JP2000149802A - マグネトロン装置およびその製造方法 - Google Patents
マグネトロン装置およびその製造方法Info
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Abstract
機能を損なうことのないマグネトロン装置およびその製
造方法を提供すること。 【解決手段】 マグネトロン本体の外側に配置される強
磁性体製ヨーク21の一部に取付用穴21cを設け、そ
して、フランジ部23bおよびねじ部23aが設けら
れ、かつ、フランジ部23bのねじ部23a側の面に突
起23cが形成されたスタッドボルト23のねじ部23
aを強磁性体製ヨーク21の取付用穴21cに挿入し、
強磁性体製ヨーク21とスタッドボルト23の突起23
c部分を溶接する。
Description
板と取付け用のスタッドボルトとをプロジェクション溶
接で接合したマグネトロン装置およびその製造方法に関
する。
ン装置は、マグネトロン本体を挟んでその上下に永久磁
石が配置されている。また、マグネトロン本体の周囲に
放熱フィンが配置され、永久磁石や放熱フィンの外側に
は、磁路を形成するための強磁性体製ヨークが設けられ
ている。そして、マグネトロン装置を固定するためのス
タッドボルトが強磁性体製ヨークに取り付けられてい
る。
クに取り付けられた従来のマグネトロン装置について図
4を参照して説明する。図4(a)は、強磁性体製ヨー
クにスタッドボルトを取り付ける部分を抜き出して示し
ている。符号41は強磁性体製ヨークで、強磁性体製ヨ
ーク41の一部に穴41aが形成されている。そして、
その穴41aの部分にスタッドボルト42が取り付けら
れる。なお、スタッドボルト42は、フランジ部42a
やローレット部42b、ねじ部42cなどから構成され
ている。
ルト42を取り付ける方法について、図4(a)、
(b)を参照して説明する。
製ヨーク41の穴41aにスタッドボルト42を挿入す
る。次に、プレス機械のダイ部分43の空間43aにス
タッドボルト42を挿入する。また、スタッドボルト4
2のフランジ部42aにポンチ部分44を当てる。そし
て、強磁性体製ヨーク41およびスタッドボルト42の
フランジ部42aを、ダイ部分43とポンチ部分44と
で両側から挟み、矢印Y方向に力を加える。これによ
り、スタッドボルト42のローレット部42bを強磁性
体製ヨーク41の穴41aに圧入し、強磁性体製ヨーク
41にスタッドボルト42を取り付ける。
体製ヨークは、後の組立工程において、マグネトロン本
体などに組み込まれ、取り付け用のねじ付きマグネトロ
ンに組み立てられる。
置は、プレス機械を利用して強磁性体製ヨークの穴にス
タッドボルトを圧入している。このため、強磁性体製ヨ
ークに形成される穴の径やスタッドボルトのローレット
部の径にばらつきがあったり、あるいは、プレス機械の
磨耗などによって接合強度にばらつきがあったりする
と、取り付けた後に、スタッドボルトが抜けることがあ
る。
グネトロン本体に一体に組み立てられた強磁性体製ヨー
クにスタッドボルトを圧入すると、プレス機械の振動が
マグネトロン本体の発振部などに伝わり、発振機能を損
なうことがある。
で、スタッドボルトの抜けを防止し、また、発振機能を
損なうことのないマグネトロン装置およびその製造方法
を提供することを目的とする。
本体の発振部に磁界を形成する磁石と、この磁石が発生
する磁束の磁路を形成する強磁性体製ヨークと、この強
磁性体製ヨークに取り付けられるスタッドボルトとを具
備したマグネトロン装置において、前記強磁性体製ヨー
クと前記スタッドボルトとを溶接で接合したことを特徴
としている。
法は、マグネトロン本体の外側に配置される強磁性体製
ヨークの一部に取付用穴を設ける工程と、フランジ部お
よびねじ部が設けられ、かつ、前記フランジ部の前記ね
じ部側の面に突起が形成されたスタッドボルトの前記ね
じ部を前記強磁性体製ヨークの取付用穴に挿入し、前記
フランジ部に形成された前記突起が前記強磁性体製ヨー
クの面に接触するように配置する工程と、前記スタッド
ボルトの前記フランジ部を一方の電極に接続し、前記強
磁性体製ヨークを他方の電極に接続し、かつ、前記一方
の電極および前記他方の電極間に電圧を印加し、前記強
磁性体製ヨークと前記スタッドボルトを溶接する工程と
からなっている。
を参照して説明する。図1(a)は正面図で、その左半
分の一部を断面で示している。また、図(b)は斜視図
である。符号11は、高周波信号を発生するマグネトロ
ン本体で、マグネトロン本体11は、発振部を構成する
陽極円筒12、および、陽極円筒12の中心に位置する
陰極13、陽極円筒12の上下両端に位置するポールピ
ース14、陽極円筒12の内側に放射状に設けられた陽
極ベイン15、陽極ベイン15どうしを連結するストラ
ップリング16、高周波信号を外部に取り出すための出
力アンテナ17などから構成されている。
の上下に環状の永久磁石18、19が配置されている。
マグネトロン本体11の周囲には複数の冷却フィンから
なるラジエター20が圧入されている。また、上方の永
久磁石18に接触して第1の強磁性体製ヨーク21が設
けられ、そして、第1の強磁性体製ヨーク21の両端を
連結して断面が「コ」字状の第2の強磁性体製ヨーク2
2が設けられている。なお、第1および第2の強磁性体
製ヨーク21、22は、上下の永久磁石18、19間を
結ぶ磁路を形成している。そして、第1の強磁性体製ヨ
ーク21に複数のスタッドボルト23が取り付けられて
いる。
には、フィルター回路などを収納するシールドケース2
4が設けられ、フィルター回路を形成するコンデンサー
25がシールドケース23を貫通する形で取り付けられ
ている。
びスタッドボルト23の構造について図2を参照して説
明する。図2では、図1と対応する部分には同一の符号
を付し、重複する説明は一部省略する。
すように、全体がほぼ正方形をしており、たとえば、そ
の周辺部の4か所に外方に突出するフランジ部21aが
設けられている。中央には大きな穴21bが形成され、
それぞれのフランジ部21aには取付用穴21cが形成
されている。
に示すように、ねじ部23aやフランジ部23bなどか
ら構成され、フランジ部23bのねじ部23a側の面に
