〔m/s〕、キャリア周波数をf〔Hz〕、光速をc〔m/s〕とすると、
fD =(v/c)・f …(1)
で表される。
【0004】
従って、移動機の移動速度vが大きい程、受信レベルや位相の変化の周期が短くなる。そこで、この移動機の移動速度vを推定して、受信レベルや位相の変化を補償するように、前述の同相加算処理や重み付け加算処理等の受信処理を制御することが考えられる。
【0005】
又受信信号の時間相関値を用いてフェージング周波数を推定する手段が考えられる。例えば、受信信号をs(t)、受信信号の複素共役をs* (t)、Re〔〕を複素数の実数部、<>を時間平均、J0 (t)を第1種0次ベッセル関数とすると、フェージングの時間相関値の理論値ρ(τ)は、
と表すことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述の(2)式を基に移動機の移動速度に対応するフェージング周波数を推定する場合、受信信号s(t)は、実際には雑音が含まれることになる。そこで、受信信号r(t)を信号成分s(t)と雑音成分n(t)とからなるものとすると、フェージングの時間相関値ρ’(τ)は、
となる。但し、S=<|s(t)|2 >、N=<|n(t)|2 >を示す。
【0007】
即ち、フェージングの時間相関値は、受信信号のS/Nに依存することになり、同一のフェージング周波数の場合でも、S/Nによって異なる推定結果となる問題がある。特に、移動通信システムに於いては、雑音成分n(t)が大きいものであるから、誤った推定結果が得られる問題がある。
本発明は、S/Nに影響されないフェージング周波数の推定結果が得られるようにし、受信装置の特性を向上することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のフェージング周波数推定回路は、図1を参照して説明すると、各フィンガ部4−1〜4−nの逆拡散部6からの受信ベースバンド信号のパイロット信号を入力してフェージング周波数推定値を出力するフェージング周波数推定回路(フェージング周波数推定部10)であって、パイロット信号をスロット時間を単位とした複数組の遅延検波を行った遅延検波出力のそれぞれ実数部を抽出して複数組のスロット時間相関値を出力する遅延検波部と、この遅延検波部からの前記複数組のスロット時間相関値の最小スロット遅延による遅延検波出力対応のスロット時間相関値を分母とし、他のスロット遅延による遅延検波出力対応のスロット時間相関値を分子として処理して、フェージング周波数推定値を出力するフェージング周波数判定部とを備えている。
【0009】
又フェージング周波数判定部は、複数組のスロット時間相関値をそれぞれ複数スロットにわたり平均化する平均化部を備えることができる。又複数組のスロット時間相関値を平均化部により平均化し、平均化スロット時間相関値の符号ビットをアドレスとして、フェージング周波数推定値の範囲を読出すフェージング周波数決定用テーブルを備えることができる。又複数スロットにわたり平均化部により平均化した遅延検波出力を、送受信間の周波数偏差に基づく位相回転を補正する位相回転部と、この位相回転部により位相補正した遅延検波出力の実数部を抽出して、スロット時間相関値を出力する実数成分抽出部とを備えることができる。
【0010】
又本発明のCDMA受信装置は、拡散コードで拡散変調した信号を受信し、該受信信号を拡散コードで逆拡散復調して受信処理するCDMA受信装置であって、少なくとも複数スロットチャネル推定時の重み付けを制御する為のフェージング周波数推定値を出力する前記フェージング周波数推定回路(フェージング周波数推定部10)を備えている。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態の説明図であり、1はアンテナ、2は受信部、3はAD変換器(A/D)、4−1〜4−nはフィンガ部、5,6は逆拡散部、7は同期検波部、8は重み付け処理部、9はサーチャ部、10はフェージング周波数推定部(本発明のフェージング周波数推定回路を以下「フェージング周波数推定部」と称する)、11は重み係数制御部、12はSIR(Signal to Interference Ratio;信号対干渉波電力比)推定部、13はTPC(Transmit PowerControl;送信電力制御)ビット作成部、14はフィンガ合成部を示す。
