JPH0873466A - 新規なアベルメクチンアグリコンの置換された又は置換されていない13−(アルコキシ)メトキシ誘導体 - Google Patents

新規なアベルメクチンアグリコンの置換された又は置換されていない13−(アルコキシ)メトキシ誘導体

Info

Publication number
JPH0873466A
JPH0873466A JP7220965A JP22096595A JPH0873466A JP H0873466 A JPH0873466 A JP H0873466A JP 7220965 A JP7220965 A JP 7220965A JP 22096595 A JP22096595 A JP 22096595A JP H0873466 A JPH0873466 A JP H0873466A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aglycone
methyl
avermectin
butyldimethylsilyl
dihydroavermectin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7220965A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2647361B2 (ja
Inventor
Bruce O Linn
オー.リン ブルース
Helmut H Mrozik
エツチ.ムロツイク ヘルムート
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Merck and Co Inc
Original Assignee
Merck and Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Merck and Co Inc filed Critical Merck and Co Inc
Publication of JPH0873466A publication Critical patent/JPH0873466A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2647361B2 publication Critical patent/JP2647361B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D493/00Heterocyclic compounds containing oxygen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system
    • C07D493/22Heterocyclic compounds containing oxygen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system in which the condensed system contains four or more hetero rings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/90Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having two or more relevant hetero rings, condensed among themselves or with a common carbocyclic ring system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P33/00Antiparasitic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P33/00Antiparasitic agents
    • A61P33/10Anthelmintics

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Tropical Medicine & Parasitology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Agronomy & Crop Science (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Fodder In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】式Iの新規なアベルメクチンアグリコン誘導体
ならびにその製造方法。 〔式中、RはCHOCHCHOCH−又はCH
OCH−であり;RはHであり;Rは第二ブチ
ル又はイソプロピルであり;RはOHである〕 【効果】新規な化合物は、抗寄生虫剤として有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、抗寄生虫剤として有用な新規の
置換された又は置換されていない13−(アルコキシ)
メトキシアベルメクチンアグリコン誘導体及び前記誘導
体を製造する方法において有用な新規の中間体に関す
る。本発明は、また、前記誘導体の組成物及び前記組成
物を投与する方法にも関する。
【0002】用語アベルメクチン(以前C−076とし
て表わした。)はストレプトマイセス・アベルミチリス
(Streptomyces avermitilis)のアベルメクチン生産
株及びその誘導体の醗酵液から単離される一連の化合物
