JP2000091320A - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置

Info

Publication number
JP2000091320A
JP2000091320A JP10256159A JP25615998A JP2000091320A JP 2000091320 A JP2000091320 A JP 2000091320A JP 10256159 A JP10256159 A JP 10256159A JP 25615998 A JP25615998 A JP 25615998A JP 2000091320 A JP2000091320 A JP 2000091320A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
plasma
plasma processing
space
introduction path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10256159A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4056144B2 (ja
Inventor
Yutaka Okumura
裕 奥村
Takayuki Hirano
貴之 平野
Toshihiro Kugimiya
敏洋 釘宮
Toshihisa Nozawa
俊久 野沢
Tetsuo Tokumura
哲夫 徳村
Atsushi Munemasa
淳 宗政
Kiyotaka Ishibashi
清隆 石橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FOI KK
Kobe Steel Ltd
FOI Corp
Original Assignee
FOI KK
Kobe Steel Ltd
FOI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FOI KK, Kobe Steel Ltd, FOI Corp filed Critical FOI KK
Priority to JP25615998A priority Critical patent/JP4056144B2/ja
Publication of JP2000091320A publication Critical patent/JP2000091320A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4056144B2 publication Critical patent/JP4056144B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • ing And Chemical Polishing (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマ処理の均一性を向上させる。 【解決手段】プラズマ発生空間22がプラズマ処理空間
13に隣接し且つ連通し更に分散しているプラズマ処理
装置において、プラズマ発生空間22プラズマ用ガスA
を導入し(50)、これと別個にプラズマ処理空間13
に処理ガスBを導入し(70)、プラズマ発生空間22
に添加ガスCを導入し(60)、プラズマ発生空間22
への導入に際してプラズマ用ガスAと添加ガスCとを混
合するとともにその混合に際して混合割合の分布を局所
的に異ならせる(80)。ガスAには非反応性ガスのみ
を用い、ガスBには反応ガスを用い、ガスCには、副生
成物に対応した副次ガスや、異なる非反応性ガスを用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ICやLCDな
ど高精度の製造工程においてプラズマ処理を適切に行う
のに好適なプラズマ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CVDやエッチング,アッシング
等のプラズマ処理に用いられるプラズマ処理装置の例と
して、対向電極となる一対の平行平板を設けておいてこ
れらの平行平板間にプラズマ処理空間を形成してシリコ
ンウエハ等の基板を対象にエッチング処理を行ういわゆ
る平行平板形エッチャー(RIE)や成膜処理を行う平
行平板形PCVD等が知られている。また、プラズマ処
理に必要なプラズマの発生・形成をプラズマ処理空間で
行うものの他、ECR(電子サイクロトロン共鳴)や,
ICP(インダクティブカップルプラズマ),TCPプ
ラズマ(トランスフォームドカップルプラズマ)など、
プラズマ処理空間から分離して形成されたプラズマ発生
空間で行うものも知られている。
【0003】いずれにしても、処理対象である基板等の
大小・広狭に拘わらず緻密で均一なプラズマ処理が求め
られることから、基板等の上面全域に亘って処理ガス分
布やプラズマ状態の一様性を確保することが必要とされ
る。そして、その対策として、例えば基板サイズが大き
くなるの伴って、処理ガス導入口を多数設けるとともに
その分布に工夫を凝らすことや、プラズマ発生を担うプ
ラズマ用ガスとプラズマ反応を担う処理ガスとを別個に
導入すること等も、行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のプラ
ズマ処理装置では、処理ガスやプラズマ用ガスの一様な
導入に基づいて均一処理が図られていた。ところが、プ
ラズマ処理空間内では、被処理物に処理ガスが反応し
て、種々の副生成物が生じ、その濃淡によって反応状態
に影響が現れることもある。また、プラズマ処理空間内
では、ガスの拡散に加えて、一様性を乱す種々の流れも
存在する。このため、例え処理ガスやプラズマ用ガスが
一様に分布して導入されたとしても、全面的に均一な処
理が達成されるとは限らない。
【0005】もっとも、これに対しては、プラズマ処理
の不均一を補償するように、導入ガスの分布を一様分布
から局所的に異ならせることも考えられる。しかしなが
ら、そのような補償によって巨視的・大域的に見れば所
望の均一処理がなされたとしても、微視的・局所的に見
ると、不均一と言わざるを得ない場合もある。例えば、
シリコンウエハのエッチングでは、ウエハ全面に亘って
エッチングレートがほぼ均一になってエッチング溝の深
さ等が揃ったときでも、個々の溝についての断面形状を
比較すると、角部の丸まり具合や、開口部から底部にか
けての径の変化などに、不揃いが見られる。
【0006】そこで、プラズマ処理の均一性を確保する
に際し、巨視的・大域的な均一性に止まらず、微視的・
局所的な均一性も得られるように工夫することが課題と
なる。この発明は、このような課題を解決するためにな
されたものであり、プラズマ処理の均一性に優れたプラ
ズマ処理装置を実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために発明された第1乃至第4の解決手段について、
その構成および作用効果を以下に説明する。
【0008】[第1の解決手段]第1の解決手段のプラ
ズマ処理装置は(、出願当初の請求項1に記載の如
く)、真空チャンバ内にプラズマ処理空間の形成された
プラズマ処理装置において、前記プラズマ処理空間にプ
ラズマ用ガスを導入する第1のガス導入路と、この第1
のガス導入路と別個に設けられ前記プラズマ処理空間に
処理ガスを導入する第2のガス導入路と、前記プラズマ
処理空間に添加ガスを導入する第3のガス導入路と、前
記プラズマ処理空間への導入に際して前記プラズマ用ガ
スと前記添加ガスとを混合するとともにその混合に際し
て混合割合の分布を局所的に異ならせる又は異ならせ得
る混合手段とを備えたものである。
【0009】このような第1の解決手段のプラズマ処理
装置にあっては、プラズマ処理空間内におかれた被処理
物に対してプラズマ処理が施されるが、その処理に際し
て第1〜第3のガス導入路を介し、プラズマ用ガス及び
処理ガスに加えて添加ガスもプラズマ処理空間に導入さ
れる。そして、プラズマ用ガスと処理ガスとは別個に導
入されるのに対し、添加ガスはプラズマ用ガスに混合し
て導入される。しかも、混合手段により、その混合割合
の分布が局所的に異なるようにされる。
【0010】この場合、プラズマ用ガスと処理ガスとが
別個に導入されるので、それらの流量や分配状態等を独
立に制御することにより、被処理物のほぼ全域に亘って
処理ガス分布やプラズマ状態の一様性が確保されて、プ
ラズマ処理における巨視的・大域的な均一性が達成され
る。また、プラズマ用ガスへの添加ガスの混合割合につ
いての分布が局所的に異なるようにされるが、その分布
を微視的・局所的な不均一性に対応させることにより、
巨視的・大域的な均一性を損なうこと無く微視的・局所
的な均一性も改善される。なお、添加ガスは、処理ガス
と異なるガスが用いられ、その活性が不足しやすいが、
プラズマ用ガスに混合して導入されることにより、充分
に励起され、無駄なく役立つこととなる。したがって、
