JPH10325032A - ポリエステル系低捲縮複合交絡糸の製造方法 - Google Patents
ポリエステル系低捲縮複合交絡糸の製造方法Info
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- JPH10325032A JPH10325032A JP13473697A JP13473697A JPH10325032A JP H10325032 A JPH10325032 A JP H10325032A JP 13473697 A JP13473697 A JP 13473697A JP 13473697 A JP13473697 A JP 13473697A JP H10325032 A JPH10325032 A JP H10325032A
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Abstract
レープ性と弾発性に優れ,しかもソフトでピーチ調を呈
する織編物用の糸条として好適なポリエステル系低捲縮
複合交絡糸を製造する方法を提供する。 【解決手段】 複屈折率Δnが20×10-3〜80×10-3で,
かつ単糸繊度が1d以下のポリエステル高配向未延伸糸
に非接触式ヒータを用いて収縮熱処理を施し,次いで,
特定の倍率で冷延伸を行い,引き続き,特定の条件で旋
回熱処理を施して糸条Aとする。次いで,単糸繊度が2
d以上で,特定の物性を有する他のポリエステルマルチ
フィラメント糸条Bと合糸して交絡処理を施す。
Description
緻密な交絡形態を有し,ドレープ性と弾発性に優れ,し
かもソフトでピーチ調を呈する織編物用の糸条として好
適なポリエステル系低捲縮複合交絡糸を製造する方法に
関するものである。
用いた差別化加工糸はよく知られており,その製造方法
は各種のものが提案されている。
-72730号公報には,ポリエステル高配向未延伸糸に弛緩
熱処理し,次いで冷延伸した後,スピンドルタイプの仮
撚加工を施す捲縮加工糸の製造方法が開示されている。
この方法で得られる捲縮加工糸は,太細形態を呈し,構
成フィラメント間に大きな糸長差を有しているので,嵩
高性やスパンライクな風合を有するが,ドレープ性に乏
しく,また,高捲縮のクリンプを有するものの,張り,
腰のある風合よりも,むしろヌメリ感が強く,弾発性に
欠ける風合を呈するものであった。この捲縮加工糸にド
レープ性や弾発性を付与するために撚糸やアルカリ減量
加工等を行った場合,撚糸工程で太部が毛羽立ったり,
糸切れが発生する。また,アルカリ処理で太部が脆化す
る等の問題があった。
は,特願平8−133157号において,ポリエステル系低捲
縮複合混繊糸とその製造方法を提案した。この糸条から
得られる布帛は,ドレープ性や弾発性に優れた風合を有
するものとなるが,最近特に要望されているソフトでピ
ーチ調の触感に欠けるものであった。また,この布帛
は,ドレープ性や弾発性が強すぎるため,縫製時の目曲
がりや裁断時のほつれ等の欠点があった。
来の欠点を解消し,製編織して得られる布帛に高いドレ
ープ性と優れた弾発性及びソフトでピーチ調の触感を付
与できるとともに,可縫性に優れており,また,糸条の
長手方向に切れ毛羽や未解撚状の撚逃げ (サージング)
等が発生することがなく,さらに後工程での外力に対し
て安定したポリエステル系低捲縮複合交絡糸を高速で生
産することができる製造方法を提供することを技術的な
課題とするものである。
題を解決するために鋭意研究した結果,本発明に到達し
た。すなわち,本発明は,複屈折率Δnが20×10-3〜80
×10-3で,かつ単糸繊度が1d以下のポリエステル高配
向未延伸糸に非接触式ヒータを用いて収縮熱処理を施
し,次いで,下記式を満足する条件下で冷延伸を行
い,引き続き,下記,式を満足する条件で旋回熱処
