JPS6322142A - 複合エマルジヨン及びその製造法 - Google Patents

複合エマルジヨン及びその製造法

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JPS6322142A
JPS6322142A JP61164266A JP16426686A JPS6322142A JP S6322142 A JPS6322142 A JP S6322142A JP 61164266 A JP61164266 A JP 61164266A JP 16426686 A JP16426686 A JP 16426686A JP S6322142 A JPS6322142 A JP S6322142A
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JP
Japan
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water
oil
emulsion
fatty acid
aqueous phase
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JP61164266A
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Mitsuo Ezaki
光雄 江崎
Makoto Kobayashi
誠 小林
Tsugio Izumi
和泉 次夫
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Fuji Oil Co Ltd
Original Assignee
Fuji Oil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、長期間保存しても乳化状態が安定であり、耐
熱性に優れ、且つ食したとき濃厚感を呈する、水中油中
水型の複合エマルジョン及びその製造法に関し、特に油
分が5〜10重量%という超低脂肪の起泡性クリーム類
をはじめ、コーヒー用又はチーズ用或いはプリン、アイ
スクリーム、ソフトクリーム等の冷菓用、さらにドレッ
シング、スープ等の調理用に適した水中油中水型の複合
エマルジョン及びその製造法に関する。
(従来技術) 従来、起泡性のクリーム類をはじめ、コーヒー用又はチ
ーズ用或いはプリン、アイスクリーム、ソフトクリーム
等の冷菓用、更にはドレッシング、スープ等の調理用に
使用されてきた天然の生クリーム或いはそれに類似した
合成のクリーム類は水中油型エマルジョンからなるもの
で、起泡性を有するクリーム類は、通常油分が38〜4
7%程度、コーヒー用、冷菓用、調理用のクリーム類は
20〜40%程度のものが汎用されてきたが、近年、低
カロリー食品指向に伴って油分の低いクリーム類が要求
されるようになった。しかしながら、単に油分を低下さ
せるのみでは、風味に乏しく濃厚感がなくなるという欠
点を有し、特に起泡性クリーム類の場合、油分の低下は
せいぜい20重量%程度までであり1.それでもホイッ
プし難く、充分ホイップするのに長時間を要するととも
に、起泡物の組織のきめが粗く、且つ造花性に劣り、戻
り現象(自己再乳化現象)を起こす結果保形性が悪く、
またオーバーランが高すぎてフカフカした食感及び味が
水っぽい等の欠点がみられる。その為、従来より乳化剤
或いは多糖類等を多用することが試みられてきたが、満
足すべき品質は得られていなかった。
このような状況下において最近、ポリグリセリン脂肪酸
エステルの使用が食品添加物乳化剤として許可されるに
至り、油脂に親油性ポリグリセリン脂肪酸エステルを添
加した油相を使用して、先ず水中油型エマルジョンを形
成させ、次いで攪拌により転相させて油中水型となし、
これを水相に添加し混合乳化して、乳化系を水中油中水
型の二重乳化とすることによって、油脂分を20〜30
%程度にまで低下させる方法(特開昭59−62340
号)、或いは上記油相を使用して、直接油中水型エマル
ジョンを得、これと水相とを混合乳化して水中油中水型
の二重乳化とすることにより、同様に油脂分を低下させ
