JP2007329639A - スピーカ装置の製造方法、およびスピーカ装置 - Google Patents

スピーカ装置の製造方法、およびスピーカ装置 Download PDF

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健史 海和
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Abstract

【課題】治具や接着剤等を用いることなく、簡単な工程によりスピーカ装置を組立てること、高精度にプレートやマグネットが位置決めすること、比較的強度が大きい小型のスピーカ装置を提供すること等。
【解決手段】ヨーク13上にマグネット14及びプレート15が順に載置された外磁型磁気回路10と、振動板17を支持するフレーム16とを有するスピーカ装置1の製造方法であって、プレート15の外周と略同形状の内周のフレーム16を形成するとともに、インサート成形により、フレーム16とヨーク13とを一体形成し、ヨーク13上に未着磁のリング状のマグネット14及びプレート15を順に載置するとともにプレート15をフレーム16に嵌合して、当該プレート15の外周とフレーム16の内周により、プレート15の位置決めを行い、マグネット14を着磁してその磁力によりヨーク13、マグネット14、及びプレート15を固定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、スピーカ装置の製造方法、およびスピーカ装置に関するものである。
一般的な外磁型磁気回路とドーム状振動板を備えるスピーカ装置の組み立て方法を説明する。
先ず、治具を用いて、ヨーク上にリング状のマグネットを接着剤等を介して載置し、そのマグネット上にリング状のプレートを接着剤等を介して載置することにより、ヨーク上にマグネット及びプレートを固定させる。この際、治具により、ヨークのセンターポールとプレート間に間隙を形成するように、ヨークに対してマグネット及びプレートを位置決めする。次に、その間隙に、ボイスコイルが位置するようにボイスコイルボビンや振動板を配置し、その振動板のエッジ部を介してスピーカフレームに固定する。
上述したようにスピーカ装置の組立時に、治具を用いて位置決めを行ったり、接着剤を用いてヨーク、マグネット、プレートを接着固定する等、煩雑な工程を行う必要があり、例えば接着剤を使わずに、より簡単にスピーカ装置を組立てる方法が望まれている。
例えば特許文献1には、マイクロスピーカーの磁気回路を構成するヨーク部と、前記ヨーク部の外周縁上部に固定されるマグネットと、前記マグネット上部に固定される上部プレートとがスピーカーフレームと別途の結合過程を要することなく、射出成形により作製されるスピーカーフレームと一体に結合した磁気回路が開示されている。
特開2002−218590号公報
しかし、上述した特許文献1に記載の磁気回路では、接着剤等を用いずに、ヨーク部とマグネットとプレートとが、射出成形によりフレームと一体形成されているが、射出成形後には、設計変更などによりプレートやマグネットを変更することは困難である。
ところで、例えばスピーカ装置の軽量化や薄型化のために、ヨークを単純に金属平板を加工して中央凸状部と段状のフランジ部とを形成した場合等では、ヨークの強度が比較的低くなる虞がある。ヨークの強度が比較的低いと、スピーカ装置による再生音の音質が低減する虞がある。
本発明は、このような問題に対処することを課題の一例とするものである。すなわち、プレートやマグネットを治具や接着剤等を用いることなく、簡単な工程により組立ててスピーカ装置を作製すること、高精度にプレートやマグネットが位置決めされた高品質のスピーカ装置を提供すること、比較的強度が大きい小型のスピーカ装置を提供すること、等が本発明の目的である。
このような目的を達成するために、本発明は、以下の各独立請求項に係る構成を少なくとも具備するものである。
