JPH11228327A - 歯科用ペースト系グラスアイオノマーセメント組成物 - Google Patents

歯科用ペースト系グラスアイオノマーセメント組成物

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JPH11228327A
JPH11228327A JP10051264A JP5126498A JPH11228327A JP H11228327 A JPH11228327 A JP H11228327A JP 10051264 A JP10051264 A JP 10051264A JP 5126498 A JP5126498 A JP 5126498A JP H11228327 A JPH11228327 A JP H11228327A
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paste
glass
acid
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JP10051264A
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Hisashi Nakaseko
恒 中瀬古
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GC Corp
GC Dental Industiral Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、粉成分と液成分とで構成されていた歯
科用グラスアイオノマーセメント組成物を、ペースト化
し、第1ペーストと第2ペーストとの両ペーストを混合
することにより硬化する構成とすることによって、簡便
な操作で練和が可能であり、術者により硬化物の特性の
バラツキが無い歯科用ペースト系グラスアイオノマーセ
メント組成物とする。 【解決手段】 歯科用グラスアイオノマーセメント組成
物を、α−β不飽和カルボン酸重合体と水とα−β不飽
和カルボン酸重合体と反応しない充填材とを組み合わせ
て作製した第1ペーストと、フルオロアルミノシリケー
トガラス粉末と酸基を持たない重合性モノマーとを組み
合わせて作製した第2ペーストとで構成し、更に第1ペ
ースト,第2ペーストの少なくとも一方に重合触媒を含
む構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯科用グラスアイ
オノマーセメントに関するものであり、更に詳細には、
第1ペーストと第2ペーストとから成り両者を混合する
ことにより硬化する歯科用ペースト系グラスアイオノマ
ーセメント組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】歯科用セメントは種類が多く、幅広い用
途に使用されている。現在使用されている主なものは、
酸化亜鉛とリン酸の反応を利用したリン酸亜鉛セメン
ト,酸化亜鉛とポリカルボン酸の反応を利用したポリカ
ルボキシレートセメント,酸化亜鉛とユージノールの反
応を利用した酸化亜鉛ユージノールセメント,フルオロ
アルミノシリケートガラス粉末とポリカルボン酸との反
応を利用したグラスアイオノマーセメント,更にはアク
リル系モノマーの重合を利用したレジンセメントなどが
代表的なものである。
【0003】これらの歯科用セメントは、それぞれ一長
一短がある。例えば、リン酸亜鉛セメントは歯質との接
着性がないことや硬化初期におけるリン酸の刺激がある
ことが、ポリカルボキシレートセメントは硬化体の最終
硬度が低いことが、酸化亜鉛ユージノールセメントは強
度が低く口腔内耐久性が劣るため仮封や仮着に使用が限
定され、ユージノール自体に刺激があることが挙げられ
る。また、レジンセメントは他に見られない優れた接着
性と機械的強度などの利点とを持つ反面、操作法が煩雑
であり生体親和性に疑問が残されているなどの欠点を有
している。
【0004】一方、グラスアイオノマーセメントは、生
体に対する親和性が極めて良好であり、歯質接着性をも
有している。更に、ガラス中に含まれるフッ素により歯
質強化作用が期待できる。このような多くの特徴を活か
してグラスアイオノマーセメントは、う蝕窩洞の修復充
填、クラウン,インレー,ブリッジや矯正用のバンドの
合着、窩洞の裏装、支台築造や予防填塞などの幅広い用
途に使用されている。
【0005】更に今日では、グラスアイオノマーセメン
トの液成分に重合可能なレジン成分を添加することによ
り、従来からの短所と言われている初期硬化時における
水分によるマトリックスの脆弱化を防止し、曲げ強度な
どの機械的強度や歯質への接着性などの物性を向上さ
せ、これに加えて歯科用金属,レジン,ポーセレン等へ
の優れた接着性を有するレジン強化型グラスアイオノマ
ーセメントなるものが開発されている。
【0006】このようにグラスアイオノマーセメントは
様々な特徴を有しているが、従来の歯科用グラスアイオ
ノマーセメントは粉成分と液成分とで構成されており、
計量及び練和等の操作の煩雑さが短所の一つになってい
る。粉成分と液成分とを練和するという操作は通常、専
用の練和紙の上でスパチュラ等の器具を用いて行われる
が、この際、粉成分と液成分との馴染みが悪いため、採
取した粉成分を1/2、1/4などに分割して順次加え
て練和し、できるだけ均一に粉成分と液成分とが混合さ
れるような練和操作が必要となっている。しかもこのよ
うな練和操作は短時間で行うことが必要であり、材料の
特性を充分に発揮させるためにはかなり熟練した練和技
術が必要であり、術者によるバラツキが大きく、安定し
た特性が得られていないのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来の
歯科用グラスアイオノマーセメントの欠点を解消し、粉
成分と液成分とで構成されていた歯科用グラスアイオノ
マーセメント組成物をペースト化し、第1ペーストと第
2ペーストとの両者を混合することにより硬化する構成
とすることによって、簡便な操作で練和が可能であり術
者による硬化物の特性にバラツキが無い歯科用ペースト
系グラスアイオノマーセメント組成物を供給することを
課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題の
解決に鋭意努めた結果、歯科用グラスアイオノマーセメ
ント組成物を、α−β不飽和カルボン酸重合体と水と前
記α−β不飽和カルボン酸重合体と反応しない充填材と
を組み合わせて作製した第1ペーストと、フルオロアル
ミノシリケートガラス粉末と酸基を持たない重合性モノ
マーとを組み合わせて作製した第2ペーストとから成る
構成とし、第1ペースト,第2ペーストの少なくとも一
方に重合触媒を含む歯科用ペースト系グラスアイオノマ
ーセメント組成物にすることによって、煩雑な練和操作
や術者による硬化物の物性のバラツキを無くした歯科用
ペースト系グラスアイオノマーセメント組成物を完成し
たのである。
【0009】
【発明実施の形態】即ち、本発明に係る歯科用ペースト
系グラスアイオノマーセメント組成物は、第1ペースト
が、 a)α−β不飽和カルボン酸の重合体と、 b)水と、 c)前記α−β不飽和カルボン酸の重合体と反応しない
充填材とから成り、第2ペーストが、 d)フルオロアルミノシリケートガラス粉末と、 e)酸基を持たない重合性モノマーとから成り、第1ペ
ースト,第2ペーストの少なくとも一方に、 f)重合触媒を含むことを特徴とする歯科用ペースト系
グラスアイオノマーセメント組成物である。
【0010】ここで、第1ペーストは、α−β不飽和カ
ルボン酸の重合体:20〜60重量%と、水:20〜6
0重量%と、前記α−β不飽和カルボン酸の重合体と反
応しない充填材:10〜60重量%とから成り、第2ペ
ーストは、フルオロアルミノシリケートガラス粉末:5
0〜85重量%と、酸基を持たない重合性モノマー:1
5〜50重量%とから成り、第1ペースト、第2ペース
トの少なくとも一方に重合触媒:触媒の合計量が第1ペ
ーストと第2ペーストを混合して使用する際の歯科用ペ
