JP2001206213A - ブレーキシリンダ装置 - Google Patents

ブレーキシリンダ装置

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JP2001206213A JP2000348287A JP2000348287A JP2001206213A JP 2001206213 A JP2001206213 A JP 2001206213A JP 2000348287 A JP2000348287 A JP 2000348287A JP 2000348287 A JP2000348287 A JP 2000348287A JP 2001206213 A JP2001206213 A JP 2001206213A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常用ブレーキ及び駐車ブレーキなどとして使
用されるバネブレーキの両方が作動可能であるととも
に、軸方向長さを短くすることができるブレーキシリン
ダ装置を提供する。 【解決手段】 常用ブレーキ手段2とバネブレーキ手段
3の両方が作動可能なブレーキシリンダ装置1におい
て、バネブレーキ手段3の第2作用室24に圧力流体が
作用しなくなり、第1ピストン21がロッド111に対
して作動し始めると、ロッド111と第2ピストン21
とを連結するクラッチ手段4を設ける。このクラッチ手
段4は、ロッド111に設けられたネジ31と、第2ピ
ストン21に回転自在に設けられたナット部材32と、
第2ピストン21がロッド111に対して移動し始める
と、ナット部材32の回転を止める止め手段33とを備
えて成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、常用ブレーキ及び
駐車ブレーキなどに使われるバネブレーキの両方が作動
可能なブレーキシリンダ装置に関し、特に軸方向長さを
短くすることができるブレーキシリンダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば鉄道車両用の台車ブレーキ装置に
は、圧縮空気で作動する常用ブレーキ装置の他に、長時
間車両を停止する場合などに圧縮空気がなくてもバネ力
により作動するバネブレーキ装置が使用される。この常
用ブレーキ装置とバネブレーキ装置とを別個独立に装備
した台車ブレーキ装置にすると、装備スペースが必要に
なる。
【0003】そこで、空気ブレーキ装置とバネブレーキ
装置とを同一ピストンロッドを介して作動するように
し、両ブレーキ装置を一体に構成したブレーキシリンダ
装置が開発されている。
【0004】例えば、特開昭55−160646号公報
には、図15に示すように、ロッド931が突出し、第
1作用室94と第1バネ95が対向して作用する第1ピ
ストン93を有し、第1作用室94に圧力流体が作用す
ると第1バネ95の付勢力に打ち勝って第1ピストン9
3がブレーキ方向に移動する常用ブレーキ手段91と、
ロッド931が貫通し、ロッド931の軸方向に移動可
能に設けられ、第2作用室96と第2バネ97が対向し
て作用する第2ピストン98を有し、第2作用室96に
圧力流体が作用しなくなると第2バネ97の付勢力によ
り第2ピストン98が前記ブレーキ方向に移動するバネ
ブレーキ手段92とを備え、ロッド931に第2ピスト
ン93が当接する係止部932が形成されたブレーキシ
リンダ装置90が開示されている。
【0005】常用ブレーキ手段91の第1作用室94に
圧力流体が作用すると、第1バネ95に抗して第1ピス
トン93及びロッド931がブレーキ方向に移動し、図
示の常用ブレーキ位置となる。この常用ブレーキ位置に
おいて、常用ブレーキ手段91の第1作用室94及びバ
ネブレーキ手段92の第2作用室96に圧力流体が作用
しなくなくると、第2バネ97により第2ピストン98
がロッド931に沿ってブレーキ方向に移動する。この
第2ピストン98が係止部932に当接すると、第2バ
ネ97の付勢力がロッド931に伝達され、常用ブレー
キに代わりバネブレーキが作用する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開昭55−1606
46号公報のように、ロッド931に係止部932を形
成する場合、常用ブレーキ手段91を弛め、ロッド93
1を第1バネ95の付勢力により短縮させたとき、係止
部932が第2ピストン98に当たらないように、係止
部932はロッド931の先端側にずらせて設けられ
る。そのため、第2ピストン98がロッド931の係止
部932に当接するまでに、図示の距離Lだけ第2ピス
トン98がロッド931に沿って移動する必要がある。
その結果、距離Lに相当する分だけ、ブレーキシリンダ
装置90の軸方向長さが長くなるという問題点がある。
【0007】また、実公平8−5881号公報には、係
止部932に代わり、ロッド931の外周に、一端が第
2ピストン98に当接可能であり、他端がロッド931
の先端に設けられた大径部の段部に当接可能なスリーブ
を嵌めたブレーキシリンダ装置が提案されている。ただ
し、常用ブレーキ手段91の弛め時に第1ピストン93
及びロッド931が短縮できる程度の長さのスリーブし
か嵌められないため、特開昭55−160646号公報
