JP2001347320A - 曲げ加工方法及びその装置 - Google Patents

曲げ加工方法及びその装置

Info

Publication number
JP2001347320A
JP2001347320A JP2000167913A JP2000167913A JP2001347320A JP 2001347320 A JP2001347320 A JP 2001347320A JP 2000167913 A JP2000167913 A JP 2000167913A JP 2000167913 A JP2000167913 A JP 2000167913A JP 2001347320 A JP2001347320 A JP 2001347320A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
bending
angle
workpiece
calculated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000167913A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4587526B2 (ja
Inventor
Kazunari Imai
一成 今井
Fumiharu Harumiya
文陽 春宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Amada Co Ltd filed Critical Amada Co Ltd
Priority to JP2000167913A priority Critical patent/JP4587526B2/ja
Publication of JP2001347320A publication Critical patent/JP2001347320A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4587526B2 publication Critical patent/JP4587526B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークのはね上がり角度に応じてロボットグ
リッパを正確に位置決め制御して時間短縮を図る。 【解決手段】 ロボットに備えられたロボットグリッパ
によりクランプされているワークを曲げ加工機に対して
供給及び位置決めして曲げ加工する際に、逐次、曲げ加
工中のワークの挟み込み角度を検出する曲げ角度検出装
置にて曲げ角度を検出する(ステップS5)。この曲げ
角度情報に基づいてワークの引き込まれ量を算出する
(ステップS7)。この引き込まれ量に基づいてロボッ
トの曲げ追従位置を算出し、この算出された曲げ追従位
置に基づいてロボットの位置をワークに正確に追従して
いくよう制御せしめる。ワークとロボットグリッパの位
置との相対位置関係は変化しないので、時間短縮が図ら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、曲げ加工位置に
対してワークを供給及び位置決め自在なロボットを用い
てプレスブレーキなどの曲げ加工機にて折曲げ加工を行
う曲げ加工方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プレスブレーキ201のごとき曲
げ加工装置には、図16に示されているように上部テー
ブル203と下部テーブル205が備えられていると共
に、上部テーブル203の下部にはパンチPが着脱可能
に装着されており、下部テーブル205の上面にはダイ
Dが着脱可能に装着されている。また、プレスブレーキ
201は上部、下部テーブル203,205の一方が昇
降可動するラムとしてパンチPとダイDとの協働により
ワークWに折曲げ加工が行われるよう構成されている。
【0003】また、プレスブレーキ201にはロボット
グリッパ207にてワークWをクランプしてプレスブレ
ーキ201の曲げ加工位置に対してワークWを自動的に
供給及び位置決め自在なロボット209が備えられてい
る。
【0004】上記のプレスブレーキ201により曲げ加
工が行われるに際し、昇降可動するラムのストローク位
置としてのベンダーD軸情報からワークWのはね上がり
角度が(挟み込み角度)が演算され、この挟み込み角度
に基づいてグリッパ位置が演算され、この演算されたグ
リッパ位置にロボットグリッパ207を位置決め制御す
るように構成されている。
【0005】上記のロボットグリッパ207を位置決め
制御するにあたって、曲げ加工中はロボットグリッパ2
07を開いてロボット209がワークWのはね上がりに
追従、所謂、「開追従」が行われ、曲げ加工最終段階に
てワークWがロボットグリッパ207によりクランプさ
れる。上記の「開追従」ときには、グリッパとワークW
はある程度の自由度を持っているので、曲げ加工中にワ
ークWのはね上がりによるワークWとロボットグリッパ
207との位置ずれが上記の自由度により吸収される。
【0006】なお、ワークWがロボットグリッパ207
に代わるバキュームで吸着されるように構成されている
ロボット209の場合は、バキュームパッドのゴムによ
りワークWとロボットグリッパ207との位置ずれが吸
収される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の曲げ
加工方法及びその装置においては、ベンダーD軸により
ワークWのはね上がり角度(挟み込み角度)が演算され
る際に、ワークWの材質を入力する項目がないなどの理
由から、実際のはね上がり角度にかなりの誤差が生じて
いるという問題点があった。
【0008】また、前述したように「開追従」が行われ
るに際しては、毎回、ロボットグリッパ207の開、曲
げ追従、ロボットグリッパ207の閉の動作が行われ
る。このために、タクトタイムが遅くなるという問題点
があった。
【0009】より詳しく説明すると、図17を参照する
に、予めベンダーD軸情報から計算されたワークWのは
ね上がり角度(挟み込み角度)に基づいたロボットグリ
ッパ207のクランプ位置の軌跡は、理想的にはA点か
らA’点であるが、実際にはA点からB点となる。これ
はワークWに引き込まれ量(=A’− B)が生じてい
るためであり、この引き込まれ量が考慮されないと、ロ
ボットグリッパ207のワークWに対するクランプ位置
は異なってくるので、ワークWの位置決め工程にかなり
の時間を要するという問題点があった。
【0010】また、「開追従」では、ロボットグリッパ
207とワークWの位置関係が初期状態からずれるの
で、次のワークWの曲げ加工のためにロボット209に
てワークWにアプローチするときに曲げ加工線とワーク
