JPS5844190Y2 - 窓手摺等の取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は窓用手摺、ベランダ用手摺、窓用面格子など（
以下窓手摺等という）を建物外壁に取付けるに当り、窓
手摺等を固定するボルトの頭部カバーで被覆して当該ボ
ルトが不用意に脱落しないようにすると共に取付部分の
体裁を良好に保つようにしたものである。

窓手摺、面格子、ベランダ用手摺等を建物外壁に取付け
る場合、従来では第４〜５図の如くＬ字型の取付ブラケ
ツ）ａを用い、このブラケッ）ａの短辺側をボルトｂに
よって建物の壁面Ｗに固定すると共に、ブラケツ）ａの
長辺側を窓手摺等の構成部材である角筒状の枠材Ｃ（第
４図の例では竪枠）に対してポル）ｄを用いて固着して
いた。

しかしながら、このような取付装置にあっては、ブラケ
ットａと枠材Ｃとを固定するポル）ｄの頭部が枠材側面
に露出しており、外部からこのポル）ｄを簡単に取外す
ことができるため、防犯および危険防止の面から次の様
な欠点があった。

例えば、面格子は防犯用の目的で窓周壁に固定されてい
るものであるが、外部からボルトｄをゆるめ面格子を取
外すことにより建物内への侵入か゛容易となり、防犯の
用をなさなくなる。

また、窓手摺にあっては、子供等がいたずらをしてこの
ポル）ｄを抜き取った場合には、簡単に建物より取外さ
れて脱落してしまい、危険防止の役割を果すことができ
なくなる。

更に、このようにボルトｄの頭部が露出していると、枠
材側面に不要な突起が形成されるので、外観上からも好
ましいものではながった。

このため、Ｚ形ブラケットの一方のフランジを壁面に固
定し、他方のフランジに締付ボルトを用いて窓格子の横
桟を固定したうえ、ボルト頭部を覆うカバーを取付はカ
バーの脚片をウェブ部分にビス止めした取付構造のもの
が提案されている（実公昭５０−８４３２号公報）が、
横桟は同一方向の締付はボルトで固着されるだけでカバ
ー取付用のビスは横桟取付けには全く寄与していないた
め充分な取付強度を有しないという難点があった。

本考案は、窓手摺等を建物壁面に固定するに当り、窓手
摺等の枠材に対し直角方向の２本のボルトを用いて取付
金具に固着すると共に、枠材側面に締付けたボルトの頭
部を覆うカバーを取付け、このカバーを他方のボルトで
取付金具に共通に締付けるようにして、従来の取付構造
の欠点を除去するようにしたものである。

次に図面に基づいて本考案を具体的に説明する。

以下の実施例は窓用面格子１０を建物外壁に取付ける場
合を示している。

第１図において１は面格子１０の枠材、２は取付金具、
３は枠材側面に挿通したボルトの頭部を覆うためのカバ
ーで゛ある。

枠材１は第３図に示すように、角筒状をなし、その側面
にボルト孔１５．１６を設け、内部にはネジ孔１３．１
４を有するＬ字形の当板５を挿合している。

取付金具２は第２図および第３図に示すようにアーム片
２ａの両端に互いに平行な固定片２ｂと支持片２Ｃとを
連ねて断面コ字形の主体部をなし、支持片２Ｃの先端か
ら直角外方に取付片２ｄを一体に延出させ、しかも前記
固定片２ｂと支持片２Ｃにそれぞれボルト孔９，１２を
有し、取付片２ｄには取付片の延出方向に平行な長孔４
を設けている。

またカバー３は箱形部分３ｂと、箱形部分の一つの側板
より延長させた延長片３ａとからなり、箱形部分３ｂに
おける側根方向の内部空所高さは、長孔４に挿通するボ
ルト８のヘッド高さより大きなものとしており、延長片
３ａには支持片２Ｃのボルト孔１１を有している。

このカバーはプラスチック成形または金属板プレス成形
などによって作られている。

上記取付金具２を用いて窓手摺等を固定するには、まず
建物壁面Ｗに固定片２ｂを当てがい、ボルト孔９にボル
ト６を通して固定する。

次に予め当板５を挿合した枠材１を、取付片２ｄと支持
片２Ｃとがなすコーナ部分に配置し、ボルト８を長孔４
に通し、枠材１のボルト孔１６を経て当板５の一方のネ
ジ孔１４に螺合し締付ける。

