JPH11283543A - X線管の陰極構体 - Google Patents

X線管の陰極構体

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Publication number
JPH11283543A
JPH11283543A JP8624398A JP8624398A JPH11283543A JP H11283543 A JPH11283543 A JP H11283543A JP 8624398 A JP8624398 A JP 8624398A JP 8624398 A JP8624398 A JP 8624398A JP H11283543 A JPH11283543 A JP H11283543A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filament
ray tube
cathode structure
focusing
groove
Prior art date
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Pending
Application number
JP8624398A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukinari Yoshida
行成 吉田
Hatsumi Nagayama
初美 永山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Development and Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Engineering Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Electronic Engineering Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP8624398A priority Critical patent/JPH11283543A/ja
Publication of JPH11283543A publication Critical patent/JPH11283543A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 副焦点の発生を抑えたX線管の陰極構体を提
供すること。 【解決手段】 対向する壁部分の間隔が両端部で広くな
っている形状部分をもつ集束溝12が形成された集束電
極11と、集束溝12内の壁部分の延長方向に配置され
たフィラメント16と、このフィラメント16を支持し
集束電極11に固定されるターミナル17とを具備した
X線管の陰極構体において、壁部分の間隔が広くなって
いる部分に補償部材18を配置したことを特徴としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、焦点周辺に生じ
る副焦点の発生を防止したX線管の陰極構体に関する。
【0002】
【従来の技術】X線管は被写体の撮影などに利用される
X線を発生する電子管で、医療用診断装置や工業用検査
装置などに利用されている。
【0003】X線管は、図3に示すように全体部分は真
空外囲器31で構成され、真空外囲器31内の一端に電
子ビームを発生する陰極構体32が配置されている。そ
して、真空外囲器31内の他端に、電子ビームの衝突で
X線を発生する陽極33が配置されている。
【0004】ここで、X線管を構成する従来の陰極構体
32について図4を参照して説明する。図4(a)は、
陰極構体を電子ビームが進行する側から見た図で、図4
(b)は、図4(a)を線A−Aで断面した図である。
【0005】符号41は円柱状の集束電極で、集束電極
41の中央部分に図の横方向に長い集束溝42が形成さ
れている。集束溝42の両端には、図4(b)に示すよ
うに集束電極41を貫通する貫通孔43が形成されてい
る。
【0006】集束溝42の貫通孔43側の底面部分には
両側に突出部44が設けられ、対向する壁の間隔が一部
で狭くなっている。なお、突出部44の左右に位置する
その両端部分45は円形に広がり、対向する壁の間隔が
大きくなっている。そして、突出部44に沿ってコイル
状に巻かれたフィラメント46が配置されている。
【0007】フィラメント46は、図4(b)に示すよ
うに、その両端のリード線部分がターミナル47に溶接
され、また、ターミナル47は集束電極41に固定され
ている。このようにして、フィラメント46の位置出し
が行われる。
【0008】フィラメント46の位置出しをする際、タ
ーミナル47を集束溝42から貫通孔43部分へと通す
必要があり、ターミナル47が通れるように突出部44
を挟んだその両端部分45が円形に広がっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記した構造の陰極構
体がX線管に組み込まれる。そして、X線管が動作状態
に入ると、フィラメント46から電子ビームが放出され
る。放出された電子ビームは集束溝42内部の電界で集
束され、陽極ターゲット上に焦点を形成し、陽極ターゲ
ットからX線を発生させる。このとき、図5に示すよう
に、陽極ターゲット上に正焦点Fのほかに副焦点Fs が
発生し、X線の放射特性に影響を与えている。これは、
突出部44の部分で壁の間隔が狭く、その両端部分45
で壁の間隔が円形に広がっているため、フィラメント4
6を挟んで両側に位置する壁の間隔が全体で一様になっ
ていないことなどが原因と考えられる。
【0010】この発明は、上記した欠点を解決するもの
で、副焦点の発生を抑えたX線管の陰極構体を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、対向する壁
部分の間隔が両端部で広くなっている形状部分をもつ集
束溝が形成された集束電極と、前記集束溝内の前記壁部
分の延長方向に配置されたフィラメントと、このフィラ
メントを支持し前記集束電極に固定されるターミナルと
を具備したX線管の陰極構体において、前記壁部分の間
隔が広くなっている部分に補償部材を配置したことを特
徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について図1を
参照して説明する。図1の(a)は、陰極構体を電子ビ
ームが進行する側から見た図で、図1の(b)は、図1
(a)を線A−Aで断面した図である。
【0013】符号11は円柱状の集束電極で、集束電極
11の中央部分に図の横方向に長い集束溝12が形成さ
れている。集束溝12の両端には、図1(b)に示すよ
うに集束電極11を貫通する貫通孔13が形成されてい
る。
【0014】集束溝12の貫通孔13側の底面部分には
両側に突出部14が設けられ対向する壁の間隔が一部で
狭くなっている。突出部14の左右に位置する両端部分
15は円形に広がり、対向する壁の間隔が大きくなって
いる。そして、突出部14に沿ってコイル状に巻かれた
フィラメント16が配置されている。
【0015】フィラメント16は、図1(b)に示すよ
うに、その両端のリード線部分がターミナル17に溶接
され、また、ターミナル17は集束電極11に固定され
ている。このようにして、フィラメント16の位置出し
が行われている。
【0016】なお、フィラメント16の位置出しを行う
場合に、ターミナル17を集束溝12から貫通孔13部
分へと通す必要があり、突出部14を挟むその両端部分
15は円形に広くなっている。
【0017】そして、突出部14の左右に位置し円形に
広がった両端部分15には、例えば、フィラメント16
の2つの端部をそれぞれ両側から挟むような位置に補償
部材18を配置している。このとき、補償部材18のフ
ィラメント16側の面が突出部14の面とほぼ同じ平面
上に位置するようにしている。
【0018】この場合、補償部材18が配置される図の
下側の面と貫通孔13との境界部分には段差を設け、補
償部材18の組立てが容易になるようにしている。ま
た、補償部材18は温度が上昇するため、熱膨脹などを
考慮し、集束電極11と同じ材質のニッケルあるいは
鉄、ステンレスなどが使用される。また、補償部材18
は、フィラメント16の位置出しを行い、ターミナル1
7と集束電極11とを固定した後に、集束電極11との
溶接により固定される。
【0019】ここで、補償部材18の構造について図2
で説明する。図2(a)の補償部材18aは、一方の面
21が平面で、他方の面22が凸面で全体がかまぼこ状
になっている。この補償部材18aを使用する場合は、
両端部分15の円形に広くなっている壁面と凸面とを接
触させ、平面の方がフィラメント16側に向くように配
置する。そして、補償部材18aの平面が突出部14の
前面と共通の平面を形成する寸法にしている。
【0020】図2(b)の補償部材18bは、突出部1
4の両側に位置する両端部分15の円形に一致するよう
な円柱状部材から断面が矩形状の部分23をくりぬいた
形状をしている。この補償部材18bを使用する場合
は、補償部材18bの対向する部分181、182がフ
ィラメント16の端部を挟むように配置し、中間部18
3の外面が溝の端面に接触するように配置する。なお、
補償部材18bは互いに対向する部分181、182お
よび溝の端面に接触する部分183がそれぞれ一体で構
成された例が示されている。しかし、それぞれの部分を
独立に構成した構造にすることもできる。
【0021】上記した構成によれば、フィラメント16
に沿った壁部分の間隔がフィラメント16全体にわたっ
て一様になり、不要な副焦点の発生を防止できる。
【0022】なお、上記した実施形態では固定陽極型X
線管について説明している。しかし、この発明は回転陽
極型X線管にも適用できる。
【0023】
【発明の効果】この発明によれば、正焦点以外の不要な
副焦点の発生を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す概略の構造図である。
【図2】本発明に使用される補償部材を説明するための
概略の構造図である。
【図3】X線管の構造を説明するための概略の構造図で
ある。
【図4】従来例を説明するための概略の構造図である。
【図5】従来例の焦点形状を説明するための図である。
【符号の説明】
11…集束電極 12…集束溝 13…貫通孔 14…突出部 15…突出部の両端部分 16…フィラメント 17…ターミナル 18…補償部品

