JPH05275019A - マグネトロン - Google Patents
マグネトロンInfo
- Publication number
- JPH05275019A JPH05275019A JP4071597A JP7159792A JPH05275019A JP H05275019 A JPH05275019 A JP H05275019A JP 4071597 A JP4071597 A JP 4071597A JP 7159792 A JP7159792 A JP 7159792A JP H05275019 A JPH05275019 A JP H05275019A
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- JP
- Japan
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- anode cylinder
- pole piece
- groove
- anode
- magnetron
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 マグネトロンの陽極円筒端部でのポールピー
スとの固着部で、陽極円筒の肉厚が薄いばあいでもポー
ルピースとの接合部を充分確保し、軸方向の外力に対し
充分な強度を保持し、特性変動を防止する。 【構成】 陽極円筒端部の内径が中心部の内径より小さ
くされ、または端部の外径が中心部の外径より大きくさ
れることにより、陽極円筒の端部の実質的な肉厚が中心
部の肉厚より厚く形成されると共に、該端部に筒状容器
が挿入される溝が形成され、該溝の外側になる第2の端
部が肉薄に形成されているマグネトロン。
スとの固着部で、陽極円筒の肉厚が薄いばあいでもポー
ルピースとの接合部を充分確保し、軸方向の外力に対し
充分な強度を保持し、特性変動を防止する。 【構成】 陽極円筒端部の内径が中心部の内径より小さ
くされ、または端部の外径が中心部の外径より大きくさ
れることにより、陽極円筒の端部の実質的な肉厚が中心
部の肉厚より厚く形成されると共に、該端部に筒状容器
が挿入される溝が形成され、該溝の外側になる第2の端
部が肉薄に形成されているマグネトロン。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマグネトロンに関する。
さらに詳しくは、陽極円筒とポールピースとの接合部を
改良したマグネトロンに関する。
さらに詳しくは、陽極円筒とポールピースとの接合部を
改良したマグネトロンに関する。
【0002】
【従来の技術】マグネトロンは、中心部に陰極を配置し
た陽極の共振空洞の一部を構成する陽極円筒の両端から
ポールピースを介して軸に平行に磁界を印加し、電子を
周回運動させて高周波エネルギーを発生させる発振器
で、電子レンジ用に用いられるマグネトロンの一部破断
側面図を図5に示す。このマグネトロンの陽極円筒1と
ポールピース2と筒状容器3との接合部の拡大図を図6
に示す。この陽極円筒1は通常無酸銅などの熱伝導のよ
い非磁性体で形成され、ポールピース2、筒状容器3は
鉄などの磁性体で形成されている。
た陽極の共振空洞の一部を構成する陽極円筒の両端から
ポールピースを介して軸に平行に磁界を印加し、電子を
周回運動させて高周波エネルギーを発生させる発振器
で、電子レンジ用に用いられるマグネトロンの一部破断
側面図を図5に示す。このマグネトロンの陽極円筒1と
ポールピース2と筒状容器3との接合部の拡大図を図6
に示す。この陽極円筒1は通常無酸銅などの熱伝導のよ
い非磁性体で形成され、ポールピース2、筒状容器3は
鉄などの磁性体で形成されている。
【0003】従来のマグネトロンの陽極円筒1の端部の
構成は、陽極円筒1の端面上に段差を有する外周端部15
と内周端部16とを設け、内周端部16上にポールピース2
を載置し、さらに鉄製の筒状容器3の外周部折り曲げ部
が前記ポールピース2と陽極円筒1の外周端部15とのあ
いだに入り込むように組立て、前記陽極円筒1の外周端
部15をアーク溶接などで溶かし、陽極円筒1と筒状容器
3とを溶着し、気密封止をしている。
構成は、陽極円筒1の端面上に段差を有する外周端部15