理を施して糸条Aとした後,下記の物性を満足する他
のポリエステルマルチフィラメント糸条Bと合糸して交
絡処理を施すことを特徴とするポリエステル系低捲縮複
合交絡糸の製造方法を要旨とするものである。 延伸倍率DR(倍)=0.80(1+X/100)〜1.30
(1+X/100) 熱処理時間S(秒)=1×10-4D+0.01<S<1×
10-4D+0.10 熱処理温度T(℃)=0.12D+ 250<T<0.75D+
500 単糸繊度:2d以上,複屈折率Δn: 120×10-3〜
180×10-3,破断伸度:50%以下, 沸水収縮率:2〜
10% ただし,Xは収縮熱処理時の収縮率(%), Dはポリエ
ステル高配向未延伸糸の繊度(d)である。
する。
て,複屈折率Δnが20×10-3〜80×10-3で,かつ単糸繊
度が1d以下のポリエステル高配向未延伸糸を用いる必
要がある。複屈折率Δnが20×10-3未満のポリエステル
高配向未延伸糸では,本発明のように収縮熱処理する
と,フィラメントの一部が融断し,加工が不安定とな
る。一方,複屈折率Δnが80×10-3を超えるポリエステ
ル高配向未延伸糸では,熱処理時に十分な熱量を与えて
も,高い配向性を有するため,冷延伸しても物性が長手
方向に変化した糸条は得られない。また,この高配向未
延伸糸の単糸繊度が1dを超えると,布帛にソフト感や
ピーチ調の触感を付与することができない。
配向未延伸糸に,非接触式ヒータを用いて収縮熱処理を
施す。その際の収縮率(オーバーフィード率)Xとして
は5〜80%が好ましく,供給糸の複屈折率や沸水収縮
率,破断伸度等によって適宜設定することができる。
がヒータを通過する時間によって異なるが,例えば,高
速加工においては,ヒータ通過時間が0.01〜0.15秒の場
合は300〜 700℃とするのが好ましい。収縮熱処理時の
ヒータ温度が 300℃未満か,又は通過時間が0.01秒より
短いと,熱処理が不十分で糸条Aが物性斑の少ない糸条
となり,不規則な糸条形態が得られ難くなる。また,ヒ
ータ温度が 700℃を超えるか,又は通過時間が0.15秒よ
りも長いと,熱処理中にフィラメントの一部が融化切断
しやすくなる。
に上記の収縮熱処理を施した後,引き続いて冷延伸を行
う。この冷延伸時の延伸倍率は,収縮熱処理時の収縮率
Xに応じて前記式を満足させる必要がある。この延伸
倍率DRが0.80(1+X/100)未満になると,糸条の残
留伸度が大きく,不安定な糸条となる。また,1.30(1
+X/100)を超えると,切れ毛羽や糸切れの原因とな
る。冷延伸時の温度は,ガラス転移温度以下であればよ
く,室温程度でもよい。
を満足する範囲でDRを低くした場合,糸条の長手方向
の形態変化が少なく,滑らかな太細形態を呈するものと
なり,一方,収縮率Xを高く,DRを高くした場合,や
や形態変化の大きい太細形態を形成することができる。
このように,高温で瞬時的に収縮熱処理された糸条に,
引き続いて好ましくは高速で冷延伸するため,太部から
細部及び細部から太部の間が滑らかな形態変化を呈する
ものとなる。なお,収縮率Xが例えば5%程度であれ
ば,前記式におけるDRは1以下(0.84) となるが,
この程度であれば実質的に張力が掛かるので問題はな
い。
形態を有する糸条に流体旋回ノズルを用いて前記式,
を満足する条件で旋回熱処理を施し,糸条Aを得る。
変化を有する太細糸条に,スピンドルタイプやフリクシ
ョンタイプの施撚体で仮撚加工すると,円形断面糸から
得られる太細加工糸は,図5に示したように,1.3を超
えた断面変化率を呈するものとなる。しかし,本発明で
得られる糸条Aの断面は,図4に示すように,断面変化
率が1.3以下と変化の少ない形態を呈するものとなる。
図4中,a1 は太部,a2 は細部のフィラメントを示す
が,糸条Aは,滑らかな太細形態を呈するため,フィラ
メントa1 とa2 との太細比はあまり大きくない。
