JPH10244821A - 自動車用空気調和装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置

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JPH10244821A
JPH10244821A JP4811497A JP4811497A JPH10244821A JP H10244821 A JPH10244821 A JP H10244821A JP 4811497 A JP4811497 A JP 4811497A JP 4811497 A JP4811497 A JP 4811497A JP H10244821 A JPH10244821 A JP H10244821A
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door
outlet
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Yoshinobu Taihichi
由延 対比地
Fumio Henmi
文男 邉見
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ベントモード時及びデフロストモード時にお
ける風量の増大を図ると同時に、バイレベルモード時に
おけるベント吹出口とフット吸出口との温度差を容易に
調整可能で小型化コスト低減可能な自動車空調装置。 【解決手段】 上部に吹出口Fv又はFdが開設され、
側部に一対の側部吹出口Ff及びこれに連設された一対
のダクト21,21を有し、取入空気を上方に流す通路
Dを有するユニットケース10であり、ケース10の吹
出口Ff近くに設けられた中間ドア26が、前記一対の
ダクト21,21間に形成された中央通路を上方に向け
流れる空気を調整する中央ドア部と、当該中央ドア部の
両側に設けられ、吹出口Ffを開閉するドア部を有し、
当該ドア部は、中央通路上の中央ドア部より空気通路D
側に突出し、通路Dを流れる空気流を反転させて、側部
吹出口Ffに導くことができるようにしたことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベントモード時及
びデフロストモード時における風量の増大を図ると同時
に、バイレベルモード時におけるベント吹出口とフット
吹出口との温度差を容易に調整できる自動車用空気調和
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、取入れた空気を上方に向けて流
す空気通路を有する自動車用空気空気調和装置として
は、例えば、図16又は図17に示すものがある。図1
6に示すものは、ユニットケース1内に取入れた空気を
上方に向けて流す空気通路Dを有し、この空気通路Dの
入り口部分にミックスドア3が設けられ、この下流側に
ヒータコア2が設置され、ヒータコア2の上方にデフロ
スト吹出口4、当該デフロスト吹出口4に隣接してベン
ト吹出口5が開設され、デフロスト吹出口4とベント吹
出口5とを開閉するようにベント/デフドア6が設けら
れている。ベント吹出口5の下方には、フット吹出口7
が設けられ、これらを切換えるようにベント/フットド
ア8が設けられている。
【0003】図17に示すものは、取入れた空気を上方
に向けて流す空気通路Dの入り口部分にミックスドア3
が設けられ、この下流側に斜めに設けたヒータコア2が
設置され、ヒータコア2の上方にベント吹出口5、デフ
ロスト吹出口4が開設され、デフロスト吹出口4とベン
ト吹出口5とを開閉するようにベント/デフドア6が設
けられている。ベント吹出口5の斜め下方にフット吹出
口7が設けられ、これらを切換えるようにベント/フッ
トドア8が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した図16に示す
空調ユニットにおいては、乗員の上半身に向けて空気を
吹き出して車室内の冷房を行うベントモード時、及びガ
ラスの曇り除去を行うデフロストモード時には、風量が
多いといった利点がある。しかしながら、ベント吹出口
5からは冷風をフット吹出口7からは温風を吹き出す頭
寒足熱型の温調を行うバイレベルモード時には、図中斜
線で示す領域Aで、温風と冷風とが交差するように流れ
るため、上下差温の逆転現象を生じる虞れがある。
【0005】このような対策として、温風と冷風とが交
差領域Aに、別部品、例えば流れを変更させるドア等を
設け、上下差温の逆転現象を防止することも考えられる
