JP2000026684A - 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム - Google Patents

農業用塩化ビニル系樹脂フィルム

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JP2000026684A
JP2000026684A JP10193185A JP19318598A JP2000026684A JP 2000026684 A JP2000026684 A JP 2000026684A JP 10193185 A JP10193185 A JP 10193185A JP 19318598 A JP19318598 A JP 19318598A JP 2000026684 A JP2000026684 A JP 2000026684A
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vinyl chloride
chloride resin
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Nobukatsu Kato
宣勝 加藤
Yoshiharu Kobayashi
義春 小林
Toshio Sato
俊夫 佐藤
Hirotoshi Sano
宏利 佐野
Kosuke Someya
浩介 染矢
Masashi Arimoto
昌司 有本
Noriaki Sakai
紀昭 境
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Mitsui Chemicals Inc
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防曇性、防霧性等の性能を低下することな
く、長期にわたって高周波接着性が改善された農業用塩
化ビニル系樹脂フイルムを提供する。 【解決手段】 塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、
可塑剤40〜60重量部、フッ素系界面活性剤0.01
〜1.5重量部、防曇剤1〜5重量部、及びエチレンビ
スベヘン酸アマイド、N,N’−ジステアリルセバシン
酸アマイド、エチレンビスオレイン酸アマイド、ブチレ
ンビスヒドロキシステアリン酸アマイド、N,N’−ジ
オレイルセバシン酸アマイド及びエチレンビスカプリル
酸アマイドから選ばれた少なくとも1種の滑剤0.05
〜1.5重量部を含む農業用塩化ビニル系樹脂フィル
ム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農業用塩化ビニル
系樹脂フィルムに関する。詳しくは、農業用のハウス、
トンネル等の被覆資材として使用される、高周波ミシン
の接着加工性に優れた農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
に関する。
【0002】
【従来の技術】農業用塩化ビニル系樹脂フィルムは、コ
ストパフォースに優れ、食生活改善に多大の貢献をして
いる。農業用施設園芸に多くの合成樹脂被覆材料が使用
されているが、なかでも農業用塩化ビニル系樹脂フィル
ムは大量に使用されている。
【0003】こうした農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
は、通常、防曇剤、防霧剤をフィルム内に含有してい
る。農業用塩化ビニル系樹脂フィルムは、ハウス栽培、
トンネル栽培、ハウス内のカーテン等に使用した場合、
フィルム内より表面に経時的に移行する防曇剤の作用
により、水滴を速やかに流下させ、外部からの太陽光線
の入射量を多くハウス内に取り入れ、フィルムの透明性
が保持される。しかし、防曇剤を含む農業用塩化ビニル
系樹脂フィルムのハウス内面に於いては、ハウス内外で
の温度差が大きくなると、内面に水滴が付着することが
あり、これを乾かすのに熱量が必要となり、ハウス又は
トンネルの暖房の燃料が多くなる等の不利を生じる。ま
た、ハウス内に霧が発生する原因となる。
【0004】従って、霧発生を抑制する方法として、例
えば、特公昭59−35573号公報には、フッ素系界
面活性剤及び防曇剤としてそれ以外の非イオン系界面活
性剤を含有する、被覆材内表面近傍における霧の発生の
抑制能力のある合成合成樹脂製農業用被覆材が提案され
ている。
【0005】従来、防曇剤、防霧剤を含有する農業用塩
化ビニル系樹脂フィルムを接着加工する方法として、高
周波ウェルダー、高周波ミシン等の高周波接着法が一般