請求項1に記載の発明は、ヨーク上にリング状のマグネット及びプレートが順に載置された外磁型磁気回路と、前記外磁型磁気回路の外周側に形成されるとともに振動板を支持するフレームとを有するスピーカ装置の製造方法であって、少なくとも前記プレートの外周と略同形状の内周の前記フレームを形成するとともに、インサート成形により、前記フレームと前記ヨークとを一体形成する工程と、前記ヨーク上に前記未着磁のリング状のマグネット及び前記プレートを順に載置するとともに前記プレートをフレームに嵌合して、当該プレートの外周と前記フレームの内周により、前記フレームに対する前記プレートの位置決めを行う工程と、前記マグネットを着磁して、当該マグネットの磁力により前記ヨーク、前記マグネット、及び前記プレートを固定する工程とを有することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、ヨーク上にリング状のマグネット及びプレートが順に載置された外磁型磁気回路と、前記外磁型磁気回路の外周側に形成されるとともに振動板を支持するフレームとを有するスピーカ装置であって、インサート成形により、前記フレームと前記ヨークとが一体形成されるとともに、少なくとも前記リング状のプレートの外周が前記フレーム内周と略同形状に形成され、前記プレートが前記フレームに嵌合するとともに、前記プレートの外周がフレームの内周により規制されて位置決めされ、前記マグネットの磁力により、前記ヨーク、前記マグネット、プレートが固定されていることを特徴とする。
本発明の一実施形態にスピーカ装置の製造方法は、ヨーク上にリング状のマグネット及びプレートが順に載置された外磁型磁気回路と、外磁型磁気回路の外周側に形成されるとともに振動板を支持するフレームとを有するスピーカ装置の製造方法であって、少なくともプレートの外周と略同形状の内周のフレームを形成するとともに、インサート成形により、フレームとヨークとを一体形成する工程と、ヨーク上に未着磁のリング状のマグネット及びプレートを順に載置するとともにプレートをフレームに嵌合して、プレートの外周とフレームの内周により、フレームに対するプレートの位置決めを行う工程と、マグネットを着磁して、マグネットの磁力によりヨーク、マグネット、及びプレートを固定する工程とを有する。
また、本発明の一実施形態にスピーカ装置は、上述した製造方法により、インサート成形により、フレームとヨークとが一体形成されるとともに、少なくともリング状のプレートの外周がフレーム内周と略同形状に形成され、プレートがフレームに嵌合するとともに、プレートの外周がフレームの内周により規制されて位置決めされ、マグネットの磁力により、ヨーク、マグネット、プレートが固定されていることを特徴とする。
上述した本発明の一実施形態に係るスピーカ装置の製造方法では、先ず、少なくともプレートの外周と略同形状の内周のフレームを形成するとともに、インサート成形により、フレームとヨークとを一体形成して、ヨーク上に未着磁のリング状のマグネット及びプレートを順に載置するとともにプレートをフレームに嵌合して、プレートの外周とフレームの内周により、フレームに対するプレートの位置決めを行うので、例えば治具を用いることなく、高精度にフレームに対してプレートを位置決めすることができる。また治具を用いることなくスピーカ装置を作製することができるので、従来と比べて設備費を低減することができる。
また外磁型磁気回路の組立時に、マグネットを、フレームに嵌合して、当該マグネットの外周とフレーム内周により、フレームに対して位置決めすることで、例えば治具を用いることなく、高精度にフレームに対してマグネットを位置決めすることができる。
また、未着磁のマグネットを着磁して、マグネットの磁力によりヨーク、マグネット、及びプレートを固定するので、接着剤を用いることなく、外磁型磁気回路を高精度に組立てることができる。
また、マグネットを着磁した後に、高精度に組立てられた外磁型磁気回路の磁気間隙にボイスコイルが位置するように、当該ボイスコイルが配置された振動板をフレームに固定することで、接着剤を用いずに磁気回路を組立てた場合であっても、プレートやマグネットがヨークに対して規定位置からずれることなく規定位置に配置された状態で、高精度に振動板を配置することができる。
また、ヨークは、金属材料により略平板形状に形成されるとともに、孔部を備える凸状部と、該凸状部の外周側に形成されたフランジ部とを有し、インサート成形時に、このヨークの凸状部の裏面側及び孔部に補強部材を形成することで、比較的強度が大きい小型のスピーカ装置を作製することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るスピーカ装置を説明するための断面図である。
