JPH10250345A - 自動車用空調ユニットおよび空気調和装置 - Google Patents

自動車用空調ユニットおよび空気調和装置

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JPH10250345A
JPH10250345A JP7904897A JP7904897A JPH10250345A JP H10250345 A JPH10250345 A JP H10250345A JP 7904897 A JP7904897 A JP 7904897A JP 7904897 A JP7904897 A JP 7904897A JP H10250345 A JPH10250345 A JP H10250345A
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JP
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air
vehicle
heater core
conditioning unit
air conditioning
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JP7904897A
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Yoshinobu Taihichi
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Marelli Corp
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Calsonic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両前後方向の寸法が小さく、しかもミックス
ドアの操作力を減少させることができる「自動車用空調
ユニットおよび自動車用空気調和装置」を提供する。 【解決手段】エバポレータ32およびヒータコア33
が、エバポレータを車両前側に、ヒータコアを車両後側
にして、かつそれぞれの空気通過面32a,33aを略
車両前後方向に向けて配置され、ヒータコアの近傍にバ
イパス路35が形成された自動車用空調ユニット30で
あって、エバポレータ32とヒータコア33との間に、
ヒータコアへ流下する空気量を制御する第1のバタフラ
イ状ミックスドア34aと、バイパス路へ流下する空気
量を制御する第2のバタフライ状ミックスドア34bと
が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用空気調和
装置に関し、特にエバポレータ(凝縮器、冷却用熱交換
器)とヒータコア(加熱用熱交換器)とが一体ユニット
内に配置された縦型一体エアコンに関する。
【0002】
【従来の技術】クーラ装着率の向上を背景として、特に
乗用車系空気調和装置においては、エバポレータとヒー
タコアとを一つのユニットに収納し、従来のクーラユニ
ットを廃止することが検討されている。インテークユニ
ット、クーラユニットおよびヒータユニットが、車両の
左右方向に横一列に配置される従来の横型エアコンに対
し、この種の自動車用空気調和装置は、縦型一体エアコ
ンと称されることが少なくない。
【0003】クーラユニットとヒータユニットとを一つ
のユニットにまとめることで、車室内の足元スペースが
拡大するだけでなく、ユニットを一体化することによる
材料、製造および組付コストの低減が図られる。
【0004】従来の縦型一体エアコンとしては、エバポ
レータとヒータコアとを略直立させて車両の前後方向に
配置したもの(例えば、実開昭57−5,318号公報
参照)や、エバポレータとヒータコアとを略水平にして
車両の上下方向に配置したもの(例えば、特開平8−1
04,129号公報参照)が知られている。
【0005】前者のエアコンは、図6に示すように、空
調ユニットケーシング31に、エバ32とヒータコア3
3とが略直立状態で設けられており、インテークユニッ
トからの取入空気は、車両前方に位置する入口40から
ケーシング31内へ導入される。また、エバポレータ3
2とヒータコア33との間にはミックスドア34a、サ
ブミックスドア34bとバイパス路35とが設けられ、
バイパス路35の上側にベント吹出口37とデフロスト
吹出口38とフット吹出口39とが形成されている。
【0006】このエアコンでは、入口40から導入され
