JP2000286676A - 弾性表面波フィルター - Google Patents
弾性表面波フィルターInfo
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- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H9/00—Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
- H03H9/46—Filters
- H03H9/64—Filters using surface acoustic waves
- H03H9/6423—Means for obtaining a particular transfer characteristic
- H03H9/6433—Coupled resonator filters
- H03H9/6483—Ladder SAW filters
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- Physics & Mathematics (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 3段の梯子型弾性表面波フィルターにおい
て、通過帯域幅の狭い従来の弾性表面波フィルターと同
程度の良好なフィルター特性を確実に維持して通過帯域
の広帯域化を図ることが出来、然も、かかる性能を有す
る所望の弾性表面波フィルターが得られるまでに要する
時間及び労力を軽減する。 【解決手段】 本発明に係る3段の梯子型弾性表面波フ
ィルターにおいては、中間段における直列腕共振器6bの
共振周波数frs2と並列腕共振器7bの共振周波数f
rp2との共振周波数差Δf2を、前段及び後段の各段
における直列腕共振器6a、6cの共振周波数frs1、f
rs3と並列腕共振器7a、7cの共振周波数f rp1、f
rp3との共振周波数差Δf1、Δf3よりも大きな値
に設定する。
て、通過帯域幅の狭い従来の弾性表面波フィルターと同
程度の良好なフィルター特性を確実に維持して通過帯域
の広帯域化を図ることが出来、然も、かかる性能を有す
る所望の弾性表面波フィルターが得られるまでに要する
時間及び労力を軽減する。 【解決手段】 本発明に係る3段の梯子型弾性表面波フ
ィルターにおいては、中間段における直列腕共振器6bの
共振周波数frs2と並列腕共振器7bの共振周波数f
rp2との共振周波数差Δf2を、前段及び後段の各段
における直列腕共振器6a、6cの共振周波数frs1、f
rs3と並列腕共振器7a、7cの共振周波数f rp1、f
rp3との共振周波数差Δf1、Δf3よりも大きな値
に設定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3つの直列腕共振
器と3つの並列腕共振器とをそれぞれ直列腕と並列腕に
接続して構成される3段の梯子型弾性表面波フィルター
に関するものである。
器と3つの並列腕共振器とをそれぞれ直列腕と並列腕に
接続して構成される3段の梯子型弾性表面波フィルター
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、携帯電話機等の通信機器にお
いては、共振器フィルターとして、弾性表面波フィルタ
ーが採用されている。弾性表面波フィルターは、例えば
図3に示す如く、梯子型回路の直列腕(4)と並列腕(5)
に夫々、3つの直列腕共振器(6a)(6b)(6c)及び3つの並
列腕共振器(7a)(7b)(7c)を接続して構成される。3つの
直列腕共振器(6a)(6b)(6c)の共振周波数frs1、f
rs2、frs3はそれぞれ同一値に設定されると共
に、3つの並列腕共振器の共振周波数frp1、f
rp2、frp3はそれぞれ同一値に設定され、各直列
腕共振器の共振周波数と各並列腕共振器の共振周波数と
の共振周波数差Δf1、Δf2、Δf3は、同一値とな
っている。
いては、共振器フィルターとして、弾性表面波フィルタ
ーが採用されている。弾性表面波フィルターは、例えば
図3に示す如く、梯子型回路の直列腕(4)と並列腕(5)
に夫々、3つの直列腕共振器(6a)(6b)(6c)及び3つの並
列腕共振器(7a)(7b)(7c)を接続して構成される。3つの
直列腕共振器(6a)(6b)(6c)の共振周波数frs1、f
rs2、frs3はそれぞれ同一値に設定されると共
に、3つの並列腕共振器の共振周波数frp1、f
rp2、frp3はそれぞれ同一値に設定され、各直列
腕共振器の共振周波数と各並列腕共振器の共振周波数と
の共振周波数差Δf1、Δf2、Δf3は、同一値とな
っている。
【0003】各直列腕共振器(6a)(6b)(6c)は、図4に示
す如く、圧電性を有する基板(1)の表面に簾状の電極
(2)及び格子状の反射器(3)(3)を形成して構成されて
いる。尚、各並列腕共振器(7a)(7b)(7c)の構成について
は、各直列腕共振器(6a)(6b)(6c)と同一である。
