JPS5924742Y2 - 窓手摺取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は住宅などの窓に取付ける窓手摺の取付構造に関
するものである。

住宅などの窓に取り付ける窓手摺は、幼児の地上への転
落を防ぐなどの危険防止のために設けるものであるから
、窓手摺自体が頑強であるばかりでなく、建物に強固に
取り付けられていなければならない。

また住宅外部から見て窓手摺は非常に目立ち住宅の外観
美に与える影響が大きいので、窓手摺自体が意匠的に勝
れていると共に建物への取付方法もその点を考慮したも
のでなければならない。

また窓手摺は建物に取付けると外方へ突出するので、早
目に取り付けると建造工事に邪魔になったり、損傷する
恐れもあるので、建造工事の最終段階に取り付けること
が望ましいが、木造建築の場合比較的容易に実施できる
も、外壁パネルを使用したプレハブ住宅などの場合比較
的困難である。

本考案はこれらの問題点を容易に解決できる窓手摺の取
付構造に提供するものである。

本考案の一実施例を示す図面において、１は多数平行に
並べた棒状部材からなる手摺子２・・・・・・を、棒状
部材からなる上部固定部３、板状部材からなる中間固定
部及び溝形部材からなる下部固定部５で所定個所を固着
し、さらに棒状部材からなる側部固定部６，６．７，７
で、上部固定部３の角部及び直角に延びた両端と、下部
固定部４の両端に固着された前面に取付板８と開放口９
を備えた方形筒状部材からなる建物直角方向の取付部１
０．１０とを固着して成る窓手摺本体である。

取付部１０は内側が表面より落ち込んだ段部１１を備え
た貫通孔１２．１２を設けている。

１３は、垂直方向の支承部１４と、該支承部１４から水
平方向に突出し、かつ、その幅方向を垂直面とした支持
部１５とからなる支持金具であって、各支承部１４と支
持部１５の所要個所にボルト孔１６．１６’を設けてい
る。

住宅などの建築において、窓を装着する建物の支柱１７
を立てたのち、各支柱１７間の所要個所の間隙に、窓手
摺支持金具１３の支承部１４を挿入し、ボルト孔１６・
・・・・・を介して窓手摺支持金具１３を支柱１７に固
定する。

この支柱１７の外側に取付けられる外壁が完成したなら
、これら支柱１７間の隙間や外壁間の隙間を覆う外壁目
地板１８を取付けるとともに、前記支持部１５をこの外
壁目地板１８より突出させ、更に、この外壁目地板１８
の外側に、方形の外壁目地シート１９を支持部１５へ外
嵌して取付ける。

そして、窓手摺本体１は、その筒状取付部１０を、支持
部１５へ、該支持部１５の突出部分全長に亙って建物直
角方向へ外嵌し、これによって該支持部１５を覆わしめ
るとともに、その先端を上記目地シート１９へ当接し、
これら支持部１５と取付部１０のボルト孔１２．１６へ
ボルトを挿入して両者を締付は固定する。

建造工事中は、支柱１７から板状の支持部１５が外方に
突出しているだけなので、作業に余り邪魔になることも
なく、万一これに物が当っても損傷を起すことが少ない
。

また窓手摺支持金具１３の支持部１５を窓手摺本体１の
取付部１０に嵌入し、ボルトなどで固定するだけなので
窓手摺本体１の装着を容易に行なうことができる。

また取付部１０の内側に設けた段部１１はボルトなどの
締付けを容易にし、さらにボルトの頭が表面にでないた
め他の部材の装着に都合が良い。

上記の一実施例では、図面に示すような多数平行に並べ
た棒状部材からなる手摺子２を上部固定部３、中部固定
部４、下部固定部５及び側部固定部７．６で固定してな
る窓手摺本体１を用いたが、この形状及び構成に拘るこ
となく下部両端に取付部１０を備えているものであれば
良い。

本考案は上記の構成であり、このように本考案によれば
、垂直方向の支承部を建物の支柱間に挿入して取付ける
ものであり、したがって、支承部は、両支社によって左
右の横振れを生ずることなく強固であり、また、パネル
式のプレハブ住宅では、通常、この支柱の外面に外壁パ
ネルの端部が取付けられるが、このように、支承部を建
物の支柱へ取付けて外部へ露出しない構造としても、支
持部は板状であることから、外壁に特別の開口を設ける
ことなく、パネル間の隙間より突出させることができ、
したがって、このような現場での加工作業が不要で、或
いは、従来のパネル形状を何ら変更する必要はない。

また、本考案では、このように支持金具の支持部を建物
の隙間より突出させておくことによって、外装工事後に
手摺を取付けることができ、かつ、支持金具を予め支柱
へ取付けておいて、後から取付部を嵌合でき、しかも支
持部は腕状と長く、シたがって、取付部をこの支持部へ
外嵌すれば、窓手摺本体は容易に落ちることなく保持さ
れているので、取付時のボルト締めを行なう際に窓手摺
を支えておく必要がなく、取付作業が容易であり、更に
は、筒状取付部は支持部の突出部全長に亙って外嵌され
るので、支持部が外部へ露出せず、あたかも一体の窓手
摺を外壁面へ取付けたような観を与え、外観が良好であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案窓手摺の斜視図、第２図は同じく支持金
具の斜視図、第３図は、取付構造を示す分解斜視図であ
る。 １・・・・・・窓手摺本体、１０・・・・・・取付部、
１３・・・・・・支持金具、１４・・・・・・支承部、
１５・・・・・・支持部、１７・・・・・・支柱。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 垂直方向の支承部と、該支承部より水平方向に突出し、
   かつ、その幅方向が垂直面となった板状支持部とからな
   る支持金具と、前記支持部に嵌合する筒状取付部を備え
   た窓手摺本体とから構成し、前記支承部を建物支柱間の
   隙間へ挿入して取付け、かつ、その支持部を建物外方へ
   突出せしめるとともに、前記窓手摺本体の筒状取付部を
   この支持部へ建物直角方向に外嵌して該支持部の突出部
   全長を覆わしめ、かつ、これらの支持部と取付部を互い
   に固着したことを特徴とする窓手摺取付構造。