JPH09229259A - ホース用継手 - Google Patents

ホース用継手

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JPH09229259A
JPH09229259A JP8033855A JP3385596A JPH09229259A JP H09229259 A JPH09229259 A JP H09229259A JP 8033855 A JP8033855 A JP 8033855A JP 3385596 A JP3385596 A JP 3385596A JP H09229259 A JPH09229259 A JP H09229259A
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JP
Japan
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annular groove
hose
elbow pipe
diameter
engagement ring
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Application number
JP8033855A
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English (en)
Inventor
Naonobu Monobe
尚宣 物部
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Filing date
Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L21/00Joints with sleeve or socket
    • F16L21/02Joints with sleeve or socket with elastic sealing rings between pipe and sleeve or between pipe and socket, e.g. with rolling or other prefabricated profiled rings
    • F16L21/04Joints with sleeve or socket with elastic sealing rings between pipe and sleeve or between pipe and socket, e.g. with rolling or other prefabricated profiled rings in which sealing rings are compressed by axially-movable members

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Joints With Sleeves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 美観を損ねることなく配管施工時に相手方の
位置に応じて回転できるホース用継手を得る。 【解決手段】 ホース用継手10では、エルボ管12の
他端側の内周面に外側環状溝20が形成されている。ま
た、内筒部24の外周面には外側環状溝20に対応して
内側環状溝32が形成されており、この内側環状溝32
にはC字状の係合リング34が嵌め込まれている。この
内筒部24をエルボ管12に挿入して外側環状溝20と
内側環状溝32を対向させると、係合リング34が外側
環状溝20と内側環状溝32の双方に入り込み、エルボ
管12と内筒部24が相対回転可能に連結される。この
ため、配管形態に適合した状態でホース42を「曲がり
ぐせ」に逆らうことなく無理なく接続でき配管後の美観
を確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホースを他の部材
に接続するためのホース用継手に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、洗浄トイレユニットへの給水用
の配管部材としては、先端部に例えば略L字のエルボ管
が取り付けられた可撓性のホースが使用されており、こ
れらのエルボ管等を介してユニット本体に固定されてい
る。このような形態では、全てが金属製の配管部材を適
用した場合と比較して、配管形態に応じてホースの寸法
を調整でき、しかも、接続作業が容易になるといった利
点がある。
【0003】ところで、上述したホースには製造工程や
製造後の巻き取り等によって一般的に所謂「曲がりぐ
せ」が付与され、これにより、ホースが湾曲している。
このような「曲がりぐせ」を有するホースの先端部に例