す如く、圧電性を有する基板(1)の表面に簾状の電極
(2)及び格子状の反射器(3)(3)を形成して構成されて
いる。尚、各並列腕共振器(7a)(7b)(7c)の構成について
は、各直列腕共振器(6a)(6b)(6c)と同一である。
【0004】ところで、近年、携帯電話機においては、
通過帯域幅のより広い弾性表面波フィルターが要求され
ている。そこで、図3に示す各直列腕共振器(6a)(6b)(6
c)の共振周波数frs1、fr s2、frs3と各並列
腕共振器(7a)(7b)(7c)の共振周波数frp1、
frp2、frp3との共振周波数差Δf1、Δf2、
Δf3を大きな値に設定することによって、通過帯域の
広帯域化が図られている。
通過帯域幅のより広い弾性表面波フィルターが要求され
ている。そこで、図3に示す各直列腕共振器(6a)(6b)(6
c)の共振周波数frs1、fr s2、frs3と各並列
腕共振器(7a)(7b)(7c)の共振周波数frp1、
frp2、frp3との共振周波数差Δf1、Δf2、
Δf3を大きな値に設定することによって、通過帯域の
広帯域化が図られている。
【0005】しかしながら、3つの共振周波数差を大き
な値に設定すると、弾性表面波フィルターのフィルター
特性は以下の悪影響を受けることになる。図5は、弾性
表面波フィルターの電圧定在波比(VSWR;Voltage S
tandingWave Ratio)及び挿入損失の周波数特性を表わし
ている。細線及び太線の実線は夫々、通過帯域幅の比較
的狭い弾性表面波フィルターのVSWRの周波数特性、
及び挿入損失の周波数特性を表わし、細線及び太線の破
線は、共振周波数差を大きな値に設定した弾性表面波フ
ィルターのVSWRの周波数特性、及び挿入損失の周波
数特性を表わしている。尚、VSWRは、通過帯域内に
おいて小さい値をとることが望ましい。
な値に設定すると、弾性表面波フィルターのフィルター
特性は以下の悪影響を受けることになる。図5は、弾性
表面波フィルターの電圧定在波比(VSWR;Voltage S
tandingWave Ratio)及び挿入損失の周波数特性を表わし
ている。細線及び太線の実線は夫々、通過帯域幅の比較
的狭い弾性表面波フィルターのVSWRの周波数特性、
及び挿入損失の周波数特性を表わし、細線及び太線の破
線は、共振周波数差を大きな値に設定した弾性表面波フ
ィルターのVSWRの周波数特性、及び挿入損失の周波
数特性を表わしている。尚、VSWRは、通過帯域内に
おいて小さい値をとることが望ましい。
【0006】矢印に示す如く、共振周波数差を大きな
値に設定した弾性表面波フィルターにおけるVSWR
は、通過帯域内で、通過帯域幅の狭い弾性表面波フィル
ターに比べて増大している。又、通過帯域幅の狭い弾性
表面波フィルターにおいては、通過帯域内における挿入
損失特性曲線は略平坦であってリップルが比較的小さな
値となっているが、共振周波数差を大きな値に設定した
弾性表面波フィルターにおいては、矢印に示す如く、
挿入損失特性曲線の中心周波数f0付近に凹部が形成さ
れてリップルの値が増大している。
値に設定した弾性表面波フィルターにおけるVSWR
は、通過帯域内で、通過帯域幅の狭い弾性表面波フィル
ターに比べて増大している。又、通過帯域幅の狭い弾性
表面波フィルターにおいては、通過帯域内における挿入
損失特性曲線は略平坦であってリップルが比較的小さな
値となっているが、共振周波数差を大きな値に設定した
弾性表面波フィルターにおいては、矢印に示す如く、
挿入損失特性曲線の中心周波数f0付近に凹部が形成さ
れてリップルの値が増大している。
【0007】更に、通過帯域幅の狭い弾性表面波フィル
ターにおいては、通過帯域内と通過帯域外の低周波数側
の境界周波数帯域全域で挿入損失特性曲線は略一定の大
きな傾斜を有し、良好な遮断特性が得られているが、共
振周波数差を大きな値に設定した弾性表面波フィルター
においては、矢印に示す如く、該境界周波数帯域の一
部で挿入損失特性曲線の傾斜が緩やかになっており、遮
断特性が悪化している。
ターにおいては、通過帯域内と通過帯域外の低周波数側
の境界周波数帯域全域で挿入損失特性曲線は略一定の大
きな傾斜を有し、良好な遮断特性が得られているが、共
振周波数差を大きな値に設定した弾性表面波フィルター
においては、矢印に示す如く、該境界周波数帯域の一
部で挿入損失特性曲線の傾斜が緩やかになっており、遮
断特性が悪化している。
【0008】そこで、通過帯域幅の狭い従来の弾性表面
波フィルターと同程度の良好なフィルター特性を維持し
て通過帯域の広帯域化を図ることが可能な方法として、
上述の共振周波数差、各共振器の電極対数及び開口長か
ら決定される静電容量、直列腕共振器の並列腕共振器に
対する静電容量の比率等のパラメータを最適化する方法
が採用されている(特開平7-109980[H03H9/64]、特開平7
-109981[H03H9/64])。
波フィルターと同程度の良好なフィルター特性を維持し
て通過帯域の広帯域化を図ることが可能な方法として、
