JP2016123942A - インクジェット印刷方法とインクジェット塗布装置 - Google Patents

インクジェット印刷方法とインクジェット塗布装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016123942A
JP2016123942A JP2015001164A JP2015001164A JP2016123942A JP 2016123942 A JP2016123942 A JP 2016123942A JP 2015001164 A JP2015001164 A JP 2015001164A JP 2015001164 A JP2015001164 A JP 2015001164A JP 2016123942 A JP2016123942 A JP 2016123942A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
curved surface
nozzles
length
inkjet head
curve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015001164A
Other languages
English (en)
Inventor
吉田 英博
Hidehiro Yoshida
英博 吉田
日向 亮二
Ryoji Hiuga
亮二 日向
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2015001164A priority Critical patent/JP2016123942A/ja
Publication of JP2016123942A publication Critical patent/JP2016123942A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/407Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for marking on special material
    • B41J3/4073Printing on three-dimensional objects not being in sheet or web form, e.g. spherical or cubic objects
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J11/00Manipulators not otherwise provided for
    • B25J11/0075Manipulators for painting or coating

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Robotics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】複数のノズルを用いて曲面形状に正確なパターニングを行うこととする。【解決手段】複数のノズルを有するインクジェットヘッドを用いて、曲面に、インクを吐出し、パターンを形成する方法であって、ある基準となる位置での複数のノズル直下の第1曲面の全長さと、吐出したい曲面の位置での複数のノズル直下の第2曲面の全長さと、を比較し、第1曲面の全長さと第2曲面の全長さとの比に応じて前記インクジェットヘッドの複数のノズルから吐出されるインク量を変化させるインクジェット印刷方法を用いる。【選択図】図3

Description

本発明は、インクジェットヘッド及びインクジェット装置に関する。特に、曲率が段階的に変化する3次元的な曲面を有する表面に複数のノズルを有するインクジェットヘッドを用いて、画像の印刷を行うときのノズルから吐出する液滴の制御方法に関する。
近年、家電製品の分野、特にクリーナー、炊飯器のカバー、ドライヤー等の曲面構造を有する外形の表面に、多品種少量の様々な画像を印刷した家電製品が脚光を浴びている。ところが、従来のインクジェットプリンターのように2次元的に印刷を行っても曲面上に正確な画像をパターニングすることができない。
ここで、従来例として、特許文献1の方法を、図11の斜視図で説明する。図11では、まず、インクジェットヘッド210に対して、断面が楕円形状の柱状体の物体300の中心軸回りに回転しながらZ軸を移動させる。その後、インクジェットヘッド210と物体300との距離が一定になるように物体300の回転とZ軸の移動を行う。そして、インクジェットヘッド210からインクを物体300へ塗布させる。このようにインクジェットヘッド210と物体300との距離を相対的に一定にさせることにより、曲面状の物体300にパターンを形成することが可能となる。