が、この場合には、温度調整をこの別部品の存在を考慮
して行わねばならないため、温度調整が煩雑になるとい
ったことがある。
【0006】一方、図17に示す空調ユニットにおいて
は、ベントモード時及びデフロストモード時には、風量
が低下する虞れがあるが、バイレベルモード時には、フ
ット吹出口7がヒータユニット2の近くに配置してある
ため、フット吹出口7に温風が過大に流れ、ベント吹出
口5とフット吹出口7との温度差(上下差温)が付き過
ぎる虞れがある。
【0007】本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決
するためになされたものであり、ベントモード時及びデ
フロストモード時における風量の増大を図ると同時にバ
イレベルモード時におけるベント吹出口とフット吹出口
との温度差を容易に調整でき、コンパクトで及びコスト
低減可能な自動車用空気調和装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、取入れた空気を上方に向
けて流す空気通路を有するユニットケースと、前記空気
通路の上部に開設された上部吹出口と、前記空気通路の
流路途上の側部に設けられた一対の側部吹出口と、当該
側部吹出口にそれぞれ連設された一対のダクトと、前記
空気通路を上方に向けて流れる空気流を側部吹出口に導
いたり開閉する中間ドアとを有する自動車用空気調和装
置において、前記空気通路の一部を前記一対のダクトに
より区画することにより中央通路を形成し、前記中間ド
アは、当該中央通路を上方に向けて流れる空気を調整す
る中央ドア部と、当該中央ドア部の両側に設けられ、前
記側部吹出口を開閉する側部ドア部とを有し、当該側部
ドア部は、前記中央通路上の中央ドア部より前記空気通
路側に突出し、当該空気通路を流れる空気流を反転させ
て前記側部吹出口に導くことができるようにしたことを
特徴とする。
【0009】このようにすれば、本発明は、取入れた空
気を上方に向けて流す空気通路を有するユニットにおい
て、空気の流れを一対のダクトを利用して中央通路を流
れるものと、通常の空気通路を流れるものが存在するこ
とになり、この中央通路を流れるものは中央ドア部によ
り流れが調整され、通常の空気通路を流れるものは側部
ドア部により、上方に流れる空気を反転させて側部吹出
口よりダクトに取込むようになる。
【0010】従って、狭小なスペースのユニットケース
内で、取入れた空気を途中で分配したり、また上方の吹
出口から多量に吹き出したい場合に、上方に向けて流れ
る空気の流れを選別して流すとともに中央ドア部と側部
ドア部により制御する姿勢状態を適宜変更すれば、中央
ドア部や側部ドア部が空気の流れを邪魔せずに、簡単に
上方の吹出口から多量に吹き出すことができると共に途
中で側部吹出口にも空気を分配することができる。
【0011】請求項2に記載の発明では、前記中間ドア
は、前記中央ドア部と側部ドア部とを立片を介して一体
的に連結したことを特徴とする。
【0012】このようにすれば、中間ドアの中央ドア部
と側部ドア部との間で風漏れが防止され、しかも1枚の
ドアを動作させることにより確実な配風制御を行なうこ
とができる。
【0013】請求項3に記載の発明では、前記ユニット
ケースは、ヒータコアにより加熱された空気と当該ヒー
タコアをバイパスし加熱されない空気が流される前記空
気通路の上部にベント吹出口とデフロスト吹出口を有
し、前記空気通路の流路途上であって前記ヒータコアの
近傍上部に一対のフット吹出口を有することを特徴とす
る。
【0014】このようにすれば、前記中間ドアは、フッ
トドアとなり、中央通路では中央ドア部により上方に流
れる空気を調整でき、側部では側部ドア部により上方に
流れる空気を反転させてフットダクトに取込むことがで
きる。
【0015】これによりフットダクトに空気を供給しな
いベントモード時及びデフロストモード時には、上方に
向けて流れる空気を不必要にさえぎることがないため、
風量を多くすることができる。
【0016】また、バイレベルモード時には、ベント吹
出口に供給する空気を中央ドア部が邪魔せずに流し、側
部では側部ドア部が空気を反転させてフットダクトに取
込むように夫々制御するため、ベント吹出口とフットダ
クトとの温度差を容易に調整することができる。
【0017】さらに、フット吹出口のコンパクト化を図
ることができ、温度調整のための不要な部品を削減で
き、製造コスト低減を図ることができる。
【0018】請求項4に記載の発明では、前記ユニット
ケースは、前記中央通路の外方であって一対のダクト間
