JP2001133526A - チャタリング発生装置 - Google Patents

チャタリング発生装置

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JP2001133526A
JP2001133526A JP31816899A JP31816899A JP2001133526A JP 2001133526 A JP2001133526 A JP 2001133526A JP 31816899 A JP31816899 A JP 31816899A JP 31816899 A JP31816899 A JP 31816899A JP 2001133526 A JP2001133526 A JP 2001133526A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャタリングが重畳された信号を任意に発生
させることが可能なチャタリング発生装置を提供する。 【解決手段】 元信号発生部20が、レジスタ30a,
30bに設定されるカウント値C1,C2により規定さ
れた波形を有する元信号Sgを発生させ、チャタリング
信号発生部22が、レジスタ33a,33bに設定され
るカウント値C3,C4により規定された波形を有する
チャタリング信号Scを発生させる。マスク信号生成部
24は、レジスタ40a,40b,44に設定されるカ
ウント値C5,C6,モード指定値Mに応じてマスク信
号Smを生成し、マスク信号Smに従って、元信号Sg
とチャタリング信号Scを合成してなるパルス信号So
を信号合成部28にて生成する。カウント値C1〜C6
及びモード指定値Mを適宜設定することにより、様々な
チャタリングをパルス信号Soに重畳できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路のテスト
等に用いるためチャタリングが重畳された模擬信号を発
生させるチャタリング発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両に搭載され車速を検出す
るために設けられる車速センサとして、車輪の回転速度
に応じた周期のパルス信号を発生させるものが知られて
いる。この場合、一般に、車速センサの検出信号から車
速を求める処理を行うECUでは、パルス信号をCPU
に対する割り込み信号として用い、その割り込みの発生
間隔をタイマー等にて測定して、パルス信号の発生周期
を求めることにより、車速の検出を行っている。
【0003】このような車速センサの一つとして、リー
ドスイッチを用いて構成されたものが知られている。但
し、リードスイッチは機械的な接点を有しているため、
その接点の断続動作時に接点がバウンドすると、車速セ
ンサの検出信号にチャタリングが重畳されてしまうこと
になる。そして、検出信号に重畳されたチャタリング
は、上述のCPUに対して不必要な割り込みを発生さ
せ、その結果、車速の検出精度を低下させたり、場合に
よっては多重割り込みによりCPUをハングアップさせ
てしまうおそれがあった。
【0004】このため、リードスイッチ等の機械的接点
を有する素子にて構成されたセンサを用いる場合、その
検出信号に重畳されるチャタリングを除去するためにC
Rフィルタ回路を設けたり、短期間の間に同じ信号によ
る割り込みをCPUが受け付けないようにマスク処理を
行う等の対策が施されている。
【0005】そして、ECU等の製造時には、実際に、
CRフィルタ回路やマスク処理が、設計通りにチャタリ
ングの影響を除去できるか検査する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、現状では、C
Rフィルタ回路単体の特性を検査したり、マスク処理が
正常に動作するか否かを検査するに止まり、実際に、チ
ャタリングが重畳された検出信号を入力して動作を確認
することができないという問題があった。
【0007】即ち、チャタリングは、リードスイッチ自
身の特性やリードスイッチの使用環境等の様々な要因に
よって、その発生の仕方、即ち、チャタリングの発生タ