た空気は、エバポレータ32、ヒータコア33の順に車
両後方へ向かって流れることになる。なお、「37D」
はベントドア、「38D」はデフドア、「39D」はフ
ットドアである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の縦型一体エアコンでは、ミックスドア34aの回動
範囲を確保するために、図6に示す寸法Aが必然的に大
きくなるという問題がある。この種の空調ユニット30
は、図1に示す室内中央のセンターコンソールCCに搭
載されるので、車両前後方向の寸法規制が最も厳しく、
空調ユニット30の前後方向の寸法を極力小さくするこ
とが重要な課題となっている。
【0008】また、従来の縦型一体エアコンでは、イン
テークユニットからの風量を大きくすると、ミックスド
ア34aが受風することにより、当該ドア34aの操作
力も大きくなるという問題もある。このため、オートエ
アコンでは出力トルクの大きいアクチュエータを使用し
なければならず、またマニュアルエアコンではレバーの
操作が重くなるという不具合がある。
【0009】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、車両前後方向の寸法が小さ
く、しかもミックスドアの操作力を減少させることがで
きる縦型一体エアコンを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の自動車用空調ユニットは、エバポレ
ータおよびヒータコアが、前記エバポレータを車両前側
に前記ヒータコアを車両後側にして、かつそれぞれの空
気通過面を略前後方向にして配置され、前記ヒータコア
の近傍に当該ヒータコアを迂回するバイパス路(35)
が形成された自動車用空調ユニットにおいて、前記エバ
ポレータと前記ヒータコアとの間に、前記ヒータコアへ
流下する空気量を制御する第1のバタフライ状ミックス
ドアと、前記バイパス路へ流下する空気量を制御する第
2のバタフライ状ミックスドアとが設けられていること
を特徴とする。
【0011】この請求項1記載の自動車用空調ユニット
では、エバポレータとヒータコアとの間に設けられるミ
ックスドアが、第1のミックスドアと第2のミックスド
アとに二分割されているので、回動に必要な範囲が小さ
くて済み、しかもバタフライ状ドアによって構成されて
いるので、さらに回動範囲が小さくて済む。したがっ
て、エバポレータとヒータコアとの間の寸法を短く設定
することができ、その結果、車両前後方向に短い空調ユ
ニットを提供することができる。
【0012】また、請求項1記載の自動車用空調ユニッ
トでは、ミックスドアがバタフライ状ドアにより構成さ
れているので、受風によって一方のドア片に抗力が作用
しても、この風は他方のドア片に対しては追い風となる
ので、ドアの回動に必要な操作力が小さくなる。
【0013】請求項1記載の自動車用空調ユニットにお
いて、空調ユニット内へ導入される空気の入口の設定位
置は特に限定されないが、請求項2記載の自動車用空調
ユニットは、前記エバポレータの車両前側に、取入空気
の入口が形成されていることを特徴とする。
【0014】こうすることで、空調ユニット内の空気流
路が車両前側から後側へ直線状に形成されるので、通気
抵抗の小さい空調ユニットを提供することができる。ま
た、請求項1記載の自動車用空調ユニットにて車両前後
方向の寸法が小さくできるので、エバポレータの車両前
側に通気抵抗を十分小さくし得る広い入口が設定でき
る。
【0015】請求項1または2記載の自動車用空調ユニ
ットにおいて、冷風と温風とを混合するためのエアミッ
クスチャンバの設定位置は特に限定されないが、請求項
3記載の自動車用空調ユニットは、前記ヒータコアの車
両上側にエアミックスチャンバが形成され、前記ヒータ
コアの背面側に当該ヒータコアを通過した空気を前記エ
アミックスチャンバへ案内する案内壁が形成されている
ことを特徴とする。
【0016】自動車用ヒータコアは、エバポレータより
も小さいのが一般的であることから、これらエバポレー
タとヒータコアとを底面を揃えて略直立状態で並べる
と、ヒータコアの車両上側にスペースができる。請求項
3記載の自動車用空調ユニットでは、このスペースを利
用し、ここにエアミックスチャンバを形成する。ただ
し、ヒータコアを通過した温風を上方に位置するエアミ
ックスチャンバに案内する必要があるため、ヒータコア
の背面に案内壁を形成する。
【0017】こうすることで、スペースの有効利用が図
られて小型の空調ユニットが提供されるだけでなく、エ