的に採用されている。高周波接着加工は、塩化ビニル系
樹脂の誘電損失の大きいことを利用して、高周波電界に
置いたフィルムの内部発熱により、融着するものであ
る。
【0006】農業用塩化ビニル系樹脂フィルム中の防曇
剤、防霧剤等の添加剤の種類により、塩化ビニル系樹脂
との相溶性の点から、相溶しない防曇剤、防霧剤等の物
質がフィルム表面に移行して噴出し、高周波接着不良の
現象が生じる。
【0007】生産直後の農業用塩化ビニル系樹脂フィル
ム表面への浮き出し量は、無視し得る程度であり、高周
波接着性は良好である。しかしながら、保管条件及び保
管期間等により、フイルム表面に防曇剤、防霧剤等の浮
出し量が多くなり高周波接着性が悪くなる。
【0008】上記の問題発生は、農業用塩化ビニル系樹
脂に配合されている防曇剤、防霧剤、滑剤、各種安定剤
等の要因が大きく関与している。従来、このような好ま
しくない問題を解決するために種々の提案がなされてい
る。例えば、従来このような好ましくない問題を解決す
るために、安定剤として、金属石鹸、有機燐化合物、有
機錫化合物、エポキシ化合物等の各種の添加剤を用いる
方法が提案されているが、実用的に満足できるものでは
ない。
【0009】特公平2−274746号公報、特公平2
−274748号公報等には、塩化ビニル系樹脂に特定
の組成を有する液状安定剤の特定量を添加することによ
り、フイルムの高周波接着性を改善する方法が提案され
ている。しかし、防曇剤、防霧剤を含有する農業用塩化
ビニル系樹脂フイルムの場合には、保管状態或いは長期
間の保管により、フイルム表面にそれらの物質が移行し
て浮き出し量が増え、高周波接着性が低下すると言う欠
点があり、上記方法を採用することだけでは十分に高周
波ミシンの接着加工性を改善することは不可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題に鑑み、防曇性、防霧性等の性能を低下することな
く、長期にわたって高周波ミシンの接着加工性が改善さ
れた農業用塩化ビニル系樹脂フイルムを提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
した結果、防曇剤、防霧剤を含有する農業用塩化ビニル
系樹脂フイルムに特定の酸アマイドを配合することによ
り、防曇性、防霧性を損なうことなく、高周波ミシンの
接着加工性が改善され、しかも、長期間保管した後であ
っても良好な該接着加工性が維持できることを見出し、
本発明を完成した。
【0012】すなわち、本発明の要旨は、塩化ビニル系
樹脂100重量部に対し、可塑剤40〜60重量部、フ
ッ素系界面活性剤0.01〜1.5重量部、防曇剤1〜
5重量部、及びエチレンビスベヘン酸アマイド、N,
N’−ジステアリルセバシン酸アマイド、エチレンビス
オレイン酸アマイド、ブチレンビスヒドロキシステアリ
ン酸アマイド、N,N’−ジオレイルセバシン酸アマイ
ド及びエチレンビスカプリル酸アマイドから選ばれた少
なくとも1種の滑剤0.05〜1.5重量部を含む農業
用塩化ビニル系樹脂フィルムである。
【0013】本発明に係わる農業用塩化ビニル系樹脂フ
ィルムの特徴は、上記構成の内、防曇剤及び防霧剤と共
に、特定の酸アマイドを含むことにある。かかる構成を
採用することにより、防曇性、防霧性等を従来品と同レ
ベルに維持し、且つ、高周波ミシンの接着加工性が改善
され、しかも、長期間保管した後であっても良好な該接
着加工性を維持することができるのである。従って、本
発明に係わる農業用塩化ビニル系樹脂フィルムは、施設
園芸用等の被覆資材として極めて有用なフィルムであ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルムは、塩
化ビニル系樹脂に特定量の可塑剤、フッ素系界面活性
剤、防曇剤、及び特定の酸アマイドを添加して塩化ビニ
ル系樹脂組成物となし、該樹脂組成物をカレンダー成
形、Tダイ押出成形法等の公知の方法によりフイルム状
に成形することにより製造される。
【0015】本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
を構成する塩化ビニル系樹脂としては、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体、塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル−プ
ロピレン共重合体等を挙げることができる。これらの
内、ポリ塩化ビニルが好ましい。フィルム成形性、耐熱
性、機械的特性等を考慮すると、塩化ビニル系樹脂の平