この際、長孔を利用して枠材１と壁面Ｗと間隔を適宜調
節して締付けを行う。

次いでカバー３の箱形部分３ｂを取付片２ｄの外面に密
接させると共に延長片３ａを支持片２Ｃの内側に沿わせ
、第３図のように延長片３ａのボルト孔１１より支持片
および枠材の各ボルト孔１２．１５に向い、ボルト７を
通し、その先端を当板５の他方のネジ孔１３に螺合して
締付ける。

このようにすると、枠材１は直交する２本のボルト７．
８によって取付金具２に固定され前後左右方向の外力に
対し充分な強度が与えられる。

しかもボルト７の締付は時にカバー３が取付けられ、枠
材側面を締付けたボルト８の頭部を箱形部分３ｂで包囲
する。

このカバーにより窓手摺等の枠材側面に突出するボルト
頭部がかくされて体裁が良好になり、ボルト頭部が露出
しないため、不測の脱落や、不心得者によるボルト８の
抜取りを防止することができる。

なお、他方のボルト７はその頭部が取付金具２のアーム
片２ａ、固定片２ｂ、支持片２Ｃとで囲まれたコ字形主
体部分ないし袋状部分に突出しているため、窓手摺等の
外部からスパナ等を挿入して操作することは容易でなく
、シたがってこのボルト７の抜取りを困難なものとして
いる。

上述のように、本考案は窓手摺等の枠材に対し直角方向
の２本のボルト用いて取付金具に固着したので、前後左
右の外力に対し充分な強度で取付けることができる。

しかも取付金具の取付片の長孔を利用して締付けること
により、建物壁面に対する窓手摺等の取付間隔を容易に
調節することができる。

更に取付金具には枠材側面に締付けたボルトの頭部を覆
うカバーを取付け、このカバーを他方のボルトで取付金
具に共通に締付けたものであるから、カバーの取付けに
よっても枠材締付の強度を損うことがなく、シかもカバ
ーの取付けにより枠材側面に突出するボルト頭部がかく
されて性成上、美麗となり、ボルト頭部が露出しないた
め不測の脱落や、不心得者によるボルトの抜取りが防止
でき、しかも固定片に締付けたボルトの頭部も取付金具
のコ字形主体部分に囲まれているため、表側に突出せず
、抜取りも容易でなく、窓手摺等の取付部分の体裁を良
好なものとしている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案たる窓手摺等の取付装置の斜視図、第２
図は取付部分の拡大断面図、第３図は同じく分解組立図
、第４図は従来形取付装置の斜視図、第５図は第４図に
おける取付部分の拡大断面図である。 １：窓手摺等の枠材、２：取付金具、２ａ：アーム片、
２ｂ：固定片、２Ｃ：支持片、２ｄ：取付片、３：カバ
ー、３ａ：延長片、３ｂ：箱形部分、４：長孔、５：当
板、６，７．８ ：ボルト、９，１１．１２，１５．１
６ ：ボルト孔、１３．１４ ：ネジ孔、Ｗ：壁面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. アーム片２ａの両端に互いに平行な固定片２ｂと支持片
   ２Ｃとを連ねて断面コ字形の主体部をなし、支持反２Ｃ
   の先端がら直角外方に取付片２ｄを一体に延出させた取
   付金具２を用いて窓手摺等を建物壁面Ｗに固着する装置
   であって：前記取付金具２は固定片２ｂと支持片２Ｃに
   それぞれボルト孔９，１２を有し、取付片２ｄには取付
   片の延出方向に平行な長孔４を設けており、前記固定片
   ２ｂのボルト孔９にボルト６を通して建物壁面Ｗに取付
   金具２を固定する一方、前記支持片２Ｃと取付片２ｄと
   で形成されるコーナ部分に窓手摺等の角筒状枠体１を配
   置し；取付片２ｄの長孔４と枠材１の一方のボルト孔１
   ６にボルト８を通して枠材１の内部に挿合した当板５の
   一方のネジ孔１４に螺合し；取付片２ｄの外面にボルト
   ８の頭部を覆う大きさの箱形部分３ｂを有するカバー３
   を配置すると共に、箱形部分３ｂの側板の延長片３ａを
   取付金具の支持片２Ｃに密接させ、延長片３ａのボルト
   孔１１より支持片２Ｃおよび枠材１に向い前記ボルト８
   と直交する方向のボルト７を通し枠材内部に挿合した当
   板５の他方のネジ孔１３に螺合して枠材取付と同時にカ
   バー３を固着したことを特徴とする窓手摺等の取付装置
   。