JP2001314669A - ハサミ - Google Patents

ハサミ

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JP2001314669A
JP2001314669A JP2000135755A JP2000135755A JP2001314669A JP 2001314669 A JP2001314669 A JP 2001314669A JP 2000135755 A JP2000135755 A JP 2000135755A JP 2000135755 A JP2000135755 A JP 2000135755A JP 2001314669 A JP2001314669 A JP 2001314669A
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scissors
cutting
notch
blades
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JP2000135755A
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Tetsuo Kosakai
哲男 小堺
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HAYASHI CUTLERY Co
Original Assignee
HAYASHI CUTLERY Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘着テープの粘着剤がハサミの刃体に付着し
難くするために設けられた折曲げ部を容易に形成するこ
とができるハサミを提供する。 【解決手段】 ハサミ11は、切断刃23が設けられた
刃部21を備えた第一刃体12a及び第二刃体12b
と、両刃体12a,12bを連結させる連結回動軸13
とから構成されている。刃部21には、腹部切欠き部2
4及び背部切欠き部25が設けられ、両切欠き部24,
25間を繋ぐ折り線26で刃部21の先端部を対向する
刃部21側に所定角度α折曲げた折曲げ部27を形成す
ることにより、刃部21の裏面側に間隙dが形成されて
いる。第一刃体12aと第二刃体12bとの間の連結回
動軸13には、間隔保持部材としての樹脂ワッシャ37
が挿通されている。所定角度αは10〜15°であるの
が好ましく、βは2〜12°であるのが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各刃体の折曲げ
部の裏面側に間隙を形成することによって、例えば、粘
着剤が塗布された粘着テープ等を切断する際に、粘着剤
がハサミの刃体に付着し難くするように構成されたハサ
ミに関するものである。より詳しくは、前記折曲げ部を
容易に形成することができるように構成されたハサミに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のハサミとしては、そ
れぞれがハンドル部を有し相対的に回動して切断動作す
る一対の切断刃と、前記一対の切断刃の回動中心となる
支点部とを備え、前記各切断刃は、刃先に沿って刃面側
の部位を対向する切断刃側に微小角度折曲げた折曲げ部
を有するものが知られている。このハサミは、前記折曲
げ部を形成することにより、折曲げ部の折り線を中心と
して各切断刃の裏に、裏すきに類似する部位を構成する
ことができ、刃先同士を擦り合わせる切断動作におい
て、両切断刃の裏同士は折曲げ部の曲げにより接触する
ことがなく、常に離間した状態を維持する。
【0003】このため、粘着剤を塗布したテープやシー
ト等を切断したときに、粘着剤が適切に切断されず切断
刃の刃先から裏に回り込むことがあっても、他方の切断
刃で裏に強く押し付けられることがない。従って、切断
したテープやシートを取り去るときに粘着剤も一緒に剥
がれるため、切断刃の裏に粘着剤が堆積していって、ハ
サミが動かなくなる等の支障を生ずることがない。
【0004】さらに、各折曲げ部の基部には、折曲げ部
の折曲げ幅を越えるように刃先側から棟側に向かって切
り込んだ切欠き部が形成されている。この構成によっ
て、各切断刃において、切欠き部と切っ先との間を刃先
に沿って折曲げるだけで、所定の曲げ角度の折曲げ部を
簡単に形成することができるようになっている。すなわ
ち、切欠き部により折曲げ部の基端側が画定されるた
め、折曲げ部の曲げが支軸廻りの切断刃同士の重なり部
分にまで達することがなく、かつ折曲げ部の曲げ角度を
いずれの部分においても一定にすることができるように
なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
ハサミは、折曲げ部の基部のみに切欠き部が設けられて
いたことから、折曲げ部を形成する際に、その切欠き部
によって折り線の基端側の位置決めを容易に行うことが