に、冷風をベント吹出口に導くように形成されたフレッ
シュベント用の流路を有することを特徴とする。
【0019】このようにすれば、バイレベルモード時
に、ベント吹出口に供給する空気をより多量に流すこと
ができ、頭寒足熱のモードをより明確に体感させること
ができる。
【0020】請求項5に記載の発明では、前記中間ドア
は、前記フレッシュベント用の流路を流れる空気流を制
御する調整用ドア部を有することを特徴とする。
【0021】このようにすれば、バイレベルモード時
に、フットドアとともに調整ドア部が回動され、より上
下の差温をより明確に制御できることになる。
【0022】請求項6に記載の発明は、ユニットケース
に取入れた空気を下方に向けて流し、エバポレータによ
り冷却した後にUターンさせて上方に向けて流し、ヒー
タコアに導くように構成してなる自動車用空気調和装置
において、前記エバポレータを、冷媒出口が当該エバポ
レータの下方に位置するように傾斜して配置したことを
特徴とする。
【0023】このように、エバポレータの冷媒出口がエ
バポレータの下側に位置しているため、例えば冷媒に含
まれるコンプレッサ用オイルがエバポレータに溜まり難
くなり、オイル戻りが向上し、その結果、オイル量を削
減でき、空気調和装置の信頼性を向上することができ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しつつ説明する。
【0025】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1に係る自動車用空気調和装置の空調ユニットの概略
断面図であり、図2は図1に示すフットダクト及びフッ
トドアを示す分解斜視図である。
【0026】図1に示すように、本実施の形態1では、
ユニットケース10は、車室RとエンジンルームEとを
仕切るダッシュパネルDPの近傍であって、フロアパネ
ルFPの上部の車室内に設けられ、前方から取り入れた
空気を上方に向けて流す空気通路Dを有し、そして後
方、側方あるいは上方に吹き出すようになっている。こ
こに、前後方向とは、車両の前後方向であり、側方とは
車幅方向のことをいう。
【0027】ユニットケース10は、前方上方に、遠心
式多翼ファン11を有するファンスクロール12が設け
られ、この多翼ファン11により取込まれた空気は、フ
ァンスクロール12から下方に向けて吐出されるように
なっている。
【0028】ユニットケース10の下方には、冷房サイ
クルの1構成要素であるエバポレータ13が前方に向け
て下り傾斜するように配置され、このエバポレータ13
の下側には、Uターン流路14が設けられている。
【0029】したがって、エバポレータ13において、
当該エバポレータ13の内部を循環している冷媒と熱交
換して冷却された空気は、Uターン流路14でUターン
して上方に向けて流れるようになっている。なお、図中
「42,43」は、エバポレータ13のタンク部、「d
r 」はエバポレータから流出したドレン水を車室R内か
ら外部に排出するドレンパイプ、「M」は当該ユニット
ケース10全体を支持するメンバーであり、当該メンバ
ーMの両端は車体パネルに固着されている。
【0030】前記エバポレータ13の上部には、内部に
高温のエンジン冷却水が流通しているヒータコア17
と、当該ヒータコア17の側部に設けられたミックスド
ア16が設けられ、Uターン流路14でUターンし上方
に向けて流れる空気流が、ミックスドア16によりヒー
タコア17側と、これをバイパスするバイパス通路15
側に分岐されるようになっている。このミックスドア1
6の位置により上方に流れる空気流をバイパス通路16
側とヒータコア17側に配分し、ヒータコア17の下流
域に設けられたミックスチャンバ18でミックスし、所
定温度の空気流となるようにしている。
【0031】ユニットケース10の上方には、ガラスの
曇り除去を行うデフロスト吹出口Fd が開設され、この
デフロスト吹出口Fd の後方には、乗員の上半身に向け
て空気を吹き出して車室内の冷房を行うベント吹出口F
v が開設され、両者の間には、これらの切換えを行うベ
ント/デフドア20が設けられている。
【0032】図1に示すように、ユニットケース10の
背面側には、前記ベント吹出口Fv下方の背面壁10a
に凹部10bが形成され、この凹部10bを形成するこ
とにより生じる斜面を利用してフット吹出口Ff が設け
られている。
【0033】このフット吹出口Ff は、図2に示すよう
に、車幅方向に離間して一対設けられ、各フット吹出口
Ff には、それぞれフットダクト21が連設されてい