イミング(立上りエッジ/立下りエッジ)、チャタリン
グのパルス幅、その継続期間(バウンド回数)等が異な
っており、これらに対応して任意のチャタリングを発生
させる装置がないため実際の動作を確認できないのであ
る。
【0008】そこで本発明は、上記問題点を解決するた
めに、チャタリングが重畳された信号を任意に発生させ
ることが可能なチャタリング発生装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本発明のチャタリング発生装置では、チャタ
リング信号発生手段が、予め設定された波形情報にて特
定される波形を有したチャタリング信号を繰り返し発生
すると共に、マスク信号生成手段が、予め設定されたタ
イミング情報にて特定される開始タイミングから、予め
設定された期間情報にて特定される継続期間の間、アク
ティブレベルとなるマスク信号を生成する。そして、信
号合成手段が、マスク信号生成手段にて生成されたマス
ク信号がアクティブレベルである間、チャタリングを重
畳すべき元信号に、チャタリング信号生成手段にて発生
させたチャタリング信号を合成して出力する。
【0010】従って、本発明のチャタリング発生装置に
よれば、チャタリングが重畳された元信号(車速信号
等)を発生させることができ、しかも、波形情報,タイ
ミング情報,期間情報の設定を適宜変更することによ
り、様々なタイプのチャタリングを実現することができ
る。その結果、入力信号にチャタリングが重畳される可
能性のある各種電子回路の検査等に好適に用いることが
できる。
【0011】なお、チャタリングは、上述のリードスイ
ッチの例からもわかるように、通常、信号レベルが反転
するエッジにて発生するため、チャタリングを重畳する
タイミングを決めるタイミング情報としては、請求項2
記載のように、元信号の立上りエッジ、又は立下りエッ
ジ、或いは両エッジのいずれかが設定されるようにすれ
ばよい。
【0012】この場合、マスク信号生成手段は、例え
ば、元信号の立上りエッジから継続期間の間、マスク信
号をアクティブレベルとする立上り側マスク生成部と、
元信号の立下りエッジ後、継続期間の間、マスク信号を
アクティブレベルとする立下り側マスク生成部と、タイ
ミング情報の設定に従って、立上り側生成部及び立下り
側生成部の動作を許可する動作許可部とにより構成する
ことができる。
【0013】そして、このように元信号の信号レベルが
反転するエッジにてチャタリングを発生させる場合、請
求項3記載のように、チャタリング信号発生手段は、チ
ャタリング信号の信号レベルが元信号の立上りエッジの
タイミングでハイレベルとなり、且つ元信号の立下りエ
ッジのタイミングでロウレベルとなるよう、元信号の両
エッジにてチャタリング信号の生成タイミングを再設定
することが望ましい。
【0014】即ち、例えば、元信号の立上りエッジのタ
イミングで、チャタリング信号がロウレベルとなってい
た場合、両信号を合成すると、実質的に元信号の立上り
エッジのタイミングが遅延してしまうことになるが、上
述のように、タイミングを再設定することにより、元信
号の立上りエッジ及び立下りエッジのタイミングを忠実
に保持したままチャタリング信号を重畳することができ
るのである。
【0015】次に、チャタリング信号の波形を規定する
波形情報としは、例えば、請求項4記載のように、チャ
タリング信号のハイレベル期間及びロウレベル期間の長
さを特定する情報を用いることができる。この場合、チ
ャタリング信号発生手段は、所定の基準クロックに従っ
てカウント動作し、予め設定された設定値分のカウント
が行われるとタイミング信号を出力するタイマーカウン
タを用い、カウント値設定手段に、タイマーカウンタの
設定値として、ハイレベル期間に相当するカウント値、
及びロウレベル期間に相当するカウント値を交互に設定
させ、その結果、タイマーカウンターが生成するタイミ
ング信号、即ち、チャタリング信号の信号レベルが反転
するタイミングを表したタイミング信号によりチャタリ
ング信号を生成するように構成すればよい。
【0016】また、チャタリングの継続期間を特定する
期間情報としては、例えば、請求項5記載のように、チ