できた。しかしながら、折り線の先端側には切欠き部が
設けられていなかったことから、その位置決めを容易に
行うことができず、所望とする形状の折曲げ部を容易に
形成することができなかった。
【0006】この発明は、上記のような従来技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、粘着テープの粘着剤がハサミの刃体に付
着し難くするために設けられた折曲げ部を容易に形成す
ることができるハサミを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明のハサミは、腹側一側縁に
切断刃を設けた刃部と、その刃部の基端に把持部を設け
た一対の刃体により構成され、前記切断刃と把持部との
間に、両刃体を連結及び回動させるための連結回動軸を
設けたハサミであって、前記各切断刃の基端及び各刃部
の先端部背側位置に切欠き部を設けるとともに、それら
切欠き部間を繋ぐ折り線で各刃部の先端部を対向する刃
体側に所定角度折曲げた折曲げ部を形成することによ
り、各刃部の裏面側に所定の間隙を形成したことを特徴
とするものである。
【0008】請求項2に記載の発明のハサミは、請求項
1に記載の発明において、前記連結回動軸に、両刃体間
を所定の間隔に保持するための間隔保持部材を設けたも
のである。
【0009】請求項3に記載の発明のハサミは、請求項
1又は請求項2に記載の発明において、前記所定角度を
10〜15°としたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した実施
形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1(a)に示
すように、ハサミ11は、ほぼ同形状に形成された左右
一対の第一刃体12a及び第二刃体12bと、両刃体1
2a,12bを連結させるとともに回動中心としての機
能を果たす連結回動軸13とから構成されている。
【0011】第一刃体12a及び第二刃体12bの中央
部から先端は、プレス加工可能な焼入れ材によりほぼ長
四角板状に形成された刃部21となっている。これら刃
体12a,12bの基端には、合成樹脂製の把持部22
が設けられ、各把持部22内に親指又は人差し指を挿入
してハサミ11を回動操作することができるようになっ
ている。
【0012】図1(a)、(b)に示すように、各刃部
21の中央部から先端にかけての腹側一側縁には、切断
刃23が対向して設けられているうえ、両切断刃23の
先端は互いにわずかに摺接するようになっている。これ
ら切断刃23の基端には、ほぼ半円形状に切欠かれた腹
部切欠き部24が設けられている。さらに、刃部21の
背側先端部には、ほぼ半円形状に切欠かれた背部切欠き
部25が設けられている。
【0013】これら切欠き部24,25間には、各刃部
21を互いに近接する方向に微小角度折曲げることによ
って折り線26が形成され、その折り線26より先端側
の刃部21は折曲げ部27となっている。なお、この折
り線26は、腹部切欠き部24及び背部切欠き部25の
中央部を端部として折曲げられている。図1(b)に示
すように、各折曲げ部27は、折り線26に沿って刃部
21の先端部を互いに近接する方向に所定角度α折曲げ
ることによって形成されるとともに、先端側ほど拡幅す
るように形成されている。そして、この折曲げによっ
て、各折曲げ部27の裏面背側を構成する刃部21の内
側部には微小な間隙dが形成されている。
【0014】前記所定角度αは、10〜15°の範囲で
あるのが好ましく、10〜13°の範囲であるのがより
好ましい。この角度αが10°未満の場合には、間隙d
が狭くなることから粘着テープの粘着剤が刃部21の裏
面に容易に付着してしまうおそれがある。逆に15°を
越える場合には、両切断刃23の先端同士が摺接する際
に摩耗されやすくなる。
【0015】また、図1(a)に示される折り線26と
切断刃23とのなす角度βは、2〜12°であるのが好
ましく、5.1〜8°であるのがより好ましい。この角
度βが2°未満の場合には、折り線26の折曲げを行う
ことができない。逆に12°を越える場合には、折曲げ
部27の先端部が対向する刃部21側に突出され過ぎる
ことからハサミ11として不適である。
【0016】さらに、前記間隙dは、0.15〜0.3
mmであるのが好ましく、0.2〜0.25mmである
のがより好ましい。この間隙dが0.15mm未満の場
合には、粘着テープの粘着剤が刃部21の裏面に容易に
付着してしまうおそれがある。逆に0.3mmを越える
場合には、両刃部21間の間隔保持を適切に行うのが困
難になり、両切断刃23の先端同士が摺接する際に摩耗
されやすくなる。
【0017】なお、このハサミ11は、取り扱いが容易
であることから、前記刃部21の長さを50〜70mm
に形成するのが好ましい。さらにこのとき、折曲げ部2
7を容易に形成させることができることから、前記折曲
