JPH09111662A - 衣料用処理剤組成物及び衣料用処理物品並びに衣料の処理方法 - Google Patents

衣料用処理剤組成物及び衣料用処理物品並びに衣料の処理方法

Info

Publication number
JPH09111662A
JPH09111662A JP26537295A JP26537295A JPH09111662A JP H09111662 A JPH09111662 A JP H09111662A JP 26537295 A JP26537295 A JP 26537295A JP 26537295 A JP26537295 A JP 26537295A JP H09111662 A JPH09111662 A JP H09111662A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
monomer
polymer
clothing
acid
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26537295A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Dejima
博 出島
Junichi Inokoshi
淳一 猪腰
Yasushi Yoshida
靖 吉田
Yasuhiro Doi
康広 土井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP26537295A priority Critical patent/JPH09111662A/ja
Publication of JPH09111662A publication Critical patent/JPH09111662A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 衣料に適度な風合い、肌ざわりを与えること
のできる衣料用処理剤組成物及び衣料用処理物品並びに
衣料の処理方法を提供する。 【解決手段】 (a) 膨潤性粘土鉱物0.1 〜10重量%、
(b) セルロース誘導体、スルホン酸基を含有するポリマ
ー及びその塩、少なくともビニル基及び/又は芳香族環
を有し、且つスルホン酸基を有する1種又は2種以上の
モノマーを用いてなるポリマー又はその塩、低級脂肪酸
ビニルエステルと不飽和カルボン酸又はこれらと共重合
可能なモノマーとを共重合することによって得られる水
性エマルジョン等の、水溶性ポリマーもしくは水性エマ
ルジョンを0.01〜20重量%を含有し更に必要に応じ (c)
分散粒子の平均粒子径が0.01〜10μmの水不溶性シリコ
ーンを0.01〜10重量%含有する衣料処理剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は衣料用処理剤組成物
及び衣料用処理物品並びに衣料の処理方法に関し、更に
詳しくは、衣料に適度な風合い、肌ざわりを与える衣料
用処理剤組成物及び衣料用処理物品並びに衣料の処理方
法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】衣料及
び繊維製品は、着用・使用及び洗濯・乾燥を繰り返すう
ちに繊維処理剤が洗い落とされたり、本来保有している
柔らかさ・嵩高さ・しっかり感等の風合いを損ない好ま
しからざる感触へと変化していく。また繊維同士の摩擦
力が増加し衣類への損傷を促進する傾向にもある。従来
より、このような現象を防止するためと、よりよい風合
いを付与するために、繊維に柔軟性及び帯電防止性を付
与する柔軟仕上げ材・帯電防止剤が多用されている。ま
た、衣類の形態を保持し、型良く仕上げる目的では糊剤
が多用されている。
【0003】現在、家庭用柔軟仕上げ剤として市販され
ている製品は、殆どが1分子中に2個の長鎖アルキル基
を有するカチオン性活性剤、就中ジ(硬化牛脂アルキ
ル)ジメチルアンモニウム塩を主成分とするものであ
り、通常、3〜15重量%の水分散液又は乳濁液として供
され、使用者は適宜希釈して水浴中で衣料に処理を施し
ている。
【0004】また、家庭用糊剤として市販されている製
品は3つに大別できる。その1つ目は液状糊であり、カ
ルボキシメチルセルロース、澱粉、ポリビニルアルコー
ル等の1〜15重量%の水溶液として供され、使用者は適
宜希釈して水浴中で衣料に処理を施している。2つ目は
乳液糊であり、ポリ酢酸ビニルエマルジョン系の共重合
物の30〜45重量%の乳濁液として供され、使用者は適宜
希釈して水浴中で衣料に処理を施している。3つ目はス
プレー糊であり、化工澱粉等2〜10重量%をエアゾール
容器に充填して供され、使用者は衣料に噴霧して処理を
施している。
【0005】現在、これらの仕上げ剤のもつ機能或いは
効果は、日常生活の中で定着し、衣料の仕上げ処理が洗
濯習慣に組み込まれた感がある。しかしながら、近年、
日常生活における衣類の多様化に伴い、綿、麻などのよ
うな天然素材を用いた繊維に対する嗜好性が高まってい
ることで、種々の衣料にあった仕上がり感が望まれてい
る。特にスラックス、シャツ又はジャンパー等の外衣類
に対しては、型良くしっかり仕上がり且つゴワ付かず肌
ざわりの良い仕上げ剤が望まれている。
【0006】しかし従来提供されている上記柔軟剤で
は、しっかり感を与えることができず、糊剤では、肌ざ
わりの改善されたものについての報告(特開平1−32
1981号公報)はあるものの、未だ充分とは言えな
い。
【0007】従って本発明が解決しようとする課題は、
衣料に適度な風合い、肌ざわりを与える衣料用処理剤組
成物及び衣料用処理物品並びに衣料の処理方法を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討した結果、特定の膨潤性粘土鉱
物と、特定の水溶性ポリマー或いは水性エマルジョンと
を、それぞれ特定の含有量範囲で配合して成る組成物が
上記目的を達成し得ることを見い出し本発明を完成する
に至った。
【0009】即ち本発明は、膨潤性粘土鉱物からなる
(a) 成分と、下記の(b) 成分とを含有し、 (a)成分の含
有量が0.1 〜10重量%、(b) 成分の含有量が0.01〜20重
量%であることを特徴とする衣料用処理剤組成物を提供
する。 (b)成分:下記 (i)〜 (ix) からなる群より選ばれる1
種又は2種以上の水溶性ポリマー及び/又は水性エマル
ジョン ポリマー (i) ;化工澱粉及びその誘導体 ポリマー (ii) ;セルロース誘導体 ポリマー (iii);ポリ酢酸ビニルの鹸化物及びその誘導