この発明によれば、巨視的・大域的な観点に加えて微視
的・局所的な観点からもプラズマ処理の均一性に優れた
プラズマ処理装置を実現することができる。
【0011】[第2の解決手段]第2の解決手段のプラ
ズマ処理装置は(、出願当初の請求項2に記載の如
く)、プラズマ処理空間が形成された第1機構と、前記
第1機構に取着して又はそれと一体的に設けられプラズ
マ発生空間が分散等して形成された第2機構とを具え、
前記プラズマ発生空間が前記プラズマ処理空間に隣接し
且つ連通しているプラズマ処理装置において、前記プラ
ズマ発生空間にプラズマ用ガスを導入する第1のガス導
入路と、この第1のガス導入路と別個に設けられ前記プ
ラズマ処理空間に処理ガスを導入する第2のガス導入路
と、前記プラズマ発生空間に添加ガスを導入する第3の
ガス導入路と、前記プラズマ発生空間への導入に際して
前記プラズマ用ガスと前記添加ガスとを混合するととも
にその混合に際して混合割合の分布を局所的に異ならせ
る又は異ならせ得る混合手段とを備えたものである。
【0012】ここで、上記の「分散等」とは、点状に分
かれて散在しているという文字通りの分散の他、密接と
は言えない程度に離れるように分割されている場合や、
線状,破線状,直・曲線状などで複数の又はそれらの混
在するものがプラズマ処理空間との隣接部・連通部に分
布している場合、さらには環状,円状,多角形状、スパ
イラル状のものが同心で若しくは非同心で多数が列設さ
れ又は単独で広く形成されている場合も該当する意味で
ある。
【0013】このような第2の解決手段のプラズマ処理
装置にあっては、プラズマ空間の分離および隣接連通と
いう条件を維持することにより、プラズマダメージやチ
ャージアップの低減、及びプラズマにおけるラジカル種
の成分とイオン種の成分との比率適正化が達成される。
また、プラズマ発生空間が分散等して形成されているこ
とにより、プラズマ分布の均一性が確保されるばかり
か、プラズマ処理空間との連通隣接面さらにはその面に
沿ったプラズマ発生空間自身の断面積が必然的にプラズ
マ処理空間のそれよりも小さくなり、プラズマ処理空間
からプラズマ発生空間へのガス流入が阻止されるので、
反応性を持った処理ガスが高密度プラズマに曝されて不
所望な汚染物等に変質するのを防止することができて、
プラズマ処理に良質のプラズマが供給される。
【0014】そして、プラズマ処理空間内におかれた被
処理物に対してプラズマ処理が施される際に、第1〜第
3のガス導入路を介し、プラズマ用ガス及び処理ガスに
加えて添加ガスもプラズマ処理空間に導入される。しか
も、その際、プラズマ用ガスと処理ガスとは別個に導入
されるのに対し、添加ガスはプラズマ用ガスに混合して
導入される。さらに、添加ガスは、混合手段により、そ
の混合割合の分布が局所的に異なるようにされる。
【0015】このようにプラズマ用ガスと処理ガスとが
別個に導入されるので、それらの流量や分配状態等を独
立に制御することにより、被処理物のほぼ全域に亘って
処理ガス分布やプラズマ状態の一様性が確保されて、プ
ラズマ処理における巨視的・大域的な均一性が達成され
る。また、プラズマ用ガスへの添加ガスの混合割合につ
いての分布が局所的に異なるようにされるが、その分布
を微視的・局所的な不均一性に対応させることにより、
巨視的・大域的な均一性を損なうこと無く微視的・局所
的な均一性も改善される。
【0016】なお、添加ガスは、処理ガスと異なるガス
が用いられ、その活性が不足しやすいが、プラズマ用ガ
スに混合して導入されることにより、しかもプラズマ発
生空間を経てから導入されることにより、充分に励起さ
れ、無駄なく役立つこととなる。また、処理ガスのよう
に高密度プラズマに曝されて不所望な汚染物等に変質す
るということは考えられないので、プラズマの質を劣化
させることも無い。したがって、この発明によれば、巨
視的・大域的な観点に加えて微視的・局所的な観点から
もプラズマ処理の均一性に優れたプラズマ処理装置を実
現することができる。
【0017】[第3の解決手段]第3の解決手段のプラ
ズマ処理装置は(、出願当初の請求項3に記載の如
く)、上記の第1,第2の解決手段のプラズマ処理装置
であって、非反応性ガスのみを前記プラズマ用ガスとし
て前記第1のガス導入路へ送給する手段と、反応ガス成
分を含むガスを前記処理ガスとして前記第2のガス導入
路へ送給する手段と、前記プラズマ処理空間内の被処理
物に前記反応ガスが反応して生じる副生成物に対応した
副次ガスを含むガスを前記添加ガスとして前記第3のガ
ス導入路へ送給する手段とを備えたものである。
【0018】このような第3の解決手段のプラズマ処理
装置にあっては、プラズマ処理に伴って生じる副生成物
の偏在が、添加ガスによって直接的に解消される。これ
により、副生成物に起因した不均一性が的確に改善され
て、プラズマ用ガス及び処理ガスに基づく巨視的・大域
的な均一性を損なうこと無く、微視的・局所的な均一性
も得られることとなる。
【0019】[第4の解決手段]第4の解決手段のプラ
ズマ処理装置は(、出願当初の請求項4に記載の如
く)、上記の第1,第2の解決手段のプラズマ処理装置
であって、非反応性ガスのみを前記プラズマ用ガスとし
て前記第1のガス導入路へ送給する手段と、反応ガス成
分を含むガスを前記処理ガスとして前記第2のガス導入
路へ送給する手段と、前記プラズマ用ガスとは成分又は
成分割合の異なる非反応性ガスのみを前記添加ガスとし
て前記第3のガス導入路へ送給する手段とを備えたもの
である。
【0020】このような第4の解決手段のプラズマ処理
装置にあっては、非反応性ガスが混合されてプラズマ発
生空間やプラズマ処理空間に導入されるが、ガス種が異
なるとプラズマ温度等に相違が見られることと、その混
合割合が局所的に異なることから、プラズマ処理空間へ
供給されるプラズマについての温度分布にも局所的な変
動を生じる。そして、このようなプラズマの温度分布
を、微視的・局所的な不均一性に対応させることによっ
ても、プラズマ用ガス及び処理ガスに基づく巨視的・大
域的な均一性を損なうこと無く、微視的・局所的な均一
性を間接的に改善することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】このような解決手段で達成された
本発明のプラズマ処理装置について、これを実施するた
めの形態を以下の第1〜第7実施例および変形例により
説明する。図1〜図3に示した第1実施例は、上述の第
2,第3解決手段を具現化したものであり、図4に示し
た第2実施例は、上述の第2,第4解決手段を具現化し
たものであり、図5の第3実施例および図6の第4実施
例も、上述の第2,第4解決手段を具現化したものであ
る。また、図7の第5実施例および図8の第6実施例
は、上述の第2,第3解決手段あるいは上述の第2,第
4解決手段のいずれの具現化にも適合するものであり、
図9に示した第7実施例は、上述の第2,第3,第4解
決手段を具現化したものである。さらに、図示を割愛し
た変形例は、上述の第1解決手段を具現化したものとな
っている。
【0022】
【第1実施例】本発明のプラズマ処理装置の第1実施例
としてのプラズマエッチング装置について、その具体的
な構成を、図面を引用して説明する。図1は、一部を断
面で示した全体模式図であり、図2は、そのうちプラズ
マ発生空間周りの縦断面斜視図であり、図3は、それに
プラズマ処理空間等を加えた縦断面図である。
【0023】このプラズマエッチング装置は、真空チャ
ンバ本体部2および真空チャンバ蓋部3からなる真空チ
ャンバと、その内部にプラズマ処理空間を確保するため
の平行平板部(第1機構)と、プラズマ発生空間を確保
するための隣接機構部(第2機構)およびその付加部
と、各プラズマに電界又は磁界を印加するための印加回
路部と、真空チャンバ内を真空状態に保つための圧力制
御部と、プラズマ用ガス及び処理ガスに加えて添加ガス
を導入するためのガス供給部とで構成されている。
【0024】平行平板部は、一対の平行平板となる共に
金属製のアノード部11及びカソード部12を真空チャ
ンバ内に有していて、アノード部11が上方に配置さ
れ、真空チャンバ本体部2の内底でローアーサポート1
2aにて支持されたカソード部12が下方に配置され
て、これらによって挟まれたところに低温プラズマ10
用のプラズマ処理空間13が形成されるものとなってい
る。このカソード部12は、エッチング対象のウエハ等
の基板1を乗載するために、上面が絶縁処理されてい
る。また、アノード部11は、予め、多数の連通口14
が貫通して穿孔されるとともに、プラズマ処理空間13
へ向けて開口した第2のガス導入路としての処理ガス供
給口15も形成されたものとなっている。これにより、
処理ガスBが処理ガス供給口15を介してプラズマ処理
空間13へ供給される。この例では、連通口14の横断
面積とプラズマ処理空間13の有効な横断面積との比す
なわち第1比が0.05になっている。
【0025】隣接機構部すなわち一対の平行平板のうち
の一方の平板11に隣接する機構は、絶縁物製のプラズ
マ発生チャンバ21が主体となっており、このプラズマ