Wを平行にする動作が長くなるために多くのワークW位
置決め時間を要するという問題点があった。
【0011】また、曲げ加工中に、ワークWが金型方向
へ引き込まれることにより、ロボットグリッパ207に
てワークWをクランプする位置が変化してしまうという
問題点があった。
【0012】この発明は上述の課題を解決するためにな
されたもので、その目的は、ワークのはね上がり角度を
検出し且つワークの引き込まれ量を算出し、この引き込
まれ量の情報からロボットグリッパを正確な位置に位置
決め制御して時間短縮を図るようにした曲げ加工方法及
びその装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明の曲げ加工方法は、曲げ加工
機に対してワークを供給及び位置決め自在なロボットに
備えられたロボットグリッパによりクランプされている
ワークを曲げ加工する際に、曲げ加工中のワークの挟み
込み角度を段階的に逐次、角度検出手段にて検出し、目
標挟み込み角度までの計算上のワーク先端軌跡に対して
前記検出された挟み込み角度におけるワークの引き込ま
れ量を算出し、この算出した引き込まれ量に基づいて前
記挟み込み角度におけるロボットグリッパでクランプす
べきワーク先端座標位置を算出し、この算出されたワー
ク先端座標位置に基づいて前記ロボットグリッパを位置
制御せしめることを特徴とするものである。
【0014】したがって、逐次、曲げ加工中における挟
み込み角度とワークの引き込まれ量が算出されてワーク
先端位置座標が計算されるので、ロボットグリッパがワ
ークに正確に追従していくためにワークとロボットグリ
ッパの位置との相対位置関係は変化しない。その結果、
ロボットグリッパは曲げ加工開始から終了までワークを
クランプして「閉追従」することもでき、あるいは曲げ
加工の途中からクランプして「閉追従」するとしても正
確に且つ容易にクランプ位置決めすることが可能となる
ので時間短縮が図られる。
【0015】請求項2によるこの発明の曲げ加工方法
は、請求項1記載の曲げ加工方法において、上記曲げ加
工中のワークを、曲げ加工開始時から終了時まで終始ロ
ボットグリッパによりクランプしていることを特徴とす
るものである。
【0016】したがって、ロボットグリッパは曲げ加工
開始から終了までワークをクランプして「閉追従」する
ことにより、改めてクランプし直す必要がなくなるので
より一層時間短縮が図られる。
【0017】請求項3によるこの発明の曲げ加工方法
は、請求項1記載の曲げ加工方法において、曲げ加工開
始時から曲げ加工の途中までを、ロボットグリッパでワ
ークをアンクランプした状態で曲げ追従せしめ、曲げ加
工の途中から角度検出手段にて挟み込み角度を検出し、
この挟み込み角度における算出されたワーク先端座標位
置に基づいてロボットグリッパを位置制御せしめてクラ
ンプすることを特徴とするものである。
【0018】したがって、ロボットグリッパは曲げ加工
開始から途中までを「開追従」するとしても、途中から
「閉追従」に切り換えることにより最終的には正確にク
ランプされる。
【0019】請求項4によるこの発明の曲げ加工装置
は、ワークをクランプするロボットグリッパを備え、こ
のワークをパンチとダイとの協働にて曲げ加工する曲げ
加工位置に対して供給及び位置決め自在なロボットを有
する曲げ加工装置において、曲げ加工中のワークの挟み
込み角度を検出する角度検出手段を設け、目標挟み込み
角度までの計算上のワーク先端軌跡に対して前記角度検
出手段にて検出された挟み込み角度におけるワークの引
き込まれ量を算出し、この算出した引き込まれ量に基づ
いて前記挟み込み角度におけるワーク先端座標位置を算
出する第2演算装置と、この算出されたワーク先端座標
位置に基づいてロボットグリッパを位置制御せしめる指
令部と、を備えた制御装置を設けてなることを特徴とす
るものである。
【0020】したがって、請求項1記載の作用と同様で
あり、逐次、曲げ加工中における挟み込み角度とワーク
の引き込まれ量が算出されてワーク先端位置座標が計算
されるので、ロボットグリッパがワークに正確に追従し
ていくためにワークとロボットグリッパの位置との相対
位置関係は変化しない。その結果、ロボットグリッパは
曲げ加工開始から終了までワークをクランプして「閉追
従」することもでき、あるいは曲げ加工の途中からクラ
ンプして「閉追従」するとしても正確に且つ容易にクラ
ンプ位置決めすることが可能となるので時間短縮が図ら
れる。
【0021】請求項5によるこの発明の曲げ加工装置
は、請求項4の曲げ加工装置において、前記角度検出手
段が、ダイのダイ溝の両肩部付近においてワークの傾斜
した両側面の複数箇所に基準位置からレーザ光を照射し
てレーザ照射点までの距離を測長するレーザ測長器と、
このレーザ測長器によって測長した基準位置から複数の
レーザ照射点までの距離に基づいてワークの両側面の傾
斜角を演算し、この演算した各傾斜角に基づいてワーク
の挟み込み角度を演算する第1演算装置と、からなるこ
とを特徴とするものである。
【0022】したがって、曲げ加工中のワークの挟み込
み角度は、レーザ測長器により測長された基準位置から
複数のレーザ照射点までの距離に基づいてワークの両側
面の傾斜角が演算されることから逐次、容易に演算され
ることにより検出される。
【0023】請求項6によるこの発明の曲げ加工装置
は、前記角度検出手段が、ダイの上面からワークの曲げ
部の下死点までの刃間距離を検出するワーク下死点検出
装置と、前記制御装置に予め記憶されたデータベースか
ら前記ワーク下死点検出装置にて検出された刃間距離に
対応する挟み込み角度を検出する比較判断部と、からな
ることを特徴とするものである。
【0024】したがって、曲げ加工中のワークの挟み込
み角度は、ワーク下死点検出装置により検出された刃間
距離に基づいてデータベースから逐次、容易に検出され
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の曲げ加工方法及
びその装置の実施の形態について、図面を参照して説明
する。
【0026】図2ないしは図3を参照するに、本実施の
形態に係わる曲げ加工装置としての例えばプレスブレー
キ1は、立設されたサイドフレーム3を備えており、こ
のサイドフレーム3の上部前面には上部テーブル5が設
けられており、この上部テーブル5の下部にはパンチ装
着部としての中間板7にパンチPが着脱可能に装着され
ている。一方、サイドフレーム3の下部前面には下部テ
ーブル9が設けられている。この下部テーブル9の上の
ダイ装着部にはダイDが着脱可能に装着されている。
【0027】また、プレスブレーキ1は上部、下部テー
ブル5,9の一方がラムとして昇降可動し、パンチPと
ダイDとの協働によりワークWに折曲げ加工が行われる