上述の共振周波数差、各共振器の電極対数及び開口長か
ら決定される静電容量、直列腕共振器の並列腕共振器に
対する静電容量の比率等のパラメータを最適化する方法
が採用されている(特開平7-109980[H03H9/64]、特開平7
-109981[H03H9/64])。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、共振周
波数差や各共振器の静電容量等を最適化する上記方法に
よれば、調整が必要なパラメータの数が多いため、試作
品を多数回繰り返し作製しなければならず、所望の性能
を有する弾性表面波フィルターが得られるまでに長い時
間と多大な労力を必要とする問題があった。又、上記方
法によって得られる弾性表面波フィルターにおいては、
通過帯域内では挿入損失、リップル及びVSWRの値を
所定値以下に抑えることが出来るが、通過帯域内と通過
帯域外の低周波数側の境界周波数帯域の一部で挿入損失
特性曲線の傾斜が緩やかになって遮断特性が悪化し、良
好なフィルター特性が得られない問題があった。本発明
の目的は、3段の梯子型弾性表面波フィルターにおい
て、通過帯域幅の狭い従来の弾性表面波フィルターと同
程度の良好なフィルター特性を確実に維持して通過帯域
の広帯域化を図ることが出来、然も、かかる性能を有す
る所望の弾性表面波フィルターが得られるまでに要する
時間及び労力を軽減することである。
波数差や各共振器の静電容量等を最適化する上記方法に
よれば、調整が必要なパラメータの数が多いため、試作
品を多数回繰り返し作製しなければならず、所望の性能
を有する弾性表面波フィルターが得られるまでに長い時
間と多大な労力を必要とする問題があった。又、上記方
法によって得られる弾性表面波フィルターにおいては、
通過帯域内では挿入損失、リップル及びVSWRの値を
所定値以下に抑えることが出来るが、通過帯域内と通過
帯域外の低周波数側の境界周波数帯域の一部で挿入損失
特性曲線の傾斜が緩やかになって遮断特性が悪化し、良
好なフィルター特性が得られない問題があった。本発明
の目的は、3段の梯子型弾性表面波フィルターにおい
て、通過帯域幅の狭い従来の弾性表面波フィルターと同
程度の良好なフィルター特性を確実に維持して通過帯域
の広帯域化を図ることが出来、然も、かかる性能を有す
る所望の弾性表面波フィルターが得られるまでに要する
時間及び労力を軽減することである。
【0010】
【課題を解決する為の手段】そこで本発明者らは、上記
本発明の目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、各段
における直列腕共振器の共振周波数と並列腕共振器の共
振周波数との共振周波数差を異なる値に設定すること
が、通過帯域幅及びフィルタ特性に影響を及ぼすことを
見い出し、本発明を完成するに至った。
本発明の目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、各段
における直列腕共振器の共振周波数と並列腕共振器の共
振周波数との共振周波数差を異なる値に設定すること
が、通過帯域幅及びフィルタ特性に影響を及ぼすことを
見い出し、本発明を完成するに至った。
【0011】本発明に係る弾性表面波フィルターは、3
つの直列腕共振器(6a)(6b)(6c)と3つの並列腕共振器(7
a)(7b)(7c)とをそれぞれ直列腕(4)と並列腕(5)に接続
して構成される3段の梯子型弾性表面波フィルターであ
って、中間段における直列腕共振器(6b)の共振周波数f
rs2と並列腕共振器(7b)の共振周波数frp2との共
振周波数差Δf2を、前段及び後段の各段における直列
腕共振器(6a)(6c)の共振周波数frs1、frs3と並
列腕共振器(7a)(7c)の共振周波数frp1、f rp3と
の共振周波数差Δf1、Δf3よりも大きな値に設定す
る。
つの直列腕共振器(6a)(6b)(6c)と3つの並列腕共振器(7
a)(7b)(7c)とをそれぞれ直列腕(4)と並列腕(5)に接続
して構成される3段の梯子型弾性表面波フィルターであ
って、中間段における直列腕共振器(6b)の共振周波数f
rs2と並列腕共振器(7b)の共振周波数frp2との共
振周波数差Δf2を、前段及び後段の各段における直列
腕共振器(6a)(6c)の共振周波数frs1、frs3と並
列腕共振器(7a)(7c)の共振周波数frp1、f rp3と
の共振周波数差Δf1、Δf3よりも大きな値に設定す
る。
【0012】本発明に係る弾性表面波フィルターにおい
ては、中間段における共振周波数差Δf2を前段及び後
段の各段における共振周波数差Δf1、Δf3よりも大
きな値に設定することによって、通過帯域幅が従来より
も広くなる。又、本発明に係る弾性表面波フィルターに
おいては、通過帯域内でVSWRが従来と同程度の小さ
な値に抑えられると共に、通過帯域内における挿入損失
特性曲線が略平坦となってリップルが従来と同程度の小
さな値に抑えられ、更に、通過帯域内と通過帯域外の境
界周波数帯域の全域で挿入損失特性曲線が略一定の大き