えば上述したエルボ管を取り付ける場合には、ユニット
本体等のエルボ管のホースとは逆側に接続される相手方
の位置とホースの「曲がりぐせ」の向き、すなわち、ホ
ースの湾曲方向の双方を考慮したうえでホースの先端に
エルボ管を固定し、エルボ管を洗浄トイレユニットのユ
ニット本体等に取り付けた後に「曲がりぐせ」に逆らう
ことなくホースを湾曲させる必要がある。
【0004】すなわち、図5乃至図7の各図に示される
各ホース80では、ホース80の「曲がりぐせ」とユニ
ット本体等の相手方(図示省略)の位置を考慮してエル
ボ管82が取り付けられているが、例えば、図5に示さ
れるエルボ管82付きのホース80を適用すべき配管形
態に、図6或いは図7に示されるようなエルボ管82付
きのホース80を適用すると、相手方の位置に応じてエ
ルボ管82の向きを変える必要がある。ここで、エルボ
管82の向きを変えると、図6及び図7の点線にて示さ
れるようにホース80が「曲がりぐせ」に逆らって湾曲
され、或いは、捩じられるため、ホース80のラインが
歪み、ユニットの全体的なの美観を損ねてしまう。
【0005】しかしながら、多様な配管形態を想定して
相手方の位置とホース80の「曲がりぐせ」の向きの双
方を考慮したエルボ管82付きのホース80を製造する
ことには多大な手間がかかり、仮に、これに対応して様
々なエルボ管82付きのホース80を造り分ける場合に
は、工程管理が煩雑になるといった問題が生じる。
【0006】また、仮に、エルボ管82付きのホース8
0を様々な形態に応じて造り分けた場合であっても、配
管条件等の変更によってエルボ管82の向きが変動され
ると、結果的に配管施工後のホース80のラインの美観
が確保できないといった問題がある。
【0007】ここで、このような問題を解決するための
一般的な方法の一例を図8及び図9に基づいて説明す
る。
【0008】図8及び図9に示される方法では、エルボ
管92のホース90と対向する側の端部にフランジ94
が形成されており、また、エルボ管92の端部からは内
筒96が挿入されている。この内筒96のエルボ管92
とは逆側の端部はホース90に挿入されており固定され
ている。また、内筒96の外周面の軸線方向中間部に
は、エルボ管92のフランジ94に対応したフランジ9
8が形成されている。これらのフランジ94とフランジ
98には、環状の固定具100が取り付けられている。
ここで、図8に示されるように、固定具100は径方向
内方へ向けて開口した断面コ字状とされており、フラン
ジ94及びフランジ98を外側から包み込んだ状態でフ
ランジ94及びフランジ98に係合している。
【0009】また、図9に示されるように、固定具10
0は、ヒンジ部106を中心に開閉可能とされている。
さらに、ヒンジ部106の反対側には外方へ延出された
一対の固定部108、110が形成されており、これら
の固定部108、110にはボルト104が貫通してい
る。すなわち、固定具100は、開放状態(図9の二点
鎖線状態)でフランジ94及びフランジ98に取り付け
られた後にヒンジ部106を中心に矢印C方向へ揺動さ
れて閉鎖され、さらに、この状態で固定部108、11
0がボルト104によって締め付けられて固定される
(図9の実線状態)。これによって、エルボ管92と内
筒96が固定具100に回転自在に連結される。
【0010】この方法によれば、エルボ管92と内筒9
6が回転自在に連結されているため、ホース90の「曲
がりぐせ」に関係なく、配管施工時に相手方の位置に応
じてエルボ管92の向きを自在に変えることができる。
しかしながら、図9に示されるように、この方法では、
固定具100のヒンジ部106及び固定部108、11
0が外側へ張出すため全体的な美観を損ねるといった問
題がある。また、この方法では、固定具100をフラン
ジ94及びフランジ98に取り付た後にボルト104を
締めて固定具100を確実に固定しなければならず、こ
のため、作業が煩雑となる問題点がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実を
考慮して、美観を損ねることなく配管施工時に相手方の
位置に応じて回転できるホース用継手を得ることが目的
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のホース用
継手では、軸線方向の少なくとも一端側の内周面にリン
グ状の外側環状溝が形成された筒状の外筒部と、軸線方
向一端側が前記外筒部に挿入可能に形成されると共に前
記挿入状態では前記外側環状溝に対向するリング状の内
側環状溝が外周面に形成された筒状の内筒部と、前記内
側環状溝及び前記外側環状溝の双方に係合して前記外筒
部及び前記内筒部を相対回転可能に結合する係合リング
と、を備えている。