を記載するのに用いられる。培養の生態的特徴は米国特
許第4,310,519号に完全に記載されている。ア
ベルメクチン化合物は一連のマクロライドであり、その
各々は、13位において4’−(α−L−オレアンドロ
シル)−α−L−オレアンドロース基によって置換され
ている。本発明のアベルメクチン化合物及びその誘導体
は極めて高度の駆虫及び抗寄生虫活性を持つ。
【0003】本発明の誘導体が得られるアベルメクチン
系の化合物は次の構造式
【化3】 [式中、Rは式
【化4】 の4’−(α−1−オレアンドロシル)−α−1−オレ
アンドロース基であり、破線は単結合又は二重結合を表
わし; R1は水酸基で前記破線が単結合を表わす場合の
み存在し;R2はイソプロピル基又は第二ブチル基であ
り;またR3はメトキシ基又は水酸基である。]を持
つ。
【0004】八個の相異なる主要な天然のアベルメクチ
ン化合物があり、個々の化合物の構造に基づいてA1
a、A1b、A2a、A2b、B1a、B1b、B2a
及びB2bの名称が与えられている。
【0005】前記構造式において、個々のアベルメクチ
ン化合物は下記に示す通りである。(R基は4’−(α
−L−オレアンドロシル)−α−L−オレアンドロース
である。)
【表1】
【0006】一般にアベルメクチン化合物は相応するa
及びb成分の混合物として単離される。そのような化合
物は、R2 置換基の性質のみが異なり、僅かな構造的差
異はそのような化合物の単離工程、化学反応性及び生物
学的活性において極めて僅かな影響しか持たないことが
見出された。
【0007】本製造法の出発物質となる、アベルメクチ
ン化合物の発酵液からの単離の際、種々なアベルメクチ
ン化合物が不均等な量で得られることが認められたこと
がわかる。特に“a”系化合物は、相当する“b”系化
合物よりも高い比率で製造される。“a”系及び“b”
系の間の差異はアベルメクチン化合物を通じて一定であ
り、25位におけるそれぞれ第二ブチル基及びイソプロ
ピル基から成る。もちろん、この差異は本反応を妨害す
るものではない。特に“b”系化合物を“a”系化合物
から分離する必要はない。これらの密接に関連する化合
物の分離は、“b”化合物がしばしば少量のみ存在する
こと、そして構造的差異が反応工程及び生物学的活性に
おける影響は無視できることよりしばしば実施されな
い。
【0008】特に本発明の化合物のための出発物質は、
好適に約80〜95%のアベルメクチンB1a又はA1
a及び20%以下のアベルメクチンB1b又はA1bの
比率で製造されることが分った。それ故、本発明の好ま
しい組成は、80%以上の“a”成分と20%以下の
“b”成分を含むものである。
【0009】ミルベマイシン化合物は、16員環が存在
する点で上記のアベルメクチン化合物と同様である。し
かしながら、そのような化合物は13位が置換されてお
らず、また25位にメチル又はエチル基を持つ(R2
の位置が上記構造において見出される。)。そのような
ミルベマイシン化合物は13位が置換され、また置換さ
れていない(アルコキシ)メトキシ誘導体に変換し得る
限りにおいて、それらは本発明の範囲に入ると解釈され
る。そのようなミルベマイシン化合物及びそれらの製造
に用いられた発酵条件は米国特許第3,950,360
号に記述されている。その上、13−デオキシ−アベル
メクチンアグリコンはアベルメクチン天然生産物から合
成により製造され、米国特許第4,171,134号及
び第4,173,571号に開示されている。そのよう
な化合物は、幾つかのミルベマイシンと25位にメチル
又はエチル基というよりむしろイソプロピル基又は第二
ブチル基を持つ点で異なるミルベマイシンと極めて類似
する。
【0010】本発明は新規な置換された又は置換されて
いないアベルメクチンアグリコンの13−(アルコキ
シ)メトキシ誘導体及びその製造法に関する。アベルメ
クチンの糖部分は置換された又は置換されていない(ア
ルコキシ)メトキシ基により置換され、それはアベルメ
クチン・ジサッカライドを模倣しているように見える。
糖部分を含まないミルベマイシンの場合は、置換された
又は置換されていないアルコキシメトキシ基が13位に
付加される。
【0011】従って、抗寄生虫剤として有用な、新規な
置換された又は置換されていないアベルメクチン・アグ
リコンの13−(アルコキシ)メトキシ誘導体を提供す
ることが本発明の目的である
【0012】本発明の別の目的は、該新規な化合物の製
造方法を提供することである。
【0013】本発明の更に別の目的は、前記の新規化合
物を投与するための医薬組成物を提供することである。
【0014】本発明の更に別の目的は、農業害虫に対す
る殺虫剤及び害虫駆除剤として有用な化合物を提供する
ことである。
【0015】本発明の更に別の目的は、寄生虫疾患に悩
む動物の治療方法を提供することである。
【0016】本発明のこれらの及び他の目的及び利益は
以下の記述により明らかになるであろう。
【0017】本発明の化合物は、次の構造式
【化5】 [式中、破線は単結合又は二重結合を示し;R1は、R1
がOHの場合、破線は単結合を示すことを条件として
H、OHであり;R2は、メチル基、エチル基、イソプ
ロピル基又は第二ブチル基であり;R3は、OH、OC
3、OSi(CH32C(CH33であり;R4は、X
−(CH2n−OCH2O−(nは1〜6の整数であ
り、Xは水素である。)メチル基、エチル基、イソプロ
ピル基などのようなアルキルC1-6 ;メトキシ基、プロ
ポキシ基、イソブトキシ基などのようなアルコキシC
1-6 ;メトキシメトキシ基、2−メトキシエトキシ基、
(2−メトキシエトキシ)メトキシ基、[2−(2−メ