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する壁部分の間隔が両端部で広くな
    っている形状部分をもつ集束溝が形成された集束電極
    と、前記集束溝内の前記壁部分の延長方向に配置された
    フィラメントと、このフィラメントを支持し前記集束電
    極に固定されるターミナルとを具備したX線管の陰極構
    体において、前記壁部分の間隔が広くなっている部分に
    補償部材を配置したことを特徴とするX線管の陰極構
    体。
  2. 【請求項2】 補償部材のフィラメント側の面が、対向
    する壁部分の両端部に挟まれた中間部の面とほぼ同じ平
    面上に位置している請求項1記載のX線管の陰極構体。
  3. 【請求項3】 補償部材が、フィラメントの端部を挟ん
    で両側に配置された請求項1記載のX線管の陰極構体。
  4. 【請求項4】 補償部材が、フィラメントの端部を挟ん
    だ両側および集束溝の端部に配置された請求項1記載の
    X線管の陰極構体。
  5. 【請求項5】 フィラメントの端部を挟んだ両側および
    集束溝の端部に配置された補償部材が一体で形成された
    請求項3記載のX線管の陰極構体。
JP8624398A 1998-03-31 1998-03-31 X線管の陰極構体 Pending JPH11283543A (ja)

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JP8624398A JPH11283543A (ja) 1998-03-31 1998-03-31 X線管の陰極構体

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JP (1) JPH11283543A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL1036209C2 (en) * 2007-11-19 2010-11-18 Varian Medical Systems Filament assembly having reduced electron beam time constant.
US7924983B2 (en) 2008-06-30 2011-04-12 Varian Medical Systems, Inc. Thermionic emitter designed to control electron beam current profile in two dimensions
CN108933071A (zh) * 2018-08-16 2018-12-04 成都凯赛尔电子有限公司 硅片的固定结构及固定方法和x射线管的阴极部件

Cited By (4)

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CN108933071B (zh) * 2018-08-16 2024-03-22 成都凯赛尔光电有限公司 硅片的固定结构及固定方法和x射线管的阴极部件

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