の場合と同様に、バネブレーキ92を作動させるまで
に、第2ピストン98が相当距離移動する必要があり、
ブレーキシリンダ装置90の軸方向長さが長くなるとい
う問題点がある。
【0008】そこで、本発明は、常用ブレーキ及び駐車
ブレーキなどとして使用されるバネブレーキの両方が作
動可能であるとともに、軸方向長さを短くすることがで
きるブレーキシリンダ装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1の発明は、ロッドが突出し、第1作用室と第1バネ
が対向して作用する第1ピストンを有し、前記第1作用
室に圧力流体が作用すると前記第1バネの付勢力に打ち
勝って前記第1ピストンがブレーキ方向に移動する常用
ブレーキ手段と、前記ロッドが貫通し、前記ロッドの軸
方向に移動可能に設けられ、第2作用室と第2バネが対
向して作用する第2ピストンを有し、前記第2作用室に
圧力流体が作用しなくなると前記第2バネの付勢力によ
り前記第2ピストンが前記ブレーキ方向に移動するバネ
ブレーキ手段とを備え、常用ブレーキ及びバネブレーキ
の両方が作動可能なブレーキシリンダ装置において、前
記第2作用室に圧力流体が作用しなくなり、前記第2ピ
ストンが前記ロッドに対して移動し始めると、前記ロッ
ドと前記第2ピストンとを連結するクラッチ手段を設け
たことを特徴とするブレーキシリンダ装置である。上記
構成により、第2作用室に圧力流体が作用しなくなり、
第2ピストンがロッドに対して移動し始めると、クラッ
チ手段によりロッドと第2ピストンとが連結され、第2
ピストンを介してロッドにバネブレーキが作用する。そ
のため、第2ピストンの移動量が少なくなる。
【0010】請求項2の発明は、前記クラッチ手段は、
前記クラッチ手段は、前記ロッド又は前記第2ピストン
の一方に設けられたネジと、このネジに螺合し、前記ロ
ッドと前記第2ピストンとの相対移動により回転するナ
ット部材と、前記第2ピストンが前記ロッドに対して移
動し始めると、前記ナット部材の回転を止める止め手段
とを備えて成る請求項1記載のブレーキシリンダ装置で
ある。上記構成において、常用ブレーキの作動時に第1
ピストンのロッドがブレーキ方向に移動すると、ナット
部材が回転するため、第2ピストンの位置は変わらな
い。また、第2作用室に圧力流体が作用しなくなり、第
2ピストンがロッドに対して移動し始めると、クラッチ
手段の止め手段がナット部材の回転を止めるため、第2
ピストンとロッドが一体となってブレーキ方向に移動す
る。
【0011】請求項3の発明は、前記止め手段は、前記
ナット部材と共回りする噛み合い手段を有し、前記止め
手段の回転は、係脱自在なロック手段により止められて
いる請求項3記載のブレーキシリンダ装置である。上記
構成において、バネブレーキの作動時に、ナット部材が
回転しながら第2ピストンだけがブレーキ方向に移動す
ると、ナット部材とスリーブ部材の噛み合い手段が互い
に噛み合い、ナット部材の回転はロック手段によって止
められる。このロック手段は係脱自在であるため、バネ
ブレーキの作動中に、ロック手段を外すと、ナット部材
が回転し、ロッドが第1バネの付勢力により、反ブレー
キ方向に移動でき、バネブレーキが解除される。
【0012】請求項4の発明は、前記止め手段は、前記
ナット部材に対向する位置に付勢手段を介して配設さ
れ、前記ロッドの軸線方向に摺動自在であって、回転が
止められたスリーブ部材と、前記スリーブ部材と前記ナ
ット部材の対向する面のそれぞれに設けられた噛み合い
手段とを備えて成る請求項2記載のブレーキシリンダ装
置である。上記構成において、スリーブ部材に噛み合い
手段が設けられているため、スリーブ部材に対してロッ
ク手段を係脱自在に設けることができる。
【0013】請求項5の発明は、前記ロック手段は、前
記スリーブ部材の外周に設けられ、軸方向に延在する刃
と、この刃に係合する刃先を有し、係合方向に付勢され
たロックレバーとで形成され、前記刃の軸方向長さは、
前記係合が外され、前記第2ピストンと共に前記スリー
ブ部材が軸方向に移動されたときに、前記刃先と係合し
なくなる程度の長さとなっている請求項4記載のブレー
キシリンダ装置である。上記構成において、ロックレバ
ーを付勢力に抗して係合を外す方向に引くと、スリーブ
部材の外周の刃とロックレバーの刃先との係合が外れ、
ナット部材とスリーブ部材が噛み合ったまま回転するた
め、第2ピストンがストロークエンドまで移動し、バネ
ブレーキが開放される。第2ピストンとともに、ナット
部材及びスリーブ部材が軸方向に移動すると、前記スリ
ーブ部材の刃が前記ロックレバーの刃先と係合しなくな
るため、第1ピストンの軸方向の移動と共にナット部材
及びスリーブ部材が回転し、空気ブレーキが作動可能な
状態になる。
【0014】請求項6の発明は、前記ロック手段は、ス
トロークエンドに向かう第2ピストンに押されるスライ
ドピンによりロック位置からアンロック位置へと切り替
わる請求項3記載のブレーキシリンダ装置である。上記
構成において、ロック手段を手動で解除すると、第2ピ
ストンは第2バネの付勢力でストロークエンドに向か
い、ロック手段はスライドピンによりアンロック位置に
切り換わったままになる。そのため、第2作用室への給
気が無圧となっても、ナット部材が回転できるため、第
1ピストンによる空気ブレーキ手段が作動可能な状態に
