JP2020188734A - 農業用樹脂フィルム - Google Patents
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Abstract
Description
従来こうした農業用フィルムとしては、塩化ビニル系樹脂フィルム、ポリエチレン系樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート系樹脂フィルム、フッ素系樹脂フィルムなどの、軟質、硬質の透明なフィルムが使用されている。かかるフィルムは作物への影響を考えて透明であることが要求されており、更に近年では3年以上といった、長期間の展張使用が可能なフィルムの開発も盛んである。
しかしながら、アクリル皮膜の効果により、フィルムの汚れは降雨などで容易に洗い流されるため改善されるものの、毎日の換気作業によって、アクリル皮膜がフィルムとの界面から剥がれ、その部分に埃が溜まり汚れが目立つ欠点があった。
[1]透明微粒子及び基材樹脂を含む農業用樹脂フィルムであって、前記透明微粒子の屈折率と、前記基材樹脂との屈折率差が0.02以下であることを特徴とする、該農業用樹脂フィルム。
[2]前記透明微粒子の屈折率と、前記基材樹脂との屈折率差が0.01以下である、[1]に記載の農業用樹脂フィルム。
[3]基材樹脂を構成する熱可塑性樹脂100重量部に対して、透明微粒子を0.2重量部〜1.0重量部含み、前記透明微粒子の平均粒径が200nm以上30μm以下である、[1]又は[2]に記載の農業用樹脂フィルム。
[4]前記透明微粒子が、アクリル樹脂を主成分とする有機系微粒子である、[1]〜[3]のいずれか1項に記載の農業用樹脂フィルム。
[5]前記基材樹脂を構成する熱可塑性樹脂が塩化ビニル系樹脂である、[1]〜[4]のいずれか1項に記載の農業用樹脂フィルム。
に関する。
本発明の農業用フィルムとは、熱可塑性樹脂に添加剤を配合した基材樹脂からなるフィルムであるが、本発明の農業用フィルムは単層であっても多層であってもよい。
これらの中でも好ましく用いられるのは後者の有機系微粒子である。有機系微粒子はフィルム製造時には温度により軟化するため製造機器を傷つけにくく、且つ使用時には硬質であるため作業性の向上との両立が可能であるためである。
また、有機系微粒子として、アクリル樹脂を主成分とする有機系微粒子が、透明性や熱的性質が適しており、屈折率調整が容易であるため特に好ましい。ここで、アクリル樹脂を主成分とするとは、有機系微粒子の主骨格がアクリル樹脂からなる微粒子で構成されていることであり、熱可塑性樹脂との屈折率を合わせるために任意の樹脂との共重合体を形成していても良い。
本発明の基材樹脂を構成する熱可塑性樹脂としては、通常農業用フィルムに用いられる、塩化ビニル系樹脂や、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂が挙げられるが、特に本発明においては、塩化ビニル系樹脂を用いることが好ましい。これは、塩化ビニル系樹脂が透明性、柔軟性に優れる一方で、フィルム同士が重なった際に付着しやすい性質を持つためである。
塩化ビニル系樹脂とは、ポリ塩化ビニルのほか、塩化ビニルが主成分を占める共重合体をいう。塩化ビニルと共重合し得る単量体化合物としては、塩化ビニリデン、エチレン、プロピレン、アクリロニトリル、マレイン酸、イタコン酸、アクリル酸、メタクリル酸、酢酸ビニル等が挙げられる。これら塩化ビニル系樹脂は、乳化重合法、懸濁重合法、溶液重合法、塊状重合法等の従来公知の製造法のうち、いずれの方法によって製造されたものであってもよい。
熱可塑性樹脂には、農業用フィルムとして知られている公知の可塑剤、滑剤、熱安定剤、有機リン酸エステル又は金属塩、帯電防止剤、防曇剤、防霧剤、紫外線吸収剤、光安定剤、着色剤、安定剤、酸化防止剤、無機フィラー、粘着防止剤、保温剤、防カビ剤、防藻剤等を配合することができる。
防曇剤としては、非イオン系界面活性剤があげられ、具体的には、ソルビタン系、グリセリン系、ポリエチレングリコール系等の界面活性剤およびアルキルフェノールのアルキレンオキシド付加物等があげられる。
防霧剤としては、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤などがあげられる。
保温剤としては特に4000nm〜25000nmの遠赤外線領域の光線を吸収する無機化合物粒子が挙げられ、例えば、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化アルミニウム、酸化珪素、水酸化リチウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、燐酸リチウム、燐酸カルシウム、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、珪酸アルミニウム、アルミン酸カルシウム、アルミン酸マグネシウム、アルミノ珪酸ナトリウム、アルミノ珪酸カリウム、アルミノ珪酸カルシウム、カオリン、クレー、タルク、マイカ、ゼオライト、ハイドロタルサイト類化合物、リチウム・アルミニウム複合水酸化物、アルミニウム・リチウム・マグネシウム複合炭酸塩化合物、アルミニウム・リチウム・マグネシウム複合珪酸塩水酸化化合物、マグネシウム・アルミニウム・珪素複合水酸化物、マグネシウム・アルミニウム・珪素複合硫酸塩化合物、マグネシウム・アルミニウム・珪素複合炭酸塩化合物、複数種アニオンを含有する金属複合水酸化物塩等が挙げられる。
滑剤ないし熱安定剤としては、一般的に農業用フィルムに使用される、脂肪酸系滑剤、脂肪酸アミド系滑剤、エステル系滑剤、ポリエチレンワックス、流動パラフィン、有機ホスファイト化合物の如きキレーター、フェノール類、β−ジケトン化合物等があげられる。βジケトン化合物としては、ジベンゾイルメタン、メトキシベンゾイル・ベンゾイルメタン、クロルベンゾイル・ベンゾイルメタン、パルミチルベンゾイルメタン等が好適である。
本発明の農業用フィルムには、更にハウス展張時内側に防曇性塗膜を塗布したものを用いてもよい。また、農業用フィルムをハウスに被覆した際に外側になる面に防塵性塗膜を形成してもよい。
(1)塩化ビニル系樹脂フィルムの製造
ポリ塩化ビニル(重合度=1300) 100重量部
ジ−2−エチルヘキシルフタレート 45重量部
トリクレジルホスフェート 5重量部
エポキシ樹脂(商品名「EP−828」) 1.5重量部
Ba−Zn系液状安定剤 1重量部
ステアリン酸バリウム 0.2重量部
ステアリン酸亜鉛 0.4重量部
ソルビタンモノパルミテート 1.5重量部
βジケトン化合物(ジベンゾイルメタン) 0.1重量部
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 0.04重量部
(商品名「TINUVIN−P」)
フッ素系界面活性剤(商品名「ユニダインDS−401」) 0.2重量部
以上あげた樹脂原料、樹脂添加物を秤量し、更にこれに、表1に示す特性の粒子を所定量配合した。これらをスーパーミキサーで10分間撹拌混合したのち、165℃に加温したロール上で混練し、L型カレンダー装置によって、厚さ0.075mmの透明な塩化ビニル系樹脂フィルムを製造した。なお、比較例1に示す粒子を添加しない状態での基材樹脂の屈折率は1.53である。また、表1における微粒子の添加量は、塩化ビニル系樹脂フィルム全体の重量を100重量部とした添加量である。
以下の方法においてフィルムの性能を評価し、その結果を第1表に示した。
(i)光学特性
実施例、比較例で作成したフィルムを、東京電色(株)製 ヘーズメーター TC−HIIIDPK/II型によりヘーズを測定した。
この評価基準は、次のとおりである。
直進光線透過率
◎…ヘーズが、2.0%未満のもの。
○…ヘーズが、2.0%以上 4.0%未満のもの。
△…ヘーズが、4.0%以上 10.0%未満のもの。
×…ヘーズが、10.0%以上のもの。
引張り特性:実施例、比較例で得られたフィルムを、JIS K−6732 附属書 べた付き性試験方法 に準ずる方法にて評価を行った。なお、資料片は幅3cm、ロードセル容量は1kg、試験速度(剥離速度)は毎分100mmとし、チャートスピードは毎分50mmとした。
この評価基準は、次のとおりである。
作業性
◎…剥離力が、40gf/3cm未満のもの。
○…剥離力が、40gf/3cm以上 50gf/3cm未満のもの。
△…剥離力が、50gf/3cm以上のもの。
Claims (5)
- 透明微粒子及び基材樹脂を含む農業用樹脂フィルムであって、前記透明微粒子の屈折率と、前記基材樹脂との屈折率差が0.02以下であることを特徴とする、該農業用樹脂フィルム。
- 前記透明微粒子の屈折率と、前記基材樹脂との屈折率差が0.01以下である、請求項1に記載の農業用樹脂フィルム。
- 基材樹脂を構成する熱可塑性樹脂100重量部に対して、透明微粒子を0.2重量部〜1.0重量部含み、前記透明微粒子の平均粒径が200nm以上30μm以下である、請求項1又は2に記載の農業用樹脂フィルム。
- 前記透明微粒子が、アクリル樹脂を主成分とする有機系微粒子である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の農業用樹脂フィルム。
- 前記基材樹脂を構成する熱可塑性樹脂が塩化ビニル系樹脂である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の農業用樹脂フィルム。
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