JPH11349427A - ラジカル重合可能な歯科用材料 - Google Patents

ラジカル重合可能な歯科用材料

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JPH11349427A
JPH11349427A JP11118803A JP11880399A JPH11349427A JP H11349427 A JPH11349427 A JP H11349427A JP 11118803 A JP11118803 A JP 11118803A JP 11880399 A JP11880399 A JP 11880399A JP H11349427 A JPH11349427 A JP H11349427A
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dental material
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ランプホルスト アンドレ
Ulrich Dr Salz
サルツ ユルリッヒ
Alexandros Gianasmidis
ギアナスミディス アレクサンドロス
Thomas Dr Voelkel
フォルケル トマス
Volker Dr Rheinberger
ラインベルガー フォルカー
Norbert Prof Dr Moszner
モズナー ノルベルト
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セメントおよび充填材料として特に適切な歯
科用材料を提供すること。 【解決手段】 少なくとも1種の重合可能バインダーお
よび少なくとも1種のフィラーを有する歯科用材料であ
って、該歯科用材料は、ラジカル重合用レドックス開始
剤系を含有し、該開始剤系は、開始剤および活性化剤を
含有し、ここで、該フィラーは、該開始剤と混合される
該フィラーの第一部分、該活性化剤と混合される該フィ
ラーの第二部分、および該開始剤系の成分を含有しない
該フィラーの第三部分の均一混合物である、材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セメント材料およ
び充填材料として特に適切な2成分および多成分ラジカ
ル重合可能歯科用材料に関する。
【0002】
【従来の技術】セメントおよび充填材料は、およそ、ガ
ラスアイオノマーセメントと複合材料とに分けることが
できる(例えば、R. Hickel、Stomato
logie (1997年) 94/7:363−38
2を参照)。ガラスアイオノマーセメントは、ポリマー
状有機酸(例えば、ポリ(アクリル酸))および粉末状
固体塩基(例えば、カルシウム−フッ素−アルミニウム
シリケートガラス(calcium−fluorine
−aluminium silicate glass
es))をベースにした水性2成分セメントである。こ
のセメントは、ポリマー結合カルボキシル基と、フィラ
ーから出るカルシウムイオンまたはアルミニウムイオン
との間のイオン反応により、硬化される。ガラスアイオ
ノマーセメントは、高いフッ素放出性により特徴づけら
れ、これは、二次う食の危険を減らすが、それらの乏し
い曲げ強さのために、咬合ベアリング充填(occlu
sion−bearing fillings)には適
切ではない。
【0003】複合材料との用語は、重合可能バインダー
および有機または無機フィラーから本質的になる組成物
を意味する。複合材料は、ガラスアイオノマーセメント
よりも明らかに高い曲げ強さを有するが、一般に、フッ
素イオンを放出せず、また、適用中には、歯科用接着剤
の使用および完全に乾燥した状態が必要である。
【0004】最近では、ガラスアイオノマーセメントお
よび複合材料の好ましい特性を組み合わせることが試み
られている。そうするために、水性プラスチック変性ガ
ラスアイオノマーセメント(ハイブリッドアイオノマ
ー)および無水コンポマー(compomers)が提
案されており、それらの硬化は、酸塩基反応およびラジ
カル重合の両方をベースにしている。
【0005】一般に、複合材料、ハイブリッドアイオノ
マーおよびコンポマーの硬化は、光または熱により化学
的に開始されるラジカル重合を含む。光硬化または熱硬
化は、これらの材料が、適切な光源での照射まで加工可
能のままであり、そして通例、不透明な容器内に保管す
ると、長期間にわたって保存され得るという利点があ
る。しかしながら、光開始剤の使用は、光が透過可能な
材料に限られており、深いキャビティ(cavity)
に対しては、ステップバイステップの処理および硬化が
必要である。加えて、光重合可能材料の使用は、その重
合ランプが接近し得る領域に限られている。患者の口の
中では、熱硬化可能材料は使用できない。
【0006】化学硬化は、重合開始剤としてレドックス
系を用いて行われる。これらは、不透明材料および深い
キャビティでも使用され得るという利点がある。しかし
ながら、それらの限られた保存安定性は、不利である。
【0007】化学重合のためのレドックス開始剤系は、
遊離ラジカルを形成し得る開始剤(酸化性物質)(例え
ば、過酸化物またはアゾ化合物)と、活性化剤として働
く還元性物質とを含有する。この重合は、開始剤と活性
化剤とを混合することにより、誘発される。
【0008】US−A−3,991,008は、色およ
び貯蔵安定性を改良した重合可能歯科用材料を開示して
おり、これは、還元剤として、置換チオ尿素誘導体を含
有する。
【0009】US−A−5,554,665は、化学的
に硬化可能な歯科用材料を保存するための酸素透過可能
な容器の使用を開示している。その成分の重合は、そこ
に入る大気中の酸素により防止されると言われている。
【0010】US−A−5,367,002は、硬化可
能液状組成物および粉末状成分を含有する歯科用材料を
開示している。これらの材料の硬化は、一方では、ポリ
アルケン酸のイオン放出性フィラーとのイオン反応によ
り起こり、そして他方では、ラジカル重合により起こ
る。これらの材料は、レドックス開始剤系を含有し得、
このレドックス系の構成成分は、歯科用材料の異なる成