発生チャンバ21には、プラズマ発生空間22となる複
数の(図では4個の)環状溝が同心に彫り込まれて形成
されている。これにより、プラズマ発生空間22が分散
等したものとなっている。そして、プラズマ発生チャン
バ21は、プラズマ発生空間22の開口側(図では下
面)をアノード部11の上面に密着した状態で固設され
る。その際、プラズマ発生空間22の開口がアノード部
11の連通口14に重なるように位置合わせがなされ
る。これにより、プラズマ発生空間22とプラズマ処理
空間13とが互いに隣接し且つ連通しているものとな
る。この例では、連通口14の横断面積とプラズマ発生
空間22の横断面積との比が0.5になっている。これ
により、プラズマ発生空間22がプラズマ処理空間13
に連通するところの面積がプラズマ発生空間22の面積
よりも小さくて少し絞られた状態となる。なお、これら
の比の値は大小関係が逆転しない限り自由に変えてよい
ものである。
【0026】また、プラズマ発生チャンバ21は、プラ
ズマ発生空間22のさらに奥に第1のガス導入路および
第3のガス導入路としてのプラズマ用ガス送給路23が
やはり環状に形成され、両者が多数の***またはノズル
で連通されていて、プラズマ発生空間22は底部(図で
は上方)からプラズマ用ガスAや添加ガスCの供給を受
けて高密度プラズマ20を発生させ連通口14を介して
プラズマ処理空間13へそれを送り込むものとなってい
る。さらに、プラズマ発生チャンバ21は、プラズマ発
生空間22を囲む側壁と底部とを残すようにしてプラズ
マ発生空間22開口側の裏の面(図では上面)が削り取
られる。そして、プラズマ発生空間22の両側壁を挟む
ようにして、コイル24及び永久磁石片25が環状に付
加される。
【0027】永久磁石片25は、縦の長さがプラズマ発
生空間22のそれにほぼ等しくされ、且つ横のプラズマ
発生空間22方向へ磁極が向くようにされ、さらに環状
の不所望な誘起電流を断つために小片に分けて形成され
ている。そして、多数の永久磁石片25がプラズマ発生
空間22側壁に沿って列設されることで、プラズマ発生
空間22に対応した環状の磁気回路が構成される。これ
により、磁気回路用の磁性部材25は最外周以外のもの
がプラズマ発生空間22によって挟まれたところに配置
されたものとなっている。この磁気回路の磁力は、質量
の小さい電子を捕捉可能な程度の強さで十分であり、質
量の大きいイオンまで捕捉する程度の強さは不要であ
る。
【0028】印加回路部は、RF電源31を中心とする
第1印加回路と、RF電源32を中心とする第2印加回
路とに分かれる。RF電源31は、その出力パワーが可
変のものであり、接地されたアノード部との間に交番電
界を印加するとともにバイアス電圧も発生させるため
に、その出力はブロッキングキャパシタを介してカソー
ド部12へ送給される。また、これには、周波数500
KHz〜2MHzのものがよく用いられる。これによ
り、第1印加回路は、低温プラズマ10の強化に或る程
度寄与する電界をプラズマ処理空間13に印加するもの
となっている。
【0029】RF電源32は、やはり出力パワーが可変
のものであり、プラズマ発生空間22を挟む両コイル2
4を駆動してプラズマ発生空間22に交番磁界を印加す
るようになっている。その最大出力パワーは大きく、そ
の周波数は13MHz〜100MHzとされることが多
い。これにより、第2印加回路は、高密度プラズマ20
の発生および強化に寄与する磁界をプラズマ発生空間2
2に印加するものとなっている。
【0030】圧力制御部は、真空ポンプ5と、可動壁体
40及びこれを上下動させる壁体駆動機構41〜44と
からなる。真空ポンプ5は、ロータリポンプやメカニカ
ルブースタ等が用いられ、真空チャンバ本体部2に貫通
して形成された吸引口2aに対しゲートバルブ4を介し
て連結されて、真空チャンバ内のガスを吸引排気するよ
うになっている。
【0031】可動壁体40は、金属製の筒状体からな
り、内径がカソード部12の外径より僅かに大きくて内
腔にカソード部12が緩く上下動可能に嵌合されるよう
になっている。その上端はアノード部11に接近したと
きに全周縁のところにほぼ同一の隙間45ができるよう
になっている。そして、そのときに、可動壁体40は上
部がプラズマ処理空間13の側面周辺を塞ぐとともに下
部がカソード部12との嵌合が外れないところまで届く
ような長さに形成されている。これにより、可動壁体4
0は、真空チャンバ2,3内に設けられ一対の平行平板
11,12を基準としたプラズマ処理空間13の開口部
分を囲う形状のものとなっている。そして、その隙間4
5を真空ポンプ5による排気の流れに対する可変絞りと
して、プラズマ処理空間13の圧力がガスA,B,Cの
流量と可動壁体40の上下位置とに応じて定まる。な
お、この可動壁体40は不所望にチャージアップしない
ように接地等されるようにもなっている。
【0032】壁体駆動機構41〜44は、気密性及び伸
縮性を持ったベローズ41が吸引口2aと重ならない位
置で真空チャンバ本体部2の底面と可動壁体40とを連
結し、このベローズ41内にボールネジ42が縦に遊挿
され、その上端が可動壁体40に連結されていて、可動
壁体40を上下動可能に支持するものである。さらに、
ボールネジ42は、サポート43によって真空チャンバ
本体部2に対して固定されたモータ44の回転軸に対し
て下端が連結されている。そして、モータ44が回転す
ると、これに応じてボールネジ42が進退駆動され、そ
れに伴って可動壁体40が上下に駆動されて、上はアノ
ード部11にほぼ当接するまで下はカソード部12の上
面より低いところまで可動壁体40が移動する。これに
より、壁体駆動機構41〜44は、可動壁体40がプラ
ズマ処理空間13の開口部分を囲う上方位置と、可動壁
体40がプラズマ処理空間13の開口部分を解放する下
方位置との両位置に亘って、可動壁体40を上下方向に
進退させるものとなっている。
【0033】ガス供給部は、処理ガスBを供給する処理
ガス供給ユニット70と、プラズマ用ガスAを供給する
プラズマ用ガス供給ユニット50と、添加ガスCを供給
する添加ガス供給ユニット60と、各ガスA,B,Cを
プラズマ処理空間13やプラズマ発生空間22へ導く配
管等とからなり、その配管等の一部が配管等ユニット8
0となっている。
【0034】プラズマ用ガス供給ユニット50は、プラ
ズマ用ガスAを貯留するガスボンベ51と、図示しない
メインコントローラ等の制御に従ってガスボンベ51か
らのガス流出量を調節するマスフローコントローラ52
と、安全や保守作業等を考慮してマスフローコントロー
ラ52に従属接続されガス供給時のみ開状態にされる開
閉弁53と、ここから真空チャンバ蓋部3に向けて延び
途中で配管81,82等に分岐して最終的にプラズマ用
ガス送給路23に連通する配管54とを具えている。そ
して、ガスボンベ51にはアルゴン等の非反応性ガスが
充填され、その非反応性ガスからなるプラズマ用ガスA
は、開閉弁53が開のとき、マスフローコントローラ5
2の設定に対応した流量だけ、配管54,81,82を
介してプラズマ用ガス送給路23に送り込まれる。これ
により、配管54,81,82は、プラズマ発生空間2
2にプラズマ用ガスAを導入する第1のガス導入路とな
っており、また、ガスボンベ51は、非反応性ガスのみ
をプラズマ用ガスAとして第1のガス導入路へ送給する
ものとなっている。
【0035】処理ガス供給ユニット70は、処理ガスB
を貯留するガスボンベ71と、図示しないメインコント
ローラ等の制御に従ってガスボンベ71からのガス流出
量を調節するマスフローコントローラ72と、安全や保
守作業等を考慮してマスフローコントローラ72に従属
接続されガス供給時のみ開状態にされる開閉弁73と、
ここから真空チャンバ蓋部3に向けて延び適宜分岐しな
がら更にアノード部11に至りその中で分配されて最終
的に処理ガス供給口15に連通する配管74とを具えて
いる。そして、ガスボンベ71にはフロンガスやシラン
ガス等の反応ガスに適量の希釈ガスを混合させたもの等
が充填され、その反応ガスを含んだ処理ガスBは、開閉
弁73が開のとき、マスフローコントローラ72の設定
に対応した流量だけ、配管74を介して処理ガス供給口
15に送り込まれる。これにより、配管74は、第1の
ガス導入路と別個に設けられプラズマ処理空間13に処
理ガスBを導入する第2のガス導入路となっており、ま
た、ガスボンベ71は、反応ガス成分を含むガスを処理
ガスBとして第2のガス導入路へ送給するものとなって
いる。
【0036】添加ガス供給ユニット60は、添加ガスC
を貯留するガスボンベ61と、図示しないメインコント
ローラ等の制御に従ってガスボンベ61からのガス流出
量を調節するマスフローコントローラ62と、安全や保
守作業等を考慮してマスフローコントローラ62に従属
接続されガス供給時のみ開状態にされる開閉弁63と、
ここから真空チャンバ蓋部3に向けて延び途中で適宜分
岐しながら配管82に至りそこで合流することで最終的
にはプラズマ用ガス送給路23に連通する配管64とを
具えている。そして、添加ガスCは、開閉弁63が開の