よう構成されている。なお、本実施の形態では例えば下
部テーブル9がラムシリンダ11(図11を参照)によ
り昇降するよう構成されている。
【0028】また、プレスブレーキ1にはロボットグリ
ッパ13にてワークWをクランプしてプレスブレーキ1
の曲げ加工線に対してワークWを自動的に供給及び位置
決め自在なワーク移動装置としての例えばロボット15
が下部テーブル9の表側を図2において左右方向(X方
向)に移動自在に設けられている。なお、上記のロボッ
ト15には所望の曲げ加工線に対してワークWを供給及
び位置決め自在なロボットグリッパ13がプレスブレー
キ1に対して前後方向(Y方向)及び上下方向(図3に
おいて上下方向で、Z方向)に移動自在に設けられてい
る。
【0029】ロボット15は、本実施の形態においては
昇降自在な下部テーブル9に一体的に取付けたベースプ
レート17に装着されている。
【0030】より詳細には、ベースプレート17はダイ
Dの長手方向に沿うX軸方向に延伸されており、このベ
ースプレート17の前面に第1移動台19がX軸方向に
移動自在に支承されている。この第1移動台19には、
ベースプレート17の備えたX軸方向のラック21に噛
合したピニオン(図示省略)が第1モータ23により回
転駆動自在に設けられている。なお、前記第1モータ2
3にはエンコーダのごとき位置検出装置が備えられてい
るので、第1移動台19のX軸方向の移動位置を検知す
ることができる。
【0031】また、第1移動台19には、上部側がY軸
方向に拡大した扇形状部25が設けられており、この扇
形状部25の上部には図3に示されているように後側よ
りも前側が低くなるように湾曲した円弧状のガイド部材
としてラック部材27が設けられている。このラック部
材27には、ラック部材27に沿ってY軸方向に移動自
在の第2移動台29が支承されている。この第2移動台
29には、ラック部材27に噛合したピニオンが第2モ
ータ31により回転駆動自在に設けられている。なお、
前記第2モータ31には第1モータ23と同様にエンコ
ーダのごとき位置検出装置が備えられているので、第2
移動台29のX軸方向の移動位置を検知することができ
る。
【0032】また、上記の第2移動台29には、第2移
動台29の移動方向に対して直交する上下のZ軸方向に
移動自在な昇降支柱33が支承されている。この昇降支
柱33には上下方向のラックが形成されており、このラ
ックと噛合したピニオンが第3モータ35により回転駆
動自在に設けられている。なお、前記第3モータ35に
は第1モータ23と同様にエンコーダのごとき位置検出
装置が備えられているので、昇降支柱33は第3モータ
35の駆動によって上下動され、且つ上下動位置は前記
位置検出装置により検知される。
【0033】第2移動台29がラック部材27に沿って
前側へ移動されたときには、昇降支柱33は前側へ傾斜
した状態になり、斜めに昇降するものであり、上昇時に
は下部テーブル9からワークWを離反するように機能す
るものとなる。
【0034】また、昇降支柱33の上部には、Y軸方向
に延伸したアーム37が適宜に固定されている。このア
ーム37の先端部にはワークWの一側縁部を把持自在な
ロボットグリッパ13が装着されている。
【0035】より詳細には、ロボットグリッパ13はX
軸と平行なB軸を中心として上下方向に回動自在に設け
られており、上記のB軸と直交するA軸を中心として旋
回自在に設けられている。また、上記A軸を中心として
ロボットグリッパ13を旋回するための第4モータ39
及びB軸を中心としてロボットグリッパ13を上下に回
動するための第5モータ41が上記アーム37に装着さ
れている。上記の第4,第5モータ39,41は、図1
1に示されているように後述する制御装置に接続されて
おり、前述した第1モータ23と同様にエンコーダのご
とき位置検出装置を備えているものである。
【0036】また、ロボットグリッパ13には、ワーク
Wをクランプ・アンクランプするための上部ジョー43
と下部ジョー45とが備えられている。上記の上部、下
部ジョー43,45はB軸回りに回動自在な回動スリー
ブ(図示省略)に旋回自在に支承されているので、上部
ジョー43と下部ジョー45にクランプされたワークW
は例えば図3に示されているようにB軸回りに反転され
るほどの大きな角度範囲で旋回されるように構成されて
いる。
【0037】また、プレスブレーキ1には図4に示され
ているようにロボット15のロボットグリッパ13に把
持されて移動されるワークWの位置決めをするためのワ
ーク位置決め装置としての例えば突当て装置47が設け
られている。この突当て装置47としては、本実施の形
態ではワークWのX軸方向を位置決めする2つのX軸突
当て部49と、ワークWのY軸方向を位置決めする1つ
のY軸突当て部51と、から構成されている。
【0038】より詳しくは、X軸突当て部49は、X軸
突当て部本体53が下部テーブル9の図4において左側
に前後方向(Y方向)に延伸されたY軸ガイドレール5
5に沿ってY方向に移動自在であると共にY軸ガイドレ
ール55に平行するラック57とピニオン(図示省
略)、X軸突当て部モータ59を介してY方向に移動位
置決め自在に設けられている。なお、X軸突当て部モー
タ59はエンコーダのごとき位置検出装置を備えている
ものである。
【0039】また、X軸突当て部本体53にはX軸方向
へ伸縮するピストンロッドを備えたX軸シリンダ61が
設けられており、ピストンロッドの先端部がX軸突当て
部49として機能する。なお、X軸突当て部49の先端
にはワークWの当接を検出するX軸突当てセンサ63が
装着されている。
【0040】Y軸突当て部51は、Y軸突当て部本体6
5が下部テーブル9の裏側に左右方向(X方向)に延伸
されたX軸ガイドレール67に沿ってX方向に移動自在
であると共にX軸ガイドレール67に平行するラック6
9とピニオン(図示省略)、Y軸突当て部モータ71を
介してX方向に移動位置決め自在に設けられている。な
お、Y軸突当て部モータ71は、前述したX軸突当て部
モータ59と同様にエンコーダのごとき位置検出装置を
備えているものである。
【0041】また、Y軸突当て部本体65にはY軸方向
へ伸縮するピストンロッドを備えたY軸シリンダ73が
設けられており、ピストンロッドの先端部がY軸突当て
部51として機能する。なお、Y軸突当て部51の先端
にはワークWの当接を検出するY軸突当てセンサ75が
装着されている。
【0042】したがって、折曲げ加工すべきワークWが
ロボット15により突当て装置47の2つのX軸突当て
部49と1つのY軸突当て部51へ突き当てられるよう
に移動されて位置決めされる。このとき、複数箇所のX
軸突当てセンサ63とY軸突当てセンサ75の検出によ
りワークWの端縁が突当て位置決めされたことを検出す