たコーヒークリームを製造する方法(特開昭60−16
542号)、及びホイップ用クリームを製造する方法(
特開昭60−16546号)が提案された。このような
二重乳化型のエマルジョンは、真の油分が20%であっ
ても、見掛けの油分は40%にまで上げたこととなり、
従来の油分40%の起泡性水中油型エマルジョンの品質
を油分20%で達成できるというものである。そこで、
本発明者らは親油性ポリグリセリン脂肪酸エステルを使
用して、水中油中水型の二重乳化型エマルジョンの製造
を試みたが、転相しなかったり又は冷却中にダマ状の凝
集物ができたり或いは可塑化現象(ボテ)を生じたりし
て、二重乳化の乳化系が不充分であり未だ満足する乳化
状態の安定な水中油中水型のエマルジョンは容易に得ら
れなかった。
(解決課題及び解決手段) 本発明者らは、如上の点に鑑み鋭意研究した結果、ポリ
グリセリン縮合リシノール酸エステル及び又はHLB2
以下好ましくは1以下の蔗糖脂肪酸エステルと飽和脂肪
酸モノグリセリド及び又はその有機酸誘導体を添加した
油相を使用することによって、極めて容易に水中油中水
型の複合エマルジョンを製造することができるという知
見を得た。本発明は、かかる知見に基づいて完成された
ものである。
即ち本発明は、油相3〜50重量%、水相97〜50重
量%から成る水中油中水型の複合エマルジョンであって
、油相中に必須の乳化剤としてポリグリセリン縮合リシ
ノール酸エステル及び又はHLB 2以下好ましくは1
以下の蔗糖脂肪酸エステルと飽和脂肪酸モノグリセリド
及び又はその有機酸誘導体を含むことを骨子とする、上
記複合エマルジョン、及び水若しくは水相(内水相)1
0〜70重量%とポリグリセリン縮合リシノール酸エス
テル及び又はHLB 2以下好ましくは1以下の蔗糖脂
肪酸エステルと飽和脂肪酸モノグリセリド及び又はその
有機酸誘導体を添加した油相90〜30重量%とを混合
乳化してmlした油中水型エマルジョンと、さらに乳化
剤及び/又は乳化安定剤を添加した水相(外水相)とを
、全体の油相が3〜50重量%となるように混合乳化す
ることを特徴とする、水中油中水型の複合エマルジョン
の製造法、である。
以下、本発明について詳述する。
先ず、本発明における一般的な製造法は以下の如くであ
る。
即ち、初めに水若しくは水相とポリグリセリン縮合リシ
ノール酸エステル及び又はHLB2以下好ましくは1以
下の蔗糖脂肪酸エステルと飽和脂肪酸モノグリセリド及
び又はその有機酸誘導体とを添加した油相とを混合乳化
して油中水型エマルジョンを調製する。かかるエマルジ
ョンの水相が、最終製品である水中油中水型エマルジョ
ンの内水相となる。油脂は、従来水中油型エマルジョン
の製造に適用される動植物性油脂であればいかなる油脂
であってもよく、このような油脂原料として例えば、ナ
タネ油、大豆油、ヒマワリ種子油、綿実油、落花生油、
米糠油、トウモロコシ油、サフラワー油、オリーブ油、
カポック油、ゴマ油、月見草油、パーム油、シア脂、サ
ル脂、カカオ脂、ヤシ油、パーム核油等の植物性油脂並
びに乳脂肪、牛脂、ラード、魚油、鯨油等の動物性油脂
が例示できる。本発明においては、上記油脂類の単独油
または混合油或いはそれらの硬化、分別、エステル交換
等を施した加工油脂が使用できるが、特に起泡性を有す
る複合エマルジョンの製造を目的とする場合は、融点2
8〜40℃のものが好ましい。
ポリグリセリン縮合リシノール酸エステル及び又はHL
B2以下好ましくは1以下の蔗糖脂肪酸エステルは、油
脂に対し0.1〜5重量%、好ましくは0.7〜3重量
%、更に好ましくは1.0〜2.5重量%添加使用する
のがよい。また飽和脂肪酸モノグリセリド及び又はその
有機酸誘導体は、油脂に対し0.1〜5重量%、好まし
くは0.7〜3重量%添加するのが好ましい。これらの
添加量の下限未満では安定した水中油中水型エマルジョ
ンができ難く、また上限を越えると風味が悪化する傾向
にあるので、上記範囲内で使用するのが適当である6本
発明によれば、蔗糖脂肪酸エステルの脂肪酸として、炭
素原子数18〜26の不飽和脂肪酸を主要脂肪酸とする
HLB2以下好ましくは1以下の蔗糖脂肪酸エステルを
使用するのが、特に乳化安定性に優れるので好ましい。
