JPH09188123A - 自動車用空気調和装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置

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JPH09188123A
JPH09188123A JP35436495A JP35436495A JPH09188123A JP H09188123 A JPH09188123 A JP H09188123A JP 35436495 A JP35436495 A JP 35436495A JP 35436495 A JP35436495 A JP 35436495A JP H09188123 A JPH09188123 A JP H09188123A
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JP
Japan
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air
heater core
evaporator
fan
unit
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Withdrawn
Application number
JP35436495A
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English (en)
Inventor
Masayuki Kogure
正幸 小暮
Mayumi Kasahara
真弓 笠原
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユニット全体を小型化し、加えて通気抵抗の
低減や熱交換効率を高めた自動車用空気調和装置を提供
する。 【解決手段】 空気を冷却するエバポレータ33と、空
気を加熱するヒータコア34とを1つのユニットケース
30内に収納するにあたり、エバポレータ33とヒータ
コア34とを横置きに傾斜させ、かつ上下方向にその一
部を重ねて配置する。ファン31は、ユニットケース3
0の上部に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、エバポレータおよ
びヒータコアを備えた自動車用空気調和装置に関し、特
に、車両の上下、左右及び前後方向にコンパクトなもの
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用空気調和装置は、外気又
は内気を取入れるファンと、空気を冷却するエバポレー
タと、空気を加熱するヒータコアとを有しているが、フ
ァンはインテークユニットに、エバポレータはクーラユ
ニットに、ヒータコアはヒータユニットにそれぞれ収納
され、これらインテークユニット、クーラユニット及び
ヒータユニットが、この順に、車両の左右方向に直列的
に接続されている。
【0003】ところが、ファン、エバポレータ及びヒー
タコアをそれぞれ別個のユニットケースに収納して直列
に接続すると、車両の左右方向に大きな設置スペースを
必要とし、また、3つのユニットケースが別個に必要と
なるため、部品点数が多く、コスト的にも不利である。
【0004】このため、ファン、エバポレータ及びヒー
タコアを1つのユニットケース内に収納し、小型化及び
低コスト化を図ることが試みられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように1つのユニ
ットケース内にエバポレータ等を収納する場合、一般的
にエバポレータやヒータコアの形状は、空気の通過方向
が薄く、空気の通過面が正方形に近い長方形の直方体で
あるため、これらをユニットケース内でレイアウトする
には、エバポレータとヒータコアとを空気の通過面が水
平になるように互いに上下に重ね(以下、横置きともい
う)、車両の上下方向にユニットケースを薄くする方
法、又はエバポレータとヒータコアとを空気の通過面が
鉛直になるように互いに前後に重ね(以下、縦置きとも
いう)、車両の前後方向にユニットケースを薄くする方
法等が考えられる。
【0006】しかしながら、エバポレータ及びヒータコ
アを横置き又は縦置きの何れに配置しても、横置きの場
合には車両の前後方向の長さが長くなり、縦置きの場合
には車両の上下方向の長さが長くなるという問題が残