分に分配されている。その液相における加水分解反応お
よび/または望ましくないレドックス反応のために、こ
れらの系は、限られた耐久性しか持たない。酸性の強い
モノマーは、レドックス系の構成成分と反応するおそれ
があるために、使用できない。
【0011】US−A−5,154,762によれば、
レドックス系の構成成分は、両方の成分が固相内に作用
し得るように、マイクロカプセル化されている。このよ
うにして、液相での反応は回避され得、そして材料の耐
久性が高まる。しかしながら、重合を開始するには、マ
イクロカプセルを溶解させるかまたはそれらの機械的破
壊により、開始剤および活性化剤を放出しなければなら
ない。これには、比較的に長い活性化期間または強力な
機械力の使用のいずれかが必要である。加えて、マイク
ロカプセル化は、労力がかかり、それゆえ、コスト集中
的なプロセスである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、室温
で重合可能な2成分または多成分歯科用材料の調製であ
って、ここで、レドックス開始剤系の構成成分は単一固
体成分中に含有され、容易に製造され得、そして上記の
欠点なしに重合可能である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の歯科用材料は、
少なくとも1種の重合可能バインダーおよび少なくとも
1種のフィラーを有する歯科用材料であって、該歯科用
材料は、ラジカル重合用レドックス開始剤系を含有し、
該開始剤系は、開始剤および活性化剤を含有し、ここ
で、該フィラーは、該開始剤と混合される該フィラーの
第一部分、該活性化剤と混合される該フィラーの第二部
分、および該開始剤系の成分を含有しない該フィラーの
第三部分の均一混合物である。
【0014】1つの実施態様では、前記フィラーの第三
部分の割合が、前記フィラーの全体の質量の20〜90
重量%である。
【0015】1つの実施態様では、前記開始剤または活
性化剤および前記フィラーの質量の合計に対して、それ
ぞれ、前記フィラーの第一部分が、1〜20重量%の該
開始剤を含有し、および/または前記フィラーの第二部
分が、1〜20重量%の該活性化剤を含有する。
【0016】1つの実施態様では、前記フィラーが、該
フィラーの全体の質量に対して、それぞれ、0.01〜
10重量%の前記開始剤または活性化剤を含有する。
【0017】1つの実施態様では、前記開始剤が、過酸
化ベンゾイルおよび/または過酸化ラウロイルである。
【0018】1つの実施態様では、前記活性化剤が、ア
スコルビン酸および/またはベンジルフェニルバルビツ
ール酸である。
【0019】1つの実施態様では、さらに、光重合用の
開始剤を含有する。
【0020】1つの実施態様では、前記フィラーとし
て、石英粉、ガラスセラミック粉、ガラス粉、酸化アル
ミニウムおよび/または酸化ケイ素を含有する。
【0021】1つの実施態様では、少なくとも1種のシ
リケートガラスを含有する。
【0022】1つの実施態様では、バリウムガラス粉、
ケイ酸バリウムガラス粉、Li/Alシリケートガラス
粉および/またはBa/Alシリケートガラス粉を含有
する。
【0023】1つの実施態様では、さらに、顔料、X線
不透明化剤、チクソトロピー剤および/または促進剤を
含有する。
【0024】1つの実施態様では、前記フィラーが、該
フィラーの全体の質量に対して、60〜80重量%のシ
リケートガラス、20〜40重量%のイッテルビウムト
リフルオライド、1〜5重量%の沈降シリカを含有す
る。
【0025】1つの実施態様では、0.2〜1重量%の
過酸化ベンゾイルおよび0.2〜1重量%のベンジルフ
ェニルバルビツール酸を含有する。
【0026】1つの実施態様では、前記バインダーが、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸イソブチル、メタク
リル酸ブトキシメチル、メタクリル酸2−エチルヘキシ
ル、メタクリル酸イソデシル、メタクリル酸フェノキシ
エチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メ
タクリル酸ベンジル、メタクリル酸フェニル、メタクリ
ル酸テトラヒドロフルフリル、1,4−ブタンジオール
ジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタク
リレート、1,9−ノナンジオールジメタクリレート、
トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエ
リスリトールテトラメタクリレート、ジペンタエリスリ
トールペンタメタクリレート、ビス−[4−メタクリル
オキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシフェニル]プロ
パン、ポリエチレングリコールメタクリレート、ビスフ
ェノール−A−ジメタクリレート、エチレングリコール
ジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリ
レート、ジプロピレングリコールジメタクリレート、ビ
ス−GMA(2,2−ビス−4−(3−メタクリルオキ
シ−2−ヒドロキシプロピル)−フェニルプロパン)、
1,1,6−トリメチルヘキサメチレンウレタンジメタ
クリレート、シクロヘキシルメタクリレート、ウレタン
ジメタクリレート(UDMA、ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレートまたはヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレートと2,2,4−トリメチルヘキシル−1,6
−ジイソシアネートとの反応生成物)、ヒドロキシエチ
ルメタクリレート(HEMA)、グリセリンモノ−、−
ジ−(GDMA)および−トリメタクリレート、ヒドロ
キシエチルメタクリレート、グリセリンジメタクリレー
ト、酸性重合可能オリゴマーおよび/または酸性重合可
能ブロックコポリマーを含有する。
【0027】1つの実施態様では、前記バインダーが、
ヒドロキシエチルメタクリレート、グリセリンジメタク