トキシエトキシ)エトキシ]メトキシ基などのようなポ
リアルコキシ基、H−[(CH2pO]m− (m及びp
は、独立に1〜6の整数である。);フェニル基;ベン
ジルオキシ基、2−フェニルエトキシ基などのようなフ
ェニル(アルコキシC1-4); ホルミルオキシ基、アセ
トキシ基、プロピオニルオキシ基などのようなアシルオ
キシC1-4; 水酸基;ベンジルオキシメトキシ基、(2
−ベンジルオキシエトキシ)メトキシ基などのようなフ
ェニルポリ(アルコキシ)基、−[(CH2pO]m
(p及びmは、上で定義した通りである。);塩素、臭
素などのようなハロゲン;アミノ基;メチルアミノ基、
エチルアミノ基、イソブチルアミノ基などのようなアル
キルアミノC1-5; ジメチルアミノ基、メチルエチルア
ミノ基などのようなジアルキルアミノC2-8; 又は必要
により付加的な酸素、硫黄又は窒素のヘテロ原子を含
み、環窒素がアルコキシ基に結合している、アジリジノ
基、ピロリジノ基、モルホリノ基、チオモルホリノ基、
4−メチルピペラジノ基などのような3〜6員の含窒素
複素環である。]を持っている。
【0018】当該技術分野で熟練している者によって認
識されるように、前記構造式は、光学的に活性な化合物
を作ることができる幾つかの不斉中心によって囲まれて
いる。すべてのそのような光学的に活性の異性体、特に
13位におけるそれは、ラセミ体混合物又は個々のエナ
ンチオマーとして単離されたか製造されたかにかかわら
ず、本発明の範囲に含まれる。
【0019】最も好ましい化合物の代表例は下記の通り
である。
【0020】13−エピ−O−ベンジルオキシメチル−
22,23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1bア
グリコン、13−O−(2−クロロエトキシ)メチル−
22,23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1bア
グリコン、13−O−(2−ジメチルアミノエトキシ)
メチル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1a/
B1bアグリコン、13−[2−(2−メトキシエトキ
シ)エトキシ]メチル−22,23−ジヒドロアベルメ
クチンB1a/B1bアグリコン、13−O−(2−メ
トキシエトキシ)メチルアベルメクチンB1a/B1b
アグリコン、13−O−(2−メトキシエトキシ)メチ
ル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1
bアグリコン、13−O−(2−メトキシエトキシ)メ
チルアベルメクチンB2a/B2bアグリコン、13−
エピ−O−(2−メトキシエトキシ)メチル−22,2
3−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1bアグリコ
ン、13−(2−メトキシエトキシ)メトキシミルベマ
イシンα1、13−(2−メトキシエトキシ)メトキシ
ミルベマイシンα3、13−O−[2−(2−メトキシ
エトキシ)メトキシエトキシ]メチル−22,23−ジ
ヒドロアベルメクチンB1a/B1bアグリコン、13
−O−メトキシメチル−22,23−ジヒドロアベルメ
クチンB1a/B1bアグリコン、13−O−[2−
(メトキシメトキシ)エトキシ]メチル−22,23−
ジヒドロアベルメクチンB1a/B1bアグリコン、1
3−[2−(メトキシメトキシ)エトキシ]メトキシミ
ルベマイシンα3、13−[2−(メトキシメトキシ)
エトキシ]メトキシミルベマイシンα1、13−O−
[2−(モルホリン−1−イル)エトキシ]メチル−2
2,23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1bアグ
リコン。
【0021】好ましい化合物の他の例は下記の通りであ
る。13−O−(2−アセトキシエトキシ)メチル−2
2,23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1bアグ
リコン、13−O−(2−メチルアミノエトキシ)メチ
ル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1
bアグリコン、13−O−(2−アミノエトキシ)メチ
ル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1
bアグリコン。
【0022】本発明の化合物の究極の出発物質は、上で
定義したアベルメクチン及びミルベマイシン発酵生産物
である。それ故、多くの本化合物の出発物質を製造する
ために、追加の反応が必要なことは明らかである。特に
反応は、5,13,22及び23位で実施される。一般
に基質に対して13位の基、R4 を導入する反応を行う
前に、これらの位置に要求される置換基を製造すること
が好ましい。そのような方法は、一般に、望ましくない
副反応を回避する。この技術は、しかしながら、必要な
ことではなく、所望なら、他の順序を用いることができ
る。その上、上記試薬との反応が望まれないある種の反
応性の水酸基を保護することがしばしば必要となる。適
当な位置を保護して、上記反応を分子の残りの部分に影
響を与えることなく実施することができる。いずれかの
上記反応の後に、保護基を除去し、保護されていない生
産物を単離することができる。使用する保護基は、容易
に合成することができ、ハロメチルエーテル試薬との反
応に影響されることがなく、分子の他の官能基に影響を
与えることなく容易に除去できるものが理想的である。
今回の保護された化合物は新規であり、相当抗寄生虫活