げ部27の長さを40〜55mmに形成するのが好まし
い。
【0018】図1(a)に示すように、第一刃体12a
の腹部切欠き部24と把持部22との中間位置には、点
線で示される長孔状の挿通固定孔31が貫設されてい
る。第二刃体12bの腹部切欠き部24と把持部22と
の中間位置には、点線で示される円孔状の挿通孔32が
貫設されている。これら挿通固定孔31及び挿通孔32
の背側基端部には、それぞれ突部33を突設することに
よって刃部21の基端部が幅広に形成され、刃部21の
強度を高く保持している。
【0019】図1(a)及び図3に示すように、連結回
動軸13は、頭部上面にドライバー用工具溝34aが穿
設されるとともに側部外周面に雄ねじ34bが螺刻され
た金属製の固定ボルト34と、合成樹脂によりほぼ円筒
状に形成された樹脂ナット35とから構成されている。
さらに、この連結回動軸13には、固定ボルト34の頭
部と第一刃体12aとの間に挟持固定される金属製の固
定ワッシャ36と、第一刃体12aと第二刃体12bと
の間の間隔を一定に保持するための間隔保持部材として
の合成樹脂製の樹脂ワッシャ37とが設けられている。
【0020】この樹脂ワッシャ37は、上下両面がいず
れも平滑面によって構成され、両刃体12a,12bの
裏面との間に摩擦が生じ難くなっている。この樹脂ワッ
シャ37の厚さは、0.3〜0.6mmであるのが好ま
しく、0.4〜0.5mmであるのがより好ましい。こ
の厚さが0.3mm未満の場合には、前記間隙dが狭く
なることから、粘着テープの粘着剤が刃部21の裏面に
容易に付着してしまうおそれがある。逆に0.6mmを
越える場合には、両刃部21間の間隔保持を適切に行う
のが困難になり、両切断刃23の先端同士が摺接する際
に摩耗されやすくなる。
【0021】図2(a)〜(d)に示すように、樹脂ナ
ット35の中央には、円孔状の固着孔41が上下方向に
貫設され、前記固定ボルト34を固着(螺合)させるこ
とができるようになっている。また、この樹脂ナット3
5の下端部には、第二刃体12bを抜止め係止するため
の係止部42がほぼ椀状に形成されている。この係止部
42の下端部には、四角又は六角レンチと係合するため
の係合溝43が穿設されている。
【0022】係止部42の上方位置には、前記挿通孔3
2及び挿通固定孔31内に挿通され、第二刃体12bの
回動中心としての機能を果たす回動軸部44が設けられ
ている。この回動軸部44の高さは、両刃部21と樹脂
ワッシャ37の厚さを加えた長さとほぼ同じに形成され
ている。この回動軸部44の上端部には、前記挿通固定
孔31内に係入して樹脂ナット35を第一刃体12aと
固定するための固定溝45が穿設されている。この固定
溝45は、第一刃体12aの刃部21の厚さとほぼ同じ
深さ穿設されている。
【0023】上記ハサミ11の作用について以下に記載
する。このハサミ11を製造する際には、まず、折曲げ
部27の形成が容易であることから、好ましくは0.8
mm以下の厚さのプレス加工可能な焼入れ材を用いて、
第一刃体12a及び第二刃体12bを構成する各刃部2
1をそれぞれプレス打抜きする。このとき、各刃部21
に切欠き部24,25を同時に形成させる。続いて、各
刃部21の内側一側縁を斜め方向にプレス打抜きして切
断刃23を形成させる。次に、各刃部21に形成された
腹部切欠き部24と背部切欠き部25との間を所定角度
プレス曲げすることによって折り線26を形成させた
後、あらかじめ射出成形法により形成された把持部22
を各刃部21の基端に固着させ、各刃体12a,12b
を完成させる。
【0024】次に、図3に示すように、樹脂ナット35
の回動軸部44を第二刃体12bの挿通孔32内に挿通
して第二刃体12bの表面を係止部42の上面に密着さ
せた後、樹脂ワッシャ37を回動軸部44の外周部に挿
通して第二刃体12bの裏面と密着させる。続いて、樹
脂ナット35の固定溝45を第一刃体12aの挿通固定
孔31内に係入させた後、四角レンチ又は六角レンチに
より樹脂ナット35の係合溝43を挟持固定した状態
で、固定ワッシャ36を挿通させた固定ボルト34を樹
脂ナット35の固着孔41内へと螺進させる。このと
き、合成樹脂製の固着孔41は、金属製の固定ボルト3
4の螺進によって、雄ねじ34bと螺合する雌ネジが螺
刻されて固定ボルト34を抜止め係止する。
【0025】さて、このハサミ11を用いて紙や布等を
切断する場合には、通常のハサミと全く同様に切断する
ことができる。一方、このハサミ11を用いて、片面又
は両面に粘着剤が塗布された粘着テープを切断する場合
には、切断された粘着テープの切断面と各刃部21の裏
面とが、間隙d又はそれ以下のわずかな間隔を隔てて配
置されることから、その切断面付近に付着している粘着
剤が各刃部21の裏面に容易に付着されない。また、仮
に粘着剤が刃部21の裏面に付着された場合でも、両刃
部21の裏面同士がほとんど摺接されないように構成さ