とき、マスフローコントローラ62の設定に対応した流
量だけ、配管64,82を介してプラズマ用ガス送給路
23に送り込まれる。これにより、配管64,82は、
プラズマ発生空間22に添加ガスCを導入する第3のガ
ス導入路となっている。
【0037】また、ガスボンベ61には酸素ガスが充填
され、これによってガスボンベ61は、酸素ガスを添加
ガスCとして第3のガス導入路へ送給するものとなって
いる。そして、その酸素ガスは、プラズマ処理空間13
内の被処理物1から生じる副生成物に対応した副次ガス
となっている。すなわち、シリコンウエハ等のエッチン
グに際し、その表面の有機レジストから炭素や酸素等を
含んだ副生成物が発生し、これがガスやイオンの状態に
なってプラズマ処理空間13内の低温プラズマ10に混
入してエッチング特性に影響を及ぼすが、そのうち酸素
や酸化物は、適度な濃度であればエッチング抜け性やエ
ッチング形状の改善に寄与する。そこで、添加ガスCと
して、酸素ガスが用いられる。
【0038】配管等ユニット80には、上記の配管54
が分岐してからプラズマ用ガス送給路23に至るまでの
ところ即ち配管81及び配管82のところが該当する。
配管81は、配管54から分岐してそのままプラズマ用
ガス送給路23の一つに連通するが、そのプラズマ用ガ
ス送給路23は内側から数えて2番目である。符号や詳
細な図示は割愛したが、内側から数えて3番目以降の外
側のプラズマ用ガス送給路23に対しても配管54から
分岐した配管がそのまま連通する。これに対し、配管8
2は、最も内側のプラズマ用ガス送給路23に連通す
る。しかも、配管54から分岐してプラズマ用ガス送給
路23に至る途中で添加ガス供給ユニット60からの配
管64が連結されている。そして、プラズマ用ガスA
は、総てのプラズマ用ガス送給路23に分配されるが、
添加ガスCは、配管82のところでプラズマ用ガスAに
合流して、最内側のプラズマ用ガス送給路23にだけ送
り込まれるので、中央部分では添加ガスCがプラズマ用
ガスAに混合されるのに対し、周辺部分では混合されな
い。これにより、配管等ユニット80は、プラズマ発生
空間22への導入に際してプラズマ用ガスAと添加ガス
Cとを混合するとともにその混合に際して混合割合の分
布を局所的に異ならせる混合手段となっている。
【0039】このような第1実施例のプラズマ処理装置
について、その使用態様及び動作を説明する。
【0040】使用時には、真空チャンバ蓋部3が閉めら
れて、真空チャンバ本体部2の内部さらにはプラズマ処
理空間13及びプラズマ発生空間22も密閉される。そ
れから、可動壁体40がカソード部12よりも下方へ下
げられ、その状態で真空チャンバ2,3内へ図示しない
基板搬入口等を介して横から水平状態の基板1が搬入さ
れ、この基板1がカソード部12の上面に載置される。
そして、基板搬入口等が閉められると同時に真空ポンプ
5による真空引きが行われる。このとき、ゲートバルブ
4は開状態にされたままであり、真空チャンバ2,3内
は速やかに真空状態となる。
【0041】それから、モータ44を回転させて可動壁
体40をアノード部11に当接しない程度に上昇させ、
プラズマ用ガス供給ユニット50によるプラズマ用ガス
Aの供給や,添加ガス供給ユニット60による添加ガス
Cの供給,処理ガス供給ユニット70による処理ガスB
の供給などを適宜に開始すると、可動壁体40の上端と
アノード部11の下面との間に形成される隙間45を絞
りとしてプラズマ処理空間13内の圧力が適度に保たれ
る。このとき、プラズマ用ガスAは、分散配置のプラズ
マ発生空間22及び連通口14を経由して、一様分布に
近い分配状態でプラズマ処理空間13に流入する。ま
た、処理ガスBも、多数の処理ガス供給口15を介し
て、やはり一様分布に近い分配状態でプラズマ処理空間
13に流入する。ただし、添加ガスCは、中央部分のプ
ラズマ用ガスAにだけ混合されているので、流れ込んだ
中央部分では濃くなるが、隙間45に向けて流れながら
広がるので、周辺部分では外側ほど薄くなる。
【0042】また、隙間45による絞り部はプラズマ処
理空間13の上部周辺にほぼ一様に展開して形成され、
プラズマ処理空間13内圧力とその外側の真空チャンバ
内圧力との差に応じて、絞り部の何処でもガス等の通過
流体の流れが概ね同様の状態となるので、プラズマ処理
空間13内のガス状態はほぼ対称形で均一性の高いもの
となる。さらに、このような圧力状態はプラズマ処理空
間13にプラズマが形成されたときにも継続するので、
以下に述べるエッチング処理における低温プラズマ10
の状態も、ほぼ対称形で均一性の高いものとなる。これ
で、カソード部12上に乗載された基板1に対するプラ
ズマエッチング処理の準備が調う。
【0043】次に、RF電源32を作動させると、プラ
ズマ発生空間22内にコイル24を介してRF電磁界が
印加され、プラズマ用ガスAの電子が激しく運動させら
れる。このとき、電子は、永久磁石片25による磁気回
路の働きによってプラズマ発生空間22に長く留まり、
環状空間内を螺旋運動しながら飛び回ってプラズマ用ガ
スA及び添加ガスCを励起させる。こうして、高密度プ
ラズマ20が発生するが、プラズマ発生空間22に封じ
られた電子にはイオン種生成に大きく寄与する10〜1
5eV以上の高いエネルギーのものが多く含まれている
ので高密度プラズマ20はイオン種成分の比率が高い。
そして、プラズマ発生空間22で膨張した高密度プラズ
マ20は、特にそのラジカル種およびイオン種成分は、
膨張圧力によって速やかにプラズマ処理空間13へ運ば
れる。
【0044】また、RF電源31を作動させると、プラ
ズマ処理空間13にもアノード部11及びカソード部1
2を介してRF電界が印加される。こちらには電子を封
じ込める磁気回路等がないので、処理ガスB等が励起さ
れても高密度プラズマができないで、低温プラズマ10
となる。RF電源31からのパワーだけの場合、低温プ
ラズマ10は、10〜15eV以上のエネルギーを持っ
た電子が少ないので、ラジカル種成分の比率が高くな
る。もっとも、この装置における低温プラズマ10の場
合は、上述の高密度プラズマ20が混合されるので、実
際のラジカル種成分とイオン種成分との比率は、両者の
中間における何れかの比率となる。
【0045】そして、RF電源31,32の出力を適宜
アップダウンさせると、それに対応して低温プラズマ1
0におけるラジカル種成分とイオン種成分との比率が変
化する。その可変範囲は、従来のほとんど総ての機種を
カバーしうるほど広範に亘っている。こうして、基板1
の材質や処理ガスBの特質などに基づき、そのときのエ
ッチングにとって最適な条件の下で効率よくエッチング
処理が進む。
【0046】しかも、プラズマ発生空間22の断面積が
プラズマ処理空間13の断面積よりも遥かに小さくなっ
ているので、高密度プラズマ20がプラズマ発生空間2
2からプラズマ処理空間13へ速やかに送り出されるう
えに、そもそもプラズマ処理空間13からプラズマ発生
空間22へ逆流して入り込むガス量が少ないので、処理
ガスBが高密度プラズマ20で直接に励起されて不所望
なまで分解・電離するということがほとんど無くて、良
質なプラズマによるエッチング処理が効率よく進む。そ
して、その際に、処理ガスB等がプラズマ処理空間13
内にほぼ一様に分布し、その低温プラズマ10によって
基板1の主表面では概ね全域に亘ってエッチングレート
等が揃い、均一なエッチング処理がなされる。
【0047】また、このようなエッチングに伴い、基板
1の主表面に塗布されている有機レジストから、上述し
たように酸素を含んだ副生成物が発生するが、その濃度
分布は、中央から周辺に向かう低温プラズマ10の流れ
に乗って重畳するので、中央部分では薄いが、周辺部分
では外側ほど濃くなる。この分布は、上述した添加ガス
Cの濃度分布と反対になる。そして、両者を併せると、
酸素ガス成分も、プラズマ処理空間13内でほぼ一様に
分布し、その低温プラズマ10によって基板1の主表面
では概ね全域に亘ってエッチング抜け性や形状等も揃
い、均一なエッチング処理がなされる。こうして、副生
成物の濃度分布も改善されて、巨視的・大域的な均一性
に止まらず、微視的・局所的な均一性も得られる。
【0048】
【第2実施例】本発明のプラズマ処理装置の第2実施例
について、その具体的な構成を、図面を引用して説明す
る。図4は、一部を断面で示した全体模式図であり、上
記の図1に対応している。このプラズマ処理装置が(図
4参照)、第1実施例(図1参照)のと相違するのは、
ガスボンベ61に対し酸素ガスでなく例えばキセノンガ
スが充填される点と、配管等ユニット80の配管接続状
態が変更された点である。
【0049】キセノンやヘリウム等は、非反応性ガスと
いう点でガスボンベ51のアルゴンと共通するが、同じ
プラズマ発生空間22で同様に励起されてプラズマにな
ったときでもその温度が違ってくる。これにより、ガス
ボンベ61は、プラズマ用ガスAとは成分の異なる非反
応性ガスのみを添加ガスCとして第3のガス導入路64
へ送給する手段となっている。また、配管等ユニット8