ャタリングのバウンド数を用いることができる。この場
合、マスク信号生成手段は、チャタリング信号の信号レ
ベルの反転回数をカウントし、開始タイミング後に予め
設定されたしきい値分のカウントが行われるとタイミン
グ信号を出力するエッジカウンタを用い、しきい値設定
手段に、期間情報の設定に従って、バウンド数により決
まる継続期間内でのチャタリング信号の信号レベルの反
転回数を、エッジカウンタのしきい値として設定させ、
その結果、エッジカウンタが出力するタイミング信号の
タイミングを、アクティブレベルの終了タイミングとし
てマスク信号を生成するように構成すればよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。図1は、本発明が適用されたECU検査装
置の全体構成を表すブロック図である。
【0018】図1に示すように、本実施形態のECU検
査装置2は、検査対象ECU8に接続され、該検査対象
ECU8との間で各種信号を入出力する信号処理装置4
と、信号処理装置4を制御するための各種指令の入力
や、信号処理装置4での検出結果の表示等を行うワーク
ステーションからなる制御装置6とを備えている。
【0019】このうち、信号処理装置4は、検査対象E
CU8に入力する各種信号を発生させる信号発生部10
と、信号発生部10にて発生させた各種信号を検査対象
ECUに出力すると共に、これらの信号等に基づいてア
イドルスピード制御(ISC),燃料噴射制御,点火制
御,燃料ポンプ制御等のために、検査対象ECU8にて
アクチュエータ(負荷)を駆動することにより生成され
た各種信号を該検査対象ECU8から入力するためのE
CUインタフェース部12と、検査対象ECU8からの
入力信号によって駆動される各種アクチュエータが実装
された負荷部14と、ECUインタフェース部12を介
して入力される各種信号の状態を計測する信号計測部1
6と、制御装置6からの指令に従って、信号発生部10
にて発生させる信号を設定したり、信号計測部16での
計測結果に基づき検査対象ECU8の動作状態の判定
し、その判定結果を、制御装置6に転送する等の処理を
行う制御部18とを備えている。
【0020】このうち、信号発生部10は、車両に装着
されている各種センサやスイッチの検出信号や設定信号
についての模擬信号を発生するものであり、ノックセン
サ,水温センサ,吸気温センサ,スロットル開度セン
サ,クランク角センサ,エアフロメータ等が出力する検
出信号を模擬したアナログ信号を発生するアナログ信号
発生回路10a、車速センサ等のパルス系センサの検出
信号を模擬したパルス信号を発生するパルス信号発生回
路10b、イグニション(IGSW)スイッチやエアコ
ンスイッチ等のスイッチ類からの設定信号を模擬したデ
ジタル信号を発生するデジタル信号発生回路10cから
なる。
【0021】一方、負荷部14には、例えば、ガソリン
を噴射するインジェクタ,アイドル制御に使用されるロ
ータリソレノイド,フューエルポンプリレー等、実際に
車両に搭載されているものと同じアクチュエータが実装
されており、また、信号計測部16では、例えば、噴射
パルス幅,点火時期,ロータリソレノイド駆動デューテ
ィ比,燃料ポンプリレー等の状態が測定される。
【0022】また、ECUインタフェース部12は、信
号処理装置4側と検査対象ECU8側の電気的なインタ
フェースを整合させるためのものであり、具体的には、
例えば、信号処理装置4側の電源電圧VDD(例えば5
V)レベルと、検査対象ECU側のバッテリー電圧+B
(例えば12V)レベルとの間の相互変換等を行うよう
に構成されている。
【0023】ここで、本発明の主要部であるパルス信号
発生回路10bについて詳細に説明する。パルス信号発
生回路10bは、N個の信号生成ブロックB1〜BNか
らなり、N種類のパルス信号を同時に生成できるよう構
成されている。そして、各信号生成ブロックBi(i=
1,2,…,N)は、チャタリングが重畳されていない
パルス信号(「元信号」とも呼ぶ)を出力するノーマル
モード(図2(a)参照)、元信号の立下りエッジのみ
チャタリングが重畳されたパルス信号を出力する立下り