特許第5445674号公報
しかし、特許文献1では、一方向にのみ湾曲している物体が対象である。3次元的な曲面形状(2方向に湾曲)を有する物体の場合には、特許文献1の方法では、塗布が困難である。
よって、本課題は、3次元的な曲面形状(2方向に湾曲)を有する物体に、インクジェットヘッドで、インクを塗布するインクジェット印刷方法を提供することである。
上記課題を解決するために、複数のノズルを有するインクジェットヘッドを用いて、曲面に、液滴を吐出し、パターンを形成する方法であって、基準となる基準長さと、吐出する曲面の位置での複数のノズル直下の曲線長さと、を比較し、基準長さと曲線長さとの比に応じてインクジェットヘッドの複数のノズルから吐出される液滴量を変化させるインクジェット印刷方法を用いる。
また、インクジェットノズルと、被塗布物を移動させる機構と、インクジェットノズルからの吐出される液滴の量を制御する制御部と、を含み、制御部は、被対象物上の塗布位置での塗布領域での長さに応じて、液滴の量を変化させるインクジェット塗布装置を用いる。
本発明では、曲率が変化する曲面断面上に直接、インクジェットヘッドにより、液滴を吐出してパターンを形成する。複数のノズルからなる一定の塗布幅を有するインクジェットヘッドを用いて、曲率が変化する曲面上にパターンを形成する場合、インクジェットヘッドの液滴量を制御することにより、曲率が変化する曲面上に任意のパターンを実現することが可能となる。
(a)実施の形態1の曲面を塗布するためのインクジェットヘッド装置の斜視図、(b)(a)の断面図 (a)〜(c)実施の形態1の曲面とインクジェットノズルの関係を示す図 (a)〜(c)実施の形態1の曲面とインクジェットノズルの関係を示す図 (a)〜(b)実施の形態1のインク吐出のための吐出電圧波形を示す図 実施の形態1の曲面を移動するための5軸駆動系の図 (a)〜(b)実施の形態1の5軸駆動系を用いた曲面を塗布するプロセスを示す図 プロセスのフロー図 実施の形態1の5軸駆動系を用いた曲面を塗布するプロセスを示す図 (a)〜(c)実施の形態2の曲面とインクジェットノズルの関係を示す図 (a)〜(c)実施の形態3の曲面とインクジェットノズルの関係を示す図 従来の特許文献1記載の方法を説明する図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1(a)は、実施の形態1のワーク(塗布対象物)の曲面10上にインクジェットヘッド11を配置し、複数のノズル12を有するインクジェットヘッド11からインクを吐出してパターンを形成するシステムを示す斜視図である。制御部39で、全体の制御、下記で説明するインクジェットヘッド11から吐出される液滴の量の制御をする。実施の形態1では、曲面10を有するワークを移動させながらインクジェットヘッド11の複数のノズル12からインクを吐出してパターンを形成する。インクジェットヘッド11のノズル12の穴の直径は10〜50μmを用いており、望ましくは直径が20〜30μmのものがよい。ノズル12のピッチは100μm〜200μmのものを用いている。これらのインクジェットヘッド11を複数列配置してもよい。この例では、ノズル12は、直線で配列されている。直線でない場合は、直線近似して1つの直線として扱う。
インクジェットヘッド11の複数のノズル12の配列方向15に対して、ほぼ直角方向である塗布方向16に、曲面10を移動させてパターン(描画)することを考える。この時、曲面10上の代表点(鉛直下の曲面10での位置)がインクジェットヘッド11の下面のノズル12の面に対して接線方向になるように、曲面10を移動させることを考える。この曲面10は、凸形状であることが望ましく、ノズル12の配列方向15と塗布方向16とで、曲率が異なる曲面10を想定している。この曲面10は非球面を表しているが、球面であってもよい。
図1(b)に、インクジェットヘッド11と曲面10との位置関係を断面図で示す。吐出するインクジェットヘッド11の幅H(ノズル12の位置する両端間の幅)が30mmとすると、曲率半径Rは30mmより大きいことが望ましい。これは、インクジェットヘッド11の幅H30mmの両端でインクジェットヘッド11からの距離Dが3mmとなるのが、半径R39mmとなるためである。つまり吐出するインクジェットヘッド11の幅Hが30mmよりも狭くすると、曲率Rは更に大きくなる。