なる。
【0015】請求項7の発明は、前記止め手段は、前記
ナット部材の外周に設けられ、軸方向に延在する刃と、
この刃に係合する刃先を有し、係合方向に付勢されたロ
ックレバーとを備えて成る請求項2記載のブレーキシリ
ンダ装置である。上記構成において、第2ピストンで押
されて回転しようとするナット部材の回転がロックレバ
ーで止められ、バネブレーキ手段が作用する。このロッ
クレバーを手動で解除すると、ナット部材が回転するた
め、第2ピストンが第2バネの付勢力でストロークエン
ドに至ってバネブレーキ手段が解除される。
【0016】請求項8の発明は、前記ロックレバーは、
ストロークエンドに向かう第2ピストンに押されるスラ
イドピンによりロック位置からアンロック位置へと切り
替わる請求項7記載のブレーキシリンダ装置である。上
記構成において、ロックレバーを手動で解除すると、第
2ピストンは第2バネの付勢力でストロークエンドに向
かい、ロックレバーはスライドピンによりアンロック位
置に切り換わったままになる。そのため、第2作用室へ
の給気が無圧となっても、ナット部材が回転できるた
め、第1ピストンによる空気ブレーキ手段が作動可能な
状態になる。
【0017】請求項9の発明は、前記クラッチ手段は、
前記第2作用室の内周側に設けられている請求項2記載
のブレーキシリンダ装置である。上記構成において、通
常バネブレーキ手段の第2作用室の外径は常用ブレーキ
の第1作用室の外径より大きくなるため、この第2作用
室の内周側の空間を利用してスリーブ部材を配設する。
【0018】請求項10の発明は、前記第1バネと前記
第2バネは径方向に重なるように配置されている請求項
1〜9のいずれかに記載のブレーキシリンダ装置であ
る。上記構成において、バネブレーキ手段と常用ブレー
キ手段とを、径方向に重ねて配置すると、常用ブレーキ
とバネブレーキとを軸方向長さを短くして一体にでき
る。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明のブレーキシリンダ装置の
一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1
は、本発明の一実施形態に係るブレーキシリンダ装置の
断面図である。図2は、図1のX−X線の断面図であ
る。図3は、図1のY−Y線の断面図である。
【0020】図1において、ブレーキシリンダ装置1
は、圧縮空気などの流体圧力で作動する常用ブレーキ手
段2と、バネ25の付勢力で作動するバネブレーキ手段
3とを同一のロッド111を介して作動するようにし、
常用ブレーキ手段2のロッド111とバネブレーキ手段
3のピストン21との間にクラッチ手段4を設けて成
る。
【0021】常用ブレーキ手段2は、一方側(ブレーキ
方向)にロッド111が突出した第1ピストン11と、
この第1ピストン11が摺動自在に挿入され他方側(反
ブレーキ方向)が閉じられた第1シリンダ12とを有
し、第1ピストン11の他方側と第1シリンダ12との
間に設けられ、第1ポートBを経て圧縮空気が給排され
る第1作用室14と、第1ピストン11の一方側に配設
された第1バネ15とを対向させて成る。
【0022】バネブレーキ手段3は、ロッド111が貫
通し、ロッド111の軸方向に移動可能な第2ピストン
21と、第2ピストン21の外周が摺動自在に挿入され
る外筒221及び第2ピストン21の円筒状突出部21
1の内周が摺動自在に挿入される内筒222の一方側端
を閉じた第2シリンダ22とを有し、第2ピストン21
の一方側と第2シリンダ22との間に設けられ、第2ポ
ートAを経て圧縮空気が給排される第2作用室24と、
第2ピストン21の他方側であって外筒221の端との
間に配設された第2バネ25とを対向させて成る。
【0023】クラッチ手段4は、ロッド111の外周に
設けられたネジ31と、第2ピストン21に軸受321
を介して回転自在に支持され、ネジ31にかみ合うナッ
ト部材32と、第2ピストン21がロッド111に対し
て移動し始めると、ナット部材32の回転を止める止め
手段33とからなる。なお、ナット部材32は、ロッド
111に対して回転自在に支持され、第2ピストン21
の間にネジが形成されるものであってもよい。
【0024】止め手段33は、ナット部材32と対面す
るスリーブ部材35と、ナット部材32とスリーブ部材
35との対向する面に設けられた噛み合い手段36とか
ら成る。このスリーブ部材35は、内筒222に沿って
軸方向に摺動自在に挿入され、バネ351によって他方
側のストッパーリング352に向かって付勢され、ロッ
クレバー38によって一方向の回転を止められている。
【0025】噛み合い手段36は、図2に示される様
に、ナット部材32の一方側の面に形成された凹凸刃3
22と、スリーブ部材35の他方側の面に形成され、図
2と同様の形状を有する凹凸刃353とからなる。
【0026】図3に示す様に、スリーブ部材35の外周
には軸方向に延在するラッチ刃354が設けられ、ロッ
クレバー38の先端にはラッチ刃354に対して突出方
向に付勢された刃先381が設けられている。このラッ
チ刃354と刃先381は、ナット部材32の一方側
(ブレーキ方向)への移動に伴う回転による連れ回りを
止め、ナット部材32の他方側(反ブレーキ方向)への
回転による連れ回りを許容するワンウェイクラッチとな