ることとなる。
【0043】なお、図2における左側のサイドフレーム
3の左側には、上記のロボット15及びロボットグリッ
パ13、突当て装置47、ラムシリンダ11などを制御
せしめるための制御装置77が設けられている。
【0044】図11を参照するに、制御装置77は、中
央処理装置としてのCPU79を備えており、このCP
U79には種々のデータを入力するための入力手段とし
ての例えばキーボードのごとき入力装置81と、種々の
データを表示せしめるCRTごとき表示装置83が接続
されている。
【0045】また、CPU79には、展開図、三面図、
立体図等により得られるワークWの曲げ加工情報として
例えば曲げ長さ、曲げ角度、フランジ長さなどのデータ
が入力装置81から入力されて記憶される第1メモリ8
5が接続されている。
【0046】さらに、CPU79には金型レイアウト情
報、ロボットグリッパ13の情報、グリッパ基準面情報
及びグリッパ移動距離に基づき、ロボットグリッパ13
をプレスブレーキ1の所定の金型取付位置へ移動位置決
めする指令を後述するロボット軸制御部へ与える指令部
としての例えば主制御部87が接続されている。
【0047】また、CPU79には、ロボットグリッパ
13をワークWのはね上がりに追従せしめる追従モード
に切り換えるためのモード切換スイッチ89が主制御部
87を介して接続されており、オペレータが表示装置8
3の画面を見ながら可動テーブルである下部テーブル9
のストロークを調整するための手動パルサ91が主制御
部87を介して接続されている。
【0048】また、CPU79には、ロボット15の各
軸を制御するロボット軸制御部93が接続されており、
このロボット軸制御部93を介して上述した第1モータ
23、第2モータ31、第3モータ35、第4モータ3
9、第5モータ41及び各エンコーダが接続されてい
る。
【0049】さらに、CPU79には、突当て装置47
の各軸を制御する突当て装置軸制御部95が接続されて
おり、この突当て装置軸制御部95を介して上述したX
軸突当て部モータ59、Y軸突当て部モータ71及び各
エンコーダが接続されており、さらに、X軸シリンダ6
1とX軸突当てセンサ63、Y軸シリンダ73とY軸突
当てセンサ75も接続されている。
【0050】次に、本実施の形態に係わる角度検出手段
としての曲げ角度検出装置97ついて図面を参照して説
明する。
【0051】ダイDの左右方向の適宜位置には図5,図
6に示されているようにダイ溝DVに連通して複数のス
リット99が形成されている。このスリット99の代わ
りに穴であっても構わない。このスリット99内には図
6に示されているように右斜め上方へほぼ45°傾斜し
て反射面を構成する反射ミラー101が設けられてい
る。また、下部テーブル9の裏面にはX軸モータ103
によりX軸方向、L軸モータ105によりY軸方向と同
方向のL軸方向、Z軸モータ107によりZ軸方向へ移
動自在な支持ブラケット109が設けられており、この
支持ブラケット109にレーザ測長器111が設けられ
ている。なお、各X軸モータ103、L軸モータ10
5、Z軸モータ107にはそれぞれ位置検出器としての
エンコーダ(図示省略)が備えられている。
【0052】上記構成により、レーザ測長器111はX
軸方向、L軸方向、Z軸方向へ移動せしめられて所望の
位置へ位置決めされるものである。しかも、レーザ測長
器111から照振されたレーザ光LBは反射ミラー10
1で反射された後にスリット99内を通ってワークWの
側面に照射される。照射されたレーザ光LBは戻り光と
してレーザ測長器111へ戻されてレーザ測長器111
からワークWの側面までの距離が検出されることにな
る。なお、レーザ測長器111のL軸方向の先端位置で
ある基準位置は予めL軸モータ105により所望の位置
に位置決めされるものである。
【0053】また、レーザ測長器111をZ軸モータ1
07により移動位置決めさせることでワークWの両側面
までの複数の距離が検出される。したがって、この検出
されたワークWの両側面までの距離を用いてワークWの
折曲げ角度が正確に演算されるものである。
【0054】再び図11を参照するに、制御装置77の
CPU79にはレーザ測長器111で検出されたワーク
Wの側面までの距離が入力されて記憶される距離メモリ
113が接続されている。
【0055】また、CPU79には、レーザ測長器11
1で検出されたワークWの側面までの距離に基づいて折
曲げ角度を演算するための第1演算装置115が接続さ
れている。
【0056】また、CPU79には、曲げ角度検出装置
97(BI;Bending Indicatorの略)の各軸を制御す
るBI軸制御部117が接続されており、このBI軸制
御部117を介して上述したX軸モータ103、L軸モ
ータ105、Z軸モータ107及び各エンコーダが接続
されている。
【0057】折曲げ角度を演算するアルゴリズムについ
て説明すると、図7を参照するに、レーザ測長器111
は例えば1個の発光器119、受光器121が備えられ
ており、この1個の発光器119から照振されたレーザ
光LBの光軸1,2は反射ミラー101で反射されてワ
ークWの図7においてワークWの右側面へ照射される。
その後、戻り光として受光器121で受光される。レー
ザ測長器111が2点鎖線で示されているようにZ軸方
向の上方へ移動位置決めされて前述した要領でもってレ
ーザ光LBの光軸3、4で照射せしめることにより、ワ
ークWの図7において左側面へ照射される。その後、戻
り光として受光器121で受光される。したがって、ワ
ークWの4点である両側面までの距離が検出されること
となる。
【0058】すなわち、そのときのZ→Zの移動量
がlであり、Z→Zの移動量がlである。ま
た、Z→Zの移動量がLである。
【0059】この検出された距離をもとにして図8を参
照して折曲げ角度θを演算すると、次の如くになる。
【0060】光軸1と光軸2においては、 l’=l/cosα……(1) l12=(l’/2)×[1/cos(90−α)] =(l/2)×{1/cosα×cos(90−α)}……(2) 計測長の差をaとすると、 α=tan−1(a/l) α=cos−1(l/l12)=cos−1(2cosα
×cos(90−α))となり、 θ=90−(α+α) θ=90−{tan−1(a/l)+cos−1(2cosα×cos(90−α) )} ……(3) 光軸3と光軸4においては、 l’=l/cosα……(4) l22=(l’/2)×[1/cos(90−α)] =(l/2)×{1/cosα×cos(90−α)}……(5) 計測長の差をaとすると、 α=tan−1(a/l) α=cos−1(l/l22)=cos−1(2cosα