本実施形態に係るスピーカ装置1は、中央部に形成された凸状部11、及び凸状部11の外周側に形成されるとともに径方向外側に向かって延出されたフランジ部12を備えるヨーク13と、ヨーク13のフランジ部12上に載置されたリング状のマグネット14と、マグネット14上に載置されたリング状のプレート15とを有する。このヨーク13、マグネット14、及びプレート15により外磁型磁気回路(磁気回路)10が形成される。
この磁気回路10において、プレート15の内周と、ヨーク13の凸状部11の側面との間に、磁気間隙10gが形成されている。ヨーク13とプレート15は、例えば鉄などの金属材料により形成されている。マグネット14は、例えばネオジウム系、サマリウム・コバルト系、アルニコ系、フェライト系磁石等の永久磁石等により形成されている。
本実施形態ではリング状のマグネット14とプレート15の外径は略一致するように形成されている。またリング状のマグネット14とプレート15の内径は略一致するように形成されている。またマグネット14及びプレート15の外径は、ヨーク13の外径と略同じ又はヨーク13の外径よりも小さくなるように形成されている。
また、スピーカ装置1は、磁気回路10の外周側に略筒形状のフレーム16を備え、このフレーム16は、振動板17を支持する。また、振動板17の音響放射側に位置するように、複数の放音孔部18aが形成されたカバー18がフレーム16に固定されている。このフレーム16は、内周が、リング状のプレート15の外周と略同形状となるように形成されている。この際、フレームの内周とプレート15の外周が接するような形状に形成することが好ましい。本実施形態ではプレート15の外径と、フレーム16の内径とが略一致するように形成されている。
このプレート15がフレーム16に嵌合するとともに、プレート15の外周がフレーム16の内周により規制されて位置決めされ、マグネット14の磁力により、ヨーク13、マグネット14、プレート15が固定されている。
後述するように、本実施形態に係るスピーカ装置1では、プレート15の外周と略同形状の内周の略筒状のフレーム16が形成するとともに、少なくともインサート成形により、フレーム16とヨーク13とが一体形成されている。
本実施形態に係るヨーク13は、金属材料により略平板形状に形成されるとともに、凸状部11の略中央部には孔部11aが形成されている。この凸状部11の裏面側には凹状部が形成され、この凹状部及び孔部11aに、インサート成形により、補強部材60が形成されている。補強部材60の中央部には裏面側に凹部が形成されており、この凹部には端子部19が備えられている。端子部19は、後述するボイスコイル17Aと導電線により電気的に接続されている。
振動板17は、ドーム形状の中央振動板部171、ボイスコイルボビン部172、及びエッジ部173を有する。この中央振動板部171、ボイスコイルボビン部172、及びエッジ部173は、一体形成されている。振動板17の形成材料としては、例えば樹脂、金属、セラミックス、紙等の各種形成材料を採用することができる。
本実施形態に係る中央振動板部171は、略ドーム状に形成されているとともに、薄型化のために中央部に凹部171aが形成されている。
ボイスコイルボビン部172は、中央振動板部171の外周側に形成されるとともに、ボイスコイル17Aが配置されている。本実施形態に係るボイスコイルボビン部172は、図1に示すように、径方向に沿って断面U字形状に形成され、ボイスコイル17Aがその底部に配置されている。ボイスコイル17Aは磁気回路10の磁気間隙10gの間に、装置の軸方向に沿って振動自在に配置されている。
エッジ部173は、ボイスコイルボビン部172の外周側に形成され、外周端部173aがフレーム16の段部16aに固定されている。本実施形態に係るエッジ部173は、外周端部173aがフレーム16の段部16aに嵌合するように形成されている。
振動板17は、エッジ部173の端部がフレーム16の段部16aに嵌合することで、フレーム16に対して位置決めされる。
ヨーク13の凸状部11の上方にはドーム状の振動板17が形成されている。振動板17には外周縁部に断面U字状のボイスコイルボビン部172が形成されており、ボイスコイルボビン部172は、エッジ18により支持されている。この振動板17、ボイスコイルボビン部172、及びエッジ18は一体成形されており、ボイスコイルボビン部172の凹部内部には、ボイスコイル17Aが形成されている。