【0013】上記構成のホース用継手では、外筒部に形
成された外側環状溝と内筒部に形成された内側環状溝の
双方に係合リングが係合しており、これによって外筒部
と内筒部が連結されているため、外筒部及び内筒部の互
いに離間する方向への移動、すなわち、外筒部からの内
筒部の脱落が係合リングによって阻止される。
【0014】ここで、係合リングは、外筒部と内筒部を
相対回転可能に連結しているため、所定の配管形態に応
じて外筒部及び内筒部の一方、或いは双方を回転させる
と、配管形態に適合した状態でホース等が無理なく接続
される。
【0015】請求項2記載のホース用継手では、請求項
1記載のホース用継手において、前記係合リングは、一
部にギャップが形成された略C字形の部材であり、半径
方向の弾性を有することを特徴としている。
【0016】上記構成のホース用継手では、係合リング
の一部にギャップが形成されているため、半径方向外
方、或いは内方の外力を係合リングに付与すると、ギャ
ップが拡縮されて係合リングの径が自在に拡縮される。
これにより、係合リングが金属製であっても極めて容易
に内筒部或いは外筒部へ係合される。
【0017】請求項3記載のホース用継手では、請求項
2記載のホース用継手において、前記係合リングは、初
期状態での外径寸法が前記外筒部の内径寸法よりも大き
く前記外側環状溝の底部の直径寸法以下とされたことを
特徴としている。
【0018】上記構成のホース用継手では、初期状態で
の係合リングの外径寸法が外筒部の内径寸法よりも大き
く外側環状溝の底部の直径寸法以下とされているため、
所定の位置まで内筒部が外筒部に挿入されて係合リング
が初期状態に復元されると、係合リングが外側環状溝に
入り込んで確実に係合される。
【0019】請求項4記載のホース用継手では、請求項
2又は請求項3記載のホース用継手において、前記係合
リングは、初期状態での内径寸法が前記内筒部の外径寸
法以下とされ、かつ前記内側環状溝の底部の直径寸法よ
りも大きいことを特徴としている。
【0020】上記構成のホース用継手では、初期状態で
の係合リングの内径寸法が内筒部の外径寸法以下とさ
れ、かつ内側環状溝の底部の直径寸法よりも大とされて
いるため、所定の位置まで内筒部が外筒部に挿入されて
係合リングが初期状態に復元されると、内側環状溝と外
側環状溝の双方に係合リングが確実に係合して、内筒部
と外筒部が確実に連結される。
【0021】請求項5記載のホース用継手は、請求項
2、請求項3又は請求項4記載のホース用継手におい
て、前記外筒部は、前記外側環状溝に対応する軸線方向
端部近傍の内径が前記初期状態での前記係合リングの外
径よりも大とされ、前記外側環状溝へ向けて漸次内径が
小さくなるテーパ部が形成されたことを特徴としてい
る。
【0022】上記構成のホース用継手では、外筒部の外
側環状溝に対応する軸線方向端部近傍にテーパ部が形成
されているため、内側環状溝に係合リングを嵌合させた
状態で内筒部を外筒部に挿入する際に係合リングがテー
パ部によって漸次縮径されて内筒部が円滑に挿入されて
連結される。
【0023】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の一実施の形態
に係るホース用継手10を一部破断した平面図が示され
ている。
【0024】この図に示されるように、ホース用継手1
0は外筒部としてのエルボ管12を備えている。このエ
ルボ管12は全体的にL字状に形成されており、一方の
端部には袋ナット14が設けられている。この袋ナット
14は、エルボ管12の一方の端部から外方へ向けて環
状に延出された鍔部16によってエルボ管12に回転可
能に係合されている。この袋ナット14を相手方、例え
ば、洗浄トイレユニットのユニット本体(図示省略)の
雄ねじ部に螺合させることで、エルボ管12(ホース用
継手10)をユニット本体に取り付けることができる。
【0025】一方、エルボ管12の他端側は軸線方向内
側へ向けて(すなわち、図1の矢印A1 方向へ向けて)
一定の内径の円筒部19が形成されており、この円筒部
19の軸線方向内側端部からは連続してテーパ部18が
形成されている。このテーパ部18では、エルボ管12
の他端側から軸線方向内側へ向けて内周面の内径が漸次
縮径している。
【0026】また、テーパ部18の軸線方向内側端部か
らは更に軸線方向内側へ向けて一定の内径の円筒部21
が連続して形成されている。この円筒部21の内周面に
は外側環状溝20が形成されている。この外側環状溝2
0は、円筒部21(エルボ管12)の内周面に沿って周
方向に一様に形成されており、内周面の半径方向内側へ
向けて凹とされている。
【0027】さらに、円筒部21の軸線方向内側端部か
らは連続してテーパ部22が形成されている。このテー
パ部22では、エルボ管12の他端側から軸線方向内側