【0012】
アンテナ1を介して受信部2により受信した信号を周波数変換して受信ベースバンド信号とし、AD変換器3によりディジタル受信ベースバンド信号に変換し、フィンガ部4−1〜4−nとサーチャ部9とに入力する。サーチャ部9は、受信ベースバンド信号と参照コードとの相関値を求め、複数のパスに対応した逆拡散タイミングを決定して、それぞれフィンガ部4−1〜4−nに加える。
【0013】
各フィンガ部4−1〜4−nは、サーチャ部9により求めた遅延パス対応の逆拡散タイミングに従って逆拡散部5,6に於いて逆拡散処理する。アンテナ1により受信した信号は、上りリンク(移動機から基地局へのリンク)は、データチャネルと制御チャネルとを直交変調したものであり、従って、逆拡散部5により逆拡散復調してI軸成分のデータを出力し、逆拡散部6により逆拡散復調してQ軸成分の制御チャネルのパイロット信号を出力することができる。
【0014】
同期検波部7は、重み付け処理部で適当な重みを用いて求めた複数スロットチャネル推定値を用いて、位相回転したデータを補正し、フィンガ合成部14に入力して合成し、復調データとして、図示を省略した音声,データ等の受信処理部に転送する。又逆拡散部6からのパイロット信号をフェージング周波数推定部10とSIR推定部12とに入力し、フェージング周波数推定部10に於いて、移動機の移動速度を推定できるフェージング周波数を推定する。この場合、前述の従来例のフェージングの時間相関値ρ’(τ)によると、雑音成分による推定誤差が大きくなるから、本発明に於いては、複数組のスロット時間相関値を求め、最小スロット遅延による遅延検波出力対応のスロット時間相関値を分母とし、他の遅延検波出力対応のスロット時間相関値を分子とした時間相関値の比を用いるものである。
【0015】
即ち、1スロット時間をτとすると、(t−τ)と(t−2τ)との異なるスロット遅延によるスロット時間相関値の比をフェージング周波数の推定値νとするものである。即ち、(t−τ)のスロット遅延による1スロット時間相関値を分母とし、他の(t−2τ)のスロット遅延による2スロット時間相関値を分子として、
として、フェージング周波数推定値νを求める。なお、<>は、時間平均を示す。又他のスロット遅延によるスロット時間相関値を求めて、フェージング周波数推定値を算出することができる。この推定値νは(4)式から判るように、雑音成分n(t)を含まないものとなり、雑音成分の多い環境下に於いても、長時間平均することにより、ほぼ正確な推定値を得ることができる。この場合、例えば、15スロットにより1フレームを構成し、1フレームを10msとすると、1スロット時間は666μsとなる。
【0016】
フェージング周波数推定部10は、前述のフェージング周波数の推定値νを求める構成を有するものであり、この推定値νをサーチャ部9と重み係数制御部11とに入力する。この重み係数制御部11は、複数スロットを用いたチャネル推定時の各スロット対応に重み係数を求めて重み付け処理部8を制御するものである。例えば、フェージング周波数の推定値νが大きい場合はfD が小さい場合に対応し、フェージング周波数の推定値νが小さい場合はfD が大きい場合に対応する。このことから、フェージング周波数の推定値νが大きい場合は自スロットから離れたスロットに対する重みを大きくし、フェージング周波数の推定値νが小さい場合は重みを小さくする。
【0017】
又SIR推定部12は、パイロット信号を基にSIR(信号対干渉波の電力比)を推定し、TPCビット作成部13に入力する。TPCビット作成部13は、SIRと基準値とを比較して、SIRが基準値を下回らないように、TPC(送信電力制御)ビットを作成して、図示を省略した送信処理部へ転送する。この場合のSIR推定部12は、フェージング周波数推定部10からの推定値νを基にTPCビット作成部13を制御するか否かを決定することができる。
【0018】