また、飽和脂肪酸モノグリセリドの飽和脂肪酸としては
ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸等の飽和脂
肪酸であればよいが、その有機酸誘導体としては、琥珀
酸モノグリセリド、クエン酸モノグリセリド、酒石酸モ
ノグリセリド、ジアセチル酒石酸モノグリセリド、リン
ゴ酸モノグリセリド及び乳酸モノグリセリド等が例示で
き、なかでも琥珀酸モノグリセリドの使用が好ましい。
なお、不飽和脂肪酸モノグリセリドの使用は凝集乃至可
塑化(ボテ)現象を促進する傾向にあるので好ましくな
い。また、本発明においては他の乳化剤として例えば、
ポリグリセリン脂肪酸エステル、レシチン、蔗糖脂肪酸
エステル、ソルビタン脂肪酸エステル或いはプロピレン
グリコール脂肪酸エステル等を目的に応じて適宜併用し
てもよいことはいうまでもない。
また、内水相としては単に水のみを使用してもよいが、
蔗糖、ブドウ糖、ソルビトール、マルトース、水飴(D
E価20以上)等の糖類を水に対し0.5〜70重量%
添加した水相を使用するのが、水中油中水型としての乳
化が安定するので好ましい。特に低油分の起泡性クリー
ム類を目的とする場合、糖類の使用量は多い方が起泡力
が増大する。
このような水又は水相と油相とを逐次混合乳化する。混
合割合は、目的に応じて適宜決定すればよいが、大体水
又は水相:油相を10〜70:90〜30の割合で混合
乳化するのが適当である。
乳化条件は、水滴粒子を可及的微細にする条件で実施す
るのがよく、乳化対象物の量と乳化機の種類によって一
概には規定できないが、例えば全量10kgをホモミキ
サーを使用して乳化する場合、8000〜1200Or
pm程度の回転数で攪拌して、エマルジョン中の水滴粒
子が充分微細になるまで実施すればよい。
次に、上で調製した油中水型エマルジョンをさらに乳化
剤及び/又は乳化安定剤を添加した水相と混合乳化して
水中油中水型の起泡性複合エマルジョンを得る。この段
階で使用する水相が、最終製品である水中油中水型エマ
ルジョンの外水相となる。外水相は、内水相と異なり乳
化剤及び/又は乳化安定剤を使用する必要があるが、か
かる乳化剤としてポリグリセリン脂肪酸エステル、蔗糖
脂肪酸エステル、レシチン、ソルビタンMtW 肪!エ
ステル等の親水性乳化剤が例示でき、本発明によれば、
特にHLBIO以上のポリグリセリン脂肪酸エステル及
び/又はHLB5〜16の蔗糖脂肪酸エステルを使用す
るのがよい。また、乳化安定剤としてはナトリウムカゼ
イン、大豆蛋白質、脱脂粉乳、ゼラチン、糖蛋白質等の
各種蛋白質又は複合蛋白質、デンプン、デキストリン、
tin等の多糖類及び各種リン酸塩等が例示でき、特に
キチンタンガム及びヘキサメタリン酸塩を併用するのが
よい。この水相と上で調製した油中水型エマルジョンと
を最終の水中油中水型エマルジョンの油相分が3〜50
重量%となるように混合乳化する。
特に、起泡性を有する複合エマルジョンを得る目的では
油相分は10〜50重量%とするのがよく、下限未満で
は起泡性が得られ難く、上限を越えると口当たりが重た
くなる傾向にあるので上記範囲が適当である。乳化条件
は、上の油中水型エマルジョン調製の場合と同様、乳化
対象物の量と乳化機の種類によって一層には規定できな
いが、例えば全量10kgをホモミキサーを使用して乳
化する場合、1000〜5000rpmの回転数にて2
〜5分間程度攪拌し、次いでホモゲナイザーにて50〜
150kg/Craで均質化するのがよい。過度の攪拌
や高圧均質化は内水相を破壊する傾向にある。
かくして得られる水中油中水型エマルジョンは、極めて
微細な水滴を有し、且つ安定した複合エマルジョンであ
って、これを顕微鏡下600倍程度で観察すると2〜1
μの水相の油滴中に1〜6個の水滴が見られた。
(効果) 以上の如く、従来製造が困難且つ乳化不安定な水中油中
水型エマルジョンが、本発明により長期間保存しても乳
化状態が安定であり、耐熱性に優れ、且つ食したとき濃
厚感を呈する、水中油中水型の複合エマルジョンを極め
て簡単且つ容易に製造することが可能となったのであり
、低脂肪であるにもかかわらず濃厚な風味を有した起泡
性のクリーム類をはじめ、コーヒー用クリーム類又はチ