ースト系グラスアイオノマーセメント組成物の合計量に
対して0.05〜10重量%を含む構成であることが歯
科用ペースト系グラスアイオノマーセメント組成物の練
和操作の観点から好ましい。
【0011】第1ペーストを構成するa成分であるα−
β不飽和カルボン酸の重合体は、α−β不飽和モノカル
ボン酸又はα−β不飽和ジカルボン酸の重合体であり、
α−β不飽和カルボン酸重合体が、アクリル酸,メタア
クリル酸,2−クロロアクリル酸,3−クロロアクリル
酸,アコニット酸,メサコン酸,マレイン酸,イタコン
酸,フマール酸,グルタコン酸,シトラコン酸の中から
選ばれた1種以上を含む共重合体又は単独重合体であっ
て重合可能なエチレン性不飽和二重結合を含まない重量
平均分子量5,000〜40,000の重合体であること
が好ましい。これらのα−β不飽和カルボン酸重合体に
おいて、5,000未満の重量平均分子量を有する重合
体を使用した場合は硬化組成物の強度が低くなり易く、
また歯質への接着力も低下する傾向がある。40,00
0を超える重量平均分子量を有する重合体を使用した場
合は練和時のちょう度が大き過ぎて練和が難しくなる傾
向がある。このようなα−β不飽和カルボン酸重合体の
第1ペースト中の割合は、20〜60重量%であること
が好ましい。20重量%未満では歯科用グラスアイオノ
マーセメントとしての特徴である歯質接着性が低下し易
く、60重量%を超えると硬化体の溶解度が増加し易
く、耐久性が劣る傾向がある。
【0012】第1ペーストを構成するb成分である水
は、本発明において必要不可欠な成分である。その理由
は、フルオロアルミノシリケートガラスとα−β不飽和
カルボン酸の重合体との中和反応は水の存在下で反応が
進行するからである。また、水の存在下で本発明に係る
歯科用ペースト系グラスアイオノマーセメント組成物は
歯の表面と接着する。このように、本発明に係る組成物
では水が常に存在しており、好ましくは20〜60重量
%の範囲で用いられている。20重量%未満ではグラス
アイオノマーセメントの特徴である歯質接着性が低下
し、60重量%を超えると硬化体の物性が低下する傾向
がある。
【0013】第1ペーストを構成するc成分であるα−
β不飽和カルボン酸の重合体と反応しない充填材として
は、具体的には、硅砂,石英,コロイダルシリカ,長
石,アルミナ,ストロンチウムガラス,バリウムガラ
ス,ホウケイ酸ガラス,カオリン,タルク,炭酸カルシ
ウム,リン酸カルシウム,チタニア,硫酸バリウムを挙
げることができる。その他、このような無機質充填材を
含んだポリマーを粉砕した複合フィラーなども使用可能
である。勿論、これらを2種以上を混合して使用しても
差し支えない。本発明に係る組成物において、このα−
β不飽和カルボン酸の重合体と反応しない充填材の平均
粒径は0.02〜10μmであることが好ましく、また
第1ペースト中に10〜60重量%の範囲で存在するこ
とが好ましい。平均粒径が10μmを超える場合は表面
の平滑性が得られないので、口腔内での接触感が良くな
い。一方、平均粒径が0.02μm未満の微粉を用いた
場合は絶対量として粉末が入り難く物性が低下してしま
う恐れがある。また、10重量%未満では物性上昇等の
効果が得られ難い傾向があり、60重量%を超えて配合
すると第1ペーストが堅くなり第2ペーストとのが練和
困難になり易く、また物性も却って低下する傾向があ
る。なお、ポリアクリル酸メチル,ポリメタクリル酸メ
チル,ポリアクリル酸エチル,ポリメタクリル酸エチ
ル,エチレン−酢酸ビニル共重合体等の有機質充填材の
使用を制限するものではなく、適宜混合して使用して差
し支えない。
【0014】第2ペーストを構成するd成分であるフル
オロアルミノシリケートガラス粉末は、その平均粒径が
0.02〜10μm、比重が2.4〜4.0で、主成分と
してAl3+,Si4+、F-,O2-を含み、更にSr2+及
び/又はCa2+を含むフルオロアルミノシリケートガラ
ス粉末であることが好ましい。平均粒径が10μmを超
える場合は、表面の平滑性が得られないので、口腔内で
の接触感が良くない。一方、平均粒径が0.02μm未
満の微粉を用いた場合は絶対量として粉末が入り難く物
性が低下してしまう恐れがある。なお、粒径は通常の手
段を用いて測定することができ、長径と短径の平均値で
表す。前記フルオロアルミノシリケートガラス粉末とし
ては、ガラスの総重量に対してAl3+:10〜21重量
%、Si4+:9〜24重量%、F-:1〜20重量%、
Sr2+とCa2+の合計10〜34重量%の構成であるこ
とが好ましい。これ等主成分の割合は、硬化速度,最終
強度,溶解度などの操作性や物性に多大な影響を及ぼ
す。Al3+の割合が10重量%より少ないと硬化が緩慢
で強度も低い傾向にあり、21重量%より多いとガラス
の作製が困難であり、透明性が低下して審美性に劣る傾
向がある。Si4+の割合が9重量%より少ない場合もガ
ラスの作製が困難となり易く、24重量%より多い場合
は硬化速度が遅くなり易く、また強度も低くなり耐久性
に問題がでる傾向がある。F-の割合が1重量%より少
ないとセメント組成物を練和する際の操作余裕が少なく
使用操作が困難となり易く、20重量%を超えると最終
硬化時間が長くなると共に水中での溶解度が多くなり耐
久性が劣る傾向がある。Sr2+とCa2+の合計が10重
量%より少ないと、硬化のシャープさが発揮できず、硬
化時間が長くなり易く、更にこの場合はガラスの作製も
困難となる傾向があり、またSr2+とCa2+の合計が3
4重量%より多いと、操作余裕時間が少なくなり硬化が
早過ぎて実際の使用が困難となる傾向がある。この場合
は水中での溶解度が多くなり耐久性が低下し易い。
【0015】本発明で使用されるフルオロアルミノシリ
ケートガラスは、公知のガラス作製法により作製するこ
とができる。また、このフルオロアルミノシリケートガ
ラス粉末は、第2ペースト中に50〜85重量%の範囲
が好ましい。50重量%未満では硬化体の物性が劣るこ
とがあり、85重量%を超えると第2ペーストが堅くな
り混合時の操作性が悪化し易い。
【0016】第2ペーストを構成するe成分である酸基
を持たない重合性モノマーは、従来からグラスアイオノ
マーの短所と言われている初期硬化時における水分によ
るマトリックスの脆弱化を防止し、曲げ強度などの機械
的強度や歯質への接着性などの物性を向上させる目的で
配合される。この酸基を持たない重合性モノマーは、C
2=CR−COO−基(R:H又はCH3)を少なくと
も1個含有する重合可能な不飽和有機化合物であり、ア
クリル酸又はメタアクリル酸のエステルのようなアクリ
ロイド基又はメタクリロイド基を有する重合可能な不飽
和有機化合物を指し、フルオロアルミノシリケートガラ
スと反応しないことが必要である。即ち、フルオロアル
ミノシリケートガラス粉末と反応するような酸基、例え
ばカルボン酸,リン酸、硫黄、ホウ酸などを含む酸基を
含まない。また、これらに限定されず、ガラス粉末と酸
−塩基反応をする酸基を含まないことが好ましい。
【0017】このような酸基を持たない重合性モノマー
の第2ペースト中の割合は、15〜50重量%の範囲が
好ましい。15重量%より少ないと初期硬化性及び物理
的性質が劣ることがあり、50重量%を超えるとグラス
アイオノマーセメントの特徴である歯質接着性が劣る傾
向がある。
【0018】また、本発明では、第2ペーストの構成成
分dであるフルオロアルミノシリケートガラス粉末や第
1ペーストの構成成分cであるα−β不飽和カルボン酸
の重合体と反応しない充填材が、その表面を重合可能な
エチレン性不飽和二重結合を含む有機化合物によって処
理されていることも包含する。この処理は硬化体の最終
強度を向上させることができ、歯科用セメントの口腔内
安定性に役立つもので、フルオロアルミノシリケートガ
ラス粉末やα−β不飽和カルボン酸の重合体と反応しな
い充填材のような粉末成分100重量部に対して0.0
1〜20重量部の重合可能なエチレン性不飽和二重結合
を含む有機化合物で被覆されていることが好ましい。こ
の表面処理に使用される重合可能なエチレン性二重結合
を含む不飽和有機化合物とは、例えばビニルトリメトキ