×cos(90−α))となり、 θ=90−(α−α) θ=90−{tan−1(a/l)−cos−1(2cosα×cos(90−α) )} ……(6) したがって、 θ=θ+θ=180−{tan−1(a/l)+tan
−1(a/l)} となる。
【0061】次に、本実施の形態に係わる角度検出手段
を構成するワーク下死点検出装置123について図面を
参照して説明する。
【0062】図9を参照するに、ダイDの内部にはダイ
Dの長手方向に複数の変位計125が設けられている。
この変位計125ではスプリング127により常時上方
に付勢されてダイDのV溝に上下移動時材に突出する検
出ピン129が設けられており、この検出ピン129の
上下位置を検出するリニアスケール131がスプリング
127の下方に設けられている。
【0063】したがって、パンチPにより押し曲げられ
たワークWが検出ピン129を下方へ押し、このときの
検出ピン129の上下位置をリニアスケール131によ
り検出して図10に示されているように、検出ピン12
9の上端部とダイDの上面との距離を刃間距離STとし
て求める。
【0064】再び図11を参照するに、前述した制御装
置77のCPU79には、図12に示されているように
曲げ角度と刃間距離との関係を示すグラフに基づくデー
タベースを記憶するデータベースファイル133と、前
記データベースを修正するデータ修正部135と、曲げ
加工されたワークWの曲げ角度の実測角度を目標角度と
比較する比較判断部137と、ラムシリンダ11を制御
してパンチPのストロークを制御するストローク指令部
139とが接続されている。さらに、変位計125が接
続されており、検出信号が伝達されるようになってい
る。
【0065】上記構成により、データベースに記憶され
ている曲げ角度と刃間距離との関係を示すグラフや計算
式により、所望の曲げ角度(ここでは90°)に仕上が
るような挟み込み角度での刃間距離ST1が求められ
る。すなわち、このような曲げ角度と刃間距離ST1と
の関係を示すグラフや計算式では、実際の曲げ角度であ
る仕上がり角度と、予めワークW毎にワーク条件からス
プリングバック量を計算して考慮した挟み込み角度が示
されているので、刃間距離ST1が検出されることによ
り挟み込み角度を求めることができる。
【0066】再び図11を参照するに、前述した制御装
置77のCPU79には、上述した曲げ角度検出装置9
7やワーク下死点位置検出装置123により算出された
ワークWの挟み込み角度に基づいてワークWの引き込ま
れ量を計算すると共にこの引き込まれ量からワークWの
先端座標、換言すればグリッパによるクランプ位置座標
を計算する第2演算装置141が接続されている。
【0067】また、CPU79には、D値の計算値に基
づいてD軸にパルス分配を行ってベンダ軸を移動せしめ
る移動量を計算し、且つ第2演算装置141で算出され
たワーク先端座標の計算値に基づいてロボット15の各
軸にパルス分配を行ってロボット15を追従すべく移動
せしめる移動量を計算するためのパルス分配量演算装置
143が接続されている。
【0068】次に、図1を参照して、本発明に係わる曲
げ加工方法について説明する。
【0069】金型データとしてダイV幅V、ダイ肩アー
ルDR、ダイ溝角度DA、パンチ先端アールPR、パン
チ角度PA、パンチ傾斜長さPL、ワークデータとして
板厚t、摩擦係数μ、ワークフランジ長さL、仕上がり
角度θなどの曲げ条件が入力装置81より入力されて第
1メモリ85に記憶される。(ステップS1)。
【0070】モード切換スイッチ89がONされて追従
モードに切り換えられる。ワークWはロボットグリッパ
13によりクランプされた状態のままで、ロボットグリ
ッパ13が曲げ加工時のワークWのはね上がりに追従す
る「閉追従」である(ステップS2)。
【0071】オペレータにより手動パルサ91で下部テ
ーブル9が駆動されるか、或いは目標挟み込み角度θ’
が入力されて自動的に下部テーブル9が駆動される(ス
テップS3)。
【0072】ワークWの挟み込み角度θが測定される。
つまり、曲げ角度検出装置97あるいはワーク下死点検
出装置123により得られたデータに基づいて挟み込み
角度θが計算される。この挟み込み角度θの測定は目標
挟み込み角度θ'に到達するまでの曲げ加工中に逐次行
われる(ステップS5及びS6)。
【0073】測定挟み込み角度θが目標挟み込み角度
θ'に到達していない場合は、測定挟み込み角度θと目
標挟み込み角度θ'との差から、残りの曲げ加工すべき
角度が計算される。この残りの角度が段階的に追い込ま
れるように分割した角度、及びこの角度に対するD値、
ワークの先端座標つまりロボットグリッパによりクラン
プされるためのロボットTCP(テーチングポイント)
座標が計算される。
【0074】例えば、ワークの引き込まれ量を考慮して
いない状態での目標挟み込み角度θ'までのワークWの
端縁の円弧状の軌跡は、図13に示されているように単
純な計算上で求められる。
【0075】一方、測定された挟み込み角度θから目標
挟み込み角度θ'までの角度差が、図13に示されてい
るように段階的にθ1、θ2、θ3、…、θiに分割さ
れ、各挟み込み角度θ1、θ2、θ3、…、θiにおけ
るD軸のストローク値(D値)と、それぞれの引き込ま
れ量Lを考慮したときのワークの先端座標(xi,y
i)が演算して求められる。
【0076】例えば各挟み込み角度θ1、θ2、θ3、
…、θiに対応するワークWの引き込まれ量L1、L
2、L3、…、Liが、塑性理論式f(V,DR,D
A,PR,PA,PL,X,μ,n,F)を使用して第
2演算装置141により計算される。なお、この場合は
材料定数としてn値、F値が予め入力装置81から入力
されて第1メモリ85に記憶されている。
【0077】したがって、挟み込み角度がθ1のときの
引き込まれ量がL1であるときは、計算上の軌跡と引き
込まれ量L1との差から、ワーク先端座標(x1,y
1)がロボットTCP座標として算出される。このとき
のD値もD1として算出される。
【0078】同様にして、挟み込み角度がθ2のときの
引き込まれ量がL2であるときは、ワーク先端座標(x
2,y2)がロボットTCP座標として算出され、D値
がD2として算出される。
【0079】挟み込み角度がθ3のときの引き込まれ量
がL3であるときは、ワーク先端座標(x3,y3)が
ロボットTCP座標として算出され、D値がD3として
算出される。
【0080】以上のように、測定された挟み込み角度と
目標挟み込み角度の差に基づいて、段階的に追い込まれ
て曲げられる挟み込み角度に対応する引き込まれ量が計
算され、この計算された引き込まれ量に基づいてロボッ
トTCP座標、D値が算出される(ステップS7及びS
8)。
【0081】上記の算出されたD値の計算値D1、D
2、D3、…、Diに基づいてD軸にパルス分配が行わ