バポレータを通過して車両後側へ直線状に流下した冷風
と、ヒータコアを通過して車両上側へ上昇した温風とが
略直角に衝突することとなるので、両者の混合性が著し
く高まることとなる。
【0018】請求項1〜3の何れかに記載の自動車用空
調ユニットにおいて、吹出口の設定位置は特に限定され
ないが、請求項4記載の自動車用空調ユニットは、前記
エアミックスチャンバの車両上側に、ベント吹出口とデ
フロスト吹出口とが形成されていることを特徴とする。
【0019】既述したように、この自動車用空調ユニッ
トは、インストルメントパネルのセンターコンソール付
近に搭載されるので、ベントグリルに接続されるベント
吹出口と、デフロストグリルに接続されるデフロスト吹
出口は、インストルメントパネルの直近にあることが望
ましいとされる。このため、請求項4記載の自動車用空
調ユニットでは、ベント吹出口とデフロスト吹出口とを
エアミックスチャンバの車両上側に形成することとし、
これにより各グリルへ至るダクトを極力短くすることが
できる。
【0020】請求項3または4記載の自動車用空調ユニ
ットにおいて、フット吹出口の設定位置は特に限定され
ないが、請求項5記載の自動車用空調ユニットは、前記
案内壁の背面側に、前記エアミックスチャンバからの空
気を空調ユニットケーシングの底側へ案内するフット吹
出ダクトが一体的に形成され、その先端にフット吹出口
が形成されていることを特徴とする。
【0021】フット吹出口からの空気(温風)は、乗員
の足下に供給されるべきものであるため、エアミックス
チャンバとを接続するダクトを空調ユニットケーシング
に一体成形することで、従来必要とされていた別部品の
フットダクトを省略することができる。
【0022】請求項1〜5記載の自動車用空調ユニット
と、送風機を有するインテークユニットとを組み合わ
せ、これらを車両左右方向に沿って配置することで、上
述した作用効果を発揮できる自動車用空気調和装置が提
供される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の自動車用空気調和装
置の搭載状態を示す斜視図、図2は本発明の自動車用空
調ユニットの実施形態を示す縦断面図である。
【0024】図1に示すように、本実施形態の自動車用
空気調和装置100は、インテークユニット10および
空調ユニット30からなり、それぞれインテークユニッ
トケーシング11、空調ユニットケーシング31を有
し、これらがダクト(図示省略)で接続されている。こ
れらのユニット10,30は、車両のインストルメント
パネルIP内であってダッシュパネルDPに沿って左右
方向に搭載される。特に限定されないが、インテークユ
ニット10は、助手席の足元に位置するインストルメン
トパネルIPの奥に取り付けられ、空調ユニット30
は、車両中央に位置するセンターコンソールCCの奥に
取り付けられる。なお、左ハンドル車では、図1と左右
対称に搭載される。
【0025】インテークユニットケーシング11には、
車室外の空気を取り入れるための外気取入口12と、室
内空気を循環させるための内気取入口13とが形成され
ている。内気取入口13は、インテークユニットケース
11に直接開口形成されているが、外気取入口12は、
車体のカウルパネルに開口形成された取入口とエアダク
ト(何れも図示しない。)を介して連通されている。
【0026】図示はしないが、インテークユニットケー
ス11には、インテークドアが回動自在に設けられてお
り、外気取入口12を全閉する位置(内気循環モード)
と内気取入口13を全閉する位置(外気取入モード)と
の間を回動し、必要に応じてその中間位置(内外気取入
モード)でも停止する。このインテークドアの回動動作
は、インテークユニットケース11に取り付けられたイ
ンテークドアアクチュエータあるいは手動ワイヤによっ
てなされる。また、内気および/または外気の取り入れ
は、ファンモータによって回転するファンにより行われ
る。
【0027】図2に示すように、空調ユニットケーシン
グ31には、インテークユニット10からダクトを介し
て送風された空気の入口40が、ケーシング31の側面
の車両前側に形成されている。なお、図2は、図1にお
いて助手席側から空調ユニット30を見たときの縦断面
図である。
【0028】この入口40に近接して、取入空気を冷却
するためのエバポレータ32が、略直立し、かつ空気通
過面32aを車両前後方向に向けて設けられている。こ
のエバポレータ32は、これとコンプレッサ、コンデン