シシラン,ビニルトリエトキシシラン,γ―メタクリロ
キシプロピルトリメトキシシラン,γ―メタクリロキシ
プロピルメチルジメトキシシラン,ビニルトリクロロシ
ラン,ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シランな
どのビニル系シランカップリング剤、メタクリル酸,ア
クリル酸,マレイン酸などの不飽和カルボン酸などを用
いることができる。
【0019】本発明に係る歯科用ペースト系グラスアイ
オノマーセメント組成物においては、酸基を持たない重
合性モノマーを重合させるf成分である重合触媒として
化学重合触媒,光重合触媒を使用する。これらの触媒は
第1,第2ペーストの少なくとも一方に含まれ、歯科用
ペースト系グラスアイオノマーセメントの用途に応じて
単独,若しくは混合して使用される。また、混合して使
用する際の歯科用ペースト系グラスアイオノマーセメン
ト組成物の第1ペーストと第2ペーストとの混合比は、
重量比で5:1〜1:10であることが歯科用ペースト
系グラスアイオノマーセメント組成物の硬化機構の観点
から好ましい。
【0020】本発明に係る歯科用ペースト系グラスアイ
オノマーセメント組成物は、インレーやクラウンの合着
など、歯科用ペースト系グラスアイオノマーセメント組
成物に充分な光照射を行うことが難しい用途に使用する
場合には、芳香族スルフィン酸,そのアルカリ塩,芳香
族スルホニル化合物のような−SO2−基を少なくとも
1個含有する有機芳香族化合物などの化学重合触媒が使
用できる。具体的には、p−トルエンスルフィン酸ナト
リウム,p−トルエンスルフィン酸リチウム,ベンゼン
スルフィン酸,ベンゼンスルフィン酸ナトリウム,p−
トルエンスルホニルクロライド,p−トルエンスルホニ
ルフルオライド,0−トルエンスルホニルイソシアネー
ト,p−アセトアミドベンゼンスルフィン酸ナトリウム
などが挙げられ、より好ましくはp−トルエンスルフィ
ン酸ナトリウム,ベンゼンスルフィン酸ナトリウム等が
挙げられる。なお、これらの−SO2−基を少なくとも
1個含有する有機芳香族化合物は含水塩であっても差し
支えない。但し、これらの化学重合触媒は、酸基を持た
ない重合性モノマーと同時に配合すると、酸基を持たな
い重合性モノマーを硬化させる作用があるので第1ペー
ストに配合される。また、これらの重合触媒は長期の多
湿な条件下で保存された時、分解,酸化を起こすことが
あるため、重合触媒をセルロースなどの高分子化合物で
マイクロカプセル化し、長期的に安定な保存性を保つこ
とも可能である。化学重合触媒のマイクロカプセル化
は、高分子化合物の適切な選択を通じて化学重合触媒を
第1ペーストのみではなく第2ペーストにも配合するこ
とを可能にする。しかし、本発明における化学重合触媒
のマイクロカプセル化には水不溶性の高分子化合物を使
用し第1ペーストに配合するのが好ましい。なぜなら
ば、一般に水不溶性の高分子化合物は水溶性の高分子化
合物と比較して、多湿条件下でより安定した保存性を有
するからである。
【0021】重合触媒のマイクロカプセル化に使用され
る高分子化合物としては、水不溶性の高分子化合物とし
てエチルセルロース,酢酸セルロース,ポリビニルホル
マール,セルロースアセテートフタレート,セルロース
アセテートブタレート,ヒドロキシプロピルメチルセル
ロースフタレート,オイドラキッドなどが例示され、水
溶性の高分子化合物としてポリビニルアルコール、カル
ボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロースなどを例示することができる。マイ
クロカプセル化した触媒の平均粒径は、ペースト中で分
散させたり、できる限りの崩壊性を持たせるために、
0.1〜30μmの範囲であることが望ましい。0.1μ
mより小さいとマイクロカプセル化が難しく、30μm
より大きいとペースト中での分散性が悪くなる傾向があ
る。
【0022】本発明に係る歯科用ペースト系グラスアイ
オノマーセメント組成物においては、う蝕窩洞の充填に
使用する場合など、歯科用ペースト系グラスアイオノマ
ーセメント組成物に充分な光照射を行える用途において
は化学重合触媒に代えて光重合触媒を使用し、可視光線
により酸基を持たない重合性モノマーを重合させること
によりフルオロアルミノシリケートガラス粉末とα−β
不飽和カルボン酸重合体との中和反応が終了する間の術
者が望むタイミングでペースト系歯科用セメント組成物
の硬化を開始させることが可能になる。この場合、一般
的に光重合触媒としては増感剤と還元剤の組み合わせが
用いられる。増感剤は、波長390nm〜830nmの
可視光線の作用により重合性モノマーを重合させること
のできるものが用いられる。例えば、カンファーキノ
ン、ベンジル、ジアセチル、ベンジルジメチルケター
ル、ベンジルジエチルケタール、ベンジルジ(2−メト
キシエチル)ケタール、4,4’−ジメチルベンジル−
ジメチルケタール、アントラキノン、1−クロロアント
ラキノン、2−クロロアントラキノン、1,2−ベンズ
アントラキノン、1−ヒドロキシアントラキノン、1−
メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、1
−ブロモアントラキノン、チオキサントン、2−イソプ
ロピルチオキサントン、2−ニトロチオキサントン、2
−メチルチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサン
トン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジイソ
プロピルチオキサントン、2−クロロ−7−トリフルオ
ロメチルチオキサントン、チオキサントン−10,10
−ジオキシド、チオキサントン−10−オキサイド、ベ
ンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、
イソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテ
ル、ベンゾフェノン、ビス(4−ジメチルアミノフェニ
ル)ケトン、4,4’−ビスジエチルアミノベンゾフェ
ノン、(2,4,6−トリメチルベンゾイル)ジフェニル
フォスフィンオキサイド等のアシルフォスフィンオキサ
イド、アジド基を含む化合物などがあり、単独もしくは
混合しても使用できる。
【0023】還元剤としては、3級アミン等が一般に使
用される。3級アミンとしては、N,N−ジメチル−p
−トルイジン、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリ
レート、トリエタノールアミン、4−ジメチルアミノ安
息香酸メチル、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4
−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルが好ましい。また
他の還元剤として、スルフィン酸ソーダ誘導体、有機金
属化合物等が挙げられ、単独若しくは混合しても使用で
きる。
【0024】これらの増感剤と還元剤は、一般的に光照
射を行うまで酸基を持たない重合性モノマーを硬化させ
る作用がなく、増感剤又は還元剤同士の反応もないた
め、第1,第2のどちらのペーストにも配合でき、増感
剤と還元剤とを個別に若しくは同時に配合することもで
きる。但し、光重合触媒の中でも、前述の化学重合触媒
と同様、酸基を持たない重合性モノマーを直接重合させ
る作用のある触媒は第1ペーストに配合され、適切な高
分子化合物の選択を通じてマイクロカプセル化すると第
1ペーストのみではなく第2ペーストにも配合可能とな
る。しかし、この場合も水不溶性の高分子化合物を使用
し、第1ペーストに配合した方がより長期的に安定な保
存性与えられる。
【0025】本発明に係る歯科用ペースト系グラスアイ
オノマーセメント組成物においては、化学重合触媒と光
重合触媒とを併用することも可能である。化学重合触媒
と光重合触媒を併用することにより、化学重合による重