0では、配管64の合流先が、配管54の分岐管のうち
内側のプラズマ用ガス送給路23に至る配管82でなく
て最も外側のプラズマ用ガス送給路23に至る配管にな
っている。
【0050】この場合、流量制御弁62によって添加ガ
スCの流量が可変されると、プラズマ処理空間13の周
辺部分で、アルゴンに対するキセノンの混合割合が変化
し、それに応じてそこの低温プラズマ10の温度が上下
する。添加ガスCの流量はプラズマ用ガスAや処理ガス
Bに比べて少量なので、処理ガスB等の濃度分布は、ほ
とんど変わらない。こうして、処理ガスBの濃度分布に
基づく均一処理を損なうこと無く、周辺部でのプラズマ
温度の低下等に起因して生ずる異質の局所的な不均一を
補償することができる。
【0051】
【第3実施例】本発明のプラズマ処理装置の第3実施例
について、その具体的な構成を、図面を引用して説明す
る。図5は、一部を断面で示した全体模式図であり、上
記の図1及び図4に対応している。このプラズマ処理装
置が(図4参照)、第1実施例(図1参照)のと相違す
るのは、配管等ユニット80の配管接続状態等が変更さ
れている点である。
【0052】すなわち、上述の例では配管64の合流先
が最内側のプラズマ用ガス送給路23だけに向けられて
いたのに対し、この例では、配管64が、先ず分岐して
から、それぞれの分岐管が配管54の分岐管に合流する
ことで、最外側を除く内側の複数個のプラズマ用ガス送
給路23に向けられ、添加ガスCが分配されるようにな
っている。また、配管64が分岐する度にオリフィス8
3が挿着されて、外側の分岐管ほど絞りが多段に働いて
流量が絞られるが、オリフィス83の穴径を加減したり
オリフィス83を取り外したりすることで、添加ガスC
の分配状態を調節・変更することが可能である。これに
より、この配管等ユニット80は、プラズマ発生空間2
2への導入に際してプラズマ用ガスAと添加ガスCとを
混合するとともにその混合に際して混合割合の分布を局
所的に異ならせ得る混合手段となっている。
【0053】この場合、添加ガスCは、やはり中央部分
で濃く周辺部分で薄くなるが、中間でも幾分追加される
ので、その濃度変化が緩やかになる。こうして、副生成
物の濃度分布の改善等が、上述の例の場合より、きめ細
かく適切になされる。
【0054】
【第4実施例】本発明のプラズマ処理装置の第4実施例
について、その具体的な構成を、図面を引用して説明す
る。図6は、一部を断面で示した全体模式図であり、上
記の図5に対応している。
【0055】このプラズマ処理装置が(図6参照)、第
3実施例(図5参照)のと相違するのは、処理ガス供給
口15が内周部分から外周部分へ4区分された点と、配
管74も先ず分岐してからそれぞれの分岐管が各区分の
処理ガス供給口15に連通するようになった点と、配管
74が分岐するところのうち内側2箇所にチョーク84
が介挿された点である。この場合、処理ガスBについて
も、中央寄りのところでは、その分布状態を変更するこ
とが可能である。しかも、チョーク84を手動操作する
ことで、装置が作動中であっても、分布状態を微調整す
ることができる。
【0056】
【第5実施例】本発明のプラズマ処理装置の第5実施例
について、その具体的な構成を、図面を引用して説明す
る。図7は、一部を断面で示した全体模式図であり、上
記の図6に対応している。
【0057】このプラズマ処理装置が(図7参照)、第
4実施例(図6参照)のと相違するのは、配管64も配
管54と同数に分岐してそれぞれ合流している点と、チ
ョーク84が配管54,64,74の分岐管それぞれに
挿入された点である。この場合、プラズマ用ガスAと添
加ガスCとの混合割合の分布を各区分に対応した局所ご
とに異ならせることが可能となる。また、各ガスA,
B,C何れについても、濃淡双方向に調整することがで
きる。
【0058】
【第6実施例】本発明のプラズマ処理装置の第6実施例
について、その具体的な構成を、図面を引用して説明す
る。図8は、一部を断面で示した全体模式図であり、上
記の図7に対応している。
【0059】このプラズマ処理装置が(図8参照)、第
5実施例(図7参照)のと相違するのは、チョーク84
が何れもマスフローコントローラ85によって置換され
た点である。なお、これに伴い、マスフローコントロー
ラ52,62,72は、省略されている。この場合、各
マスフローコントローラ85の流量をいわゆるレシピと
して図示しないメインコントローラ等に予め設定してお
くことで、プラズマ用ガスAの濃度分布、それに対する
添加ガスCの混合割合の分布、さらに処理ガスBの濃度
分布を、自動的に調節することができる。
【0060】
【第7実施例】本発明のプラズマ処理装置の第7実施例
について、その具体的な構成を、図面を引用して説明す
る。図9は、一部を断面で示した全体模式図であり、上
記の図8に対応している。
【0061】このプラズマ処理装置が(図9参照)、第
6実施例(図8参照)のと相違するのは、添加ガス供給
ユニット90が追加された点である。添加ガス供給ユニ
ット90は、添加ガス供給ユニット60と同様にガスボ
ンベ91と開閉弁93と配管94とからなり、添加ガス
Dを供給する。そして、その配管94も、配管64同様
に分岐してから個々にマスフローコントローラ85を介
挿され、それぞれの分岐管ごとに配管64の分岐管に合
流する。この場合、ガスボンベ61には酸素ガスが充填
され、ガスボンベ91にはヘリウムガスが充填されて、
それぞれレシピに応じた適宜な分布でプラズマ発生空間
22そしてプラズマ処理空間13へ導入される。
【0062】
【変形例】上述の実施例では、プラズマ用ガスAと添加
ガスC,Dとの混合を配管等ユニット80にて行うよう
にしたが、その混合箇所は、配管部に限られるものでな
く、プラズマ用ガス送給路23や、プラズマ発生空間2
2であっても良い。また、添加ガスC,Dのうち一定分
布の混合割合を担う分については、ガスボンベ61,9
1に限らず、予めガスボンベ51やガスボンベ71に混
入されていても良い。添加ガスC,Dとしては、酸素の
他、窒素も使用され、これはエッチング及びCVDの双
方に役立つ。窒素酸化物(N2O ,NO2 )や炭素系
(CO2 ,CO)も良い。
【0063】さらに、上述の実施例では、プラズマ空間
がプラズマ発生空間とプラズマ処理空間とに分離されて
いるものを具体例に挙げたが、本発明の適用は、そのよ
うな場合に限定されるものでなく、プラズマ発生空間が
プラズマ処理空間から分離されていない場合でも、プラ
ズマ用ガスAが処理ガスBとは別個にプラズマ処理空間
へ導入されるようにするとともに、その導入に際してプ
ラズマ用ガスAに添加ガスCを混合させることで、可能
となり、相応の効果が得られる。
【0064】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第1の解決手段のプラズマ処理装置にあっては、プラ
ズマ用ガスと処理ガスとを別個に導入して巨視的・大域
的な均一性を確保するとともに、それでも残る微視的・
局所的な不均一性に混合割合の分布を対応させて添加ガ
スも導入しうるようにしたことにより、巨視的・大域的
な均一性を損なうこと無く微視的・局所的な均一性も改
善され、その結果、プラズマ処理の均一性に優れたプラ
ズマ処理装置を実現することができたという有利な効果
が有る。
【0065】また、本発明の第2の解決手段のプラズマ
処理装置にあっては、プラズマ用ガスと処理ガスとをそ
れぞれプラズマ発生空間とプラズマ処理空間へ別個に導
入して良質性および巨視的・大域的な均一性を確保する
とともに、それでも残る微視的・局所的な不均一性に混
合割合の分布を対応させて添加ガスも導入しうるように
したことにより、巨視的・大域的な均一性等を損なうこ
と無く微視的・局所的な均一性も改善され、その結果、
プラズマ処理の均一性に優れたプラズマ処理装置を実現
することができたという有利な効果を奏する。
【0066】さらに、本発明の第3の解決手段のプラズ
マ処理装置にあっては、プラズマ処理に伴って生じる副
生成物の偏在が添加ガスによって直接的に解消されるよ
うにしたことにより、副生成物に起因した微視的・局所
的な不均一性を的確に改善することができたという有利
な効果が有る。
【0067】また、本発明の第4の解決手段のプラズマ
処理装置にあっては、非反応性ガスの混合割合に基づく
プラズマ温度分布の局所的変動を介して間接的に微視的
・局所的な不均一性が改善されるようにしたことによ
り、巨視的・大域的な観点に加えて微視的・局所的な観
点からもプラズマ処理の均一性に優れたプラズマ処理装
置を実現することができたという有利な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のプラズマ処理装置の第1実施例につ
いて、一部を断面で示した全体模式図である。
【図2】 そのうちプラズマ発生空間周りの縦断面斜
視図である。
【図3】 それにプラズマ処理空間等を加えた縦断面
図である。
【図4】 本発明の第2実施例についての全体模式図で
ある。
【図5】 本発明の第3実施例についての全体模式図で
ある。