っている。
【0027】また、ロックレバー38の刃先381は、
第2シリンダ22内に設けられたバネ382によりラッ
チ刃354に向けて付勢されるとともに、アイナット3
83を引き上げるとバネ382の付勢力に抗してラッチ
刃354から外される。図1に戻り、スリーブ部材35
のラッチ刃354は軸方向に延在しており、ロックレバ
ー38の刃先381はラッチ刃354の一方側の端に係
合しているため、スリーブ部材35が一方側へ摺動して
も、ラッチ刃354と刃先381の係合が保たれる。以
上説明した機能を有するロックレバー38は、スリーブ
部材35の回転を止める係脱自在なロック手段を構成す
る。
【0028】以上の構成を有するブレーキシリンダ装置
1の作動を以下に説明する。図1は常用ブレーキ手段2
とバネブレーキ手段3の両方が弛められた運転位置を示
す。図4は、常用ブレーキ手段2が作動している空気ブ
レーキ位置を示す。図5は、バネブレーキ手段3が作動
しているバネブレーキ位置を示す。図6は、バネブレー
キ手段3が手動で開放された状態を示す。
【0029】図1の運転位置において、第2ポートAに
圧縮空気が給気されているため、第2ピストン21は、
第2バネ25の付勢力に抗して反ブレーキ方向に押し込
まれ、第1シリンダ12の一方側の端に当たって止まっ
ている。このバネブレーキ手段3の弛め位置では、ナッ
ト部材32とスリーブ部材35の間の噛み合い手段36
は僅かな隙間を隔てた非噛み合い状態であり、クラッチ
手段4は非連結状態となっている。また、第1ポートB
から圧縮空気が排出されているため、第1ピストン11
は、第1ばね15の付勢力により第1シリンダ12の他
方側の端まで移動している。この常用ブレーキ2の弛め
位置では、ロッド111は反ブレーキ方向に短縮した状
態になっている。
【0030】図4の空気ブレーキ位置において、第1ポ
ートBに圧縮空気が給気されると、第1ピストン11及
びロッド111は、第1バネ15の付勢力に抗してブレ
ーキ方向に移動しようとする。このとき、ナット部材3
2とスリーブ部材35の間の噛み合い手段36は非噛み
合い状態であり、クラッチ手段4は非連結状態を保って
いる。ナット部材32はロッド111のネジ31によっ
て回転するため、第1ピストン11及びロッド111は
ブレーキ方向に移動し、必要な空気ブレーキ力が発生す
る。
【0031】図5のバネブレーキ位置において、第1ポ
ートBに圧縮空気を給気した状態で、第2ポートAの圧
縮空気が排気されると、第2ピストン21は第2バネ2
5の付勢力によりブレーキ方向に移動しようとする。こ
のとき、第2ピストン21とともにナット部材32が移
動するため、ナット部材32とスリーブ部材35の間の
噛み合い手段36が噛み合い状態すなわちクラック手段
4が連結状態となってナット部材32の回転が止められ
る。なお、スリーブ部材35のラッチ刃354はロック
レバー38の刃先381に係合しているため、スリーブ
部材35は、回転が止められたまま、第2ピストン21
と共に軸方向に摺動する。すると、第2ピストン21は
回転が止められたナット部材32を介してロッド111
と一体になり、ロッド111は第2バネ25の付勢力に
よりブレーキ方向に移動した状態を保ち、必要なバネブ
レーキ力が発生する。このバネブレーキ位置では、第1
ポートBに給気されている圧力空気がたとえば配管漏洩
で圧力低下しても、バネブレーキ力が確保される。
【0032】図5のバネブレーキ位置から図4の空気ブ
レーキ位置に復帰する場合、第1ポートBと第2ポート
Aに圧縮空気が給気されるため、第1ピストン11は図
示の空気ブレーキ位置を保持するが、第2ピストン21
は第2バネ25の付勢力に抗して反ブレーキ方向に移動
しようとする。このとき、ナット部材32とスリーブ部
材35が噛み合い手段36が噛み合い状態を保っている
ものの、図3に示すように、ナット部材32が反ブレー
キ方向に移動する時計方向の回転はラッチ刃354が刃
先381を乗り越えることにより許容される。そのた
め、図5のナット部材32が回転し、第2ピストン21
は図4の位置に向かって移動し、ナット部材32とスリ
ーブ部材35の間の噛み合い手段36が離れる図4の状
態に復帰する。
【0033】図5のバネブレーキ位置において、空気圧
縮機の故障や配管の破損等で圧縮空気が供給できない場
合、バネブレーキ力を手動で開放することができる。図
6のバネブレーキ手動開放において、ロックレバー38
が図示の矢印方向に引き上げられると、スリーブ部材3
5のラッチ刃354から刃先381が外れ、ナット部材
32とスリーブ部材35の間の噛み合い手段36が噛み
合い状態を保ったまま回転可能となり、クラッチ手段4
の全体が空回りする。すると、第1ピストン11及び第
2ピストン21の両方は第1バネ15及び第2バネ25
の付勢力により互いにストロークエンドまで移動でき、
第1ピストン11及びロッド111が反ブレーキ方向に
移動する。その結果、バネブレーキを手動で開放して、
鉄道車両などを動かすことができる。
【0034】以上説明したブレーキシリンダ装置1にお
いて、図5に示される様に、空気ブレーキ位置からバネ
ブレーキ位置に切り換わる場合、第2ピストン21の移
動によりクラッチ手段4が作動して、ロッド111と第
2ピストン21とを連結するため、第2ピストン21の