図2は本発明の実施の形態の同期検波部の説明図であり、15はスロット内同相加算部、16は複素共役部(conj)、17は実数部抽出部(Re〔〕)、DL11〜DL14,DL21,DL22は1スロットの遅延回路(Ts)、ML0は同期検波を行う為の乗算器、ML1〜ML5は重み係数w1〜w5を乗算する乗算器、ADDは加算器を示す。なお、5スロット分のチャネル推定値を用いる場合を示すが、スロット数はこれに限定されるものではなく、更に多数のスロット分のチャネル推定値を用いることも可能である。
【0019】
遅延回路DL21に入力される逆拡散後のデータ信号は、逆拡散部5(図1参照)により逆拡散されて出力されたデータであり、遅延回路DL21,DL22を介して乗算器ML0に入力される。又逆拡散後のパイロット信号は、逆拡散部6(図1参照)により逆拡散されて出力されたパイロット信号であり、スロット内同相加算部15に於いてスロット内の同相加算が行われてチャネル推定値となる。このチャネル推定値のS/Nを改善する為に、複数スロットにわたり同相加算を行うことが考えられる。
【0020】
その場合、フェージング周波数が大きいと、同期検波すべきデータから時間的に離れているスロットのチャネル推定値の信頼度が低いものとなり、又フェージング周波数が小さいと、各スロット毎の信頼度には大きな差がないことになる。そこで、スロット内同相加算したパイロット信号について、複数のスロット間の同相加算を行う場合に、フェージング周波数推定値に対応した重み係数w1〜w5を乗算して加算することにより、チャネル推定値のS/Nを一層改善することができる。
【0021】
即ち、スロット内同相加算されたスロット毎のチャネル推定値を、乗算器ML1と、遅延回路DL11〜DL14により順次1スロット分遅延して乗算器ML2〜ML5とに入力し、各乗算器ML1〜ML5に於いて重み係数w1〜w5を乗算することにより、チャネル推定値を得るもので、このチャネル推定値を複素共役部16を介して乗算器ML0に入力し、遅延回路DL21,DL22によりスロット時間を調整した逆拡散後のデータの同期検波を行い、実数部抽出部17により実数を抽出して復調データとする。
【0022】
前述の重み係数w1〜w5は、例えば、
フェージング周波数が小さい場合
{w1,w2,w3,w4,w5}={1.0 ,1.0 ,1.0 ,1.0 ,1.0 }
フェージング周波数が中くらいの場合
{w1,w2,w3,w4,w5}={0.4 ,0.8 ,1.0 ,0.8 ,0.4 }
フェージング周波数が大きい場合
{w1,w2,w3,w4,w5}={0.0 ,0.0 ,1.0 ,0.0 ,0.0 }
とすることができるもので、前述のフェージング周波数推定値を基に重み係数w1〜w5を制御することができる。なお、重み係数w1〜w5の値は、前述の場合と異なる値とすることも可能である。
【0023】
図3は本発明の実施の形態のフェージング周波数推定部の説明図であり、20−1〜20−nはフィンガ対応部、21はシンボル加算部、22は遅延検波部、23はフィンガ合成部、24はフェージング周波数判定部を示す。フィンガ対応部20−1〜20−nのシンボル加算部21に、図1に示すフィンガ部4−1〜4−nの逆拡散部6からのパイロット信号が入力される。
【0024】
フィンガ対応部20−1〜20−nは、シンボル加算部21と遅延検波部22とを含み、シンボル加算部21は、パイロット信号を例えば1スロットについてシンボル加算して遅延検波部22に入力する。この遅延検波部は、例えば、1スロットの遅延検波と、2スロットの遅延検波とを行う構成を有し、それぞれ1スロット時間相関値と2スロット時間相関値とをフィンガ合成部23に入力し、各フィンガ部20−1〜20−nからの時間相関値を合成してフェージング周波数判定部24に入力する。そして、前述の(4)式に基づいたフェージング周波数推定値を出力する。
【0025】
図4は本発明の実施の形態の遅延検波部の説明図であり、図3の遅延検波部22の要部を示すもので、30,31は乗算部、32,33は1スロット分の遅延回路(Ts)、34,35は複素共役部(conj)、36,37は実数成分抽出部(Re〔〕)を示す。シンボル加算部21(図2参照)により加算されたパイロット信号を乗算部30,31に入力し、1スロット時間(Ts)の遅延回路32を介したパイロット信号を複素共役部34を介して乗算部30に入力し、又2個の遅延回路32,33により遅延されたパイロット信号を複素共役部35を介して乗算部31に入力して遅延検波を行う。