体 ポリマー (iv) ;少なくともビニル基及び/又は芳香族
環を有する1種又は2種以上のモノマーを重合して得ら
れ、且つスルホン酸基を含有するポリマーもしくはその
塩 ポリマー (v);N−ビニル−2−ピロリドン(D) のホモ
ポリマー ポリマー (vi) ;前記モノマー(D)と、該モノマー(D)と
共重合し得るビニル系モノマー(E) の1種又は2種以上
を重合して得られるコポリマー及びその塩(但し、コポ
リマー及びその塩のモノマー組成においてモノマー(D)
のモル分率は30%以上である。) ポリマー (vii);アクリル酸又はメタクリル酸のホモポ
リマー及びコポリマー並びにこれらの塩 エマルジョン(viii);低級脂肪酸ビニルエステル(F) と
不飽和カルボン酸(G) 、又は該(F),(G) とこれらと共重
合可能なモノマー(H) とを共重合することによって得ら
れる水性エマルジョン エマルジョン(ix);重合性芳香族系モノマー(I) の1種
又は2種以上を(共)重合するか、又は該モノマー(I)
の1種又は2種以上と、該モノマー(I) と共重合可能な
モノマー(J) の1種又は2種以上とを共重合することに
よって得られる水性エマルジョンである。
【0010】また、本発明は該衣料用処理剤組成物を、
その内部に充填した液体をその外部へ噴霧する装置を具
備した容器の中へ充填してなる衣料用処理物品を提供す
るものである。さらに本発明は上記本発明の衣料用処理
剤組成物を、衣料に噴霧することを特徴とする衣料の処
理方法を提供するものである。
【0011】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明の組成物の(a) 成分であるの膨潤性粘土鉱物につい
て使用されている「膨潤性」の用語は、粘土鉱物が水と
接触した際に層状粘土構造が膨潤し又は膨張しうる能力
を意味するものである。かかる該膨潤性粘土鉱物として
は、スメクタイト粘土と呼ばれている三層構造を有する
含水ケイ酸塩等が好適であり、例えばモンモリロナイ
ト、ビーデライト、ノントロナイト、ヘクトライト、サ
ポナイト等が挙げられる。これらのスメクタイト粘土は
市販されており、例えば、天然産精製品としては、ベン
ゲル(豊順洋行(株)製)、クニピア(クニミネ工業
(株)製)等があり、また合成系としては、スメクトン
(クニミネ工業(株)製)、ラポナイト(Laporte社
製)等がある。
【0012】本発明の組成物の(b) 成分は、以下でそれ
ぞれ詳述する (i)〜 (ix) からなる群より選ばれる1種
又は2種以上の水溶性ポリマー及び/又は水性エマルジ
ョンである。 <ポリマー(i);化工澱粉及びその誘導体>化工澱粉と
しては、ヒドロキシアルキル化澱粉(例えば、ヒドロキ
シエチル化澱粉、ヒドロキシプロピル化澱粉等)、カル
ボキシアルキル化澱粉(例えばカルボキシメチル化澱粉
等)、第4級アンモニウム基を有するカチオン化澱粉又
はこれらを酸化剤(例えばH2O2、NaClO 等)又は酵素に
より低粘度化したものが使用される。
【0013】この場合において、澱粉に対し置換基(ヒ
ドロキシアルキル基、カルボキシアルキル基、カチオン
基等)が導入される割合を示す置換度(澱粉の全水酸基
数に対し、置換基が導入される水酸基数の割合)は、化
工澱粉は、長期間保存すると変性により沈澱物が生成
し、色物の衣類に使用した時に白化現象が起こる。かか
る観点から置換度の下限は0.08重量%、更に 0.1重量%
が好ましい。
【0014】また、衣料の風合いの点から置換度の上限
は0.8 重量%であるのが好ましい。ポリマー(i) として
好ましいものは、ヒドロキシエチル化澱粉及び第4級ア
ンモニウム基を有するカチオン化澱粉であり、その平均
分子量は 5,000〜500,000が好ましい。
【0015】<ポリマー(ii);セルロース誘導体>セ
ルロース誘導体としては、ヒドロキシアルキルセルロー
ス(例えばヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等)、
アルキルセルロース(例えばメチルセルロース、エチル
セルロース等)、カルボキシメチルセルロース、第4級
アンモニウム基を有するカチオン化セルロース等が使用
される。この場合において、セルロースに対し置換基
(ヒドロキシアルキル基、アルキル基、カルボキシメチ
ル基、カチオン基等)が導入される割合を示す置換度
(セルロースの全水酸基数に対し、置換基が導入される
水酸基数の割合)は 0.5〜1.5 、好ましくは 0.6〜1.0
である。ポリマー(ii)として好ましいものは、カチオ
ン化セルロースでありその平均分子量は10,000〜500,00
0 が好ましい。
【0016】<ポリマー(iii);ポリ酢酸ビニルの鹸化
物及びその誘導体>ビニルアルコールのホモポリマー
は、ポリ酢酸ビニルを100mol%鹸化して得られる。ポリ
酢酸ビニルを不完全に鹸化すれば、ビニルアルコールと
酢酸ビニルとのコポリマー状態のものが得られる。(b)
成分として使用する場合、ポリ酢酸ビニルを70〜100mol
%、好ましくは85〜100mol%鹸化したものが好適であ
る。又、このような範囲の鹸化度のポリマーに対しカル
ボン酸変性、カチオン変性を行い、変性ポリビニルアル
コールとして使用することができる。ポリマー(iii) の
平均分子量としては 5,000〜500,000が好ましい。
【0017】<ポリマー(iv)>本発明の組成物に用いら
れるポリマー(iv)は、ビニル基及び/又は芳香族環を有
する少なくとも1種又は2種以上のモノマーを重合して
得られ、且つスルホン酸基を含有するポリマーもしくは
その塩である。
【0018】このポリマー(iv)は、例えば以下の
(イ)、(ロ)の方法等によりホモポリマー又はコポリ
マーとして得られる。 (イ)ビニル基及び/又は芳香族環を有し、且つスルホ
ン酸基を有するモノマー(A) を重合するか、又は該モノ
マー(A) と共重合可能な他のモノマー(B) とを共重合す
る。 (ロ)ビニル基及び/又は芳香族環を有し、スルホン酸
基を有しない少なくとも1種又は2種以上のモノマー
(A')を重合した後スルホン化するか、又は該モノマー
(A')と共重合可能な他のモノマー(C) とを共重合した後
スルホン化する。
【0019】上記方法(イ)において使用されるモノマ
ー(A) としては、例えばスチレンスルホン酸、2−アク
リルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、アリルス