れ、ベンダ軸(D軸)が移動する(ステップS9及びS
10)。
【0082】上記のステップS7で算出されたワーク先
端座標の計算値(x1,y1)、(x2,y2)、(x
3,y3)、…、(x1,y1)に基づいてロボット1
5の各軸にパルス分配が行われ、ロボットグリッパ13
がワーク先端座標に追従すべくロボット15のY軸、Z
軸、A軸、B軸などのロボット軸が移動する(ステップ
S11及びS12)。
【0083】上記のステップS5〜S12が繰り返され
て測定挟み込み角度θが目標挟み込み角度θ'に到達し
たときにモード切換スイッチ89がOFFとなって追従
モードが切りとなる(ステップS13)。
【0084】下部テーブル9が下降してパンチPとダイ
Dが離反する(ステップS15)。
【0085】以上のように、逐次、挟み込み角度と加工
中におけるワークWの引き込まれ量が算出され、ワーク
先端位置(ロボットグリッパ13のクランプ位置)座標
が計算されるので、ロボットグリッパ13がワークWに
正確に追従していくためにワークWとロボットグリッパ
13の位置との相対位置関係は変化しないこととなる。
【0086】上述した実施の形態では、図14に示され
ているように曲げ加工開始時から終了までの間をワーク
Wがロボットグリッパ13にてクランプされた状態でロ
ボット15が追従する所謂「閉追従」であったが、他の
実施の形態としては、図15に示されているように曲げ
加工開始から曲げ加工終了の手前までは、図1のフロー
チャート図でステップS4においてロボットグリッパ1
3がワークWをアンクランプした状態でワークWのはね
上がりに追従する所謂「開追従」で行われるようにして
も構わない。この場合、例えばワークWがステップS1
4にてロボットグリッパ13によりクランプされてい
る。
【0087】この場合の一つの方法としては、曲げ加工
終了の手前で、前述したように曲げ角度検出装置97に
よりリアルタイムに得られた挟み込み角度のデータに基
づいてワークWの引き込まれ量が計算されることにより
ワーク先端座標が計算され、このワーク先端座標に基づ
いてロボットグリッパ13が追従してワークWをクラン
プする。その後、曲げ加工終了まで「閉追従」が行わ
れ、曲げ角度検出装置97によりリアルタイムに得られ
た挟み込み角度のデータに基づいて計算されたワーク先
端座標に従って追従することとなる。
【0088】この場合の他の方法としては、曲げ加工終
了の手前で、前述したようにワーク下死点検出装置12
3によりリアルタイムに得られたD値のデータにより測
定挟み込み角度θが計算され、この測定挟み込み角度θ
のデータに基づいてワークWの引き込まれ量が計算され
ることによりワーク先端座標が計算され、このワーク先
端座標に基づいてロボットグリッパ13が追従してワー
クWをクランプする。その後、曲げ加工終了まで「閉追
従」が行われ、曲げ角度検出装置97によりリアルタイ
ムに得られた挟み込み角度のデータに基づいて計算され
たワーク先端座標に従って追従することとなる。
【0089】なお、この発明は前述した実施の形態に限
定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他
の態様で実施し得るものである。
【0090】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態の説明か
ら理解されるように、請求項1の発明によれば、逐次、
曲げ加工中における挟み込み角度とワークの引き込まれ
量を算出してワーク先端位置座標を計算できるので、ロ
ボットグリッパがワークに正確に追従できる。ワークと
ロボットグリッパの位置との相対位置関係が変化しない
ので、ロボットグリッパが曲げ加工開始から終了までワ
ークをクランプして「閉追従」することができ、あるい
は曲げ加工の途中からクランプして「閉追従」するとし
ても正確に且つ容易にクランプ位置決めすることができ
るので時間短縮を図ることができる。
【0091】請求項2の発明によれば、ロボットグリッ
パは曲げ加工開始から終了までワークをクランプして
「閉追従」することにより、改めてクランプし直す必要
がなくなるのでより一層時間短縮を図ることができる。
【0092】請求項3の発明によれば、ロボットグリッ
パは曲げ加工開始から途中までを「開追従」するとして
も、途中から「閉追従」に切り換えることにより最終的
には正確にクランプできる。
【0093】請求項4の発明によれば、請求項1記載の
効果と同様であり、逐次、曲げ加工中における挟み込み
角度とワークの引き込まれ量を算出してワーク先端位置
座標を計算できるので、ロボットグリッパがワークに正
確に追従できる。ワークとロボットグリッパの位置との
相対位置関係が変化しないので、ロボットグリッパが曲
げ加工開始から終了までワークをクランプして「閉追
従」することができ、あるいは曲げ加工の途中からクラ
ンプして「閉追従」するとしても正確に且つ容易にクラ
ンプ位置決めすることができるので時間短縮を図ること
ができる。
【0094】請求項5の発明によれば、レーザ測長器に
より測長された基準位置から複数のレーザ照射点までの
距離に基づいてワークの両側面の傾斜角が演算されるの
で、曲げ加工中のワークの挟み込み角度を、逐次、容易
に演算して検出できる。
【0095】請求項6の発明によれば、曲げ加工中のワ
ークの挟み込み角度が、ワーク下死点検出装置により検
出された刃間距離に基づいてデータベースから逐次、容
易に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すもので、曲げ加工方
法のフローチャート図である。
【図2】本発明の実施の形態で用いられる曲げ加工装置
としてのプレスブレーキの正面図である。
【図3】本発明の実施の形態で用いられる曲げ加工装置
としてのプレスブレーキの側面図である。
【図4】本発明の実施の形態における突当て装置の概略
的な斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるダイの正面図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態における曲げ角度検出装置
の概略的な側面図である。
【図7】曲げ角度検出装置にて曲げ角度を検出する説明
図である。
【図8】曲げ角度検出装置にて曲げ角度を検出する説明
図である。
【図9】本発明の実施の形態におけるワーク下死点検出
装置の変位計を示す断面図である。
【図10】ワーク下死点検出装置における刃間距離を示
す説明図である。
【図11】制御装置の構成ブロック図である。
【図12】角度と刃間距離の関係を示すグラフである。
【図13】曲げ加工中の挟み込み角度と引き込まれ量と
の関係を示す状態説明図である。