性を持つことが注目される、それらは本発明の範囲に含
まれる。アベルメクチン及びミルベマイシン型の分子の
保護基の好ましい型はトリ−置換シリル基、好ましくは
トリアルキルシリル基である。特に好ましい例はt−ブ
チルジメチルシリル基である。保護された化合物を製造
する反応はヒドロキシ化合物を適当に置換されたハロゲ
ン化シリル、好ましくは塩化シリルとジメチルホルムア
ミドのような非プロトン性極性溶媒中で反応させること
により実施される。イミダゾールを触媒として添加す
る。反応は0〜25℃で1〜24時間で完了する。5位
の水酸基については、0℃〜室温で1/2〜3時間で完
了する。この反応は上記条件下で5位に選択的であり、
他の水酸基置換位置でのシリル化はあっても極めて僅か
である。23−水酸基の保護が望まれるときは、13,
5,23−トリ(フェノキシアセチル)誘導体を製造す
ることができる。塩基性加水分解は高度に妨害された2
3−O−置換基を残して5−及び13−O−フエノキシ
アセチル基を加水分解し、それらを反応に供することを
可能にする。5位は、上に記載したようにt−ブチルジ
メチルシリル基で選択的に保護することができ、13−
水酸基を反応させることができる。
【0023】シリル基は、他の予期される反応を実施し
た後除去することができる。一つ又は複数のシリル基
は、メタノール中のシリル化合物を触媒的量の酸、好ま
しくはp−トルエンスルホン酸のようなスルホン酸によ
って接触させながら攪拌することにより除去される。反
応は、0゜〜50℃で約1〜12時間で完了する。
【0024】前記反応工程に使用される他の出発物質
は、A1及びB1化合物の22、23二重結合が単結合
に還元された化合物である。アベルメクチン出発物質の
構造の解析から容易に分かるように、1-系列の化合物
には5個の不飽和結合(unsaturations)がある。それ
故、“1”系列の化合物においては、22、23ジヒド
ロアベルメクチンを選択的に製造するために、分子の他
の4個の不飽和結合又は他の官能基に影響を与えること
なく、22、23二重結合を還元することが必要であ
る。一連の不飽和結合の内、最も妨害されることの少な
いそれを選択的に水素添加するような、水素添加のため
の特異的触媒を選択することが必要である。そのような
選択的水素添加工程用の好ましい触媒は式 [(Ph3P)3RhZ] (式中、Phはフェニル基、Zはハロゲンである。)の
化合物である。還元工程はチャバラ(Chabara)らに対
する米国特許第4,199,569号に完全に記載され
ている。
【0025】本発明の化合物のためのすべてのアベルメ
クチン出発物質は両方のα−L−オレアンドロシル部分
を除去することを要する(ムロジク(Mrozik)らに対す
る米国特許第4,206,205号に記載されてい
る。)。感受性のある水酸基の選択的アシル化はムロジ
クらに対する米国特許第4,201,861号に記載さ
れている。
【0026】一般にアグリコンの製造に適用可能な反応
条件は、アベルメクチン化合物又は水素添加されたアベ
ルメクチン化合物を、水性酸性非求核性の水と混和する
有機溶媒、好ましくはジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、ジメトキシエタン、ジメチルホルムアミド、ビス−
2−メトキシエチルエーテルなどで、水の濃度が0.1
〜20容量%であるものに溶解することを含む。濃酸を
水性有機溶媒に1〜10容量%の範囲まで添加する。反
応混液は一般に、約20〜40℃、好ましくは室温で、
6〜24時間攪拌する。生産物を単離し、混合物はカラ
ム−、薄層−、分取用−及び高圧液体−クロマトグラ
フ、及び他の公知の技術により分離される。
【0027】上の方法において使用される酸は、硫酸、
ハロゲン化水素酸、リン酸、トリフルオロ酢酸、トリフ
ルオロメタンスルホン酸などのような鉱酸及び有機酸を
含む。ハロゲン化水素酸は、好ましくは塩酸又は臭化水
素酸である。上の方法の好ましい酸は硫酸である。
【0028】アベルメクチン化合物又は水素添加された
アベルメクチン化合物のアグリコンの製造のためのその
他の方法は異なる溶媒系を利用する。そのアグリコンの
製造のためには、前記反応条件下でメタノール中、容量
で1%の酸が適当であることが判明した。
【0029】22、23−二重結合を含む出発物質に関
しこの方法を使用するときは、酸で接触される二重結合
に対する溶媒の付加が起る可能性がある。そのようなこ
とが起った場合、後の反応を考慮するために、クロマト
グラフ精製により副産物を除去する。
【0030】上に挙げた酸はこの方法に適しており、再
び硫酸が好ましい酸である。
【0031】アシル化された化合物がアシル化技術によ
り製造されるがこの場合アシル化される水酸基の反応性
によって反応条件は変動する。アシル化される水酸基が
一つ以上あるときは、混合物の生成を最小限に抑えるた
めに異なる反応条件が使用される。
【0032】アシル化条件はムロジクらに対する米国特
許第4,201,861号に完全に記載されている。使
用されるアシル化試薬は、一般に、低級アルカノイル基
のハロゲン化物、好ましくは塩化物である。即ち、ハロ
ゲン化低級アルカノイル試薬が一般に使用される。
【0033】その上アシル化試薬は、無水物又はハロホ
ルマートの形とすることもできる。ハロゲン化物試薬で
行う反応の場合、反応の過程で遊離されるハロゲン化水
素と反応し中和することのできる塩基性化合物を反応混
合物に含ませることがしばしば適当である。トリエチル
アミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン、ジイソプ