ルホン酸、ビニルスルホン酸、メタリルスルホン酸、ス
ルホプロピルメタクリレート、α−メチルスチレンスル
ホン酸、ビニルトルエンスルホン酸、ビニルナフタレン
スルホン酸、インデンスルホン酸等、及びこれらの塩が
挙げられる。
【0020】また、モノマー(B) としては、アクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、ヒド
ロキシエチルアクリル酸、ヒドロキシエチルメタクリル
酸、エチレン、プロピレン、n−ブテン、イソブテン、
ペンテン、イソプレン、2−メチル−1−ブテン、n−
ヘキセン、2−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1
−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、2−エチル−
1−ブテン、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルト
ルエン、ビニルナフタレン、インデン、ブタジエン、シ
クロペンタジエン、ジシクロペンタジエン等が挙げられ
る。これらの中でもアクリル酸、メタクリル酸、マレイ
ン酸、無水マレイン酸、ヒドロキシエチルアクリル酸、
ヒドロキシエチルメタクリル酸等の水溶性モノマー及び
これらのモノマーの塩が好ましい。特にアクリル酸、メ
タクリル酸、マレイン酸及びそれらの塩とスチレンが好
ましい。
【0021】(イ)の方法においてポリマー(iv)をコポ
リマーとして得る場合には、スルホン酸基を有している
上記モノマー(A) の割合は、重合に供する全モノマー中
の30mol%以上、好ましくは 50mol%以上配合される。
【0022】上記モノマー(A)と(B)とを組合せてポリマ
ー(iv)(コポリマー)を得る場合には、上記(A)及び(B)
中、特にスチレンスルホン酸とアクリル酸ナトリウム、
スチレンスルホン酸とスチレンの組合せが好ましい。
【0023】一方(ロ)の方法により、ポリマー(iv)を
コポリマーとして得る場合には、スルホン酸基を有しな
い上記モノマー(A')は、重合に供する全モノマー中の60
〜100 モル%、特に85〜100 モル%の配合量とすること
が好ましい。
【0024】上記(ロ)の方法に於いて使用するモノマ
ー(A')としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニ
ルトルエン、ビニルナフタレン、インデン等が挙げら
れ、これらの1種又は2種以上を重合することができ
る。これらの中でも特にスチレンが好ましい。
【0025】また(ロ)の方法においては、モノマー
(A')の1種又は2種以上と、該モノマー(A')と共重合
し得る他のモノマー(C) とを重合することもできる。こ
の場合、モノマー(C) としては、例えば、アクリル酸、
メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、ヒドロキ
シエチルアクリル酸、エチレン、ヒドロキシエチルメタ
クリル酸、プロピレン、ブテン、ペンテン、イソプレ
ン、2−メチル−1−ブテン、n−ヘキセン、2−メチ
ル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メ
チル−1−ペンテン、2−エチル−1−ブテン、ブタジ
エン、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン等が
挙げられる。
【0026】上記(ロ)の方法では、例えばポリスチレ
ン、スチレン・エチレンコポリマー、スチレン・ジイソ
ブチレンコポリマー、スチレン・ジシクロペンタジエン
コポリマー、スチレン・ビニルトルエン・α−メチルス
チレン・インデンコポリマーのようなポリマー(就中ポ
リスチレンが最も好ましい。)を得た後、得られたポリ
マーを更にスルホン化する。スルホン化は、無水硫酸、
クロルスルホン酸、無水硫酸・ルイス塩基錯体等のスル
ホン化剤を用い、任意のスルホン化方法を適用すること
により行うことができる。
【0027】スルホン化に際して、ポリマー (iv) のス
ルホン化率(ビニル基及び/又は芳香族環を有するモノ
マーに起因する骨格1個に対して、スルホン酸基が1個
ついている場合をスルホン化率 100%とする。)は、一
層水溶性を向上させて、洗濯の際に容易に除去可能とす
ることに鑑みれば60%以上とすることが好ましく、更に
好ましくは85%以上である。
【0028】このようにして得られたスルホン酸基を含
有するポリマー (iv) は、そのまま本発明組成物中に含
有することができるが、更に塩として用いることもでき
る。このような塩としては、1価の塩としてリチウム、
ナトリウム、カリウム等の金属塩、アンモニウム塩、又
はモノ、ジあるいはトリエタノールアミン、モルホリ
ン、エチルアミン、ブチルアミン等の有機アミン塩が挙
げられ、2価の塩としてカルシウム、マグネシウム、バ
リウム等のアルカリ土類金属塩、エチレンジアミン、ヘ
キサメチレンジアミン等の有機アミン塩があり、3価の
塩としてはアルミニウム塩、ジエチレントリアミン等の
有機アミン塩、又はポリエチレンイミン等の多価有機ア
ミン等が挙げられる。塩としては特にナトリウム塩が好
ましい。
【0029】本発明組成物の(b)成分として使用される
ポリマー(iv)の分子量は、一層衣料の風合いを向上させ
る為に1000以上であることが望ましく、また粘土を適度
なものとして、より使用勝手の良いものとするためには
600 万以下であることが望ましい。かかる観点から、該
ポリマー(iv)の分子量は1000〜600 万が好ましく、更に
好ましくは5000〜100万、特に好ましくは1万〜50万で
ある。
【0030】<ポリマー (v)>本発明組成物に用いられ
るポリマー (v)は、N−ビニル−2−ピロリドン (D)の
ホモポリマーである。このポリマー (v)はモノマー(D)
の重合物であり、その重量平均分子量は、前記<ポリマ
ー (iv) >同様に、一層衣料の風合いを向上させる為に
1000以上であることが望ましく、また粘土を適度なもの
として、より使用勝手の良いものとするためには600 万
以下であることが望ましい。かかる観点からポリマー
(v)の重量平均分子量は1000〜600 万が好ましく、更に
好ましくは2000〜100万である。
【0031】モノマー(D) の重合物として、例えばアイ
エスピー・ジャパン(株)のPVP Kホモポリマーシリー
ズ PVP K-15, K-30, K-60, K-90 (いずれも商標)等が