リレート、またはアクリル酸、2−メルカプトエタノー
ルおよびグリシジルメタクリレートをベースにした統計
的オリゴマー、あるいはそれらの混合物を含有する。
【0028】1つの実施態様では、前記バインダーが、
液体である。
【0029】1つの実施態様では、前記バインダーが、
溶媒を含む。
【0030】1つの実施態様では、前記バインダーが、
水を含有する。
【0031】1つの実施態様では、前記バインダーが、
該バインダーの全体の質量に対して、10〜40重量%
のヒドロキシエチルメタクリレート、10〜40重量%
のグリセリンジメタクリレート、10〜40重量%の、
アクリル酸、2−メルカプトエタノールおよびグリシジ
ルメタクリレートをベースにした統計的オリゴマー、お
よび10〜30重量%の水を含有する。
【0032】別の局面において本発明は、アクリル酸、
2−メルカプトエタノールおよびグリシジルメタクリレ
ートをベースにした統計的オリゴマーを提供する。
【0033】統計的オリゴマーの1つの実施態様では、
1モルの2−メルカプトエタノール単位に対して、8〜
12モルのアクリル酸単位および5〜40モルのグリシ
ジルメタクリレート単位を含有する。
【0034】統計的オリゴマーの1つの実施態様では、
1,000〜30,000の数平均分子量を有する。
【0035】また別の局面において本発明のフィラー
は、複合材料を製造するためのフィラーであって、該フ
ィラーは、ラジカル重合用レドックス開始剤系を含有
し、該開始剤系は、開始剤および活性化剤を含有し、こ
こで、該フィラーは、該開始剤と混合される該フィラー
の第一部分、該活性化剤と混合される該フィラーの第二
部分、および該開始剤系の成分を含有しない該フィラー
の第三部分の均一混合物を含有する。
【0036】さらに別の局面において本発明のフィラー
製造プロセスは、上記フィラーを製造するプロセスであ
って、前記フィラーの第一部分が前記開始剤でコーティ
ングされること、前記フィラーの第二部分が前記活性化
剤でコーティングされること、および該該フィラーの第
一部分および第二部分が前記フィラーの第三部分と混合
されること、を特徴とする。
【0037】
【発明の実施の形態】上記の目的は、少なくとも1種の
重合可能バインダーおよび少なくとも1種のフィラーを
含有する歯科用材料により達成され、この材料は、ラジ
カル重合用レドックス開始剤系を含有し、この開始剤系
は、開始剤および活性化剤を含有する。歯科用材料は、
フィラーが、開始剤と混合される該フィラーの第一部
分、活性化剤と混合される該フィラーの第二部分、およ
び開始剤系の成分を含有しない該フィラーの第三部分の
均一混合物を含有する点を特徴とする。
【0038】本発明による歯科用材料を用いると、この
該フィラーの第三部分は、このフィラーの通常の貯蔵中
において、開始剤と活性化剤との間で反応が起こらない
ように、2個の開始剤または活性化剤含有フィラー部分
のための希釈剤として、作用する。フィラーがバインダ
ーと混合されると、レドックス開始剤系の成分は、バイ
ンダーにより溶解されて、そしてレドックス反応が開始
する。開始剤および活性化剤をそれぞれフィラーの部分
と混合することにより、構成成分の均一な分布およびそ
のことによる歯科用材料の均一な重合が確保される。
【0039】フィラーは、好ましくは、20〜90重量
%、特に好ましくは、50〜90重量%、そして最も好
ましくは、70〜90重量%のフィラーの第三部分を含
有する。このフィラーの第一部分および第二部分は、好
ましくは、同じ量で使用される。
【0040】開始剤は、好ましくは、フィラーの第一部
分が、開始剤およびフィラーの質量の合計に対して、1
〜20重量%、好ましくは、7〜15重量%の開始剤を
含有するような割合で、フィラーと混合される。同様
に、活性化剤は、好ましくは、フィラーの第二部分が、
活性化剤およびフィラーの質量の合計に対して、1〜2
0重量%、好ましくは、7〜15重量%の活性化剤を含
有するような割合で、フィラーと混合される。
【0041】個々のフィラー部分の割合は、各レドック
ス成分の量が、このフィラーの全体の質量に対して、好
ましくは、0.01〜10重量%、特に好ましくは、
0.02〜5重量%、とりわけ好ましくは、0.1〜5
重量%であるように、選択される。最も好ましい範囲
は、このフィラーの全体の質量に対して、0.2〜1重
量%、そして特に、0.5〜1重量%である。
【0042】適切なレドックス開始剤系は、「Redo
x Polymerization」、G.S. Mi
sra および U.D.N. Bajpai、Pro
c.Polym. Sci.、8、61〜131(19
82年)に記述されている。
【0043】好ましい開始剤(酸化性物質)には、塩化
コバルト(III)、tert−ブチルヒドロペルオキ
シド、塩化鉄(III)、ヒドロキシルアミン(選択す
る活性化剤に依存する)、過ホウ酸およびその塩、なら
びに過マンガン酸アニオンまたは過硫酸アニオンの塩が
ある。過酸化水素もまた使用され得るが、光開始剤を同
時に使用する場合、相互作用が起こり得る。
【0044】好ましい活性化剤(還元性物質)には、ア
スコルビン酸、塩化コバルト(II)、塩化鉄(I
I)、硫酸鉄(II)、ヒドラジン、ヒドロキシルアミ
ン(選択する開始剤に依存する)、シュウ酸、チオ尿
素、および亜ジチオン酸アニオンもしくは亜硫酸アニオ
ンの塩がある。
【0045】特に好ましい活性化剤には、アスコルビン
酸およびベンジルフェニルバルビツール酸(BPBS)
があり、特に好ましい開始剤には、過酸化ベンゾイル
(BPO)および過酸化ラウロイルがある。最も好まし
いレドックス系は、BPO/BPBSである。
【0046】レドックス開始剤の他に、本発明の歯科用
材料は、さらに、1種またはそれ以上の光開始剤を含有
し得る。好ましい光開始剤には、ベンゾインエーテル、
ジアルキルベンジルケタール、ジアルコキシアセトフェ
ノン、アシルホスフィンオキシド、α−ジケトン、例え
ば9,10−フェナントレンキノン、ジアセチル、フリ
ル、アニシル、4,4’−ジクロロベンジルおよび4,
4’−ジアルコキシベンジル、ならびに特に、ショウノ
ウキノンがある(J.P. Fouassier、J.