ロピルエチルアミンなどのような第三アミンが好まし
い。塩基性化合物は遊離されるハロゲン化水素のモル数
と等モル量が要求されるが、過剰な酸は、塩基性化合物
を溶媒として使用する場合でも有害ではない。多くの他
のアシル化方法が当該技術分野で公知であり、上に記載
したアシル化されたアベルメクチン及びミルベマイシン
化合物を製造するのに使用できる。
【0034】A2化合物は二つの利用可能な水酸基を1
3位及び23位に持つ。13位が反応されるべき場合、
23−水酸基は選択的アシル化により保護されねばなら
ない。これはジアシル化合物の選択的加水分解により、
より容易に達成される。
【0035】13−モノアシル化合物は、A1化合物に
ついて上で記載した反応条件を用いて製造される。23
−水酸基は13位より反応性が乏しく、温和な反応条件
(0℃)では、大部分は望ましくない生産物である13
−モノアシル化合物が得られる。反応混合物を室温〜1
00℃で1〜24時間加熱すると13,23−ジアシル
化合物が生産される。23−モノアシル化合物が望まれ
るので、ジアシル化合物を水酸化ナトリウムのような水
性塩基と、室温で1〜24時間処理する。13アシル基
が加水分解されて23モノアシル化合物が残る。
【0036】B1及び22,23−ジヒドロB1化合物
は二つの利用可能な水酸基を13位及び5位に持ってい
る。しかしながら、その二つの水酸基は異なる反応性を
持つ。5−水酸基は、ムロジクらによりテトラヘドロン
・レタース(Tetrahedron Letters)、24巻、533
3〜5336ページ、1983年に記載された方法によ
り5−0−tert−ブチルジメチルシリル又は他のトリ−
置換シリル誘導体の製造により、特異的に保護すること
ができる。
【0037】B2化合物は、13、5及び23位の置換
に利用できる3つの水酸基を持つ。13−水酸基の選択
的反応のために要求される保護された出発物質を製造す
るために、B2化合物は最初に選択的に相当する5−O
−tert−ブチルジメチルシリル誘導体に変換され、次い
で更に未反応の5−メトキシ基を含むA2化合物につい
て上に記載したように処理する。
【0038】13−水酸基を持たない13−置換及び置
換されていないアルコキシメトキシミルベマイシン誘導
体の製造に必要な出発原料は最初に米国特許第4,13
4,973号に記載されているように、分子内に前記水
酸基を導入することにより得られる。次いで13−ヒド
ロキシミルベマイシンはアベルメクチンアグリコンにつ
いてここで記載したように反応を受ける。
【0039】本発明の誘導体は、13位の置換基が水酸
基である適当に保護されたアベルメクチンアグリコン及
びミルベマイシンを、乾燥した非プロトン性溶媒中、立
体的に妨害されている第三アミンのような非反応性酸受
容体の存在下でハロメチルエーテル試薬と反応させるこ
とにより製造される。その方法は次の一般的反応工程図
1において概説するが、ここでは分かり易くするため
に、10,11,12,13,14及び15環原子のみ
を含む部分構造式を示す:
【化6】 [式中、X及びnは前に定義した通りである]。ハロメ
チルエーテル試薬は、反応速度を増加し、良好な変換を
保証するため、過剰量、約11当量使用する(11)。
しかしながら、11〜11当量の少ない過剰もまた生産
物を与えることが期待される。好ましい酸受容体はN,
N−ジイソプロピルエチルアミンであるが、他の妨害さ
れた非求核性トリアルキルアミンも受容し得るものであ
る。トリエチルアミンもまたハロメチルエーテルと反応
性ではあるが、この反応に用いて満足し得るものであ
る。アミンはハロメチルエーテルの10〜18当量に相
当する過剰量を使用するが好ましくは、N,N−ジイソ
プロピルエチルアミンの13当量である。最も反応性の
ハロメチルエーテルにとっての好ましい溶媒は、マクロ
ライドg当り約4mlの濃度の塩化メチレンである。ク
ロロホルム、テトラヒドロフラン及びアセトニトリルの
ような他の非プロトン性溶媒は満足し得るものである。
10〜60℃−好ましくは20〜40℃の温度が用いら
れる。反応は一般に12〜24時間で完了する。より反
応性の乏しいハロメチルエーテルのためには、ジメチル
ホルムアミド及びN−メチルピロリジノンのような高沸
点の非プロトン性溶媒を使用することにより、反応温度
を25〜120℃、好ましくは40〜100℃に上げる
ことができる。妥当な速度で反応を進行させる最低の温
度が分解を防ぐために用いられる(1.1)。
【0040】下に示すエッチ・ダブリュー・ルシエン
(H.W.Lucien)及びシー・テイー・メーソン(C.
T.Mason)によりジャーナル・オブ・アメリカン・ケ
ミカル・ソサイエティー(J.Am.Chem.So
c.)、71巻、258ページ、1949年に記載され
たヘンリー(Henry)合成の変法により、多種類の
ハロメチルエーテルがメタノール、イソブタノール、2
−メトキシエタノール、2−メトキシエトキシエタノー
ル、2−ベンジルオキシエタノールなどのような選択さ
れたアルコールを、HCl、HBrなどのようなハロゲ
ン化水素の存在下で、パラホルムアルデヒド[(CH2
O)n′]と反応させることにより、容易に入手可能で
ある:
【化7】 [式中、X、n及びn′は前に定義した通りである]。
【0041】必要に応じて、幾つかの13−置換(アル
コキシ)メトキシアベルメクチンアグリコン及びミルベ
マイシンは、工程図IIに示したようにマクロライド上
に13位側鎖を組み立てることにより製造することがで
きる。13位が水酸基であるアベルメクチンアグリコン
とミルベマイシンのエム・ジェー・ロビンス(M.J.