サ(蒸発器)、膨張弁およびリキッドタンク等を冷媒配
管で接続して構成される冷房サイクルの一要素となる。
また、コンプレッサ、コンデンサ、リキッドタンクなど
の主要部品はエンジンルーム内に設けられているので、
これらとエバポレータ32とは、冷媒配管によりダッシ
ュパネルDPを貫通して接続される。なお冷房サイクル
の運転および停止は、車室内のインストルメントパネル
IPに設けられたコントロールパネルのエアコンスイッ
チにより行われる。
【0029】空調ユニットケース31の上記エバポレー
タ32の車両後側には、ヒータコア33がバイパス路3
5を形成するように略直立して設けられている。このヒ
ータコア33も、その空気の通過面33aを車両前後方
向に向けて配設されている。ヒータコア33には、車両
のエンジン冷却水が循環し、このエンジン冷却水と空気
との熱交換によって当該空気が加熱される。
【0030】本実施形態の空調ユニット30では、エバ
ポレータ32とヒータコア33との間に、2枚のバラフ
ライ状ミックスドア34a,34bが設けられている。
バタフライ状ドアとは、通路の略中央に回動軸を有し、
この回動軸の両側にドア片がそれぞれ形成された蝶形状
のドアである。回動軸から両側に同じ寸法のドア片が形
成される必要はないが、後述するドアの操作力の低減効
果を考慮すれば、両側のドア片は略同一寸法であること
が望ましい。
【0031】車両下側に位置する第1のミックスドア3
4aは、ヒータコア33へ流下する空気量を制御するの
に対し、車両上側に位置する第2のミックスドア34b
は、バイパス路へ流下する空気量を制御する。
【0032】これら2枚のミックスドア34a,34b
は、機械的(例えばリンク機構)あるいは電気的(例え
ばアクチュエータモータとコントローラ)に連動して回
動され、これによりヒータコア33を通過する空気量と
バイパス路35を通過する空気量との比率が調節され
る。なお、ミックスドア34a,34bの全開位置は、
通路に対してドア片が平行となる位置であり、これに対
して全閉位置は、通路を閉塞する位置、通常は通路に対
してドア片が直角となる位置である。
【0033】本実施形態の空調ユニット30では、エバ
ポレータ32とヒータコア33との間に設けられるミッ
クスドアが、まず第1のミックスドア34aと第2のミ
ックスドア34bとに二分割されているので、回動に必
要な範囲が小さくて済む。これに加えて、本実施形態の
空調ユニット30では、ミックスドアが、バタフライ状
ドアによって構成されているので、回動範囲がさらに小
さくて済む。したがって、エバポレータ32とヒータコ
ア33との間の寸法A(図6参照)を短く設定すること
ができ、その結果、車両前後方向に短い空調ユニット3
0を提供することができる。
【0034】また、本実施形態の空調ユニット30で
は、ミックスドア34a,34bがバタフライ状ドアに
より構成されているので、受風によって一方のドア片に
抗力が作用しても、この風は他方のドア片に対しては追
い風となるので、ドアの回動に必要な操作力が小さくな
る。
【0035】本実施形態の空調ユニット30は、インテ
ークユニット10から送風された空気を上述したエバポ
レータ32で冷却したのち、上記ヒータコア33で温調
するとともに、車室内に対して所望の吹出口から調和空
気を配風する機能を有している。このために、空調ユニ
ットケース31のヒータコア33の車両上側には、エア
ミックスチャンバCが形成され、さらにヒータコア33
を通過した温風を当該エアミックスチャンバCに案内す
るための案内壁41が、ヒータコア33の背面に形成さ
れている。
【0036】また、エアミックスチャンバCには、ベン
ト吹出口37、デフロスト吹出口38が形成されてい
る。ベント吹出口37は、エアダクトを介してあるいは
直接、車室内のインストルメントパネルIPの前面に設
けられたベントグリルに連通され、調和空気を主として
乗員の上半身に向かって吹き出す。
【0037】デフロスト吹出口38は、エアダクトを介
してあるいは直接、インストルメントパネルIPの上面
に設けられたデフロストグリルに連通され、低湿度空気
または温風などをフロントガラス内面に向かって吹き出
し、曇りを晴らす。
【0038】一方、フット吹出口39は、空調ユニット
ケース31のエアミックスチャンバCから下方に延在さ
れたフット吹出ダクト42を介して車室内の乗員の足下
で開口し、主として温風を乗員の足下に向かって吹き出
す。本実施形態のフット吹出ダクト42は、空調ユニッ
トケーシング31に一体成形されている。