な傾きを有することとなって良好な遮断特性が得られ、
通過帯域幅の狭い従来の弾性表面波フィルターと同程度
の良好なフィルター特性が確実に維持される。尚、従来
よりも広い通過帯域幅、及び従来と同程度の良好なフィ
ルター特性が得られることは、実験によって実証されて
いる。
ては、中間段における共振周波数差Δf2を前段及び後
段の各段における共振周波数差Δf1、Δf3よりも大
きな値に設定することによって、通過帯域幅が従来より
も広くなる。又、本発明に係る弾性表面波フィルターに
おいては、通過帯域内でVSWRが従来と同程度の小さ
な値に抑えられると共に、通過帯域内における挿入損失
特性曲線が略平坦となってリップルが従来と同程度の小
さな値に抑えられ、更に、通過帯域内と通過帯域外の境
界周波数帯域の全域で挿入損失特性曲線が略一定の大き
な傾きを有することとなって良好な遮断特性が得られ、
通過帯域幅の狭い従来の弾性表面波フィルターと同程度
の良好なフィルター特性が確実に維持される。尚、従来
よりも広い通過帯域幅、及び従来と同程度の良好なフィ
ルター特性が得られることは、実験によって実証されて
いる。
【0013】本発明によれば、上記構成を実現するため
に調整が必要なパラメータは、各共振器(6a)(6b)(6c)(7
a)(7b)(7c)の共振周波数frs1〜frs3、frp1
〜f rp3の6種類のみであり、各共振器の共振周波数
以外のパラメータ、例えば各共振器の静電容量や静電容
量比率等を調整する必要のあった上記従来の方法に比べ
て、試作品の作製回数が減少する。この結果、所望の弾
性表面波フィルターが得られるまでに必要な時間及び労
力が軽減される。
に調整が必要なパラメータは、各共振器(6a)(6b)(6c)(7
a)(7b)(7c)の共振周波数frs1〜frs3、frp1
〜f rp3の6種類のみであり、各共振器の共振周波数
以外のパラメータ、例えば各共振器の静電容量や静電容
量比率等を調整する必要のあった上記従来の方法に比べ
て、試作品の作製回数が減少する。この結果、所望の弾
性表面波フィルターが得られるまでに必要な時間及び労
力が軽減される。
【0014】具体的には、中間段における前記共振周波
数差Δf2と前段及び後段の各段における前記共振周波
数差Δf1、Δf3との周波数差ΔFの中心周波数f0
に対する比率(以下、単に周波数差比率という)は、下記
数3で規定される範囲に設定される。
数差Δf2と前段及び後段の各段における前記共振周波
数差Δf1、Δf3との周波数差ΔFの中心周波数f0
に対する比率(以下、単に周波数差比率という)は、下記
数3で規定される範囲に設定される。
【数3】0 < ΔF/f0 < 0.02
【0015】該具体的構成によれば、周波数差比率が0
よりも大きい値であれば、従来と同程度のフィルター特
性を維持して通過帯域幅を広めることが出来る。一方、
周波数差比率を0.02以上の大きな値に設定した場合
は、通過帯域外における挿入損失が小さくなって、ノイ
ズの抑制力が低下する。従って、周波数差比率は、上記
範囲に設定することが望ましい。更に望ましくは、周波
数差比率は、下記数4で規定される範囲に設定される。
よりも大きい値であれば、従来と同程度のフィルター特
性を維持して通過帯域幅を広めることが出来る。一方、
周波数差比率を0.02以上の大きな値に設定した場合
は、通過帯域外における挿入損失が小さくなって、ノイ
ズの抑制力が低下する。従って、周波数差比率は、上記
範囲に設定することが望ましい。更に望ましくは、周波
数差比率は、下記数4で規定される範囲に設定される。
【数4】ΔF/f0 = 0.01
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、3段の梯子型弾性表面
波フィルターにおいて、通過帯域幅の狭い従来の弾性表
面波フィルターと同程度の良好なフィルター特性を確実
に維持して、通過帯域の広帯域化を図ることが出来る。
又、かかる性能を有する所望の弾性表面波フィルターが
得られるまでに要する時間及び労力が軽減される。
波フィルターにおいて、通過帯域幅の狭い従来の弾性表
面波フィルターと同程度の良好なフィルター特性を確実
に維持して、通過帯域の広帯域化を図ることが出来る。
又、かかる性能を有する所望の弾性表面波フィルターが
得られるまでに要する時間及び労力が軽減される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、図面に沿って具体的に説明する。本発明に係る弾性
表面波フィルターは、図3に示す如く梯子型回路の直列
腕(4)と並列腕(5)に夫々、3つの直列腕共振器(6a)(6
b)(6c)及び3つの並列腕共振器(7a)(7b)(7c)を接続して
構成される。各直列腕共振器(6a)(6b)(6c)は、図4に示
す如く、基板(1)上に簾状電極(2)と一対の格子状反射
器(3)(3)を形成したものである。尚、各並列腕共振器
(7a)(7b)(7c)の構成については、各直列腕共振器(6a)(6
b)(6c)と同一である。