【0026】
この乗算部30,31からの遅延検波出力の実数部を、実数成分抽出部36,37により抽出し、それぞれ1スロット時間相関値と2スロット時間相関値として出力する。即ち、Ts=τとすると、(4)式の分母の1スロット時間相関値の実数成分Re〔r(t)r* (t−τ)〕と分子の2スロット時間相関値の実数成分Re〔r(t)r* (t−2τ)〕とを出力することになる。
【0027】
図5は本発明の実施の形態のフェージング周波数判定部の説明図であり、図3のフェージング周波数判定部24の要部を示すもので、40,41は平均化処理部(Ave)、42は逆数部、43は乗算部、44は符号ビット抽出部(Sgn)、45は負の最大値設定部(−max)、46はセレクタ(sel)を示す。フィンガ合成部23(図2参照)により合成された1スロット時間相関値と2スロット時間相関値とを、それぞれ平均化処理部40,41に入力して、mスロットについて平均化処理し、1スロット時間相関値を逆数部42により逆数として、乗算部43に入力する。従って、乗算部43からは、前述の(4)式に従った時間相関値の比のフェージング周波数推定値νを出力することができる。
【0028】
又セレクタ46は、1スロット時間相関値の平均値の符号が正であるか負であるかにより、負の最大値とフェージング周波数推定値νとの何れかを選択出力する。この場合、1スロット時間相関値の平均値の符号が負であると、移動速度が大きいことを示すので、最大値設定部45に予め設定した最大速度を示す推定値を選択してセレクタ46から出力するものである。
【0029】
図6はフェージング周波数と時間相関値と推定値との説明図であり、キャリア周波数2GHz、スロット長625μsの場合の理論値について、フェージング周波数〔Hz〕を横軸、推定値νを縦軸として、1スロット時間相関値ρ(1)と、2スロット時間相関値ρ(2)と、前述の(4)式に従った推定値ν=ρ(2)/ρ(1)とを示す。
【0030】
この場合のフェージング周波数推定値νは、フェージング周波数fD =580Hz付近で発散する。これは、約310km/hの移動速度に相当するフェージング周波数推定値である。又1スロット時間相関値ρ(1)の符号は、移動速度が約310km/h以下の場合は正、その移動速度を超えた場合は負となるから、その符号の正負により移動機の移動速度が低速であるか高速であるかを区別することができる。又図5に於けるセレクタ46は、移動速度が310km/hを超えた時に、予め設定した最大速度に相当する推定値を出力する場合を示す。
【0031】
又nスロット時間相関値と2nスロット時間相関値とを基にフェージング周波数推定値νを求めることもできる。この場合、図6のグラフの横軸を1/n倍にしたものとなる。即ち、推定値νが発散するフェージング周波数が580Hzの1/nとなるから、nを大きくする程、低速時の詳細な推定が可能となる。その反面、推定可能の上限が低くなる。又更に多数のスロットの時間相関値を組合せて用いてフェージング周波数を推定することもできる。
【0032】
図7は本発明の他の実施の形態のフェージング周波数判定部の説明図であり、(A),(B),(C)は、それぞれフェージング周波数推定値を読出すテーブルを備えた構成を示す。即ち、(A)は、1〜nスロット時間相関値をそれぞれ平均化部51−1〜51−nによりmスロットにわたり平均化する。なお、n=2として1スロット時間相関値と2スロット時間相関値とを出力する遅延検波部は図3に示すものであるが、更に、1〜nスロット時間相関値は、例えば、遅延回路(Ts)をn個縦続接続し、それぞれの遅延回路(Ts)の遅延出力を複素共役部を介して乗算部に入力し、シンボル加算されたパイロット信号に乗算して実数成分を抽出する構成によって得ることができる。
【0033】
各平均化部51−1〜51−nによる平均化時間相関値の全ビットの中の一部の複数ビットを、複数ビット抽出部52−1〜52−nにより抽出して、フェージング周波数決定用テーブル53のアドレスとし、このn×(複数ビット)のアドレスによって、フェージング周波数推定値を読出すものである。