Robins)及びピー・ダブリュー・ハットフィールド
(P.W.Hatfield)、カナディアン・ジャーナル・
オブ・ケミストリー(Can.J.Chem)、60
巻、547ページ、1982年の記載により製造した
(2−アセトキシエトキシ)メチルプロミドとの反応
は、13−(2−アセトキシエトキシ)メトキシアベル
メクチンアグリコン及びミルベマイシン誘導体を与える
(2.1)。そのアセチル基はメタノール性アンモニア
により除去されて相当する13−(2−ヒドロキシエト
キシ)メトキシ(HEM)誘導体(2.2)を与え、こ
の化合物はまた多方面の中間体として役立つ。この中間
体とアルコキシ及びポリアルコキシクロロメチルエーテ
ルとの反応は、アベルメクチンアグリコン及びミルベマ
イシンの伸長したポリアルコキシメトキシ誘導体を与え
る(2.3)。アベルメクチンアグリコン又はミルベマ
イシンの13−(2−アシルオキシエトキシ)メトキシ
誘導体は、13−HEM中間体を適当なアシル化剤、
【化8】 で処理することにより製造される(2.4)。13−H
EM中間体と塩化p−ニトロベンゼンスルホニルクロラ
イドとの縮合は、他の有用な中間体であるアベルメクチ
ンアグリコン及びミルベマイシンの13−[2−(p−
ニトロベンゼンスルホニルオキシ)エトキシ]メトキシ
誘導体を与える(2.5)。p−ニトロベンゼンスルホ
ニルオキシ(NBS)基は容易に置き換えられて、種々
のアベルメクチンアグリコン及びミルベマイシンの13
−置換エトキシメトキシ誘導体を与える。13−(2−
ハロゲンエトキシ)メトキシ誘導体はハロゲンイオンで
の置換により得られる(2.6)。NBS基のアンモニ
ア及びアミン(Rが水素、アルキル基又は複素環基から
選ばれるRRNH)での置換は、アベルメクチンアグリ
コン及びミルベマイシンの13−(2−アミノエトキ
シ)メトキシ−、13−(2−アルキルアミノエトキ
シ)メトキシ−、13−(2−ジアルキルアミノエトキ
シ)メトキシ−、及び13−(2−ヘテロサイクリック
アミノエトキシ)メトキシ誘導体を与える(2.7)。
最終工程として、保護された誘導体は脱保護される。例
えば、5−O−t−ブチルメチルシリル保護基は、メタ
ノール中0.5%〜1.0%p−トルエンスルホン酸・
一水和物と反応させることにより容易に除去される。
【0042】
【化9】
【0043】アベルメクチンアグリコンの13−エピマ
ーは下の工程図IIIに示すようにして製造される。
【化10】
【0044】13位置換基が水酸基であるノーマルに保
護されたアベルメクチンアグリコンを、N,N−ジイソ
プロピルアミン、トリエチルアミンなどのような塩基及
びヨー化テトラブチルアンモニウム(3.2)の存在下
で塩化O−ニトロベンゼンスルホニル(3.1)で処理
することにより13−エピ−ヨード−13−デオキシア
ベルメクチンアグリコン及び13−エピ−ヨード−ミル
ベマイシンを与える。ヨード中間体を2,6−ルチジン
及び水の中で100℃に加熱すると13−エピ−アベル
メクチンアグリコン(3.3)が得られる。これらの1
3−エピマーは、上に記載した方法により誘導化され、
下に示すように13−(アルコキシ)メトキシ及び13
−置換(アルコキシ)メトキシアベルメクチンアグリコ
ン誘導体の同一の型を与える。
【化11】
【0045】本発明の新規化合物は、ヒト及び動物の健
康及び農業における抗寄生虫剤、殺外部寄生体剤、殺虫
剤及び殺ダニ剤として重要な駆虫活性を持つ。
【0046】一般に寄生虫症として記述される疾患又は
疾患群は蠕虫として知られる寄生虫が動物宿主に感染す
ることに起因する。寄生虫症はブタ、ヒツジ、ウマ、ウ
シ、ヤギ、イヌ、ネコ及び家蠕のような家畜における優
勢且つ重大な経済問題である。蠕虫の中で線虫として記
述される虫の群は種々な動物の種類において広範囲且つ
しばしば重大な感染を引き起こす。上に示した動物に感
染する線虫の最も一般的な属は、ヘモンクス(Haemonc
hus)、トリコストロンジルス(Trichostrongylus)、
オステルタギア(Ostertagia)、ネマトジルス (Nem
atodirus)、クーペリア(Cooperia)、アスカリス
(Ascaris)、ブノストマム(Bunostomum)、エーソ
ファゴストマム(Oesophagostomum)、チャベルチア
(Chabertia)、トリクリス(Trichuris)、ストロン
ジルス (Strongylus)、トリコネマ(Trichonem
a)、ジクチオカウラス(Dictyocaulus)、カピラリア
(Capillaria)、ヘテラキス(Heterakis)、トキソ
カラ(Toxocara)、アスカリジア(Ascaridia)、オ
キシウリス(Oxyuris)、アンシロストマ(Ancylosto
ma)、アンシナリア(Uncinaria)、トキサスカリス
(Toxascaris)、及びパラスカリス (Parascaris)
である。これらの内のある属、例えばネマトジルス、ク
ーペリア及びエーソファゴストマムは主に消化管を攻撃
し、一方他の属、例えばヘモンクス及びオステルタギア
は胃の中でより優勢であり、更に他のジクチオカウラス
のような族は肺に見出される。更に他の寄生虫は、心
臓、及び血管、皮下及びリンパ組織などの体の他の組織
や器官に寄生することができる。寄生虫症として知られ
る寄生虫感染は貧血、栄養不良、衰弱、体重減少、消化
管壁及び他の組織及び器官の重大な損傷に導かれ、若し
治療せずに放置すると感染宿主の死に至ることがある。
本発明の置換されたアベルメクチン化合物は、これらの
寄生虫に対して予期しない高い活性を持ち、その上、イ
ヌのジロフィラリア(Dirofilaria)、噛歯類のネマト
スピロイデス(Nematospiroides)、シファシア(Syp
