JPH0962336A - 疑似パルス信号出力装置 - Google Patents

疑似パルス信号出力装置

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JPH0962336A
JPH0962336A JP22220495A JP22220495A JPH0962336A JP H0962336 A JPH0962336 A JP H0962336A JP 22220495 A JP22220495 A JP 22220495A JP 22220495 A JP22220495 A JP 22220495A JP H0962336 A JPH0962336 A JP H0962336A
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JP
Japan
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pulse
pulse signal
pseudo
output
cylinder
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JP22220495A
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Inventor
Kenichi Gondo
建一 権藤
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑なセンサ信号のパルスパターンを出力で
きる疑似パルス信号出力装置を実現し、開発したプログ
ラムの制御の検証を容易とする。 【解決手段】 ホストコンピュータ43によりパルス周
波数を含むコマンドを受信したデコーダ12は、そのコ
マンドを解釈し、第1〜第6気筒用クロックジェネレー
タ14〜24にパルス周波数を設定し、気筒判別用パタ
ンメモリ回路40に対しても、オア回路70の出力パル
スが所定数カウントされる毎に第1〜第6気筒用クロッ
クジェネレータ14〜24用のアンド回路46〜56に
順番に繰り返してハイレベル信号を出力させる設定を行
う。このことにより、第1気筒用クロックジェネレータ
14から第6気筒用クロックジェネレータ24までのパ
ルス信号を、疑似的な内燃機関の回転にしたがって順次
合成したパルス信号が出力され、複雑なセンサ信号のパ
ルスパターンを出力できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、疑似パルス信号出
力装置に関し、特に、入力されたパルス信号に基づいて
制御を行う制御装置の動作を検査するために疑似パルス
信号を出力する疑似パルス信号出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各種制御装置、例えば、内燃機関用電子
制御燃料噴射装置は、マイクロコンピュータ内蔵のコン
トロールユニット(ECU)にて、プログラムにしたが
って、各種センサ信号の入力とECUが持っている各種
データとに基づいて演算を行い、燃料噴射弁への燃料噴
射パルスの出力制御(噴射制御)を行ったり、スパーク
プラグにおける点火パルスの制御(点火制御)を行った
りするものである。
【0003】このようにプログラムによりECUが動作
しているが、このプログラムを新たに開発した場合に
は、ECUがまちがいなく仕様通りに動作するかをチェ
ックする必要が有る。このようなプログラムのデバッグ
は、ECUに対して実際のセンサが接続されたと同様な
状態を実現するために、通常は、検査装置から各種セン
サをシミュレートした信号を制御仕様に合わせて変化さ
せて出力し、そのシミュレートした信号に対応する制御
信号等の信号がECUから出力されているかをチェック
するのが一般的であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両制御の
高機能化や、より高度な車両の安全対策のニーズによ
り、従来の噴射制御や点火制御のみでなく、内燃機関の
失火等の車両の異常状態時に、車両を可能な限り安全に
走行させるようにする制御も、ECUに要求されるよう
になって来た。
【0005】しかし、この制御のためには、内燃機関の
更に複雑な異常状態を検出して制御することになるが、
現状の検査装置では、センサ出力の単純なシミュレート
しか行っておらず、内燃機関の失火等の車両の異常状態
をシミュレートする検査装置はなく、開発したプログラ
ムの制御を検証することが困難となっていた。
【0006】本発明は、このような問題を解決して、複
雑なセンサ信号のパルスパターンを出力できる疑似パル
ス信号出力装置を実現し、開発したプログラムの制御の
検証を容易とすることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】請求項1
記載の発明は、入力されたパルス信号に基づいて制御を
行う制御装置の動作を検査するために疑似パルス信号を
出力する疑似パルス信号出力装置であって、すくなくと
も2種の周波数のパルスを組み合せたパルス信号を繰り
返し出力することを特徴とする疑似パルス信号出力装置
である。
【0008】請求項2記載の発明は、少なくとも1つ
が、他とはそのパルスの周波数が異なる複数のパルス発
生手段と、前記複数のパルス発生手段からのパルス信号
を所定の順序で繰り返し選択して出力する選択出力手段
と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の疑似パル
ス信号出力装置である。
【0009】請求項3記載の発明は、パルスの周波数が
可変である複数のパルス発生手段と、前記複数のパルス
発生手段からのパルス信号を所定の順序で繰り返し選択
して出力する選択出力手段と、を備えたことを特徴とす
る請求項1記載の疑似パルス信号出力装置である。
【0010】請求項4記載の発明は、更に、前記選択出
力手段が出力するパルス信号のパルス数をカウントする
パルスカウント手段を備え、前記選択出力手段が、前記
カウント手段にて所定パルス数がカウントされる毎に、
前記パルス発生手段を所定の順序で繰り返し選択するこ
とを特徴とする請求項2または3記載の疑似パルス信号
出力装置である。
【0011】請求項5記載の発明は、更に、前記選択出
力手段が出力するパルス信号を、このパルス信号よりも
低周波数に変換して出力する低周波数変換手段を備えた
ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか記載の疑似パ
ルス信号出力装置である。
【0012】請求項6記載の発明は、前記制御装置が、
内燃機関を搭載した自動車の制御装置であり、出力する
疑似パルス信号が前記内燃機関の失火時の内燃機関回転
数センサのパルス信号を疑似的に表すものであることを
特徴とする請求項1〜5のいずれか記載の疑似パルス信
号出力装置である。
【0013】ここで、請求項1の疑似パルス信号出力装
置は、すくなくとも2種の周波数のパルスを組み合せた
パルス信号を繰り返し出力することを特徴とする。この
ため、異常時における、パルス信号を出力するセンサの
複雑な出力パターンをシミュレートすることができ、異
常状態時に対応するプログラムの制御を検証することが
容易となる。
【0014】より具体的には、この疑似パルス信号出力
装置は、少なくとも1つが、他とはそのパルスの周波数
が異なる複数のパルス発生手段と、前記複数のパルス発
生手段からのパルス信号を所定の順序で繰り返し選択し
て出力する選択出力手段と、から構成することができ
る。この場合は、実現したいパルスパターンに応じて、
パルス周波数が異なるパルス発生手段を組み合せて、選
択出力手段により、各パルス発生手段からのパルス信号
を所定の順序で繰り返し選択して出力させることによ
り、所望のパターンのパルス信号を出力することができ
る。
【0015】また、この疑似パルス信号出力装置は、パ
ルスの周波数が可変である複数のパルス発生手段と、前
記複数のパルス発生手段からのパルス信号を所定の順序
で繰り返し選択して出力する選択出力手段と、から構成
することもでき、この場合は、外部からパルス発生手段
の個々のパルス周波数を変更し、選択出力手段にこれら
のパルス発生手段を適宜順序付けさせて、パルス発生手
段からのパルス信号をその順序で繰り返し選択して出力
させれば、所望のパターンのパルス信号が出力できる。
【0016】更に、前記選択出力手段が出力するパルス
信号のパルス数をカウントするパルスカウント手段を備
え、前記選択出力手段が、前記カウント手段にて所定パ
ルス数がカウントされる毎に、前記パルス発生手段を所
定の順序で繰り返し選択するようにしても良い。例え
ば、内燃機関の回転数センサにおいては、各気筒の失火
が内燃機関の回転数の変動に影響するが、各気筒が発生
するトルクはそれぞれの気筒の上死点間(膨張行程)に
該当し、その上死点間(膨張行程)は一定のパルス数に
て表すことができる。
【0017】したがって、その上死点間のパルス数を所
定パルス数として、所定パルス数がカウントされること
にパルス発生手段を切り替えれば、内燃機関の回転状態
をシミュレートすることができる。この複数のパルス発
生手段の中に、失火時の回転数に該当する周波数のパル
ス発生手段を含めておけば、そのパルス発生手段に対応
する気筒が失火した状態をシミュレートする疑似パルス
信号を出力させることができる。
【0018】尚、パルス発生手段として、現実のセンサ
のパルスとの間に周波数が大きく異なる場合、特に現実
のセンサのパルスの方が低周波数であることが多いの
で、その場合に、疑似パルス信号出力装置に、更に、前
記選択出力手段が出力するパルス信号を、このパルス信
号よりも低周波数に変換して出力する低周波数変換手段
を備えれば、実際に必要な周波数のパルスに変換して出
力することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の疑似パルス信号
出力装置を適用した検査装置2のブロック図を示してい
る。検査装置2は、疑似パルス信号出力部4、シグナル
ジェネレータ6、計測信号処理部8およびECU用イン
ターフェース部10を備えている。
【0020】疑似パルス信号出力部4は、疑似パルス信
号出力装置の一例として構成されており疑似パルス信号
として内燃機関のクランク角パルス信号を出力するため
の装置であり、デコーダ12、12個のクロックジェネ
レータ14,16,18,20,22,24,26,2
8,30,32,34,36、パルス合成部38、気筒
判別用パタンメモリ回路40およびパルス周波数変換用
パタンメモリ回路42を備えている。
【0021】デコーダ12は、ホストコンピュータ43
からの命令信号を解析し、発生するパルス周波数が可変
であるクロックジェネレータ14〜36に対してそれぞ
れいかなる周波数のパルス信号を発生させるか、または
発生させないかを設定する。更にデコーダ12は、気筒
判別用パタンメモリ回路40に対していずれのクロック
ジェネレータ14〜36からのパルス信号を出力対象に
するかのタイミングを設定する。
【0022】クロックジェネレータ14〜36は、この
デコーダ12による設定に応じて周波数を調整したパル
スを発生する。パルス合成部38は、前記クロックジェ
ネレータ14〜36に対応するアンド回路46,48,
50,52,54,56,58,60,62,64,6
6,68とこれらのアンド回路46〜68からの入力の
オア論理を出力するオア回路70とを備えている。各ア
ンド回路46〜68は、該当するクロックジェネレータ
14〜36および気筒判別用パタンメモリ回路40から
の入力のアンド論理を出力する。
【0023】気筒判別用パタンメモリ回路40は、パル
ス合成部38から出力されるパルスをカウントしてタイ
ミングを決定し、出力タイミングにある1つのクロック
ジェネレータ14〜36に対応するアンド回路46〜6
8に対してハイレベル信号を出力することにより、該当
するクロックジェネレータ14〜36からのパルス信号
をオア回路70を介して、パルス周波数変換用パタンメ
モリ回路42に送出させる。
【0024】パルス周波数変換用パタンメモリ回路42
では、クロックジェネレータ14〜36からのパルスを
所定数カウントする毎に、出力信号のハイレベル/ロー
レベルを切り替えることにより、クランク角センサに該
当する周波数のパルス信号を形成し、ECU用インター
フェース部10を介して、外部のECU44へ疑似クラ
ンク角パルス信号として送出する。
【0025】シグナルジェネレータ6は、ホストコンピ
ュータ43からの設定信号により、車速センサ信号、内
燃機関の冷却水温センサ信号、エアコンスイッチのオン
/オフ信号等のバルス信号あるいはアナログ信号を、E
CU用インターフェース部10を介して外部のECU4
4へ、疑似信号として出力する装置である。
【0026】計測信号処理部8は、ECU用インターフ
ェース部10を介して、外部のECU44から出力され
る制御信号等の信号を取り込んで、ホストコンピュータ
43にて判別可能なデジタルデータに変換している。次
に、ホストコンピュータ43にて実行されるECU検査
処理、特に、デコーダ12への設定処理と、この設定に
基づく疑似パルス信号出力部4の動作について説明す
る。
【0027】図2にホストコンピュータ43が実行する
ECU検査処理のフローチャートを示す。処理が開始さ
れると、まずシミュレーションのための気筒数の設定が
なされる(S100)。ここでは、人によりホストコン
ピュータ43へ気筒数が入力されるかあるいは、既に記
憶媒体に設定してある気筒数データがホストコンピュー
タ43の作業メモリに読み込まれる。例えば、6気筒で
あれば、「6」が設定される。
【0028】次に、クランク角センサ出力値(回転数)
を設定する(S110)。これもステップS100の気
筒数の設定と同様にしてなされる。例えば、内燃機関回
転数を1000rpmでシミュレーションするのであれ
ば、「1000」が設定される。
【0029】次に、気筒毎に変動率が設定される(S1
20)。この変動率は前記クランク角センサ出力値(回
転数)に対する変動率であり、例えば、第3,4気筒が
失火であるとするクランク角センサパルス信号を形成す
る場合には、第1気筒の変動率=0%、第2気筒の変動
率=0%、第3気筒の変動率=−5%、第4気筒の変動
率=−8%、第5気筒の変動率=−3%、第6気筒の変
動率=0%に設定する。
【0030】更に、他のセンサについてもその出力を設
定する(S130)。例えば、車速=80km/h、内
燃機関の冷却水温=80℃、エアコンスイッチ=オン等
の設定を行う。こうして、必要な設定がなされると、設
定データの確定がなされ、その確定された設定内容が検
査装置2に転送される(S140)。この設定データの
確定では、クランク角センサ出力値から変動率に基づい
て、各気筒毎のクランク角センサ出力値を求め、更にそ
の出力値をクロックジェネレータ14〜36から出力さ
れるパルス周波数に変換する処理、その他、車速、内燃
機関の冷却水温、エアコンスイッチのオン/オフ等の設
定状態をシグナルジェネレータ6に設定するための値に
変換する処理等がなされる。
【0031】こうして確定された各気筒のクランク角セ
ンサ出力設定値は、コマンド命令に組み入れられてデコ
ーダ12に送出される。また、同様に他のセンサの設定
値もコマンド命令に組み入れられて、シグナルジェネレ
ータ6に送出される。以後、ホストコンピュータ43側
では、検査装置2が出力する疑似信号を受信したECU
44がその疑似信号に基づく演算処理により出力する制
御信号等の信号を、検査装置2の計測信号処理部8から
受信して記録・解析する計測処理(S150)が行われ
る。
【0032】ステップS140によりパルス周波数を含
むコマンドを受信したデコーダ12は、そのコマンドを
解釈し、ここでは、第1気筒用クロックジェネレータ1
4、第2気筒用クロックジェネレータ16、第3気筒用
クロックジェネレータ18、第4気筒用クロックジェネ
レータ20、第5気筒用クロックジェネレータ22およ
び第6気筒用クロックジェネレータ24に、それぞれ対
応するパルス周波数を設定する。また、デコーダ12
は、コマンドに基づき、気筒判別用パタンメモリ回路4
0に対しても、オア回路70の出力パルスが所定数(例
えば2400パルス)カウントされる毎に、第1〜第6
気筒用クロックジェネレータ14〜24用のアンド回路
46〜56に順番に繰り返してハイレベル信号を出力さ
せる設定を行う。
【0033】このことにより、図3(a)のタイミング
チャートに示すごとく、第1〜第6気筒用クロックジェ
ネレータ14〜24からは、それぞれのクランク角セン
サ出力設定値に対応した周波数のパルス信号が出力され
る。前述した例では、第1気筒の変動率=0%、第2気
筒の変動率=0%、第3気筒の変動率=−5%、第4気
筒の変動率=−8%、第5気筒の変動率=−3%、第6
気筒の変動率=0%に設定されているので、第1気筒用
クロックジェネレータ14からは1000rpmに対応
した周波数で、第2気筒用クロックジェネレータ16か
らは1000rpmに対応した周波数で、第3気筒用ク
ロックジェネレータ18からは1000rpm×(1−
0.05)=950rpmに対応した周波数で、第4気
筒用クロックジェネレータ20からは1000rpm×
(1−0.08)=920rpmに対応した周波数で、
第5気筒用クロックジェネレータ22からは1000r
pm×(1−0.03)=970rpmに対応した周波
数で、第6気筒用クロックジェネレータ24からは10
00rpmに対応した周波数で、パルス信号が出力され
る。
【0034】気筒判別用パタンメモリ回路40は、最
初、第1気筒用クロックジェネレータ14のゲート回路
としてのアンド回路46にハイレベル信号を出力し、他
のアンド回路48〜68にはローレベル信号を出力して
いるので、第1気筒用クロックジェネレータ14からの
パルス信号がアンド回路46およびオア回路70を介し
てパルス周波数変換用パタンメモリ回路42へ出力され
る。更に第1気筒用クロックジェネレータ14からのパ
ルス信号は気筒判別用パタンメモリ回路40にも出力さ
れ、気筒判別用パタンメモリ回路40ではこのパルスを
カウントする。カウント値が「2400」になるごと
に、このカウント値をクリアして、最初からカウントし
始めると共に、第1気筒用クロックジェネレータ14用
のアンド回路46へのハイレベル信号をローレベルと
し、第2気筒用クロックジェネレータ16用のアンド回
路48へのローレベル信号をハイレベルとする。したが
って、次は、第2気筒用クロックジェネレータ16のパ
ルス信号がアンド回路48およびオア回路70から、パ
ルス周波数変換用パタンメモリ回路42と気筒判別用パ
タンメモリ回路40とに出力されることになる。
【0035】以後、気筒判別用パタンメモリ回路40が
2400カウントする毎に、図3(b)のごとく順次ハ
イレベル信号を出力して順番にアンド回路46〜56を
切り替えることにより、第1気筒用クロックジェネレー
タ14から第6気筒用クロックジェネレータ24へと順
番に、そのパルス信号を、パルス周波数変換用パタンメ
モリ回路42および気筒判別用パタンメモリ回路40に
出力させる。
【0036】したがって、オア回路70から出力される
パルス信号は図3(c)に示すごとく、第1気筒用クロ
ックジェネレータ14から第6気筒用クロックジェネレ
ータ24までのパルス信号を、疑似的な内燃機関の回転
にしたがって、順次合成したパルス信号となる。
【0037】パルス周波数変換用パタンメモリ回路42
では、気筒用クロックジェネレータ14〜36のパルス
周波数の設定は、実際のクランク角センサが出力するパ
ルス周波数よりも600倍の周波数であるので、オア回
路70からのパルスを300カウントする毎に、出力信
号のレベルを反転させることにより、周波数を1/60
0にして、図3(d)に示す適切な疑似クランク角セン
サパルス信号を形成し、ECU用インターフェース部1
0を介してECU44へ出力する。この疑似クランク角
センサパルス信号は、図3(d)に示すごとくの回転数
の変動を示している。
【0038】この疑似クランク角センサパルス信号およ
びシグナルジェネレータ6からの他のセンサの疑似信号
を受け取ったECU44は、その信号状態に基づいてプ
ログラム処理により演算を行い、その演算結果に応じて
内燃機関や車両の各部を制御するための制御信号等の信
号を出力する。
【0039】検査装置2では、この制御信号等の信号を
ECU用インターフェース部10を介して受信して、計
測信号処理部8にてホストコンピュータ43にて判別可
能なデジタルデータに変換する。図2に示した計測処理
(S150)にては、このデジタルデータを計測信号処
理部8から読み取って記録・解析することになる。計測
処理(S150)が終了すれば、再設定するか否かが判
定され(S160)、人の入力や予め記憶媒体に記憶し
ていたデータにより再設定であると判断されれば、ステ
ップS110に戻って、再度、回転数設定(S11
0)、各気筒の変動率設定(S120)、および他のセ
ンサの出力設定(S130)を行って、異なる状態の疑
似信号の基で前述した処理を実行して、計測データを得
る。
【0040】ステップS160にて再設定が不要なら
ば、ECU検査処理は終了する。本検査装置2は、前述
のごとく構成されているため、異常時、ここでは失火時
におけるクランク角センサの複雑なパルス出力パターン
をシミュレートすることができ、失火時に対応する処理
を行うプログラムの制御を検証することが容易となる。
【0041】尚、前述の例では、第3〜第5気筒用クロ
ックジェネレータ18〜22の出力パルスの周波数を低
くすることにより、疑似的に想定した内燃機関の特定の
気筒、ここでは第3,第4気筒の失火をシミュレートし
たが、常に一定の気筒にて失火が生じるとは限らないの
で、そのような不定な気筒にて失火が生じた場合をシミ
ュレートするために、検査装置2の作動中に、ホストコ
ンピュータ43からデコーダ12にコマンドを送出する
ことにより、各気筒の変動率を時間の経過とともにある
いは内燃機関の回転とともに変更して行っても良い。
【0042】更に、ホストコンピュータ43に、変動が
存在する状態と変動が存在しない状態との頻度を設定し
て、その頻度に応じて、定期的にあるいは乱数を用いて
ランダムに、ホストコンピュータ43からデコーダ12
へ、変動が存在する設定と変動が存在しない設定とを出
力することにより、時々失火が生じる状態をシミュレー
トしても良い。例えば、15回転に3回は、前述したご
とく失火で周波数が変動している疑似パルス信号をEC
U44に出力し、他の12回は全気筒の変動率=0%と
して全気筒一定の周波数の疑似パルス信号をECU44
に出力しても良い。
【0043】また、前述の例では、失火に伴うクランク
角センサの疑似パルス信号を作成したが、例えば、エア
コンオン/オフ等の内燃機関への負荷変動に伴う回転数
の変動、あるいはその負荷に対して行われる内燃機関の
回転数アップ制御による回転数の上昇等を疑似信号とし
て出力することも、ホストコンピュータ43が時間の経
過あるいは内燃機関の回転とともに、所定のパターンで
各気筒用クロックジェネレータ14〜36の発生パルス
周波数を下降させたり上昇させたりすることで容易に実
現できる。パルス信号の周波数の変動は、デコーダ12
自身が行えるようにデコーダ12を構成し、ホストコン
ピュータ43は、計測処理(S150)中には、デコー
ダ12に対するクランク角センサ出力値や変動率の切り