へ向けて(すなわち、図1の矢印A1 方向へ向けて)内
周面の内径が漸次縮径している。
【0028】すなわち、エルボ管12の内周面の他端側
では、エルボ管12の他端部から、テーパ部18及びテ
ーパ部22を経て段階的に内径が縮径している。
【0029】また、エルボ管12の他端側からは内筒部
24が挿入されている。ここで、図1及び図3に示され
るように、内筒部24は全体的に円筒状に形成されてい
る。この内筒部24のエルボ管12側(図1及び図3の
矢印A1 方向側)の先端部29は一定径に形成されてお
り、外径がエルボ管12のテーパ部22よりも軸線方向
内側(すなわち、図1の矢印A1 方向側)の内周面の直
径に対応している。また、先端部29の外周面には環状
溝26が形成されており、Oリング28が嵌め込まれて
いる。
【0030】この先端部29の後端部(すなわち、図1
及び図3の矢印A2 方向側端部)からは連続してテーパ
部30が形成されている。このテーパ部30は、エルボ
管12のテーパ部22に対応しており、内筒部24の後
端側へ向けて漸次外径が大とされている。
【0031】また、テーパ部22の後端部からは連続し
て一定径の円筒部31が形成されており、円筒部31の
外周面には内側環状溝32が形成されている。この内側
環状溝32は内筒部24の周方向に沿って一様に形成さ
れている。さらに、この内側環状溝32はエルボ管12
の外側環状溝20に対応して形成されており、内筒部2
4をエルボ管12に挿入した状態では、内側環状溝32
と外側環状溝20とが互いに対向する。また、この内側
環状溝32には係合リング34が嵌め込まれている。
【0032】ここで、図2に示されるように、係合リン
グ34は弾性を有する金属材料によって全体的にC字状
に形成されている。また、図3に示されるように、係合
リング34の断面は円形とされており、断面の直径はエ
ルボ管12の外側環状溝20の深さ、すなわち、エルボ
管12の円筒部19の内周面から外側環状溝20の底部
までの寸法H1 よりも大とされ、且つ、内筒部24の内
側環状溝32の深さ、すなわち、内筒部24の外周面か
ら内側環状溝32の底部までの寸法H2 以下とされてい
る。
【0033】また、図2に示されるように、係合リング
34は一部にギャップ36が形成されており、半径方向
内方へ向いた外力B1 、或いは外方へ向いた外力B2
係合リング34に作用すると、これに伴いギャップ36
が拡縮して、係合リング34の内径が拡大、或いは縮小
する。
【0034】さらに、図3に示されるように、この係合
リング34の初期状態(すなわち、外力B1 及びB2
作用していない状態)では、その外径が外側環状溝20
の底部の直径とほぼ等しく、かつ円筒部19の内径より
も僅かに小とされている。また、この状態では、係合リ
ング34の内径が内筒部24の円筒部31の外径よりも
小とされ、かつ内側環状溝32の底部の直径よりも大と
されている。
【0035】すなわち、内筒部24を外筒部12に挿入
する際に係合リング34が円筒部19の内周面に当接す
ることはなく、また、内筒部24がエルボ管12に挿入
され外側環状溝20と内側環状溝32とが互いに対向し
た状態では、係合リング34が外側環状溝20と内側環
状溝32の双方に入り込み、係合リング34が外側環状
溝20と内側環状溝32の双方(すなわち、エルボ管1
2と内筒部24の双方)に係合する。
【0036】一方、円筒部31の後端側には鍔部38が
形成されている。この鍔部38はエルボ管12の他端部
に対応して形成されており、内筒部24をエルボ管12
に挿入する際の位置決めとされている。すなわち、内筒
部24がエルボ管12に挿入され外側環状溝20と内側
環状溝32とが互いに対向した状態では、鍔部38がエ
ルボ管12の他端部に当接して内筒部24のそれ以上の
挿入を阻止する。
【0037】さらに、内筒部24の鍔部38よりも後端
側は、ホース固定部40とされている。ホース固定部4
0は、ホース固定部40をホース42に挿入可能な程度
に外径がホース42の内径よりも大とされている。
【0038】また、ホース固定部40の外周面には複数
の環状突出部44が形成されており、ホース固定部40
(内筒部24)をホース42に挿入すると、これらの環
状突出部44がホース42の内周面にくいこみ、ホース
42の抜け(すなわち、図1及び図3のホース42の矢
印A2 方向の移動)を防止する。
【0039】さらに、ホース固定部40の半径方向外側
には、ホース締付部材46が配置されている。このホー
ス締付部材46は有底筒状の部材で、底部には円孔48
が形成されている。この円孔48は、直径がホース固定
部40の直径よりも大で、且つ、ホース42の外径より
も小とされている。この円孔48からホース固定部40
がホース締付部材46の内方へ入り込んでいる。