また、現行ではヘッドから対象物(曲面10)までの距離Dを3mmまでとしたが、対象物までの距離Dを長くすると、塗布できる曲率の半径Rは、更に短くすることが可能となる。例えば、ヘッドの幅H30mmで吐出できる対象物(曲面10)までの距離Dを5mmとすると、対象となる塗布できる曲率の半径Rは23.4mmとなり、39mmよりも短い曲率の半径Rを塗布することが可能となる。曲率の半径Rに関しては非球面、球面でも同様である。
インクジェットヘッド11から平面にインク(液滴25)を吐出させた場合の断面図を、図2(a)に示す。図2(a)では、平面として直線26が表示されている。図1の断面13、断面14でインクを塗布する場合の断面を、図2(b)、図2(c)に、それぞれ示す。図2(b)、図2(c)には、塗布対象物の曲線20、曲線21がそれぞれにある。
塗布方向16の場所ごとに、曲線の曲率は、変化する。塗布方向16と、配列方向15との両方で、曲率が変化し、曲線の長さが変化する。曲線の長さについては、設計したパターンのデータより、算出することが可能である。図2(a)〜図2(c)では、以下の式1となっている。
直線26の長さ<曲線20の長さ<曲線21の長さ・・・(式1)
ここで、曲線の長さは、インクジェットヘッド11で塗布できる領域における曲面の表面上の長さである。つまり、両端のノズル23で塗布される領域における曲面の表面上の長さである。
この方法では、各塗布位置での曲線の長さにより、その場所でのインクの塗布量を制御して塗布する。曲線の長さには、主にその地点での配列方向15の曲率が反映されている。塗布方向16の曲率は、主としては塗布量に反映しない。このため、塗布方向16の曲率は、ノズル12の配列方向15の曲率より小さいように、設定することが好ましい。
このとき、インクジェットヘッド11から吐出される曲線20、曲線21のトータルの液滴25の量を変化させることにより、パターンすることを考える。
(曲線20でのトータルの液滴25の量)≒((曲線20の長さ)/(直線26の長さ))×(直線26でのトータルの液滴25の量)・・・(式2)
(曲線21でのトータルの液滴25の量)≒((曲線21の長さ)/(直線26の長さ))×(直線26でのトータルの液滴25の量)・・・(式3)
つまり、直線26を基準として、曲線の長さが長ければ長いほど、インクジェットヘッド11から吐出する液滴25の量を増やすことが望ましいと考えられる。なぜなら曲線の長さが長くなればなるほど、液適量が少ないと、膜の厚みのむらなってしまうためである。曲線の長さに比例して、液滴の量が決定される。
なお、基準として直線26の時としたが、曲面10のある曲線を基準としてもよい。また、基準として、曲面10に関係なく、ある長さを設定してもよい。
ここで、直線26への液滴25の量に関しては、直線部を塗布した際に均一に一様に塗布できるかどうかで液滴25の量を決定する。均一に塗布できるかどうか対象物表面の濡れ広がり等によっても異なる。対象物に液滴を吐出したときに接触角が低い場合には、少ない液滴25の量で均一に塗布できるが、接触角が高い場合には、液滴25の量を多くする必要がある。
特に精密なパターンを必要とする場合、図2(c)で示したインクジェットヘッド11の両端付近のノズル22、ノズル23については液滴25の量を基準(図2(a)の直線26)に対して、設定した量に対して変化させないことが望ましい。
図3(a)は、平面に塗布したときの直線断面に液滴25を吐出させたときの図を表し、図3(b)、図3(c)は、インクジェットヘッド11と曲面対象物との断面図である。インクジェットヘッド11直下の曲線が変化したときにインクジェットヘッド11から吐出される液滴25の量を変化させたものである。
インクジェットヘッド11の両端に近づけば近づけるほど、液滴25の量は、直線時(図3(a))と比較して変化させない方が好ましい。特に、端部の曲がり部が大きく、パターンの端部がエッジ部の場合には液滴25の量を少なくすることが好ましい。
液滴25の量に関しては、各地点での曲線長さに応じて液滴25の量を変化させることが好ましい。ただし、曲率半径が長い場合(例えば50mm以上)は曲線長さに応じて液滴25の量を変化させる必要はなく、パターンのエッジ部の液滴25の量のみを変化させればよい。
また、2つの領域の境界においては、1つのエッジとなるようにノズル12から塗布することが望ましい。
インクジェットヘッド11の両端付近のノズル12の液滴25の量を変化させないのは、パターンのエッジの模様を正確に表現するためである。本実施例では、パターン(塗布すべき位置)がインクジェットヘッド11の両端部にあることを想定しているが、パターンがインクジェットヘッド11内において途切れている場合には、両端のノズル22,ノズル23ではなく、パターンのエッジ部の液適量を変化させないが好ましい。