エッジモード(図2(b)参照)、元信号の立上りエッ
ジのみチャタリングが重畳されたパルス信号を出力する
立上りエッジモード(図2(c)参照)、元信号の両エ
ッジにチャタリングが重畳された両エッジモード(図2
(d)参照)からなる4種類の動作モードを有し、適宜
選択されるいずれかの動作モードにて動作する。
【0024】なお、各信号生成ブロックB1〜BNは、
いずれも全く同様の構成をしているため、ここでは、一
つの信号生成ブロックBiについてのみ説明する。但
し、図3は信号生成ブロックBiの詳細な構成を表すブ
ロック図、図4は、その各部の動作を表すタイミング図
である。
【0025】図3に示すように、信号生成ブロックBi
は、チャタリングが重畳される元信号Sgを発生させる
元信号発生部20と、元信号Sgに同期させたチャタリ
ング信号Scを発生させるチャタリング信号発生部22
と、チャタリングを重畳すべき期間を表すマスク信号S
mを生成するマスク信号生成部24と、マスク信号Sm
の生成タイミングを指定するためのタイミング指定部2
6と、マスク信号Smに従って、元信号Sgとチャタリ
ング信号Scを合成してなるパルス信号Soを生成し、
ECUインタフェース部12に供給する信号合成部28
とからなる。
【0026】そして、元信号発生部20は、制御部18
の操作によってカウント値C1が書き込まれるレジスタ
30a,及び同じくカウント値C2が書き込まれるレジ
スタ30bと、基準クロックCLK(周期Tck)に従っ
てカウント動作し、レジスタ30aから取り込んだカウ
ント値C1のカウントが終了するとキャリー信号Y1を
出力するカウンタ31a,及び同じくレジスタ30bか
ら取り込んだカウント値C2のカウントが終了するとキ
ャリー信号Y2を出力するカウンタ31bとを備えてい
る。
【0027】なお、各カウンタ31a,31bは、カウ
ンタ31aのキャリー信号Y1を、いずれもカウント値
C1,C2を取り込むためのロード信号として用いるよ
う接続されており、カウント値C1に対応した周期(T
ck・C1)毎に同様のカウント処理を繰り返し実行す
る。
【0028】また、元信号発生部20は、カウンタ31
aからのキャリー信号(以下「立上りタイミング信号」
ともいう)Y1をセット入力、カウンタ31bからのキ
ャリー信号(以下「立下りタイミング信号」ともいう)
Y2をリセット入力とするSRフリップフロップ回路3
2を備えており、立上りタイミング信号Y1のタイミン
グにて立ち上がり、立下りタイミング信号Y2のタイミ
ングにて立ち下がる元信号Sg(周期Tck・C1、デュ
ーティ比C2/C1)を生成する。
【0029】つまり、図4に示すように、カウンタ31
aが生成するタイミング信号Y1は、元信号Sgの一周
期毎の区切りタイミングを表しており、また、カウンタ
31bが生成するタイミング信号Y2は、元信号Sgの
一周期内における信号レベルの反転タイミングを表して
いる。
【0030】次に、チャタリング信号発生部22は、図
3に示すように、制御部18の操作によりカウント値C
3が書き込まれるレジスタ33a,及び同じくカウント
値C4が書き込まれるレジスタ33bと、これらレジス
タ33a,33bに記憶されたカウント値C3,C4の
いずれか一方を、元信号Sg及びチャタリング信号Sc
に従って選択し出力するセレクタ34と、基準クロック
CLKに従ってカウント動作し、セレクタ34を介して
取り込んだカウント値分のカウントを終了するとキャリ
ー信号Y3を出力するカウンタ35と、キャリー信号Y
3,立上りタイミング信号Y1,立下りタイミング信号
Y2を入力としてチャタリングエッジ信号Y4を生成す
る論理和(OR)回路36と、OR回路36からのチャ
タリングエッジ信号Y4を分周する分周器を構成するよ
う接続されたフリップフロップ(FF)回路37とを備
えており、FF回路37が構成する分周器の出力をチャ
タリング信号Scとしている。
【0031】なお、カウンタ35は、カウント値C3又
はC4を取り込むためのロード信号としてチャタリング
エッジ信号Y4を用いるよう接続されており、また、チ
ャタリング信号Scの信号レベルに従って交互にカウン