上記構成のスピーカ装置1は、端子部19に、外部装置から音信号が電気信号として入力されると、その電気信号が導電線(不図示)を介してボイスコイル17Aに入力される。その電気信号が入力されたボイスコイル17Aでは、磁気間隙10g間の磁束との相互作用により電磁気力が軸方向に沿って生じ、この電磁気力が駆動力となって振動板17を振動させる。
次に、上記構成のスピーカ装置1の製造方法を、図面を参照しながら説明する。
図2,図3は、図1に示したスピーカ装置の製造方法を説明するための図である。詳細には、図2(A)は図1に示したスピーカ装置のヨークの断面図であり、図2(B)はヨークおよびフレームのインサート成形工程を説明するための断面図であり、図2(C)はマグネットおよびプレートをヨーク上に載置する工程を説明するための図であり、図2(D)はマグネットおよびプレートをヨーク上に載置した状態を説明するための図である。
図3(A)は振動板17とフレーム16とを説明するための断面図であり、図3(B)は振動板17がフレーム16に固定された状態を示す断面図であり、図3(C)は、フレーム16上にカバー18が固定されたスピーカ装置1を説明するための断面図である。
先ず、図2(A)に示すように、凸状部11とフランジ部12が形成されたヨーク13を用意する。このヨーク13は、例えば金属材料により略平板形状に形成されるとともに、例えばプレス加工などの金属加工により、孔部11aを備える凸状部11、およびフランジ部12を形成する。
次に、図2(B)に示すように、インサート成形により、フレーム16とヨーク13とを一体形成する。この際、少なくともリング状のプレート15の外周と略同形状の内周のフレーム16を形成する。また、マグネット14の外周と略同形状の内周のフレーム16を形成する。本実施形態では、図1に示すように、マグネット14とプレート15の外径が略一致するように形成されており、フレーム16は、図1,図2(B)に示すように内径が、マグネット14とプレート15の外径と略一致するように筒状に形成されている。
次に、図2(C),図2(D)に示すように、ヨーク13のフランジ部12上に、未着磁のリング状のマグネット14及びプレート15を順に載置するとともにプレート15をフレーム16に嵌合して、当該プレート15の外周とフレーム16の内周により、フレーム16に対するプレート15の位置決めを行う。
つまり、プレート15の外周とフレーム16の内周が接した状態、又は略接した状態で、フレーム16にプレート15が嵌合しているので、高精度にフレーム16に対してプレート15が位置決めされる。
また、同様にマグネット14の外周とフレーム16の内周が接した状態、又は略接した状態で、フレーム16にマグネット14が嵌合しているので、高精度にフレーム16に対してマグネット14が位置決めされる。
上述した構成のマグネット14、プレート15、フレーム16では、治具を用いることなく、フレーム16に対してマグネット14やプレート15を高精度に位置決めすることができる。
次に、図3(C)に示した状態で、未着磁のマグネット14を着磁装置(不図示)などにより着磁する。この着磁されたマグネット14の磁力により、ヨーク13、マグネット14、プレート15が固定される。上述したように着磁されたマグネット14の磁力により、ヨーク13、マグネット14、プレート15が固定されるので、接着剤を用いることなく、外磁型磁気回路10を高精度に組み立てることができる。
次に、図3(A),図3(B)に示すように、ボイスコイル17Aが配置された振動板17をフレーム16に接着剤等により固定する。本実施形態では、フレーム16に段部16aが形成されており、振動板17の外周端部173aがフレーム16の段部16aに嵌合するように配置される。この状態ではボイスコイル17Aが磁気回路10の磁気間隙10g間に振動自在に配置される。つまり治具を用いることなくフレーム16に対して高精度に振動板17を位置決めして、フレーム16に振動板17を固定することができる。
また、補強部材60に端子部19を設け、ボイスコイル17Aと端子部19とを導電線(不図示)により導電線により電気的に接続する。
次に、図3(C)に示すように、振動板17の音響放射側に位置するように、複数の放音孔部18aが形成されたカバー18を、フレーム16に固定する。
以上説明した製造工程により、本実施形態に係るスピーカ装置1が作製される。