【0039】ベント吹出口37、デフロスト吹出口38
には、ベントドア37D、デフドア38Dが設けられ、
それぞれの吹出口を開閉する。また、フット吹出ダクト
42内にはフットドア39Dが設けられ、フット吹出ダ
クト42、ひいてはフット吹出口を開閉する。
【0040】これらのドア37D,38D,39Dは、
リンク機構等を介してモードドアアクチュエータあるい
は手動ワイヤにより動作する。つまり、ベントモード、
デフロストモード、バイレベルモード、フットモード等
の各種吹出モードの選択によって、3つのドア37D,
38D,39Dの開閉の組み合わせにしたがって、これ
らのドアが動作する。
【0041】例えば、バイレベルモードでは、ベント吹
出口37およびフット吹出口39をそれぞれ半開とし、
ベント吹出口37からは冷風をフット吹出口39からは
温風を吹き出し、いわゆる頭寒足熱型の温調を行う。
【0042】次に作用を説明する。図3はフルクールモ
ード、図4はフルホットモード、図5は温調モードにお
ける空気流をそれぞれ示している。
【0043】まず、フルクールモードにおいては、図3
に示すように、デフロスト吹出口38およびフット吹出
口39を全閉とし、ベント吹出口37を全開とする。ま
た、第1のミックスドア34aはヒータコア33を全閉
とし、第2のミックスドア34bはバイパス路35を全
開とする。
【0044】こうすることで、インテークユニット10
から入口40へ導入された取入空気は、エバポレータ3
2の空気通過面32aを通過しながら、車両後側へ向か
って流れ、第2のミックスドア34bの両ドア片に沿っ
てバイパス路35に至り、そのままベント吹出口37に
流れ込む。
【0045】このように、フルクールモードにおいて
は、入口40からベント吹出口37に至る空気流路がほ
ぼ直線状に形成されているので、通気抵抗がきわめて小
さく、大風量の冷風を室内へ供給することができる。ま
た、第2のミックスドア34bをバタフライ状ドアで構
成することにより、ここを通過する冷風をベント吹出口
37へ偏向させることができるので、通気抵抗の低減が
より助長される。
【0046】フルホットモードにおいては、図4に示す
ように、デフロスト吹出口38およびベント吹出口37
を全閉とし、フット吹出口39を全開とする。また、第
1のミックスドア34aは全開とし、第2のミックスド
ア34bは全閉とする。なお、冷房サイクルは通常OF
Fとする。
【0047】こうすることで、インテークユニット10
から入口40へ導入された取入空気は、エバポレータ3
2の空気通過面32aを通過しながら、車両後側へ向か
って流れ、第1のミックスドア34aの両ドア片に沿っ
てヒータコア33に導かれる。このヒータコア33の空
気通過面33aを通った空気(温風)は、案内壁41に
よって滑らかに上昇し、エアミックスチャンバCからフ
ット吹出ダクト42を通ってフット吹出口39に至る。
【0048】このように、フルホットモードにおいて
は、ヒータコア33を通過した温風は案内壁41および
フット吹出ダクト42に適切に導かれ、しかも、ヒータ
コア33を通過した温風は自然上昇をもともなうので、
入口40からフット吹出口39に至る空気流路が蛇行し
て形成されていても、通気抵抗を抑制できる。また、第
1のミックスドア34aをバタフライ状ドアで構成する
ことにより、ここを通過する空気をヒータコア33の空
気通過面33aに均等に偏向させることができるので、
熱交換効率が向上することにもなる。
【0049】一方、中間温度の空気を供給する温調モー
ドであってバイレベルモードにおいては、図5に示すよ
うに、デフロスト吹出口38を全閉とし、ベント吹出口
37およびフット吹出口39を半開とする。また、第1
および第2のミックスドア34a,34bはそれぞれ略
中間位置とする。
【0050】こうすると、インテークユニット10から
入口40へ導入された取入空気は、エバポレータ32の
空気通過面32aを通過しながら、車両後側へ向かって
流れるが、ここで、第1のミックスドア34aと第2の
ミックスドア34bとで、ヒータコア33に導かれる空
気とバイパス路35に導かれる空気とに分岐する。
【0051】バイパス路35側へ分岐した冷風は、ヒー
タコア33を通過し、案内壁41に沿って上昇してきた
温風と、エアミックスチャンバCにて衝突する。これに
より混合されて適切な温度となったのち、ベント吹出口
37に流れ込み、乗員の上半身に適当な温度となった空
気が供給される。また、ヒータコア33を通過して上昇
した温風の一部は、そのままフット吹出ダクト42へ流