F. Rabek(発行者)、Radiation C
uring in Polymer Science
and Technology、第II巻、Elsev
ier Applied Science、Londo
n、New York 1993年を参照)。
【0047】好ましいフィラーには、石英粉、ガラスセ
ラミック粉またはガラス粉だけでなく、アルミニウムお
よびケイ素酸化物粉、特に、シリケートガラス(例え
ば、バリウムシリケートガラス、Li/Alシリケート
ガラス、Ba/Alシリケートガラスおよびバリウムガ
ラス)、ならびにそれらの混合物がある。特に好ましい
フィラーには、イオン放出性ガラス、特に、イオン放出
性Ba/Alシリケートガラスがある。
【0048】フィラーは、好ましくは、0.1〜50μ
m、特に、1〜20μmの粒径を有する粉末として、使
用される。
【0049】加えて、フィラーはまた、顔料、X線不透
明化剤(opacity agent)、好ましくは、
イッテルビウムトリフルオライド、チクソトロピー剤
(例えば、発熱性(pyrogenic)シリカおよび
/または沈降(precipitated)シリカ)、
促進剤、例えば、金属塩および錯体化合物(例えば、酢
酸銅、アセチルアセトナト銅、サリチル酸銅、Co−E
DTA錯体)ならびにさらなる補助剤および添加剤を含
有し得る。シリカ類は、通常、20重量%までの量、好
ましくは、1〜10重量%の量で使用される。
【0050】好ましいフィラー混合物は、フィラーの全
体の質量に対して、40〜90重量%の少なくとも1種
の上記の好ましいフィラー、0〜50重量%のX線不透
明化剤および0〜10重量%のチクソトロピー剤を含有
する。
【0051】特に好ましいフィラーは、60〜80重量
%のシリケートガラス、20〜40重量%のイッテルビ
ウムトリフルオライドおよび1〜5重量%の沈降シリカ
を含有する。混合物はまた、好ましくは、0.2〜1重
量%の過酸化ベンゾイルおよび0.2〜1重量%のベン
ジルフェニルバルビツール酸を含有する。
【0052】レドックス開始剤系の、およびフィラーの
成分は、好ましくは、フィラー粒子をこの開始剤または
活性化剤でコーティングすることにより、例えば、この
フィラーを、この開始剤または活性化剤の溶液に懸濁さ
せ、次いで、その溶媒を除去することにより、混合され
る。フィラーは、次いで、必要に応じて、乾燥され得
る。引き続いて、異なるフィラー部分が共に混合され、
必要に応じて、さらなる乾燥補助剤およびフィラーが添
加される。そのように得られたフィラーは、包装して保
存され得る。
【0053】フィラーは、好ましくは、シラン化され
る。そうするためには、通例の市販のシラン化剤(例え
ば、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリス(β−メトキシ−エトキシ)シラ
ン、γ−メタクリルオキシプロピル−トリメトキシシラ
ン(シランA−174)、γ−メタクリルオキシプロピ
ル−トリス(2−メトキシエトキシ)シラン、γ−グリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセ
トキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β
−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシ
シラン(Union Carbide))が使用され得
る。アミノ基およびメルカプト基を有しないシランが好
ましく、シランA−174は特に好ましい。
【0054】本発明のフィラーの特に有利な点は、それ
が、あらかじめ設定した割合で、酸化性物質および還元
性物質を含有すること、および使用前に、使用者がこれ
らの成分を共に混合する必要がないことがある。これら
のフィラーは、製造が容易であり、加水分解を受けず、
また、驚くほど高い貯蔵安定性を示す。
【0055】添加剤および補助剤および光開始剤は、3
つの必須のフィラー部分の混合物に直接添加されるか、
または、代わりに、フィラーの少量部分とまず混合し、
次いで、フィラーの残りと配合され得る。補助剤はま
た、記述のように、フィラー粒子にコーティングされ得
る。他方、補助剤および光開始剤はまた、バインダーに
添加され得る。
【0056】レドックス開始剤系の成分、および必要に
応じて、補助剤および添加剤は、フィラーの異なる成分
にコーティングされ得る。他方、異なるフィラー成分を
配合し、次いで、混合物を数個の部分に分割し、これ
を、次いで、レドックス開始剤系の成分、ならびに必要
に応じて添加剤および補助剤でコーティングし、次い
で、再び配合してもよい。
【0057】バインダーは、少なくとも1種の重合可能
モノマー、オリゴマー、プレポリマーおよび/またはマ
クロモノマーを含有する。マクロマーとの用語は、重合
され得る末端基を有する短いポリマーを意味する。オリ
ゴマーは、少なくとも5個、通常、50個〜300個の
モノマー成分から形成される。重合可能基を有するオリ
ゴマーおよびポリマーは、プレポリマーとの用語でカバ
ーされる。
【0058】本発明に適切なモノマーは、US−A−
5,554,665、6欄〜8欄に記述されている。好
ましいモノマーには、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸イソブチル、メタクリル酸ブトキシメチル、メタクリ
ル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸イソデシル、メ
タクリル酸フェノキシエチル、メタクリル酸エチル、メ
タクリル酸ブチル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル
酸フェニル、メタクリル酸テトラヒドロフルフリル、
1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,6−ヘ
キサンジオールジメタクリレート、1,9−ノナンジオ
ールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメ
タクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレ
ート、ジペンタエリスリトールペンタメタクリレート、
