JPS603464Y2 - カツトアウト取付金具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電柱に取付けるカットアウトの取付具の改良に
関するものである。

周知のようにカットアウトは電柱の上方に有る腕金材に
固定し、高圧線からトランスに接続する支線或いはトラ
ンスから延びる家屋配線に介在させ、送電をオンにした
りオフにするものである。

したがって電柱の腕金材に固定するカットアウトの取付
金具は電柱の高所であっても、例えば片手で操作できる
ように簡単な作業で取付けることができ、しかも腕金材
に強固に固定されてカットアウトを強く支持するもので
なければならない。

従来のカットアウト用取付金具は二枚の縦長な帯状にネ
ジ杆を上下に渡し、左右の帯板及び上下のネジ杆の間隔
に腕金材を挟着して一方の帯板の上端にカットアウトを
取付けている。

この取付金具を腕金材に固定するには帯板の間隔を大き
くして腕金材の先端から通した後、ネジ杆を締め付けて
両帯板を腕金材に固定する。

そしてカットアウトは一方の帯板に植立したネジで止着
して固定しなければならない。

したがって作業に手間が掛るばかりでなく高所作業に危
険を伴い、しかも上下のネジ杆を強固に締め付けなけれ
ばならず、一方が緩むと回動したり落下することがある
。

このような欠点を解消するため縦長な基板にコ字形の支
持杆の先端を挿通し、該支持杆に腕金材を挿着してナツ
トで止着する取付金具が実公昭５０−３９３８７号公報
で提案されている。

しかしこの取付金具にあっても支持杆の各先端のナツト
を強く締め付けなければならず、一方のナツトが緩むと
カットアウトがずれたり外れる危険が有る。

本案は上記に鑑み考案されたもので、以下図示の実施例
について説明すると、金具本体１は長さの異なる二枚の
基板２，３からなる。

一方の基板２は垂直部４と、該垂直部４の上端に水平に
屈曲形成した取付台５とを有し、側縁には強度を高める
ためのリブ６．６を外向きに形成する。

そして垂直部４には締着杆の挿通用通孔７を穿設すると
ともに、下方には下端に開口する溝孔８を開設し、各リ
ブ６の下端部に溝孔８の側縁に位置する水平部６′を形
成する。

取付台５には小孔９を開設してカットアウト取付用ボル
ト１０を下から挿通し、該ボルト１０の頭１１にリブ６
をかしめた咬片１２を左右から圧着して固定する。

なおボルト１０の先端に円錐部分１３を形成すると、カ
ットアウトの装着及びナツトの嵌着に際して容易となる
。

一方、短い方の基板３には通孔７及び溝孔８と対向する
ように孔１４．１５を開設し、側縁にはリブ６と同様の
リブ１６を形成する。

また左右のリブ１６には腕金材ａの側部を嵌合させる浅
い切欠部１７を縦方向に形成し、リブ１６が基板２向う
ように両基板２，３を対向させ、通孔７と孔１４、及び
溝孔８と孔１５に各々締着杆１８，１９を挿通する。

この場合、各締着杆１８，１９の頭部１８’、１９’は
垂直部４の外面に位置させ、締着用ナツト２０．２１は
基板３の外面に位置させるとよい。

本案は上記のようにしてなるので、電柱の腕金材ａに固
定してカットアウトｂを取付けるには、両締着杆１８，
１９によって各基板２，３の間隔を腕金材ａの幅より僅
かに長い程度に調節する。

次に下方の締着杆１９の頭部１９′を溝孔８から外すと
ともに、該締着杆１９を基板３の外方に引き出す。

これにより基板２，３の対向間隔は下方が開放するので
、第３図で示すように本体１を腕金材ａに上から嵌着す
る。

このとき孔１４が締着杆１８に緩く挿通されて基板３が
揺動するので、両基板２，３間を拡げて切欠部１７を腕
金材ａの側面に嵌着させる。

次に締着杆１９を移動させて頭部１９′を溝孔８に引掛
けるとともにリブ６の下端部に形成した水平部６′で係
止すれば、本体１は腕金材ａに仮に固定される。

そこで各ボルト２０．２１を強く締着して両基板２，３
を腕金材ａに圧着すれば、本体１は腕金材ａに強く固定
される。

なおりットアウトｂを取付けるには、その取付部Ｃをボ
ルト１０に上から挿通し、ナツトなどで締着するのであ
る。

以上で明らかなように本案によれば金具本体１を片手で
持って腕金材ａの上面にあてがい、そのま）下げて両基
板２，３の間隔に嵌着し、締着杆の頭部を溝孔８に引掛
けるとともに水平部６′で係止させて本体１を腕金材ａ
に仮固定してからナツトを締着して強く固定するもので
あるから電柱の上方であっても片手で容易に、迅速に作
業できるばかりでなく安全性を著しく高めることができ
る。

また本案によれば基板３の左右側縁に設けた各リブ１６
に切欠部１７を設け、該切欠部１７に腕金材を嵌合させ
るため、腕金材の前後方向及び左右方向の回動が阻止さ
れ、したがって締着杆が緩むおそれがほとんどなく、仮
りに催かに緩んだとしても外れたり回転する危険がない
。

このため風雨や振動に対して有効なものとなる。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の実施例を示すもので第１図は縦断側面図、
第２図は右手を正面から、左半を背面からみた正面図、
第３図は腕金材に取付ける状態の縦断側面図である。 ２．３・・・・・・基板、４・・・・・・垂直部、５・
・・・・・水平部、６，１６・・・・・・リブ、７・・
・・・・通孔、８・・・・・・溝孔、１４，１５・・・
・・・孔、１７・・・・・・切欠部、１８゜１９・・・
・・・締着杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 垂直部４と水平な取付台５を有して左右の側縁に外向き
   のリブ６を猛威し、垂直部４の上方に通孔７を、下方に
   溝孔８を設け、且つ各リブ６の下端に溝孔８の側縁に位
   置する水平部６′を猛威した基板２と、上下に前記通孔
   ７、溝孔８に対応する通孔１４，１５を開設腰且つ左右
   の側縁に腕金材を嵌合させる切欠部１７を設けたリブ１
   ６を有す基板３とを電柱の腕金材を隔てて対向し、通孔
   ７，１４に締着杆１８を渡し、また通孔１５に挿着した
   締着杆１９の首部を溝孔８に挿入して腕金材に締着杆１
   ８，１９の夫々を締付けてなるカットアウト用取付金具
   。