ト値C3,C4をカウンタ35に供給するセレクタ34
は、元信号Sgがハイレベルの時にはカウント値C3を
初期値として、元信号Sgがロウレベルの時にはカウン
ト値C4を初期値として供給するよう構成されている。
更に、FF回路37は、図示しないが、その出力が、立
上りタイミング信号Y1によりセットされ、立下りタイ
ミング信号Y2によりプリセットされるように構成され
ている。
【0032】つまり、チャタリング信号発生部22にて
生成されるチャタリング信号Scは、図4に示すよう
に、カウント値C3に対応したハイレベル幅tH(=T
ck・C3)、及びカウント値C4に対応したロウレベル
幅tL(=Tck・C4)を有し、しかも、元信号Sgの
立上りタイミングにて必ずハイレベルとなり、また元信
号Sgの立下りタイミングにて必ずロウレベルとなるよ
う、元信号Sgの両エッジにてタイミングが再設定され
たものとなる。なお、チャタリングエッジ信号Y4は、
このチャタリング信号Scの反転タイミング及び元信号
Sgの反転タイミングを表している。
【0033】次に、タイミング指定部26は、図3に示
すように、制御部18の操作により、上述の動作モード
に従って設定されたモード指定値Mが書き込まれるレジ
スタ44と、このモード指定値Mに従って、後述するマ
スク信号生成部24のSRFF回路42a,42bに対
するタイミング信号Y1,Y2の供給を許可/禁止する
ゲート回路45とからなる。
【0034】なお、モード指定値Mは2ビット(00/
01/10/11)で表されており、ゲート回路45で
は、モード指定値Mの上位ビットを立上りタイミング信
号Y1、下位ビットを立下りタイミング信号Y2に対応
させ、そのビット値が‘0’であれば信号の供給を禁止
し、‘1’であれば信号の供給を行うように構成されて
いる。
【0035】次に、マスク信号生成部24は、制御部1
8の操作によりカウント値C5が書き込まれるレジスタ
40a,及び同じくカウント値C6が書き込まれるレジ
スタ40bと、チャタリングエッジ信号Y4に従ってカ
ウント動作し、立上りタイミング信号Y1をロード信号
としてレジスタ40aから取り込んだカウント値C5の
カウントが終了すると、キャリー信号Y5を出力するカ
ウンタ41a,及び同じく立下りタイミング信号Y2を
ロード信号としてレジスタ40bから取り込んだカウン
ト値C6のカウントが終了するとキャリー信号Y6を出
力するカウンタ41bとを備えている。
【0036】つまり、カウンタ41aは、元信号Sgの
立上り後にチャタリング信号Scの信号レベルが反転し
た回数をカウントし、一方、カウンタ41bは、元信号
Sgの立下り後にチャタリング信号Scの信号レベルが
反転した回数をカウントするようにされている。
【0037】また、マスク信号生成部24は、ゲート回
路45を介して供給される立上りタイミング信号Y1を
セット入力、キャリー信号Y5をリセット入力として立
上り側マスク信号Smuを生成するSRFF回路42a
と、ゲート回路45を介して供給されるタイミング信号
Y2をセット入力、キャリー信号Y6をリセット入力と
として立下り側マスク信号Smdを生成するSRFF回路
42bと、立上り側マスク信号Smu及び立下り側マスク
信号Smdを入力としてマスク信号Smを生成するOR回
路43とを備えている。
【0038】つまり、図4に示すように、SRFF回路
42aにて生成される立上り側マスク信号Smuは、タイ
ミング指定部26によりタイミング信号Y1の供給が許
可(モード指定値M=‘X1’)されている場合に、立
上りタイミング信号Y1のタイミングからキャリー信号
Y5のタイミングまで、即ち元信号Sgの立上りからカ
ウント値C5に応じた期間の間、アクティブレベル(こ
こではハイレベル)となり、一方、SRFF回路42b
にて生成される立下り側マスク信号Smdは、タイミング
指定部26によりタイミング信号Y2の供給が許可(モ
ード指定値M=‘1X’)されている場合に、立下りタ
イミング信号Y2のタイミングからキャリー信号Y6の
タイミングまで、即ち元信号Sgの立下りからカウント
値C6に応じた期間の間、アクティブレベル(ここでは