均重合度は、1,000〜2,000が好ましい。
【0016】本発明に用いられる可塑剤は、フタル酸ジ
ブチル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジ2−エチルヘ
キシル、フタル酸ジn−オクチル、フタル酸ジイソオク
チル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジデシル、フタ
ル酸ジイソデシル、フタル酸ヘプチルノニル等が挙げら
れる。これらは、単独または組み合わせて使用できる。
可塑剤としては、上記の他に、アジピン酸ジ2−エチル
ヘキシル、アゼライン酸ジ2−エチルヘキシル、セバシ
ン酸ジブチル等の脂肪族二塩基酸エステル、エポキシ化
大豆油、エポキシ化ステアリン酸ブチル等のエポキシ系
可塑剤、オレイン酸ブチル、アセチルリシノール酸メチ
ル等の脂肪酸エステル等が挙げられる。これらは、単独
又は2種以上を混合して用いることができる。可塑剤の
使用量は、塩化ビニル系樹脂100重量部あたり40〜
60重量部である。40重量部未満の場合は、フイルム
の硬度が高く、冬場寒冷下での耐寒性が悪く不適当であ
る。一方、60重量部を超える場合は、フイルムが柔ら
か過ぎて粘着性が増し、使用上問題である。
【0017】農業用塩化ビニル系樹脂フィルムには、防
曇性を付与するために、通常、使用されている防曇剤を
配合する。本発明に於いて用いられる防曇剤としては、
非イオン系界面活性剤、例えば、ソルビタンモノ(ジ)
パルミテート、ソルビタンモノ(ジ)ステアレート、ソ
ルビタンモノ(ジ)ベヘネート等のソルビタン系界面活
性剤、及びこれらのソルビタン系界面活性剤のエチレン
オキサイド、プロピレンオキサイド等の付加物、グリセ
リンモノラウレート、ジグリセリンモノパルミテート、
グセリンモノステアレート等のクリセリン系脂肪酸エス
テル系界面活性剤、ポリエチレングリコールモノステア
レート、ポリエチレングリコールモノパルミテート等の
ポリエチレングリコール系界面活性剤、ソルビタン・グ
リセリンの縮合物と有機酸とのエステル類が包含され
る。これ等の防曇剤は、各々単独で、又は2種以上組み
合わせて用いることができる。防曇剤の使用量は、塩化
ビニル系樹脂100重量部に対し1〜5重量部である。
1重量部未満では効果がなく、5重量部を超えるとフィ
ルム表面の浮き出しが多くベタツキの原因になる。
【0018】本発明では防霧剤としてフッ素系界面活性
剤を用いる。フッ素系界面活性剤としては、ポリフルオ
ロアルキル基及びポリオキシアルキレン基を同時に有す
る化合物が挙げられる。例えば、下記一般式(1)〔化
1〕
【0019】
【化1】 、下記一般式(2)〔化2〕
【0020】
【化2】 f:C4〜C20の含フッ素脂肪族基 R1:水素又はC1〜C3 2及びR3はその一方が水素、他方がメチル基 R4:水素又はメチル基 A:2価の有機基 l,m,n:0〜40、0<l+m+n+O≦40 、下記一般式(3)〔化3〕
【0021】
【化3】 、下記一般式(4)〔化4〕
【0022】
【化4】 、下記一般式(5)〔化5〕
【0023】
【化5】 1:C1〜C3のアシル基 R2及びR3は、一方が水素、他方がメチル基 R4:水素又はメチル基 A:−CO−、−NHCO−又はフェニレン基 k:4〜20 l,m,n:0〜40、0<l+m+n<40 等が挙げられる。その他、末端にω−ハイドロフルオロ
アルキル基を含有する含フッ素化合物(特開平2−16
9650)も挙げられる。これらに限定されるものでは
ない。
【0024】本発明に於けるフッ素界面活性剤の好適な
具体例を下記一般式郡(6)〔化6〕に示す。
【0025】
【化6】 上記の防霧剤として用いられる市販品としては、ユニダ
インDS−401、DS−403、DS−451〔ダイ
キン工業(株)製、商品名〕、メガファックスF−17
7〔大日本インキ化学工業(株)製、商品名〕、フロラ
ードFC−176、フロラードFC−430〔住友スリ
ーエム(株)製、商品名〕、サーフロンS−141、サ
ーフロンS−145、サーフロンS−381、サーフロ
ンS−382、サーフロンS−393〔旭硝子(株)
製、商品名〕が挙げられる。
【0026】本発明においては、更に、エチレンビスベ
ヘン酸アマイド、N,N’−ジステアリルセバシン酸ア
マイド、エチレンビスオレイン酸アマイド、ブチレンビ
スヒドロキシステアリン酸アマイド、N,N’−ジオレ
イルセバシン酸アマイド、エチレンビスカプリル酸アマ
イドのうち少なくとも1種を併用配合する。添加量は、
塩化ビニル系樹脂100重量部に対して0.05〜1.
