JPS62170541A - スパンライク調複合加工糸の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は改善された複合加工糸の製造方法、更に詳しく
は、芯糸の周シに鞘糸が１６付いたヌパンライク調２層
構造糸の製造方法に関する。

（従来の技術） ポリエステルミ１！維は優れた物理的特性によって衣料
分野に確たる地位を占めているが、近年消費者の天然繊
維指向を背景としてスパンライク調複合加工糸のωｆ究
開発が著しく促進された。芯・鞘型の２層構造複合加工
糸の製法として、配向差を有する２木の糸条を合糸し仮
撚する方法があシ、数多くの提案がなされている。例え
ば特公昭５９−２４２１２号公報には出水収縮率４〜１
０チの延伸糸と出水収縮率５０〜７８チの未延伸糸を合
糸し仮撚して延伸糸を芯、未延伸糸を鞘とした複合糸を
製造する方法が開示されている。又、特公昭６０−２２
０９２号公報にはカチオン町染ポリエステルと通常ポリ
エステル未延伸糸を空気交絡処理を施した後、仮撚する
方法が、一方特公昭６０−２０４８９号公報には延伸倍
率１．１倍以上に延伸可能な糸条Ａと、それよシ８０チ
以上伸友大なる糸条Ｂを合糸し仮撚する方法が開示され
ている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら前述の従来方法は低速仮撚での加工を前拠
としておシ、例えば特公昭５９−２４２１２、特公昭６
０−２２０９２号公報の加工はスピンドル仮撚であシ、
スピンドル回転の限界から加工速度はせいぜい１００〜
１５０ｍ／ｍｉｎが上限となる。

又、特公昭６０−２０４８９号公報はツリクション仮撚
であるが加工速度は８５０ｔｎ／ｍｉｎ程度で実施して
いる。

一方近年の仮撚付分野に於ける技術革新の逃展は者しく
、機械仕様では加工速度１，０００　ｍ／ｍ　ｉ　ｎを
超える仮撚機が出現し、又使用の面でもＰＯＹ−ＤＴＹ
仮撚でＨ５０〜１５０ｄクラスの場合、少なくとも７０
０ｍ／ｍｉｎで仮撚加工することが普通となっている。

しかしながら、一般に７リクシ胃ン式施撚装置を几いて
高速でＤＴＹ加工する場合、加熱部の張力が吐いと撚の
伝播が不拘−１不安定となｐ走行糸条が仮撚ヒータやク
ーリングプレート内で振動する太わゆるサージング椀象
を発生することが知られている。この現象は加工速度が
亮い程、加熱部張力が低い程発生し易いと一般に考えら
れておυ、サージングが起こると糸長手方向の捲勧斑、
未解撚の発生、加工中の糸切増加につながる。この為８
．５００　ｍ／ｍ　ｉ　ｎクラスの紡糸速度のＰＯＹ−
ＤＴＹ加工は、９００〜１，０００　ｍ／ｍｉｎが上限
速度となっておυ、操業安定化の為に７００ｍ／ｍｉｎ
前後で加工することが一般である。

更に、配向差のある２木のマルチフィラメント引掃え仮
撚では、鞘糸は芯糸よシ糸長差が長く芯糸の周囲を又互
反転状に捲回している状仙の為、強度は殆んど芯糸のみ
で保持されておシ、ＰＯＹ単独のＤＴＹ加工加工時用熱
張力を上外出米ないのでサージング発生速度は４００〜
５００ｍ／ｍｉｎと低くなる。

一方、サージング現象を防止する目的で施撚装置を低速
で回転せしめ、加熱部張力を低下させ、仮撚ヒータ内を
低撚密度で走行させる方法も考えられるが、クリクシ肩
ン表面と走行糸条間のスリップ等がある為、安定に糸条
長手方向に撚を与えることが難しく得策でない。

本発明は前記の加きサージング現象を誘発することなく
、高速仮撚処ｆＩＵを行い、複合加工糸を高能率で製造
できるスパンライク調複合加工糸の製造方法を提供する
ものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明は破断伸度の比が１．５〜４である延伸マルチフ
ィラメント糸Ａと未延伸マルチフィラメント糸Ｂの両糸
条を供給原糸とし、かかる供給原糸を引揃え、エアー交
絡処理を施した後、仮撚ヒータ、撚止装置、クーリング
プレート、フリクション式仮撚装置を順次経由せしめて
巻取ると供に１撚止装置前の糸条張力（Ｔｉｎ）と該装
置経由後の糸条張力（Ｔｏｕｔ）をＴｏｕ　ｔ　／　”
Ｉ’ｉ　ｎ≧８とすることを特徴とするものである。