図4はマグネット14、プレート15、フレーム16を説明するための断面図である。詳細には、図4(A)はマグネット14及びプレート15の内径及び外径と、フレーム16の内径を説明するための図であり、図4(B)は図4(A)に示したマグネット14及びプレート15をフレーム16に嵌合した状態を説明するための図である。
上述した実施形態では、マグネット14及びプレート15の内径及び外径が略一致するような形状に形成されていたが、この形態に限られるものではない。例えば、図4(A),図4(B)に示すように、マグネット14とプレート15の外周寸法には、部品成形時の都合上、それぞれ異なる寸法公差が存在する。例えば単純に内径及び外径が一致するマグネット14及びプレート15を組み立てた場合には、寸法公差のために、マグネット14の内周が、プレート15の内周にはみ出す虞がある。
このため、リング状のマグネット14の内径141が、リング状のプレート15の内径151より、少なくともマグネット14及びプレート15の寸法公差より大きくなるように形成することが好ましい。本実施形態では、図4に示すように、内径141が内径151より規定長さdだけ大きいくなるように形成する。
次に図4(B)に示すように、上記構成のマグネット14及びプレート15を、ヨーク13上に順に載置すると、プレート15及びマグネット14が寸法公差によりずれたとしても、マグネット14の内周が、常にプレート15の内周よりも径方向外側に位置するように形成することができる。つまり、寸法公差があったとしても、マグネット14とプレート15を高精度にヨーク13上に配置して、高品質の磁気回路10を作製することができる。
図5は、本発明の他の実施形態に係るスピーカ装置1aの断面図である。上述した実施形態では、マグネット14及びプレート15の内径及び外径が略一致するような形状に形成されていたが、例えば図5に示すように、マグネット14aとプレート15aの外径が異なっていてもよい。本実施形態ではマグネット14の外径よりもプレート15の外径が大きくなるように形成されている。この際、フレーム16Aは、マグネット14の外周に接する内周部と、プレート15の外周に接する部分とを形成する。上記構成により、治具を用いることなく、マグネット14a、プレート15aをフレーム16Aに対して高精度に位置合わせすることができる。
図6は、磁気回路10の未着磁のマグネット14を着磁する着磁装置200を説明するための図である。
図2(D)に示した未着磁のマグネット14に着磁する場合には、例えば図6に示すように、着磁装置200により着磁を行う。着磁装置200は比較的大きなコイルからなり、例えば図6に示すように、凹形状部200Aに磁気回路10を配置して、導電線220を介して電力供給装置210により大電圧及び大電流を供給する。電力供給装置210は、例えば比較的大きなキャパシタによる集合体からなり、着磁に必要な大電圧約2000V、大電流約5000Aをキャパシタに蓄電可能である。電力供給装置210では、スイッチ(不図示)がオンされると、その蓄電された電力が導電線220を介して着磁装置200のコイルに流れ、コイルにより強磁場が発生する。凹形状部200Aに設置された磁気回路10のマグネット14は、その強磁場により着磁される。
以上説明したように、本実施形態に係るスピーカ装置1の製造方法は、ヨーク13上にリング状のマグネット14及びプレート15が順に載置された外磁型磁気回路10と、外磁型磁気回路10の外周側に形成されるとともに振動板17を支持するフレーム16とを有するスピーカ装置1の製造方法であって、少なくともプレート15の外周と略同形状の内周のフレーム16を形成するとともに、インサート成形により、フレーム16とヨーク13とを一体形成する工程と、ヨーク13上に未着磁のリング状のマグネット14及びプレート15を順に載置するとともにプレート15をフレーム16に嵌合して、当該プレート15の外周とフレーム16の内周により、フレーム16に対するプレート15の位置決めを行う工程と、マグネット14を着磁して、当該マグネット14の磁力によりヨーク13、マグネット14、及びプレート15を固定する工程とを有するので、例えば治具を用いることなく、高精度にフレーム16に対してプレート15を位置決めすることができる。
また、治具を用いることなく、スピーカ装置1を作製することができるので、従来と比べて設備費を低減することができる。
また、外磁型磁気回路10の組立時に、マグネット14を、フレーム16に嵌合して、当該マグネット14の外周とフレーム16の内周により、フレーム16に対して位置決めすることで、例えば治具を用いることなく、高精度にフレーム16に対してマグネット14を位置決めすることができる。