僅かな移動距離Mでもってバネブレーキ手段3が作動す
る。そのため、常用ブレーキ手段2とバネブレーキ手段
3を一体化したブレーキシリンダ装置1の軸方向長さを
短くすることができる。また、第2バネ25が僅かな距
離Mだけ伸びて所定の付勢力を第2ピストン21に作用
させるため、長い距離伸びてから所定の付勢力を作用さ
せるものに比較して小さな線径の第2バネ25を用いる
ことができる。
【0035】また、図1において、クラッチ手段4がネ
ジ31とナット部材32と止め手段33とを備えてな
り、第2ピストン21の移動がナット部材32の回転に
変換され、止め手段33がナット部材32の回転を止め
るだけでクラッチ手段4が連結状態になる。そのため、
クラッチ手段4を機械部品の組み合わせで構成でき、ク
ラッチ手段4をシンプルな構成とすることができる。
【0036】また、図1において、止め手段33がスリ
ーブ部材35と噛み合い手段36とを備え、ナット部材
32がスリーブ部材35に向かって移動すると、噛み合
い手段36によりクラッチ手段4が連結状態になる。そ
のため、クラッチ手段4は確実に作動する。
【0037】また、図5のバネブレーキ位置において、
スリーブ部材35の回転を止めるロックレバー(ロック
手段)38が係脱自在になっているため、ロックレバー
38を引くと、図6のように簡単にバネブレーキを手動
で開放することができる。
【0038】また、図1において、クラッチ手段4がバ
ネブレーキ手段3の第2シリンダ22の内筒222の内
周側に設けられているため、ブレーキシリンダ装置1の
軸方向長さを長くすることなく、クラッチ手段4を組み
込むことが出来る。通常第2シリンダ22(第2ピスト
ン21)は第1シリンダ12(第1ピストン11)に比
較して大径になるため、第2シリンダ22の内周側にク
ラッチ手段4を収納する空間が簡単に得られる。
【0039】さらに、図1において、常用ブレーキ手段
2の第1バネ15とバネブレーキ手段3の第2バネ25
が径方向に重なるように配置されているため、常用ブレ
ーキ手段2とバネブレーキ手段3とを軸方向長さを短く
して一体化することができ、クラッチ手段4の採用によ
る軸方向長さの短縮と合わせて、ブレーキシリンダ装置
1の軸方向長さを極小化できる。
【0040】図7は、ブレーキシリンダ装置の変形例、
及びバネブレーキを手動で開放した後、常用ブレーキ手
段2が作用している空気ブレーキ位置を示す。図6のバ
ネブレーキ手動開放において、バネブレーキを手動で開
放した後、ロックレバー38の引き上げを解放すると、
ロックレバー38はバネ382の付勢力によりスリーブ
部材35側に移動され、再び刃先381とラッチ刃35
4とを係合させる。そして、空気圧縮機を保全して、圧
縮空気を第2ポートAに供給することにより、第2ピス
トン21を第2バネ25の付勢力に抗して図1の運転位
置に復帰できる。運転位置へ復帰するとき、操作電磁弁
の故障等により圧縮空気を第2ポートAに供給できない
場合、ナット部材32とスリーブ部材35との噛み合い
及び刃先381とラッチ刃354の係合により、第1ピ
ストン11は第2ピストン21に一体となり、常用ブレ
ーキ手段2が作用できなくなる。
【0041】図7のブレーキシリンダ装置1Aでは、図
6のバネブレーキ手動開放において、圧縮空気を第2ポ
ートAに供給できなくても、常用ブレーキ手段2の作用
を可能にしたものである。図7では、ラッチ刃354の
軸方向長さを、図1のものに比して短く調整した。ラッ
チ刃354の軸方向長さは、図1の運転位置、図4の空
気ブレーキ位置及び図5のバネブレーキ位置において、
ラッチ刃351と刃先381との係合を可能とし、図7
に示すように、第2ピストン21がスリーブ部材35と
共にブレーキ方向のストロークエンド近傍まで移動した
ときにおいて、ラッチ刃354と刃先381とが係合し
なくなる程度にされている。
【0042】図6で説明したように、バネブレーキを手
動で開放した後、ロックレバー38の引き上げを解放す
ると、ロックレバー38はバネ382の付勢力によりス
リーブ部材35側に移動される。そして、図7の空気ブ
レーキ位置において、ロックレバー38の刃先381は
ラッチ刃354に係合することなく、スリーブ部材35
の外周に押し当てられる。この状態で、ナット部材32
とスリーブ部材35とは、噛み合わされたまま回転可能
となり、第1ピストン11の移動を許容する。これによ
り、圧縮空気を第1ポートBに供給することで、第1ピ
ストン11はナット部材32及びスリーブ部材35を回
転させながらブレーキ方向へ移動し、常用ブレーキ手段
2を作用させる。また、圧縮空気を第1ポートBから排
気することで、第1ピストン11は第1バネ15の付勢
力にて反ブレーキ方向に移動し、常用ブレーキ手段2を
開放する。この結果、バネブレーキを手動で開放した
後、圧縮空気を第2ポートAに供給できなくなっても、
空気ブレーキを作用させて車両を車庫まで走行させるこ
とが可能となる。
【0043】このように、図7において、ラッチ刃35
4の軸方向長さを、図1のものに比して短く調整してい
るため、バネブレーキを手動で開放した後、圧縮空気を
第2ポートAに供給できない場合が発生しても、空気ブ
レーキを作用させて車両を車庫まで走行させることがで
きる。
【0044】図8乃至図10により、他の変形例に係る