【図14】曲げ加工中におけるロボットグリッパの「閉
追従」の状態を説明する説明図である。
【図15】曲げ加工中におけるロボットグリッパの「開
追従」から「閉追従」に切換える状態を説明する説明図
である。
【図16】従来のプレスブレーキのロボットによる「開
追従」の状態説明図である。
【図17】従来のプレスブレーキのロボットによる「開
追従」の状態説明図である。
【符号の説明】
1 プレスブレーキ(曲げ加工機) 5 上部テーブル 9 下部テーブル 13 ロボットグリッパ 15 ロボット 77 制御装置 85 第1メモリ 87 主制御部(指令部) 89 モード切換スイッチ 93 ロボット軸制御部 97 曲げ角度検出装置 111 レーザ測長器 113 距離メモリ 115 第1演算装置 117 BI軸制御部 123 ワーク下死点検出装置 141 第2演算装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲げ加工機に対してワークを供給及び位
    置決め自在なロボットに備えられたロボットグリッパに
    よりクランプされているワークを曲げ加工する際に、曲
    げ加工中のワークの挟み込み角度を段階的に逐次、角度
    検出手段にて検出し、目標挟み込み角度までの計算上の
    ワーク先端軌跡に対して前記検出された挟み込み角度に
    おけるワークの引き込まれ量を算出し、この算出した引
    き込まれ量に基づいて前記挟み込み角度におけるロボッ
    トグリッパでクランプすべきワーク先端座標位置を算出
    し、この算出されたワーク先端座標位置に基づいて前記
    ロボットグリッパを位置制御せしめることを特徴とする
    曲げ加工方法。
  2. 【請求項2】 上記曲げ加工中のワークを、曲げ加工開
    始時から終了時まで終始ロボットグリッパによりクラン
    プしていることを特徴とする請求項1記載の曲げ加工方
    法。
  3. 【請求項3】 曲げ加工開始時から曲げ加工の途中まで
    を、ロボットグリッパでワークをアンクランプした状態
    で曲げ追従せしめ、曲げ加工の途中から角度検出手段に
    て挟み込み角度を検出し、この挟み込み角度における算
    出されたワーク先端座標位置に基づいてロボットグリッ
    パを位置制御せしめてクランプすることを特徴とする請
    求項1記載の曲げ加工方法。
  4. 【請求項4】 ワークをクランプするロボットグリッパ
    を備え、このワークをパンチとダイとの協働にて曲げ加
    工する曲げ加工位置に対して供給及び位置決め自在なロ
    ボットを有する曲げ加工装置において、 曲げ加工中のワークの挟み込み角度を検出する角度検出
    手段を設け、 目標挟み込み角度までの計算上のワーク先端軌跡に対し
    て前記角度検出手段にて検出された挟み込み角度におけ
    るワークの引き込まれ量を算出し、この算出した引き込
    まれ量に基づいて前記挟み込み角度におけるワーク先端
    座標位置を算出する第2演算装置と、この算出されたワ
    ーク先端座標位置に基づいてロボットグリッパを位置制
    御せしめる指令部と、を備えた制御装置を設けてなるこ
    とを特徴とする曲げ加工装置。
  5. 【請求項5】 前記角度検出手段が、ダイのダイ溝の両
    肩部付近においてワークの傾斜した両側面の複数箇所に
    基準位置からレーザ光を照射してレーザ照射点までの距
    離を測長するレーザ測長器と、このレーザ測長器によっ
    て測長した基準位置から複数のレーザ照射点までの距離
    に基づいてワークの両側面の傾斜角を演算し、この演算
    した各傾斜角に基づいてワークの挟み込み角度を演算す
    る第1演算装置と、からなることを特徴とする請求項4
    記載の曲げ加工装置。
  6. 【請求項6】 前記角度検出手段が、ダイの上面からワ
    ークの曲げ部の下死点までの刃間距離を検出するワーク
    下死点検出装置と、前記制御装置に予め記憶されたデー
    タベースから前記ワーク下死点検出装置にて検出された
    刃間距離に対応する挟み込み角度を検出する比較判断部
    と、からなることを特徴とする請求項4記載の曲げ加工
    装置。
JP2000167913A 2000-06-05 2000-06-05 曲げ加工装置 Expired - Fee Related JP4587526B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000167913A JP4587526B2 (ja) 2000-06-05 2000-06-05 曲げ加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000167913A JP4587526B2 (ja) 2000-06-05 2000-06-05 曲げ加工装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001347320A true JP2001347320A (ja) 2001-12-18
JP4587526B2 JP4587526B2 (ja) 2010-11-24

Family

ID=18671002

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000167913A Expired - Fee Related JP4587526B2 (ja) 2000-06-05 2000-06-05 曲げ加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4587526B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009072661A1 (ja) * 2007-12-05 2009-06-11 Amada Co., Ltd. ロボットによる曲げ加エ方法及びその装置
JP2009154208A (ja) * 2007-12-05 2009-07-16 Amada Co Ltd ロボットによる曲げ加工方法及びその装置
JP2018192542A (ja) * 2017-05-15 2018-12-06 株式会社アマダホールディングス 位置決めシステム及び位置決め方法
CN110153314A (zh) * 2019-05-30 2019-08-23 无锡金红鹰工业自动化有限公司 钣金折弯工艺以及用于该工艺的折弯装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108838246B (zh) * 2018-03-16 2020-05-22 武汉科技大学 一种精确获得机器人折弯角度的方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57202929A (en) * 1981-06-08 1982-12-13 Amada Co Ltd Bender