ビス−[4−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピ
ルオキシフェニル]プロパン、ポリエチレングリコール
メタクリレート(例えば、ポリエチレングリコール(P
EG)300、400または1,000をベースにした
もの)、ビスフェノール−A−ジメタクリレート、およ
び特に、エチレングリコールジメタクリレート、トリエ
チレングリコールジメタクリレート、ジプロピレングリ
コールジメタクリレート、ビス−GMA(2,2−ビス
−4−(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピ
ル)−フェニルプロパン)、1,1,6−トリメチルヘ
キサメチレンウレタンジメタクリレート、シクロヘキシ
ルメタクリレート、ウレタンジメタクリレート(UDM
A、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートまたはヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレートと2,2,4−ト
リメチルヘキシル−1,6−ジイソシアネートとの反応
生成物)、ヒドロキシエチルメタクリレート(HEM
A)、グリセリンモノ−、−ジ−および−トリメタクリ
レートがある。ヒドロキシエチルメタクリレートおよび
グリセリンジメタクリレート(GDMA)が好ましい。
【0059】カルボキシレート基およびメタクリレート
基を含有する酸オリゴマーは、好ましいオリゴマーであ
り、アクリル酸およびグリシジルメタクリレートをベー
スにした統計的(statistical)オリゴマー
は、極めて特に好ましい。
【0060】アクリル酸およびグリシジルメタクリレー
トをベースにしたオリゴマーは、好ましくは、まず、溶
媒中にて、ラジカル重合用開始剤を用いて、アクリル酸
をラジカル移動剤(transfer agent)で
部分重合することにより、すなわち、それを、5個〜4
0個のモノマー単位を有するオリゴマーに転化すること
により、得られる。ラジカル移動剤1モルあたり、好ま
しくは、nモルのアクリル酸が使用され、数値nは、好
ましくは、5〜40、特に好ましくは、5〜20、そし
て最も好ましくは、8〜12である。
【0061】溶媒としては、好ましくは、50℃を越え
る沸点を有する極性有機溶媒が使用される。エタノー
ル、プロパノールおよびブタノール(特に、第二級ブタ
ノール)のようなアルコールが好ましい。
【0062】過酸化物、クロロホルム、アゾ化合物(例
えば、アゾイソブチロニトニル)、および特に、メルカ
プタン(特にとりわけ、2−メルカプトエタノール)
は、ラジカル移動剤として、適切である。
【0063】好ましい開始剤には、アゾ化合物(例え
ば、アゾイソブチロニトニル、および特に、アゾビスシ
アノ吉草酸)がある。
【0064】その反応温度は、広い限度内で変動し得、
好ましくは、50〜120℃、特に、80〜100℃の
範囲内にある。
【0065】中間体生成物として、オリゴマー性アクリ
ル酸が得られ、その末端基は、使用したラジカル移動剤
により、決定される。例えば、2−メルカプトエタノー
ルを使用すると、次式の2−ヒドロキシエチルチオ末端
基を有する化合物が得られる: H−[−CH2−CH(COOH)]n−S−(CH22
OH nは、上で述べた意味を有する。
【0066】中間体生成物を、好適には、常圧下にて、
40〜90℃、好ましくは、50〜70℃で、m倍、好
ましくは、3〜40倍、特に好ましくは、3〜20倍、
最も好ましくは、3〜7倍モル過剰のグリシジルメタク
リレートと反応させる。通例、第一段階から得られた生
成物は、さらに処理することなく、第二段階で直接使用
され得る。その最終生成物は、一般に、溶媒を除去した
後、得られる。この反応順序により、1,000〜およ
そ30,000、好ましくは、1,200〜10,00
0、特に好ましくは、1,200〜5,000の分子量
を有する統計的オリゴマーが得られる。統計的オリゴマ
ーの分子量は、中間体生成物の鎖長に依存する。そのカ
ルボン酸基のおよそ半分は、エステル化される。
【0067】ラジカル移動剤として2−メルカプトエタ
ノールを用いて得られる生成物は、およそ、次式により
記述され得る:
【0068】
【化1】
【0069】−COOH基および−COOCH2−CH
(OH)−CH2−O−CO−(CH3)=CH2基は、
n単位の鎖中に、統計的に分布している。
【0070】好ましいプレポリマーは、WO 96/0
9332に開示されている。これらは、一般式 A−
[Bx−Cy−Dz−]n−Eの重合可能オリゴ−および/
またはポリアルケン酸からのブロックコポリマーであ
り、ここで、A基およびE基は、同一または異なり、水
素、ハロゲン原子、メタクリレート基、アクリレート
基、アリル基、ビニル基、アルキル基、アリール基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、カルボキシル基、アミ
ン基、水酸基、イソシアネート基、シリル基および/ま
たはシロキシ基であり、末端基として機能する。
【0071】オリゴマー/ポリマーは、少なくとも2個
のブロック(ここでは、基と同じ)の配列から構成さ
れ、1方の基Bは、モノマー成分としての、モノ−、ジ
−および/またはトリカルボン酸、これらの酸の無水
物、塩および/または誘導体の配列から構成されたセグ
メントであり、それから酸が容易に放出されるそれ自体
公知の酸保護基を有する。他方の基Cは、モノマー成分
としてのモノ−、ジ−および/またはトリカルボン酸エ
ステルおよび/またはそれらのアミドだけでなく、イソ
プレンおよび/またはブタジエン成分の配列から構成さ
れ、エステルのアルコール成分およびアミドのアミン成
分は、それぞれ、飽和している。
【0072】第三の任意の基Dは、モノマー成分として
のモノ−、ジ−および/またはトリカルボン酸、それら
のエステル、アミドおよび/またはニトリル(二重結合
を含まない)の配列からなる。
【0073】ブロック[−Bx−Cy−Dz−]内の基
B、CおよびDの順序は、望みどおりでよく、各nに対
して、異なり得る。
【0074】一定配列順序の基B、CおよびD内に含有
されているモノマー成分は、特定のnに対する各場合に
おいて、同じであるが、異なるn値に対しては、異なり