他のブレーキシリンダ装置1Bを説明する。図8は、空
気ブレーキ位置にある作動状態を示し、図9は、バネブ
レーキ位置にある作動状態を示し、図10は、バネブレ
ーキ殺しで空気ブレーキ位置にある作動状態を示す。図
8において、図1と異なる点は、第2シリンダ22の内
筒222の部分に、第2ピストン21に押されるスライ
ドピン39が設けられ、ロックレバー38がこのスライ
ドピン39によってロック位置からアンロック位置に切
り換わるようにした点である。その他の点は図1と同様
である。
【0045】スライドピン39は、内筒222に軸方向
に摺動自在に内蔵されている。スライドピン39の第2
シリンダ21に対向する側は、内筒222の側壁から突
出するピン391となっており、スライドピン39のロ
ックレバー38に係合する側は、傾斜面392となって
いる。ロックレバー38の先端に至る途中で、スライド
ピン39が係合する部分に、傾斜面3841を有する横
穴384が形成されている。ロックレバー38の傾斜面
3841にスライドピン39の傾斜面391が係合して
いる状態では、ピン391が内筒222の側壁から突出
しており、バネ382で付勢されたロックレバー38の
刃先381がスリーブ部材35のラッチ刃354と係合
している。
【0046】このブレーキシリンダ装置1Bの作動を説
明する。図8において、第2ポートAに圧縮空気が給気
されると、ナット部材32とスリーブ部材35は非噛み
合いの状態であり、第1ポートBに給気される圧縮空気
に応じて空気ブレーキが作動する。図9において、第1
ポートB及び第2ポートAから圧縮空気が排気される
と、ナット部材32とスリーブ部材35とが噛み合い手
段36において噛み合い、ナット部材32の回転が止め
られるため、第2バネ25によるバネブレーキが作動す
る。図9において、バネブレーキを解除するため、ロッ
クレバー38を引き上げると、ロックレバー38の刃先
384とスリーブ部材35のラッチ刃354の係合が外
れる。すると、ナット部材32が回転可能となり、第2
ピストン21が第2バネ25に押されて移動し、スライ
ドピン39のピン391が第2ピストン21で押され
る。
【0047】図10において、第2ピストン21がスト
ロークエンドまで移動すると、スライドピン39の傾斜
面392がロックレバー38の傾斜面3841を押し上
げ、ロックレバー38の刃先381とスリーブ部材35
のラッチ刃354の係合が外れた状態即ちアンロック状
態が保持される。このまま、第2ポートAが無圧であっ
て、第1ポートBに圧縮空気が給気されると、空気ブレ
ーキが作用する。そのため、バネブレーキを手動で開放
した後、圧縮空気を第2ポートAに供給できない場合が
発生しても、空気ブレーキを作用させて車両を車庫まで
走行させることができる。
【0048】図11乃至図13により、更に他の変形例
に係るブレーキシリンダ装置1Cを説明する。図11
は、空気ブレーキ位置にある作動状態を示し、図12
は、バネブレーキ位置にある作動状態を示し、図13
は、バネブレーキ殺しで空気ブレーキ位置にある作動状
態を示す。図11において、図8と異なる点は、ナット
部材とスリーブ部材とを一体化した点である。
【0049】ナット部材34は、第2シリンダ22の内
筒222内に軸方向摺動自在且つ回転自在に支持されて
いる。ナット部材34のバネ341及びスラスト軸受3
42を介して第2ピストン21に向かって付勢されてい
る。第2ピストン21に向かう位置は、スナップリング
343及びスラスト軸受344により決められている。
第2シリンダ22のナット部材34の対向面にはスラス
ト軸受345が取り付けられ、第2シリンダ22がナッ
ト部材34を回転可能に押すことができる構造である。
ナット部材34の外周には、ロックレバー38の刃先3
81に係合するラッチ刃346が設けられている。この
ラッチ刃346と刃先381は、ナット部材34の一方
側(ブレーキ方向)への移動に伴う回転による連れ回り
を止め、ナット部材34の他方側(反ブレーキ方向)へ
の回転による連れ回りを許容するワンウェイクラッチと
なっている。
【0050】このブレーキシリンダ装置1Cの作動を説
明する。図11において、第2ポートAに圧縮空気が給
気されると、第2ピストン21のスラスト軸受345が
ナット部材34から離れ、ナット部材34は回転自在で
ある。そのため、第1ポートBに給気される圧縮空気に
応じて空気ブレーキが作動する。図12において、第1
ポートB及び第2ポートAから圧縮空気が排気される
と、第2ピストン21がナット部材34を軸方向に移動
させ、ナット部材34のラッチ刃346がロックレバー
38の刃先381に係合し、ナット部材34の回転が止
められるため、第2バネ25によるバネブレーキが作動
する。図12において、バネブレーキを解除するため、
ロックレバー38を引き上げると、ナット部材34が回
転可能となり、第2ピストン21がが第2バネ25に押
されて移動する。
【0051】図13において、第2ピストン21がスト
ロークエンドまで移動すると、スライドピン39によっ
てロックレバー38のアンロック状態が保持される。こ
のまま、第2ポートAが無圧であって、第1ポートBに
圧縮空気が給気されると、空気ブレーキが作用する。そ
のため、バネブレーキを手動で開放した後、圧縮空気を
第2ポートAに供給できない場合が発生しても、空気ブ
