JPH0985138A - 塗装スプレーユニット及び塗装方法 - Google Patents

塗装スプレーユニット及び塗装方法

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JPH0985138A
JPH0985138A JP24946995A JP24946995A JPH0985138A JP H0985138 A JPH0985138 A JP H0985138A JP 24946995 A JP24946995 A JP 24946995A JP 24946995 A JP24946995 A JP 24946995A JP H0985138 A JPH0985138 A JP H0985138A
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JP
Japan
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nozzles
coating
pattern
spray
unit
Prior art date
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Pending
Application number
JP24946995A
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English (en)
Inventor
Toru Takeuchi
徹 竹内
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エアースプレー塗装の最大の欠点であった塗着
効率を格段に向上させ、且つ従来以上の仕上がりレベル
を保ちながら広い面積を塗装する場合においても効率的
にエアースプレー塗装が可能になる塗装方法を提供す
る。 【解決手段】霧化塗装におけるスプレー塗装方法におい
て、被塗面と平行の直線上で移動できる少なくとも3個
の丸吹きノズルを具備する塗装スプレーユニットを使用
し、それぞれのノズル間の距離及び吐出量を任意に設定
した状態で各ノズルから塗料を噴霧することにより、全
ノズルからの総合パターンとして一つの平吹き塗料パタ
ーンの形成し、以下常法に従い該平吹き塗料パターンを
一定ピッチで塗重ねて均一な塗装を行うことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塗装スプレーユニット及
び該ユニット使用による塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、霧化塗装には二流体ノズルを用い
たエアースプレー塗装、加圧ノズルを用いたエアレスス
プレー塗装、回転ベルや回転ディスクを用いた回転霧化
塗装などがあり、自動車塗装ラインや工業用塗装ライン
の大半で利用されている。中でもエアースプレー塗装は
仕上りの点で優位性があり、また最も手軽に適用できる
ことから霧化塗装の主流となっている。しかしながら、
仕上がりとは相反してエアースプレー塗装の塗着効率は
最も低いレベルにあり、静電気力を利用した静電エアー
スプレーや、霧化空気を低圧大風量にした低圧霧化スプ
レーなどにより塗着効率を向上させる改善方法も考案さ
れてはいるが、効率的には70%程度が限界で根本的解
決にはなっていない。
【0003】エアースプレー塗装に使用されるスプレー
ノズルのエアーキャップは微粒化のための中心孔とパタ
ーンを扇形に広げる角穴で構成されており、通常のスプ
レーパターンは扇形に広がる楕円状で膜厚分布は中心が
最も厚い正規分布の形状になるように調製して使用す
る。これは一回のストロークでより広い面積を塗装する
ために有効な手段であるが、逆にパターン幅を大きく取
るためにはスプレー距離もそれだけ離す必要があった。
その結果、スプレーパターン内の霧化粒子はパターン端
部に行くほど被塗面に対し鋭角に飛行していくことにな
り、霧化粒子の慣性力(パターン端部ほど小さくなる)
と空気抗力の影響(パターン端部ほど大きくなる)によ
り塗着効率はパターン端部に行くほど、またスプレー距
離が遠くなるほど低下する傾向にあった。また、スプレ
ーパターンを均一に扇形に広げても、幾何学的にパター
ン端部に行くほど被塗面の単位面積当たりの飛行霧化粒
子濃度は低くなり、結果的に正規分布状の膜厚分布にな
ってしまう。しかしながら、このスプレーパターンの膜
厚分布は広い面積を塗装する場合、有効パターン幅(中
心膜厚の1/2の膜厚が得られるパターン幅)の1/2
いないで重ね塗りすることで均一な膜厚分布が得られる
という点で最も実用的なエアースプレーのパターン形状
として認識されている。
【0004】一方、前述のエアーキャップで角穴を使用
せずに中心孔のみでパターンを形成すると有効パターン
幅の小さい丸吹きパターンとなり、またスプレー距離を
近づけることで塗着効率は各段に向上することが知られ
ているが、有効パターン幅が小さいので塗り重ねピッチ
が小さくなりすぎ、広い面積を塗装する場合には実用的
ではなかった。さらに、エアースプレー塗装で吐出量を
増加させる場合、微粒化程度(仕上がりに影響)を一定
に保つには霧化空気圧(あるいは霧化空気量)を比例的
に増加しなくてはならないが、霧化空気と微粒化液体と
の接触効率も比例的に低下するため必要以上に霧化空気
が必要となり空気抗力の影響でさらに塗着効率の低下を
招くという悪影響があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明はエアー
スプレー塗装の最大の欠点であった塗着効率を格段に向
上させ、且つ従来以上の仕上がりレベルを保ちながら広
い面積を塗装する場合においても効率的にエアースプレ
ー塗装が可能になる塗装方法を提供し、もって上記従来
技術の問題を解決しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、塗
装面と平行の直線上で移動できる少なくとも3個の丸吹
きノズルを具備し、それぞれのノズル間の距離及び吐出
量を調節することにより一つの平吹きパターンを形成で
きる塗装スプレーユニットに係る。
【0007】さらに本発明は、霧化塗装におけるスプレ
ー塗装方法において、被塗面と平行の直線上で移動でき
る少なくとも3個の丸吹きノズルを具備する塗装スプレ
ーユニットを使用し、それぞれのノズル間の距離及び吐
出量を任意に設定した状態で各ノズルから塗料を噴霧す