り、ユニット全体を小型化することはできなかった。
【0007】また、自動車用空気調和装置を設計する場
合には、レイアウトの問題を解消する以前の問題とし
て、適切な調和空気を供給するという本来的な機能を発
揮させる必要があり、例えば取り入れ空気がエバポレー
タやヒータコアの全面を均一に通過させたり、ユニット
ケース内の通気抵抗を最小限にするための配置が必要不
可欠となる。
【0008】本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決
するためになされたものであり、ユニット全体を小型化
するとともに部品点数を削減し、加えて通気抵抗の低減
や熱交換効率を高めた自動車用空気調和装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、空気を冷却するエバポレ
ータと、空気を加熱するヒータコアとを1つのユニット
ケース内に収納し、該ユニットケースの上部から取り入
れた空気をユニットケースの下部でUターンさせ、ユニ
ットケースの上部から車室内に調和空気を供給する自動
車用空気調和装置において、前記エバポレータとヒータ
コアとを横置きに傾斜させ、かつ上下方向にその一部を
重ねて配置したことを特徴とする。請求項2に記載の発
明は、ユニットケースの上部にファンが設けられている
ことを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1に記載の発明は、エバポレータとヒー
タコアとを横置きに傾斜させ、かつ上下方向にその一部
を重ねて配置しているので、エバポレータおよびヒータ
コアを横置き又は縦置きに配置した従来の空調ユニット
に比べると、車両の左右方向のみならず、車両上下方向
及び車両前後方向に対しても省スペース化を達成するこ
とができる。このため、空調ユニット全体の小型化を図
ることができ、当該空調ユニットを車室内中央部の計器
盤内部にコンパクトに収納できる。また、ユニットケー
スの上部から取り入れた空気をユニットケースの下部で
Uターンさせ、ユニットケースの上部から車室内に調和
空気を供給するという全体的な空気の流れを有し、この
空気の流れの中に、エバポレータとヒータコアとを傾斜
させ、かつ上下方向にその一部を重ねて配置しているの
で、空調性能の点においても、空気がエバポレータ及び
ヒータコアに効率的かつ均一に当たることになる。請求
項2に記載の発明は、ユニットケースの上部にファンが
設けられているので、ファン、エバポレータ及びヒータ
コアが1つのユニットに収納され、よりコンパクトな、
しかも取付性に優れたものとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0012】(発明の実施の形態1)図1は本発明の実
施の形態1に係る自動車用空気調和装置の空調ユニット
を示す断面図であって、ベントモード時を示す断面図、
図2は同空調ユニットのバイレベルモード時を示す断面
図、図3は同空調ユニットのフットモード時を示す断面
図、図4は同空調ユニットのデフロストモード時を示す
断面図である。
【0013】本実施の形態1に係る自動車用空気調和装
置は、ファン、エバポレータおよびヒータコアを1つの
ユニットケース内に収納し、しかも冷房のみのモードや
温調を行うことができる空気調和装置であって、空調ユ
ニット30を車両の上下、左右及び前後何れの方向に対
しても小型化し、車室内取付スペースの低減を図るよう
にしたものである。なお、以下に述べる上部及び下部、
前側及び後側、左右なる概念は、この空気調和装置を自
動車に搭載した状態における車両の上下、前後及び左右
をそれぞれ示している。
【0014】空調ユニット30の上部前側には、図示し
ないモータによって回転駆動されるファン31が設けら
れ、外気または内気を取り込む空気導入部32が形成さ
れている。
【0015】この空気導入部32の下方には、導入され
た空気を冷却するエバポレータ33が後ろ下がりに傾斜
して設けられている。ここに、「後ろ」とは、車両に取
付けた状態において、後方であることを意味する。
【0016】また、空調ユニット30の下部には、エバ
ポレータ33を通過した空気をUターンさせるためのU
ターン通路35が形成されており、ここを境に取入れ空
気は空調ユニット30の下部前側から上部後側に向かっ
て上昇することになる。
【0017】Uターン通路35の上方後側には、導入さ
れた空気を加熱するヒータコア34が、後ろ下がりに傾