ーズ或いはプリン、アイスクリーム、ソフトクリーム等
の冷菓、さらにドレッシング、スープ等の調理用クリー
ム類が有利に製造できるようになったのである。
(実施例) 以下に実施例及び比較例を例示して本発明効果をより一
層明瞭にするが、これらは例示であって本発明の精神が
これらの実施例に限定されるものでないことはいうまで
もない。なお、例中部及び%は何れも重量基準を意味す
る。
実施例1 融点31℃の硬化ヤシ油950部を約60℃に加温し、
これにポリグリセリン縮合リシノール酸エステル40部
及び琥珀酸モノグリセリド20部を添加混合して油相を
調製した。この油相に、ホモミキサーで11000Or
pにて攪拌しながら約60℃の水800部にグルコース
200部を熔解した水溶液1000部を徐々に注加して
混合乳化し、微細な水滴粒子を形成した油中水型エマル
ジョンを開裂した。別に、水7400部、脱脂粉乳50
0部、デカグリセリンモノステアレート(HLB13)
80部、キサンタンガム10部及びヘキサメタリン酸塩
10部を添加混合し、60〜70℃に加温して水相を調
製した。この水相をホモミキサーで400Orpmにて
攪拌しながら、上記油中水型エマルジョンを徐々に注加
し混合乳化した後、ホモゲナイザーにて約100kg/
clItの条件下で均質化して油分10%の水中油中水
型エマルジョンを得た。
かくして得た水中油中水型エマルジョンの生成率は80
%であり、これを5℃に30日間保存後の生成率は75
%であった(生成率の測定は、油化学26 (10)6
55(1977)に記載の方法に従った)。この複合エ
マルジョンは、何ら可塑化(ボテ)現象を呈することな
(乳化状態が良好であった。また、この複合エマルジョ
ンを起泡したところ、ホイップ時間2分でオバーラン1
20%の起泡物が得られ、20℃24時間後の保形性も
良好であり、濃厚な風味を有し、起泡性クリームとして
優れた品質を有していた。
なお比較のため、油相の調製に琥珀酸モノグリセリドを
使用せずポリグリセリン縮合リシルイン酸エステルのみ
を使用して同様に実施したものは、冷却中に凝集物がみ
られエージング後可塑化(ボテ)現象を呈してしまった
実施例2 融点31℃の大豆硬化油1460部を約60℃に加温し
、これに脂肪酸としてリノール酸を主成分とするHLB
 1以下の蔗糖脂肪酸エステル30部及び琥珀酸モノグ
リセリド10部を添加混合して油相を調製した。この油
相に、ホモミキサーで110000rpにて攪拌しなが
ら約60℃の水1200部にグルコース300部を溶解
した水溶液1500部を徐々に注油して混合乳化し、微
細な水滴粒子を形成した油中水型エマルジョンを調製し
た。別に、水6410部、脱脂粉乳500部、デカグリ
セリンモノステアレート(HLB13)70部、キサン
タンガム10部及びヘキサメタリン酸塩10部を添加混
合し、60〜70℃に加温して水相を調製した。この水
相をホモミキサーで400Orpmにて攪拌しながら、
上記油中水型エマルジョンを徐々に注油し混合乳化した
後、ホモゲナイザーにて約100kg/CrAの条件下
で均質化して油分15%の水中油中水型エマルジョンを
得かくして得た水中油中水型エマルジョンの生成率は9
0%であり、これを5℃に30日間保存後の生成率は8
0%であった。また、この複合エマルジョンを起泡した
ところ、ホイップ時間2分でオバーラン125%の起泡
物が得られ、20°C24時間後の保形性も良好であり
、濃厚な乳味を有し、起泡性クリームとして優れた品質
を有していた。
実施例3 融点31℃の大豆硬化油950部を約60℃に加温し、
これに脂肪酸としてリノール酸を主成分とするHLB 
1以下の蔗糖脂肪酸エステル40部及び乳酸モノグリセ
リド20部を添加混合して油相を調製した。この油相に
、ホモミキサーで80QQrpmにて攪拌しながら約6
0℃の水900にグルコース100部を溶解した水溶液
1000部を徐々に注油して混合乳化し、微細な水滴粒
子を形成した油中水型エマルジョンを@製した。別に、
水7400部、脱脂粉乳500部、デカグリセリンモノ
ステアレート(HLB13)80部、キサンタンガム1
0部及びヘキサメタリン酸塩10部を添加混合し、60
