JPS6317672Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (1) セロフアン、ポリエステル等の薄い粘着テー
プ用切断具の切断刃は使用上の安全と切断し易
いため鋸刃状の金属又は樹脂刃を通例使用され
るが、ビニルテープやシート、フイルムの切断
にはナイフ状カツタ刃、ハサミ等が使用され、
切断に不便が多く、又指先等の切傷の危険性が
多い。

本考案による切断刃ホルダーは、これ等の欠
点と使用上の不便を改善するため、研究開発さ
れ、セロフアン、硬質のポリエステルフイルム
及び厚いビニル粘着テープ、広巾のフイルム、
シート等の切断器具用切断刃ホルダーを提供す
るものである。

(2) 本考案による切断刃ホルダーの特長と効果に
ついては、切断刃はカミソリ刃又は金属製カツ
タ用ストレート刃を使用できるが、使用上の安
全性と切傷等の危険防止のため刃先巾面にホル
ダーの針状突起部が刃先より0.1〜0.4ミリ突出
し刃巾に対し等間に３〜４ミリ間隔で連設され
ているため、切断具の刃先面で指先が押圧・接
触してもホルダーの突起部が指先に当たり、指
先がスライドして切傷する危険がなく、実施例
では刃先よりホルダーの針状突起高さ0.2ミリ
とし、突起間隔４ミリによる指先の押圧スライ
ドのテスト結果では安全性が確認されている。
又テープ及びフイルム等の切断テストの結果か
ら、刃先巾面に針状突起が連設されていること
による切断効果を失うことが発見されず、むし
ろホルダーの針状突起部がテープにささり、特
に非粘着テープの切断は、テープが滑らずより
効果的に切断できる。尚広巾のシート及フイル
ムを切断する場合、通例としてナイフカツター
等で切断する場合切断刃が斜に走り易く曲つて
切断され易いが、本考案切断刃では突起部が刃
の走りを止め、切断刃の適当な押圧が必要であ
るため切り過ぎ、刃部の走り過ぎることがなく
極めて有効に切断できる。

特に各種プラスチツク粘着テープの切断面
が、従来のテープカツター等では、鋸刃を使用
するためギザギザの切り口となるが、本考案に
よる切断刃では、直線でシヤープな切口となる
ため、きれいに貼付使用できる。

(3) 本考案による切断刃ホルダーは、12ミリ巾粘
着テープ用の場合、ホルダー寸法は高さ７ミリ
巾15ミリ厚さ３ミリ以下で切断具の設計や、切
断刃の固定が簡単にでき、あらゆる切断器具の
デザイン設計に対応できる構造である。

又巾広テープ等に対しては必要によりホルダ
ーの刃巾を50ミリ〜100ミリとした切断刃ホル
ダーを容易に提供することができる。

尚切断刃の材質をステンレスとした場合は使
用場所や切断器具によつてさびない耐久性のあ
る切断刃ホルダーとして有効に使用することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図切断刃ホルダーの構造を示す斜視図、第
２図金属製切断刃の平面及断面図、第３図切断刃
ホルダーの表裏平面図と断面図。 １…切断刃の刃先部、２…ホルダーの針状突起
部、３…切断器具固定のための円形筒状部、４…
切断刃ホルダーの表面部、５…切断刃ホルダーの
裏面部、６…切断器具装着固定時のすき間調整ガ
タ防止リブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ビニル等の粘着テープやシート、フイルムの切
   断器具に使用する切断刃で金属製刃と切断器具に
   かん合固定するためのホルダーとの組合せ構造に
   よる切断刃ホルダーに関し、切断刃の刃先巾面を
   除く両面をはさむように包む金属又はプラスチツ
   ク製ホルダーの構造で刃先巾面に併行したホルダ
   ーの端部が半円又はＶ字型等に切除してなるホル
   ダーの針状突起が刃巾平面に等間に連設密着して
   おり、ホルダーの反対側端部は刃先巾面より下部
   に密着固定させ、刃先巾面と反対側が切断具に固
   定を容易にするため、円形その他筒状とした構造
   として、切断刃の刃巾面が、テープ等の切断効果
   を失うことなく、指先が切傷する危険がない特長
   を有する各種粘着テープ及びフイルムシート等の
   切断器具に用いる切断刃ホルダーの実用新案登録
   請求の範囲。