斜して設けられている。
【0018】このヒータコア34の前側には、Uターン
通路35を上昇してきた空気が当該ヒータコア34を迂
回させるための迂回路37が形成されている。
【0019】さらに、空調ユニット30の上部後側に
は、ヒータコア34及び迂回路37を通過した空気を混
合した後、車室内へ供給するためのミックスチャンバ3
6が形成され、ここに、調和空気を車室内の所定位置に
向けて吹き出す各種の吹出口が設けられている。
【0020】空調ユニット30は、例えば、車両の左右
方向に2分割されたユニットケースを相互に突き合わせ
ることにより形成することができる。特に、この空調ユ
ニット30は、空気導入部32から始まり、温調機能を
有するエバポレータ33及びヒータコア34、及びミッ
クスチャンバ36に至る空調装置一連の要素を一体化
し、1つのユニットで構成されている。
【0021】さらに、空調ユニット30の上部前側から
下部前側に向けて順に、空気導入部32とエバポレータ
33とが設けられ、エバポレータ33を通過した空気が
空調ユニット30の下部後側から上部後側に向けて流れ
るように、空調ユニット30の下部にUターン通路35
を形成するとともに、下部後側から上部後側に向かって
順に、ヒータコア34及び迂回路37とミックスチャン
バ36とが設けられている。
【0022】空気導入部32には、図示はしないが外気
導入口および内気導入口が形成されているが、これら各
導入口には、外気または内気を選択的に導入するため
の、インテークドアが開閉自在に設けられ、このインテ
ークドアを適宜位置に回動することにより、外気のみ、
内気のみ、または、内外気の両方が導入される。
【0023】空気導入部32のファン31は、自動車用
空気調和装置の分野では一般的な、ファンスクロール3
2a内に設けた遠心式多翼ファンにより構成されてい
る。遠心式多翼ファン31は、その回転軸が車両の左右
方向に沿うように配置され、当該ファン31を駆動する
ファンモータが空気導入部32の側方位置に取り付けら
れている。ファンモータにより遠心式多翼ファン31を
回転駆動すると、外気あるいは内気は、空気導入部32
に設けたベルマウスを通ってファンスクロール32a内
に取り込まれ、ファンスクロール32aの吐出口32b
からエバポレータ33に向けて吐出される。
【0024】エバポレータ33は、図示しない冷房サイ
クルに組み込まれ、低温の冷媒が循環する。この冷媒と
取り入れ空気との間で熱交換することにより、当該空気
が冷却される。
【0025】このエバポレータ33は、図示するように
後ろ下がりに傾斜して設けられているが、このようにす
る第1の目的は、空調ユニット30の小型化を図るため
であり、第2の目的は、ファン31からの空気をエバポ
レータ33表面に均一に当てるためである。
【0026】第1のユニットの小型化は、後述するヒー
タコア34の配置と相俟って、つまりヒータコア34も
当該エバポレータ33と同様に後ろ下がりに傾斜して配
置しかつエバポレータ33の後端とヒータコア34の前
端とをラップさせて設けることにより、車両の左右方向
だけでなく、上下、前後の方向も小さくできることにな
る。
【0027】また、第2の空気の均一当ては、以下の理
由により達成される。すなわち、遠心式多翼ファン31
によってファンスクロール32aの吐出口32bから吐
出される空気の動圧は、ファンスクロール32aの吐出
口32bのうちノーズ部32c側が低動圧領域、当該ノ
ーズ部32c側と反対側が高動圧領域となっている。し
たがって、空調ユニット30の前側壁に沿って多量の空
気が流れようとするが、エバポレータ33を後ろ下がり
に傾斜して配置しているので、エバポレータ33に向か
って送風された空気は、エバポレータ33前面に沿っ
て、その動圧の高低差が可及的に緩和されるように流れ
ることとなり、エバポレータ33の全面に均一に流れ込
むことになる。これにより、熱交換効率が高められ、よ
り小型のエバポレータ33を使用することができる。
【0028】前述の空調ユニット30の下部に形成され
たUターン通路35は、ファン31からエバポレータ3
3を通過して下降してきた空気が最小の通気抵抗で円滑
にUターンして上昇できるように、流線型状に形成され
ている。
【0029】ヒータコア34は、図示しないエンジン冷
却系に組み込まれ、エンジン冷却水が循環する。このエ
ンジン冷却水と空気との間で熱交換することにより、当
該空気が加熱される。