る。さらに詳述すれば、これらフットダクト21は、上
端に空気を取込む入口であるフット吹出口Ff が斜めに
開設され、前記凹部10bを補うように膨出部23が設
けられ、下端には、乗員の足下に空気を吹出す出口24
が形成されている。
【0034】そして、前記膨出部23の内側には、側壁
25が立設され、両フットダクト21,21の各側壁2
5,25間には空間、つまり、両側壁25,25の車幅
方向中央部に形成される空間には、エバポレータ13を
通過した空気が上方に流れる中央通路25aが形成され
ている。
【0035】一方、これら一対のフット吹出口Ff ,F
f 及び中央通路25aの上側には、フットドア26が設
けられている。なお、理解を容易にするため、図2で
は、フットダクト21の回転軸27の位置を仮想線で示
している。この回転軸27は、フット吹出口Ff ,Ff
との関係では、図2に示すように、背面壁10aの内側
でフット吹出口Ff ,Ff の上部に位置している。この
回転軸27の車幅方向中央には、側壁25,25の間で
揺動して上方に流れる空気(冷風)の量を調整する中央
ドア部28が設けられ、回転軸27の車幅方向両側に
は、上方に流れる空気(冷風及び温風)をフット吹出口
Ff ,Ff に導いたり、当該フット吹出口Ff ,Ff を
閉鎖する一対の側部ドア部29,29が設けられてい
る。中央ドア部28と両側部ドア部29,29とは、三
角形状の立片30,30を介して一体的に連結されてい
る。
【0036】次に、モード別に作用を説明する。
【0037】(1)デフロストモード デフロストモードは、図3に示すように、デフロスト吹
出口Fd から温風をフロントガラス内面に吹出すモード
であり、ベント/デフドア20がデフロスト吹出口Fd
のみを全開する位置、ミックスドア16がバイパス通路
15を全閉する位置に設定してある。
【0038】フットドア26は、図4に示すように(図
4のハッチングはデフロストモード時における中央ドア
部28及び側部ドア部29,29の位置を示す)、中央
ドア部28は、上部背面壁10aに当接した状態にあ
り、側部ドア部29,29は、フット吹出口Ff ,Ff
を全閉した状態にある。
【0039】多翼ファン11からエバポレータ13及び
Uターン路14を介して上方に流れる空気は、バイパス
通路15に入りヒータコア17により加温されて温風と
なって上昇し、デフロスト吹出口Fd からフロントガラ
ス内面に吹き出され、フロントガラスの曇りを晴らすこ
とになる。
【0040】(2)フットモード フットモードは、図5及び図6に示すように、フット吹
出口Ff から温風を乗員の足下に吹出すモードであり、
ミックスドア16がバイパス通路15を全閉する位置に
設定してある。
【0041】フットドア26は、図5及び図6に示すよ
うに(図6のハッチングはフットモード時における中央
ドア部28及び側部ドア部29,29の位置を示す)、
側部ドア部29,29は、フット吹出口Ff ,Ff を全
開した位置にあり、上部のデフロスト吹出口Fd 等への
温風の流れを遮断するようになっている。中央ドア部2
8は、背面壁10aから最も離間した位置にある。
【0042】多翼ファン11からエバポレータ13及び
Uターン路14を介して上方に流れる空気は、バイパス
通路15に入りヒータコア17により加温されて温風と
なって上方に流れ、側部ドア部29,29により反転さ
れてフット吹出口Ff ,Ffに入り、出口24,24よ
り乗員の足下に吹き出る。
【0043】(3)バイレベルモード バイレベルモードは、図7〜図10に示すように、ベン
ト吹出口Fv から乗員の上半身に向けて冷風を吹出すと
共にフット吹出口Ff ,Ff から乗員の足下に温風を吹
出して頭寒足熱型の空調を行うモードであり、ベント/
デフドア20は、ベント吹出口Fv を全開する位置、ミ
ックスドア16は、半開状態にセットされる。
【0044】フットドア26に関しては、図8〜図10
に示すように(図10のハッチングはバイレベルモード
時における中央ドア部28及び側部ドア部29,29の
位置を示す)、中央ドア部28は、図9に示すように、
半開のような状態にあって背面壁10aからある程度離
間しており、バイパス通路15を上方に流れる冷風を上
方に導きベント吹出口Fv から吹出すようになっている
一方、側部ドア部29,29は、図9に示すように、半
開から更に若干開いた状態にあり、ヒータコア17によ
り加温した温風をこの側部ドア部29,29により反転
させて両フット吹出口Ff ,Ff に取込む。
【0045】このバイレベルモード時において、フット