5重量部である。0.05重量部未満では、効果が小さ
く、逆に1.5重量部を超えた場合であっても高周波ミ
シンによる接着加工性は良好であるが、防曇性、防霧性
が低下するので好ましくない。
【0027】本発明に係る農業用塩化ビニル系樹脂フィ
ルムの基材には、必要に応じて各種の添加剤を使用して
もよい。例えば、熱安定剤、紫外線吸収剤、光安定剤、
帯電防止剤、酸化防止剤、顔料、染料を使用することが
できる。
【0028】熱安定剤としては、ステアリン酸マグネシ
ウム、ラウリン酸カルシウム、リノール酸カルシウム、
ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸バリウム、リシノ
ール酸バリウム、ステアリン酸バリウム、オクチル酸亜
鉛、ラウリン酸亜鉛、リシノール酸亜鉛、ステアリン酸
亜鉛等の金属石鹸、ジブチル錫マレエート、ジブチル錫
ビスブチルマレエート、ジメチル錫β−メルカプトプロ
ピオネート、モノ/ジオクチル錫−2−エチルヘキシル
チオグリコレート等の有機錫安定剤、ステアリン酸鉛、
二塩基性ステアリン酸鉛等の鉛系安定剤等が挙げられ
る。
【0029】紫外線吸収剤としては、2−(2’−ヒド
ロキシ−3’,5’−ジ−ターシャリーアミル)ベンゾ
トリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−タシャ
リーオクチルフェニル)ベンゾトリアゾール等のベンゾ
トリアゾール系、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノー
ル、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノール等
のベンゾフェノール系、エチル−2−シアノ−3,3’
−ジフェニルアクリレート等のシアノアクリレート系等
が挙げられる。
【0030】光安定剤としては、農業用塩化ビニル樹脂
系フイルムに通常配合される種々の化合物を使用するこ
とができる。例えば、ビス[2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジニル]セバケート、テトラキス
[2,2,6,6−テトラメチル−4’−ピペリジル]
−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート等の
ヒンダート系光安定剤等が挙げられる。
【0031】帯電防止剤としては、脂肪族アミン塩類、
第4級アンモニウム塩類、アルキルピリジウム塩類等の
カチオン系帯電防止剤が使用される。例えば、第4級ア
ンモニウムクロライド、第4級アンモニウムサルフェー
ト、第4級アンモニウムナイトレート等が挙げられる。
【0032】酸化防止剤としては、2,6−ジ−ターシ
ャリーブチル−4−メチルフェノール、4,4’−ブチ
リデンビス−(3−メチル−6−ターシャリーブチルフ
ェノール、ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネー
ト、ジミリスチル−3,3’−チオジプロピオネート等
の硫黄系酸化防止剤、トリスノニルフェノールホスファ
イト、トリス(2,4−ジ−ターシャリー−ブチルフェ
ニル)ホスファイト等の燐系酸化防止剤等が挙げられ
る。
【0033】更に、染料、顔料等の着色剤として使用可
能な化合物として、例えば、フタロシアニンブルー、フ
タロシアニングリーン、ハンザイェロー等を挙げること
ができる。
【0034】本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
の製造方法は、塩化ビニル系樹脂、に対し、可塑剤、防
曇剤、フッ素系界面活性剤を及び上記特定の酸アマイド
を所望の割合で配合し、更に必要に応じて上記各種添加
剤の必要量を添加し、ヘンシェルミキサー、リボンブレ
ンダー、バンバリーミキサー、スーパーミキサー等の混
合機を用いて配合する。得られた配合物をカレンダー成
形、Tダイ押出成形法等の公知の方法によりフイルムを
製膜する。
【0035】フイルムの厚みは、通常、0.05〜0.