得る。
【0075】指数は、n=1〜10、x、y、z=0ま
たは4〜1,000であり、少なくとも1個のnに対し
てxは少なくとも4でありかつyは少なくとも4であ
り、そしてx、y、zは、各nに対して、異なっていて
もよい。好ましくは、n=1〜4であり、xおよびy
は、少なくとも4であり、そしてz=0または少なくと
も4である。好ましいプレポリマーには、次式を有する
ものがある:
【0076】
【化2】
【0077】ただし、x=180〜200であり、y=
80〜100であり;n=1である。
【0078】バインダーは、好ましくは、液体であり、
特に好ましくは、希薄な液体である。充分な流動性を保
証し、かつフィラーとの混合を促進するために、バイン
ダーは、溶媒を含有し得る。好ましい溶媒には、アルコ
ール(特に、エタノール)、水またはそれらの混合物が
ある。加えて、液状モノマーは、溶媒として機能し得
る。最も好ましい溶媒は、水である。溶媒含量は、バイ
ンダーが所望の粘度を有するように、選択される。通
常、溶媒の割合は、0〜80重量%、特に好ましくは、
10〜40重量%である。
【0079】バインダーは、好ましくは、少なくとも1
種のモノマーと少なくとも1種のオリゴマー、プレポリ
マーおよび/またはマクロモノマーとの混合物を含有す
る。
【0080】好ましいバインダーは、バインダーの全体
の質量に対して、5〜80重量%のモノマー、1〜40
重量%のオリゴマー、プレポリマーまたはマクロモノマ
ー、および10〜40重量%の溶媒を含有する。
【0081】特に好ましいバインダーは、10〜40重
量%のヒドロキシエチルメタクリレート、10〜40重
量%のグリセリンジメタクリレート、10〜40重量%
の、アクリル酸、2−メルカプトエタノールおよびグリ
シジルメタクリレートをベースにした統計的オリゴマ
ー、および10〜30重量%の水を含有する。
【0082】本発明による特に好ましい歯科用材料に
は、有機酸基を有する重合可能バインダーに加えて、1
種またはそれ以上のイオン放出性フィラーを含有するも
のがある。これらの歯科用材料の硬化は、一方では、バ
インダーとフィラーの間の酸−塩基反応により起こり、
他方では、バインダーのラジカル重合により起こる。イ
オン反応は、溶媒として水を使用することにより、促進
される。
【0083】歯科用セメントには、バインダーおよびフ
ィラーは、好ましくは、1.5:1〜3:1の比、特に
好ましくは、2:1〜2.5:1の比で混合される。フ
ィラーには、バインダーとフィラーの比は、好ましく
は、0.5:1〜1.5:1である。
【0084】これらの成分は、使用のすぐ前に、混合さ
れる。通例、処理時間は、1〜5分間、好ましくは、2
〜3分間である。
【0085】これらの歯科用材料は、透明形状または着
色形状で使用され得る。
【0086】以下、本発明を実施例を用いて説明する。
【0087】
【実施例】(実施例1)アクリル酸、2−メルカプトエ
タノールおよびグリシジルメタクリレートをベースにし
た統計的オリゴマーの合成 95℃で60分間にわたって激しく攪拌しつつ、第二級
ブタノール350 mlを、アクリル酸288.8g
(4mol)ならびにメルカプトエタノール31.2g
(0.4 mol)およびアゾビスシアノ吉草酸5.6
g(20 mmol)の第二級ブタノール250 ml
溶液と同時に混合した。開始剤の完全な分解を保証する
ために、混合物を、90℃で16時間にわたり、引き続
き攪拌した。その中間体生成物は、次式により記述され
得る:
【0088】
【化3】
【0089】その後、反応混合物を、さらに精製するこ
となく、GMA(227.4g、1.6 mol)お
よび安定剤としてのヒドロキノンモノメチルエーテル
(MeHQ)80 mgと混合し、そして60℃で2日
間攪拌した。GMA濃度の低下は、HPLCにより追跡
した。反応中、カルボン酸残基の50%は、グリシジル
メタクリレートと反応した。得られたオリゴマーの分子
量は、およそ1,500であった。生成物は、およそ、
次式により記述され得る:
【0090】
【化4】
【0091】その後、混合物をHEMA(600g)と
混合し、ロータリーエバポレーターにて、最大55℃
で、真空下(180 mbar)にて空気を導入するこ
とにより、溶媒を除去した。
【0092】(実施例2) 歯科用材料の調製 1.バインダー 以下の成分の混合物を調製する: 19.8重量% 水(脱イオン水) 27.9重量% ヒドロキシエチルメタクリレート
(HEMA) 27.6重量% グリセリン−1,3−ジメタクリレ
ート(GDMA) 24.7重量% 実施例1から得たオリゴマー(HE
MAに溶解され、そのHEMA部分は、上記の27.9
重量%に既に含まれている) 2.フィラー 2.1 フィラーのシラン化 7μmの平均粒径を有するフッ素−カルシウム−アルミ
ニウム−シリケートガラス粉(23.1重量%のSiO
2;21.6重量%のAl23;16.4重量%のCa
O;8.7重量%のP25;1.9重量%のNa2O;
11.2重量%のBaO;17.1重量%のF;アイオ
ノマーガラスSP−2034、Speciality
Glass)95.24重量%を、適切な容器にて、脱
イオン水1.90重量%で均一に湿潤させ、次いで、1
5分間にわたって充分にホモジナイズした。その後、混
合物を、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシ
ラン(silane A−174、Union Car
bide)2.86重量%と注意深く混合し、15分間
にわたって再びホモジナイズし、次いで、閉鎖容器に
て、24時間放置したままにした。水またはシランを添
加する際、塊が形成されるのを防止するために、できる
だけ均一に分配する。
【0093】シラン化アイオノマーガラスを、125μ
mのメッシュ幅のふるいにかけ、50℃で乾燥し、次い
で、90μmのメッシュ幅のふるいにかける。 2.2 開始剤によるフィラーのコーティング 非金属容器にて、非金属攪拌機で攪拌しつつ、過酸化ベ
ンゾイル(BPO、水24重量%で濡らしたもの、76
%)2.13重量%を、酢酸エチルエステル81.56
重量%に溶解した。次いで、上記シラン化アイオノマー
ガラス16.31重量%を添加し、溶液中に懸濁させ
た。その後、真空中にて、懸濁液を激しく攪拌しつつ、