また、未着磁のマグネット14を着磁して、マグネット14の磁力によりヨーク13、マグネット14、及びプレート15を固定するので、接着剤を用いることなく、外磁型磁気回路10を高精度に組立てることができる。
また、マグネット14を着磁した後に、高精度に組立てられた外磁型磁気回路10の磁気間隙にボイスコイル17Aが位置するように、当該ボイスコイル17Aが配置された振動板17をフレーム16に固定することで、接着剤を用いずに磁気回路を組立てた場合であっても、プレート15やマグネット14がヨーク13に対して規定位置からずれることなく規定位置に配置された状態で、高精度に振動板17を配置することができる。
また、ヨーク13は、金属材料により略平板形状に形成されるとともに、孔部11aを備える凸状部11と、該凸状部11の外周側に形成されたフランジ部12とを有し、インサート成形時に、このヨーク13の凸状部11の裏面側及び孔部11aに補強部材60を形成することで、比較的強度が大きい小型のスピーカ装置1を作製することができる。
また、作業性及び生産性を向上させることができる。
また上述した磁気回路10では、ヨーク13、マグネット14、プレート15が一体的に射出成形されていないので、ヨーク14、プレート15などを設計変更することが容易である。
また、以上説明したように、ヨーク13上にリング状のマグネット及びプレートが順に載置された外磁型磁気回路10と、外磁型磁気回路10の外周側に形成されるとともに振動板17を支持するフレーム16とを有するスピーカ装置1であって、インサート成形により、フレーム16とヨーク13とが一体形成されるとともに、少なくともリング状のプレート15の外周がフレーム16内周と略同形状に形成され、プレート15がフレーム16に嵌合するとともに、プレート15の外周がフレーム16の内周により規制されて位置決めされ、マグネット14の磁力により、ヨーク13、マグネット14、プレート15が固定されているので、高精度にプレート15が位置決めされた高品質のスピーカ装置1を提供することができる。また、比較的強度が大きい小型のスピーカ装置1を提供することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限られるものではない。例えば上述した実施形態を組み合わせて本発明に係るスピーカ装置や磁気回路を実施してもよい。
上述した実施形態では、振動板17が中央振動板部171、ボイスコイルボビン部172、エッジ部173を有したが、この形態に限られるものではない。
また、上記実施形態では接着剤を用いずに磁気回路10を形成したが、この形態に限られるものではない。例えば接着剤によりヨーク13、マグネット14、プレート15を固定してもよい。この場合であっても、治具を用いることなく磁気回路10を組立てることができる。
またフレームの内周に、成形のための抜きテーパーをつけた場合には、段差がなくとも、このテーパー形状に応じて、プレート15とマグネット14の外径を異なるように設定してもよい。
また、上述した実施形態では、ヨーク13に未着磁のマグネット14およびプレート15を組み立てた後、着磁を行ったがこの形態に限られるものではない。例えば着磁されたマグネット14をヨーク13上に載置してもよい。
本発明の一実施形態に係るスピーカ装置を説明するための断面図である。 図1に示したスピーカ装置の製造方法を説明するための図である。図2(A)は図1に示したスピーカ装置のヨークの断面図であり、(B)はヨークおよびフレームのインサート成形工程を説明するための断面図であり、(C)はマグネットおよびプレートをヨーク上に載置する工程を説明するための図であり、図2(D)はマグネットおよびプレートをヨーク上に載置した状態を説明するための図である。 図1に示したスピーカ装置の製造方法を説明するための図である。(A)は振動板17とフレーム16とを説明するための断面図であり、(B)は振動板17がフレーム16に固定された状態を示す断面図であり、(C)はフレーム16上にカバー18が固定されたスピーカ装置1を説明するための断面図である。 マグネット14、プレート15、フレーム16を説明するための断面図である。(A)はマグネット14及びプレート15の内径及び外径と、フレーム16の内径を説明するための図であり、(B)は(A)に示したマグネット14及びプレート15をフレーム16に嵌合した状態を説明するための図である。 本発明の他の実施形態に係るスピーカ装置1aの断面図である。 磁気回路10の未着磁のマグネット14を着磁する着磁装置200を説明するための図である。