パターンのエッジ部は、パターンの一番外側であり、全周に渡って液量を一定にしないと、違和感が発生する。または、別の模様と感じやすい。つまり、内部のパターンに関しては、視覚上、認識されにくいが、端部の模様となると、液量のムラがあると、視覚上認識されてしまう。
対称パターンがインクジェットヘッド11の幅よりも大きい場合は、パターンのエッジ部のみ液適量を変化させないことが好ましい。
<吐出波形>
図4(a)、図4(b)に液滴25を変化させるためのインクジェットヘッド11の駆動波形を示す。図4(a)は、基準(図3(a))となる液滴25の駆動波形であり、図4(b)は、液滴25の体積を大きくした時(図3(b)、図3(c))の駆動波形である。横軸は時間であり、縦軸は電圧を示す。図4(a)、図4(b)中に、基準電圧28を示す。
本実施例では、両端付近のノズル22、ノズル23については、液滴25の量を変化させないとしたが、液滴25の量については、少なくしてもよい。これは、曲面上でインクを吐出する場合、小さい液滴でも曲面上に塗布した場合に、曲率が大きいために濡れ広がり易くなるためである。
つまり、同一のインクジェットヘッド11の幅の直下で曲線の長さが長くなる場合、トータルとしての液滴25の量は多くし、インクジェットヘッド11の幅の両端付近から吐出される液滴25の量については、直線26の場合に対して、変化させないか少なくするほうが好ましい。
本実施例では、曲線20に対しての液適量で曲線21の液滴25の量を基準として算出したが、曲線ではなく、直線に対して必要な液適量に対して曲線の液適量を算出してもよい。
また、限られたインクジェットヘッド11の幅に対して、インクジェットヘッド11の面から曲線までの距離を演算した場合、インクジェットヘッド11の面からの曲面の最下点までの距離がある閾値以上の場合には、ある閾値以下になるまで、インクジェットヘッド11から吐出される吐出幅を狭くさせることが好ましい。閾値ついては、0.3〜50mmの範囲で望ましくは、閾値は3mmであることが好ましい。
また、パターンがインクジェットヘッド11の幅範囲内で複数個存在する場合は、曲面のパターンのエッジ部に対応するノズル12ついては、液適量を直線26に対して、変化させないか、少なくするほうが好ましい。パターンの中央部に塗布させる場合には、液滴25の量を多くして塗布させることが好ましい。これは、パターンの中央部に関しては濡れ広がりの形状等を考慮しなくてもパターンに影響を与えにくいためである。
<装置>
このような曲面10の塗布を行う装置を、図5の斜視図で説明する。図5は、実施の形態1塗布装置の斜視図である。インクジェットヘッド11は固定されている。
下部の並進移動のスライダー31と回転機構35とで、曲面10(塗布対象物)を移動させる。曲面10を移動させる機構は、3軸の並進移動スライダー31(X軸32、Y軸33、Z軸34)と2軸の回転機構35(回転A軸36、回転B軸37)により構成されている。この構成のように5軸の駆動軸を有するものを使用してもよい。また、6軸以上のロボット(図示せず)や6軸のパラレルリンクロボットを用いてもよい。
制御部39で、インクジェットヘッド11からの液滴の吐出、その量を制御する。また、並進移動のスライダー31と回転機構35の制御をする。
<プロセス>
図6(a)、図6(b)に、図5の塗布装置を用いた塗布プロセスを示す。図7にプロセスフローを示す。
(1)曲面10を分割
図6(a)に示したように、領域41を塗布するために、領域41の代表線40の軌道を製品形状から抽出する。製品形状の中心位置から塗布方向44と塗布方向に垂直な方向45とする。塗布方向44に垂直な方向45に対して、図6(b)に示したようにインクジェットヘッド11の幅に相当する長さに、曲面10を分割する。分割した部分の中心線を代表線40とする。
(2)各領域に座標設定
代表線40を等分割(曲線の長さが等間隔)に分け、等分割した点の座標42を抽出する。間隔は塗布する解像度によって分割数を変化することが好ましい。ただし、曲率半径が大きい場合(例えば50mm以上)には、大きなメッシュで分割して、分割したメッシュの中を等間隔に内挿して擬似的に高解像度の間隔を形成してもよい。
(3)座標での塗布量を設定
代表線40上の座標42において、その法線ベクトルがインクジェットヘッド11のヘッド面(ノズル12が配置された面)に対して、垂直になるように、図5に示した5軸ロボットの制御を行う。事前に各々の座標42での曲線の長さを計算で求め、上記のように、基準に対して、その長さに応じて、液滴25の量を求める。
(4)塗布