ションタイプの施撚体で仮撚加工すると,円形断面糸か
ら得られる太細加工糸の断面変化率が1.3を超えたもの
となるのは,スピンドルタイプやフリクションタイプの
施撚体では,糸条をある程度延伸しながら仮撚加工しな
ければならず,しかも仮撚係数Kが20000 以上の高仮撚
数でないと安定した加工が難しく,本発明のように断面
変化率を1.3以下とするために,仮撚係数Kが3000〜15
000 の低仮撚数で,しかも低張力で旋回熱処理すること
が難しい等の理由からである。特に,高速加工に使用さ
れるフリクションディスクタイプにおいては,加撚領域
で太部と細部の加撚撚の撚分布が異なり,加工張力の変
動によるフリクションディスクと糸条のジャンピングを
誘発し,未解撚状の撚逃げ(サージング)が発生する。
た糸条を高速で,かつ安定して低捲縮加工するために
は,流体旋回ノズルを用い,定長〜1.20倍以下の延伸倍
率で旋回熱処理することが好ましい。これによって,糸
条の断面はほとんど変形することなくゆるやかな低捲縮
が付与された糸条となり,フィラメントの断面変化率が
1.3以下に抑えられ,しかも各フィラメントの太部と細
部の撚の捩じりによるしごきや施撚体の接触摩擦等,過
度のしごきによる切れ毛羽の発生もなく,また,太部が
極端に伸ばされることなく,糸条の長手方向にゆるやか
な波状捲縮と微弱な伸縮性及びトルクを有する糸条Aが
得られる。なお,仮撚係数Kは,K=仮撚数(T/M)
×D1/2 で定義されるものである〔ただし,Dは加工糸
(糸条A)の繊度(デニール)である〕。
は,前記式,を満足させることが必要であり,例え
ば,糸条Aが 150dの場合,熱処理時間Sは0.025 〜0.
115秒の範囲,また,熱処理温度Tは 268〜 613℃の範
囲に設定する必要がある。ここでSあるいはTが前記範
囲の下限未満の場合,沸水収縮率が大きくなりすぎ,し
かも捲縮性が固定され難くて不安定な糸条となる。ま
た,上記範囲の上限を超えると,フィラメントが融化す
る等の問題が生じるので,熱処理時の時間Sと温度T
は,加工速度と仮撚ヒータのヒータ長を勘案して,糸条
が融着しない範囲で設定するのが好ましい。
ノズルとしては,供給糸の繊度等によっても異なるが,
一般に糸道径Lが1〜5mmのものが好ましい。この糸道
径Lに対する流体導入口の大きさIの割合Q=(I/
L)× 100は,15〜40%の範囲が好ましく,特に糸道径
に対し接線方向に流体導入口を有するノズルが好まし
い。この流体旋回ノズルに供給する流体としては空気が
好ましく,空気圧力としては,仮撚係数によっても異な
るが,通常3〜8kg/cm2 が好ましい。
ろ非接触式ヒータあるいは非接触式ヒータ中に複数のガ
イドを設けた点接触式ヒータが好ましく,低張力状態で
仮撚加工できるヒータであればよい。
は,ゆるやかな波状捲縮を有しているが,伸度がやや高
く,後工程での外力に対して不安定であり,過度のしご
きや引張りや捩じり変形に対して弱い欠点を有してい
る。そこで,本発明では,この糸条Aと他のポリエステ
ルマルチフィラメント糸条Bとを複合することにより,
形態安定性を付与するものである。
性を満足することが必要である。すなわち,単糸繊度は
2d以上, 好ましくは2〜10dが必要であり,2d未満
になると, ドレープ性や弾発性に欠ける糸条となる。ま
た,複屈折率Δnが 120×10-3未満となったり,破断伸
度が50%を超えると,伸度が高くて形態安定性に欠ける
ものとなる。次に,糸条Bの沸水収縮率が2%未満にな
ると,糸条Aと糸条Bが染色等の後工程での熱処理を受
けても引揃え状態となり,糸条Aのソフト性やピーチ調
の触感を発揮させることができない。一方,10%を超え
ると,糸条Aと糸条Bとの糸長差が大きくなりすぎ,ス
パンライク性が強調され,ドレープ性や弾発性に欠ける