ドア26の揺動角を調整すれば、ベント吹出口Fv 及び
フット吹出口Ff ,Ff への空気の温度を調整すること
ができる。即ち、図8に示すように、車幅方向中央にお
いては、中央ドア部28の揺動角を調整することによ
り、冷風の量を制御でき、冷風だけでなく若干の温風も
ベント吹出口Fv に導くことができる一方、車幅方向両
側においては、図9に示すように、フット吹出口Ff ,
Ff に取込む温風の量を制御できる。
【0046】このようにフットドア26の揺動角を調整
するだけでベント吹出口Fv 及びフット吹出口Ff ,F
f での空気の温度を調整できるため、バイレベルモード
時における温度差調整を容易に行うことができる。
【0047】(4)ベントモード ベントモードは、乗員の上半身に冷風を吹出すモードで
あり、通常はエバポレータ13に冷媒が循環されると共
に、図11に示すように、ミックスドア16はヒータコ
ア17を全閉する位置、ベント/デフドア20は、ベン
ト吹出口Fv を全開する位置に設定してある。
【0048】フットドア26に関しては、図4に示すよ
うに(なお、ベントモード時におけるフットドア26の
位置はデフロストモード時と同じであり、ハッチングは
ベントモード時における中央ドア部28及び側部ドア部
29,29の位置を示す)、中央ドア部28は、背面壁
10aに当接した状態にあり、側部ドア部29,29
は、入口22,22を全閉した状態にある。
【0049】多翼ファン11からエバポレータ13及び
Uターン路14を介して上方に流れる空気は、バイパス
通路15に入り上昇し、ベント吹出口Fv からフロント
ガラス内面に吹き出る。なお、温度調節する場合には、
ミックスドア16を所望の位置にセットすれば、ヒータ
コア17により加温された後に、バイパス通路15より
上昇した冷風とミックスされ、所定の温度となってベン
ト吹出口Fv から吹き出される。
【0050】(実施の形態2)本実施の形態は、図12
に示すように、ユニットケース10の前記中央通路25
aの後方であって、一対のフットダクト21間に、前記
背面壁10aに沿って上下方向に延設された壁部材31
が設けられ、この壁部材31と背面壁10aとの間に、
冷風を直接ベント吹出口Fv に導くフレッシュベント用
の流路32が形成されたものである。
【0051】このフレッシュベント用の流路32は、前
述した頭寒足熱のバイレベルモード時に頭部をより一層
冷却したいときに使用するもので、当該通路32中に設
けられたフレッシュベントドア33を開放すれば、エバ
ポレータ13を通過した冷風が、バイパス通路15より
フレッシュベント流路32を通って直接ベント吹出口F
v に導くことができる。
【0052】(実施の形態3)本実施の形態は、図13
に示すように、ユニットケース10の車幅方向中央に、
フットドア26の中央ドア部28と背面壁10aとの間
に冷風バイパス流路34が形成され、しかもフットドア
26の回転軸27に対し反フットドア側に調整用ドア部
35が設けられたものである。
【0053】このようにすれば、前述したバイレベルモ
ード時に、フットドア26とともに調整ドア部35が回
動されることになる。したがって、例えば、図中フット
ドア26をある中間点より反時計方向に回動すれば、側
部ドア部29,29により温風を多量にフットダクト2
1に導入しやすくなり、逆に冷風バイパス流路34側は
調整用ドア部35により絞られることになるので、足元
の温風が増大することになる。また、時計方向にに回動
すれば、冷風過多の状態が得られることになる。これに
より上下の差温をより明確に付けることができることに
なる。
【0054】(実施の形態4)本実施の形態では、図1
4,図15に示すように、エバポレータ13のタンク部
42,43に設けられた冷媒の出口41を、例えば、水
平に設けられているフロアパネルFPに対して傾斜して
配置し、エバポレータ13の下方位置となるようによう
にしたものである。このエバポレータ13の傾斜角α
(図14)としては、エバポレータ13内のコンプレッ
サ用オイルが冷媒の出口41から効率よく排出できるも
のであれば、どの程度であっても良いが、実験によれ
ば、2000ccクラスの車両に搭載された自動車用空
気調和装置では、12度が好適である。
【0055】エバポレータ13は、偏平な多数の蒸発管
44の間に伝熱フィン45が介装されたもので、当該蒸
発管44の内部は、中央に形成された仕切り46により
U字状の通路が形成されている。そして、各蒸発管44
は開口端部が2つのタンク部42,43に連通され、下
方のタンク部42には中央に仕切り板47が設けられて
いる。