5軸ロボットで制御した後、インクジェットヘッド11に吐出信号を与え、所定の圧電素子からインクを吐出させる。インク吐出後、代表線40の次の座標42をインクジェットヘッド11の直下に移動させ、次の座標42の法線ベクトルがインクジェットヘッド11に対して、垂直になるように移動後、インクジェットヘッド11からインクを吐出させる。このように代表線40上の座標42を次々移動させ、その座標42に移動した後に、インクジェットヘッド11に吐出信号を与えることにより、領域41を塗布することができる。
(5)別の領域へ移動
領域41を塗布した後は、次の領域43に移動してインクジェットヘッド11から塗布していく。このようにして、各領域を順次塗布する。この結果、曲面10の全体にパターンを形成することが可能となる。
なお、曲面10の曲率が大きくなり、インクジェットヘッド11と曲面10との距離が長くなった場合(望ましくは3mm以上になった場合)には、インクジェットヘッド11から曲面までの距離が3mm以下になるようにインクジェットヘッド11の吐出するノズル12の数を減らして領域を塗布してもよい。
また、端部のノズル22、ノズル23に関しては液滴25の量を中央のノズル12に比べて減らすことが好ましい。端部のノズル22,ノズル23に関しては、最端部のノズルだけではなく、端部の領域の複数のノズル12の液滴25の量を減らすことが好ましい。
なお、パターンがエッジ部にあたる場合は、両端のノズル22,ノズル23の液滴25の量を減らすことが好ましいが、パターンがつながっている場合には、曲線部の長さに応じた液滴25の量を吐出することが好ましい。
本実施例では、1つのインクジェットヘッド11により吐出する図を描いているが、カラー描画をするために複数のヘッドを用いて、色毎に曲面を移動させる5軸のロボットの軌道を変化させてもよい。曲率が小さい場合には、1つの軌道で移動させながら複数の色のヘッドで描画させてもよい。
本実施例では、一列のノズル配列で曲面をパターニングすることを行っている。しかし、ノズル12が、図8に示したように塗布方向44に複数並んでいる場合には、塗布方向44の曲率が大きくなるにつれて、曲面10とインクジェットヘッド11との距離が大きくなるため、使用する塗布方向44のノズル12の数を削減してもよい。
(実施の形態2)液滴数で調整
実施の形態1では、曲率半径が小さくなり、曲線長さが長くなった場合、ある一定幅のインクジェットヘッド11から吐出する場合、インクジェットヘッド11のノズル12から吐出する液滴の量を変化させるとした。
実施の形態2では、液滴の数を変更して塗布する方法を示す。図9(a)は、平面上にインクジェットヘッド11から液滴25を吐出したときの断面である。インクジェットヘッド11で、直線26に、液滴25を吐出するものである。図9(b)、図9(c)は、それぞれ、曲線20、曲線21上にインクジェットヘッド11から液滴25を、それぞれ吐出する断面である。
図9(b)、図9(c)では、基準となる直線26の長さに対して、曲線20、曲線21の長さの比率に合わせて、塗布する液滴の数を増やしている。つまり、以下の式である。
(曲線20でのトータル液滴数)≒((曲線20の長さ)/(直線26の長さ))×(直線26でのトータル液滴数)・・・(式4)
(曲線21でのトータル液滴数)≒((曲線21の長さ)/(直線26の長さ))×(直線26でのトータル液滴数)・・・(式5)
つまり、曲率半径が小さくなり、曲線長さが長くなった場合、式4、式5に基づいて、塗布対象となる曲線20、曲線21に吐出するトータルの液滴数を導出する。塗布部分の長さと塗布する液滴数とが比例関係にある。
図9(b)に示したようにエッジ部においては、液滴数を減らし、液滴25の量を減らすことによりパターンをシャープにすることができる。エッジ部以外の領域では体積を増やすことが望ましい。
(実施の形態3)ノズル数で調整
実施の形態3は、多くのノズルを有するインクジェットヘッド11を用いて、曲線の長さに応じて、インクジェットヘッド11からインクを吐出させるノズル数を変化させる方法を示す。図10(a)は、平面上にインクジェットヘッド11から液滴25を吐出した時の断面図である。図10(b)、図10(c)では、曲面上にインクジェットヘッド11から液滴61、液滴62を吐出した時の断面図である。
ここで、直線26よりも曲線20の長さが長い。このために、インクジェットヘッド11の使用できるノズル12の数は、図10(b)の場合は、図10(a)の場合に比べて多い。図10(c)では、曲線21の長さが、曲線21の長さに対して長いため、吐出させるノズル12の数を増やしている。
図10(a)に示したところでは、使用するノズル12の数を減らし、低い解像度でパターンを形成する。ここで解像度は、吐出させるノズル12の間隔を意味する。低い解像度は、間隔が広い。一方、図10(b)、図10(c)のような曲率が小さくなるところでは、多くのノズル12を使用し、パターンの解像度を上げていく。