ものとなる。糸条Bとして用いられる糸条の捲形態とし
ては,パーン状の形態よりも,むしろチーズ状形態に捲
かれた糸条を用いるのが, 高速加工での解舒時の張力変
動が少ない点から好ましい。
糸して交絡処理を施し,糸条Aと糸条Bが緻密な交絡に
よって集束され,低伸度の糸条Bが芯糸,高伸度の糸条
Aが鞘糸となる形態を呈し,外力に対して安定した低捲
縮複合交絡糸を得る。すなわち,糸条Aは単糸繊度が1
d以下の極細繊維(マイクロファイバー)で構成されて
いるため,糸条Bとの混繊性が良好で,60個/M以上の
交絡部を有する緻密に集束された交絡形態を有する複合
交絡糸となる。上記の交絡処理時に使用するノズルとし
ては,インターレースタイプあるいはタスランタイプの
流体交絡装置を用いることができる。
(マイクロファイバー)である,旋回加工によるゆる
やかな波状捲縮を有する,低トルクの捲縮を有する,
糸条の長手方向に滑らかな太細形態を有する,伸度
がやや高く,中間的な配向性を有する,という特性を有
している。一方,糸条Bは,糸条Aに比べて,単糸繊
度が太い,低伸度で高配向性であり,伸び難い,適
度の沸水収縮率を有する,等の特性を有している。そし
て,本発明で得られらるポリエステル系低捲縮複合交絡
糸は,上記した糸条Aと糸条Bとが,極端な糸長差を有
することなく,全体として緻密に集束された束状を呈す
る交絡形態で複合されている。
系低捲縮複合交絡糸は,上記したように,糸条Aと糸条
Bの各々の特性が付加,複合されて初めて本発明の特徴
や効果が発揮できるものである。特に,複合交絡糸の外
周に低トルクでゆるやかな波状捲縮を有するマイクロフ
ァイバーが存在するので,製編織して得られる布帛にソ
フト感やピーチ調の新規な風合が付与され,また,低ト
ルクでゆるやかな波状捲縮と断面変形が少なく滑らかな
太細形態,中間的な配向性を有する物性からドレープ性
が付与され,さらには,芯糸の単糸繊度が太く,緻密で
集束された束状を呈する交絡形態から弾発性等が付与さ
れ,前記複合交絡糸から,これら各種の風合が複重され
た,従来にない新規な風合の布帛を得ることができる。
1は,本発明の一実施態様を示す概略工程図である。図
1において,ポリエステル高配向未延伸糸1は,第1フ
ィードローラ3を経て第1フィードローラ3と第2フィ
ードローラ5との間で非接触式ヒータ4によって収縮熱
処理が施され,第2フィードローラ5と第3フィードロ
ーラ6との間で冷延伸される。この冷延伸によって太細
斑が形成された糸条は,引き続き,第3フィードローラ
6と第1デリベリローラ11との間で流体旋回ノズル9に
よって施撚されつつ,仮撚ヒータ8によって熱処理さ
れ,ゆるやかな波状捲縮を有する糸条Aとなる。
糸条Bと引き揃えられ,第1デリベリローラ11と第2デ
リベリローラ13との間に設けられた流体交絡装置12によ
って混繊交絡されて目的とするポリエステル系低捲縮複
合交絡糸となり,第2デリベリローラ13を経てパッケー
ジ14に捲き取られる。なお,糸条Aが加撚ゾーンで弛緩
状態で仮撚される際,低張力での糸の走行を安定させる
ために,仮撚ヒータ8の上流側と流体旋回ノズル9の下
流側にそれぞれ回転ローラガイド7,10を設けるのが好
ましい。
糸の一実施態様を示す側面模式図であり,低トルクのゆ
るやかな波状捲縮を有する糸条Aと単糸繊度が太い糸条
Bが糸条の長手方向に緻密な交絡形態を呈している。図
中Pは交絡部である。図3は,本発明で得られる低捲縮
複合交絡糸の一実施態様を示す断面模式図であり,複合
交絡糸の芯部に糸条Bを構成する単糸繊度の太いフィラ
メントbが配され,その周辺に糸条Aを構成する単糸繊
度が1d以下のマイクロファイバーaが配されている。
リエチレンテレフタレート(PET)で代表される分子
鎖中にエステル結合を含有するポリエステルを総称し,
5−ナトリウムスルホイソフタル酸,イソフタル酸,パ