ることにより、全ノズルからの総合パターンとして一つ
の平吹き塗料パターンを形成し、以下常法に従い該平吹
き塗料パターンを一定ピッチで塗重ねて均一な塗装を行
うことを特徴とする塗装方法に係る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の1実施形態を添付
図面にもとづき説明すると次の通りである。図1,2に
本発明による塗装スプレーユニットAの一例が示され、
該ユニットAは5個の丸吹きノズル1〜5を備え、之等
ノズル1〜5は、被塗面aと平行に直線上に延出するガ
イド溝6(図2参照)内でスライド移動が可能であり、
且つ任意のスライド位置で固定できる。さらに丸吹きノ
ズル1〜5には個々独立して、通常の丸吹きノズル適用
によるエアースプレー塗装と同様の仕様で、任意の吐出
量並びに霧化圧のもとに塗料を供給できるような構成に
なっている。
【0009】上記構成の本発明塗装スプレーユニットを
霧化塗装におけるスプレー塗装に適用するに際しては、
全丸吹きノズル1〜5からの総合パターンとして一つの
平吹き塗料パターンを形成し得るように、それぞれのノ
ズル間の距離並びに吐出量が設定される。
【0010】その具体的一例につき説明すると、両端の
丸吹きノズル1,5を吐出量20cc/min.、霧化
圧1kg/cm2に、また両端から2番目の丸吹きノズ
ル2,4を吐出量30cc/min.、霧化圧1.5k
g/cm2に、また真中の丸吹きノズル3を吐出量40
cc/min.、霧化圧2kg/cm2にそれぞれ設定
し、さらにそれぞれのノズル間の距離を図1に示すよう
にS1が5cm、S2が7cmに設定した状態で、スプ
レー距離20cmのもとにスプレー塗装を行うことによ
り、図1に示すように有効パターン幅Lが約20cmの
平吹きパターンbが得られた。この平吹きパターンbは
図1の下段に示すように平面形状が略々楕円形で、通常
の平吹きパターンの平面形状に類似し、この時の平均塗
着効率は約85%で仕上がりも従来より優れたレベルで
あった。尚本具体例において、丸吹きノズルとしては、
アトマックスノズル(AM−12:静東共商会製)を用
いた。 図3は、従来のスプレーノズル7(ワイダー
70:岩田塗装機工業製)によるパターン形状を示す。
スプレー距離25cmで吐出量150cc/min.、
霧化圧3.5kg/cm2のとき平吹きパターンb′の
有効パターン幅は約20cmであった。一つのノズルか
ら扇形にパターンを広げるためパターン端部になるほど
塗着効率は低下し、平均塗着平均塗着効率は約65%で
あり本発明の85%よりかなり低かった。
【0011】本発明において、塗装スプレーユニットに
備えられる丸吹きノズルの個数は、図示の5個の他に、
3個、4個、6個、7個であってもよく、場合によって
は7個を超えてもよい。
【0012】また丸吹きノズルを図示のように奇数個備
える場合には、吐出量は先の具体例に記したように真中
のノズルが最も多く、これより両端に至るに従い漸進的
に減じられる。
【0013】また偶数個を備える場合には、吐出量は真
中2個のノズルが最も多く、これより両端に至るに従い
漸進的に減じられる。
【0014】このように吐出量を設定することにより、
楕円に類似する平面形状の平吹きパターンが得られる。
【0015】また、それぞれのノズル間の距離は、それ
ぞれの丸吹きノズルが形成する丸吹きパターン同士が図
1の下段の図に示すように一部オーバラップするような
範囲に設定すればよい。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明においては
エアースプレー塗装の最大の欠点であった塗着効率を格
段に向上させることができ、且つ従来以上の仕上がりレ
ベルを保ちながらエアースプレー塗装が可能になり、静
電エアースプレーのような特殊な付帯機器を必要とせ
ず、また静電気に関連する塗料・塗装上の制約や問題点
を気にせずに静電エアースプレー以上の塗着効率を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による塗装スプレーユニット並びにその
一使用状況を示す説明図である。
【図2】塗装スプレーユニットの正面図である。
【図3】従来法の説明図である。
【符号の説明】
A 塗装スプレーユニット 1 丸吹きノズル 2 丸吹きノズル 3 丸吹きノズル 4 丸吹きノズル 5 丸吹きノズル 6 ガイド溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗装面と平行の直線上で移動できる少なく
    とも3個の丸吹きノズルを具備し、それぞれのノズル間
    の距離及び吐出量を調節することにより一つの平吹きパ
    ターンを形成できる塗装スプレーユニット。
  2. 【請求項2】霧化塗装におけるスプレー塗装方法におい
    て、被塗面と平行の直線上で移動できる少なくとも3個
    の丸吹きノズルを具備する塗装スプレーユニットを使用
    し、それぞれのノズル間の距離及び吐出量を任意に設定
    した状態で各ノズルから塗料を噴霧することにより、全
    ノズルからの総合パターンとして一つの平吹き塗料パタ
    ーンを形成し、以下常法に従い該平吹き塗料パターンを
    一定ピッチで塗重ねて均一な塗装を行うことを特徴とす
    る塗装方法。
JP24946995A 1995-09-27 1995-09-27 塗装スプレーユニット及び塗装方法 Pending JPH0985138A (ja)

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JP24946995A JPH0985138A (ja) 1995-09-27 1995-09-27 塗装スプレーユニット及び塗装方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006054726A1 (ja) * 2004-11-19 2006-05-26 Kansai Paint Co., Ltd. 塗膜形成方法及び塗膜形成装置並びに調色塗料作成方法
JP2016203162A (ja) * 2015-04-17 2016-12-08 トヨタ車体株式会社 塗装装置及び塗装方法
CN115052686A (zh) * 2020-02-06 2022-09-13 丰田车体株式会社 涂装装置、涂装方法及程序

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