【0056】したがって、このエバポレータ13内にお
ける冷媒の流れは、図15に示すように、入口40から
下部タンク42の右半部に入り、ここに連通されている
蒸発管44の下段側右半部を通り、先端でUターンした
後に蒸発管44の上段側右半部を通って上部タンク43
に入り、この上部タンク43より蒸発管44の上段側左
半部及び下段側左半部を通った後、下部タンク42の左
半部に戻り、出口41から吐出される。
【0057】このエバポレータ13の冷媒の出入口4
0,41には、図15に示すように、一体型膨張弁48
が設けられ、この一体型膨張弁48に前記出入口40,
41が設けられている。なお、この一体型膨張弁48
は、出口側の冷媒の温度により入口側の冷媒の流量を制
御するようにしたものである。
【0058】本実施の形態4では、エバポレータ13の
冷媒の出口41がエバポレータ13の下側に位置してい
るため、例えば、冷媒に含まれるコンプレッサ潤滑用の
オイルは、内部に溜まることなく冷媒の出口41から円
滑に排出され、オイル戻りが向上し、コンプレッサの焼
き付き、異音や振動の発生等を防止し、またオイル量も
低減でき、自動車用空気調和装置の性能も向上すること
になる。
【0059】なお、本発明は、上述した実施の形態にさ
れることなく、特許請求の範囲内において、種々に改変
することができる。例えば、ファン11の取付位置を変
更しても良い。上記実施の形態では、ユニットの上部に
設けているが、側部に設けても良い。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明では、狭小なスペースのユニットケース内で取入れた
空気を途中で分配したり、また上方の吹出口から多量に
吹き出したい場合に、上方に向けて流れる空気の流れを
選別して流すとともに中央ドア部と側部ドア部により制
御する姿勢状態を適宜変更すれば、中央ドア部や側部ド
ア部が空気の流れを邪魔せずに、簡単に上方の吹出口か
ら多量に吹き出すことができると共に途中で側部吹出口
にも空気を分配することができる。
【0061】請求項2に記載の発明では、中間ドアの中
央ドア部と側部ドア部との間で風漏れが防止され、しか
も1枚のドアを動作させることにより確実な配風制御を
行なうことができる。
【0062】請求項3に記載の発明では、前記中間ドア
は、フットドアとなり、中央通路では中央ドア部により
上方に流れる空気を調整でき、側部では側部ドア部によ
り上方に流れる空気を反転させてフットダクトに取込む
ことができる。
【0063】これによりフットダクトに空気を供給しな
いベントモード時及びデフロストモード時には、上方に
向けて流れる空気を不必要にさえぎることがないため、
風量を多くすることができる。
【0064】また、バイレベルモード時には、ベント吹
出口に供給する空気を中央ドア部が邪魔せずに流し、側
部では側部ドア部が空気を反転させてフットダクトに取
込むように夫々制御するため、ベント吹出口とフットダ
クトとの温度差を容易に調整することができる。
【0065】さらに、フット吹出口のコンパクト化を図
ることができ、温度調整のための不要な部品を削減で
き、製造コスト低減を図ることができる。
【0066】請求項4に記載の発明では、バイレベルモ
ード時に、ベント吹出口に供給する空気をより多量に流
すことができ、頭寒足熱のモードをより明確に体感させ
ることができる。
【0067】請求項5に記載の発明では、バイレベルモ
ード時に、フットドアとともに調整ドア部が回動され、
より上下の差温をより明確に制御できることになる。
【0068】請求項6に記載の発明は、冷媒に含まれる
コンプレッサ用オイルがエバポレータに溜まり難くな
り、オイル戻りが向上し、その結果、オイル量を削減で
き、空気調和装置の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の概略断面図である。
【図2】 同実施の形態1のフットダクト及びフットド
アを示す分解斜視図である。
【図3】 同実施の形態1のデフロストモード時におけ
る概略断面図である。
【図4】 同実施の形態1のデフロストモード時におけ
るフットダクト部分の概略斜視図である。
【図5】 同実施の形態1のフットモード時における概
略断面図である。
【図6】 同実施の形態1のフットモード時におけるフ
ットダクト部分の概略斜視図である。
【図7】 同実施の形態1のバイレベルモード時におけ
る概略断面図である。
【図8】 同実施の形態1のバイレベルモード時におけ
る車幅方向中央の概略断面図である。
【図9】 同実施の形態1のバイレベルモード時におけ