レーキを作用させて車両を車庫まで走行させることがで
きる。
【0052】このように、ナット部材34とロックレバ
ー38が直接係合する構造にすると、図8のスリーブ部
材35に相当する部品を削減でき、スリーブ部材35と
ナット部材32との間の複雑な噛み合い手段36を製作
する加工の手間を省くことが出来る。
【0053】図14は前述した利点を有するブレーキシ
リンダ装置1が装備された鉄道車両用の台車ブレーキ装
置の一例を示す。図14において、台車ブレーキ装置5
0は、ハウジング51の上方に斜め横向きにブレーキシ
リンダ装置1を取り付け、ハウジング51の下方にブレ
ーキ手段52を略水平に取り付けて構成される。このブ
レーキシリンダ装置1とブレーキ手段52は同じ側に向
けて突設されている。
【0054】ハウジング51内に、軸53を中間支点と
する第1レバー54が内蔵されている。この第1レバー
54の長辺541の端にブレーキシリンダ装置1のロッ
ド111の先端が連結され、第1レバー54の短辺54
2の側に自動隙間調整機構55を介してブレーキ手段5
2のロッド521が回動自在に支持されている。ブレー
キ手段52のロッド521の先端に軸支されたブレーキ
シュー保持体56は、ハウジング51の軸57を支点と
する第2レバー58がブレーキシュー保持体56の軸5
9に連結されることにより図示の作動姿勢を保持する。
【0055】このような鉄道車両用の台車ブレーキ装置
50は、4個の車輪を有する台車の狭い部分に装備され
る。そのため、台車ブレーキ装置50の全体を小型に形
成する必要があり、図示のように軸方向長さが極小化さ
れたブレーキシリンダ装置1を用いることが有効である
ことが判る。
【0056】ただし、常用ブレーキ手段とバネブレーキ
手段の一体化の形態には種々あり、図2の様な形態に限
らず、実公平8−5881号公報に開示されるように、
常用ブレーキ手段の第1バネとバネブレーキ手段の第2
バネを直列に配列したブレーキシリンダ装置に対して
も、前述したクラッチ手段を適用し、ブレーキシリンダ
装置の軸方向長さを短くすることができる。
【0057】
【発明の効果】請求項1の発明によると、第2ピストン
の移動量が少なくなった分、ブレーキシリンダ装置のロ
ッド方向の長さを短くすることができ、ブレーキシリン
ダ装置の小型化が可能になる。また、第2ピストンに作
用する第2バネが僅かしか伸びないため、相当伸びてか
ら所定の付勢力を発生させるようなバネに比較して小さ
な線径の第2バネを使用できる。
【0058】請求項2の発明によると、ロッド又は第2
ピストンの一方に設けられたネジと、これらの他方に回
転自在に設けられたナット部材というシンプルな構造の
クラッチ手段にすることができる。
【0059】請求項3の発明によると、バネブレーキの
作動時に、ロック手段を手動で外すことにより、簡単に
バネブレーキを解除することができる。
【0060】請求項4の発明によると、クラッチ手段は
第2ピストンの移動と連動してロッドと第2ピストンを
連結するため、クラッチ手段を確実に作動させることが
できる。
【0061】請求項5の発明によると、ロックレバーの
刃先とスリーブ部材の刃との係合を解除できるため、バ
ネブレーキを手動で開放した後、バネブレーキの第2作
用室に圧縮流体を作用させることができない場合でも、
空気ブレーキを作動させながら車両を車庫まで走行させ
ることが可能となる。
【0062】請求項6の発明によると、スライドピンに
よって、ロックレバーの刃先とスリーブ部材の刃との係
合を解除したアンロック状態を保持できるため、バネブ
レーキを手動で開放した後、バネブレーキの第2作用室
に圧縮流体を作用させることができない場合でも、空気
ブレーキを作動させながら車両を車庫まで走行させるこ
とが可能となる。
【0063】請求項7の発明によると、ナット部材とロ
ックレバーが直接係合する構成であるため、部品点数を
減らして、噛み合い手段を形成するための複雑な加工を
省くことができる。
【0064】請求項8の発明によると、スライドピンに
よって、ロックレバーの刃先とナット部材の刃との係合
を解除したアンロック状態を保持できるため、バネブレ
ーキを手動で開放した後、バネブレーキの第2作用室に
圧縮流体を作用させることができない場合でも、空気ブ
レーキを作動させながら車両を車庫まで走行させること
が可能となる。
【0065】請求項9の発明によると、常用ブレーキ及
びバネブレーキを一体化したブレーキシリンダ装置に、
クラッチ手段をコンパクトに組み込むことができ、ブレ
ーキシリンダ装置の軸方向長さを短く保つことができ
る。
【0066】請求項10の発明によると、常用ブレーキ
及びバネブレーキを一体化したブレーキシリンダ装置の
軸方向長さを短くでき、クラッチ手段による軸方向長さ
の短縮化と相まって、ブレーキシリンダ装置の軸方向長
さを極小化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブレーキシリンダ装置の一実施形態を
示す断面図である。
【図2】図1のX−X線の断面図である。
【図3】図1のY−Y線の断面図である。
【図4】図1のブレーキシリンダ装置の作動時を示す作
動説明図である。
【図5】図1のブレーキシリンダ装置の作動時を示す作
動説明図である。
【図6】図1のブレーキシリンダ装置の作動時を示す作
動説明図である。