挙げられる。これらの化学構造は例えば次のようであ
る。
【0032】
【化1】
【0033】<ポリマー (vi) >本発明組成物に用いら
れるポリマー (vi) は、前記のN−ビニル−2−ピロリ
ドンモノマー(D) と、該モノマー(D) と共重合し得るビ
ニル系モノマー(E) の1種又は2種以上を重合して得ら
れるコポリマー又はその塩(但し、コポリマー又はその
塩のモノマー組成においてモノマー(D) のモル分率は30
%以上である)である。コポリマーの重量平均分子量
は、前記<ポリマー (iv) >同様に、一層衣料の風合い
を向上させる為には1000以上であることが望ましく、ま
た粘土を適度なものとして、より使用勝手の良いものと
するためには600 万以下であることが望ましい。かかる
観点からポリマー(vi)の分子量は1000〜600 万が好まし
く、更に好ましくは2000〜100万である。
【0034】モノマー(E) として使用し得るモノマーと
しては水溶性ビニルモノマー、水不溶性ビニルモノマー
又は両者の混合モノマーが挙げられる。
【0035】ここで水溶性ビニルモノマーとしては、具
体的には下記 (1)〜(11)からなるモノマー群より選ばれ
る1種又は2種以上が使用される。 (1) アクリル酸及びその塩 (2) メタクリル酸及びその塩 (3) マレイン酸及びその塩 (4) 無水マレイン酸 (5) 2−ヒドロキシエチルアクリル酸及びその塩 (6) 2−ヒドロキシエチルメタクリル酸及びその塩 (7) 2−ヒドロキシプロピルアクリル酸及びその塩 (8) 2−ヒドロキシプロピルメタクリル酸及びその塩 (9) アクリルアミド、メタクリルアミド、N,N −ジアル
キルアクリルアミド及びN,N−ジアルキルメタクリルア
ミド(アルキル基:炭素数1〜4のアルキル基) (10)一般式(1)で表されるモノマー、並びにその酸塩
及びその第4級アンモニウム塩
【0036】
【化2】
【0037】〔式中、 R1:水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示す。 R2,R3:同一又は異なって水素原子、炭素数1〜4のア
ルキル基、ヒドロキシエチル基、又はヒドロキシプロピ
ル基を示す。 x :1〜5の数を示す。〕 この場合において一般式(1)で表されるモノマーの具
体例として、N,N −ジメチルアミノプロピルアクリル酸
アミド、N,N −ジメチルアミノプロピルメタクリル酸ア
ミド、N,N −ジメチルアミノメチルアクリル酸アミド、
N,N −ジメチルアミノメチルメタクリル酸アミド、N,N
−ジメチルアミノエチルアクリル酸アミド、N,N −ジメ
チルアミノエチルメタクリル酸アミド、N,N −ジメチル
アミノブチルアクリル酸アミド、N,N −ジメチルアミノ
ブチルメタクリル酸アミド等が挙げられる。
【0038】一般式(1)で表されるモノマーを酸塩で
使用する場合、例えばHCl 、H2SO4、H3PO4 等の無機酸
塩、又はp−トルエンスルホン酸塩、グリコール酸、ク
エン酸、コハク酸等の有機酸塩が使用され、又、第4級
アンモニウム塩として使用する場合、一般式(1)で表
されるモノマーを従来公知の方法でCH3Cl、(CH3)2SO4
のアルキル化剤にて、第4級アンモニウム塩化したもの
が使用される。
【0039】(11)一般式(2)で表されるモノマー、並
びにその酸塩及びその第4級アンモニウム塩
【0040】
【化3】
【0041】〔式中、 R1,R2,R3:前記の意味を示す。 y :1〜5の数を示す。〕 一般式(2)で表されるモノマーの例として、アクリル
酸−N,N −ジメチルアミノエチル、アクリル酸−N,N −
ジメチルアミノメチル、アクリル酸−N,N −ジメチルア
ミノブチル、アクリル酸−N,N −ジメチルアミノプロピ
ル、メタクリル酸−N,N −ジメチルアミノエチル、メタ
クリル酸−N,N −ジメチルアミノメチル、メタクリル酸
−N,N −ジメチルアミノブチル、メタクリル酸−N,N −
ジメチルアミノプロピル、アクリル酸−N,N −ジエチル
アミノエチル、アクリル酸−N,N−ジエチルアミノメチ
ル、アクリル酸−N,N −ジエチルアミノブチル、アクリ
ル酸−N,N −ジエチルアミノプロピル、メタクリル酸−
N,N −ジエチルアミノエチル、メタクリル酸−N,N −ジ
エチルアミノメチル、メタクリル酸−N,N −ジエチルア
ミノブチル、メタクリル酸−N,N −ジエチルアミノプロ
ピル等が挙げられる。
【0042】更に、一般式(2)で表されるモノマー
は、一般式(1)で表されるモノマーの場合と同様に酸
塩又は第4級アンモニウム塩として使用し得る。このう
ち、モノマー(E) として用いられる水溶性ビニルモノマ
ーとしては、上記の(1) ,(2) ,(5) ,(6) ,(9) ,(1
0),(11)のモノマーが好ましく、より好ましくは(1) ,
(2) ,(10),(11)のモノマーである。
【0043】また、モノマー(E) における水不溶性モノ
マーとしては、例えば、酢酸ビニル、N−ビニル−2−
カプロラクタム、エチレン、プロピレン、n−ブチレ
ン、イソブチレン、n−ペンテン、イソプレン、2−メ
チル−1−ブテン、n−ヘキセン、2−メチル−1−ペ
ンテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−
ペンテン、2−エチル−1−ブテン等が挙げられる。こ
の中で、特に酢酸ビニル、N−ビニル−2−カプロラク
タムが好ましい。
【0044】上記のような2種のモノマー(D)(E)からな
るコポリマーのモノマー組成において、モノマー(D) の
モル分率は、一層水への溶解性を良好にして、本発明の
目的の達成を確実なものとする為には30%以上の共重合
物又はその塩とすることが望ましい。従って該モノマー
(D) のモル分率は30%以上、好ましくは40%以上、さら
に好ましくは50%以上である。
【0045】モノマー(E) としては、水溶性ビニルモノ
マー、水不溶性ビニルモノマー又は両者の混合モノマー
が使用されるが、水溶性ビニルモノマーを使用する方
が、共重合物又はその塩の水に対する良好な溶解性を達
成する為好ましい。
【0046】さらにポリマー(vi)としては、モノマー
(D) とモノマー(E) の共重合物の塩を用いることができ
る。このような塩としては、<ポリマー(iv)>で述べた
ものと同じものが使用し得る。
【0047】モノマー(D) とモノマー(E) のコポリマー
は、常圧下又は加圧下での従来公知のラジカル重合等に
より得ることができる。重合触媒としてアセトン等が、