る車幅方向側部の概略断面図である。
【図10】 同実施の形態1のバイレベルモード時にお
けるフットダクト部分の概略斜視図である。
【図11】 前記実施の形態1のベントモード時におけ
る概略断面図である。
【図12】 本発明の実施の形態2の概略断面図であ
る。
【図13】 本発明の実施の形態3の概略断面図であ
る。
【図14】 本発明の実施の形態4の概略断面図であ
る。
【図15】 図14に示すエバポレータの斜視図であ
る。
【図16】 従来例の空調ユニットの概略断面図であ
る。
【図17】 他の従来例の空調ユニットの概略断面図で
ある。
【符号の説明】
10…ユニットケース、 13…エバポレータ、 17…ヒータコア、 22…入口、 24…出口、 25a…中央通路、 26…中間ドア(フットドア)、 28…中央ドア部、 29…側部ドア部、 30…立片、 32…フレッシュベント用の流路、 35…調整用ドア部、 41…冷媒出口 D…空気通路、 Fd …デフロスト吹出口、 Fv …ベント吹出口、 Ff …フット吹出口。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取入れた空気を上方に向けて流す空気通
    路(D)を有するユニットケース(10)と、前記空気通路
    (D)の上部に開設された上部吹出口(Fv 又はFd) と、前
    記空気通路(D)の流路途上の側部に設けられた一対の側
    部吹出口(Ff)と、当該側部吹出口(Ff)にそれぞれ連設さ
    れた一対のダクト(21,21) と、前記空気通路(D)を上方
    に向けて流れる空気流を側部吹出口(Ff)に導いたり開閉
    する中間ドア(26)とを有する自動車用空気調和装置にお
    いて、 前記空気通路(D)の一部を前記一対のダクト(21,21) に
    より区画することにより中央通路(25a)を形成し、前記
    中間ドア(26)は、当該中央通路(25a)を上方に向けて流
    れる空気を調整する中央ドア部(28)と、当該中央ドア部
    (28)の両側に設けられ、前記側部吹出口(Ff)を開閉する
    側部ドア部(29,29) とを有し、当該側部ドア部(29,29)
    は、前記中央通路(25a)上の中央ドア部(28)より前記空
    気通路(D)側に突出し、当該空気通路(D)を流れる空気
    流を反転させて前記側部吹出口(Ff)に導くことができる
    ようにしたことを特徴とする自動車用空気調和装置。
  2. 【請求項2】 前記中間ドア(26)は、前記中央ドア部(2
    8)と側部ドア部(29,29) とを立片(30,30)を介して一体
    的に連結したことを特徴とする請求項1に記載の自動車
    用空気調和装置。
  3. 【請求項3】 前記ユニットケース(10)は、前記空気通
    路(D)にヒータコア(17)により加熱された空気と当該ヒ
    ータコア(17)をバイパスした空気が流され、当該空気通
    路(D)の上部吹出口をベント吹出口(Fv)とデフロスト吹
    出口(Fd)とし、前記側部吹出口を前記ヒータコア(17)の
    近傍上部に設けられた一対のフット吹出口(Ff)としたこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用空気調
    和装置。
  4. 【請求項4】 前記ユニットケース(10)は、前記中央通
    路(25a)の外方であって一対のダクト(21,21) 間に、冷
    風をベント吹出口(Fv)に導くように形成されたフレッシ
    ュベント用の流路(32)を有することを特徴とする請求項
    3に記載の自動車用空気調和装置。
  5. 【請求項5】 前記中間ドア(26)は、前記フレッシュベ
    ント用の流路(32)を流れる空気流を制御する調整用ドア
    部(35)を有することを特徴とする請求項4に記載の自動
    車用空気調和装置。
  6. 【請求項6】 ユニットケース(10)に取入れた空気を下
    方に向けて流し、エバポレータ(13)により冷却した後に
    Uターンさせて上方に向けて流し、ヒータコア(17)に導
    くように構成してなる自動車用空気調和装置において、 前記エバポレータ(13)を、冷媒出口(41)が当該エバポレ
    ータ(13)の下方に位置するように傾斜して配置したこと
    を特徴とする自動車用空気調和装置。
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