と内周端部16とを設け、内周端部16上にポールピース2
を載置し、さらに鉄製の筒状容器3の外周部折り曲げ部
が前記ポールピース2と陽極円筒1の外周端部15とのあ
いだに入り込むように組立て、前記陽極円筒1の外周端
部15をアーク溶接などで溶かし、陽極円筒1と筒状容器
3とを溶着し、気密封止をしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この構造では、陽極円
筒1の端面ではポールピース2載置部、筒状容器3の外
周折り曲げ部の挿入部および溶接固着用の陽極円筒1の
外周端部15とが必要となり、また、各々の部品の加工上
の公差を加えて考慮すると非常に厳しい設計寸法が要求
される。たとえば、2450MHzの電子レンジ用マグネト
ロンで、陽極円筒1の肉厚は2.0mm で、ポールピース載
置場所の幅は0.7mm 、筒状容器の挿入部は0.7mm 、外周
端部15の厚さは0.6mm で、それぞれに公差が0.05mm位必
要となる。そのため、陽極円筒1の端面部の加工上の精
度向上が必要とされ、工数を多く要しコストアップの原
因となっている。
筒1の端面ではポールピース2載置部、筒状容器3の外
周折り曲げ部の挿入部および溶接固着用の陽極円筒1の
外周端部15とが必要となり、また、各々の部品の加工上
の公差を加えて考慮すると非常に厳しい設計寸法が要求
される。たとえば、2450MHzの電子レンジ用マグネト
ロンで、陽極円筒1の肉厚は2.0mm で、ポールピース載
置場所の幅は0.7mm 、筒状容器の挿入部は0.7mm 、外周
端部15の厚さは0.6mm で、それぞれに公差が0.05mm位必
要となる。そのため、陽極円筒1の端面部の加工上の精
度向上が必要とされ、工数を多く要しコストアップの原
因となっている。
【0005】さらに、ポールピースが載置される部分が
前述のように0.7mm しかなく、充分に確保できないた
め、図6の矢印方向の荷重に対して銅製である陽極円筒
1の内周端部16のポールピース受け部が凹状に変形し、
ポールピース2が傾いてマグネトロンの発振特性を損ね
るという問題がある。これを防止するため、組立加工の
際、細心の注意を払わなければならず、工数を多く要
し、コストアップになると共に、完全にポールピースの
傾きを防止できないという問題がある。
前述のように0.7mm しかなく、充分に確保できないた
め、図6の矢印方向の荷重に対して銅製である陽極円筒
1の内周端部16のポールピース受け部が凹状に変形し、
ポールピース2が傾いてマグネトロンの発振特性を損ね
るという問題がある。これを防止するため、組立加工の
際、細心の注意を払わなければならず、工数を多く要
し、コストアップになると共に、完全にポールピースの
傾きを防止できないという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のマ
グネトロンは、内周に複数のベインを有する陽極円筒
と、該陽極円筒の開口端部に配置されたポールピース
と、該ポールピースの上面を覆って配設されると共に前
記陽極円筒の端部と気密接合されて真空容器の一部をな
す筒状の容器とを具備するマグネトロンであって、前記
陽極円筒の端部の内径が該陽極円筒の中央部の内径より
小さく形成され、前記陽極円筒の端面の全周にわたって
溝が形成されて、該溝により前記陽極円筒の端部が内周
側の第1の端部と外周側の第2の端部とに区分され、第
2の端部が肉薄に形成されると共に第1の端部上にポー
ルピースが載置固着され、かつ前記筒状容器の外周折り
曲げ部が前記陽極円筒の端部の溝に埋設され前記陽極円
筒の第2の端部とで気密溶接または気密接合されてなる
ことを特徴とするものである。
グネトロンは、内周に複数のベインを有する陽極円筒
と、該陽極円筒の開口端部に配置されたポールピース
と、該ポールピースの上面を覆って配設されると共に前
記陽極円筒の端部と気密接合されて真空容器の一部をな
す筒状の容器とを具備するマグネトロンであって、前記
陽極円筒の端部の内径が該陽極円筒の中央部の内径より
小さく形成され、前記陽極円筒の端面の全周にわたって
溝が形成されて、該溝により前記陽極円筒の端部が内周
側の第1の端部と外周側の第2の端部とに区分され、第
2の端部が肉薄に形成されると共に第1の端部上にポー