【0030】このヒータコア34を通過する空気量とヒ
ータコア34を迂回して迂回路37を流れる空気量との
比率を調節するために、ヒータコア34の前面にはミッ
クスドア38が回動自在に設けられている。
【0031】このミックスドア38の開度によりヒータ
コア34を通過した温風量と迂回路37を通過した冷風
量との比率が調節され、車室内に吹き出す空気の温度が
制御される。
【0032】なお、車室内のコントロールパネルには、
車室内温度を設定するための温度設定レバーや温度設定
ボタンが設けられ、ミックスドア38は、乗員が設定し
た温度に応じた開度に開閉制御される。
【0033】既述したように、ヒータコア34も後ろ下
がりに傾斜して設けられており、Uターン通路35を通
過して上昇した空気が、空調ユニット30の後側が高動
圧領域となっているにも拘わらず、当該空気は、ヒータ
コア34の前面(設置状態では下面)に沿って、その動
圧の高低差が可及的に緩和されるように流れることとな
り、ヒータコア34の全面に均一に流れ込むことにな
る。これにより、熱交換効率が高められ、より小型のヒ
ータコア34を使用することができる。
【0034】また、車両の前後方向のスペースを小さく
するために、エバポレータ33の後端とヒータコア34
の前端とが一部ラップするようにレイアウトされてお
り、さらに、迂回路37は、ヒータコア34の前側のフ
ァンノーズ部32cのデッドスペースを利用して形成さ
れている。迂回路37をヒータコア34の前側に設ける
ことにより、ファンノーズ部32cのデッドスペースが
有効活用できることに加え、詳細は後述するが、ベント
モードやバイレベルモードにおいて冷風をベント吹出口
65に導きやすくなる。
【0035】ヒータコア34の下流側、すなわち空調ユ
ニット30の上部後側にはミックスチャンバ36が形成
されており、ヒータコア34を通過した空気と迂回路3
7を通過した空気とを十分に混合して、車室内に吹き出
される空気の温度を均一にする。
【0036】ミックスチャンバ37の上端には、ベント
吹出口65およびデフロスト吹出口66が形成され、後
側壁には、フット吹出口67が形成されている。ベント
吹出口65には、図示しないベントダクトが接続され、
このベントダクトを介して、インストルメントパネルの
前面に設けたベントグリルから乗員の上半身に向けて空
気が吹き出される。
【0037】デフロスト吹出口66には、図示しないデ
フダクトが接続され、このデフダクトを介して、インス
トルメントパネルの上面や側部に設けたデフロストグリ
ルからフロントガラス内面やサイドガラス内面に向けて
空気が吹き出され、ガラスの曇りを除去するようになっ
ている。
【0038】フット吹出口67には、フットダクトが接
続され、このフットダクトを介して、運転手席および助
手席に着座する乗員の足元に向けて空気が分配され吹き
出される。
【0039】また、空調ユニット30の上部には、ベン
ト吹出口65とデフロスト吹出口66とを開閉するベン
ト/デフドア70が開閉自在に設けられ、さらに、フッ
ト吹出口67を開閉するフットドア71が開閉自在に設
けられている。以下、ベント/デフドア70およびフッ
トドア71を総称してモードドアともいう。
【0040】このモードドア70,71を適宜位置に開
閉することにより、所定の空調モードが実現される。空
調モードには、乗員の上半身に向けて空気を吹き出して
車室内の冷房を行うベントモード(VENT)、乗員の
足元に向けて空気を吹き出して車室内の暖房を行うフッ
トモード(FOOT)、ガラスの曇り除去を行うデフロ
ストモード(DEF)、頭寒足熱型の温調を行うバイレ
ベルモード(B/L)などがある。
【0041】次に空調モード別に作用を説明する。
【0042】(1)ベントモード ベントモードは、乗員の上半身に冷風を供給するモード
であるため、通常はエバポレータ33に冷媒が循環され
るとともに、図1において、ミックスドア38がヒータ
コア34を全閉する位置、ベント/デフドア70がベン
ト吹出口65のみを全開する位置に設定されている。
【0043】この状態で、ファンモータにより遠心式多
翼ファン31を回転駆動すると、インテークドアの回動
位置に応じて、外気あるいは内気がベルマウスを通って
ファンスクロール32a内に取り込まれ、ファンスクロ
ール32aの吐出口32bから下側に向けて吐出され
る。
【0044】このとき、ノーズ部32cとは反対側の領
域が、動圧の高い空気が分布する高動圧領域となり、空