合性モノマーの速やかな重合反応,フルオロアルミノシ
リケートガラス粉末とα−β不飽和カルボン酸重合体と
の中和反応に加えて、可視光線照射による急激な光重合
反応が加わり、いわゆる三硬化反応系を持つグラスアイ
オノマーセメント組成物となる。この場合、必要に応じ
て光重合と化学重合とを使い分ける使用法、例えば、う
蝕窩洞の充填用としては化学重合及び光重合、インレー
やクラウンの合着用としては化学重合といった使用法が
可能であり、更により一層の用途の拡大が期待できるも
のである。化学重合触媒と光重合触媒とを併用した際の
各触媒の配合における制限も前述の記載に従う。また、
本発明に係る歯科用ペースト系グラスアイオノマーセメ
ント組成物においては、必要に応じて通常用いられる重
合禁止剤,紫外線吸収剤などを適宜配合することができ
る。
【0026】光重合触媒を用いた場合には、紫外線又は
可視光線等の活性線を照射することにより、酸基を持た
ない重合性モノマーの重合反応が達せられる。光源とし
ては、超高圧,高圧,中圧及び低圧の各水銀灯、ケミカ
ルランプ、カーボンアーク灯、メタルハライドランプ、
蛍光ランプ、タングステンランプ、キセノンランプ、ア
ルゴンイオンレーザーなどを使用することができる。
【0027】重合触媒を少なくとも一方のペーストに配
合する場合の分量は、触媒の合計量が、第1ペーストと
第2ペーストとを混合して使用する際の歯科用ペースト
系グラスアイオノマーセメント組成物の合計量に対して
0.05〜10重量%で配合することが好ましい。0.0
5重量%未満ではセメントの充分な硬化特性が得られな
くなる傾向があり、10重量%を超えて添加しても特に
硬化特性は向上しない。
【0028】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。 実施例1 a成分:重量平均分子量が18,000のアクリル酸マレイン酸 共重合体 42重量% b成分:蒸留水 42重量% c成分:平均粒径4μmの微粉末硅砂100gに対してビニルエ トキシシラン10%のエチルアルコール溶液20gを加 え乳鉢中で充分攪拌した後、乾燥器を用いて110℃で 2時間乾燥し作製されたシラン処理硅砂粉末 11重量% f成分:ベンゼンスルフィン酸ナトリウム 5重量% を混合して、第1ペーストとした。 d成分:酸化アルミニウム22g,無水硅酸43g,フッ化カル シウム12g,リン酸カルシウム15g及び炭酸ストロ ンチウム8gを充分混合し、1,200℃の高温電気炉中 で5時間保持しガラスを熔融させた。熔融後、冷却し、 ボールミルを用い10時間粉砕し、200メッシュ(A STM)ふるいを通過させた粉をガラス粉末とした。こ のガラス粉末100gに対してγ―メタクリロキシプロ ピルトリメトキシシラン10%のエチルアルコール溶液 20gを加え乳鉢中で充分混合した後、蒸気乾燥器を用 いて110℃で2時間乾燥したシラン処理フルオロアル ミノシリケートガラス粉末 73重量% e成分:ヒドロキシエチルメタクリレート 15重量% 2−ヒドロキシ,1−アクリロキシ,3−メタクリロキ シプロパン 4重量% ジ−2−メタクリロキシエチル−2,2,4−トリエチル ヘキサメチレンジカルバメート 4重量% グリシジルメタクリレート 4重量% を混合して、第2ペーストとした。
【0029】第1ペーストを0.8g、第2ペーストを
2.3g計り採り、練和紙とスパチュラを用いて10秒
間練和した処、23℃室温での操作余裕時間は2分25
秒であった。同様の練和操作を行い、以下の試験を行っ
た。なお、数値は10個の試料の平均値と標準偏差とを
示している。 ・曲げ強度試験 練和後の試料を内径3mm,長さ25mmのアクリル管
内に填入し、セロファンを介してガラス板にて圧接して
円柱型の10個の硬化体を得た。得られた試験片を37
℃の蒸留水に24時間浸漬し、オートグラフ(島津製作
所社製万能試験機)にてスパン20mm,クロスヘッド
スピード1mm/min.にて3点曲げによる曲げ強度
試験を行った結果を表1に示す。なお、数値は10個の
試料の平均値と標準偏差とを示している。 ・圧縮強度試験 練和後の試料を内径4mm,長さ6mmの空洞の作られ
た金属型内に填入し、セロファンを介してガラス板にて
圧接して10個の円柱型の硬化体を得た。得られた試験
片を37℃の蒸留水に24時間浸漬しオートグラフ(島
津製作所社製万能試験機)を使用しクロスヘッドスピー
ド1mm/min.にて圧縮強度試験を行った結果を表
1に示す。数値は10個の試料の平均値と標準偏差とを
示している。
【0030】 実施例2 a成分:重量平均分子量が24,000のアクリル酸イタコン酸共 重合体 27重量% 重量平均分子量が16,000のポリアクリル酸 30重量% b成分:蒸留水 26重量% c成分:平均粒径10μmの微粉石英粉末100gに対してγ− メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン10%のエ チルアルコール溶液20gを加え乳鉢中で充分攪拌した 後、乾燥器を用いて110℃で2時間乾燥したシラン処 処理石英粉末 10重量% f成分:ベンゼンスルフィン酸ナトリウム 7重量% を混合して、第1ペーストとした。 d成分:酸化アルミニウム23g,無水硅酸41g,フッ化カル シウム10g,リン酸カルシウム13g及びリン酸アル ミニウム13gを充分混合し、1,100℃の高温電気炉 中で5時間保持しガラスを熔融させ、熔融後、冷却し、 ボールミルを用い10時間粉砕し、200メッシュ(A STM)ふるいを通過させた粉をガラス粉末とした。こ のガラス粉末100gに対してビニルトリエトキシシラ ン10%のエチルアルコール溶液20gを加え乳鉢中で 充分混合した後、蒸気乾燥器を用い110℃で2時間乾 燥燥したシラン処理フルオロアルミノシリケートガラス 粉末 60重量% e成分:ヒドロキシエチルメタクリレート 18重量% ジ−2−メタクリロキシエチル−2,2,4−トリエチル ヘキサメチレンジカルバメート 12重量% ネオペンチルグリコールジメタクリレート 10重量% を混合して、第2ペーストとした。
【0031】この第1ペーストを0.8g,第2ペース
トを2.3g計り採り、練和紙とスパチュラを用いて1
0秒間練和した処、23℃室温で操作余裕時間は2分1
0秒であった。同様の練和を行い、10個の試料につい
て実施例1と同様の試験を行った結果を表1に示す。
【0032】 実施例3 a成分:重量平均分子量が20,000のポリアクリル酸 41重量% b成分:蒸留水 21重量% c成分:平均粒径10μmの微粉石英粉末100gに対してγ− メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン10%のエ チルアルコール溶液20gを加え乳鉢中で充分攪拌した 後、乾燥器を用いて110℃で2時間乾燥したシラン処 理石英粉末 30重量% f成分:塩化メチレン500mlにヒドロキシプロピルメチルセ ルロースフタレート5gを溶解し、そこに平均粒子径1 0μmに調整したp−トルエンスルホニルクロライド1 0gを分散させ、攪拌下冷却乾燥を行い作製された平均 粒径13μmのマイクロカプセル化した重合触媒 8重量% を混合して、第1ペーストとした。 d成分:酸化アルミニウム22g,無水硅酸43g,フッ化カル シウム12g,リン酸カルシウム15g及び炭酸ストロ ンチウム8gを充分混合し、1,200℃の高温電気炉中 で5時間保持しガラスを熔融させた。熔融後、冷却し、 ボールミルを用い10時間粉砕し、200メッシュ(A STM)ふるいを通過させた粉をガラス粉末とした。こ のガラス粉末100gに対してγ―メタクリロキシプロ ピルトリメトキシシラン10%のエチルアルコール溶液 20gを加え乳鉢中で充分混合した後、蒸気乾燥器を用 い110℃で2時間乾燥したシラン処理フルオロアルミ ノシリケートガラス粉末 82重量% e成分:ヒドロキシエチルメタクリレート 10重量% 2−ヒドロキシ,1−アクリロキシ,3−メタクリロキ シプロパン 3重量% 1,6ヘキサンジオールジメタクリレート 4重量% 重合禁止剤:ジ−t−ブチルヒドロキシトルエン 1重量% を混合して、第2ペーストとした。