又重合開始剤として、アゾビスイソブチロニトリル等が
使用できる。重合温度及び時間は、使用する重合溶媒や
モノマーの組み合わせによって異なるが、一般的には40
〜90℃で5〜20時間が適当である。
【0048】またポリマー(vi)は市販品として入手する
ことも出来、例えばアイエスピー・ジャパン(株)のPV
P/VAコポリマーシリーズPVP/VA735 (いずれも商標)等
が挙げられ、化学構造は例えば次のようである。
【0049】
【化4】
【0050】また、同社のコポリマーシリーズ Copolym
er 845, Copolymer 937, copolymer958(いずれも商
標)等が挙げられ、化学構造は例えば次の通りである。
【0051】
【化5】
【0052】さらにGAFQUAT 734, GAFQUAT 755N (いず
れもアイエスピー・ジャパン(株)製、商標)等も挙げ
られ、化学構造は例えば次の様である。
【0053】
【化6】
【0054】又、次のものも例示される(いずれもアイ
エスピー・ジャパン(株)製、商標)。
【0055】
【化7】
【0056】<ポリマー (vii)>本発明組成物に用いら
れるポリマー (vii)は、アクリル酸又はメタクリル酸の
ホモポリマー及びアクリル酸又はメタクリル酸のコポリ
マー並びにこれらの塩である。以下、アクリル酸又はメ
タクリル酸を(メタ)アクリル酸として表記する。このポ
リマー (vii)は(メタ)アクリル酸もしくはその塩のポ
リマー、又は(メタ)アクリル酸と無水マレイン酸との
コポリマー、又はアクリル酸とメタクリル酸とのコポリ
マー等であり、平均分子量は1,000〜6,000,000、好まし
くは 2,000〜1,000,000 である。
【0057】<エマルジョン(viii)>本発明組成物に用
いられるエマルジョン(viii)は、低級脂肪酸ビニルエス
テル(F) と不飽和カルボン酸(G) 又は該(F),(G) とこれ
らと共重合可能なモノマー(H) とを共重合することによ
って得られる水性エマルジョンである。
【0058】低級脂肪酸ビニルエステル(F) としては、
酢酸ビニル、酪酸ビニル、プロピオン酸ビニルが使用さ
れるが、好ましくは酢酸ビニルである。
【0059】不飽和カルボン酸(G) としては、アクリル
酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、アコニチン酸、ソルビン酸、ケイ皮
酸、α−クロロソルビン酸、シトラコン酸、p−ビニル
安息香酸等の他、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸の
ような不飽和カルボン酸のアルキル半エステル、部分エ
ステル又は部分アミドが使用される。これらの不飽和カ
ルボン酸のうち好ましい例示としてはアクリル酸、メタ
クリル酸、クロトン酸が挙げられる。また、不飽和ポリ
カルボン酸のアルキル半エステルの例としては、イタコ
ン酸モノメチル、イタコン酸モノブチル、フマル酸モノ
メチル、フマル酸モノブチル、マレイン酸モノブチル等
の炭素数1〜6の低級アルキル半エステルが挙げられ
る。
【0060】上記(F),(G) と共重合可能なモノマー(H)
としては、下記の (H-1)〜(H-7) に示されるものが使用
される。 (H-1) α, βのエチレン性不飽和ジカルボン酸のジエス
テル、例えばジブチルマレエート、ジエチルマレエー
ト、およびこれに相当するフマレート、イタコネート、
シトラコネート (H-2) エチレン (H-3) 塩化ビニルのようなハロゲン化ビニル (H-4) 塩化ビニリデンのようなハロゲン化ビニリデン (H-5) 低級脂肪酸ビニルエステル(F) と異なる低級脂肪
酸ビニルエステル (H-6) N,N−ジアルキルアクリルアミド(アルキルの炭
素数は1〜12) (H-7) 上記 (H-1)〜(H-6) に示されるものの中から選ば
れる2種以上の化合物 以上から選ばれる1種又は2種以上を乳化重合すること
によって水性エマルジョンを得る。共重合体の平均分子
量としては 1,000〜1,000,000 が好ましく、より好まし
くは10,000〜200,000 である。(F),(G),(H) の組合せと
しては、(F) 酢酸ビニル、(G) アクリル酸、メタクリル
酸、(H)(H-5)(H-6) が好ましく、より好ましくは、(F)
酢酸ビニル、(G) メタクリル酸、(H)(H-6)である。
【0061】<エマルジョン (ix) >本発明に用いられ
るエマルジョン (ix) は、重合性芳香族系モノマー(I)
から選ばれる1種又は2種以上を(共)重合することに
よって得られる水性エマルジョン、又は該モノマー(I)
の1種又は2種以上と、該モノマー(I) と共重合可能な
モノマー(J) から選ばれる1種又は2種以上とを共重合
することによって得られる水性エマルジョンである。
【0062】重合性芳香族系モノマー(I) としては、例
えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、ビニルナフタレン、インデン等が使用される。
【0063】モノマー(I) と共重合可能なモノマー(J)
としては、下記の (J-1)〜(J-7) に示されるものが使用
される。
【0064】(J-1) α,βのエチレン性不飽和ジカルボ
ン酸のジエステル、例えばジブチルマレエート、ジエチ
ルマレエート、およびこれに相当するフマレート、イタ
コネート、シトラコネート (J-2) エチレン (J-3) 塩化ビニルのようなハロゲン化ビニル (J-4) 塩化ビニリデンのようなハロゲン化ビニリデン (J-5) N,N −ジアルキルアクリルアミド(アルキルの炭
素数1〜12) (J-6) 上記 (J-1)〜(J-5) に示されるものの中から選ば
れる2種以上の化合物 以上から選ばれる1種又は2種以上を乳化重合すること
によって水性エマルジョンを得る。
【0065】共重合体の平均分子量としては、 1,000〜
1,000,000 が好ましく、より好ましくは10,000〜200,00
0 である。(I) と(J) の組合せとしては、エマルジョン
の安定性、分散性の点から(I) スチレン、ビニルトルエ
ン、(J)(J-5),(J-6)が好ましく、より好ましくは(I) ス
チレン、(J)(J-5)である。
【0066】本発明の(b) 成分としては、以上 (i)〜
(ix) の水溶性ポリマーもしくは水性エマルジョンのう
ち、(ii),(iv),(vii),(viii),(ix),が好ましく、より好
ましくは(ii),(iv), (vii),(viii) であり、更に好まし