き、図面に沿って具体的に説明する。本発明に係る弾性
表面波フィルターは、図3に示す如く梯子型回路の直列
腕(4)と並列腕(5)に夫々、3つの直列腕共振器(6a)(6
b)(6c)及び3つの並列腕共振器(7a)(7b)(7c)を接続して
構成される。各直列腕共振器(6a)(6b)(6c)は、図4に示
す如く、基板(1)上に簾状電極(2)と一対の格子状反射
器(3)(3)を形成したものである。尚、各並列腕共振器
(7a)(7b)(7c)の構成については、各直列腕共振器(6a)(6
b)(6c)と同一である。
【0018】本発明に係る弾性表面波フィルターにおい
ては、中間段における直列腕共振器(6b)の共振周波数f
rs2と並列腕共振器(7b)の共振周波数frp2との共
振周波数差Δf2は、前段及び後段の各段における直列
腕共振器(6a)(6c)の共振周波数frs1、frs3と並
列腕共振器(7a)(7c)の共振周波数frp1、frp3と
の共振周波数差Δf1、Δf3よりも大きな値に設定さ
れている。中間段における共振周波数差Δf2と前段及
び後段の各段における共振周波数差Δf1、Δf3との
周波数差ΔFの中心周波数f0に対する比率(周波数差
比率)は、例えば0.01の値に設定されている。尚、以
下の説明では、直列腕共振器(6a)(6b)(6c)の共振周波数
frs1、frs2、frs3と並列腕共振器(7a)(7b)
(7c)の共振周波数frp1、frp2、frp3との共
振周波数差Δf1、Δf2、Δf 3を、単に共振周波数
差という。
ては、中間段における直列腕共振器(6b)の共振周波数f
rs2と並列腕共振器(7b)の共振周波数frp2との共
振周波数差Δf2は、前段及び後段の各段における直列
腕共振器(6a)(6c)の共振周波数frs1、frs3と並
列腕共振器(7a)(7c)の共振周波数frp1、frp3と
の共振周波数差Δf1、Δf3よりも大きな値に設定さ
れている。中間段における共振周波数差Δf2と前段及
び後段の各段における共振周波数差Δf1、Δf3との
周波数差ΔFの中心周波数f0に対する比率(周波数差
比率)は、例えば0.01の値に設定されている。尚、以
下の説明では、直列腕共振器(6a)(6b)(6c)の共振周波数
frs1、frs2、frs3と並列腕共振器(7a)(7b)
(7c)の共振周波数frp1、frp2、frp3との共
振周波数差Δf1、Δf2、Δf 3を、単に共振周波数
差という。
【0019】本発明に係る弾性表面波フィルターにおい
ては、通過帯域幅の狭い従来の弾性表面波フィルターと
同程度の良好なフィルター特性が得られると共に、従来
よりも広い通過帯域幅が得られる。又、本発明において
は、上述の如く周波数差比率を0.01に設定するため
に調整が必要なパラメータは、図3に示す各共振器(6a)
〜(6c)(7a)〜(7c)の共振周波数frs1〜frs3、f
rp1〜frp3の6種類のみである。従って、各共振
器の共振周波数以外に、各共振器の静電容量や直列腕共
振器(6a)〜(6c)の並列腕共振器(7a)〜(7c)に対する静電
容量の比率等を調整する必要のあった従来の方法に比べ
て、試作品の作製回数が減少する。この結果、所望の性
能を有する弾性表面波フィルターが得られるまでに必要
な時間及び労力が軽減される。
ては、通過帯域幅の狭い従来の弾性表面波フィルターと
同程度の良好なフィルター特性が得られると共に、従来
よりも広い通過帯域幅が得られる。又、本発明において
は、上述の如く周波数差比率を0.01に設定するため
に調整が必要なパラメータは、図3に示す各共振器(6a)
〜(6c)(7a)〜(7c)の共振周波数frs1〜frs3、f
rp1〜frp3の6種類のみである。従って、各共振
器の共振周波数以外に、各共振器の静電容量や直列腕共
振器(6a)〜(6c)の並列腕共振器(7a)〜(7c)に対する静電
容量の比率等を調整する必要のあった従来の方法に比べ
て、試作品の作製回数が減少する。この結果、所望の性
能を有する弾性表面波フィルターが得られるまでに必要
な時間及び労力が軽減される。
【0020】次に、本発明に係る弾性表面波フィルター
における周波数差比率つき最適範囲を検討するために行
なった実験の結果について説明する。表1は、本実験に
用いた各種弾性表面波フィルターにおける共振器の共振
周波数を表わしている。尚、全ての直列腕共振器におい
て、電極対数は77本、デューティ比(電極指ピッチに
対する電極指幅の百分率)は50%、開口長は80μm
とした。又、全ての並列腕共振器において、電極対数は
37本、デューティ比は50%、開口長は170μmと
した。
における周波数差比率つき最適範囲を検討するために行
なった実験の結果について説明する。表1は、本実験に
用いた各種弾性表面波フィルターにおける共振器の共振
周波数を表わしている。尚、全ての直列腕共振器におい
て、電極対数は77本、デューティ比(電極指ピッチに
対する電極指幅の百分率)は50%、開口長は80μm
とした。又、全ての並列腕共振器において、電極対数は