本発明で使用するマルチフィラメント糸としては紡速８
０００〜４０００ｍ／ｍｉｎ程度で得られたポリエステ
ル等の延伸糸及び未延伸糸であって、延伸マルチフィラ
メント糸入としては破断伸度（ＥＡ）が８０〜８５％、
好ましくは４０〜６０％のもの、未延伸マルチフィラメ
ント糸Ｂとしては、破断伸度（Ｅａ）が９０〜１６０％
、好ましくは１００〜１４０チのものを用いるのがよく
、破断伸度が前記範囲外でＨ操業性が低下する。更に、
両糸条の組合せとしては、前記範囲の内で、１．５≦Ｅ
β／ＥＡ≦４の関係にあるものを用いる。一般に、芯・
鞘２層構造糸を製造する際、配向差が大なる程、墨染効
果は大となシ、更に芯・鞘の糸長差も大となってスパン
調風合は拡大される。かかる点でＥＢ／ＥＡが１．５未
満では単に２本の糸条を合糸し引揃えただけのものとな
る。一方ＥＢ／ＥＡを大きくした場合、仮撚時の延伸倍
率は残伸度の少ない高配向糸条Ａで決まるから低配向糸
条ＢＦｉ十分延伸されず高温ヒータ内で融着を起したシ
、更には溶断を起し糸切れする結果となる。

本発明はかかる延伸フィラメント糸入と未延伸フィラメ
ント糸Ｂを引揃えた後、エアー交絡処理を施し、仮撚ヒ
ータ、撚止装置、クーリングプレ。

−ト、７リクシヨン式仮撚装置を順次経由せしめて高速
で巻取る。

かかるエアー交絡処理装置、仮撚ヒータ、クーリングプ
レートとしては通常のものが使用でき、通常の仮撚条件
、例えば仮撚ヒータ温度としては１８０〜２２０℃で処
理を行なう。、又、フリクシ四ン式仮撚装置は、糸を仮
撚すると同時に送シ出す作用をもった外接式摩擦施撚装
置であればよく例えば村田機械製クロスベルト、バーマ
ッグ製リングテックス等が用いられる。

撚止装置は糸ガイドを糸条走行軸に対し、離散状に複数
個配置して、走行糸条に摩擦を与え、仮撚装置による撚
の遡上を制限するもので、特開昭５７−１６７４２５８
公報に記載された撚止めガイド等分改良して用い、かか
る撚止めガイドのガイド間隔を調整可能にして糸条に与
える摩擦力を変化させられるものが好ましい。撚止装置
によって、該装置前での糸条張力（Ｔｉｎ）は装置経由
後の糸条張力（Ｔｏ　ｕ　ｔ　）よりも低くなるが、か
かる張力比（Ｔｏｕｔ　／　Ｔｉ　ｎ　）　ｔｉｔ　ａ
、ｏ以上、好ましく、４．０以上にする。

次に図面に従って本発明の一具体例を説明する。

先ず最初に第１図を３照して製造過程について説明する
。第１図は本発明の全体的な構ｒＲ，を示すものであり
、芯糸（Ａ）の高配向マルチフィラメントと鞘糸（Ｂ）
の低配向マルチフィラメントは第１０−ル（１）と第２
０−ル（２）との間でインターレースノズル（３〕によ
シェアー交絡処理を受けた後仮撚域へ入る。

仮撚域は仮撚ヒータ（４）と撚止装置（５ンとクーリン
グプレート（６）及び７リクシｌン式施撚装ｆｌ（７）
が配置されている。第２０−ル（２）と７サクシ３ン式
施撚装置（７）の間が加熱域であるか、施撚装＠（７）
による撚は撚止装置（５）によって幾分伝達をｌ！ｌｉ
書されておシ、仮撚ヒータ（４）内では十分撚が伝達さ
れない状態で熱セットされる。仮撚されたマルチフィラ
メントは引取シ第８０−ル（８）を経て捲取シボビン（
９）に捲取られる。又、第１図は仮撚ヒータ（４）と施
撚装置（７）がｔｎ’ｉ上にある場合に対し、第２図は
仮撚ヒータ（４）と施撚装置（７）が屈折して配置され
ている場合の例である。