【図6】 本発明の第4実施例についての全体模式図で
ある。
【図7】 本発明の第5実施例についての全体模式図で
ある。
【図8】 本発明の第6実施例についての全体模式図で
ある。
【図9】 本発明の第7実施例についての全体模式図で
ある。
【符号の説明】
1 基板(ウエハ、処理対象物、被処理物) 2 真空チャンバ本体部(真空チャンバ) 2a 吸引口 3 真空チャンバ蓋部(真空チャンバ) 4 ゲートバルブ(仕切弁) 5 真空ポンプ 10 低温プラズマ 11 アノード部(平行平板の一方、第1印加回路、第
1機構) 11a アッパーサポート 12 カソード部(平行平板の他方、第1印加回路、第
1機構、基板支持体) 12a ローアーサポート 13 プラズマ処理空間 14 連通口 15 処理ガス供給口(第2のガス導入路) 20 高密度プラズマ 21 プラズマ発生チャンバ(隣接機構部、第2機構) 22 プラズマ発生空間 23 プラズマ用ガス送給路(第1のガス導入路兼第3
のガス導入路) 24 コイル(第2印加回路) 25 永久磁石片(磁気回路用の磁性部材) 31 RF電源(第1印加回路) 32 RF電源(第2印加回路) 40 可動壁体(可変絞り) 41 ベローズ(蛇腹、壁体駆動機構) 42 ボールネジ(進退駆動軸、壁体駆動機構) 43 サポート(支柱、壁体駆動機構) 44 モータ(電動機、壁体駆動機構) 45 絞り部 50 プラズマ用ガス供給ユニット(非反応ガス送給装
置、第1ガス供給源) 51 ガスボンベ(ガス貯留部) 52 マスフローコントローラ(流量制御弁、流
量可変部) 53 開閉弁 54 配管(第1のガス導入路) 60 添加ガス供給ユニット(副次ガス送給装置、第3
ガスの供給源) 61 ガスボンベ(ガス貯留部) 62 流量制御弁(流量可変部) 63 開閉弁 64 配管(第3のガス導入路) 70 処理ガス供給ユニット(反応ガス送給装置、第2
ガスの供給源) 71 ガスボンベ(ガス貯留部) 72 流量制御弁(流量可変部) 73 開閉弁 74 配管(第2のガス導入路) 80 配管等ユニット(第1ガスと第3ガスとの混合手
段) 81 配管(分岐管、第1のガス導入路) 82 配管(分岐管、第1のガス導入路兼第3の
ガス導入路) 83 オリフィス(混合率分布調整手段) 84 チョーク(可変絞り、混合率分布調整手
段) 85 マスフローコントローラ(流量制御弁、混
合率分布調整手段) 90 添加ガス供給ユニット(非反応性ガス等送給装
置、第3ガスの供給源) 91 ガスボンベ(ガス貯留部) 93 開閉弁 94 配管(第3のガス導入路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平野 貴之 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5−5 株 式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 釘宮 敏洋 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5−5 株 式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 野沢 俊久 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5−5 株 式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 徳村 哲夫 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5−5 株 式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 宗政 淳 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5−5 株 式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 石橋 清隆 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5−5 株 式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 Fターム(参考) 4K030 AA14 AA18 CA04 DA04 EA01 EA05 FA01 JA06 LA15 4K057 DA16 DA20 DB20 DD01 DD03 DE14 DE20 DG06 DG07 DG08 DG12 DG13 DG20 DM02 DM03 DM06 DM14 DM22 DM23 DM37 DN01 5F004 AA01 BA04 BA08 BA09 BA11 BA14 BB07 BB11 BB18 BB28 BB29 BC03 BC08 BD07 CA02 CA09 DA00 DA22 DA23 DA25 DA26 DA28 DB00 5F045 AA08 AA10 AC11 AC15 AC16 AC17 BB02 DP02 DP03 EE12 EE20 EF05 EH04 EH05 EH11 EH12 EH13 EH16 EH17 EH19 EM09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空チャンバ内にプラズマ処理空間の形成
    されたプラズマ処理装置において、前記プラズマ処理空
    間にプラズマ用ガスを導入する第1のガス導入路と、こ
    の第1のガス導入路と別個に設けられ前記プラズマ処理
    空間に処理ガスを導入する第2のガス導入路と、前記プ
    ラズマ処理空間に添加ガスを導入する第3のガス導入路
    と、前記プラズマ処理空間への導入に際して前記プラズ
    マ用ガスと前記添加ガスとを混合するとともにその混合
    に際して混合割合の分布を局所的に異ならせる又は異な
    らせ得る混合手段とを備えたことを特徴とするプラズマ
    処理装置。
  2. 【請求項2】プラズマ処理空間が形成された第1機構
    と、前記第1機構に取着して又はそれと一体的に設けら
    れプラズマ発生空間が分散等して形成された第2機構と
    を具え、前記プラズマ発生空間が前記プラズマ処理空間
    に隣接し且つ連通しているプラズマ処理装置において、
    前記プラズマ発生空間にプラズマ用ガスを導入する第1
    のガス導入路と、この第1のガス導入路と別個に設けら
    れ前記プラズマ処理空間に処理ガスを導入する第2のガ
    ス導入路と、前記プラズマ発生空間に添加ガスを導入す
    る第3のガス導入路と、前記プラズマ発生空間への導入
    に際して前記プラズマ用ガスと前記添加ガスとを混合す
    るとともにその混合に際して混合割合の分布を局所的に
    異ならせる又は異ならせ得る混合手段とを備えたことを
    特徴とするプラズマ処理装置。
  3. 【請求項3】非反応性ガスのみを前記プラズマ用ガスと
    して前記第1のガス導入路へ送給する手段と、反応ガス
    成分を含むガスを前記処理ガスとして前記第2のガス導
    入路へ送給する手段と、前記プラズマ処理空間内の被処
    理物から生じる副生成物に対応した副次ガスを含むガス
    を前記添加ガスとして前記第3のガス導入路へ送給する
    手段とを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載されたプラズマ処理装置。
  4. 【請求項4】非反応性ガスのみを前記プラズマ用ガスと
    して前記第1のガス導入路へ送給する手段と、反応ガス
    成分を含むガスを前記処理ガスとして前記第2のガス導
    入路へ送給する手段と、前記プラズマ用ガスとは成分又
    は成分割合の異なる非反応性ガスのみを前記添加ガスと
    して前記第3のガス導入路へ送給する手段とを備えたこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載されたプラ
    ズマ処理装置。
JP25615998A 1998-09-10 1998-09-10 プラズマ処理装置 Expired - Lifetime JP4056144B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25615998A JP4056144B2 (ja) 1998-09-10 1998-09-10 プラズマ処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25615998A JP4056144B2 (ja) 1998-09-10 1998-09-10 プラズマ処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000091320A true JP2000091320A (ja) 2000-03-31
JP4056144B2 JP4056144B2 (ja) 2008-03-05