37本、デューティ比は50%、開口長は170μmと
した。
【表1】
【0021】実施例1 実施例1の弾性表面波フィルターにおいては、上記表1
に示す如く、前段及び後段の各段における直列腕共振器
(6a)(6c)の共振周波数frs1、frs3を970MH
z、並列腕共振器(7a)(7c)の共振周波数frp1、f
rp3を930MHzとして、前段及び後段の各段にお
ける共振周波数差Δf1、Δf3を40MHzとする一
方、中間段における直列腕共振器(6b)の共振周波数f
rs2を975MHz、並列腕共振器(7b)の共振周波数
frp2を925MHzとして、中間段における共振周
波数差Δf2を50MHzとした。この結果、中間段に
おける共振周波数差Δf2と前段及び後段の各段におけ
る共振周波数差Δf1、Δf3との周波数差ΔFは10
MHzとなって、周波数差比率は0.01となった。
に示す如く、前段及び後段の各段における直列腕共振器
(6a)(6c)の共振周波数frs1、frs3を970MH
z、並列腕共振器(7a)(7c)の共振周波数frp1、f
rp3を930MHzとして、前段及び後段の各段にお
ける共振周波数差Δf1、Δf3を40MHzとする一
方、中間段における直列腕共振器(6b)の共振周波数f
rs2を975MHz、並列腕共振器(7b)の共振周波数
frp2を925MHzとして、中間段における共振周
波数差Δf2を50MHzとした。この結果、中間段に
おける共振周波数差Δf2と前段及び後段の各段におけ
る共振周波数差Δf1、Δf3との周波数差ΔFは10
MHzとなって、周波数差比率は0.01となった。
【0022】実施例2 実施例2の弾性表面波フィルターにおいては、上記表1
に示す如く、前段及び後段の各段における直列腕共振器
(6a)(6c)の共振周波数frs1、frs3を970MH
z、並列腕共振器(7a)(7c)の共振周波数frp1、f
rp3を930MHzとして、前段及び後段の各段にお
ける共振周波数差Δf1、Δf3を40MHzとする一
方、中間段における直列腕共振器(6b)の共振周波数f
rs2を980MHz、並列腕共振器(7b)の共振周波数
frp2を920MHzとして、中間段における共振周
波数差Δf2を60MHzとした。この結果、中間段に
おける共振周波数差Δf2と前段及び後段の各段におけ
る共振周波数差Δf1、Δf3との周波数差ΔFは20
MHzとなって、周波数差比率は0.02となった。
に示す如く、前段及び後段の各段における直列腕共振器
(6a)(6c)の共振周波数frs1、frs3を970MH
z、並列腕共振器(7a)(7c)の共振周波数frp1、f
rp3を930MHzとして、前段及び後段の各段にお
ける共振周波数差Δf1、Δf3を40MHzとする一
方、中間段における直列腕共振器(6b)の共振周波数f
rs2を980MHz、並列腕共振器(7b)の共振周波数
frp2を920MHzとして、中間段における共振周
波数差Δf2を60MHzとした。この結果、中間段に
おける共振周波数差Δf2と前段及び後段の各段におけ
る共振周波数差Δf1、Δf3との周波数差ΔFは20
MHzとなって、周波数差比率は0.02となった。
【0023】比較例1 比較例1の弾性表面波フィルターにおいては、上記表1
に示す如く、各段における直列腕共振器(6a)(6b)(6c)の
共振周波数frs1、frs2、frs3を970MH
z、並列腕共振器(7a)(7b)(7c)の共振周波数frp1、
frp2、fr p3を930MHzとして、各段におけ
る共振周波数差Δf1、Δf2、Δf3を40MHzと
した。この結果、中間段における共振周波数差Δf2と
前段及び後段の各段における共振周波数差Δf1、Δf
3との周波数差ΔFは0MHzとなって、周波数差比率
は0となった。
に示す如く、各段における直列腕共振器(6a)(6b)(6c)の
共振周波数frs1、frs2、frs3を970MH
z、並列腕共振器(7a)(7b)(7c)の共振周波数frp1、
frp2、fr p3を930MHzとして、各段におけ
る共振周波数差Δf1、Δf2、Δf3を40MHzと
した。この結果、中間段における共振周波数差Δf2と
前段及び後段の各段における共振周波数差Δf1、Δf
3との周波数差ΔFは0MHzとなって、周波数差比率
は0となった。
【0024】比較例2 比較例2の弾性表面波フィルターにおいては、上記表1
に示す如く、前段及び後段の各段における直列腕共振器
(6a)(6c)の共振周波数frs1、frs3を970MH
z、並列腕共振器(7a)(7c)の共振周波数frp1、f
rp3を930MHzとして、前段及び後段の各段にお
ける共振周波数差Δf1、Δf3を40MHzとする一
方、中間段における直列腕共振器(6b)の共振周波数f
rs2を985MHz、並列腕共振器(7b)の共振周波数
frp2を915MHzとして、中間段における共振周
波数差Δf2を70MHzとした。この結果、中間段に
おける共振周波数差Δf2と前段及び後段の各段におけ
る共振周波数差Δf1、Δf3との周波数差ΔFは30