ハイレベル)となる。
【0039】そして、信号合成部28では、マスク信号
Smに従って、その信号レベルがアクティブレベルであ
る期間はチャタリング信号Scを、それ以外の期間は元
信号Sgを選択するセレクタ46により、元信号Sgと
チャタリング信号Scとを合成し、パルス信号Soを出
力する。
【0040】つまり、上述のように構成された信号生成
ブロックBiは、モード指定値Mにて指定されたタイミ
ングにて、カウント値C5,C6により規定された期間
だけアクティブレベルとなるマスク信号Smに従い、カ
ウント値C1,C2に従って規定された波形を有する元
信号Sgに、カウント値C3,C4により規定された波
形を有するチャタリング信号Scを重畳したパルス信号
Soを生成する。
【0041】次に、信号生成ブロックBiが生成するパ
ルス信号Soを規定するためのモード指定値M、及びカ
ウント値C1〜C6を設定する制御部18について説明
する。制御部18は、CPU,ROM,RAMを中心に
構成された周知のマイクロコンピュータからなり、信号
計測部16や信号発生部10との間でデータを入出力す
るためのIOポートや、制御装置6との間でデータを送
受するための外部インタフェース回路等を備えている。
【0042】そして、制御装置6を操作することにより
入力される各種指令や設定値を、外部インタフェース回
路を介して取り込み、これら指令や設定値に従って、信
号計測部16や信号発生部10を動作させる。なお、信
号生成ブロックBiに対する設定項目としては、図5に
示すように、上述した動作モード(ノーマル/立下りエ
ッジ/立上りエッジ/両エッジ)の他、チャタリング信
号のハイレベル幅tH,ロウレベル幅tL、立上りエッ
ジでのチャタリングのバウンド回数n1及び立下りエッ
ジでのチャタリングのバウンド回数n2がある。このう
ち、ハイレベル幅tH,ロウレベル幅tLは、0.1m
secの分解能にて、0.1〜10msecの範囲で設
定され、一方、バウンド回数n1,n2は、いずれも1
〜15回の範囲で設定される。
【0043】そして、これらの設定項目の内容は、具体
的には、制御装置6にて、図6に示すチャタリング設定
画面を用いて設定する。このチャタリング設定画面で
は、チャタリング信号のハイレベル幅tH,ロウレベル
幅tL、バウンド回数n1,n2の設定を、信号名(S
P1:第1の車速センサ,SP2:第2の車速センサ,
NC0:エンジン回転数センサ等)毎に行うようにされ
ており、これら信号名により信号生成ブロックB1〜B
Nのいずれかが特定されるよう対応づけられている。
【0044】そして、これら信号生成ブロックBiに関
する設定内容を制御装置6から受信した制御部18で
は、まず、信号名によって特定される元信号Sgの周期
Tg,デューティ比DT、及び信号生成ブロックBiに
て用いられる基準クロックCLKの周期Tck(本実施形
態では、1μsec)に基づき、(1)(2)式に従っ
て、カウント値C1及びC2を求める。
【0045】但し、元信号Sgの周期Tg,デューティ
比DTは、パラメータNO.(図6参照)にて管理され
る検査対象ECU8の種別毎に、その検査対象ECU8
に実装される各センサの特性等に応じて予め固定値が設
定されている。 C1=Tg/Tck (1) C2=Tg・DT/Tck=C1・DT (2) また、チャタリング信号Scのハイレベル幅tH及びロ
ウレベル幅tLと基準クロック周期Tckとに基づき、
(3)(4)式に従って、カウント値C3及びC4を求
める。
【0046】 C3=tH/Tck (3) C4=tL/Tck (4) 更に、立上りバウンド回数n1及び立下りバウンド回数
n2に基づき、(5)(6)式に従って、カウント値C
5及びC6を求める。
【0047】 C5=2・n1 (5) C6=2・n2 (6) また、動作モードの設定に従って、ノーマルモードであ
ればM=‘00’、立下りエッジモードであればM=
‘01’、立上りエッジモードであればM=‘10’、
両エッジモードであればM=‘11’となるよう、モー
ド指定値Mを設定する。
【0048】このようにして算出,設定されたカウント
値C1〜C6、及びモード指定値Mを、制御部18は、