【0034】
なお、平均化した時間相関値の全ビットをフェージング周波数決定用テーブル53のアドレスとすることも可能であるが、テーブル容量が大きくなる。そこで、(A)に示す実施の形態のように、複数ビット抽出部52−1〜52−nに於いて、例えば、平均化時間相関値の上位2ビットを抽出してアドレスとするもので、比較的小さい容量のテーブル構成とすることができる。その場合に、例えば、n=4とすると、256個のフェージング周波数推定値の一つを、フェージング周波数決定用テーブル53から選択して読出すことができる。
【0035】
又(B)は、1〜nスロット時間相関値をそれぞれ平均化部61−1〜61−nによりmスロットにわたり平均化し、符号ビット抽出部62−1〜62−nにより平均化時間相関値の符号ビットを抽出して、フェージング周波数決定用テーブル63のアドレスとし、フェージング周波数推定値を読出す。この実施の形態に於けるフェージング周波数決定用テーブル63は、前述の(A)の実施の形態に於けるフェージング周波数決定用テーブル53に比較して容量を小さくすることができる。但し、フェージング周波数の範囲を推定する推定値を出力するものである。
【0036】
例えば、図6に於いて、1スロット時間相関値の符号は、約580〔Hz〕以下のフェージング周波数の時に正、それ以上の時に負となり、又2スロット時間相関値の符号は、約280〔Hz〕以下の時に正、約288〜650〔Hz〕の時に負、それ以上の時に正となる。そこで、3スロット時間相関値を含めて、図8に示すようにフェージング周波数の範囲を推定することができる。
【0037】
例えば、1〜3スロット時間相関値の符号が総て正の場合、フェージング周波数fD は192〔Hz〕以下で、移動速度は低速であると判定することができる。又1スロット時間相関値と2スロット時間相関値との符号が共に負の場合は、フェージング周波数fD は、575〜659〔Hz〕の範囲内であり、又1スロット時間相関値の符号が負、2スロット時間相関値の符号が正の場合は、フェージング周波数fD は、659〔Hz〕以上の範囲であり、移動速度は高速であると判定することができる。このように、フェージング周波数決定用テーブル63は、複数の異なる平均化時間相関値の符号ビットをアドレスとして、フェージング周波数決定用テーブル53から、フェージング周波数の範囲を示す推定値を読出すことができる。
【0038】
又(C)は、(B)と同一の符号は同一機能部分を示し、64−1〜64−nは1〜nスロット時間相関値の符号ビットを抽出する符号ビット抽出部である。この場合、1〜nスロット時間相関値のそれぞれ符号ビットを抽出し、その符号ビットを平均化部61−1〜61−nに於いてmスロットにわたり平均化し、その平均化符号ビットを、フェージング周波数決定用テーブル63のアドレスとする。この場合の平均化処理に於いて、符号ビットのみを加算するから、加算回路が(B)に於ける平均化部の加算回路に比較して簡単化することができる。又符号ビットをmスロット分加算して1/mする平均化処理するから、平均化符号ビットが出力されることになり、符号ビット抽出部62−1〜62−nを省略した回路構成とすることもできる。
【0039】
図9は本発明の実施の形態の位相偏差補正機能を有するフェージング周波数推定部の説明図であり、70,71は乗算部、72,73は1スロット分の遅延回路(Ts)、74,75は複素共役部(conj)、76,77は合成部、78,79はmスロットの平均を求める平均化部、80−1〜80−nはフィンガ対応部、81,82は位相回転部(rot)、83,84は実数成分抽出部(Re〔〕)を示す。
【0040】
フィンガ対応部80−1〜80−nは、乗算部70,71と、遅延回路72,73と、複素共役部74,75とを含む構成で、図4に示す遅延検波部に相当し、それぞれ1スロット時間相関値と2スロット時間相関値とを合成部76,77に出力する。この合成部76,77によりフィンガ部対応の遅延検波出力を合成し、平均化部78,79に入力する。この平均化部78,79は、mスロットにわたる平均化処理を行って、位相回転部81,82に入力する。この位相回転部81,82は、AFC(自動周波数制御)回路からの位相情報により、位相補正を行い、実数成分抽出部83,84により実数部を抽出して、1スロット時間相関値ρ(1)と、2スロット時間相関値ρ(2)とを出力する。
