JPH10113602A - スプレー塗装方法 - Google Patents

スプレー塗装方法

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JPH10113602A
JPH10113602A JP30541296A JP30541296A JPH10113602A JP H10113602 A JPH10113602 A JP H10113602A JP 30541296 A JP30541296 A JP 30541296A JP 30541296 A JP30541296 A JP 30541296A JP H10113602 A JPH10113602 A JP H10113602A
Authority
JP
Japan
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spray
coating
paint
nozzle
coated
Prior art date
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Pending
Application number
JP30541296A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Takeuchi
徹 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
Priority to JP30541296A priority Critical patent/JPH10113602A/ja
Publication of JPH10113602A publication Critical patent/JPH10113602A/ja
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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗装ラインのスピードと所定の膜厚に対応す
ることのできる、塗着効率を向上したスプレー塗装方法
を提供する。 【解決手段】 2個以上のスプレーノズルを用いて被塗
物に塗料を塗装する塗装方法であって、各ノズルに対し
予め設定された吐出時間及び吐出間隔にしたがい、加圧
気体と塗料との二流体の噴出を制御するスプレー制御信
号を与え、各ノズルから間欠スプレーを交互に、あるい
は順次、被塗物上で各スプレーノズルからのスプレーパ
ターンが互いに重なり合うように塗料を噴出せしめるこ
とを特徴とする塗装方法であり静電塗装も含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二流体スプレーノ
ズルを使用し、高微粒化、高塗着効率を得るスプレー塗
装方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
二流体ノズルを使用した塗装ガンまたは塗装装置で塗料
を霧化する場合、霧化用圧縮気体および塗料は両方同時
に、且つ連続的に吐出するのが一般的である。ノズルか
ら連続は噴出する圧縮空気等の霧化用圧縮気体は塗料を
微粒化し、同時に随伴気流により増幅されながら微粒化
した塗料粒子を被塗物まで運ぶ搬送気流になる。この搬
送気流は被塗物に当り、その方向を変えながら拡散して
いく。この時、慣性力の大きい大粒子はそのまま被塗物
に衝突し塗着するが、慣性力の小さい小粒子はそのまま
搬送気流にのって飛散してしまい塗着効率を低下させる
という問題があった。この傾向は搬送気流の速度が速い
ほど、換言すると霧化圧力が高いほど顕著であった。こ
の搬送気流の影響を少なくするために低圧大風量霧化ガ
ンなども開発されているが微粒化状態が従来のガンに比
較して劣る傾向があり、また、搬送気流の速度は低下す
るが大風量であるため微小粒子の塗着効率向上には効果
がなかった。微粒化状態やスプレーパターン状態を変化
させずに搬送気流速度を低下させる手段として、二流体
ノズルで断続的にスプレーする方法(特許出願公告:平
3−18506)も提案されているが、スプレーのON
−OFFを繰り返すソレノイドバルブの応答速度に限界
があるためガンの運行速度が速くなるとスプレーパター
ンの塗り重ねピッチが広がり連続した均一な塗膜が得ら
れない。また、塗り重ねピッチを縮めるために断続スプ
レーの間隔を短くすると搬送気流速度が低くなり過ぎ
て、微粒化した粒予が途中で失速し被塗物まで運ばれな
いなどの問題点があった。本発明は以上のような問題を
解消し、かつ高微粒化、高塗着効率を達成できる二流体
ノズルを使用した塗装方法を提供することを目的とす
る。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、 「1. 2個以上のスプレーノズルを用いて被塗物に塗
料を塗装する塗装方法であって、各ノズルに対し予め設
定された吐出時間及び吐出間隔にしたがい、加圧気体と
塗料との二流体の噴出を制御するスプレー制御信号を与
え、各ノズルから間欠スプレーを交互に、あるいは順
次、被塗物上で各スプレーノズルからのスプレーパター
ンが互いに重なり合うように塗料を噴出せしめることを
特徴とする塗装方法。 2. スプレー塗装の際に、静電印加装置により塗料と
被塗物の間に電圧を印加して静電塗装を行うことを特徴
とする、1項に記載されたスプレー塗装方法。 3. スプレー塗装時において、少なくとも1個のスプ