MHzとなって、周波数差比率は0.03となった。
に示す如く、前段及び後段の各段における直列腕共振器
(6a)(6c)の共振周波数frs1、frs3を970MH
z、並列腕共振器(7a)(7c)の共振周波数frp1、f
rp3を930MHzとして、前段及び後段の各段にお
ける共振周波数差Δf1、Δf3を40MHzとする一
方、中間段における直列腕共振器(6b)の共振周波数f
rs2を985MHz、並列腕共振器(7b)の共振周波数
frp2を915MHzとして、中間段における共振周
波数差Δf2を70MHzとした。この結果、中間段に
おける共振周波数差Δf2と前段及び後段の各段におけ
る共振周波数差Δf1、Δf3との周波数差ΔFは30
MHzとなって、周波数差比率は0.03となった。
【0025】図1、図2及び下記表2は、上記各種の弾
性表面波フィルターについての挿入損失−周波数特性、
及びVSWR−周波数特性を表わしている。
性表面波フィルターについての挿入損失−周波数特性、
及びVSWR−周波数特性を表わしている。
【表2】
【0026】上記表2に示す如く、通過帯域内における
挿入損失の最小値は、比較例2、実施例1及び実施例2
において、比較例1と同一の値が得られている。これに
対し、通過帯域外における挿入損失の最小値は、実施例
1及び実施例2においては、比較例1に対して大きな値
が得られている。しかし、比較例2においては、比較例
1よりも小さな値となっており、ノイズの抑制力が低下
している。従って、ノイズ抑制力の観点からは、周波数
差比率は、0〜0.02の範囲に設定することが望まし
く、0.01の値に設定することが更に望ましいと言え
る。
挿入損失の最小値は、比較例2、実施例1及び実施例2
において、比較例1と同一の値が得られている。これに
対し、通過帯域外における挿入損失の最小値は、実施例
1及び実施例2においては、比較例1に対して大きな値
が得られている。しかし、比較例2においては、比較例
1よりも小さな値となっており、ノイズの抑制力が低下
している。従って、ノイズ抑制力の観点からは、周波数
差比率は、0〜0.02の範囲に設定することが望まし
く、0.01の値に設定することが更に望ましいと言え
る。
【0027】又、上記表2に示す如く、通過帯域内と通
過帯域外の低周波数側の境界周波数帯域の一部における
傾斜は、比較例2においては、比較例1と同程度の値と
なっているが、実施例1及び実施例2においては、比較
例1に比べて大きな値が得られており、良好な遮断特性
が得られている。従って、遮断特性の観点からは、周波
数差比率は、0〜0.02の範囲に設定することが望ま
しいと言える。
過帯域外の低周波数側の境界周波数帯域の一部における
傾斜は、比較例2においては、比較例1と同程度の値と
なっているが、実施例1及び実施例2においては、比較
例1に比べて大きな値が得られており、良好な遮断特性
が得られている。従って、遮断特性の観点からは、周波
数差比率は、0〜0.02の範囲に設定することが望ま
しいと言える。
【0028】又、上記表2に示す如く、通過帯域内にお
けるリップルは、比較例2においては、比較例1に比べ
て大きな値となっているのに対し、実施例1及び実施例
2においては、比較例1と同一の値が得られている。
又、図1に示す如く、比較例2においては、比較例1と
同様に、通過帯域内で挿入損失特性曲線に凹部が形成さ
れているが、実施例1及び実施例2においては、通過帯
域内で略平坦な挿入損失特性曲線が得られている。従っ
て、リップルの観点からは、周波数差比率は、0〜0.
02の範囲に設定することが望ましいと言える。
けるリップルは、比較例2においては、比較例1に比べ
て大きな値となっているのに対し、実施例1及び実施例
2においては、比較例1と同一の値が得られている。
又、図1に示す如く、比較例2においては、比較例1と
同様に、通過帯域内で挿入損失特性曲線に凹部が形成さ
れているが、実施例1及び実施例2においては、通過帯
域内で略平坦な挿入損失特性曲線が得られている。従っ
て、リップルの観点からは、周波数差比率は、0〜0.
02の範囲に設定することが望ましいと言える。
【0029】更に、上記表2及び図2に示す如く、通過
帯域内におけるVSWRの最大値は、実施例1、実施例
2及び比較例2において、比較例1に比べて大きな値と
なっているが、弾性表面波フィルターにおけるVSWR
の値の許容範囲は、2.5未満であって、VSWRは2.
0以下の値に抑えることが望ましい。従って、VSWR
の観点からは、周波数差比率は、0〜0.02の範囲に
設定することが望ましく、0.01の値に設定すること
が更に望ましいと言える。以上の結果から、周波数差比
率は、0より大きく0.02より小さい範囲に設定する
ことが望ましく、0.01の値に設定することが更に望
ましい。
帯域内におけるVSWRの最大値は、実施例1、実施例
2及び比較例2において、比較例1に比べて大きな値と
なっているが、弾性表面波フィルターにおけるVSWR
の値の許容範囲は、2.5未満であって、VSWRは2.