【0033】この第1ペーストを0.8g,第2ペース
トを2.3g計り採り、練和紙とスパチュラを用いて1
0秒間練和した処、23℃室温で操作余裕時間は2分1
0秒であった。同様の練和を行い、10個の試料につい
て実施例1と同様の試験を行った結果を表1に示す。
【0034】 実施例4 a成分:重量平均分子量が16,000のポリマレイン酸 25重量% 重量平均分子量が30,000のポリアクリル酸 5重量% b成分:蒸留水 30重量% c成分:平均粒径12μmのバリウムガラス粉末100gに対し てビニルエトキシシラン10%のエチルアルコール溶液 20gを加え乳鉢中で充分攪拌した後、乾燥器を用いて 110℃で2時間乾燥し作製されたシラン処理バリウム ガラス粉末 32重量% f成分:塩化メチレン500mlにヒドロキシプロピルメチルセ ルロースフタレート5gを溶解し、そこに平均粒子径1 0μmに調整したベンゼンスルフィン酸ナトリウム10 gを分散させ、攪拌下冷却乾燥を行い作製された平均粒 径13μmのマイクロカプセル化した重合触媒 8重量% を混合して、第1ペーストとした。 d成分:酸化アルミニウム23g,無水硅酸41g,フッ化カル シウム10g,リン酸カルシウム13g及びリン酸アル ミニウム13gを充分混合し、1,100℃の高温電気炉 中で5時間保持しガラスを熔融させ、熔融後、冷却し、 ボールミルを用い10時間粉砕し、200メッシュ(A STM)ふるいを通過させた粉をガラス粉末とした。こ のガラス粉末100gに対してビニルトリエトキシシラ ン10%のエチルアルコール溶液20gを加え乳鉢中で 充分混合した後、蒸気乾燥器を用い110℃で2時間乾 燥燥したシラン処理フルオロアルミノシリケートガラス 粉末 74重量% e成分:ヒドロキシエチルメタクリレート 4重量% 2−ヒドロキシ,1−アクリロキシ,3−メタクリロキ シプロパン 4重量% ジ−2−メタクリロキシエチル−2,2,4−トリエチル ヘキサメチレンジカルバメート 15重量% グリシジルメタクリレート 1重量% 重合禁止剤:ジ−t−ブチルヒドロキシトルエン 2重量% を混合して、第2ペーストとした。
【0035】この第1ペーストを0.8g,第2ペース
トを2.3g計り採り、練和紙とスパチュラを用いて1
0秒間練和した処、23℃室温で操作余裕時間は1分5
5秒であった。同様の練和を行い、10個の試料につい
て実施例1と同様の試験を行った結果を表1に示す。
【0036】 実施例5 a成分:重量平均分子量が16,000のポリマレイン酸 19重量% 重量平均分子量が24,000のポリアクリル酸 19重量% b成分:蒸留水 30重量% c成分:平均粒径12μmのバリウムガラス粉末100gに対し てビニルエトキシシラン10%のエチルアルコール溶液 20gを加え乳鉢中で充分攪拌した後、乾燥器を用いて 110℃で2時間乾燥し作製されたシラン処理バリウム ガラス粉末 32重量% を混合して、第1ペーストとした。 d成分:酸化アルミニウム23g,無水硅酸41g,フッ化カル シウム10g,リン酸カルシウム13g及びリン酸アル ミニウム13gを充分混合し、1,100℃の高温電気炉 中で5時間保持しガラスを熔融させ、熔融後、冷却し、 ボールミルを用い10時間粉砕し、200メッシュ(A STM)ふるいを通過させた粉をガラス粉末とした。こ のガラス粉末100gに対してビニルトリエトキシシラ ン10%のエチルアルコール溶液20gを加え乳鉢中で 充分混合した後、蒸気乾燥器を用い110℃で2時間乾 燥燥したシラン処理フルオロアルミノシリケートガラス 粉末 71重量% e成分:ヒドロキシエチルメタクリレート 4重量% 2−ヒドロキシ,1−アクリロキシ,3−メタクリロキ シプロパン 5重量% ジ−2−メタクリロキシエチル−2,2,4−トリエチル ヘキサメチレンジカルバメート 10重量% f成分:塩化メチレン500mlにヒドロキシプロピルメチルセ ルロースフタレート5gを溶解し、そこに平均粒子径1 0μmに調整したベンゼンスルフィン酸ナトリウム10 gを分散させ、攪拌下冷却乾燥を行い作製された平均粒 径13μmのマイクロカプセル化した重合触媒を芯物質 とし、これをポリビニルアルコール10gを溶解した蒸 留水500mlに10g加え、攪拌下冷却乾燥を行い作 製した平均粒径17μmのマイクロカプセル化した重合 触媒 8重量% 重合禁止剤:ジ−t−ブチルヒドロキシトルエン 2重量% を混合して、第2ペーストとした。
【0037】この第1ペーストを1.1g,第2ペース
トを1.7g計り採り、練和紙とスパチュラを用いて1
0秒間練和した処、23℃室温で操作余裕時間は2分1
0秒であった。同様の練和を行い、10個の試料につい
て実施例1と同様の試験を行った結果を表1に示す。
【0038】 実施例6 a成分:重量平均分子量が24,000のアクリル酸イタコン酸共 重合体 20重量% b成分:蒸留水 21重量% c成分:平均粒径4μmの微粉末硅砂100gに対してビニルエ トキシシラン10%のエチルアルコール溶液20gを加 え乳鉢中で充分攪拌した後、乾燥器を用いて110℃で 2時間乾燥し作製されたシラン処理硅砂粉末 20重量% 平均粒径10μmの微粉石英粉末100gに対してγ− メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン10%のエ チルアルコール溶液20gを加え乳鉢中で充分攪拌した 後、乾燥器を用いて110℃で2時間乾燥したシラン処 理石英粉末 34重量% f成分:p−トルエンスルホニルフルオライド 5重量% を混合して、第1ペーストとした。 d成分:酸化アルミニウム22g,無水硅酸43g,フッ化カル シウム12g,リン酸カルシウム15g及び炭酸ストロ ンチウム8gを充分混合し、1,200℃の高温電気炉中 で5時間保持しガラスを熔融させた。熔融後、冷却し、 ボールミルを用い10時間粉砕し、200メッシュ(A STM)ふるいを通過させた粉をガラス粉末とした。こ のガラス粉末100gに対してγ―メタクリロキシプロ ピルトリメトキシシラン10%のエチルアルコール溶液 20gを加え乳鉢中で充分混合した後、蒸気乾燥器を用 い110℃で2時間乾燥したシラン処理フルオロアルミ ノシリケートガラス粉末 60重量% e成分:ヒドロキシエチルメタクリレート 3重量% 1,3−ブタンジオールジメタクリレート 7重量% ジ−2−メタクリロキシエチル−2,2,4−トリエチル ヘキサメチレンジカルバメート 30重量%
【0039】この第1ペーストを0.8g,第2ペース
トを2.3g計り採り、練和紙とスパチュラを用いて1
0秒間練和した処、23℃室温で操作余裕時間は2分0
0秒であった。同様の練和を行い、10個の試料につい
て実施例1と同様の試験を行った結果を表1に示す。
【0040】 実施例7 a成分:重量平均分子量が24,000のアクリル酸イタコン酸共 重合体 20重量% b成分:蒸留水 21重量% c成分:平均粒径4μmの微粉末硅砂100gに対してビニルエ トキシシラン10%のエチルアルコール溶液20gを加 え乳鉢中で充分攪拌した後、乾燥器を用いて110℃で 2時間乾燥し作製されたシラン処理硅砂粉末 54重量% f成分:塩化メチレン500mlにセルロースアセテートフタレ ート5gを溶解し、そこに平均粒子径10μmに調整し たp−トルエンスルホニルフルオライド10gを分散さ せ、攪拌下冷却乾燥を行い作製された平均粒径12μm のマイクロカプセル化した重合触媒 5重量% を混合して、第1ペーストとした。 d成分:酸化アルミニウム23g,無水硅酸41g,フッ化カル シウム10g,リン酸カルシウム13g及びリン酸アル ミニウム13gを充分混合し、1,100℃の高温電気炉 中で5時間保持しガラスを熔融させ、熔融後、冷却し、 ボールミルを用い10時間粉砕し、200メッシュ(A STM)ふるいを通過させた粉をガラス粉末とした。こ のガラス粉末100gに対してビニルトリエトキシシラ ン10%のエチルアルコール溶液20gを加え乳鉢中で 充分混合した後、蒸気乾燥器を用い110℃で2時間乾 燥燥したシラン処理フルオロアルミノシリケートガラス 粉末 50重量% e成分:ヒドロキシエチルメタクリレート 10重量% トリエチレングリコールジメタクリレート 10重量% ジ−2−メタクリロキシエチル−2,2,4−トリエチル ヘキサメチレンジカルバメート 20重量% ネオペンチルグリコールジメタクリレート 10重量% を混合して、第2ペーストとした。