hacia)、アスピクルリス(Aspiculuris)、ダニ、ウ
ジ、シラミ、ノミ、アオバエ、のような動物及び鳥類の
節足動物外部寄生虫、ヒツジのルシリア・エスピー(L
ucilia sp.)、刺咬昆虫及びウシのヒポデルマ・エスピ
ー(Hypoderma sp.)、のような移動性双翅類の幼虫、
馬のガストロフィルス (Gastrophilus)、そして噛歯
類のクテレブラSP.(Cuterebra SP.)に対して
も活性を持つ。
【0047】本発明の化合物はまた、ヒトに感染する寄
生虫に対しても有用である。人間の胃腸管寄生虫の最も
一般的な属はアンシロストマ(Ancylostoma)、ネカト
ール(Necator)、アスカリス(Ascaris)、ストロン
ジロイデス(Strongyloides)、トリキネラ(Trichin
ella)、カピラリア (Capillaria)、トリクリス(T
richuris)、及び エンテロビウス(Enterobius)であ
る。血液又は胃腸管の外側の他の組織又は器官に見出さ
れる他の医学的に重要な寄生虫の属は、ウケレリア
(Wuchereria)、ブルギア(Burgia)、オンコセルカ
(Onchocerca)、及びロア(Loa)、ドラカンクラス
(Dracunculus)のような糸状虫及び腸管外(extra in
testinal stages)の 腸管寄生虫であるストロンジロイ
デス及びトリキネラである。化合物はまた、ヒトに寄生
する節足動物、刺螫昆虫及び他のヒトを悩ませる双翅類
害虫に対して価値がある。
【0048】また、化合物はゴキブリ、ブラテラ・エス
ピー(Blatella sp.)、イガ(cloths moth)、テネオ
ラ・エスピー(Teneola sp.)、マルカツブシムシ、ア
タゲナス・エスピー(Attagenus sp.)、及びイエバ
エ、マスカ・ドメスチカ(Musca domestica)のような
家庭害虫に対しても活性を持つ。
【0049】化合物はまた、トリボリウム・エスピー
(Tribolium sp.)、テネブリオ・エスピー (Tenebr
io sp.)のような貯蔵穀物に対する昆虫害虫及びハダ
ニ、テトラニクス・エスピー(Tetranychus sp.)、ア
ブラムシ、アシルチオシオン・エスピー (Acyrthiosi
phon sp.)のような農業植物の害虫、バッタのような移
動性直翅類及び植物組織に住む昆虫の幼虫に対しても有
用である。化合物はまた、農業上重要であり得る土壌線
虫及びメロイドジン・エスピーピー(Meloidogynesp
p.)のような植物寄生虫の制御のための殺線虫剤として
も有用である。化合物は南軍虫(Southern army wor
m)及びメキシコ豆虫の幼虫(Mexican bean beetle la
rvae)のような他の植物害虫に対して活性を持つ。
【0050】これらの化合物は、カプセル、丸薬又は錠
剤のような単位投与形態で経口的に又は哺乳動物の駆虫
剤として使用するときは水薬として投与することができ
る。水薬は一般にベントナイトのような懸濁剤及び湿潤
剤などのような賦形剤と共に通常水における活性成分の
溶液、懸濁液又は分散物である。一般に、水薬はまた消
泡剤を含む。一般に、水薬の処方は活性成分を約0.0
01〜0.5重量%含む。好ましい水薬の処方は0.0
1〜0.1重量%含むことができる。カプセル及び丸薬
は殿粉、滑石、ステアリン酸マグネシウム又はリン酸二
カルシウムのような担体賦形剤と混合した活性成分を含
む。
【0051】アベルメクチン誘導体を乾燥した固形物の
単位投与形態で投与することを望むときは活性成分の所
望の量を含むカプセル丸薬又は錠剤が通常用いられる。
これらの投与形態は適当な微細に分割した希釈剤、充填
剤、崩壊剤及び/叉は殿粉、乳糖、滑石、ステアリン酸
マグネシウム、植物ガムなどのような結合剤と活性成分
を緊密且つ均一に混合することにより製造される。その
ような単位投与処方は、治療される宿主動物の種類、重
篤度及び感染の種類及び宿主の体重のような要因に依存
して、その全重量及び抗寄生虫剤の含有量の点で広範囲
に変動させることができる。
【0052】活性成分が動物飼料を経由して投与される
ときは、それらは飼料中に均一に分散するか又は、トッ
プドレッシング又はペレットの形を使用しそれらは完成
した飼料に添加するか又は必要に応じて別に与えること
ができる。代わりの方法として、本発明の抗寄生虫化合
物は非経口的、例えば、ルーメン内(intraruminal)、
筋肉内、気管内(intracheal)、又は皮下注射により、
その際活性成分は液体担体ビヒクルの中に溶解又は分散
して動物に投与することができる。非経口投与のために
は、活性物質は授容し得る賦形剤、好ましくは落花生
油、綿実油などのような種々な植物油と適当に混合され
る。ソルケタール、グリセロールホルマールを使用する
有機調製物のような他の非経口賦形剤、及び水性非経口
処方もまた用いられる。活性な一つ又は複数のアベルメ
クチン化合物は、投与のために非経口処方中に溶解又は
懸濁される。そのような処方は一般に、0.005〜5
重量%の活性化合物を含む。
【0053】本発明の駆虫剤は寄生虫症の治療及び/叉
は予防にその主な用途を見出すが、それらはまた他の寄
生虫、例えば、家畜及び家禽におけるダニ、シラミ、ノ
ミ、ウジ及び他の刺咬昆虫のような節足動物の寄生虫に
より引き起こされる疾患の予防及び治療にも有用であ
る。それらはまた、ヒトを含む他の動物に起る寄生虫疾
患の治療にも効果がある。良い結果を得るために用いら
れる適量は、勿論使用される個別の化合物、治療を受け
る動物の種類及び寄生虫感染又はインフェステーション
の種類及び重篤度により異なる。一般に良い結果は、我
々の新規な化合物について、動物の体重kg当り約0.