くは(ii),(iv),である。
【0067】(b) 成分は組成物中に0.01〜20重量%、好
ましくは0.1 〜5重量%配合される。なお水性エマルジ
ョンの場合はエマルジョン中のポリマー純分がこの範囲
となるように配合する。本発明の衣料用処理剤組成物
に、更に以下に詳述する(c) 成分を配合することによ
り、より一層肌ざわり感を向上させることができる。
【0068】〔(c) 成分〕本発明組成物に使用される
(c)成分は、分散粒子の平均粒子径が、0.01〜10μmの
範囲にある水不溶性シリコーンである。
【0069】水不溶性シリコーンとしては、ジメチルポ
リシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチル
ハイドロジェンポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキ
サン、アミド変性ポリシロキサン、エポキシ変性ポリシ
ロキサン、カルボキシ変性ポリシロキサン、ポリエーテ
ル変性ポリシロキサン等が使用されるが、好ましくはジ
メチル変性シロキサン、アミノ変性シロキサンである。
これらの構造は下記に示す通りである。
【0070】
【化8】
【0071】
【化9】
【0072】
【化10】
【0073】かかるシリコーンの平均分子量は 1,000〜
1,000,000 が好ましく、より好ましくは 2,000〜100,00
0 である。これらの水不溶性シリコーンの分散粒子の平
均粒子径を10μm以下とすることにより、一層該分散粒
子が組成物中で分離を生じるおそれをなくすことができ
る。そこでシリコーンの分散粒子の好ましい平均粒子径
は0.01〜10μmであり、特に好ましくは0.01〜0.5 μm
であり、最も好ましくは0.02〜0.1 μmである。また、
水不溶性シリコーンは、上記粒子が分散された水性エマ
ルジョンの形態で配合するのが好ましい。
【0074】シリコーンの平均粒子径は、電気泳動光散
乱光度計(ELS-800, OTSUKA ELECTRONICS Co.Ltd. )及
びレーザー式回折/散乱式粒度測定装置(LA−700 HORI
BA製)を用いて測定することができる。
【0075】(c) 成分の配合量は、確実に適度な衣料の
風合い、肌触りを保つ為には10重量%以下であることが
望ましく、(c) 成分は組成物中に0.01〜10重量%、特に
0.03〜1重量%の配合量であることが好ましい。
【0076】
【発明の実施の形態】
〔任意成分〕さらに、本発明の衣料用処理剤組成物中に
は必要に応じて、ジブチルフタレート、ジブチルアジペ
ート、ジイソブチルアジペート、リン酸トリクレジル、
ブチルフタリルグリコール酸ブチルのような可塑剤(組
成物中に0〜3重量%)、第4アンモニウム塩のような
柔軟剤(組成物中に0〜5重量%)、その他、香料、殺
菌・抗菌剤、防腐剤、顔料等を添加することができる。
【0077】本発明の衣料用処理剤組成物は、上記した
(a) 、(b) 、(c) 成分及び必要に応じて配合される任意
成分を上記した割合で含有するが、残部は通常水であ
る。
【0078】〔衣料用処理物品〕以上説明した本発明の
衣料用処理剤組成物は、衣類を浸漬する方法、スプレー
装置等でスプレーして処理する方法等種々の方法で用い
ることができるが、衣料用処理組成物をより効率的かつ
衣料のムラ付き、抑制部分処理を可能にさせる点で、そ
の内部に充填した液体をその外部へ噴霧する装置を具備
した容器の中へ、充填してなる衣料用処理物品の形態で
衣料用処理に使用されるのが好ましい。このような本発
明の衣料用処理物品を用いることにより、一層処理時の
ムラ付きを抑制し、かつ部分的に処理をされる衣料に対
し極めて有効に処理を行うことができる。
【0079】本発明の衣料用処理物品に用いられる、内
部に充填した液体を外部へ噴霧する装置を具備した容器
としては、例えばエアゾル式容器、トリガー式容器又は
手動式ポンプ容器等が例示される。
【0080】例えば本発明の衣料用処理剤組成物をエア
ゾル式容器に充填してなる衣料用処理物品は、常法に従
い、エアゾル缶に噴射剤と共に本発明の衣料用処理剤組
成物を充填することにより得られる。噴射剤としては、
液化プロパン、液化ブタン及びジメチルエーテルからな
る群より選ばれる少なくとも一種、又はこれらとCO2
はN2の組み合わせを使用するのが良い。
【0081】噴射剤と本発明の衣料用処理剤組成物との
重量比率は、噴射剤/本発明の衣料用処理剤組成物=3
/97〜50/50が好ましく、さらに好ましくは5/95〜40
/60である。
【0082】〔衣料の処理方法〕本発明の衣料の処理方
法は、上記した本発明の衣料用処理剤組成物を、望まし
くは湿った状態にある処理されるべき衣料(以下、対象
物という)に対して噴霧し、衣料用処理剤組成物を対象
物の表面にムラなく塗布することにより行われる。その
際、上記したような特定の容器に充填した衣料用処理物
品にてかかる処理を行なうのが好適である。なお「濡れ
た状態にある」とは洗濯工程において脱水後から乾燥が
終了するまでの間の湿った状態をいう。
【0083】対象物としては特に限定されないが、綿、
麻、羊毛のような天然繊維織物等に対し特に有効であ
る。この他、ポリアミド、ポリエステル、ポリビニルア
セタール、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニル、ポ
リプロピレンの如き種々の合成繊維、レーヨン、アセテ
ートの如き半合成繊維にも使用できる。また、対象物に
対して本発明の衣料用処理剤組成物は10〜150 重量%程
度噴霧される。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、衣類に適度な風合い・
肌触り感を与える衣料用処理剤組成物を提供でき、特に
該衣料用処理剤組成物と上記の特定の容器とを組み合わ
せて本発明の衣料用処理物品とした場合には、従来提供
され得なかった顕著な効果を奏する衣料用処理物品が提
供されることとなり、さらに本発明の衣料用処理剤組成
物を用いることにより、衣類に適度な風合い・肌触り感
を与えることの可能な衣料の処理方法を提供することが
できる。
【0085】
【実施例】以下、実施例にて本発明を説明するが、本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。 実施例1〜70及び比較例1〜10 (a)成分として、表1に示す膨潤性粘土鉱物、(b)成分と
して表2〜8に示す水溶性ポリマーもしくは水性エマル