【0041】この第1ペーストを0.6g,第2ペース
トを2.4g計り採り、練和紙とスパチュラを用いて1
0秒間練和した処、23℃室温で操作余裕時間は2分1
5秒であった。同様の練和を行い、10個の試料につい
て実施例1と同様の試験を行った結果を表1に示す。
【0042】 実施例8 a成分:重量平均分子量が20,000のポリアクリル酸 35重量% b成分:蒸留水 37重量% c成分:平均粒径10μmの微粉石英粉末100gに対してγ− メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン10%のエ チルアルコール溶液20gを加え乳鉢中で充分攪拌した 後、乾燥器を用いて110℃で2時間乾燥したシラン処 理石英粉末 27重量% f成分:カンファーキノン 1重量% を混合して、第1ペーストとした。 d成分:酸化アルミニウム22g,無水硅酸43g,フッ化カル シウム12g,リン酸カルシウム15g及び炭酸ストロ ンチウム8gを充分混合し、1,200℃の高温電気炉中 で5時間保持しガラスを熔融させた。熔融後、冷却し、 ボールミルを用い10時間粉砕し、200メッシュ(A STM)ふるいを通過させた粉をガラス粉末とした。こ のガラス粉末100gに対してγ―メタクリロキシプロ ピルトリメトキシシラン10%のエチルアルコール溶液 20gを加え乳鉢中で充分混合した後、蒸気乾燥器を用 い110℃で2時間乾燥したシラン処理フルオロアルミ ノシリケートガラス粉末 61重量% e成分:ヒドロキシエチルメタクリレート 8重量% 2−ヒドロキシ,1−アクリロキシ,3−メタクリロキ シプロパン 8重量% ジ−2−メタクリロキシエチル−2,2,4−トリエチル ヘキサメチレンジカルバメート 19重量% グリシジルメタクリレート 2重量% f成分:N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート 2重量% を混合して、第2ペーストとした。
【0043】第1ペーストを0.5g,第2ペーストを
2.5g計り採り練和紙とスパチュラを用いて通常のグ
ラスアイオノマーセメントと同様に10秒間練和し、可
視光線照射器(ニューライトVL−II、ジーシー社
製)にて全体に光が当たるように60秒間光照射した。
同様の練和を行い10個の試料について以下の試験を行
った。結果を表1に示す。 ・曲げ強度試験 練和後の試料を内径3mm,長さ25mmのアクリル管
内に填入し、セロファンを介してガラス板にて圧接し
て、可視光線照射器(ニューライトVL−II、ジーシ
ー社製)にて全体に光が当たるように60秒間光照射し
円柱型の10個の硬化体を得た。得られた試験片を37
℃の蒸留水に24時間浸漬し、オートグラフ(島津製作
所社製万能試験機)にてスパン20mm,クロスヘッド
スピード1mm/min.にて3点曲げによる曲げ強度
試験を行った。 ・圧縮強度試験 練和後の試料を内径4mm,長さ6mmの空洞の作られ
た金属型内に填入し、セロファンを介してガラス板にて
圧接し、可視光線照射器(ニューライトVL−II、ジ
ーシー社製)にて片側から60秒間光照射し10個の円
柱型の硬化体を得た。得られた試験片を37℃の蒸留水
に24時間浸漬しオートグラフ(島津製作所社製万能試
験機)を使用しクロスヘッドスピード1mm/min.
にて圧縮強度試験を行った。
【0044】 実施例9 a成分:重量平均分子量が20,000のポリアクリル酸 55重量% b成分:蒸留水 23重量% c成分:平均粒径4μmの微粉末硅砂100gに対してビニルエ トキシシラン10%のエチルアルコール溶液20gを加 え乳鉢中で充分攪拌した後、乾燥器を用いて110℃で 2時間乾燥し作製されたシラン処理硅砂粉末 22重量% を混合して、第1ペーストとした。 d成分:酸化アルミニウム22g,無水硅酸43g,フッ化カル シウム12g,リン酸カルシウム15g及び炭酸ストロ ンチウム8gを充分混合し、1,200℃の高温電気炉中 で5時間保持しガラスを熔融させた。熔融後、冷却し、 ボールミルを用い10時間粉砕し、200メッシュ(A STM)ふるいを通過させた粉をガラス粉末とした。こ のガラス粉末100gに対してγ―メタクリロキシプロ ピルトリメトキシシラン10%のエチルアルコール溶液 20gを加え乳鉢中で充分混合した後、蒸気乾燥器を用 い110℃で2時間乾燥したシラン処理フルオロアルミ ノシリケートガラス粉末 60重量% e成分:ヒドロキシエチルメタクリレート 10重量% 2−ヒドロキシ,1−アクリロキシ,3−メタクリロキ シプロパン 4重量% ジ−2−メタクリロキシエチル−2,2,4−トリエチル ヘキサメチレンジカルバメート 20重量% 1,3−ブタンジオールジメタクリレート 2重量% f成分:カンファーキノン 2重量% N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート 2重量% を混合して、第2ペーストとした。
【0045】第1ペーストを1.2g,第2ペーストを
1.8g計り採り、実施例8と同様の練和操作を行い、
10個の試料について実施例8と同様の試験を行った。
結果を表1に示す。
【0046】 実施例10 a成分:重量平均分子量が16,000のポリアクリル酸 23重量% b成分:蒸留水 57重量% c成分:平均粒径10μmの微粉石英粉末100gに対してγ− メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン10%のエ チルアルコール溶液20gを加え乳鉢中で充分攪拌した 後、乾燥器を用いて110℃で2時間乾燥したシラン処 理石英粉末 18重量% f成分:カンファーキノン 1重量% N,N−ジメチル−p−トルイジン 1重量% を混合して、第1ペーストとした。 d成分:酸化アルミニウム23g,無水硅酸41g,フッ化カル シウム10g,リン酸カルシウム13g及びリン酸アル ミニウム13gを充分混合し、1,100℃の高温電気炉 中で5時間保持しガラスを熔融させ、熔融後、冷却し、 ボールミルを用い10時間粉砕し、200メッシュ(A STM)ふるいを通過させた粉をガラス粉末とした。こ のガラス粉末100gに対してビニルトリエトキシシラ ン10%のエチルアルコール溶液20gを加え乳鉢中で 充分混合した後、蒸気乾燥器を用い110℃で2時間乾 燥燥したシラン処理フルオロアルミノシリケートガラス 粉末 71重量% e成分:ヒドロキシエチルメタクリレート 15重量% 2−ヒドロキシ,1−アクリロキシ,3−メタクリロキ シプロパン 12重量% ネオペンチルグリコールジルメタクリレート 2重量% を混合して、第2ペーストとした。
【0047】第1ペーストを2.3g,第2ペーストを
0.8g計り採り、実施例8と同様の練和操作を行い、
10個の試料について実施例8と同様の試験を行った。
結果を表1に示す。
【0048】 実施例11 a成分:重量平均分子量が8,000のポリマレイン酸 16重量% 重量平均分子量が16,000のポリアクリル酸 16重量% b成分:蒸留水 26重量% c成分:平均粒径10μmの微粉石英粉末100gに対してγ− メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン10%のエ チルアルコール溶液20gを加え乳鉢中で充分攪拌した 後、乾燥器を用いて110℃で2時間乾燥したシラン処 理石英粉末 35重量% f成分:p−トルエンスルホニルフルオライド 6重量% カンファーキノン 1重量% を混合して、第1ペーストとした。 d成分:酸化アルミニウム22g,無水硅酸43g,フッ化カル シウム12g,リン酸カルシウム15g及び炭酸ストロ ンチウム8gを充分混合し、1200℃の高温電気炉中 で5時間保持しガラスを熔融させた。熔融後、冷却し、 ボールミルを用い10時間粉砕し、200メッシュ(A STM)ふるいを通過させた粉をガラス粉末とした。こ のガラス粉末100gに対してγ―メタクリロキシプロ ピルトリメトキシシラン10%のエチルアルコール溶液 20gを加え乳鉢中で充分混合した後、蒸気乾燥器を用 い110℃で2時間乾燥したシラン処理フルオロアルミ ノシリケートガラス粉末 76重量% e成分:ヒドロキシエチルメタクリレート 4重量% 1,6ヘキサンジオールジメタクリレート 11重量% 2−ヒドロキシ,1−アクリロキシ,3−メタクリロキ シプロパン 7重量% 重合禁止剤:ジ−t−ブチルヒドロキシトルエン 2重量% を混合して、第2ペーストとした。