ラオキシエトオキシ安息香酸等の第3成分を含有する変
性ポリエステルでもよい。
求めたものである。 (1) 断面変化率 糸条Aを構成する単フィラメントの外接円の直径と内接
円の直径との比を,糸条A用の供給糸を構成する単フィ
ラメントの外接円の直径と内接円の直径との比で除した
値である。 (2) 破断伸度と沸水収縮率 JIS−L−1013(原糸)とJIS−L−1090
(加工糸)に準拠して測定する。 (3) 複屈折率Δn 偏光顕微鏡コンペンセーターによる干渉縞測定法により
測定する。
明する。
fのPET高配向未延伸糸を用い,糸条Bには50d/24
fと50d/12fのPET延伸糸を用いて,図1に示す工
程に従い,表2に示す条件で低捲縮複合交絡糸を製造し
た。
は,糸条の長手方向に滑らかな太細形態で断面変化もほ
とんどなく,図2に示すようなゆるやかな波状捲縮を有
する糸条Aと延伸糸条Bとが長手方向に緻密な交絡形態
を呈し,外力に対して安定した複合糸であった。
緯糸に用い,経糸密度 115本/2.54cm,緯糸密度85本/
2.54cmの2/2ツイル組織で製織した。また,福原社製
XL−PL2(20GG×26'')の編機を用い,天竺組織
で製編した。得られた織物と編物に通常のポリエステル
加工糸を用いた織編物と同じ方法で染色仕上げ加工を施
した。得られた布帛の評価結果を表3に示す。
得られた布帛は,いずれもドレープ性と弾発性に優れ,
さらにソフト感とピーチ調の触感を呈するものであっ
た。一方,比較例1,2では,旋回熱処理した糸条に切
れ毛羽が多く発生し,また,得られた布帛は,高捲縮で
ドレープ性に欠けるものであった。特に比較例2の旋回
熱処理糸にはサージングが多発し,布帛には筋状の欠点
があり,品位が悪いものであった。
帛に高いドレープ性と優れた弾発性及びソフトでピーチ
調の触感を付与できるとともに,良好な可縫性を有し,
また,糸条の長手方向に切れ毛羽やサージング等の発生
がなく,さらに後工程での外力に対して安定したポリエ
ステル系低捲縮複合交絡糸を高速で生産することが可能
となる。
造方法の一実施態様を示す概略工程図である。
実施態様を示す側面模式図である。
実施態様を示す断面模式図である。
成する糸条Aの一実施態様を示す断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 複屈折率Δnが20×10-3〜80×10-3で,
かつ単糸繊度が1d以下のポリエステル高配向未延伸糸
に非接触式ヒータを用いて収縮熱処理を施し,次いで,
下記式を満足する条件下で冷延伸を行い,引き続き,
下記,式を満足する条件で旋回熱処理を施して糸条
Aとした後,下記の物性を満足する他のポリエステル
マルチフィラメント糸条Bと合糸して交絡処理を施すこ
とを特徴とするポリエステル系低捲縮複合交絡糸の製造
方法。 延伸倍率DR(倍)=0.80(1+X/100)〜1.30
(1+X/100) 熱処理時間S(秒)=1×10-4D+0.01<S<1×
10-4D+0.10 熱処理温度T(℃)=0.12D+ 250<T<0.75D+
500 単糸繊度:2d以上,複屈折率Δn: 120×10-3〜
180×10-3,破断伸度:50%以下, 沸水収縮率:2〜
10% ただし,Xは収縮熱処理時の収縮率(%), Dはポリエ
ステル高配向未延伸糸の繊度(d)である。
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---|---|---|---|
JP13473697A JP3871400B2 (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | ポリエステル系低捲縮複合交絡糸の製造方法 |
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