〜70°Cに加温して水相を調製した。この水相をホモ
ミキサーで4000rpmにて攪拌しながら、上記油中
水型エマルジョンを徐々に注油し混合乳化した後、ホモ
ゲナイザーにて約100kg/cnlの条件下で均質化
して油分10%の水中油中水型エマルジョンを得た。
かくして得た水中油中水型エマルジョンの生成率は75
%であり、これを5℃に30日間保存後の生成率は70
%であった。この複合エマルジョン10m1を約80℃
のコーヒー液(インスタントコーヒー約3gを120m
1に溶解)に添加したところ、コクのある濃厚な風味を
有し、オイルオフ、フェザーリングも全(生じなかった
実施例4 融点34℃の硬化パーム核油520部を約60℃に加温
し、これにポリグリセリン縮合リシノール酸エステル2
0部及び酒石酸モノグリセリド10部を添加混合して油
相を調製した。この油相に、ホモミキサーで11000
0rpにて攪拌しながら約60°Cの水440部にグル
コース110部を熔解した水溶液550部を徐々に注油
して混合乳化し、微細な水滴粒子を形成した油中水型エ
マルジョンを調製した。別に、水6400部、脱脂粉乳
1170部、蔗糖1110部、粉飴200部、デカブリ
セリンモノステアレート(HLB13)60部、キサン
タンガム10部及びヘキサメタリン酸塩10部を添加混
合し、60〜70 ’Cに加温して水相を調製した。こ
の水相をホモミキサーで4QOQrpmにて攪拌しなが
ら、上記油中水型エマルジョンを徐々に注油し混合乳化
した後、ホモゲナイザーにて約150kg/cn!の条
件下で均質化して油分5.5%の水中油中水型エマルジ
ョンを得た。
かくして得た水中油中水型エマルジョンの生成率は80
%であり、これを5℃に30日間保存後の生成率は70
%であった。この複合エマルジョンを常法に従いフリー
ジングしてアイスクリーム様氷菓を得た。この氷菓は、
濃厚な乳味を有し、美味であった。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)、油相3〜50重量%、水相97〜50重量%か
    ら成る水中油中水型の複合エマルジョンであって、油相
    中に必須の乳化剤としてポリグリセリン縮合リシノール
    酸エステル及び又はHLB2以下好ましくは1以下の蔗
    糖脂肪酸エステルと飽和脂肪酸モノグリセリド及び又は
    その有機酸誘導体とを含む、上記複合エマルジョン。
  2. (2)、蔗糖脂肪酸エステルの脂肪酸が不飽和脂肪酸で
    ある、特許請求の範囲第(1)項記載の複合エマルジョ
    ン。
  3. (3)、飽和脂肪酸モノグリセリドの有機酸誘導体が琥
    珀酸モノグリセリド、クエン酸モノグリセリド、酒石酸
    モノグリセリド、ジアセチル酒石酸モノグリセリド、リ
    ンゴ酸モノグリセリド及び乳酸モノグリセリドから選ば
    れる1種又は2種以上である、特許請求の範囲第(1)
    項又は第(2)項に記載の複合エマルジョン。
  4. (4)、外水相にHLB10以上のポリグリセリン脂肪
    酸エステル及び/又はHLB5〜16の蔗糖脂肪酸エス
    テルを含み、且つヘキサメタリン酸塩及びキサンタンガ
    ムを含む、特許請求の範囲第(1)項乃至第(3)項の
    何れかに記載の複合エマルジョン。
  5. (5)、水若しくは水相(内水相)10〜70重量%と
    ポリグリセリン縮合リシノール酸エステル及び又はHL
    B2以下好ましくは1以下の蔗糖脂肪酸エステルと飽和
    脂肪酸モノグリセリド及び又はその有機酸誘導体とを添
    加した油相90〜30重量%とを混合乳化して調製した
    油中水型エマルジョンと、さらに乳化剤及び/又は乳化
    安定剤を添加した水相(外水相)とを、全体の油相が3
    〜50重量%となるように混合乳化することを特徴とす
    る、水中油中水型の複合エマルジョンの製造法。
JP61164266A 1986-03-05 1986-07-11 複合エマルジヨン及びその製造法 Pending JPS6322142A (ja)

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