つまり、曲率が大きいところでは、液滴61を低解像度で吐出させ、曲率が小さいところで、曲線の長さが大きくなるに従い、液滴62を高解像度で吐出させる。そのときの解像度の関係式は、式5、式6のように表すことができる。
(曲線20での解像度)≒((曲線20の長さ)/(直線26の長さ))×(直線26での解像度)・・・(式6)
(曲線21での解像度)≒((曲線21の長さ)/(直線26の長さ))×(直線26での解像度)・・・(式7)
式6、式7を用いることにより、インクジェットヘッド11直下の曲線が長いほど、解像度を高くすることにより、液滴数を増やすことができる。例えば、図10(a)〜図10(c)で示したインクジェットヘッドは1200dpiの解像度を有するインクジェットヘッドを用い、曲線の長さに応じて使用するノズル数を変化させている。
本発明の曲面形状を有する表面にタクト短縮のために複数のノズルを有するインクジェットヘッドを用いて、曲率が変化する曲面上にパターンを形成する場合、複数ノズルを有するインクジェットヘッドの各ノズルの液滴25の量、液滴数、解像度を制御することにより、曲率が変化する曲面上に任意のパターンを実現できる。
(なお書き)
実施の形態は組み合わせることができる。1方向のみに曲がっている曲面にも応用できる。
本願発明のインクジェット印刷装置では、1方向以上に曲がっている平面への描画に応用できる。
10 曲面
11 インクジェットヘッド
12 ノズル
13 断面
14 断面
15 配列方向
16 塗布方向
20 曲線
21 曲線
22 ノズル
23 ノズル
25 液滴
26 直線
28 基準電圧
31 スライダー
32 X軸
33 Y軸
34 Z軸
35 回転機構
36 回転A軸
37 回転B軸
39 制御部
40 代表線
41 領域
42 座標
43 領域
44 塗布方向
45 方向
61 液滴
62 液滴
210 インクジェットヘッド
300 物体

Claims (7)

  1. 複数のノズルを有するインクジェットヘッドを用いて、3次元曲面に、液滴を吐出し、パターンを形成する方法であって、
    基準となる基準長さと、吐出する前記3次元曲面の位置での複数の前記ノズル直下の曲線長さと、を比較し、
    前記基準長さと前記曲線長さとの比に応じて前記インクジェットヘッドの複数の前記ノズルから吐出される液滴量を変化させることを特徴とするインクジェット印刷方法。
  2. 前記基準となる基準長さは、前記3次元曲面の任意の位置での前記複数のノズル直下の第1曲線の長さである請求項1記載のインクジェット印刷方法。
  3. 前記パターンの端となる部分の前記液滴量を前記パターンの中央部よりも少なくして吐出させることを特徴とする請求項1または2記載のインクジェット印刷方法。
  4. 前記パターンの端となる部分の前記液滴量を、前記基準となる長さでの液滴量とすることを特徴とする請求項1または2記載のインクジェット印刷方法。
  5. 前記液滴量の変化は、吐出させる前記液滴の個数を変化させることにより変化させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット印刷方法。
  6. 前記液滴量の変化は、前記液滴を吐出させる前記ノズルの間隔を変化させることにより変化させる請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット印刷方法。
  7. インクジェットノズルと、
    被塗布物を移動させる機構と、
    前記インクジェットノズルから前記被塗布物へ吐出される液滴の量を制御する制御部と、を含み、
    前記制御部は、前記被塗布物の上の塗布位置での塗布領域での長さに応じて、前記液滴の量を変化させるインクジェット塗布装置。
JP2015001164A 2015-01-06 2015-01-06 インクジェット印刷方法とインクジェット塗布装置 Pending JP2016123942A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015001164A JP2016123942A (ja) 2015-01-06 2015-01-06 インクジェット印刷方法とインクジェット塗布装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015001164A JP2016123942A (ja) 2015-01-06 2015-01-06 インクジェット印刷方法とインクジェット塗布装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016123942A true JP2016123942A (ja) 2016-07-11