JPS60104678A (ja) * 1983-11-14 1985-06-10 株式会社日立製作所 保持追従装置
JPS6349327A (ja) * 1986-08-13 1988-03-02 Amada Co Ltd 折曲げ機械の下型装置
JPH01192421A (ja) * 1988-01-28 1989-08-02 Amada Co Ltd 非接触式の板材折曲げ角度検知器
JPH049218A (ja) * 1990-04-26 1992-01-14 Amada Co Ltd 折曲げ加工システム
JPH05245541A (ja) * 1992-03-04 1993-09-24 Komatsu Ltd 曲げ加工方法および曲げ加工装置
JPH06122025A (ja) * 1992-10-14 1994-05-06 Komatsu Ltd プレスブレーキロボットシステムのワーク曲げ追従方法
JPH06134524A (ja) * 1992-10-26 1994-05-17 Komatsu Ltd 曲げ機械の制御装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57202929A (en) * 1981-06-08 1982-12-13 Amada Co Ltd Bender
JPS60104678A (ja) * 1983-11-14 1985-06-10 株式会社日立製作所 保持追従装置
JPS6349327A (ja) * 1986-08-13 1988-03-02 Amada Co Ltd 折曲げ機械の下型装置
JPH01192421A (ja) * 1988-01-28 1989-08-02 Amada Co Ltd 非接触式の板材折曲げ角度検知器
JPH049218A (ja) * 1990-04-26 1992-01-14 Amada Co Ltd 折曲げ加工システム
JPH05245541A (ja) * 1992-03-04 1993-09-24 Komatsu Ltd 曲げ加工方法および曲げ加工装置
JPH06122025A (ja) * 1992-10-14 1994-05-06 Komatsu Ltd プレスブレーキロボットシステムのワーク曲げ追従方法
JPH06134524A (ja) * 1992-10-26 1994-05-17 Komatsu Ltd 曲げ機械の制御装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009072661A1 (ja) * 2007-12-05 2009-06-11 Amada Co., Ltd. ロボットによる曲げ加エ方法及びその装置
JP2009154208A (ja) * 2007-12-05 2009-07-16 Amada Co Ltd ロボットによる曲げ加工方法及びその装置
JP2018192542A (ja) * 2017-05-15 2018-12-06 株式会社アマダホールディングス 位置決めシステム及び位置決め方法
JP7007812B2 (ja) 2017-05-15 2022-01-25 株式会社アマダ 位置決めシステム及び位置決め方法
CN110153314A (zh) * 2019-05-30 2019-08-23 无锡金红鹰工业自动化有限公司 钣金折弯工艺以及用于该工艺的折弯装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4587526B2 (ja) 2010-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7383715B2 (en) Bending apparatus and method for bending flat materials
JPH0713847Y2 (ja) プレスブレーキの曲げ角度検出装置
JP7272743B2 (ja) 表面性状測定装置の制御方法
JP2001347320A (ja) 曲げ加工方法及びその装置
JP4450948B2 (ja) 折曲げ加工方法及び折曲げ加工システム
JPH04505378A (ja) 板金曲げ加工装置用ロボットマニピュレータの制御用装置
JP2004160547A (ja) 曲げ加工機
JP2773917B2 (ja) ベンディング装置のワーク位置決め装置
JP4761886B2 (ja) ロボットによる曲げ加工システム及び曲げ加工方法
JP3522859B2 (ja) ベンダ及びワークの曲げ角度測定方法
WO2007125900A1 (ja) 折曲げ加工方法および装置
JP2001058213A (ja) ダイ、パンチ、折り曲げ角度検出方法および折り曲げ加工機
JP4708541B2 (ja) 曲げ加工方法及び曲げ加工システム
JP4460119B2 (ja) 曲げ加工方法及び曲げ加工システム
JP3801466B2 (ja) 曲げ加工方法および曲げ加工装置
JP2004042096A (ja) 曲げ加工装置
JPH0924476A (ja) ロボット溶接ガンの打点位置ティーチング方法
JP2529311B2 (ja) バックゲ―ジの初期値設定方法およびその装置
JP2529312B2 (ja) バックゲ―ジの初期値設定方法およびその装置
TW202317292A (zh) 計測熔接嘴的磨耗量的裝置、控制裝置、機器人系統、方法及電腦程式
JP2001021331A (ja) 折り曲げ角度検出方法および板材折り曲げ加工機
JP4618826B2 (ja) ワーク位置決め方法
JP2509867Y2 (ja) 板材加工機の突き当てゲ―ジ装置
JPH08115118A (ja) ベンダのロボットハンドのゲージング方法及びゲージング装置
JP2001001051A (ja) 板厚検出方法、板厚差検出方法および板材折り曲げ加工機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070514

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100601

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100831

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100907

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees