JP2000314093A - 繊維状物処理剤 - Google Patents

繊維状物処理剤

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JP2000314093A
JP2000314093A JP11119565A JP11956599A JP2000314093A JP 2000314093 A JP2000314093 A JP 2000314093A JP 11119565 A JP11119565 A JP 11119565A JP 11956599 A JP11956599 A JP 11956599A JP 2000314093 A JP2000314093 A JP 2000314093A
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acid
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hydrophobic resin
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Katsuhisa Kamio
克久 神尾
Masahiro Okuya
正宏 奥谷
Iwao Kuroda
巌 黒田
Kazuo Hosoda
和夫 細田
Yukiro Kamata
幸郎 釜田
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Miyoshi Yushi KK
Miyoshi Oil and Fat Co Ltd
Original Assignee
Miyoshi Yushi KK
Miyoshi Oil and Fat Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂、ゴム、ワックス等の疎水性樹脂を
水に分散させた分散液は繊維状物の諸物性を向上させる
ための処理剤として用いられている。繊維状物の諸物性
をより向上するには疎水性樹脂の融点が高い方が好適で
あるが、融点を高くすると分散液の安定性を高めるため
に分散剤を多量に添加しなければならず、繊維状物の物
性を低下させる虞れがあった。また従来、高融点の疎水
性樹脂を用いた場合には、処理後の繊維状物を加熱処理
しないと、繊維状物表面の白化や粉ふきを生じる等の問
題があった。 【解決手段】 本発明の繊維状物処理剤は、疎水性樹脂
が、該疎水性樹脂を溶解し得る有機溶媒溶液とともに分
散安定化剤を含む水中に分散していることを特徴とする
もので、高融点の疎水性樹脂を用いた場合でも、少ない
分散安定化剤の使用で安定な分散液となるとともに、加
熱処理等が不要であり、繊維状物の諸物性をより効果的
に高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は繊維状物処理剤に関
し、詳しくは、紙、パルプ、各種繊維織物、不織布等の
繊維状物の、剛性、柔軟性、耐水性、撥水・撥油性、平
滑性、耐食性、耐熱性、表面光沢、繊維状物の成形体を
得る際の離型性等の諸物性を向上させる等の目的で利用
される繊維状物処理剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】紙、パ
ルプ、各種繊維の織物、不織布等の繊維状物の平滑性、
耐水性、撥水・撥油性、離型性等の物性を改善する目的
で、従来より石油ワックス、合成ワックス、動植物系ワ
ックス等のワックス類、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂等
の合成樹脂、合成ゴム等の疎水性樹脂を水に分散させた
分散液が繊維状物処理剤として用いられている。
【0003】ところで、繊維状物の上記した各物性改良
のためには、一般に繊維状物処理剤に用いる疎水性樹脂
は融点が高い方が有利である場合が多い。このため、繊
維状物処理剤の性能を追求するほど、より融点の高い疎
水性樹脂が繊維状物処理剤に使用される傾向にある。
【0004】しかしながら、繊維状物処理剤に高融点の
疎水性樹脂を用いた場合、繊維状物を処理後に、更に加
熱処理工程を設けないと均一な処理剤の被膜が形成され
にくく、加熱処理工程を設けない場合、しばしば繊維状
物表面が白化したり粉ふき状態となるという問題があっ
た。更に、融点の高い疎水性樹脂ほど水に分散し難く、
高融点の疎水性樹脂を良好に水分散させるためには多量
の分散安定化剤が必要となる。しかしながら分散安定化
剤を多量に含有する処理剤で繊維状物の処理を行うと、
繊維状物が紙の場合には湿潤強度低下やサイズ性の低下
を引き起こしたり、繊維状物が織物や不織布等の場合に
は洗濯堅牢度や摩擦堅牢度の低下をきたす等の虞れがあ
る。更に、たとえこのような問題を生じないとしても、
分散安定化剤が多量に添加されていると、繊維状物の剛
性、柔軟性、耐水性、撥水・撥油性、平滑性、耐食性、
耐熱性、表面光沢を、予期した程には向上し得なくなる
という問題があり、特に低分子量の分散安定化剤を多用
した場合にこの傾向が顕著となるという問題があった。
【0005】また高融点の疎水性樹脂を用いた繊維状物
処理剤の場合、上記したように繊維状物を処理した後に
加熱処理工程が必要となるが、コスト面、スペース面か
ら加熱処理工程を設けることのできない場合も多々あ
り、加熱処理工程を必要とせず、しかも繊維状物の諸物
性をより高め得る繊維状物処理剤が望まれていた。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たもので、融点の高い疎水性樹脂を用いた場合でも処理
後に繊維状物の加熱処理工程を必要とせず、乾燥後の被
膜が均一で目的とする性能が十分に発揮される繊維状物
処理剤を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち本発明の繊維状物処
理剤は、疎水性樹脂が、該疎水性樹脂を溶解し得る有機
溶媒とともに分散安定化剤を含む水中に分散しているこ
とを特徴とする。
【0008】本発明において、分散安定化剤として、カ
チオン化度30%以上、平均分子量30万以上のカチオ
ン性高分子化合物、平均分子量100万以上のアニオン
性高分子化合物の少なくとも一方を必須成分として含有
することが好ましい。また分散安定化剤として、鹸化度
70〜90%、平均分子量5万〜30万のポリビニルア
ルコールを含有するものでも良く、上記カチオン化度3
0%以上、平均分子量30万以上のカチオン性高分子化
合物、平均分子量100万以上のアニオン性高分子化合
物の少なくとも一方を必須成分として含有するととも
に、更に鹸化度70〜90%、平均分子量5万〜30万
のポリビニルアルコールを含有するものでも良い。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において、繊維状物として
は紙、パルプ、天然繊維、半合成繊維、合成繊維、或い
はこれらの混紡糸等の各種繊維や各種繊維の織物、不織
布、編み物等が挙げられる。
【0010】本発明の処理剤の構成成分である疎水性樹
脂としては、熱可塑性樹脂、天然樹脂、ゴム類、ワック
ス類等が用いられる。
【0011】上記熱可塑性樹脂としては、例えばポリエ
チレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂;ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等
の芳香族ポリエステル樹脂;ポリブチレンサクシネート
等の脂肪族ポリエステル樹脂;ポリカプロラクトン樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアセタール樹脂、フッ
素系樹脂、アクリロニトリル樹脂、熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂、或いはこれらの共重合体等が挙げられる。
【0012】また天然樹脂としては、酢酸セルロース等
のセルロース系樹脂、ポリ乳酸系樹脂、変性澱粉樹脂等
の澱粉由来の樹脂等が挙げられる。
【0013】更にゴム類としては、エチレンエチルアク
リレート、エチレンビニルアクリレート、フッ素ゴム等
の熱可塑性ゴムが挙げられ、またワックス類としては、
天然ワックス、合成ワックスが使用でき、天然ワックス
としては、キャンデリラワックス、カルナバワックス、
ライスワックス、木ろう、ホホバ固体ロウ等の植物系天
然ワックス、みつろう、ラノリン、鯨ろう等の動物系天
然ワックス、モンタンワックス、オゾケライト、セレシ
ン等の鉱物系天然ワックス、パラフィンワックス、マイ
クロクリスタリンワックス、ペトロラタム等の石油系天
然ワックスが挙げられる。合成ワックスとしては、フィ
ッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックス
等の合成炭化水素類、モンタンワックス誘導体、パラフ
ィンワックス誘導体、マイクロクリスタリンワックス誘
導体等の変性ワックス、硬化ひまし油、硬化ひまし油誘
導体等の水素化ワックス、12−ヒドロキシステアリン
酸、ステアリン酸アミド、無水フタル酸イミド、塩素化
炭化水素等が挙げられる。
【0014】疎水性樹脂は単独で用いる場合に限らず、
2種以上を混合して用いることもできる。上記疎水性樹
脂は、処理対象とする繊維状物の種類、繊維状物のどの
ような物性を向上させようとするか等の目的に応じて選
択する。例えば、一般に、紙、各種繊維織物等の平滑性
を向上させる目的ではワックス類を、撥水・撥油性を向
上させる目的ではフッ素系樹脂を選択することが好まし
い。
【0015】本発明の繊維状物処理剤は、上記疎水性樹
脂が、該疎水性樹脂を溶解し得る有機溶媒溶液ととも
に、分散安定化剤を含む水に分散している。疎水性樹脂
を溶解し得る有機溶媒としては、疎水性樹脂の溶解性が
高く、且つ水に対する溶解性の低いものを選択して用い
る。有機溶媒としては、例えば、メチルエーテル、エチ
ルエーテル等のエーテル系溶媒、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン
系溶媒、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル等
のエステル系溶媒、トリクロロエチレン、塩化メチレ
ン、テトラクロロエチレン等のハロゲン化炭化水素系溶
媒、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、ヘ
キサノール、オクタノール等の高級アルコール系溶媒等
を用いることができるが、中でも酢酸エチル、トルエン
が好ましい。疎水性樹脂と有機溶媒との割合は、重量比
で疎水性樹脂:有機溶媒=80:20〜30:70が好
ましい。
【0016】一方、分散安定化剤としては、カチオン化
度30%以上、平均分子量30万以上のカチオン性高分
子化合物、平均分子量100万以上のアニオン性高分子
化合物、鹸化度70〜90%、平均分子量5〜30万の
ポリビニルアルコールを用いることが好ましい。
【0017】カチオン化度30%以上、平均分子量30
万以上のカチオン性高分子化合物としては、メタクリル
酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノ
エチル、メタクリル酸ジメチルアミノプロピル、アクリ
ル酸ジメチルアミノエチル、アクリル酸ジエチルアミノ
エチル、アクリル酸ジメチルアミノプロピル、ジメチル
アミノメチルメタクリルアミド、ジメチルアミノエチル
メタクリルアミド、ジメチルアミノプロピルメタクリル
アミド、ジメチルアミノメチルアクリルアミド、ジメチ
ルアミノエチルアクリルアミド、ジメチルアミノプロピ
ルアクリルアミド等のカチオン性アクリル系モノマー
や、これらカチオン性アクリル系モノマーにハロゲン化
アルキル、ジアルキル硫酸、モノクロル酢酸等を反応し
て得られる、例えばメタクリル酸ジメチルアミノエチル
メチルクロライド塩、メタクリル酸ジエチルアミノエチ
ルジメチル硫酸塩、メタクリル酸ジメチルアミノプロピ
ルクロル酢酸塩等の4級アンモニウム塩の単独重合体や
共重合体、更にはこれらのカチオン性アクリル系モノマ
ーと、アクリル酸アルキルエステル、アクリル酸ヒドロ
キシアルキルエステル、アクリル酸ポリオキシエチレン
エステル、アクリル酸アルコキシポリオキシエチレンエ
ステル、メタクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸
ヒドロキシアルキルエステル、メタクリル酸ポリオキシ
エチレンエステル、メタクリル酸アルコキシポリオキシ
エチレンエステル、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、ジメチルアクリルアミド、ジエチルアクリルアミ
ド、イソプロピルアクリルアミド、ジメチルメタクリル
アミド、ジエチルメタクリルアミド、メチロールアクリ
ルアミド、モルホリルアクリルアミド等のアクリルモノ
マーや、エチルビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニ
ルエーテル、トリエチレングリコールビニルエーテル、
メトキシトリエチレングリコールビニルエーテル等のビ
ニルエーテル類、ヒドロキシエチルアリルエーテル、テ
トラエチレングリコールアリルエーテル、メトキシエチ
レングリコールアリルエーテル等のアリルエーテル類、
酢酸ビニル、モノクロル酢酸ビニル、ピバリン酸ビニル
等のカルボン酸ビニル類、ビニルピリジン、ビニルイミ
ダゾール、メチルビニルイミダゾール等のビニルアミン
類、ジアリルアンモニウムクロライド、或いは上記カチ
オン性アクリル系モノマーと共重合可能な不飽和結合を
有するモノマーとの共重合体等のアクリル系ポリマーが
挙げられる。
【0018】更にアクリル系ポリマー以外のカチオン系
高分子化合物として、ポリエチレンイミン、ポリプロピ
レンイミン、ポリ−3−メチルプロピルイミン、ポリ−
2−エチルプロピルイミン等の環状イミンの重合体、ポ
リビニルアミン、ポリアリルアミン等の不飽和アミンの
重合体等や、これらの4級アンモニウム塩等のカチオン
系ポリマーが挙げられる。またこれらのカチオン系ポリ
マーに、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アシル
基、ポリオキシアルキレン基、カルボキシアルキル基等
を付加したものでも良い。アルキル基はアルキルハライ
ドを、ヒドロキシアルキル基は1,2−エポキシアルカ
ンを、アシル基はアシルハライドを、ポリオキシアルキ
レン基は酸化エチレンを、カルボキシアルキル基はモノ
クロル酢酸やアクリル酸等を、それぞれカチオン系ポリ
マーと反応させることにより付加させることができる。
【0019】カチオン系高分子化合物は、シュウ酸、マ
ロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン
酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸等の二塩基
酸類や、これら二塩基酸類のアルキルエステル類、ヘキ
サメチレンジイソシアネートグリシジルエーテル、ジフ
ェニルメタンジイソシアネート等のジイソシアネート
類、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエ
チレングリコールジグリシジルエーテル、オルソフタル
酸ジグリシジルエーテル等のジエポキシ類、ソルビタン
ポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリ
グリシジルエーテル等のポリグリシジルエーテル類、尿
素、グアニジン類、二塩基酸ジハライド、ジアルデヒド
等で架橋したものでも良い。
【0020】本発明において、上記したカチオン系高分
子化合物のうち、カチオン性アクリル系モノマーのなか
でもメタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸
ジエチルアミノエチル、アクリル酸ジメチルアミノエチ
ル、アクリル酸ジエチルアミノエチルの単独重合体や、
これらカチオン性アクリル系モノマーの2種又は3種以
上の共重合体、或いはこれらカチオン性アクリル系モノ
マーを主体とする、他のモノマーとの共重合体が特に好
ましい。カチオン系高分子化合物として、カチオン性ア
クリル系モノマーと他のモノマーとの共重合体を用いる
場合、カチオン系高分子化合物中におけるカチオン性ア
クリル系モノマーの含有率は30モル%以上であること
が好ましい。カチオン系高分子化合物は、通常、適当な
酸で中和して用いる。中和に用いる酸としては、塩酸、
硫酸、蟻酸、リン酸等の無機酸、酢酸、蓚酸、酒石酸、
リンゴ酸、安息香酸等の有機酸のいずれでも良いが、中
でも酢酸、リン酸、乳酸が安全性、価格、熱安定性、着
色性等の面で好ましい。本発明においてカチオン性高分
子化合物としては、上記した化合物のなかからカチオン
化度30%以上で、平均分子量30万以上の化合物を選
択して用いる。
【0021】平均分子量100万以上のアニオン性高分
子化合物としては、不飽和モノカルボン酸系単量体、不
飽和ジカルボン酸系単量体、不飽和スルホン酸系単量体
等の単量体の単独重合体やこれら単量体相互の共重合
体、これら不飽和モノカルボン酸系単量体、不飽和ジカ
ルボン酸系単量体、不飽和スルホン酸系単量体等の単量
体と、共重合可能な他の単量体(以下、単に他の単量体
と呼ぶ。)との共重合体等が挙げられる。不飽和モノカ
ルボン酸系単量体としては、アクリル酸、メタクリル
酸、クロトン酸やこれらの酸の中和物、部分中和物等が
挙げられ、不飽和ジカルボン酸系単量体としては、マレ
イン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸やこれら
の酸の中和物、部分中和物等が挙げられ、不飽和スルホ
ン酸系単量体としては、ビニルスルホン酸、アリルスル
ホン酸、メタクリルスルホン酸、スチレンスルホン酸、
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、
スルホエチル(メタ)アクリレート、スルホエチルマレ
イミド、3−アリロキシ−2−ヒドロキシプロパンスル
ホン酸やこれらの中和物、部分中和物等が挙げられる。
【0022】アニオン性高分子化合物として、上記不飽
和モノカルボン酸系単量体、不飽和ジカルボン酸系単量
体、不飽和スルホン酸系単量体等の単量体と他の単量体
との共重合体を用いる場合、他の単量体としては特に制
限はないが、例えば(メタ)アクリルアミド、イソプロ
ピルアミド、t−ブチル(メタ)アクリルアミド等のア
ミド系単量体、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、
スチレン、2−メチルスチレン、酢酸ビニル等の疎水性
単量体、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポ
リプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ア
リルアルコール、ポリエチレングリコールモノアリルエ
ーテル、ポリプロピレングリコールモノアリルエーテ
ル、3−メチル−3−ブテン−1−オール(イソプレノ
ール)、ポリエチレングリコールモノイソプレノールエ
ーテル、ポリプロピレングリコールモノイソプレノール
エーテル、3−メチル−2−ブテン−1−オール(プレ
ノール)、ポリエチレングリコールモノプレノールエス
テル、ポリプロピレングリコールモノプレノールエステ
ル、2−メチル−3−ブテン−2−オール(イソプレン
アルコール)、ポリエチレングリコールモノイソプレン
アルコールエーテル、ポリプロピレングリコールモノイ
ソプレンアルコールエーテル、N−メチロール(メタ)
アクリルアミド、グリセロールモノアリルエーテル、ビ
ニルアルコール等の水酸基含有単量体、(メタ)アクリ
ルアミドメタンホスホン酸、(メタ)アクリルアミドメ
タンスルホン酸メチルエステル、2−(メタ)アクリル
アミド−2−メチルプロパンホスホン酸等のリン含有単
量体、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリ
レート、エトキシプロピレングリコール(メタ)アクリ
レート等を挙げることができる。
【0023】アニオン性高分子化合物は、シュウ酸、マ
ロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン
酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸等の二塩基
酸類や、これら二塩基酸類のアルキルエステル類、ヘキ
サメチレンジイソシアネートグリシジルエーテル、ジフ
ェニルメタンジイソシアネート等のジイソシアネート
類、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエ
チレングリコールジグリシジルエーテル、オルソフタル
酸ジグリシジルエーテル等のジエポキシ類、ソルビタン
ポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリ
グリシジルエーテル等のポリグリシジルエーテル類、尿
素、グアニジン類、二塩基酸ジハライド、ジアルデヒド
等で架橋したものでも良い。
【0024】本発明においてアニオン性高分子化合物と
しては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸や、こ
れらの酸の中和物、部分中和物を単量体とする単独重合
体や共重合体、あるいはこれらの単量体を主体とする他
の単量体との共重合体が好ましい。またアニオン性高分
子化合物は、通常、適当な塩基性化合物で中和して用い
る。中和に用いる塩基性化合物として、アルカリ金属の
水酸化物、アルカリ土類金属の水酸化物、モノエタノー
ルアミン、ジイソプロパノールアミン等のアミン化合
物、アンモニア等が用いられる。本発明においてアニオ
ン性高分子化合物は、上記したものの中から平均分子量
100万以上のものを選択して用いる。
【0025】また分散安定化剤として用いる鹸化度70
〜90%、平均分子量5〜30万のポリビニルアルコー
ルの鹸化度は、水酸基価から算出することができる。
【0026】上記カチオン性高分子化合物のカチオン化
度とは、カチオン性高分子化合物を構成するカチオン系
モノマー成分のモル%を表すもので、コロイド滴定によ
るコロイド価の測定と、カチオン性高分子化合物を構成
するモノマーの分子量より算出することができる。尚、
上記平均分子量は、数平均分子量を意味する。
【0027】本発明の繊維状物処理剤は、分散安定化剤
として上記カチオン化度30%以上で平均分子量30万
以上のカチオン性高分子化合物、平均分子量100万以
上のアニオン性高分子化合物、鹸化度70〜90%で平
均分子量5〜30万のポリビニルアルコールのいずれか
を含有していることが好ましいが、上記カチオン性高分
子化合物とアニオン性高分子化合物の少なくとも一方を
必須として含有するものが、分散安定化剤の使用量を低
減できる点で好ましく、特に上記カチオン性高分子化合
物、アニオン性高分子化合物の少なくとも一方ととも
に、上記ポリビニルアルコールとを含有する場合、更に
分散安定化剤の使用量の低減化を図ることができるとと
もに、分散液の安定性も良好となるため、本発明処理剤
で処理する繊維状物の耐水性等の諸物性を向上する上で
好ましい。
【0028】本発明処理剤は、上記疎水性樹脂を、上記
疎水性樹脂を溶解し得る有機溶媒とともに、分散安定化
剤を含む水に添加して分散させる等の方法により得るこ
とができるが、この際、疎水性樹脂に比して有機溶媒の
量が多い場合等には、疎水性樹脂は有機溶媒に溶解し、
疎水性樹脂の有機溶媒溶液として水に分散させる。また
疎水性樹脂に比して有機溶媒の量が少ない場合や、疎水
性樹脂の有機溶媒に対する溶解度が低い場合等には、疎
水性樹脂は有機溶媒に溶解せず、有機溶媒で膨潤した疎
水性樹脂を水に分散させることとなる。尚、有機溶媒に
対する樹脂の溶解性が不足していたり、有機溶媒の使用
量を低減化する必要がある場合等には加圧下に分散させ
るようにすると、効率よく分散させることができる。
【0029】本発明処理剤を製造するには、例えば攪拌
装置を有する密閉槽内に、疎水性樹脂、有機溶媒、分散
安定化剤、水、その他必要に応じて副資材を同時に仕込
み、常圧下または加圧下に加熱攪拌して溶解と同時に分
散させる方法が簡便であるが、処理剤の濃度を上げる場
合や分散安定化剤の使用量を減らすためには、予め疎水
性樹脂の有機溶媒溶液或いは有機溶媒で膨潤した疎水性
樹脂と、分散安定化剤を含む水とをそれぞれ予め調製
し、両者を混合して分散させる方法が好ましい。また必
要により高圧ホモゲナイザー等の分散装置を併用しても
良い。
【0030】本発明の処理剤中には、本発明の所期の目
的を阻害しない範囲において、必要に応じて上記成分以
外に更に、増粘剤、表面平滑剤、離型剤、撥水剤、防錆
剤、流動性調製剤等を添加することができる。
【0031】本発明の処理剤によって繊維状物を処理す
る方法としては、本発明処理剤を繊維状物に散布、塗布
する方法、本発明の処理剤中に繊維状物を浸漬する方法
等が挙げられる。
【0032】
【実施例】以下、実施例、比較例を挙げて本発明を更に
詳細に説明する。
【0033】実施例1〜7、比較例1〜5 疎水性樹脂として融点130℃のポリエチレンワックス
と融点80℃のマイクロクリスタリンワックスの6:4
混合物(重量比)を用い、表1に示す配合で、分散安定
化剤、酢酸エチル、脱イオン水とともにオートクレーブ
に仕込み、カチオン性高分子化合物を用いた場合には水
酸化ナトリウムでpHを8に調整して密閉し、150℃
に加熱して10,000r.p.m.で1分間撹拌した後、4
00r.p.m.で撹拌しながら40℃まで冷却して、疎水性
樹脂と酢酸エチルの混合物が水中に乳化したO/W型エ
マルジョン(処理剤)を得た。得られた各処理剤中に分
散している疎水性樹脂と酢酸エチルの混合物の粒子径を
比較するために、処理剤の製造直後に減圧下に各処理剤
の酢酸エチルを除去した後、粒度分布測定装置(堀場製
作所株式会社製:LA−910型粒度分布測定装置)に
て疎水性樹脂の粒子径を測定した。またこの処理剤を、
20℃と40℃の雰囲気下で保持し、それぞれの温度に
おける分散液の経時安定性を評価した。これらの結果を
表1にあわせて示す。
【0034】
【表1】
【0035】尚、表1に示した分散液の経時安定性は、
100mlのスクリュー管に処理剤50mlを入れ、2
0℃と40℃の恒温槽中で静置した後、一カ月後及び二
カ月後の分散状態を目視観察し、 ○・・・分離が認められない。 △・・・分離が認められるが、スクリュー管の横倒し、
立て直し操作を10回繰り返すと、再分散して均一とな
る。 ×・・・分離が認められると共に沈降物がハードケーキ
状となり、スクリュー管の横倒し、立て直し操作を10
回繰り返しても再分散しない。 として評価した。
【0036】また上記表1に示す分散安定化剤、界面活
性剤等は以下の通りである。
【0037】(1)分散安定化剤 カチオン性高分子化合物 ・カチオン−A:メタクリル酸ジメチルアミノエチル/
アクリルアミド(重量比で80:20)共重合体(カチ
オン化度64%、平均分子量600万) ・カチオン−B:メタクリル酸ジエチルアミノエチル/
アクリルアミド/メタクリルアミド(重量比で93:
5:2)共重合体(カチオン化度84%、平均分子量5
00万) ・カチオン−C:メタクリル酸ジエチルアミノエチル/
アクリルアミド(重量比で50:50)共重合体(カチ
オン化度31%、平均分子量800万)
【0038】アニオン性高分子化合物 ・アニオン−A:アクリルアミド/メタクリル酸(重量
比で25:75)共重合体(平均分子量800万) ・アニオン−B:アクリルアミド/メタクリルアミド/
メタクリル酸(重量比で55:10:35)共重合体
(平均分子量1600万) ・アニオン−C:アクリルアミド/メタクリル酸/アク
リル酸(重量比で70:10:20)共重合体(平均分
子量1800万)
【0039】ポリビニルアルコール(PVA) ・PVA−A:鹸化度88.0%、平均分子量21万の
ポリビニルアルコール ・PVA−B:鹸化度71.5%、平均分子量9万のポ
リビニルアルコール
【0040】(2)界面活性剤 ・界面活性剤−A:ポリオキシエチレン(10モル)オ
レイルエーテル ・界面活性剤−B:ポリオキシエチレン(20モル)ソ
ルビタンモノステアレート ・界面活性剤−C:ポリオキシエチレン(7モル)ノニ
ルフェニルエーテル
【0041】上記実施例1〜7、及び分散液が得られた
比較例1〜4の各処理剤を、中性上質紙(坪量70g/
2)にバーコーターNo.10で塗工し、40℃の熱
風乾燥機中で30分間乾燥した後、それぞれの試料を2
つに分け、1つはそのまま処理をせず、他の1つははフ
ェロ板に挟み、株式会社羽島製全自動転写プレス:HP
−84にて100℃、200g/cm2の条件にて1分
間プレス処理した。プレス処理前の試料とプレス後の試
料を、JIS−P−8111に準じて20℃×60%R
Hで前処置を行った後、目視にて外観の良否を評価し、
更に塗工紙の耐水性をJIS P−8140に準じ、5
分後の吸水度で評価し、表面の光沢(75度鏡面光沢
度)をJIS P−8142に準じて測定した。プレス
前の試料の評価結果を表2に、プレス後の試料の評価結
果を表3に示す。
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】外観は、 ◎:塗膜が均一で光沢がある。 ○:塗膜が均一でやや光沢がある。 △:塗膜は均一だが光沢に乏しい。 ×:塗膜が不均一で白化している。 として評価した。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の繊維処理
剤は、疎水性樹脂を、該疎水性樹脂を溶解し得る有機溶
媒とともに、分散安定化剤を含む水に分散せしめた構成
としたため、高融点の疎水性樹脂を用いた場合でも、処
理後の繊維状物を加熱処理する工程が不要であり、従来
と同様の工程で繊維状物を処理した後、常温で又は簡単
な乾燥装置で乾燥するのみの操作を行うだけで、繊維状
物に均一で透明な被膜を形成させることができる。
【0046】本発明において、分散安定化剤としてカチ
オン化度30%以上、平均分子量30万以上のカチオン
性高分子化合物、平均分子量100万以上のアニオン性
高分子化合物の少なくとも一方を必須として含有する場
合、分散安定化剤の使用量を低減化でき、特に上記カチ
オン性高分子化合物、アニオン性高分子化合物の少なく
とも一方とともに、鹸化度70〜90%、平均分子量5
〜30万のポリビニルアルコールを併用した場合には、
更に少ない分散安定化剤の使用で、疎水性樹脂を安定に
水に分散させることができ、分散安定化剤の多量使用に
より繊維状物の耐水性等の諸物性低下をきたす虞れがな
く、繊維状物の剛性、柔軟性、耐水性、撥水・撥油性、
平滑性、耐食性、耐熱性、表面光沢、繊維状物の成形体
を得る際の離型性等の諸物性を効果的に改良することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒田 巌 愛知県岩倉市野寄町西出1番地の1 ミヨ シ油脂株式会社名古屋工場内 (72)発明者 細田 和夫 愛知県岩倉市野寄町西出1番地の1 ミヨ シ油脂株式会社名古屋工場内 (72)発明者 釜田 幸郎 愛知県岩倉市野寄町西出1番地の1 ミヨ シ油脂株式会社名古屋工場内 Fターム(参考) 4L033 AB01 AC02 AC03 AC04 AC05 AC09 AC15 BA01 CA19 CA29 CA48 4L055 AG51 AG64 AG71 AG72 AG89 AG97 AH33 AH50 AJ02 EA29 EA30 EA33 FA12 FA13 FA14 FA16 FA19 GA47

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 疎水性樹脂が、該疎水性樹脂を溶解し得
    る有機溶媒とともに分散安定化剤を含む水中に分散して
    いることを特徴とする繊維状物処理剤。
  2. 【請求項2】 分散安定化剤が、カチオン化度30%以
    上、平均分子量30万以上のカチオン性高分子化合物、
    平均分子量100万以上のアニオン性高分子化合物の少
    なくとも一方を必須成分として含有する請求項1記載の
    繊維状物処理剤。
  3. 【請求項3】 分散安定化剤として、鹸化度70〜90
    %、平均分子量5万〜30万のポリビニルアルコールを
    含有する請求項1又は2記載の繊維状物処理剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005299011A (ja) * 2004-04-12 2005-10-27 Kao Corp 紙質向上剤
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