ルピースが載置固着され、かつ前記筒状容器の外周折り
曲げ部が前記陽極円筒の端部の溝に埋設され前記陽極円
筒の第2の端部とで気密溶接または気密接合されてなる
ことを特徴とするものである。
【0007】また、請求項2記載の発明のマグネトロン
は、前述の陽極円筒端部の内径を小さくしないで、また
は内径を小さくすると共に外径を大きくして端部での肉
厚を中心部の肉厚より実質的に厚くなるように形成した
ものである。
は、前述の陽極円筒端部の内径を小さくしないで、また
は内径を小さくすると共に外径を大きくして端部での肉
厚を中心部の肉厚より実質的に厚くなるように形成した
ものである。
【0008】
【作用】本発明によれば、陽極円筒の端部を肉厚に形成
し、筒状容器の外周折り曲げ部を挿入する溝を形成して
いるため、ポールピース載置場所は確実に充分確保で
き、ポールピースの段差部の公差によるガタ分が片方に
寄っても充分広い面積で陽極円筒の端面に載置され、外
力が加わってもポールピースの傾きは生じない。
し、筒状容器の外周折り曲げ部を挿入する溝を形成して
いるため、ポールピース載置場所は確実に充分確保で
き、ポールピースの段差部の公差によるガタ分が片方に
寄っても充分広い面積で陽極円筒の端面に載置され、外
力が加わってもポールピースの傾きは生じない。
【0009】また、筒状容器の外周折り曲げ部を挿入す
る溝を形成しているため、筒状容器の外周折り曲げ部を
挿入する幅は一定となり、真空容器と陽極円筒の外周端
部との溶接または接合を全周にわたって均一にすること
ができる。
る溝を形成しているため、筒状容器の外周折り曲げ部を
挿入する幅は一定となり、真空容器と陽極円筒の外周端
部との溶接または接合を全周にわたって均一にすること
ができる。
【0010】
【実施例】つぎに、図面を参照しながら本発明について
詳細に説明する。図1は本発明の一実施例であるマグネ
トロンの陽極円筒1、ポールピース2および筒状容器3
の固着部分の断面説明図である。また図2は図1の実施
例の陽極円筒1の端部の部分的拡大斜視図である。
詳細に説明する。図1は本発明の一実施例であるマグネ
トロンの陽極円筒1、ポールピース2および筒状容器3
の固着部分の断面説明図である。また図2は図1の実施
例の陽極円筒1の端部の部分的拡大斜視図である。
【0011】本実施例では、陽極円筒1の端部の内径φ
Bが陽極円筒1の中心部の内径φAに比して小さくなる
ように、陽極円筒1が形成されている。また陽極円筒1
の端部は図2に示すように、陽極円筒1の端部の厚さの
中心より外側に溝13が形成され、端部が内周側の第1の
端部11と外周側の第2の端部12とに区分され、溝13は筒
状容器3の外周折り曲げ部が挿入される幅に形成される
と共に、外周側の第2の端部12は薄く形成されて、アー
ク溶接などにより鉄製の筒状容器3と溶接され易いよう
に溝13が形成されている。その結果、溝13の幅は筒状容
器3の外周折り曲げ部が挿入できる余裕があればよく、
細い幅で形成でき、ポールピース2を載置する幅すなわ
ち、第1の端部11を広く形成でき、ポールピース2の段
差部の公差を見越しても充分広く、ポールピース2を充
分支えることができる。
Bが陽極円筒1の中心部の内径φAに比して小さくなる
ように、陽極円筒1が形成されている。また陽極円筒1
の端部は図2に示すように、陽極円筒1の端部の厚さの
中心より外側に溝13が形成され、端部が内周側の第1の
端部11と外周側の第2の端部12とに区分され、溝13は筒
状容器3の外周折り曲げ部が挿入される幅に形成される
と共に、外周側の第2の端部12は薄く形成されて、アー
ク溶接などにより鉄製の筒状容器3と溶接され易いよう
に溝13が形成されている。その結果、溝13の幅は筒状容
器3の外周折り曲げ部が挿入できる余裕があればよく、
細い幅で形成でき、ポールピース2を載置する幅すなわ
ち、第1の端部11を広く形成でき、ポールピース2の段
差部の公差を見越しても充分広く、ポールピース2を充
分支えることができる。
【0012】具体例として、たとえば、2450MHzの電
子レンジ用マグネトロンで、陽極円筒の内径φAをφA
=35mm、外径φCをφC=39mmで端部の小さくした内径
φBをφB=33mmにし、第1の端部11の幅a(図2参