【図7】本発明のブレーキシリンダ装置の変形例、及び
その作動時を示す断面図である。
【図8】本発明の他の変形例に係るブレーキシリンダ装
置の断面図である。
【図9】図8のブレーキシリンダ装置の作動時を示す作
動説明図である。
【図10】図8のブレーキシリンダ装置の作動時を示す
作動説明図である。
【図11】本発明の更に他の変形例に係るブレーキシリ
ンダ装置の断面図である。
【図12】図11のブレーキシリンダ装置の作動時を示
す作動説明図である。
【図13】図11のブレーキシリンダ装置の作動時を示
す作動説明図である。
【図14】本発明ブレーキシリンダ装置が組み込まれた
鉄道車両用ブレーキ装置の断面図である。
【図15】従来のブレーキシリンダ装置の断面図であ
る。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C ブレーキシリンダ装置 2 常用ブレーキ手段 3 バネブレーキ手段 4 クラッチ手段 11 第1ピストン 111 ロッド 14 第1作用室 15 第1バネ 21 第2ピストン 24 第2作用室 25 第2バネ 31 ネジ 32 ナット部材 33 止め手段 34 ナット部材 35 スリーブ部材 36 噛み合い手段 38 ロックレバー(ロック手段) 39 スライドピン 354 ラッチ刃 381 刃先

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロッドが突出し、第1作用室と第1バネ
    が対向して作用する第1ピストンを有し、前記第1作用
    室に圧力流体が作用すると前記第1バネの付勢力に打ち
    勝って前記第1ピストンがブレーキ方向に移動する常用
    ブレーキ手段と、 前記ロッドが貫通し、前記ロッドの軸方向に移動可能に
    設けられ、第2作用室と第2バネが対向して作用する第
    2ピストンを有し、前記第2作用室に圧力流体が作用し
    なくなると前記第2バネの付勢力により前記第2ピスト
    ンが前記ブレーキ方向に移動するバネブレーキ手段とを
    備え、常用ブレーキ及びバネブレーキの両方が作動可能
    なブレーキシリンダ装置において、 前記第2作用室に圧力流体が作用しなくなり、前記第2
    ピストンが前記ロッドに対して移動し始めると、前記ロ
    ッドと前記第2ピストンとを連結するクラッチ手段を設
    けたことを特徴とするブレーキシリンダ装置。
  2. 【請求項2】 前記クラッチ手段は、前記ロッド又は前
    記第2ピストンの一方に設けられたネジと、このネジに
    螺合し、前記ロッドと前記第2ピストンとの相対移動に
    より回転するナット部材と、前記第2ピストンが前記ロ
    ッドに対して移動し始めると、前記ナット部材の回転を
    止める止め手段とを備えて成る請求項1記載のブレーキ
    シリンダ装置。
  3. 【請求項3】 前記止め手段は、前記ナット部材と共回
    りする噛み合い手段を有し、前記止め手段の回転は、係
    脱自在なロック手段により止められている請求項3記載
    のブレーキシリンダ装置。
  4. 【請求項4】 前記止め手段は、前記ナット部材に対向
    する位置に付勢手段を介して配設され、前記ロッドの軸
    線方向に摺動自在であって、回転が止められたスリーブ
    部材と、前記スリーブ部材と前記ナット部材の対向する
    面のそれぞれに設けられた噛み合い手段とを備えて成る
    請求項2記載のブレーキシリンダ装置。
  5. 【請求項5】 前記ロック手段は、前記スリーブ部材の
    外周に設けられ、軸方向に延在する刃と、この刃に係合
    する刃先を有し、係合方向に付勢されたロックレバーと
    で形成され、前記刃の軸方向長さは、前記係合が外さ
    れ、前記第2ピストンと共に前記スリーブ部材が軸方向
    に移動したときに、前記刃先と係合しなくなる程度の長
    さをとなっている請求項4記載のブレーキシリンダ装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ロック手段は、ストロークエンドに
    向かう第2ピストンに押されるスライドピンによりロッ
    ク位置からアンロック位置へと切り替わる請求項3記載
    のブレーキシリンダ装置。
  7. 【請求項7】 前記止め手段は、前記ナット部材の外周
    に設けられ、軸方向に延在する刃と、この刃に係合する
    刃先を有し、係合方向に付勢されたロックレバーとを備
    えて成る請求項2記載のブレーキシリンダ装置。
  8. 【請求項8】 前記ロックレバーは、ストロークエンド
    に向かう第2ピストンに押されるスライドピンによりロ
    ック位置からアンロック位置へと切り替わる請求項7記
    載のブレーキシリンダ装置。
  9. 【請求項9】 前記クラッチ手段は、前記第2作用室の
    内周側に設けられている請求項2記載のブレーキシリン
    ダ装置。
  10. 【請求項10】 前記第1バネと前記第2バネは径方向
    に重なるように配置されている請求項1〜9のいずれか
    に記載のブレーキシリンダ装置。
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