信号名にて特定される信号生成ブロックBiの各レジス
タ30a,30b,33a,33b,40a,40b,
44に設定する。これにより、チャタリング設定画面で
の設定内容に応じてチャタリングが重畳された所望のパ
ルス信号Soが、各信号生成ブロックBiにて生成さ
れ、ECUインタフェース部12を介して検査対象EC
U8に供給されることになる。
【0049】以上説明したように、本実施例のECU検
査装置2では、パルス信号発生回路10bを構成する各
信号生成ブロックB1〜BNにて、チャタリングが重畳
されたパルス信号Soを任意に発生させることができ、
しかも、チャタリング信号Scのハイレベル幅tH,ロ
ウレベル幅tL,チャタリングのバウンド回数n1,n
2を適宜設定することにより、様々なタイプのチャタリ
ングを実現することができる。
【0050】その結果、車速センサやエンジン回転数セ
ンサの検出信号など、チャタリングが生じる可能性のあ
る様々なパルス信号を模擬して生成することができ、こ
れらの検出信号に重畳されるチャタリングを除去するた
めに施された対策(フィルタ回路やマスク処理等)が有
効に動作するか否かを実際に確かめることができ、検査
対象ECU8に対して信頼性の高い検査を行うことがで
きる。
【0051】ここでは、パルス信号にチャタリングを重
畳するように構成したが、デジタル波形を有する信号で
あれば、どのような信号に適用してもよい。なお、本実
施形態において、チャタリング信号発生部22がチャタ
リング信号発生手段、マスク信号生成部24及びタイミ
ング指定部26がマスク信号生成手段、信号合成部28
が信号合成手段、カウント値C3,C4が波形情報、カ
ウント値C5,C6が期間情報、モード指定情報Mがタ
イミング情報に相当する。また、レジスタ40a,カウ
ンタ41a,SRFF回路42aが立上り側マスク生成
部、レジスタ40b,カウンタ41b,SRFF回路4
2bが立下り側マスク生成部、ゲート回路45が動作許
可部に相当する。更に、カウンタ35がタイマーカウン
タ、レジスタ33a,33b及びセレクタ34がカウン
ト値設定手段、カウンタ41a,41bがエッジカウン
タ、レジスタ40a,40bがしきい値設定手段に相当
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ECU検査装置の全体構成を表すブロック図
である。
【図2】 信号生成ブロックの動作モードを示す説明図
である。
【図3】 信号生成ブロックの構成を表す回路図であ
る。
【図4】 信号生成ブロック各部の動作を表すタイミン
グ図である。
【図5】 信号生成ブロックに関する設定項目を示す説
明図である。
【図6】 チャタリング設定画面を表す説明図である。
【符号の説明】
2…ECU検査装置 4…信号処理装置 6…制
御装置 8…検査対象ECU 10…信号発生部 10a…アナログ信号発生回路 10b…パルス信号
発生回路 10c…デジタル信号発生回路 12…ECUインタ
フェース部 14…負荷部 16…信号計測部 18…制御部 20…元信号発生部 22…チャタリング信号発生部 24…マスク信号生成部 26…タイミング指定部
28…信号合成部 30a,30b,33a,33b,40a,40b,4
4…レジスタ 31a,31b,35,41a,41b…カウンタ 32,42a,42b…SRフリップフロップ回路 34,46…セレクタ 36,43…OR回路 3
7…FF回路 45…ゲート回路 Bi…信号生成ブロック

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め設定された波形情報にて特定される
    波形を有したチャタリング信号を繰り返し発生するチャ
    タリング信号発生手段と、 予め設定されたタイミング情報にて特定される開始タイ
    ミングから、予め設定された期間情報にて特定される継
    続期間の間、アクティブレベルとなるマスク信号を生成
    するマスク信号生成手段と、 該マスク信号生成手段にて生成されたマスク信号がアク
    ティブレベルである間、チャタリングを重畳すべき元信