れ込み、ベント吹出ダクトよりも高温の空気がフット吹
出口39から乗員の足下へ供給される。
【0052】このように、温調モードにおいては、バイ
パス路35を通過した冷風と、ヒータコア33を通過し
て上昇してきた温風とが、略直角方向に衝突するので、
混合性が高まり、頭寒足熱の違和感が抑制できる。
【0053】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、エバ
ポレータとヒータコアとの間の寸法を短く設定すること
ができ、その結果、車両前後方向に短い空調ユニットを
提供することができる。
【0055】また、受風によって一方のドア面に抗力が
作用しても、この風は他方のドア面に対しては追い風と
なるので、ドアの回動に必要な操作力が小さくなり、そ
の結果、オートエアコンではアクチュエータの能力アッ
プが不要となり、マニュアルエアコンではレバーの操作
力が小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用空気調和装置の搭載状態を示
す斜視図である。
【図2】本発明の自動車用空調ユニットの実施形態を示
す縦断面図である。
【図3】図2の空調ユニットのフルクールモードを示す
縦断面図である。
【図4】図2の空調ユニットのフルホットモードを示す
縦断面図である。
【図5】図2の空調ユニットの温調モードを示す縦断面
図である。
【図6】従来の縦型一体空調ユニットを示す縦断面図で
ある。
【符号の説明】
10…インテークユニット 30…空調ユニット 31…ケーシング 32…エバポレータ 32a…空気通過面 33…ヒータコア 33a…空気通過面 34a…第1のバラフライ状ミックスドア 34b…第2のバラフライ状ミックスドア 35…バイパス路 37…ベント吹出口 38…デフロスト吹出口 39…フット吹出口 40…入口 41…案内壁 42…フット吹出ダクト C…エアミックスチャンバ IP…インストルメントパネル CC…センターコンソール DP…ダッシュパネル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エバポレータ(32)およびヒータコア
    (33)が、前記エバポレータを車両前側に前記ヒータ
    コアを車両後側にして、かつそれぞれの空気通過面(3
    2a,33a)を略車両前後方向に向けて配置され、前
    記ヒータコアの近傍に当該ヒータコアを迂回するバイパ
    ス路(35)が形成された自動車用空調ユニット(3
    0)において、 前記エバポレータ(32)と前記ヒータコア(33)と
    の間に、前記ヒータコアへ流下する空気量を制御する第
    1のバタフライ状ミックスドア(34a)と、前記バイ
    パス路へ流下する空気量を制御する第2のバタフライ状
    ミックスドア(34b)とが設けられていることを特徴
    とする自動車用空調ユニット。
  2. 【請求項2】前記エバポレータ(32)の車両前側に、
    取入空気の入口(40)が形成されていることを特徴と
    する請求項1記載の自動車用空調ユニット。
  3. 【請求項3】前記ヒータコア(33)の車両上側にエア
    ミックスチャンバ(C)が形成され、前記ヒータコア
    (33)の背面側に当該ヒータコアを通過した空気を前
    記エアミックスチャンバへ案内する案内壁(41)が形
    成されていることを特徴とする請求項1または2記載の
    自動車用空調ユニット。
  4. 【請求項4】前記エアミックスチャンバ(C)の車両上
    側に、ベント吹出口(37)とデフロスト吹出口(3
    8)とが形成されていることを特徴とする請求項1〜3
    の何れかに記載の自動車用空調ユニット。
  5. 【請求項5】前記案内壁(41)の背面側に、前記エア
    ミックスチャンバ(C)からの空気を空調ユニットケー
    シング(31)の底側へ案内するフット吹出ダクト(4
    2)が一体的に形成され、その先端にフット吹出口(3
    9)が形成されていることを特徴とする請求項3または
    4記載の自動車用空調ユニット。
  6. 【請求項6】請求項1〜5の何れかに記載の自動車用空
    調ユニット(30)と、送風機を有するインテークユニ
    ット(10)とが、車両左右方向に沿って配置された自
    動車用空気調和装置。
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