次いで本発明の上記過程によシ得られる複合加工糸の構
造について第８図に示す。芯糸（Ａ）は中央部に位置し
ておシフィラメントはほぼ平行に配列している。芯糸（
Ｎのフィラメントの捲縮は弱くほぼ直線上である。鞘糸
（Ｂ）は芯糸（Ｎの周囲を緩く捲回しておシ一部は毛羽
を形成する。糸条の長手方向に芯・鞘糸が複雑に絡み合
った交絡部と非交絡部が存在するが、交絡部に於ても全
ての鞘糸が交絡している訳でなくあるフィラメントはル
ーズフィラメントとなって交絡部を通過する。非交絡部
に於ては鞘糸は弱い倦縮を持っであるフィラメントは直
線的Ｋ、又あるフィラメントは緩く芯糸の周囲を旋回す
る。

（作用） 本発明方法は、前記の如きサージング現象を抑制するこ
とによシ高速高能率の仮撚加工を行うものであり、サー
ジング現象の抑制のため撚止装置を仮撚ヒータと施撚装
置の間に設ける。

即ち、本発明者等の知見によればサージング現象は高温
、高速度、高撚密度、低張力の４条件が揃った際に発生
するので６９、この中の幾つかの条件を欠いた場合には
発生し難いものである。本発明者等は様々な検討を加え
た所、仮撚ヒータ内の撚密！１〜を施撚装置の撚密度の
１／１０程度迄減少させればサージングが起らなくなる
ことを見出した。

本発明で／ｒｉ施撚装置よシ遡上する撚を撚止装置によ
υＩ！ｌｉ害し、高温状態にある仮撚ヒータ内の撚密度
を低く保ち、一方撚止装置下流の高撚密度域ではクーリ
ングプレートによシ低温状態を保つ。

従って、本発明による仮撚加工糸は低撚密度時に高温仮
撚ヒータでセット、或いは燃上装置通過後の高撚密度時
にヒータ内で保有した余熱によってセットされるもので
あり、通常のＤＴＹ仮撚で得られる倦縮とは全く違った
弱くて粗い倦縮の糸条が芯糸入にポリエステルマルチフ
ィラメントＦＤＹ（ＥＡ＝４１チ）７５ｄ／４８ｆ　セ
ミダル丸断面糸、鞘糸Ｂにポリエステルマルチフィラメ
ント（ｆｆｂ＝１２％）７５ｄ／８６ｆ　　プライト三
角断面糸を使い第２図に示す仮撚装置で、下記条件によ
り２層構造糸を製造し、撚止装置の抵抗とサージング発
生速度との関係を調べた。結果を第１表に示すＯ 仮撚条件纂延伸倍率１．０１、ヒータ温度２２０°Ｃ１
仮撚装置スクラツグ社製ポジトルク １　ディヌク表面速度／糸速（Ｄ／Ｙ　）１．８０、イ
ンターレース圧２．０ｋｉ／ｍ２ 燃上装置前後の糸条張力をＴｏｕｔ　／　Ｔｉ　ｎ　＜
　８．０とすると、Ｎｏ≧５００ｍ／ｍｉｎでサージン
グが発生したが、Ｔｏｕｔ／　Ｔｉ　ｎ　＝　８．０で
はＮｏ　＝　５００　ｍ／ｍｉｎでサージングは発生し
なかった。又、Ｔｏｕｔ／Ｔｉｎ２４、０ではＮｏ＝７
００ｍ／ｍｉｎでもサージングは発生せず操業性は良好
であった。尚Ｔｏｕｔ／Ｔｌｎ＝４、０時のクーリング
プレート上に於ける撚数は約２１００　ｔ　／　ｍであ
った。得られた条件は、芯・鞘共弱い１６稲を有し芯・
開開の抱合性は良好で鞘糸は芯糸の周囲をルーズに倦回
し一部分毛羽を持っていた。