照)を1.7mm 、第2の端部12の幅bを0.6mm 、溝13の幅
cを0.7mm で形成した。その結果、従来の構造でポール
ピースの載置部分の狭い所は0.7mm 位しかなかったの
が、本実施例によれば、部品の公差により片寄りして
も、最低で1.6mm はあり、陽極円筒の軸方向の荷重がか
かっても充分強度を維持できた。
子レンジ用マグネトロンで、陽極円筒の内径φAをφA
=35mm、外径φCをφC=39mmで端部の小さくした内径
φBをφB=33mmにし、第1の端部11の幅a(図2参
照)を1.7mm 、第2の端部12の幅bを0.6mm 、溝13の幅
cを0.7mm で形成した。その結果、従来の構造でポール
ピースの載置部分の狭い所は0.7mm 位しかなかったの
が、本実施例によれば、部品の公差により片寄りして
も、最低で1.6mm はあり、陽極円筒の軸方向の荷重がか
かっても充分強度を維持できた。
【0013】前述の陽極円筒の端部での内径を中心部よ
り小さく形成する方法は、従来の方法で製造した陽極円
筒端部の内周に別途形成したリングをロウ付けなどで固
着したり、一般的に知られている旋盤加工などの方法に
より内径の小さいパイプから端部の内径が中心部の内径
より小さくなるように内周を切削することによっても形
成できるが、鍛造加工で形成するのが比較的容易で、材
料の無駄がなく形成できる。
り小さく形成する方法は、従来の方法で製造した陽極円
筒端部の内周に別途形成したリングをロウ付けなどで固
着したり、一般的に知られている旋盤加工などの方法に
より内径の小さいパイプから端部の内径が中心部の内径
より小さくなるように内周を切削することによっても形
成できるが、鍛造加工で形成するのが比較的容易で、材
料の無駄がなく形成できる。
【0014】つぎに、本発明の他の実施例について説明
する。図3は本発明の他の実施例である陽極円筒1、ポ
ールピース2および真空容器3の固着部分の拡大断面説
明図である。この実施例では、陽極円筒1の端部の外径
φDが中心部の外径φCより大きくなるように形成され
て端部の肉厚が厚く形成され、溝13が形成されてもポー
ルピース2の載置部分を充分に確保できる構造としたも
のである。このばあい、溝13の直径は前述の実施例より
大きく形成され、第2の端部の厚さが前述の実施例と同
様に肉薄になるように形成されている。
する。図3は本発明の他の実施例である陽極円筒1、ポ
ールピース2および真空容器3の固着部分の拡大断面説
明図である。この実施例では、陽極円筒1の端部の外径
φDが中心部の外径φCより大きくなるように形成され
て端部の肉厚が厚く形成され、溝13が形成されてもポー
ルピース2の載置部分を充分に確保できる構造としたも
のである。このばあい、溝13の直径は前述の実施例より
大きく形成され、第2の端部の厚さが前述の実施例と同
様に肉薄になるように形成されている。
【0015】具体例として、2450MHzの電子レンジ用
マグネトロンで、陽極円筒1の内径φA=35mm、外径φ
C=39mmで端部の大きくした外径をφD=41mmで形成
し、第1の端部11の幅a(図2参照)、第2の端部12の
幅bおよび溝13の幅cはそれぞれ1.7mm 、0.6mm および
0.7mm と前の実施例と同じ寸法に形成した。その結果、
本実施例においても同様に、軸方向の外力に対し、ポー
ルピースの傾きなどは発生しなかった。
マグネトロンで、陽極円筒1の内径φA=35mm、外径φ
C=39mmで端部の大きくした外径をφD=41mmで形成
し、第1の端部11の幅a(図2参照)、第2の端部12の
幅bおよび溝13の幅cはそれぞれ1.7mm 、0.6mm および
0.7mm と前の実施例と同じ寸法に形成した。その結果、
本実施例においても同様に、軸方向の外力に対し、ポー
ルピースの傾きなどは発生しなかった。
【0016】本実施例のばあい、太めのパイプから端部
のみを残して中心部の外周を切削することにより容易に
形成できるが、前述の実施例と同様に切削した材料は無
駄になるため、鍛造加工するのが最も好ましく、リング
を外周部にロウ付けなどにより固着しても無駄なく形成
できる。
のみを残して中心部の外周を切削することにより容易に
形成できるが、前述の実施例と同様に切削した材料は無