Family

ID=56357174

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015001164A Pending JP2016123942A (ja) 2015-01-06 2015-01-06 インクジェット印刷方法とインクジェット塗布装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016123942A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020040037A (ja) * 2018-09-12 2020-03-19 株式会社東芝 液滴塗布装置、および液滴塗布方法
WO2021039292A1 (ja) * 2019-08-30 2021-03-04 京セラ株式会社 塗装装置、塗装膜および塗装方法
EP4201683A1 (en) 2021-12-27 2023-06-28 Ricoh Company, Ltd. Liquid discharge apparatus, liquid discharge method, and carrier medium

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020040037A (ja) * 2018-09-12 2020-03-19 株式会社東芝 液滴塗布装置、および液滴塗布方法
WO2021039292A1 (ja) * 2019-08-30 2021-03-04 京セラ株式会社 塗装装置、塗装膜および塗装方法
EP4201683A1 (en) 2021-12-27 2023-06-28 Ricoh Company, Ltd. Liquid discharge apparatus, liquid discharge method, and carrier medium

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7261288B2 (ja) コーティング剤のコーティングパターンを塗布するための方法、コーティングを作成するための装置、及びコーティングパターン
JP7036824B2 (ja) コーティング方法及び対応するコーティング装置
JP6037636B2 (ja) 表面を印刷する装置
CN111032362B (zh) 用于印刷曲面的方法以及用于印刷三维表面的装置
JP2016068290A (ja) インクジェット印刷装置とその方法
JP5688268B2 (ja) 曲面塗装装置
US11376847B2 (en) Liquid droplet ejection device and liquid droplet ejection method
JP2016077971A (ja) 曲面への印刷方法、及び、印刷装置
US11584139B2 (en) Printing apparatus and printing method
JP6948482B1 (ja) 塗装ロボットシステムおよび塗装方法
JP2016123942A (ja) インクジェット印刷方法とインクジェット塗布装置
JP2010005619A5 (ja)
JP6821951B2 (ja) 隣接する複数領域を均一な厚みで塗膜を形成する塗装方法
WO2021039292A1 (ja) 塗装装置、塗装膜および塗装方法
JP7482422B2 (ja) 印刷装置
JPH08308958A (ja) ゴルフボールの塗装方法
JP6952243B2 (ja) 印刷方法および印刷装置
JP2023052170A (ja) 塗装装置および塗装方法
WO2021157128A1 (ja) 塗装装置、塗装方法及びプログラム
JP2019109573A (ja) 膜形成装置及び膜形成方法
JP6519013B2 (ja) インクジェット印刷装置
US20220212218A1 (en) Coating method and corresponding coating installation
JP5412282B2 (ja) 被膜形成方法
WO2021059563A1 (ja) 塗装機、塗装システム、及び塗装機制御方法
JP7181417B2 (ja) 塗装装置および塗装方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20160520