乾燥するまで、溶媒を蒸発させた。溶媒の蒸発は、ガラ
ス粒子がBPOで均一にコーティングされるように、で
きるだけゆっくりと行うべきである。コーティングした
粉末の固まりを壊し、手で注意深く粉砕した。真空中で
乾燥した後、得られた粉末を、90μmのメッシュ幅の
ナイロン製ふるいにかけた。 2.3 活性化剤によるフィラーのコーティング ベンジルフェニルバルビツール酸(BPBS)1.64
重量%を、非金属攪拌機を有する非金属容器中にて、酢
酸エチルエステル81.97重量%に溶解した。次い
で、上記シラン化アイオノマーガラス粉16.39重量
%を添加し、溶液に懸濁した。その後、真空中にて、懸
濁液を激しく攪拌しつつ、乾燥するまで、溶媒を蒸発さ
せた。溶媒の蒸発は、ガラス粒子の表面がベンジルフェ
ニルバルビツール酸で均一にコーティングされるよう
に、できるだけゆっくりと行うべきである。コーティン
グした粉末の固まりを壊し、手で注意深く粉砕した。真
空中で乾燥した後、粉末を、90μmのメッシュ幅のナ
イロン製ふるいにかけた。 2.4 フィラー部分の混合 30℃以下の温度で冷却中に、Rhnradミキサー
(Engelsmann)中で、以下の成分の均一混合
物を調製した: 59.0重量% シラン化アイオノマーガラス 8.0重量% 過酸化ベンゾイルコーティングアイオ
ノマーガラス 6.0重量% ベンジルフェニルバルビツール酸コー
ティングアイオノマーガラス 25.0重量% YbF3(Rhone Poule
nc) 2.00重量% 392 m2/g(HDK T4
0、Wacker)の BET表面を有する高分散シリカ 3.バインダーおよびフィラーの配合 バインダーおよびフィラーを、ガラス板上にて、スパチ
ュラを用いて、1:2.25の重量比で混合した。
【0094】硬化後、歯科用材料は、以下の物理的特性
を示した: 弾性率1: 3300〜3800 Mpa 曲げ強さ1: 40〜50 Mpa 処理時間: 23℃で120" 30秒 硬化時間: 23℃で360〜420秒 膨張2 0.4%1 上で示した時間後、ISO standard 40
49(1988年)に従って測定した2 37℃で0.8% NaCl溶液中で4週間貯蔵後 この材料は、良好な曲げ強さおよび充分な弾性率を有し
ており、水中での数週間の保存後、特に小さい膨張によ
り特徴づけられる。
【0095】
【発明の効果】本発明によれば、少なくとも1種の重合
可能バインダーおよび少なくとも1種のフィラーを含有
する歯科用材料が提供される。該歯科用材料は、ラジカ
ル重合用レドックス開始剤系を含有し、該開始剤系は、
開始剤および活性化剤を含有する。この材料は、以下を
特徴とする:該フィラーは、該開始剤と混合される該フ
ィラーの第一部分、該活性化剤と混合される該フィラー
の第二部分、および該開始剤系の成分を含有しない該フ
ィラーの第三部分の均一混合物を含有する。この材料
は、セメントおよび充填材料として特に適切である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ユルリッヒ サルツ ドイツ国 リンダウ 88131, グストゥ ドヴェグ 55 (72)発明者 アレクサンドロス ギアナスミディス スイス国 ツェーハー−9435 ヘアブルッ グ, グーテンベルクシュトラッセ 14 (72)発明者 トマス フォルケル ドイツ国 リンダウ 88131, プライシ ンゲルヴェグ 25 (72)発明者 フォルカー ラインベルガー リヒティンシュタイン公国 ファドーツ エフエル−9490, マレーシュトラッセ 34 (72)発明者 ノルベルト モズナー リヒティンシュタイン公国 エスヘン エ フエル−9492, シャフハウザーシュトラ ッセ 43ツェー

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種の重合可能バインダーお
    よび少なくとも1種のフィラーを有する歯科用材料であ
    って、 該歯科用材料は、ラジカル重合用レドックス開始剤系を
    含有し、 該開始剤系は、開始剤および活性化剤を含有し、 ここで、該フィラーは、該開始剤と混合される該フィラ
    ーの第一部分、該活性化剤と混合される該フィラーの第
    二部分、および該開始剤系の成分を含有しない該フィラ
    ーの第三部分の均一混合物である、材料。
  2. 【請求項2】 前記フィラーの第三部分の割合が、前記
    フィラーの全体の質量の20〜90重量%である、請求
    項1に記載の歯科用材料。
  3. 【請求項3】 前記開始剤または活性化剤および前記フ
    ィラーの質量の合計に対して、それぞれ、前記フィラー
    の第一部分が、1〜20重量%の該開始剤を含有し、お
    よび/または前記フィラーの第二部分が、1〜20重量
    %の該活性化剤を含有する、請求項1または2に記載の
    歯科用材料。
  4. 【請求項4】 前記フィラーが、該フィラーの全体の質
    量に対して、それぞれ、0.01〜10重量%の前記開
    始剤または活性化剤を含有する、請求項1〜3の1項に
    記載の歯科用材料。
  5. 【請求項5】 前記開始剤が、過酸化ベンゾイルおよび
    /または過酸化ラウロイルである、請求項1〜4の1項
    に記載の歯科用材料。
  6. 【請求項6】 前記活性化剤が、アスコルビン酸および
    /またはベンジルフェニルバルビツール酸である、請求
    項1〜5の1項に記載の歯科用材料。
  7. 【請求項7】 さらに、光重合用の開始剤を含有する、
    請求項1〜6の1項に記載の歯科用材料。
  8. 【請求項8】 前記フィラーとして、石英粉、ガラスセ
    ラミック粉、ガラス粉、酸化アルミニウムおよび/また
    は酸化ケイ素を含有する、請求項1〜7の1項に記載の
    歯科用材料。
  9. 【請求項9】 少なくとも1種のシリケートガラスを含
    有する、請求項8に記載の歯科用材料。
  10. 【請求項10】 バリウムガラス粉、ケイ酸バリウムガ
    ラス粉、Li/Alシリケートガラス粉および/または
    Ba/Alシリケートガラス粉を含有する、請求項9に
    記載の歯科用材料。
  11. 【請求項11】 さらに、顔料、X線不透明化剤、チク
    ソトロピー剤および/または促進剤を含有する、請求項