2mmの範囲が好ましい。0.05mm未満では、強度
が充分でなく農業用として好ましくない。0.2mmを
超えると、フイルムの接着加工性、展張作業性等が低下
する。
【0036】本発明に係わる農業用塩化ビニル系樹脂フ
ィルムは、農業用のトンネル、ハウス等の農業用園芸施
設に展張し、植物栽培に利用できる。
【0037】
【実施例】以下、本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィ
ルムを実施例を挙げて詳細に説明する。本発明は、以下
の実施例に限定されるものではない。 (評価法) 1.フィルム表面の浮き出し性 ウオッチングにより評価した。 <評価基準>○:浮き出し少ない。△:浮き出し普通。
×:浮き出し多い。 2.防曇性(分) 外形100mm、高さ100mmの硬質塩化ビニル樹脂
製の円筒の一端の開口部に試験フィルムを展張した(角
度:7度)。室温23℃の恒温室で、水温15±1℃の
恒温槽に試験フイルムを展張した硬質塩化ビニル樹脂製
円筒の他端を置いた。円筒の他端からの水の高さを40
mmとした。展張した試験フイルムに付着した水滴が流
れ始める時間(分)を測定した。
【0038】3.防霧性 四方を木板で囲んだ霧観察用フレームの天井傾斜面に試
験フィルムを展張した。予め用意した水温40℃±1℃
の水槽上に乗せ、25℃の室温で48時間放置する。次
いで、水浴を40℃±1℃に保持したまま、室温を5℃
に下げ、1時間後にフイルム内表面(水槽に面した側の
表面)の近傍に於ける霧の発生状況を目視観察する。 <霧の発生度評価>○:フィルム内表面近傍より全く霧
の発生が認められない。●:フィルム内表面近傍より僅
かに霧の発生が認めらる。△:フィルム内表面近傍より
霧の発生が認められる。×:フィルム内表面近傍より非
常に多くの霧の発生が認めらる。
【0039】4.高周波ミシンの接着加工性 厚さ0.1mmのフイルムを長さ方向に200cm、幅
方向に50cmの長方形の試験片を作成し、2枚重ねて
高周波ミシン〔クインライト(株)製、形式:LAM−
S303〕で接着加工した。実施した条件は、電圧20
0V、接着速度12m/min、マッチング指数50で
行った。
【0040】高周波ミシンで接着加工した部分を中心と
して幅10cm、長さ100cmの試験片を10片を切
り取り、長辺の未接着部分を手で握り180度の方向に
逐次引き剥がした。この時の接着部分の剥離状況を下記
の評価で測定した。 <評価>○:接着部分の剥離面積が80%以上のフイル
ム。●:接着部分の剥離面積が50%〜80%のフイル
ム。△:接着部分の剥離面積が50%以下であり、一部
が接着している。×:接着部分の全幅が剥離したフイル
ム。
【0041】実施例1〜7、比較例1〜4 塩化ビニル樹脂〔大洋塩ビ(株)製4000M3:平均
重合度1300)100重量部に対し、実施例では〔表
1〕、比較例では〔表2〕に示す各種添加剤を配合(重
量部)した樹脂組成物をミキシングロールで混練溶融
後、180℃のカレンダーロールに供給し、製膜後、冷
却ロールにて室温迄冷却してから紙管に巻取り、厚さ
0.1mmのフイルムを得た。得られたフイルムを常温
で2年間、または4年間保管し、フィルム表面の浮き出
し性、防曇性、防霧性及び高周波ミシン接着加工性を上
記方法により評価した。結果を〔表3〕及び〔表4〕に
示す。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】
【発明の効果】本発明に係わる農業用塩化ビニル系樹脂
フィルムは、防曇性、防霧性等の基本性能を損なうこと
なく、長期間の保管においても高周波接着性が低下しな
い、加工性に優れた農業用被覆資材である。従って、本
発明に係わる農業用塩化ビニル系樹脂フィルムは、施設
園芸用等の被覆資材として極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/05 C08K 5/05 5/10 5/10 5/15 5/15 5/20 5/20 (72)発明者 染矢 浩介 愛知県名古屋市南区滝春町5番地 (72)発明者 有本 昌司 愛知県名古屋市緑区相川2丁目81番地 (72)発明者 境 紀昭 愛知県名古屋市南区滝春町5番地6 Fターム(参考) 2B024 DA03 DB01 EA01 2B029 EB02 EC04 EC09 EC16 EC17 EC20 4F071 AA24 AA25 AC05 AC10 AC12 AE04 AE11 AE18 AF56 AF59 AH01 BB04 BC01 4J002 BD041 BD061 BD071 BD081 BD101 CD162 CH053 CH054 ED027 ED048 EH057 EH076 EH096 EH146 EH158 EL026 EP019 EP029 FD022 FD026 FD040 FD050 FD060 FD070 FD090 FD100 FD203 FD207 FD313 FD314 FD317 FD318 GA01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、
    可塑剤40〜60重量部、フッ素系界面活性剤0.01
    〜1.5重量部、防曇剤1〜5重量部、及びエチレンビ
    スベヘン酸アマイド、N,N’−ジステアリルセバシン
    酸アマイド、エチレンビスオレイン酸アマイド、ブチレ
    ンビスヒドロキシステアリン酸アマイド、N,N’−ジ
    オレイルセバシン酸アマイド及びエチレンビスカプリル
    酸アマイドから選ばれた少なくとも1種の滑剤0.05
    〜1.5重量部を含む農業用塩化ビニル系樹脂フィル
    ム。
JP10193185A 1998-07-08 1998-07-08 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム Pending JP2000026684A (ja)

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Cited By (2)

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