Family

ID=17288732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25615998A Expired - Lifetime JP4056144B2 (ja) 1998-09-10 1998-09-10 プラズマ処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4056144B2 (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002126671A (ja) * 2000-10-30 2002-05-08 Yamato Scient Co Ltd プラズマ洗浄装置のチャンバ
JP2002252214A (ja) * 2001-02-26 2002-09-06 Foi:Kk プラズマ処理装置
WO2003075323A2 (de) * 2002-03-05 2003-09-12 Robert Bosch Gmbh Vorrichtung und verfahren zum anisotropen plasmaätzen eines substrates
FR2846471A1 (fr) * 2002-10-23 2004-04-30 Bosch Gmbh Robert Dispositif et procede de gravure anisotrope au plasma d'un substrat, notamment d'un corps en silicium
JP2007521633A (ja) * 2003-08-20 2007-08-02 ビーコ・インストゥルメンツ・インコーポレイテッド 垂直流型回転ディスク式反応器用のアルキルプッシュ気流
KR100863782B1 (ko) * 2002-03-08 2008-10-16 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 기판처리장치 및 기판처리방법
WO2014185300A1 (ja) * 2013-05-13 2014-11-20 東京エレクトロン株式会社 ガスを供給する方法、及びプラズマ処理装置
US8906193B2 (en) 2004-12-09 2014-12-09 Tokyo Electron Limited Gas supply unit, substrate processing apparatus and supply gas setting method
KR101501888B1 (ko) * 2006-10-06 2015-03-11 비코 인스트루먼츠 인코포레이티드 수직 흐름 회전 디스크 리액터를 위한 밀도 매칭 알킬 압출 흐름
WO2016023683A1 (de) * 2014-08-14 2016-02-18 Robert Bosch Gmbh Vorrichtung zum anisotropen ätzen eines substrats und verfahren zum betreiben einer vorrichtung zum anisotropen ätzen eines substrats
JP2016029700A (ja) * 2014-07-24 2016-03-03 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置および基板処理方法
US9303319B2 (en) 2010-12-17 2016-04-05 Veeco Instruments Inc. Gas injection system for chemical vapor deposition using sequenced valves
JP2017069540A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated プラズマ点源のアレイによってワークピースを処理するためのプラズマリアクタ
JP2017120847A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 株式会社日立ハイテクノロジーズ プラズマ処理装置
KR20180110687A (ko) * 2017-03-29 2018-10-11 세메스 주식회사 플라즈마 발생 유닛 및 이를 포함하는 기판 처리 장치
CN112156627A (zh) * 2020-09-25 2021-01-01 浙大城市学院 多规格可变流速处理长度dbd反应器及其使用方法
CN112714944A (zh) * 2019-07-03 2021-04-27 玛特森技术公司 使用双等离子体的间隔件开口工艺

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09508757A (ja) * 1995-02-10 1997-09-02 ワトキンズ−ジョンソン カンパニー プラズマ化学蒸着を用いてフッ化シリコン酸化物層を形成する方法
JPH09237698A (ja) * 1996-02-22 1997-09-09 Motorola Inc 誘導結合プラズマ・リアクタとその方法
JPH09291366A (ja) * 1996-04-26 1997-11-11 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09508757A (ja) * 1995-02-10 1997-09-02 ワトキンズ−ジョンソン カンパニー プラズマ化学蒸着を用いてフッ化シリコン酸化物層を形成する方法
JPH09237698A (ja) * 1996-02-22 1997-09-09 Motorola Inc 誘導結合プラズマ・リアクタとその方法
JPH09291366A (ja) * 1996-04-26 1997-11-11 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置