駄になるため、鍛造加工するのが最も好ましく、リング
を外周部にロウ付けなどにより固着しても無駄なく形成
できる。
【0017】図4は陽極円筒1の端部の外周を大きく形
成したばあいに、外装の冷却フィン4の取付けを説明す
る図である。すなわち、通常の冷却フィン4の取付けを
行うときは、陽極円筒の端部の外径を大きく形成するの
は冷却フィン4の圧入方向の下流側に形成することが望
ましい。そうすることにより、外径の大の部分が冷却フ
ィンのストッパとなり、固定の役割を果す効果も生じ
る。
成したばあいに、外装の冷却フィン4の取付けを説明す
る図である。すなわち、通常の冷却フィン4の取付けを
行うときは、陽極円筒の端部の外径を大きく形成するの
は冷却フィン4の圧入方向の下流側に形成することが望
ましい。そうすることにより、外径の大の部分が冷却フ
ィンのストッパとなり、固定の役割を果す効果も生じ
る。
【0018】また、両端部の外径を大きくして冷却フィ
ンを装着するばあいは、冷却フィンの陽極円筒と密着す
る部分のリング状部を割り入れたスプリング性のある材
料で構成したり、陽極円筒の外径の小さい中心部の外周
に二つ割のスペーサを固着してその周囲に冷却フィンを
圧入することなどにより組み立てられる。
ンを装着するばあいは、冷却フィンの陽極円筒と密着す
る部分のリング状部を割り入れたスプリング性のある材
料で構成したり、陽極円筒の外径の小さい中心部の外周
に二つ割のスペーサを固着してその周囲に冷却フィンを
圧入することなどにより組み立てられる。
【0019】以上説明した陽極円筒の端部で肉厚を厚く
する本発明は、両端部で形成するのが好ましいが、片方
だけでもマグネトロンの特性向上に大いに寄与する。と
くにステム側(アノードとカソードを構成する側)にお
いては、特性確保のために構成上の精度が要求されるた
め、ステム側のみの端部の内径を小さく形成するか、外
径を大きく形成することにより本発明の効果が顕著に現
われる。また、前述の実施例では、陽極円筒の第2の端
部と筒状容器との接合を溶接の例で説明したが、ロウ付
けなど他の接合でも同様である。
する本発明は、両端部で形成するのが好ましいが、片方
だけでもマグネトロンの特性向上に大いに寄与する。と
くにステム側(アノードとカソードを構成する側)にお
いては、特性確保のために構成上の精度が要求されるた
め、ステム側のみの端部の内径を小さく形成するか、外
径を大きく形成することにより本発明の効果が顕著に現
われる。また、前述の実施例では、陽極円筒の第2の端
部と筒状容器との接合を溶接の例で説明したが、ロウ付
けなど他の接合でも同様である。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、陽極円筒の端部の内径
側または外径側に突出した部位を設けて肉厚を厚く形成
しているため、ポールピースを載置固着する面積の拡大
化が図られ、耐荷重性の向上が達成され、ポールピース
の変動などが生じない。さらに、端部に溝を形成してい
るため、マグネトロンを組み立てるときの組立寸法を精
度よく維持できる。その結果、特性および信頼性が大幅
に向上したマグネトロンがえられる。
側または外径側に突出した部位を設けて肉厚を厚く形成
しているため、ポールピースを載置固着する面積の拡大
化が図られ、耐荷重性の向上が達成され、ポールピース
の変動などが生じない。さらに、端部に溝を形成してい
るため、マグネトロンを組み立てるときの組立寸法を精
度よく維持できる。その結果、特性および信頼性が大幅
に向上したマグネトロンがえられる。
【図1】本発明の一実施例であるマグネトロンの陽極円
筒、ポールピースおよび筒状容器の固着部分の断面説明
図である。
筒、ポールピースおよび筒状容器の固着部分の断面説明
図である。
【図2】図1の実施例の陽極円筒の端部の部分斜視図で
ある。
ある。
【図3】本発明の他の実施例であるマグネトロンの陽極
円筒端部の固着部分の断面説明図である。
円筒端部の固着部分の断面説明図である。
【図4】マグネトロンの外周に冷却フィンを圧入する状
態を説明する図である。
態を説明する図である。
【図5】従来のマグネトロンの一例を示す一部破断側面
図である。
図である。
【図6】従来のマグネトロンの陽極円筒端部の固着部分
の断面説明図である。