【0041】
送信側の受信側との間に周波数偏差があると、復調信号の位相回転が発生する。その場合の位相回転は、周波数偏差に対応した方向に比較的低速で回転するものである。これに対して、フェージングによる位相回転は、その方向及び速度がランダム的である。従って、送受信間の周波数偏差による位相回転と、フェージングによる位相回転とを区別することができる。
【0042】
そこで、送受信間の周波数偏差による位相偏差を補正するもので、位相回転部81に於いて1スロットの位相偏差Δθを補正し、位相回転部82に於いて2スロットの位相偏差Δ2θを補正して、実数成分抽出部83,84により実数部を抽出し、1スロット時間相関値ρ(1)と2スロット時間相関値ρ(2)とを出力する。それにより、位相偏差を除いた1スロット時間相関値ρ(1)と2スロット時間相関値ρ(2)とを出力することができる。なお、1〜nスロット時間相関値を得る場合に於いても、同様に、位相偏差を補正して時間相関値を出力することができる。
【0043】
図10は本発明の実施の形態の位相偏差検出機能を有するフェージング周波数推定部の説明図であり、90は乗算部、91はセレクタ(sel)、92,93は遅延回路(Ts)、94,95は複素共役部(conj)、96は合成部、97は直列並列変換部(s/p)、98,99は平均化部(Ave)、100−1,100−2はフィンガ対応部、101,102は位相回転部(rot)、103,104は実数成分抽出部(Re〔〕)、105は位相偏差検出部(tan-1)を示す。
【0044】
この実施の形態は、フィンガ対応部100−1,100−2は、図9に於けるフィンガ対応部80−1〜80−nの遅延検波機能と同様の機能を有するものであるが、乗算部90に於いて時分割処理する場合を示し、1スロット遅延による処理と2スロット遅延による処理との同一の経路を2本の信号線で表示しており、シンボル加算後のパイロット信号を乗算部90に入力し、1スロット遅延パイロット信号の複素共役を出力する複素共役部94と、2スロット遅延パイロット信号の複素共役を出力する複素共役部95とをセレクタ91により所定の周期で交互に選択して、乗算部90に於いて時分割処理を行う場合を示す。なお、時分割処理の他の構成を適用することも可能である。
【0045】
そして、合成部96によりフィンガ対応部100−1,100−2の出力信号をそれぞれ合成し、直列並列変換部97に入力し、時分割処理された1スロット遅延による相関値と、2スロット遅延による相関値とを、それぞれ分離して平均化部98,99に入力する。この平均化部98,99は、図9に於ける平均化部78,79に相当し、mスロットにわたり平均化処理して、位相回転部101,102及び位相偏差検出部105に入力する。
【0046】
位相偏差検出部105は、前述のように、送受信間の周波数偏差による位相回転を判定し、1スロット間の位相偏差Δθを求め、この位相偏差Δθを基に、位相回転部101により位相をΔθ回転し、位相回転部102により位相をΔ2θ回転して、それぞれ実数成分抽出部103,104に入力する。この位相偏差Δθは、自動周波数制御(AFC)回路の周波数偏差検出信号に相当し、受信部側の局部発振器の発振位相を制御して、送信側のキャリア位相に追従させることができる。
【0047】
前述のフェージング周波数推定部を備えたCDMA受信装置は、図1に示すように、フェージング周波数推定部10によるフェージング周波数推定値をサーチャ部9に入力し、このサーチャ部9に於ける同相加算や巡回積分の時間幅を制御することができる。又サーチャ部9に於けるパス設定の更新周期を制御することができる。例えば、移動機の移動速度が大きいことを示すフェージング周波数推定値の場合に、パス設定の更新周期を短くするように制御することができる。
【0048】