ジョン、(c)成分として表9に示す不溶性シリコーンを
配合して表10〜12に示す衣料用処理剤組成物を調製し
た。
【0086】この組成物をトリガー式容器に充填し、衣
料用処理物品を調製した。
【0087】
【表1】
【0088】
【表2】
【0089】
【表3】
【0090】
【表4】
【0091】
【表5】
【0092】
【表6】
【0093】
【表7】
【0094】
【表8】
【0095】
【表9】
【0096】
【表10】
【0097】
【表11】
【0098】
【表12】
【0099】<性能評価>上記の方法で得られた本発明
の衣料用処理物品及び比較物品について以下に示す方法
により、風合い、肌ざわりを評価した。 (1) 風合い・肌ざわり 20cm×20cmの木綿ブロード#60からなる試験片を作成
し、洗濯機(水容量40〜70リットル、回転羽根の回転速
度65〜90rpm 、回転角度 180〜240 °、脱水槽の回転速
度 500〜720rpm、内径40〜55cm)とJIS K3371(衣料用合
成洗剤)に規定の洗剤を用い自動洗濯操作(洗濯12分→
排水2分→脱水及びスプレー2分→給水3〜5分→すす
ぎ2分→排水2分→脱水及びスプレー2分→遠心脱水3
分)を行った。
【0100】この試験片に対し、試験片の乾燥時の重量
に対し50%o.w.f.となるよう処理剤組成物を噴霧し、ド
リップ乾燥した。即ち、試験片を脱水することなく縦方
向が垂直になるように数カ所つかみ、室温で風通しのな
いところでつるして乾燥した。このように作成した処理
試験片を未処理布を対照として、一対比較法により感触
テストにより風合いと肌ざわりを評価した。評価は比較
対照物に対し、実施例(本発明品)の方が +2:非常によい +1:やや良い 0:どちらとも言えない −1:ややわるい −2:非常に悪い と答えた人数を示す。風合い及び肌ざわりの評価結果を
表13〜15にそれぞれ示す。
【0101】
【表13】
【0102】
【表14】
【0103】
【表15】
【0104】
フロントページの続き (72)発明者 土井 康広 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膨潤性粘土鉱物からなる(a) 成分と、下
    記の(b) 成分とを含有し、(a)成分の含有量が0.1 〜10
    重量%、(b)成分の含有量が0.01〜20重量%であること
    を特徴とする衣料用処理剤組成物。 (b)成分:下記 (i)〜 (ix) からなる群より選ばれる1
    種又は2種以上の水溶性ポリマー及び/又は水性エマル
    ジョン ポリマー (i) ;化工澱粉及びその誘導体 ポリマー (ii) ;セルロース誘導体 ポリマー (iii);ポリ酢酸ビニルの鹸化物及びその誘導
    体 ポリマー (iv) ;少なくともビニル基及び/又は芳香族
    環を有する1種又は2種以上のモノマーを重合して得ら
    れ、且つスルホン酸基を含有するポリマーもしくはその
    塩 ポリマー (v);N−ビニル−2−ピロリドン(D) のホモ
    ポリマー ポリマー (vi) ;前記モノマー(D)と、該モノマー(D)と
    共重合し得るビニル系モノマー(E) の1種又は2種以上
    を重合して得られるコポリマー及びその塩(但し、コポ
    リマー及びその塩のモノマー組成においてモノマー(D)
    のモル分率は30%以上である。) ポリマー (vii);アクリル酸又はメタクリル酸のホモポ
    リマー及びコポリマー並びにこれらの塩 エマルジョン(viii);低級脂肪酸ビニルエステル(F) と
    不飽和カルボン酸(G) 、又は該(F),(G) とこれらと共重
    合可能なモノマー(H) とを共重合することによって得ら
    れる水性エマルジョン エマルジョン(ix);重合性芳香族系モノマー(I) の1種
    又は2種以上を(共)重合するか、又は該モノマー(I)
    の1種又は2種以上と、該モノマー(I) と共重合可能な
    モノマー(J) の1種又は2種以上とを共重合することに
    よって得られる水性エマルジョン
  2. 【請求項2】 分散粒子の平均粒子径が0.01〜10μmの
    範囲にある水溶性シリコン(c) を0.01〜10重量%含有す
    る請求項1記載の衣料用処理剤組成物。
  3. 【請求項3】 (b) 成分が、前記(ii)又は、(iv)である
    請求項1又は2記載の衣料用処理剤組成物。
  4. 【請求項4】 (a) 成分が、スメクタイト粘土である請
    求項1〜3の何れか1項記載の衣料用処理剤組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか1項記載の衣料用
    処理剤組成物を、その内部に充填した液体をその外部へ
    噴霧する装置を具備した容器の中へ充填してなる衣料用
    処理物品。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4の何れか1項記載の衣料用
    処理剤組成物を、衣料に噴霧することを特徴とする衣料
    の処理方法。
JP26537295A 1995-10-13 1995-10-13 衣料用処理剤組成物及び衣料用処理物品並びに衣料の処理方法 Pending JPH09111662A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26537295A JPH09111662A (ja) 1995-10-13 1995-10-13 衣料用処理剤組成物及び衣料用処理物品並びに衣料の処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26537295A JPH09111662A (ja) 1995-10-13 1995-10-13 衣料用処理剤組成物及び衣料用処理物品並びに衣料の処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09111662A true JPH09111662A (ja) 1997-04-28

Family