    号に、前記チャタリング信号生成手段にて発生させたチ
    ャタリング信号を合成して出力する信号合成手段と、 を備えることを特徴とするチャタリング発生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のチャタリング発生装置に
    おいて、 前記タイミング情報として、前記元信号の立上りエッ
    ジ、又は立下りエッジ、或いは両エッジのいずれかが設
    定され、 前記マスク信号生成手段は、 前記元信号の立上りエッジから前記継続期間の間、前記
    マスク信号をアクティブレベルとする立上り側マスク生
    成部と、 前記元信号の立下りエッジ後、前記継続期間の間、前記
    マスク信号をアクティブレベルとする立下り側マスク生
    成部と、 前記タイミング情報の設定に従って、前記立上り側生成
    部及び立下り側生成部の動作を許可する動作許可部と、 を備えることを特徴とする請求項1記載のチャタリング
    発生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のチャタリン
    グ発生装置において、 前記チャタリング信号発生手段は、前記チャタリング信
    号の信号レベルが前記元信号の立上りエッジのタイミン
    グでハイレベルとなり、且つ前記元信号の立下りエッジ
    のタイミングでロウレベルとなるよう、前記元信号の両
    エッジにて前記チャタリング信号の生成タイミングを再
    設定することを特徴とするチャタリング発生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3いずれか記載の
    チャタリング発生装置において、 前記波形情報として、生成すべきチャタリング信号のハ
    イレベル期間及びロウレベル期間の長さを特定する情報
    が設定され、 前記チャタリング信号発生手段は、 所定の基準クロックに従ってカウント動作し、予め設定
    された設定値分のカウントが行われるとタイミング信号
    を出力するタイマーカウンタと、 該タイマーカウンタの設定値として、前記ハイレベル期
    間に相当するカウント値、及びロウレベル期間に相当す
    るカウント値を交互に設定するカウント値設定手段と、 を備え、前記タイマーカウンタが出力するタイミング信
    号に従い、該タイミング信号のタイミングにて信号レベ
    ルが反転するチャタリング信号を生成することを特徴と
    するチャタリング発生装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4いずれか記載の
    チャタリング発生装置において、 前記期間情報として、チャタリングのバウンド数が設定
    され、 前記マスク信号生成手段は、 前記チャタリング信号の信号レベルの反転回数をカウン
    トし、前記開始タイミング後に予め設定されたしきい値
    分のカウントが行われるとタイミング信号を出力するエ
    ッジカウンタと、 前記期間情報の設定に従って、前記バウンド数により決
    まる前記継続期間内での前記チャタリング信号の信号レ
    ベルの反転回数を、前記エッジカウンタのしきい値とし
    て設定するしきい値設定手段と、 を備え、前記エッジカウンタが出力するタイミング信号
    のタイミングを、アクティブレベルの終了タイミングと
    するマスク信号を生成することを特徴とするチャタリン
    グ発生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007093324A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Alpine Electronics Inc 車速検出装置及びナビゲーション装置
CN113376454A (zh) * 2020-02-25 2021-09-10 瑞昱半导体股份有限公司 电子装置与电子产品

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