【0040】また、ホース締付部材46の初期状態(図
示省略)での内径は、ホース42の外径に対応してお
り、底部にホース42の先端が当接するまで開口側から
ホース42を挿入でき、この状態(図1図示状態)で専
用の締め具(図示省略)によって断続的に縮径されると
ホース42を締め付け、ホース42の抜けを防止する。
【0041】次に、ホース用継手10の組付工程を通し
て本実施の形態の作用について説明する。
【0042】上記構成のホース用継手10では、先ず、
ホース42が固定された状態の内筒部24がエルボ管1
2に挿入される(図3図示状態)。この状態では、エル
ボ管12の円筒部19の外径が係合リング34の初期状
態の外径よりも僅かに大とされているため、係合リング
34によって内筒部24のエルボ管12への挿入が阻害
されることなく、極めて円滑に内筒部24がエルボ管1
2へ挿入される。
【0043】次いで、所定量内筒部24をエルボ管12
に挿入すると、テーパ部30の斜面に係合リング34が
当接する(図4図示状態)。この状態から、更に内筒部
24をエルボ管12に挿入すると、テーパ部30の斜面
によって円滑に案内されつつ斜面からの圧力(すなわ
ち、外力B1 )によって漸次係合リング34が縮径され
る。
【0044】さらに、この状態から外側環状溝20と内
側環状溝32とが互いに対向するまで内筒部24をエル
ボ管12に挿入する(図1図示状態)と、係合リング3
4に作用する圧力、すなわち縮径方向の力(すなわち、
外力B1 )から係合リング34が解放されて、その弾性
によって係合リング34が初期状態に復元される。この
状態では、係合リング34が外側環状溝20と内側環状
溝32の双方に係合し、これにより、内筒部24のエル
ボ管12からの脱落が阻止される。
【0045】ここで、この状態では、内筒部24は係合
リング34によってエルボ管12からの脱落、すなわ
ち、軸線方向の移動が阻止されているだけで、外側環状
溝20と内側環状溝とが互いに対向した状態でエルボ管
12に対する相対的な回転が可能である。このため、ホ
ース42に「曲がりぐせ」が生じている場合でも、この
「曲がりぐせ」に逆らうことなく(換言すれば、「曲が
りぐせ」の向きの関係なく)エルボ管12が回転されて
向きが自在に変えられる。このため、ホース42のライ
ン形状を変えずに美観を損ねることなく配管施工でき
る。
【0046】以上説明したように、本ホース用継手10
では、内筒部24及びエルボ管12にそれぞれ内側環状
溝32及び外側環状溝20を形成し、内側環状溝32及
び外側環状溝20の双方に係合する係合リング34によ
って内筒部24とエルボ管12が回転自在に連結される
ため、ホース42の「曲がりぐせ」に逆らうことなく相
手方の位置に応じてエルボ管12の向きを自在に変える
ことができ、ホース42のライン形状を変えずに(換言
すれば、ホース42に捩じれや歪みを生じさせずに)全
体的な美観を損ねることなく配管施工できる。
【0047】また、エルボ管12が回転自在であるた
め、ホース42の「曲がりぐせ」や相手方の位置を考慮
する必要はなく、一種類で多様な配管形態に対応でき、
ホース用継手10付きのホース42の製造、特に製造工
程での工程管理が容易である。
【0048】さらに、エルボ管12と内筒部24とを連
結する係合リング34はエルボ管12と内筒部24の間
に配置されるため、図8及び図9に示されるような固定
具100を適用した従来の方法と比較すると、外側に張
出す部分がなく、全体的な美観を損ねることなく配管施
工できる。
【0049】また、本ホース用継手10では、固定具1
00を用いた従来の方法と比較すると、ボルト104を
締結するような煩雑な作業が不要であり、単に内筒部2
4をエルボ管12に挿入するだけで、極めて簡単に、し
かも短時間で確実に内筒部24とエルボ管12を回転自
在に連結できる。
【0050】なお、本実施の形態では、外筒部をエルボ
管14をとした構成であったが、外筒部の形態はこれに
限るものではなく、例えば、ストレートの管や、U字状
の管でもよい。
【0051】また、本実施の形態では、ホース用継手1
0を可撓性を有するホース42に取り付けた構成であっ
たが、例えば、金属製のパイプにホース用継手10を取
り付けてもよい。
【0052】さらに、本実施の形態では、係合リング3
4の断面形状を円形としたが、作業性等の諸条件を考慮
したうえで、例えば、断面を四角形状としてもよく、さ
らには、内側環状溝32に嵌め込んだ状態では内筒部2
4の先端側へ向けて漸次外径が縮径するようなテーパ状
としてもよい。
【0053】また、本実施の形態では、金属製の係合リ
ング34を適用した構成であったが、耐久性やコスト等
を考慮したうえで、例えば、ポリアミド系プラスチック
やポリイミド系プラスチック等の樹脂材によって成形さ