第　　ｌ　　表 突施例２ 芯糸ＡにポリエステルフィラメントＦＤＹ（Ｅａ＝５２
チ）　１６０ｄ／７２ｆブライト三角断面糸、鞘糸Ｂに
破断伸度Ｅｌを様々に変化させたセミダル丸断面糸を用
い、Ｗ、１図に示す仮撚装置で下記条件により２層Ｓ造
糸を製造した結果を第２表に示す。

仮撚条件；延伸倍率１．０５、ヒータｍ度２１０’Ｃ。

加工速度６００ｍ／ｍｉｎ　　ディヌク表面速度／糸速
（Ｄ／Ｙ）　１．７０　、施撚装置石川製作所＠　ＳＣ
ディスク（ディスクウレタン製）撚止装置Ｔｏｕｔ／Ｔ
ｉｎ４．５、インターレーヌ圧２．５ｋｇ／ｃｍ２芯糸
と鞘糸の破断伸度差が小さくなると芯糸・鞘糸の墨染効
果は少となシ更に芯・鞘の倦縮状態も似かよυ糸長差も
少となってスパン調風合は小さい（ＥＢ／ＥＡ＜　１．
５０　）。逆に破断伸度差が大となると、真東幼果は有
るが鞘糸が融着気味とな９風合効果は低下する（　ＥＢ
／ＥＡン４．０）。

スパン１１．′ｉｌ風合が大なのは１．５−Ｅ　Ｂ／　
Ｅ＾≦４．０の範囲である。

一方、操業性に関してＥＢ　＜　９０及びＥａ　＞　１
５０の範囲で１ｒｉ仮撚時の糸掛性が悲くなったシ或い
は糸切率が多くなり、高速仮撚加工時の操業性が低下し
た。

次に、ＥｎｌＥ＾＝２．８８０糸条を緯糸に使い、経条
Ｋ　７５ｄ／ａ６ｆ加工糸使いで布帛を製織した所、生
糸状のヌメリ感が幾分あシ、ドレープ性に冨ん（発明の
効果） 本発明の製造方法は燃上ｋｋｒ！を前後の糸条張力比を
適切な値に設定することによシ、高速の仮撚加工が可能
となる。又、芯・鞘間の抱合性、糸条の強度も良好であ
って後工程の＃編、製織工程等に於ても、従来の低速加
工時のものと同様トラブルは全く発生せず、得られた布
帛は生糸調のヌメリ感を有すスパン風合のものとなる。

尚、本発明に用いるポリエステル糸条は、繊度、フィラ
メント本数断面形状の制限はない。

【図面の簡単な説明】

？ｇ１図は本発明方法を実施して２層構造糸を製造する
装置と示す説明図、７ＪｆＪ２図はヒータと施撚装置間
の配置を変えた場合の説明図、第８図は本発明方法によ
って得られる２層ｈ′４造糸を例示した説明図である。 （１）・・・第１０−ル、（２）・・・第２０−ル、（
３）・・・インターレースノズル、 （４）・・・仮撚ヒータ、　　（５）・・・撚止装置、
（７）・・・施撚装置、（８）・・・第８０−ル、（Ａ
Ｊ・・・高配向糸条、（９）・・・捲取ボビン、（Ｂ）
・・・低配向糸条。 手続補正書（邑亮） 昭和６１年　４月　２日

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）破断伸度の比が１．５〜４である延伸マルチフィ
   ラメント糸Ａと未延伸マルチフィラメント糸Ｂの両糸条
   を供給原糸とし、かかる供給原糸を引揃え、エアー交絡
   処理を施した後、仮撚ヒータ、撚止装置、クーリングプ
   レート、フリクション式仮撚装置を順次経由せしめて巻
   取ると供に、撚止装置前の糸条張力（Ｔｉｎ）と該装置
   経由後の糸条張力（Ｔｏｕｔ）をＴｏｕｔ／Ｔｉｎ≧８
   とすることを特徴とするスパンライク調複合加工糸の製
   造方法。
2. （２）延伸マルチフィラメント糸Ａの破断伸度が８０〜
   ８５％である特許請求の範囲第１項記載の方法。
3. （３）未延伸マルチフィラメントＢの破断伸度が９０〜
   １５０％である特許請求の範囲第１項記載の方法。
4. （４）巻取り速度が５００ｍ／ｍｉｎ以上である特許請
   求の範囲第１項記載の方法。