0以下の値に抑えることが望ましい。従って、VSWR
の観点からは、周波数差比率は、0〜0.02の範囲に
設定することが望ましく、0.01の値に設定すること
が更に望ましいと言える。以上の結果から、周波数差比
率は、0より大きく0.02より小さい範囲に設定する
ことが望ましく、0.01の値に設定することが更に望
ましい。
【0030】尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に
限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の
変形が可能である。
限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の
変形が可能である。
【図1】本発明に係る弾性表面波フィルターにおける挿
入損失の周波数特性を表わすグラフである。
入損失の周波数特性を表わすグラフである。
【図2】本発明に係る弾性表面波フィルターにおけるV
SWRの周波数特性を表わすグラフである。
SWRの周波数特性を表わすグラフである。
【図3】3段の梯子型弾性表面波フィルターの基本構成
を表わす図である。
を表わす図である。
【図4】1ポート共振器の電極構成を表わす図である。
【図5】従来の弾性表面波フィルターにおけるVSWR
及び挿入損失の周波数特性を表わすグラフである。
及び挿入損失の周波数特性を表わすグラフである。
(1) 基板 (2) 簾状電極 (3) 格子状反射器 (4) 直列腕 (5) 並列腕 (6a)〜(6c) 直列腕共振器 (7a)〜(7c) 並列腕共振器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 敏晴 大阪府大東市三洋町1番1号 三洋電子部 品株式会社内 Fターム(参考) 5J097 AA12 AA15 AA19 BB11 CC02 DD01 DD07 DD13 KK03 KK04
Claims (3)
- 【請求項1】 3つの直列腕共振器(6a)(6b)(6c)と3つ
の並列腕共振器(7a)(7b)(7c)とをそれぞれ直列腕(4)と
並列腕(5)に接続して構成される3段の梯子型弾性表面
波フィルターにおいて、中間段における直列腕共振器(6
b)の共振周波数frs2と並列腕共振器(7b)の共振周波
数frp2との共振周波数差Δf2を、前段及び後段の
各段における直列腕共振器(6a)(6c)の共振周波数f
rs1、f rs3と並列腕共振器(7a)(7c)の共振周波数
frp1、frp3との共振周波数差Δf1、Δf3よ
りも大きな値に設定することを特徴とする弾性表面波フ
ィルター。 - 【請求項2】 中間段における前記共振周波数差Δf2
と前段及び後段の各段における前記共振周波数差Δ
f1、Δf3との周波数差ΔFの中心周波数f0に対す
る比率は、下記数1で規定される範囲に設定される請求
項1に記載の弾性表面波フィルター。 【数1】0 < ΔF/f0 < 0.02 - 【請求項3】 中間段における前記共振周波数差Δf2
と前段及び後段の各段における前記共振周波数差Δ
f1、Δf3との周波数差ΔFの中心周波数f0に対す
る比率は、下記数2で規定される範囲に設定される請求
項2に記載の弾性表面波フィルター。 【数2】ΔF/f0 = 0.01
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11093419A JP2000286676A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 弾性表面波フィルター |
DE10015609A DE10015609B4 (de) | 1999-03-31 | 2000-03-29 | Akustik-Oberflächenwellen-Filter (SAW-Filter) |
US09/539,520 US6480075B1 (en) | 1999-03-31 | 2000-03-30 | Surface acoustic wave filter |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11093419A JP2000286676A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 弾性表面波フィルター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000286676A true JP2000286676A (ja) | 2000-10-13 |
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ID=14081793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11093419A Pending JP2000286676A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 弾性表面波フィルター |
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JP3963253B2 (ja) * | 2001-12-14 | 2007-08-22 | 富士通メディアデバイス株式会社 | 弾性表面波素子及びこれを用いた分波器 |
JP4056762B2 (ja) * | 2002-02-25 | 2008-03-05 | 富士通メディアデバイス株式会社 | 弾性表面波装置 |
JP5356194B2 (ja) * | 2009-11-30 | 2013-12-04 | 太陽誘電株式会社 | フィルタ、分波器、通信モジュール |
DE102013100286B3 (de) * | 2013-01-11 | 2014-06-05 | Epcos Ag | Breitbandiges Filter in Abzweigtechnik |
KR102200356B1 (ko) * | 2016-09-07 | 2021-01-07 | 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 | 탄성파 필터 장치 및 복합 필터 장치 |
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JPS5248452A (en) | 1975-10-16 | 1977-04-18 | Toshiba Corp | Ladder-type piezoelectric filter |
JPS53105156A (en) | 1977-02-24 | 1978-09-13 | Nec Corp | Ladder-type piezo-electric filter |
JP2800905B2 (ja) * | 1991-10-28 | 1998-09-21 | 富士通株式会社 | 弾性表面波フィルタ |
US5471178A (en) * | 1994-02-03 | 1995-11-28 | Motorola, Inc. | Ladder filter and method for producing conjugately matched impedance |
JPH08148968A (ja) * | 1994-11-24 | 1996-06-07 | Mitsubishi Electric Corp | 薄膜圧電素子 |
EP1365508A2 (en) * | 1995-01-19 | 2003-11-26 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Piezoelectric filter, its manufacturing method, and intermediate frequency filter |
JP3439294B2 (ja) * | 1995-04-10 | 2003-08-25 | 三洋電機株式会社 | 弾性表面波フィルター |
JP3439289B2 (ja) * | 1995-04-10 | 2003-08-25 | 三洋電機株式会社 | 弾性表面波フィルター |
JP3228223B2 (ja) | 1998-05-26 | 2001-11-12 | 株式会社村田製作所 | 弾性表面波フィルタ |
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- 1999-03-31 JP JP11093419A patent/JP2000286676A/ja active Pending
-
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- 2000-03-29 DE DE10015609A patent/DE10015609B4/de not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6480075B1 (en) | 2002-11-12 |
DE10015609A1 (de) | 2000-11-30 |
DE10015609B4 (de) | 2007-08-02 |
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