れていることから、前記粘着剤が両刃部21の裏面で押
し広げられることによるハサミ11の回動操作性及び切
断性能の低減がほとんど引き起こされない。
【0026】上記実施形態によって発揮される効果につ
いて、以下に記載する。 ・ このハサミ11は、各切断刃23の基端及び各刃部
21の先端部背側位置に腹部切欠き部24及び背部切欠
き部25を設けるとともに、それら切欠き部24,25
間を繋ぐ折り線26で各刃部21の先端部を対向する刃
部21側に所定角度折曲げた折曲げ部27を形成するこ
とにより、各刃部21の裏面側に所定の間隙dを形成し
たものである。このため、腹部切欠き部24及び背部切
欠き部25を設けたことによって、折り線26の両端部
を容易に画定することができることから、折り線26の
折曲げを非常に容易に行うことができる。従って、粘着
テープの粘着剤がハサミ11の刃体12a,12b(刃
部21)に付着し難くするために設けられた折曲げ部2
7を容易に形成することができる。
【0027】さらに、各刃部21に折り線26を形成し
て折曲げ部27を設けることによって、刃部21自体の
強度を高めることができることから、刃部21をプレス
加工しやすい薄い材料によって構成することができる。
従って、この構成によれば、高い強度を有するハサミ1
1を非常に容易に製造することができる。また、腹部切
欠き部24及び背部切欠き部25の中央部から刃部21
が折曲げられる場合には、折り線26全体(特に折り線
26の両端部)を同じ角度で均一に折曲げることが容易
である。
【0028】一方、このハサミ11を用いて段ボール等
の厚みのある被切断物を切断する場合には、被切断物の
両切断面がハサミ11の両刃部21を押圧し難い構造と
なっている。すなわち、両刃部21の裏面に形成された
間隙dが前記切断面の突出をある程度まで許容すること
から、突出された切断面による刃部21への押圧を防ぐ
ことができる。このため、切断の進行に伴ってハサミ1
1が斜め方向に配向するのを効果的に抑制することがで
きることから、厚みのある被切断物を連続して長い距離
切断するのが容易であるうえ、被切断物の上下面に対し
て前記両切断面を垂直に形成させることが容易である。
【0029】・ 連結回動軸13に樹脂ワッシャ37を
設けることによって、両刃体12a,12b間を所定の
間隔(一定の間隔)に容易に保持することができる。こ
のため、両刃部21間の間隔を一定にすることによっ
て、切断刃23の先端同士を常に適切に摺接させること
ができることから、ハサミ11の切断性能を高く保持す
ることができる。さらに、この樹脂ワッシャ37を合成
樹脂により構成するとともに、その上下両面を平滑にす
ることによって、刃体12a,12bの回動操作をスム
ーズに行うことができるうえ、挿通固定孔31及び挿通
孔32付近の刃部21の裏面が摩耗するのを効果的に防
止することができる。
【0030】・ 折り線26の折曲げ角度αを10〜1
5°とすることによって、切断刃23の摩耗を抑制して
ハサミ11の切断性能を高く維持しつつ、粘着テープの
粘着剤が刃部21の裏面に付着するのを効果的に防止す
ることができる。
【0031】なお、本実施形態は、次のように変更して
具体化することも可能である。 ・ 図4(a)に示されるように、切欠き部24,25
を三角形状に形成すること。さらに、折り線26がより
一層容易に形成されることから、腹部切欠き部24の先
端側の端縁と、折り線26とが直交するように形成され
るのが好ましい。同様に、背部切欠き部25の基端側の
端縁と、折り線26とが直交するように形成されるのが
好ましい。
【0032】・ 図4(b)に示されるように、切欠き
部24,25を四角形状に形成すること。 ・ 図4(c)に示されるように、切欠き部24,25
の少なくとも一方の端部を丸みを帯びた形状に形成する
こと。このように構成した場合、切欠き部24,25が
突出物等に引っかかり難くなることから、ハサミ11の
取扱い性を向上させることができる。
【0033】・ 図4(d)に示されるように、切断刃
23の基端から刃部21の基端部にかけて所定幅切欠く
ことによって腹部切欠き部24を形成すること。このと
き、折り線26の一端部は、腹部切欠き部24の先端部
に設けられた段差部51aの中央部に設けられているの
が好ましい。さらに、前記段差部51aの端縁と、折り
線26とが直交するように形成されるのがより好まし
い。
【0034】或いは、折曲げ部27の背側一側縁の基端
から先端部にかけて所定幅切欠くことによって背部切欠
き部25を形成すること。このとき、折り線26の一端
部は、背部切欠き部25の基端部に設けられた段差部5
1bの中央部に設けられているのが好ましい。さらに、
前記段差部51bの端縁と、折り線26とが直交するよ
うに形成されるのがより好ましい。
【0035】このように構成した場合、腹部切欠き部2
4又は背部切欠き部25が突出物等に引っかかり難くな
