JPH0511828Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （考案の利用分野） 本考案は、建物の窓際や壁面等の取付部に室外
側に突出して取付けられ、植木鉢や花びんなどの
花置台として使用される花台ユニツトに関する。

（従来技術） この種花台ユニツトにあつては、植木鉢などを
置く花台の外周囲をサイドパネルで覆うと共に、
その上縁分に沿つて外観上の体裁を良くするため
に縦格子状の横桟を取付けるようにしている。

ところでこの縦格子状の横桟を形成する上部横
桟部材及び下部横桟部材と両部材間に介装する縦
桟部材とを一体的に枠組するに当たつて縦桟部材
が短尺であるため、これを両横桟部材間に体裁良
く取付けることは非常に困難であつた。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は上記難点に注目し、この種花台ユニツ
トにおいてその外周囲上縁部に形成される縦格子
状の横桟を簡単に且つ体裁よく枠組するようにす
ることを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決するために、本考案は、少な
くとも花台１と、花台をその左右両端部において
受け止める花台受け２と、花台を花台受けを介し
て建物の壁面等に取付けるための取付けブラケツ
ト３と、花台の外周面に沿つて取付けられる基枠
４と、基枠に適当間隔に立設固定される縦桟５
と、縦桟間を連結する横桟６と、からなり、その
うち前記横桟６は上部横桟部材６ａと下部横桟部
材６ｂと両横桟部材間に介装される短尺縦桟部材
７とからなると共に、両横桟部材のうち少なくと
もいずれからの部材上面に前記短尺縦桟部材の移
動を阻止するための位置決め用突条８を突設し、
かつ短尺縦桟部材の内部にその長手方向にビス挿
通用ホール９を開設し、これら三者を前記ホール
径より若干小径のビス１０により一体的に締結し
てなる構成を採用するものである。

（実施例） 第１図ａ〜ｃは建物壁面Ｗに取付けられ花第ユ
ニツトＡを示すもので、花台１の外周面はサイド
パネル１１で被覆され、その上部周囲に本考案の
特徴とする縦格子状の横桟６が露呈して取付けら
れる。

第２図は花台ユニツトＡを建物壁面側（内側）
から見た斜視図で、所定の突出量と左右幅を有す
る所定単位の花台１の左右両端部に、第３図、特
に第４図をも参照すれば明らかなように断面略Ｌ
字状の花台受け２と若干肉厚の取付けブラケツト
３とが当てつけられ、更に該ブラケツト３と花台
１の外周囲に断面略上向きコ字状の基枠４が当て
つけられ、花台１の左右両端部においては該花台
１と花台受け２と取付けブラケツト３と基枠４と
ビス１２ａによつて一体的に固定され、また第５
図に示すように花台１の前面側においては、これ
に直接に当てつけられる基枠４と花台１とがビス
１２ｂによつて固定される。なお取付けブラケツ
ト３は更にビス・ナツト１２ｃによつて花台受け
２に強固に固定されるようになつている。基枠４
には第４図また第５図に示すようにその長手方向
に扁平な連結金物挿入部１３が形成され、第３図
に示すようにコーナ部においてはＬ字状の連結金
物１４が側端部基枠４ａと前面側基枠４ｂにわた
つて挿入され、ビス１２ｄによつて固定される。

基枠４には長手方向適当間隔に縦桟５がビス１
２ｅによつて立設固定され、その上端部に横桟６
が縦桟５間にわたつて固定されるが、この実施例
にあつては横桟６は角筒状の上部横桟部材６ａと
略下向きコ字状の下部横桟部材６ｂとからなり、
これら上下部横桟部材６ａ，６ｂを角筒状の短尺
縦桟部材７で予め縦格子状に枠組したものを前記
縦桟５に固定されるようになつている。即ち第４
図または第５図に示すように上下部両横桟部材６
ａ，６ｂにはそれぞれ前記挿入部１３と同じ構造
の扁平な連結金物挿入部１５ａ，１５ｂが設けら
れ、コーナ部にあつては図示しないが前記基枠４
と同じようにＬ字状の連結金物１４が挿入され、
ビス止めされることによつて横桟どうしを連結す
るようになつている。

また短尺縦桟部材７は第６図に示すようにその
中空内部長手方向にビス挿通用ホール９が一体形
成され、また上下部両横桟部材のうちいずれかの
横桟部材６ｂの外面に位置決め用突条８，８が突
設けされ、この突条８，８に位置決めされて上下
部横桟部材６ａ，６ｂ間に配置された短尺縦桟部
材７が下部横桟部材６ｂから短尺縦桟部材７のビ
ス挿通用ホール９を通つて上部横桟部材６ｂに比
較的長尺なビス１０によつてねじ止めされること
によつて横桟６が縦格子状にユニツト組され、こ
の縦格子状の横桟６が縦桟５，５の各上端部にわ
たつて懸架され、ビス１２ｆによつて固定される
ことになる。なお、この際ビス１０の外径は前記
ビス挿通用ホール９の内径よりも若干小径のも
の、例えばホール９の内径が3.6mmの場合にはビ
ス１０の外径は3.5mmのものを用いることが必要
で、これによつてビス１０が前記ビス挿通用ホー
ル９に円滑に挿通されると共に、該ビスによつて
短尺縦桟部材７を強固に固定することができる。
そして縦桟５の外面にあつて下部横桟部材６ｂと
基枠４とにわたつてサイドパネル１１がビス１２
ｇ，１２ｈによつて取付けられ、花台１を覆うよ
うになつている。

以上によつて組立てられた花台ユニツトＡは取
付けブラケツト３のＬ状基端部３ａと、上部横桟
部材６ａに予め取付けられているＬ状取付金物１
６とが建物壁面Ｗにビス１２ｉ止めされることに
よつて所定単位幅の花台ユニツトＡが建物壁面Ｗ
に取付けられる。

（効果） 本考案によれば、上部横桟部材と下部横桟部材
と両部材間の縦桟部材によつて縦格子状の横桟を
形成するに当たつて縦桟部材が短尺であつても一
本のビスによつて上記三者を簡単かつ強固に固定
することができ、しかもビス頭が外部に露呈する
ことがないから外観上の体裁も良い。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ，ｂ及びｃは本考案の一実施例の外観
を示す正面図、平面図及び側面図、第２図は同実
施例を内側（建物壁面側）からみた斜視図、第３
図は同横断平面図、第４図は第３図における−
線断面図、第５図は同Ｖ−Ｖ線断面図、第６図
は第４図における−線断面図である。 １……花台、２……花台受け、３……取付ブラ
ケツト、４……基枠、５……縦桟、６……横桟、
６ａ……上部横桟部材、６ｂ……下部横桟部材、
７……短尺縦桟部材、８……位置決め用突条、９
……ビス挿通用ホール、１０……ビス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 少なくとも花台と、花台をその左右両端部にお
   いて受け止める花台受けと、花台を花台受けを介
   して建物の壁面等に取付けるための取付けブラケ
   ツトと、花台の外周面に沿つて取付けられる基枠
   と、基枠に適当間隔に立設固定される縦桟と、縦
   桟間を連結する横桟と、からなり、そのうち前記
   横桟は上部横桟部材と下部横桟部材と両横桟部材
   間に介装される短尺縦桟部材とからなると共に、
   両横桟部材のうち少なくともいずれかの部材上面
   に前記短尺縦桟部材のための位置決め用突条を突
   設し、かつ短尺縦桟部材の内部にその長手方向に
   ビス挿通用ホールを開設し、これら三者を前記ホ
   ール径より若干小径のビスにより一体的に締結し
   てなる花台ユニツト。