又フェージング周波数推定部10によるフェージング周波数推定値をSIR推定部12に入力し、このSIR推定部12に於いて、チャネル推定値を複数スロットを用いて求める場合、例えば、移動機の移動速度が大きいことを示すフェージング周波数推定値の場合に、現在のパイロット信号のみを用いるように制御して、チャネル推定を行い、それを用いてSIRを推定することができる。又TPCビット作成部13による送信電力制御ビットを、例えば、移動機の移動速度が大きいことを示すフェージング周波数推定値の場合には作成しないように制御することができる。即ち、移動機の移動速度が大きくて変動が激しい場合に、それに追従して送信電力を制御することによる不可能な為、TPCを停止して消費電力の抑えることができる。
【0049】
(付記1)受信ベースバンド信号のパイロット信号を入力してフェージング周波数推定値を出力するフェージング周波数推定回路に於いて、前記パイロット信号をスロット時間を単位とした複数組の遅延検波を行った遅延検波出力のそれぞれ実数部を抽出して複数組のスロット時間相関値を出力する遅延検波部と、該遅延検波部からの前記複数組のスロット時間相関値の最小スロット遅延による遅延検波出力対応のスロット時間相関値を分母とし、他のスロット遅延による遅延検波出力対応のスロット時間相関値を分子として処理して、フェージング周波数推定値を出力するフェージング周波数判定部とを備えたことを特徴とするフェージング周波数推定回路。(1)
(付記2)前記フェージング周波数判定部は、前記複数組のスロット時間相関値をそれぞれ複数スロットにわたり平均化する平均化部を有することを特徴とする付記1記載のフェージング周波数推定回路。(2)
(付記3)前記フェージング周波数判定部は、前記複数組のスロット時間相関値を前記平均化部により平均化し、平均化スロット時間相関値の符号ビットをアドレスとして、フェージング周波数推定値の範囲を読出すフェージング周波数決定用テーブルを有することを特徴とする付記1又は2記載のフェージング周波数推定回路。(3)
【0050】
(付記4)前記フェージング周波数判定部は、前記複数組のスロット時間相関値の符号ビットを平均化部により平均化した符号ビットによりアドレスを形成し、該アドレスによりフェージング周波数推定値の範囲を読出すフェージング周波数決定用テーブルを有することを特徴とする付記1又は2記載のフェージング周波数推定回路。
(付記5)複数スロットにわたり平均化部により平均化した遅延検波出力を、送受信間の周波数偏差に基づく位相回転を補正する位相回転部と、該位相回転部により位相補正した遅延検波出力の実数部を抽出して前記スロット時間相関値を出力する実数成分抽出部とを備えたことを特徴とする付記1又は2記載のフェージング周波数推定回路。(4)
(付記6)前記パイロット信号をスロット時間を単位とした複数組の遅延検波を行った遅延検波出力のそれぞれ実数部を抽出して複数組のスロット時間相関値を出力する遅延検波部を、前記複数組対応に時分割処理する構成としたことを特徴とする付記1又は2記載のフェージング周波数推定回路。
【0051】
(付記7)拡散コードで拡散変調した信号を受信し、該受信信号を拡散コードで逆拡散復調して受信処理するCDMA受信装置に於いて、少なくとも複数スロットを用いたチャネル推定時の重み付けを制御する為のフェージング周波数推定値を出力する前記請求項1乃至4の何れか1項記載のフェージング周波数推定回路を備えたことを特徴とするCDMA受信装置。(5)
(付記8)前記フェージング周波数推定回路からのフェージング周波数推定値を用いて、フィンガ合成時の重み付けを制御する構成を備えたことを特徴とする付記7記載のCDMA受信装置。
(付記9)前記フェージング周波数推定回路からのフェージング周波数推定値を用いて、信号対干渉波電力比(SIR)を推定するフィンガ部からのパイロット信号に対する重み付けを制御するSIR推定部を備えことを特徴とする付記7記載のCDMA受信装置。