【0049】この第1ペーストを1.2g,第2ペース
トを1.8g計り採り、練和紙とスパチュラを用いて1
0秒間練和した処、23℃室温で操作余裕時間は1分5
5秒であった。同様の練和を行い10個の試料について
実施例1と同様の試験を行った結果を表1に示す。
【0050】 実施例12 a成分:重量平均分子量が20,000のポリアクリル酸 33重量% b成分:蒸留水 34重量% c成分:平均粒径10μmの微粉石英粉末100gに対してγ− メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン10%のエ チルアルコール溶液20gを加え乳鉢中で充分攪拌した 後、乾燥器を用いて110℃で2時間乾燥したシラン処 理石英粉末 26重量% f成分:塩化メチレン500mlにヒドロキシプロピルメチルセ ルロースフタレート5gを溶解し、そこに平均粒子径1 0μmに調整したp−トルエンスルホニルクロライド1 0gを分散させ、攪拌下冷却乾燥を行い作製された平均 粒径13μmのマイクロカプセル化した重合触媒 7重量% を混合して、第1ペーストとした。 d成分:酸化アルミニウム22g,無水硅酸43g,フッ化カル シウム12g,リン酸カルシウム15g及び炭酸ストロ ンチウム8gを充分混合し、1,200℃の高温電気炉中 で5時間保持しガラスを熔融させた。熔融後、冷却し、 ボールミルを用い10時間粉砕し、200メッシュ(A STM)ふるいを通過させた粉をガラス粉末とした。こ のガラス粉末100gに対してγ―メタクリロキシプロ ピルトリメトキシシラン10%のエチルアルコール溶液 20gを加え乳鉢中で充分混合した後、蒸気乾燥器を用 い110℃で2時間乾燥したシラン処理フルオロアルミ ノシリケートガラス粉末 72重量% e成分:ヒドロキシエチルメタクリレート 4重量% 2−ヒドロキシ,1−アクリロキシ,3−メタクリロキ シプロパン 4重量% ジ−2−メタクリロキシエチル−2,2,4−トリエチル ヘキサメチレンジカルバメート 15重量% グリシジルメタクリレート 1重量% f成分:カンファーキノン 2重量% 重合禁止剤:ジ−t−ブチルヒドロキシトルエン 2重量% を混合して、第2ペーストとした。
【0051】第1ペーストを0.8g,第2ペーストを
2.3g計り採り、練和紙とスパチュラを用いて10秒
間練和した処、23℃室温で操作余裕時間は2分15秒
であった。
【0052】次に第1ペーストを0.8g,第2ペース
トを2.3g計り採り、実施例8と同様の練和操作を行
い、10個の試料について実施例8と同様の試験を行っ
た。結果を表1に示す。
【0053】 実施例13 a成分:重量平均分子量が24,000のポリアクリル酸 31重量% b成分:蒸留水 37重量% c成分:平均粒径10μmの微粉石英粉末100gに対してγ− メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン10%のエ チルアルコール溶液20gを加え乳鉢中で充分攪拌した 後、乾燥器を用いて110℃で2時間乾燥したシラン処 理石英粉末 30重量% f成分:カンファーキノン 2重量% を混合して、第1ペーストとした。 d成分:酸化アルミニウム22g,無水硅酸43g,フッ化カル シウム12g,リン酸カルシウム15g及び炭酸ストロ ンチウム8gを充分混合し、1,200℃の高温電気炉中 で5時間保持しガラスを熔融させた。熔融後、冷却し、 ボールミルを用い10時間粉砕し、200メッシュ(A STM)ふるいを通過させた粉をガラス粉末とした。こ のガラス粉末100gに対してγ―メタクリロキシプロ ピルトリメトキシシラン10%のエチルアルコール溶液 20gを加え乳鉢中で充分混合した後、蒸気乾燥器を用 い110℃で2時間乾燥したシラン処理フルオロアルミ ノシリケートガラス粉末 65重量% e成分:ヒドロキシエチルメタクリレート 5重量% 2−ヒドロキシ,1−アクリロキシ,3−メタクリロキ シプロパン 5重量% ジ−2−メタクリロキシエチル−2,2,4−トリエチル ヘキサメチレンジカルバメート 15重量% グリシジルメタクリレート 1重量% f成分:塩化メチレン500mlにヒドロキシプロピルメチルセ ルロースフタレート5gを溶解し、そこに平均粒子径1 0μmに調整したp−トルエンスルホニルクロライド1 0gを分散させ、攪拌下冷却乾燥を行い作製された平均 粒径13μmのマイクロカプセル化した重合触媒を芯物 質とし、これをカルボキシメチルセルロース10gを溶 解した蒸留水500mlに9g加え、攪拌下冷却乾燥を 行い作製した平均粒径20μmのマイクロカプセル化し た重合触媒 7重量% 重合禁止剤:ジ−t−ブチルヒドロキシトルエン 2重量% を混合して、第2ペーストとした。
【0054】第1ペーストを0.6g,第2ペーストを
2.4g計り採り、練和紙とスパチュラを用いて10秒
間練和した処、23℃室温で操作余裕時間は2分15秒
であった。同様の練和を行い10個の試料について実施
例1と同様の試験を行った結果を表1に示す。
【0055】 実施例14 a成分:重量平均分子量が16,000のポリマレイン酸 20重量% 重量平均分子量が30,000のポリアクリル酸 5重量% b成分:蒸留水 25重量% c成分:平均粒径12μmのバリウムガラス粉末100gに対し てビニルエトキシシラン10%のエチルアルコール溶液 20gを加え乳鉢中で充分攪拌した後、乾燥器を用いて 110℃で2時間乾燥し作製されたシラン処理バリウム ガラス粉末 42重量% f成分:塩化メチレン500mlにヒドロキシプロピルメチルセ ルロースフタレート5gを溶解し、そこに平均粒子径1 0μmに調整したベンゼンスルフィン酸ナトリウム10 gを分散させ、攪拌下冷却乾燥を行い作製された平均粒 径13μmのマイクロカプセル化した重合触媒 8重量% を混合して、第1ペーストとした。 d成分:酸化アルミニウム23g,無水硅酸41g,フッ化カル シウム10g,リン酸カルシウム13g及びリン酸アル ミニウム13gを充分混合し、1,100℃の高温電気炉 中で5時間保持しガラスを熔融させ、熔融後、冷却し、 ボールミルを用い10時間粉砕し、200メッシュ(A STM)ふるいを通過させた粉をガラス粉末とした。こ のガラス粉末100gに対してビニルトリエトキシシラ ン10%のエチルアルコール溶液20gを加え乳鉢中で 充分混合した後、蒸気乾燥器を用い110℃で2時間乾 燥燥したシラン処理フルオロアルミノシリケートガラス 粉末 68重量% e成分:ヒドロキシエチルメタクリレート 5重量% 1,6ヘキサンジオールジメタクリレート 15重量% 1,3−ブタンジオールジメタクリレート 7重量% f成分:カンファーキノン 2重量% トリエタノールアミン 1重量% 重合禁止剤:ジ−t−ブチルヒドロキシトルエン 2重量% を混合して、第2成分とした。
【0056】第1ペーストを2.4g,第2ペーストを
0.6g計り採り、練和紙とスパチュラを用いて10秒
間練和した処、23℃室温で操作余裕時間は2分00秒
であった。同様の練和を行い、10個の試料について実
施例1と同様の試験を行った結果を表1に示す。