調ユニット30の前側壁に沿って多量の空気が流れよう
とするが、本実施の形態1では、エバポレータ33が後
ろ下がりに傾斜して設けられているので、エバポレータ
33に向かって送風された空気は、エバポレータ33前
面に沿って、その動圧の高低差が可及的に緩和されるよ
うに流れることとなり、エバポレータ33の全面に均一
に流れ込むことになる。
【0045】エバポレータ33を通過して冷風となった
空気は、Uターン通路35を通過してヒータコア34に
流下し、全て迂回路37を流れミックスチャンバ36に
至る。このとき、ベント吹出口65は、空調ユニット3
0の上部前側に開口しているので、迂回路37を通過し
た空気はファンスクロール部32aの壁面に沿ってその
ままベント吹出口65に円滑に導かれることになる。
【0046】(2)バイレベルモード バイレベルモードは、図2に示すように、ベント吹出口
65から乗員の上半身に向けて冷風を供給するととも
に、フット吹出口67から乗員の足元に温風を供給し、
頭寒足熱型の温調を行うモードであり、ベント/デフド
ア70がベント吹出口65のみを全開する位置、フット
ドア71が半開の位置、またミックスドア38も半開の
位置に設定されている。
【0047】この状態で、遠心式多翼ファン31を作動
させると、エバポレータ33を通過してUターン通路3
5でUターンした冷風は、ヒータコア34に流下し、半
開したミックスドア38によって一部がヒータコア34
を通過するとともに残りの空気は迂回路37を通過し、
それぞれミックスチャンバ36に至る。
【0048】ミックスチャンバ36では、ヒータコア3
4を通過した温風が、空調ユニット30の上部後側に開
口したフット吹出口67にそのまま導入され、一方、迂
回路37を通過してファンスクロール部32aの壁面に
沿って流れてきた冷風は、空調ユニット30の上部前側
に開口したベント吹出口65にそのまま導入される。し
たがって、冷風と温風とが完全に混合されることなく、
それぞれ所望の吹出口65,67に導かれるので、頭寒
足熱型の空調が実現できる。
【0049】(3)フットモード フットモードは、図3に示すように、フット吹出口67
から温風を乗員の足元に供給するモードであり、フット
ドア71がフット吹出口67のみを全開する位置、及び
ミックスドア38がヒータコア34を全開する位置に設
定されている。
【0050】この状態で、遠心式多翼ファン31を作動
させると、エバポレータ33を通過してUターン通路3
5でUターンした冷風は、ヒータコア34に流下し、全
開したミックスドア38によって全ての空気がヒータコ
ア34を通過し、ミックスチャンバ36に至る。
【0051】ミックスチャンバ36では、フット吹出口
67のみが全開しているので、ヒータコア34を通過し
た温風は、空調ユニット30の上部後側に開口したフッ
ト吹出口67にそのまま導入され、乗員の足元に供給さ
れる。
【0052】(4)デフロストモード デフロストモードは、図4に示すように、デフロスト吹
出口66から温風をフロントガラス内面に供給するモー
ドであり、ベント/デフドア70がデフロスト吹出口6
6のみを全開する位置、フットドア71がフット吹出口
67を全閉する位置、及びミックスドア38がヒータコ
ア34を全開する位置に設定されている。
【0053】この状態で、遠心式多翼ファン31を作動
させると、エバポレータ33を通過してUターン通路3
5でUターンした冷風は、ヒータコア34に流下し、全
開したミックスドア38によって全ての空気がヒータコ
ア34を通過し、ミックスチャンバ36に至る。
【0054】ミックスチャンバ36では、デフロスト吹
出口66のみが全開しているので、ヒータコア34を通
過した温風は、空調ユニット30の上部後側の壁面に沿
って上昇し、当該空調ユニット30の上部に開口したデ
フロスト吹出口66に導入され、フロントガラス内面に
供給される。
【0055】(発明の実施の形態2)本発明は,上述し
た実施の形態1にのみ限定されることはなく、種々に改
変することができる。図5(A)は本発明の他の実施の
形態である自動車用空気調和装置を示す断面図、図5
(B)は背面図であり、上述した発明の実施の形態1で
は、1つの空調ユニット30内にファン31、エバポレ
ータ33及びヒータコア34を設けるように構成した
が、本実施の形態2ではファン31を別ユニット32で
構成している。すなわち、図5(A)(B)に示すよう
に、エバポレータ33の上流側にファン31で取り入れ