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、パイロット信号をスロット時間を単位とした複数組の遅延検波を行った遅延検波出力のそれぞれ実数部を抽出して複数組のスロット時間相関値を出力する遅延検波部と、この遅延検波部からの複数組のスロット時間相関値の最小スロット遅延による遅延検波出力対応のスロット時間相関値を分母とし、他のスロット遅延による遅延検波出力対応のスロット時間相関値を分子として処理して、フェージング周波数推定値を出力するフェージング周波数判定部とを基本構成としたフェージング周波数判定回路(フェージング周波数推定部10)であり、フェージング周波数推定値を求める時に、長時間の平均化により雑音成分による影響が小さいものとなり、移動機の移動速度を推定可能とするフェージング周波数推定値をほぼ正確に求めることができる利点がある。従って、このフェージング周波数推定回路を備えたCDMA受信装置は、移動機の移動速度が大幅に変化する場合に於いても、その移動速度に対応して変化するフェージング周波数を推定して、複数スロットを用いたチャネル推定時の最適な重み係数制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の説明図である。
【図2】本発明の実施の形態の同期検波部の説明図である。
【図3】本発明の実施の形態のフェージング周波数推定部の説明図である。
【図4】本発明の実施の形態の遅延検波部の説明図である。
【図5】本発明の実施の形態のフェージング周波数判定部の説明図である。
【図6】フェージング周波数と時間相関値と推定値との説明図である。
【図7】本発明の他の実施の形態のフェージング周波数判定部の説明図である。
【図8】符号ビットとフェージング周波数の範囲との関係説明図である。
【図9】本発明の実施の形態の位相偏差補正機能を有するフェージング周波数推定部の説明図である。
【図10】本発明の他の実施の形態の位相偏差補正機能を有するフェージング周波数推定部の説明図である。
【符号の説明】
1 アンテナ
2 受信部
3 AD変換器(A/D)
4−1〜4−n フィンガ部
5,6 逆拡散部
7 同期検波部
8 重み付け処理部
9 サーチャ部
10 周波数フェージング推定部
11 重み係数制御部
12 SIR推定部
13 TPCビット作成部
14 フィンガ合成部
Claims (5)
- 受信ベースバンド信号のパイロット信号を入力してフェージング周波数推定値を出力するフェージング周波数推定回路に於いて、
前記パイロット信号をスロット時間を単位とした複数組の遅延検波を行った遅延検波出力のそれぞれ実数部を抽出して複数組のスロット時間相関値を出力する遅延検波部と、
該遅延検波部からの前記複数組のスロット時間相関値の最小スロット遅延による遅延検波出力対応のスロット時間相関値を分母とし、他のスロット遅延による遅延検波出力対応のスロット時間相関値を分子として処理して、フェージング周波数推定値を出力するフェージング周波数判定部と
を備えたことを特徴とするフェージング周波数推定回路。 - 前記フェージング周波数判定部は、前記複数組のスロット時間相関値をそれぞれ複数スロットにわたり平均化する平均化部を有することを特徴とする請求項1記載のフェージング周波数推定回路。
- 前記フェージング周波数判定部は、前記複数組のスロット時間相関値を前記平均化部により平均化し、平均化スロット時間相関値の符号ビットをアドレスとして、フェージング周波数推定値の範囲を読出すフェージング周波数決定用テーブルを有することを特徴とする請求項1又は2記載のフェージング周波数推定回路。
- 複数スロットにわたり平均化部により平均化した遅延検波出力を、送受信間の周波数偏差に基づく位相回転を補正する位相回転部と、該位相回転部により位相補正した遅延検波出力の実数部を抽出して前記スロット時間相関値を出力する実数成分抽出部とを備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のフェージング周波数推定回路。
- 拡散コードで拡散変調した信号を受信し、該受信信号を拡散コードで逆拡散復調して受信処理するCDMA受信装置に於いて、
少なくとも複数スロットチャネル推定時の重み付けを制御する為のフェージング周波数推定値を出力する前記請求項1乃至4の何れか1項記載のフェージング周波数推定回路を備えたことを特徴とするCDMA受信装置。
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