符号の説明
1 スピーカ装置
10 磁気回路(外磁型磁気回路)
11 凸状部
12 フランジ部
13 ヨーク
14 マグネット
15 プレート
16 フレーム
17 振動板
17A、ボイスコイル
18 カバー
18A 放音孔部
19 端子部
60 補強部材
171 中央振動板部
172 ボイスコイルボビン部
173 エッジ部
200 着磁装置
210 電力供給装置
220 導電線

Claims (9)

  1. ヨーク上にリング状のマグネット及びプレートが順に載置された外磁型磁気回路と、前記外磁型磁気回路の外周側に形成されるとともに振動板を支持するフレームとを有するスピーカ装置の製造方法であって、
    少なくとも前記プレートの外周と略同形状の内周の前記フレームを形成するとともに、インサート成形により、前記フレームと前記ヨークとを一体形成する工程と、
    前記ヨーク上に前記未着磁のリング状のマグネット及び前記プレートを順に載置するとともに前記プレートをフレームに嵌合して、当該プレートの外周と前記フレームの内周により、前記フレームに対する前記プレートの位置決めを行う工程と、
    前記マグネットを着磁して、当該マグネットの磁力により前記ヨーク、前記マグネット、及び前記プレートを固定する工程と
    を有することを特徴とするスピーカ装置の製造方法。
  2. 前記マグネットは、前記フレームに嵌合して、当該マグネットの外周と前記フレーム内周により、前記フレームに対して位置決めされていること特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置の製造方法。
  3. 前記未着磁のマグネットを着磁した後に、前記外磁型磁気回路の磁気間隙にボイスコイルが位置するように当該ボイスコイルが配置された前記振動板を前記フレームに固定することを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置の製造方法。
  4. 前記ヨークは、金属材料により略平板形状に形成されるとともに、孔部を備える凸状部と、該凸状部の外周側に形成されたフランジ部とを有し、
    前記インサート成形により、前記凸状部の裏面側及び前記孔部に補強部材を形成することを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置の製造方法。
  5. ヨーク上にリング状のマグネット及びプレートが順に載置された外磁型磁気回路と、前記外磁型磁気回路の外周側に形成されるとともに振動板を支持するフレームとを有するスピーカ装置であって、
    インサート成形により、前記フレームと前記ヨークとが一体形成されるとともに、少なくとも前記リング状のプレートの外周が前記フレーム内周と略同形状に形成され、前記プレートが前記フレームに嵌合するとともに、前記プレートの外周がフレームの内周により規制されて位置決めされ、前記マグネットの磁力により、前記ヨーク、前記マグネット、プレートが固定されていることを特徴とするスピーカ装置。
  6. 前記マグネットは、前記フレームに嵌合して、当該マグネットの外周と前記フレーム内周により、前記フレームに対して位置決めされていること特徴とする請求項5に記載のスピーカ装置。
  7. 前記マグネットは、組立時に、未着磁状態で前記ヨーク上に載置され、当該マグネット上に前記プレートが載置された状態で着磁することにより、前記マグネットの磁力により前記ヨーク、前記マグネット、及び前記プレートが固定されていることを特徴とする請求項5に記載のスピーカ装置。
  8. 前記ヨークは、金属材料により略平板形状に形成されるとともに、孔部を備える凸状部と、該凸状部の外周側に形成されたフランジ部とを有し、前記ヨークの前記凸状部の裏面側及び前記孔部に補強部材が形成されていることを特徴とする請求項5に記載のスピーカ装置。
  9. 前記リング状のマグネットの内径は、前記リング状のプレートの内径よりも、少なくとも寸法公差よりも大きいことを特徴とする請求項5に記載のスピーカ装置。
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