た空気の導入開口39を設け、ここからエバポレータ3
3を通過させ、Uターン通路35からヒータコア34又
は迂回路37へ導いたのち、ミックスチャンバ36から
各吹出口65,66,67へ導くようにしている。
【0056】このように構成しても、空調ユニット30
にはエバポレータ33とヒータコア34とが横置きに傾
斜して、しかもエバポレータ33の後端とヒータコア3
4の前端とがラップして設けられているので、車両の左
右方向だけでなく、上下及び前後方向にもコンパクトな
ユニットとなる。
【0057】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では、エバポレー
タとヒータコアとを傾斜させ、かつ上下方向にその一部
を重ねて配置しているので、エバポレータおよびヒータ
コアを横置き又は縦置きに配置した従来の空調ユニット
に比べると、車両の左右方向のみならず、車両上下方向
及び車両前後方向に対しても省スペース化を達成するこ
とができる。このため、空調ユニット全体の小型化を図
ることができ、当該空調ユニットを車室内中央部の計器
盤内部にコンパクトに収納できる。また、ユニットケー
スの上部から取り入れた空気をユニットケースの下部で
Uターンさせ、ユニットケースの上部から車室内に調和
空気を供給するという全体的な空気の流れを有し、この
空気の流れの中に、エバポレータとヒータコアとを傾斜
させ、かつ上下方向にその一部を重ねて配置しているの
で、空調性能の点においても、空気がエバポレータ及び
ヒータコアに効率的かつ均一に当たることになる。請求
項2に記載の発明では、前記ユニットケースの上部にフ
ァンが設けられ、ファン、エバポレータ及びヒータコア
が1つのユニットに収納されるので、よりコンパクト
な、しかも取付性に優れたものとなる。さらに、ユニッ
トを車幅方向の中心に対してほぼ左右対称な形状とする
ことで、右ハンドル仕様の車両あるいは左ハンドル仕様
の車両のいずれにも共通して搭載することができ、ユニ
ットの共用化を通して価格の低減を図ることも期待でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1のベントモード時の断
面図である。
【図2】 同実施の形態1のバイレベルモード時の断面
図である。
【図3】 同実施の形態1のフットモード時の断面図で
ある。
【図4】 同実施の形態1のデフロストモード時の断面
図である。
【図5】 図5(A)は本発明の実施の形態2の断面
図、図5(B)は同実施の形態2の背面図である。
【符号の説明】
30…空調ユニット、 31…ファン、33…エバ
ポレータ、 34…ヒータコア。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気を冷却するエバポレータ(33)と、空
    気を加熱するヒータコア(34)とを1つのユニットケース
    (30)内に収納し、前記ユニットケース(30)の上部から取
    り入れた空気を前記ユニットケース(30)の下部でUター
    ンさせ、前記ユニットケース(30)の上部から車室内に調
    和空気を供給する自動車用空気調和装置において、前記
    エバポレータ(33)と前記ヒータコア(34)とを横置きに傾
    斜させ、かつ上下方向にその一部を重ねて配置したこと
    を特徴とする自動車用空気調和装置。
  2. 【請求項2】 前記ユニットケース(30)の上部にファン
    (31)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載
    の自動車用空気調和装置。
JP35436495A 1995-12-29 1995-12-29 自動車用空気調和装置 Withdrawn JPH09188123A (ja)

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JP35436495A JPH09188123A (ja) 1995-12-29 1995-12-29 自動車用空気調和装置

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JP35436495A JPH09188123A (ja) 1995-12-29 1995-12-29 自動車用空気調和装置

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