プロジェクション溶接用の複数の突起23cが設けられ
ている。
ボルト23を取り付ける方法について図3を参照して説
明する。図3では、図1や図2に対応する部分には同一
の符号を付し、重複する説明は一部省略する。
製ヨーク板21の取付用穴21cにスタッドボルト23
のねじ部23aを挿入する。そして、図3(b)に示す
ように、スタッドボルト23のフランジ部21bに設け
られた複数の突起21cを強磁性体製ヨーク板21の表
面、たとえば取付用穴21cの周辺部分の表面に接触さ
せる。
1bをプロジェクション溶接用の上部電極31に接続
し、また、強磁性体製ヨーク板21の裏面をプロジェク
ション溶接用の下部電極32に接続する。なお、下部電
極32には、スタッドボルト23のねじ部23aが挿入
される空間32aが設けられている。
に電圧を印加し、スタッドボルト23の突起21cを利
用して、強磁性体製ヨーク板21とスタッドボルト23
をプロジェクション溶接する。なお、強磁性体製ヨーク
21とスタッドボルト23の溶接は、強磁性体製ヨーク
の4か所のフランジ部21aでそれぞれ行われる。
体製ヨークを、その後の組立工程において、マグネトロ
ン本体などに組み込み、取り付け用ねじ付きのマグネト
ロンに組み立てられる。
とスタッドボルトがプロジェクション溶接によって接合
されている。この方法によれば、プレス機械を利用して
圧入する従来技術に比べ、スタッドボルトの取付け作業
が簡単になる。また、部品の寸法や形状のばらつきによ
る影響が少なくなり、ほぼ一定の接合強度が得られる。
また、マグネトロンの発振部本体に加わる振動も小さく
なる。
安定した取り付け用ねじ付きのマグネトロンが実現され
る。
ヨークとスタッドボルトとの溶接にプロジェクション溶
接が用いられている。プロジェクション溶接は、アーク
溶接やガス溶接などのような酸化という問題がなく、マ
グネトロンの品質低下が抑えられる。また、プロジェク
ション溶接は、1回の溶接で多数箇所を溶接できるな
ど、アーク溶接やガス溶接に比較して溶接に要する時間
が短く、連続生産ラインへの適用に有効である。また、
レーザ溶接を用いた場合に比べコストを低減できる。
を防止し、また、発振機能を損なうことのないマグネト
ロン装置を実現できる。
図である。
タッドボルトを説明するための概略の構造図である。
トの取付け方法を説明するための概略の構造図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 マグネトロン本体の発振部に磁界を形成
する磁石と、この磁石が発生する磁束の磁路を形成する
強磁性体製ヨークと、この強磁性体製ヨークに取り付け
られるスタッドボルトとを具備したマグネトロン装置に
おいて、前記強磁性体製ヨークと前記スタッドボルトと
を溶接で接合したことを特徴とするマグネトロン装置。 - 【請求項2】 スタッドボルトにフランジ部およびねじ
部が設けられ、前記フランジ部の前記ねじ部側の面に突
起が形成された請求項1記載のマグネトロン装置。 - 【請求項3】 スタッドボルトのフランジ部に形成され
た突起の部分が強磁性体製ヨークと溶接された請求項2
記載のマグネトロン装置。 - 【請求項4】 マグネトロン本体の外側に配置される強
磁性体製ヨークの一部に取付用穴を設ける工程と、フラ
ンジ部およびねじ部が設けられ、かつ、前記フランジ部
の前記ねじ部側の面に突起が形成されたスタッドボルト
の前記ねじ部を前記強磁性体製ヨークの取付用穴に挿入
し、前記フランジ部に形成された前記突起が前記強磁性
体製ヨークの面に接触するように配置する工程と、前記
スタッドボルトの前記フランジ部を一方の電極に接続
し、前記強磁性体製ヨークを他方の電極に接続し、か
つ、前記一方の電極および前記他方の電極間に電圧を印
加し、前記強磁性体製ヨークと前記スタッドボルトを溶
接する工程とからなるマグネトロン装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10323399A JP2000149802A (ja) | 1998-11-13 | 1998-11-13 | マグネトロン装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10323399A JP2000149802A (ja) | 1998-11-13 | 1998-11-13 | マグネトロン装置およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000149802A true JP2000149802A (ja) | 2000-05-30 |
Family
ID=18154288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10323399A Pending JP2000149802A (ja) | 1998-11-13 | 1998-11-13 | マグネトロン装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000149802A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009079531A (ja) * | 2007-09-26 | 2009-04-16 | Sanden Corp | 流体機械 |
JP2011169240A (ja) * | 2010-02-18 | 2011-09-01 | Denso Corp | スタータ |
-
1998
- 1998-11-13 JP JP10323399A patent/JP2000149802A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009079531A (ja) * | 2007-09-26 | 2009-04-16 | Sanden Corp | 流体機械 |
JP2011169240A (ja) * | 2010-02-18 | 2011-09-01 | Denso Corp | スタータ |
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