れた係合リングを適用してもよい。
【0054】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係る請
求項1記載のホース用継手では、外筒部及び内筒部の相
対回転が可能であるため、配管形態に適合した状態でホ
ース等を無理なく接続でき配管後の美観を確保できる。
特に、可撓性を有し、しかも「曲がりぐせ」が付いてい
るようなホースでは、「曲がりぐせ」に逆らうことなく
配管形態に適合した状態でホースを接続でき配管後の美
観を確保できる。
【0055】請求項2記載のホース用継手では、請求項
1記載のホース用継手において、係合リングの一部にギ
ャップが形成されて半径方向の弾性が付与されているた
め、係合リングが金属部材によって形成されていも、容
易に外筒部或いは内筒部に取り付けることができる。
【0056】請求項3記載のホース用継手では、請求項
2記載のホース用継手において、初期状態での係合リン
グの外径寸法が外筒部の内径寸法よりも大きく外側環状
溝の底部の直径寸法以下とされているため、係合リング
が外側環状溝に入り込み係合リングと外側環状溝を確実
に係合できる。
【0057】請求項4記載のホース用継手では、請求項
2又は請求項3記載のホース用継手において、初期状態
での係合リングの内径寸法が内筒部の外径寸法以下とさ
れ、かつ内側環状溝の底部の直径寸法よりも大とされて
いるため、内側環状溝と外側環状溝の双方に係合リング
が確実に係合して、内筒部と外筒部を確実に連結でき
る。
【0058】請求項5記載のホース用継手では、請求項
2、請求項3又は請求項4記載のホース用継手におい
て、外筒部の外側環状溝に対応する軸線方向端部近傍に
テーパ部が形成されているため、内側環状溝に係合リン
グを嵌合させた状態で外筒部に内筒部を円滑に挿入でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るホース用継手の断
面図である。
【図2】係合リングの平面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るホース用継手の組
付工程を示す拡大断面図である。
【図4】係合リングがテーパ部に当接した状態を示す図
3に対応した拡大断面図である。
【図5】従来の曲がりぐせ等を考慮してエルボ管を取り
付けたホースの一形態を示す平面図(A)と正面図
(B)である。
【図6】従来の曲がりぐせ等を考慮してエルボ管を取り
付けたホースの一形態を示す平面図(A)と正面図
(B)である。
【図7】従来の曲がりぐせ等を考慮してエルボ管を取り
付けたホースの一形態を示す平面図(A)と正面図
(B)である。
【図8】従来の固定具を適用したホース及びエルボ管を
示す断面図である。
【図9】図8の9−9線に沿った断面図で従来の固定具
の外観を示す図である。
【符号の説明】
10 ホース用継手 12 エルボ管(外筒部) 18 テーパ部 20 外側環状溝 24 内筒部 32 内側環状溝 34 係合リング 36 ギャップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線方向の少なくとも一端側の内周面に
    リング状の外側環状溝が形成された筒状の外筒部と、 軸線方向一端側が前記外筒部に挿入可能に形成されると
    共に前記挿入状態では前記外側環状溝に対向するリング
    状の内側環状溝が外周面に形成された筒状の内筒部と、 前記内側環状溝及び前記外側環状溝の双方に係合して前
    記外筒部及び前記内筒部を相対回転可能に結合する係合
    リングと、 を備えるホース用継手。
  2. 【請求項2】 前記係合リングは、一部にギャップが形
    成された略C字形の部材であり、半径方向の弾性を有す
    ることを特徴とする請求項1記載のホース用継手。
  3. 【請求項3】 前記係合リングは、初期状態での外径寸
    法が前記外筒部の内径寸法よりも大きく前記外側環状溝
    の底部の直径寸法以下とされたことを特徴とする請求項
    2記載のホース用継手。
  4. 【請求項4】 前記係合リングは、初期状態での内径寸
    法が前記内筒部の外径寸法以下とされ、かつ前記内側環
    状溝の底部の直径寸法よりも大きいことを特徴とする請
    求項2又は請求項3記載のホース用継手。
  5. 【請求項5】 前記外筒部は、前記外側環状溝に対応す
    る軸線方向端部近傍の内径が前記初期状態での前記係合
    リングの外径よりも大とされ、前記外側環状溝へ向けて
    漸次内径が小さくなるテーパ部が形成されたことを特徴
    とする請求項2、請求項3又は請求項4記載のホース用
    継手。
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