替えを行わないようにしても良い。
【0044】また、前述の例では、6気筒の内燃機関で
あったので、クロックジェネレータ14〜36の内、ク
ロックジェネレータ14〜24のみにパルス信号を発生
させたが、12気筒ならば全てのクロックジェネレータ
14〜36を用いて、疑似クランク角パルス信号を形成
する。
【0045】尚、気筒用クロックジェネレータ14〜3
6はパルス発生手段に該当し、気筒判別用パタンメモリ
回路40がパルスカウント手段および選択出力手段に該
当し、パルス周波数変換用パタンメモリ回路42が低周
波数変換手段に該当する。 [その他]前記デコーダ12はハードウエアロジックに
よるデジタル回路として構成されたものであったが、C
PUを用いたソフトウエアロジックにて処理するもので
も良い。
【0046】また、各気筒用クロックジェネレータ14
〜36は、パルスの周波数が可変であったが、特定の回
転数変動のみを出力する専用の検査装置として用いるな
らば、クロックジェネレータ14〜36はパルス周波数
が固定されたものでも良く、特定の回転数変動のパター
ンに対応するように、固定パルス周波数のクロックジェ
ネレータを組み合わせて用いれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の疑似パルス信号出力装置を適用した
検査装置のブロック図である。
【図2】 ホストコンピュータが実行するECU検査処
理のフローチャートである。
【図3】 パルス信号の合成出力処理を示すタイミング
チャートである。
【符号の説明】
2…検査装置 4…疑似パルス信号出力部 6…シグナルジェネレータ 8…計測信号処理部 10…ECU用インターフェース部 12…デコーダ 14,16,18,20,22,24,26,28,3
0,32,34,36…クロックジェネレータ 38…パルス合成部 40…気筒判別用パタンメモリ
回路 42…パルス周波数変換用パタンメモリ回路 43…
ホストコンピュータ 44…ECU 46,48,50,52,54,56,58,60,6
2,64,66,68…アンド回路 70…オア回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力されたパルス信号に基づいて制御を行
    う制御装置の動作を検査するために疑似パルス信号を出
    力する疑似パルス信号出力装置であって、 すくなくとも2種の周波数のパルスを組み合せたパルス
    信号を繰り返し出力することを特徴とする疑似パルス信
    号出力装置。
  2. 【請求項2】少なくとも1つが、他とはそのパルスの周
    波数が異なる複数のパルス発生手段と、 前記複数のパルス発生手段からのパルス信号を所定の順
    序で繰り返し選択して出力する選択出力手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1記載の疑似パルス信
    号出力装置。
  3. 【請求項3】パルスの周波数が可変である複数のパルス
    発生手段と、 前記複数のパルス発生手段からのパルス信号を所定の順
    序で繰り返し選択して出力する選択出力手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1記載の疑似パルス信
    号出力装置。
  4. 【請求項4】更に、前記選択出力手段が出力するパルス
    信号のパルス数をカウントするパルスカウント手段を備
    え、 前記選択出力手段が、前記カウント手段にて所定パルス
    数がカウントされる毎に、前記パルス発生手段を所定の
    順序で繰り返し選択することを特徴とする請求項2また
    は3記載の疑似パルス信号出力装置。
  5. 【請求項5】更に、前記選択出力手段が出力するパルス
    信号を、このパルス信号よりも低周波数に変換して出力
    する低周波数変換手段を備えたことを特徴とする請求項
    2〜4のいずれか記載の疑似パルス信号出力装置。
  6. 【請求項6】前記制御装置が、内燃機関を搭載した自動
    車の制御装置であり、出力する疑似パルス信号が前記内
    燃機関の失火時の内燃機関回転数センサのパルス信号を
    疑似的に表すものであることを特徴とする請求項1〜5
    のいずれか記載の疑似パルス信号出力装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004361292A (ja) * 2003-06-05 2004-12-24 Toyota Motor Corp 電子制御ユニットの自動検査装置

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