ることから、ハサミ11の取扱い性を向上させることが
できる。
【0036】・ 固着孔41を樹脂ナット35の上端か
ら中央部にかけて所定深さ穿設し、係止部42の下端部
を閉塞すること。さらに、前記実施形態より把握できる
技術的思想について以下に記載する。
【0037】(1) 前記折り線の端部を切欠き部の中
央部に設けた請求項1から請求項3のいずれかに記載の
ハサミ。このように構成した場合、折曲げ部をより一層
容易に形成することができる。
【0038】(2) 前記折り線と切欠き部の端縁とを
直交させるように形成した請求項1から請求項3及び前
記(1)のいずれかに記載のハサミ。このように構成し
た場合、折曲げ部をさらに容易に形成することができ
る。
【0039】(3) 前記連結回動軸周囲の刃部の基端
部を幅広に形成した請求項1から請求項3、前記(1)
及び前記(2)のいずれかに記載のハサミ。このように
構成した場合、刃部の強度を容易に高めることができ
る。
【0040】(4) 前記切断刃と折り線とのなす角度
を2〜12°に形成した請求項1から請求項3及び前記
(1)から前記(3)のいずれかに記載のハサミ。この
ように構成した場合、折り線を容易に形成させることが
できる。
【0041】(5) 前記連結回動軸を金属製の固定ボ
ルトと、中央に円孔状の固着孔を穿設した合成樹脂製の
樹脂ナットにより構成した請求項1から請求項3及び前
記(1)から前記(4)のいずれかに記載のハサミ。こ
のように構成した場合、連結回動軸を容易に取付けるこ
とができる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明の
ハサミによれば、粘着テープの粘着剤がハサミの刃体に
付着し難くするために設けられた折曲げ部を容易に形成
することができる。
【0043】請求項2に記載の発明のハサミによれば、
請求項1に記載の発明の効果に加えて、両刃体間の間隔
を容易に保持することができる。請求項3に記載の発明
のハサミによれば、請求項1又は請求項2に記載の発明
の効果に加えて、ハサミの切断性能を高く維持しつつ、
粘着テープの粘着剤が刃体に付着するのを効果的に防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は実施形態のハサミを示す平面図、
(b)は図1(a)の1b−1b線から見たハサミを示
す端面図。
【図2】 (a)は実施形態の樹脂ナットを示す平面
図、(b)は同じく正面図、(c)は同じく側面図、
(d)は同じく底面図。
【図3】 図1(a)の3−3線から見たハサミを示す
部分拡大端面図。
【図4】 (a)〜(d)はいずれも、実施形態以外の
ハサミの一部を示す平面図。
【符号の説明】
11…ハサミ、12a…刃体としての第一刃体、12b
…刃体としての第二刃体、13…連結回動軸、21…刃
部、22…把持部、23…切断刃、24…切欠き部とし
ての腹部切欠き部、25…切欠き部としての背部切欠き
部、26…折り線、27…折曲げ部、37…間隔保持部
材としての樹脂ワッシャ、α…所定角度、d…間隙。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 腹側一側縁に切断刃を設けた刃部と、そ
    の刃部の基端に把持部を設けた一対の刃体により構成さ
    れ、前記切断刃と把持部との間に、両刃体を連結及び回
    動させるための連結回動軸を設けたハサミであって、 前記各切断刃の基端及び各刃部の先端部背側位置に切欠
    き部を設けるとともに、それら切欠き部間を繋ぐ折り線
    で各刃部の先端部を対向する刃体側に所定角度折曲げた
    折曲げ部を形成することにより、各刃部の裏面側に所定
    の間隙を形成したことを特徴とするハサミ。
  2. 【請求項2】 前記連結回動軸に、両刃体間を所定の間
    隔に保持するための間隔保持部材を設けた請求項1に記
    載のハサミ。
  3. 【請求項3】 前記所定角度を10〜15°とした請求
    項1又は請求項2に記載のハサミ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007319294A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Sun-Star Stationery Co Ltd ピンキングハサミの製造方法
DE102013103915A1 (de) 2012-05-18 2013-11-21 Plus Corp. Schere
JP2014200332A (ja) * 2013-04-01 2014-10-27 プラス株式会社 事務用鋏
CN112297064A (zh) * 2020-11-09 2021-02-02 福建大利五金科技有限公司 弯折刀片及带有该刀片的纱剪及刀片制造方法

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