レーノズルから塗料が噴出しており、見掛上、常時、途
切れなく塗料がスプレー塗装されていることを特徴とす
る、1項または2項に記載されたスプレー塗装方法。 4. 間欠スプレーの1回の噴霧時間を10〜300ミ
リ秒とした、1項ないし3項のいずれか1項に記載され
たスプレー塗装方法。」に関する。
【0004】
【発明の実施の形態】本発明方法は、二流体によるスプ
レー塗装方法であり、被塗物に塗料をスプレー塗装する
にあたり、2個以上のスプレーノズルを有するスプレー
ガン、または2個以上のスプレーガンを組み込んだ塗装
装置を使用して各スプレーノズルから間欠的にスプレー
を噴霧させて被塗物に塗料を塗装する。
【0005】本発明方法において、二流体によるスプレ
ー塗装は、従来の二流体によるスプレー塗装と同様に、
流体として塗料と、圧縮空気等の加圧気体を使用する。
本発明方法においては間欠スプレーを行うが、2個以上
のスプレーノズルを有しているので、1個のスプレーノ
ズルを用いて塗装する場合に比較して、同じ塗料噴霧量
を得るのに間欠スプレーの間隔を長くでき、スプレーの
ON−OFFを繰り返すソレノイドバルブの応答速度を
遅くしても良好な塗装ができるので、ガンの運行速度を
速くすることが可能である。またソレノイドバルブの応
答速度を遅くできるので機械の寿命の点からも有利であ
る。また、間欠スプレーのタイミングを塗装時におい
て、常時、スプレーノズルの少なくとも1個からスプレ
ー塗装されている状態とすることにより、見掛上、塗装
装置から途切れなく塗料がスプレー塗装されている状態
を得ることができるので間欠スプレーによるスプレーパ
ターンの塗り重ねピッチを考慮しなくてもよいようにで
きる。
【0006】本発明方法における、各ノズルからの間欠
スプレーの1回の噴霧時間は、ノズルの数、塗装膜厚な
どによって適宜設定すればよいが、搬送気流速度、機械
の反応速度や寿命等の点から通常、10〜300ミリ
秒、好ましくは50〜100ミリ秒の範囲である。本発
明方法は、各スプレーノズルにおいては、塗料が間欠ス
プレーにより噴霧されるので、塗料の良好な微粒化状態
を維持したまま、圧縮空気等の搬送気流速度が低下でき
良好な塗着効果を達成することができる。
【0007】本発明方法においては、スプレー塗装の際
に、静電印加装置により塗料と被塗物との間に電圧印加
して静電塗装を行うことを併用することによって塗着効
率をさらに向上させることができる。電圧の印加は、通
常、塗料を−20〜100kV、被塗物をアース(0k
V)とするのが一般的である。静電塗装のための電圧の
印加は、スプレーノズルからの塗料の吐出時間及び吐出
間隔に同期して行うようにすることによって効果的に行
うことができる。一般に、従来の連続的なエアスプレー
方式における塗料の塗着効率は、40〜60%程度であ
り、静電塗装を併用することにより10ポイントほど向
上し、50〜70%程度とできる。本発明方法の間欠エ
アスプレーにおける塗料の塗着効率は、通常、50〜7
0%程度であり、静電塗装を併用することにより20ポ
イントほど向上し、70〜90%程度とできる。本発明
方法の間欠エアスプレーにおける塗料の塗着効率におい
て、静電塗装を併用することによる塗着効率の向上程度
が大きいのは、塗装時の搬送気流速度が小さいので、静
電におる被塗物への塗着がより確実に行われるためであ
る。
【0008】
【実施例】本発明を実施例によりさらに具体的に説明す
る。
【0009】実施例1 図1は本発明の第1の実施例に基づく説明図である。ス
プレーガン1はガン本体にスプレーノズル2を2つ内蔵
したツインノズルのスプレーガンである。各ノズルの霧
化空気孔および塗料吐出孔に連結した各々の供給口には
ソレノイドでON−OFFする圧縮空気用バルブ3およ
び塗料用バルブ4が各々独立して組み込まれ、圧縮空気
配管5と塗料供給配管6の開閉を行っている。さらに各
々のソレノイドバルブは信号ケーブル9を介してバルブ
信号制御装置8に接続されている。塗装開始信号がバル
ブ信号制御装置8に入ると、予めセットされた時間間隔
と吐出ON−OFF時間に応じて各ノズルをON−OF
F制御する。この時のタイムチャートを図3に示した。
各ノズルに連結された圧縮空気用バルブ3と塗料用バル
ブ4は連動してON−OFFを繰り返す。この時、微粒
化不良を防止するため塗料用バルブに対し霧化空気用バ
ルブは常に10ms早めに開き、10ms遅めに閉じる
ようにタイマー設定を行っている。さらに、スプレーノ
ズルAとスプレーノズルBとは常に一定の時間間隔で交
互にON−OFFを繰り返すようにし、常にどちらかの
塗料用バルブが吐出ON状態になるように設定した。そ
の結果、ツインノズルのスプレーガンから見掛上、途切
れなく塗料が噴出するのと同じ状態を得ることができ
た。各ノズルは30〜70ms間隔で間欠スプレーを行
っているため搬送気流の速度は低く、塗着効率は約60
%であった。また塗装時にツインノズルのスプレーガン
に高電圧発生器7から高電圧ケーブル10を接続し霧化
粒子を静電気力で塗着させる手段を併用した塗装も行っ
た。この場合、高電圧はスプレーガンとアースとの間
に、スプレーガンの電圧が−60KVとなるように印加
した。また、この高電圧の印加は、塗料用バルブ4の吐
出ON信号と連動するようにバルブ信号制御装置8で制
御した。塗着効率は約80%であった。以上により、微
粒化状態およびスプレーパターン状態を変化させずに搬