の断面説明図である。
1 陽極円筒 2 ポールピース 3 筒状容器 11 第1の端部 12 第2の端部 13 溝
Claims (3)
- 【請求項1】 内周に複数のベインを有する陽極円筒
と、該陽極円筒の開口端部に配置されたポールピース
と、該ポールピースの上面を覆って配設されると共に前
記陽極円筒の端部と気密接合されて真空容器の一部をな
す筒状容器とを具備するマグネトロンであって、前記陽
極円筒の端部の内径が該陽極円筒の中央部の内径より小
さく形成され、前記陽極円筒の端面の全周にわたって溝
が形成されて、該溝により前記陽極円筒の端部が内周側
の第1の端部と外周側の第2の端部とに区分され、第2
の端部が肉薄に形成されると共に第1の端部上にポール
ピースが載置固着され、かつ前記筒状容器の外周折り曲
げ部が前記陽極円筒の端部の溝に埋設され前記陽極円筒
の第2の端部とで気密溶接または気密接合されてなるこ
とを特徴とするマグネトロン。 - 【請求項2】 内周に複数のベインを有する陽極円筒
と、該陽極円筒の開口端部に配置されたポールピース
と、該ポールピースの上面を覆って配設されると共に前
記陽極円筒の端部と気密接合されて真空容器の一部をな
す筒状容器とを具備するマグネトロンであって、前記陽
極円筒の端部の外径が該陽極円筒の中央部の外径より大
きく形成され、前記陽極円筒の端面の全周にわたって溝
が形成されて、該溝により前記陽極円筒の端部が内周側
の第1の端部と外周側の第2の端部とに区分され、第2
の端部が肉薄に形成されると共に第1の端部上にポール
ピースが載置固着され、かつ前記筒状容器の外周折り曲
げ部が前記陽極円筒の端部の溝に埋設され前記陽極円筒
の第2の端部とで気密溶接または気密接合されてなるこ
とを特徴とするマグネトロン。 - 【請求項3】 前記陽極円筒の端部の加工が鍛造加工で
一体成形されていることを特徴とする請求項1または2
記載のマグネトロン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4071597A JPH05275019A (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | マグネトロン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4071597A JPH05275019A (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | マグネトロン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05275019A true JPH05275019A (ja) | 1993-10-22 |
Family
ID=13465234
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4071597A Pending JPH05275019A (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | マグネトロン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05275019A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1217641A1 (en) * | 2000-12-22 | 2002-06-26 | SANYO Electric Co., Ltd. | Method for making magnetrons |
WO2010097881A1 (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-02 | パナソニック株式会社 | マグネトロン及びマイクロ波利用機器 |
-
1992
- 1992-03-27 JP JP4071597A patent/JPH05275019A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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