Cited By (40)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002126671A (ja) * 2000-10-30 2002-05-08 Yamato Scient Co Ltd プラズマ洗浄装置のチャンバ
JP2002252214A (ja) * 2001-02-26 2002-09-06 Foi:Kk プラズマ処理装置
WO2003075323A2 (de) * 2002-03-05 2003-09-12 Robert Bosch Gmbh Vorrichtung und verfahren zum anisotropen plasmaätzen eines substrates
DE10209763A1 (de) * 2002-03-05 2003-10-02 Bosch Gmbh Robert Vorrichtung und Verfahren zum anisotropen Plasmaätzen eines Substrates, insbesondere eines Siliziumkörpers
WO2003075323A3 (de) * 2002-03-05 2004-07-15 Bosch Gmbh Robert Vorrichtung und verfahren zum anisotropen plasmaätzen eines substrates
US7285228B2 (en) 2002-03-05 2007-10-23 Robert Bosch Gmbh Device and method for anisotropic plasma etching of a substrate, a silicon body in particular
KR100863782B1 (ko) * 2002-03-08 2008-10-16 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 기판처리장치 및 기판처리방법
FR2846471A1 (fr) * 2002-10-23 2004-04-30 Bosch Gmbh Robert Dispositif et procede de gravure anisotrope au plasma d'un substrat, notamment d'un corps en silicium
GB2396053B (en) * 2002-10-23 2006-03-29 Bosch Gmbh Robert Device and process for anisotropic plasma etching of a substrate,in particular a silicon body
US7288485B2 (en) 2002-10-23 2007-10-30 Robert Bosch Gmbh Device and method for anisotropic plasma etching of a substrate, particularly a silicon element
US10364509B2 (en) 2003-08-20 2019-07-30 Veeco Instruments Inc. Alkyl push flow for vertical flow rotating disk reactors
US8980000B2 (en) 2003-08-20 2015-03-17 Veeco Instruments Inc. Density-matching alkyl push flow for vertical flow rotating disk reactors
US9982362B2 (en) 2003-08-20 2018-05-29 Veeco Instruments Inc. Density-matching alkyl push flow for vertical flow rotating disk reactors
US9593434B2 (en) 2003-08-20 2017-03-14 Veeco Instruments Inc. Alkyl push flow for vertical flow rotating disk reactors
JP4714021B2 (ja) * 2003-08-20 2011-06-29 ビーコ・インストゥルメンツ・インコーポレイテッド 基板の表面に均一なエピタキシャル層を成長させる方法および回転ディスク式反応器
JP2007521633A (ja) * 2003-08-20 2007-08-02 ビーコ・インストゥルメンツ・インコーポレイテッド 垂直流型回転ディスク式反応器用のアルキルプッシュ気流
US8906193B2 (en) 2004-12-09 2014-12-09 Tokyo Electron Limited Gas supply unit, substrate processing apparatus and supply gas setting method
US9441791B2 (en) 2004-12-09 2016-09-13 Tokyo Electron Limited Gas supply unit, substrate processing apparatus and supply gas setting method
KR101501888B1 (ko) * 2006-10-06 2015-03-11 비코 인스트루먼츠 인코포레이티드 수직 흐름 회전 디스크 리액터를 위한 밀도 매칭 알킬 압출 흐름
US9303319B2 (en) 2010-12-17 2016-04-05 Veeco Instruments Inc. Gas injection system for chemical vapor deposition using sequenced valves
JP2014222702A (ja) * 2013-05-13 2014-11-27 東京エレクトロン株式会社 ガスを供給する方法、及びプラズマ処理装置
WO2014185300A1 (ja) * 2013-05-13 2014-11-20 東京エレクトロン株式会社 ガスを供給する方法、及びプラズマ処理装置
US9947510B2 (en) 2013-05-13 2018-04-17 Tokyo Electron Limited Method for supplying gas, and plasma processing apparatus
JP2016029700A (ja) * 2014-07-24 2016-03-03 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置および基板処理方法
US20170221732A1 (en) * 2014-08-14 2017-08-03 Robert Bosch Gmbh Device for Anisotropically Etching a Substrate, and Method for Operating a Device for Anisotropically Etching a Substrate
WO2016023683A1 (de) * 2014-08-14 2016-02-18 Robert Bosch Gmbh Vorrichtung zum anisotropen ätzen eines substrats und verfahren zum betreiben einer vorrichtung zum anisotropen ätzen eines substrats
US10497543B2 (en) 2014-08-14 2019-12-03 Robert Bosch Gmbh Device for anisotropically etching a substrate, and method for operating a device for anisotropically etching a substrate
US10957518B2 (en) 2015-09-28 2021-03-23 Applied Materials, Inc. Chamber with individually controllable plasma generation regions for a reactor for processing a workpiece
KR20170039557A (ko) * 2015-09-28 2017-04-11 어플라이드 머티어리얼스, 인코포레이티드 플라즈마 포인트 소스들의 어레이를 갖는, 작업물을 프로세싱하기 위한 플라즈마 반응기
JP2017069540A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated プラズマ点源のアレイによってワークピースを処理するためのプラズマリアクタ
KR102545738B1 (ko) * 2015-09-28 2023-06-19 어플라이드 머티어리얼스, 인코포레이티드 플라즈마 포인트 소스들의 어레이를 갖는, 작업물을 프로세싱하기 위한 플라즈마 반응기
JP2021093363A (ja) * 2015-09-28 2021-06-17 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated プラズマ点源のアレイによってワークピースを処理するためのプラズマリアクタ
JP2017120847A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 株式会社日立ハイテクノロジーズ プラズマ処理装置
KR20180110687A (ko) * 2017-03-29 2018-10-11 세메스 주식회사 플라즈마 발생 유닛 및 이를 포함하는 기판 처리 장치
KR102015381B1 (ko) * 2017-03-29 2019-08-29 세메스 주식회사 플라즈마 발생 유닛 및 이를 포함하는 기판 처리 장치
US11195705B2 (en) 2017-03-29 2021-12-07 Semes Co., Ltd. Plasma generating unit and substrate treating apparatus comprising the same
CN108695132A (zh) * 2017-03-29 2018-10-23 细美事有限公司 等离子体生成单元以及包括其的基板处理装置
CN112714944A (zh) * 2019-07-03 2021-04-27 玛特森技术公司 使用双等离子体的间隔件开口工艺
CN112156627A (zh) * 2020-09-25 2021-01-01 浙大城市学院 多规格可变流速处理长度dbd反应器及其使用方法
CN112156627B (zh) * 2020-09-25 2022-07-15 浙大城市学院 多规格可变流速处理长度dbd反应器及其使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4056144B2 (ja) 2008-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000091320A (ja) プラズマ処理装置
US8940098B2 (en) Method for distributing gas for a bevel etcher
CN100437896C (zh) 等离子处理装置
EP1230665B1 (en) Plasma processing system with dynamic gas distribution control
KR101677239B1 (ko) 플라즈마 처리 장치 및 플라즈마 처리 방법
US20130014895A1 (en) Substrate processing apparatus
JP4255747B2 (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
WO2008123391A2 (en) Apparatus and method for plasma doping
JP4043089B2 (ja) プラズマ処理装置
KR20060085281A (ko) 반도체 플라즈마 처리 장치 및 방법
WO2003028078A1 (fr) Dispositif de traitement au plasma
WO2007026889A1 (ja) プラズマ処理装置、プラズマ処理方法、これに用いられる誘電体窓及びその製造方法
US20130323916A1 (en) Plasma doping method and apparatus
WO2003085716A1 (fr) Procede de gravure au plasma et dispositif de gravure au plasma
JP2008270833A (ja) プラズマドーピング方法及び装置
KR101947844B1 (ko) 다수의 디커플링된 플라즈마 소스들을 갖는 반도체 프로세싱 시스템
JP2012049376A (ja) プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法
US10950458B2 (en) Etching method
JP4405496B2 (ja) プラズマ処理装置
JP3950806B2 (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP4405495B2 (ja) プラズマ処理装置
JP4358192B2 (ja) プラズマ発生装置
JP4454034B2 (ja) プラズマ処理装置
US20240079216A1 (en) Apparatus for treating substrate and method for treating substrate
KR102406745B1 (ko) 공정 가스 공급 장치 및 이를 구비하는 기판 처리 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050805

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070606

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070619

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070810

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070820

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071211

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071211

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111221

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121221

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121221

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131221

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term