    8〜10の1項に記載の歯科用材料。
  12. 【請求項12】 前記フィラーが、該フィラーの全体の
    質量に対して、60〜80重量%のシリケートガラス、
    20〜40重量%のイッテルビウムトリフルオライド、
    1〜5重量%の沈降シリカを含有する、請求項11に記
    載の歯科用材料。
  13. 【請求項13】 0.2〜1重量%の過酸化ベンゾイル
    および0.2〜1重量%のベンジルフェニルバルビツー
    ル酸を含有する、請求項12に記載の歯科用材料。
  14. 【請求項14】 前記バインダーが、メタクリル酸メチ
    ル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸ブトキシメ
    チル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸
    イソデシル、メタクリル酸フェノキシエチル、メタクリ
    ル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ベンジ
    ル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸テトラヒドロ
    フルフリル、1,4−ブタンジオールジメタクリレー
    ト、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、1,
    9−ノナンジオールジメタクリレート、トリメチロール
    プロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールテ
    トラメタクリレート、ジペンタエリスリトールペンタメ
    タクリレート、ビス−[4−メタクリルオキシ−2−ヒ
    ドロキシプロピルオキシフェニル]プロパン、ポリエチ
    レングリコールメタクリレート、ビスフェノール−A−
    ジメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレー
    ト、トリエチレングリコールジメタクリレート、ジプロ
    ピレングリコールジメタクリレート、ビス−GMA
    (2,2−ビス−4−(3−メタクリルオキシ−2−ヒ
    ドロキシプロピル)−フェニルプロパン)、1,1,6
    −トリメチルヘキサメチレンウレタンジメタクリレー
    ト、シクロヘキシルメタクリレート、ウレタンジメタク
    リレート(UDMA、ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
    レートまたはヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート
    と2,2,4−トリメチルヘキシル−1,6−ジイソシ
    アネートとの反応生成物)、ヒドロキシエチルメタクリ
    レート(HEMA)、グリセリンモノ−、−ジ−(GD
    MA)および−トリメタクリレート、ヒドロキシエチル
    メタクリレート、グリセリンジメタクリレート、酸性重
    合可能オリゴマーおよび/または酸性重合可能ブロック
    コポリマーを含有する、請求項1〜13の1項に記載の
    歯科用材料。
  15. 【請求項15】 前記バインダーが、ヒドロキシエチル
    メタクリレート、グリセリンジメタクリレート、または
    アクリル酸、2−メルカプトエタノールおよびグリシジ
    ルメタクリレートをベースにした統計的オリゴマー、あ
    るいはそれらの混合物を含有する、請求項14に記載の
    歯科用材料。
  16. 【請求項16】 前記バインダーが、液体である、請求
    項1〜15の1項に記載の歯科用材料。
  17. 【請求項17】 前記バインダーが、溶媒を含む、請求
    項16に記載の歯科用材料。
  18. 【請求項18】 前記バインダーが、水を含有する、請
    求項17に記載の歯科用材料。
  19. 【請求項19】 前記バインダーが、該バインダーの全
    体の質量に対して、10〜40重量%のヒドロキシエチ
    ルメタクリレート、10〜40重量%のグリセリンジメ
    タクリレート、10〜40重量%の、アクリル酸、2−
    メルカプトエタノールおよびグリシジルメタクリレート
    をベースにした統計的オリゴマー、および10〜30重
    量%の水を含有する、請求項18に記載の歯科用材料。
  20. 【請求項20】 アクリル酸、2−メルカプトエタノー
    ルおよびグリシジルメタクリレートをベースにした統計
    的オリゴマー。
  21. 【請求項21】 1モルの2−メルカプトエタノール単
    位に対して、8〜12モルのアクリル酸単位および5〜
    40モルのグリシジルメタクリレート単位を含有する、
    請求項20に記載の統計的オリゴマー。
  22. 【請求項22】 1,000〜30,000の数平均分
    子量を有する、請求項20または21に記載の統計的オ
    リゴマー。
  23. 【請求項23】 複合材料を製造するためのフィラーで
    あって、該フィラーは、ラジカル重合用レドックス開始
    剤系を含有し、該開始剤系は、開始剤および活性化剤を
    含有し、ここで、該フィラーは、該開始剤と混合される
    該フィラーの第一部分、該活性化剤と混合される該フィ
    ラーの第二部分、および該開始剤系の成分を含有しない
    該フィラーの第三部分の均一混合物を含有する。
  24. 【請求項24】 請求項22に記載のフィラーを製造す
    るプロセスであって、前記フィラーの第一部分が前記開
    始剤でコーティングされること、前記フィラーの第二部
    分が前記活性化剤でコーティングされること、および該
    該フィラーの第一部分および第二部分が前記フィラーの
    第三部分と混合されること、を特徴とするプロセス。
JP11118803A 1998-04-24 1999-04-26 ラジカル重合可能な歯科用材料 Pending JPH11349427A (ja)

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