送気流による霧化塗料粒子の飛散を抑えることができ、
かつ十分な塗り重ねピッチをもつ高塗着効率の塗装が可
能になった。
【0010】実施例2 図2は本発明の第2の実施例に基づく説明図である。ス
プレーガン1−a、1−bおよび1−cの3個のスプレ
ーガンからなるスプレーガン1をベースに取り付け(図
示せず)、各スプレーノズル2のスプレーパターンが塗
装距離(30cm)で重なり合うように直線上にセット
した(あるいは同心円上にセットしてもよい)。各ガン
のニードルバルブ(霧化用空気と塗料を連動してON−
OFFする)を作動させる専用のソレノイドバルブ11
はバルブ信号制御装置8に接続されている。この時のタ
イムチャートを図4に示した。塗装開始信号がバルブ信
号制御装置8に入るとスプレーガン1−aからスプレー
ガン1−b,スプレーガン1−cの順でON/OFFを
繰り返す。この場合も3丁のガンのうち常に1丁のガン
は吐出ON状態になるように設定した。その結果、各ス
プレーガンは間欠スプレーの状態であるが、実施例1と
同様、見掛上は途切れなく塗料が噴出するのと同じ状態
を得ることができた。またスプレーガンのノズル近傍に
は外部電極12を設け水性塗料に対応できる構造にし、
各スプレーガンのソレノイドバルブがONの時と連動し
て高電圧を印加した(印加電圧は−60kV)。以上に
より塗着効率約80%という霧化粒子の飛散がほとんど
ない高塗着効率が達成でき、また比較的速いガンの運行
速度(0.8m/s)に対しても問題なく均一な塗膜を
得ることができた。
【0011】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば従来どう
りのラインスピードや膜厚に対応できる間欠スプレーが
可能になり、高塗着効率の塗装を実現することができ
る。また静電塗装を併用することにより効果的に塗着効
率をさらに向上させることができる。さらにスプレーノ
ズルが1個の場合に比較して間欠スプレーのON−OF
Fサイクルを1/2あるいは1/3以下に抑えることが
できるのでソレノイドバルブやニードルバルブの動作が
安定し、かつ寿命が長くなるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の説明図である。
【図2】本発明の実施例2の説明図である。
【図3】実施例1のスプレータイムチャートである。
【図4】実施例2のスプレータイムチャートである。
【符号の説明】 1 スプレーガン 2 スプレーノズル 3 圧縮空気用バルブ 4 塗料用バルブ 5 圧縮空気配管 6 塗料供給配管 7 高電圧発生器 8 バルブ信号制御装置 9 信号ケーブル 10 高電圧ケーブル 11 ソレノイド 12 外部電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2個以上のスプレーノズルを用いて被塗
    物に塗料を塗装する塗装方法であって、各ノズルに対し
    予め設定された吐出時間及び吐出間隔にしたがい、加圧
    気体と塗料との二流体の噴出を制御するスプレー制御信
    号を与え、各ノズルから間欠スプレーを交互に、あるい
    は順次、被塗物上で各スプレーノズルからのスプレーパ
    ターンが互いに重なり合うように塗料を噴出せしめるこ
    とを特徴とする塗装方法。
  2. 【請求項2】 スプレー塗装の際に、静電印加装置によ
    り塗料と被塗物の間に電圧を印加して静電塗装を行うこ
    とを特徴とする、請求項1に記載されたスプレー塗装方
    法。
  3. 【請求項3】 スプレー塗装時において、少なくとも1
    個のスプレーノズルから塗料が噴出しており、見掛上、
    常時、途切れなく塗料がスプレー塗装されていることを
    特徴とする、請求項1または2に記載されたスプレー塗
    装方法。
  4. 【請求項4】 間欠スプレーの1回の噴霧時間を10〜
    300ミリ秒とした、請求項1ないし3のいずれか1項
    に記載されたスプレー塗装方法。
JP30541296A 1996-10-14 1996-10-14 スプレー塗装方法 Pending JPH10113602A (ja)

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JP30541296A JPH10113602A (ja) 1996-10-14 1996-10-14 スプレー塗装方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007000761A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Kioritz Corp 農薬噴霧装置及び噴霧装置
KR100895024B1 (ko) 2007-11-08 2009-04-24 주식회사 나래나노텍 2열 패턴 상에 코팅액을 공급하기 위한 듀얼 노즐장치 및이를 구비한 코팅장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007000761A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Kioritz Corp 農薬噴霧装置及び噴霧装置
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