ID=17416273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26537295A Pending JPH09111662A (ja) 1995-10-13 1995-10-13 衣料用処理剤組成物及び衣料用処理物品並びに衣料の処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09111662A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001348779A (ja) * 2000-06-08 2001-12-21 Kao Corp スプレー用繊維製品処理剤
JP2007519811A (ja) * 2004-02-03 2007-07-19 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 布地の洗濯又は処置の用途に用いるための組成物と前記組成物の製造方法
JP2007522290A (ja) * 2004-02-03 2007-08-09 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 布地の洗濯又は処置の用途に用いるための組成物
JP2007522289A (ja) * 2004-02-03 2007-08-09 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 布地の洗濯又は処置の用途に用いるための組成物
JP2009035648A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Lion Corp 粒状洗剤組成物
US7670388B2 (en) 2005-10-14 2010-03-02 Kao Corporation Fiber-treating composition

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001348779A (ja) * 2000-06-08 2001-12-21 Kao Corp スプレー用繊維製品処理剤
JP4549492B2 (ja) * 2000-06-08 2010-09-22 花王株式会社 スプレー用繊維製品処理剤
JP2007519811A (ja) * 2004-02-03 2007-07-19 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 布地の洗濯又は処置の用途に用いるための組成物と前記組成物の製造方法
JP2007522290A (ja) * 2004-02-03 2007-08-09 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 布地の洗濯又は処置の用途に用いるための組成物
JP2007522289A (ja) * 2004-02-03 2007-08-09 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 布地の洗濯又は処置の用途に用いるための組成物
JP2010106284A (ja) * 2004-02-03 2010-05-13 Procter & Gamble Co 布地の洗濯又は処置の用途に用いるための組成物と前記組成物の製造方法
JP4943163B2 (ja) * 2004-02-03 2012-05-30 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 布地の洗濯又は処置の用途に用いるための組成物と前記組成物の製造方法
JP2013117027A (ja) * 2004-02-03 2013-06-13 Procter & Gamble Co 布地の洗濯又は処置の用途に用いるための組成物と前記組成物の製造方法
US7670388B2 (en) 2005-10-14 2010-03-02 Kao Corporation Fiber-treating composition
JP2009035648A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Lion Corp 粒状洗剤組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3912681A (en) Composition for imparting non-permanent soil-release characteristics comprising an aqueous acidic solution of polycarboxylate polymer
US3993830A (en) Soil-release finish
JPS61113880A (ja) 繊物用汚れ遊離剤、これをコーテイングした繊維製品、およびコーテイングする方法
WO2008041775A1 (en) Treatment composition for textile products
JPH09111662A (ja) 衣料用処理剤組成物及び衣料用処理物品並びに衣料の処理方法
JP3382430B2 (ja) 衣料用処理剤組成物及び衣料用処理物品並びに衣料の処理方法
JP3886582B2 (ja) 防汚剤組成物及び繊維製品の処理方法
DE60315005T2 (de) Textilpflegemittel
CA2707805C (en) Process for treatment of a fabric
US2318429A (en) Aqueous dispersion of polymerized alkyl methacrylate and method of preparing same
JP3420657B2 (ja) 衣料用処理剤組成物及び衣料用処理物品並びに衣料の処理方法
JPH10183472A (ja) 衣料用仕上げ剤組成物及び衣料の処理方法
JPS61167084A (ja) 織物コンデイシヨニング組成物
JP3382417B2 (ja) 衣料用処理剤組成物及び衣料用処理物品並びに衣料の処理方法
JPH02210073A (ja) 繊維用処理剤
JP2647950B2 (ja) 糊料組成物
JP3607442B2 (ja) 防汚剤組成物及び繊維製品の処理方法
JP3883944B2 (ja) 衣料用易洗防汚処理剤
JP2989722B2 (ja) 糊料組成物
JP2001181974A (ja) 防汚性及び/または汚れ落ち向上性を有する繊維製品用仕上げ剤組成物及び該組成物を用いた処理方法
JP2951764B2 (ja) 糊料組成物
JPS584875A (ja) 糊料組成物
JPS6316515B2 (ja)
JP2796051B2 (ja) 糊料組成物
JP2837411B2 (ja) 糊料組成物