【0057】 実施例15 a成分:重量平均分子量が8,000のポリマレイン酸 45重量% 重量平均分子量が16,000のポリアクリル酸 5重量% b成分:蒸留水 25重量% c成分:平均粒径10μmの微粉石英粉末100gに対してγ− メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン10%のエ チルアルコール溶液20gを加え乳鉢中で充分攪拌した 後、乾燥器を用いて110℃で2時間乾燥したシラン処 理石英粉末 20重量% f成分:p−トルエンスルホニルフルオライド 3重量% カンファーキノン 1重量% トリエタノールアミン 1重量% を混合して、第1ペーストとした。 d成分:酸化アルミニウム22g,無水硅酸43g,フッ化カル シウム12g,リン酸カルシウム15g及び炭酸ストロ ンチウム8gを充分混合し、1,200℃の高温電気炉中 で5時間保持しガラスを熔融させた。熔融後、冷却し、 ボールミルを用い10時間粉砕し、200メッシュ(A STM)ふるいを通過させた粉をガラス粉末とした。こ のガラス粉末100gに対してγ―メタクリロキシプロ ピルトリメトキシシラン10%のエチルアルコール溶液 20gを加え乳鉢中で充分混合した後、蒸気乾燥器を用 い110℃で2時間乾燥したシラン処理フルオロアルミ ノシリケートガラス粉末 72重量% e成分:ヒドロキシエチルメタクリレート 6重量% 1,6ヘキサンジオールジメタクリレート 10重量% ジ−2−メタクリロキシエチル−2,2,4−トリエチル ヘキサメチレンジカルバメート 8重量% f成分:カンファーキノン 2重量% N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート 2重量% を混合して、第2ペーストとした。
【0058】この第1ペーストを1.5g,第2ペース
トを1.5g計り採り、練和紙とスパチュラを用いて1
0秒間練和した処、23℃室温で操作余裕時間は1分5
2秒であった。
【0059】次に第1ペーストを0.8g,第2ペース
トを2.3g計り採り、実施例8と同様の練和操作を行
い、10個の試料について実施例8と同様の試験を行っ
た。結果を表1に示す。
【0060】
【比較例】比較例1 従来のグラスアイオノマーとして「フジI」(ジーシー
社製)を使用した。セメント粉末1.8g,液1.0gを
練和紙上に計り採り、スパチュラを用いて粉成分を1/
2山一つと1/4山二つに分割し、先ず初めに1/4を
5秒間で液成分全体に練和し、続いてもう1/4を加え
10秒間練和した。最後に、1/2山を15秒間で練和
し、更に10秒間の練和操作を行うことで粉成分と液成
分を充分混合させた。23℃室温で操作余裕時間は2分
00秒であった。同様の練和を行い、10個の試料につ
いて実施例1と同様の試験を行った結果を表1に示す。
【0061】比較例2 従来の光硬化型グラスアイオノマーとして「フジIIL
C」(ジーシー社製)を使用した。セメント粉末2.0
g,液1.0gを練和紙上に計り採り、スパチュラを用
いて粉成分を1/2山一つと1/4山二つに分割し、先
ず初めに1/4を5秒間で液成分全体に練和し、続いて
もう1/4を加え10秒間練和した。最後に、1/2山
を15秒間で練和し、更に10秒間の練和操作を行うこ
とで粉成分と液成分を充分混合させた。23℃室温で操
作余裕時間は2分00秒であった。同様の練和を行い、
10個の試料について実施例1と同様の試験を行った結
果を表1に示す。
【0062】
【表1】
【0063】
【発明の効果】以上に詳述した如く、本発明に係る歯科
用ペースト系グラスアイオノマー組成物は、第1ペース
トと第2ペーストとから成り、この両ペーストを混合す
ることによって硬化する構成としたことにより、従来の
粉成分と液成分とを使用する歯科用グラスアイオノマー
セメントで行われていた煩雑で熟練を必要とする練和操
作を必要とせず僅かな練和時間でも均一に練和を行うこ
とができ、従来と同等の操作余裕時間と圧縮強度とを持
ち、特に曲げ強度においては非常に優れている歯科用ペ
ースト系グラスアイオノマーセメント組成物であること
が確認できた。このことは術者の熟練度に拘らず歯科用
グラスアイオノマーセメント硬化物のバラツキを少なく
し安定した物性を得ることが可能であることを示してお
り、その歯科分野に貢献する価値の非常に大きなもので
ある。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ペーストが、α−β不飽和カルボン
    酸重合体と、水と、前記α−β不飽和カルボン酸重合体
    と反応しない充填材とから成り、第2ペーストが、フル
    オロアルミノシリケートガラス粉末と、酸基を持たない
    重合性モノマーとから成り、前記第1ペーストと前記第
    2ペーストの少なくとも一方に、重合触媒を含むことを
    特徴とする歯科用ペースト系グラスアイオノマーセメン
    ト組成物。
  2. 【請求項2】 第1ペーストが、α−β不飽和カルボン
    酸の重合体:20〜60重量%と、水:20〜60重量
    %と、前記α−β不飽和カルボン酸の重合体と反応しな
    い充填材:10〜60重量%とから成り、第2ペースト
    が、フルオロアルミノシリケートガラス粉末:50〜8
    5重量%と、酸基を持たない重合性モノマー:15〜5
    0重量%とから成り、前記第1ペーストと前記第2ペー
    ストの少なくとも一方に重合触媒:触媒の合計量が前記
    第1ペーストと前記第2ペーストを混合して使用する際
    の歯科用ペースト系グラスアイオノマーセメント組成物
    の合計量に対して0.05〜10重量%を含む請求項1
    に記載の歯科用ペースト系グラスアイオノマーセメント
    組成物。
  3. 【請求項3】 α−β不飽和カルボン酸重合体が、アク
    リル酸,メタアクリル酸,2−クロロアクリル酸,3−
    クロロアクリル酸,アコニット酸,メサコン酸,マレイ
    ン酸,イタコン酸,フマール酸,グルタコン酸,シトラ
    コン酸の中から選ばれた1種以上を含む共重合体又は単
    独重合体であって重合可能なエチレン性不飽和二重結合
    を含まない重量平均分子量5,000〜40,000の重
    合体である請求項1又は2に記載の歯科用ペースト系グ
    ラスアイオノマーセメント組成物。
  4. 【請求項4】 α−β不飽和カルボン酸重合体と反応し
    ない充填材が、硅砂,石英,コロイダルシリカ,長石,
    アルミナ,ストロンチウムガラス,バリウムガラス,ホ
    ウケイ酸ガラス,カオリン,タルク,炭酸カルシウム,
    リン酸カルシウム,チタニア,硫酸バリウムの中から選
    ばれた1種以上であって、平均粒径が0.02〜10μ
    mである請求項1から3までの何れか1項に記載の歯科
    用ペースト系グラスアイオノマーセメント組成物。
  5. 【請求項5】 α−β不飽和カルボン酸重合体と反応し
    ない充填材が、重合可能なエチレン性不飽和二重結合を
    含む有機化合物によって処理されている請求項1から4
    までの何れか1項に記載の歯科用ペースト系グラスアイ
    オノマーセメント組成物。
  6. 【請求項6】 フルオロアルミノシリケートガラス粉末
    が、その平均粒径が0.02〜10μm、比重が2.4〜
    4.0であり、主成分としてAl3+,Si4+,F-,O2-
    を含み、更にSr2+及び/又はCa2+を含むフルオロア
    ルミノシリケートガラス粉末である請求項1から5まで
    の何れか1項に記載の歯科用ペースト系グラスアイオノ
    マーセメント組成物。
  7. 【請求項7】 フルオロアルミノシリケートガラス粉末
    が、ガラスの総重量に対してAl3+:10〜21重量
    %、Si4+:9〜24重量%、F-:1〜20重量%、
    Sr2+とCa2+の合計:10〜34重量%の構成である
    請求項1から6までの何れか1項に記載の歯科用ペース
    ト系グラスアイオノマーセメント組成物。
  8. 【請求項8】 酸基を持たない重合性モノマーが、CH
    2=CR−COO−基(R:H又はCH3)を少なくとも
    1個含有する重合可能な不飽和有機化合物である請求項
    1から7までの何れか1項に記載の歯科用ペースト系グ
    ラスアイオノマーセメント組成物。
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