001〜10mgの経口投与を、そのような全投与量を
1〜5日の比較的短い期間に、一回又は分割投与で行う
ことにより得られる。本発明の好ましい化合物につい
て、そのような寄生虫の優れた制御が動物において体重
kg当り約0.025〜0.5mgを一回投与で投与す
ることにより得られる。反復する治療が再感染との争い
に要求される所に従って成され、それは寄生虫及び用い
る農業技術に依存する。これらの物質を動物に投与する
技術は獣医分野で熟練している者にとって良く知られて
いる。
【0054】ここに記載した化合物を動物飼料の成分と
して、又は飲水に溶解又は懸濁して投与される場合、一
つ又は複数の活性成分を不活性の担体又は希釈剤に緊密
に分散した組成物が用意される。不活性担体とは、駆虫
剤と反応しないもの及び動物に安全に投与できるものを
意味する。好ましくは、飼料投与の担体は動物食料の成
分であるか成り得るものである。
【0055】適当な組成物は、活性成分が比較的多量に
存在し、また動物に対する直接給餌又は直接若しくは中
間の希釈又は混合工程の後での飼料への添加のために適
した飼料プレミックス又は添加剤を含む。そのような組
成物の適当な典型的な担体又は希釈剤は、例えばディス
ティラース・ドライド・グレーンス(Distillers・dri
ed・grains)・コーンミール・シトラスミール・発酵残
渣・粉砕カキ殻・小麦ふすま(wheat shorts)、モラセ
ス・ソリュブルス (molasses solubles)・コーン・コ
ブ・ミール(Corn cob meal)・エディブル・ビーン・
ミル・フィード(edible bean meal feed)、ひき割り大
豆、粉砕石灰石などを含む。活性の水素添加されたアベ
ルメクチン化合物は摩砕、攪拌、粉砕又は混合のような
方法で担体中に緊密に分散される。活性化合物を約0.
005〜2.0重量%含む組成物は、特に飼料プレミッ
クスとして適当である。
【0056】そのような添加剤は、寄生虫疾患の治療及
び抑制のために望まれる活性化合物の濃度を最終飼料に
与える量で動物飼料に添加する。活性化合物の望まれる
濃度は、使用される特別のアベルメクチン誘導体と同様
に前に述べた要因により変動するが、本発明の化合物は
通常所望の駆虫結果を達成するためには、飼料中0.0
0001〜0.002%の濃度で与えられる。
【0057】本発明のアベルメクチン化合物はまた、生
長又は貯蔵中に作物に損害を与える農業害虫と争わせる
のに有用である。化合物はスプレー、粉末、乳化液など
のような公知の技術を用いて、生長又は貯蔵中の作物に
使用し、そのような農業害虫からの保護を果たす。
【0058】本発明の化合物を使用して、個別の置換さ
れたアベルメクチン成分を合成することができ、その形
で使用できる。代りに、親のアベルメクチン化合物、他
のアベルメクチン化合物又は他のアベルメクチンと関係
のない活性化合物との混合物と同様に、個々のアベルメ
クチン成分の二つ又はそれ以上の混合物を本発明の化合
物と使用することもできる。
【0059】次の実施例は本発明をより充分に理解する
ためのものであり、本発明を限定しようとするものでは
ない。
【0060】実施例 次の実施例で製造した置換されたアベルメクチン誘導体
は、通常無定形固形物として単離されるが結晶性固形物
としてではない。従って、それらは質量スペクトル分
析、核磁気共鳴などのような技術を使用して分析的に特
徴づけられる。無定形であると、化合物は明瞭な融点で
特徴づけられないが、使用したクロマトグラフ及び分析
方法は化合物が純粋であることを示している。
【0061】反応の完了と生産物の純度は薄層クロマト
グラフ(TLC)及び高速液体クロマトグラフ(HPL
C)で決定した。TLCはアナルテック (Analteck)
シリカゲルGF板を用いて行い、塩化メチレン中低パー
セントのメタノールで展開した。HPLCはワットマン
・パーティシル(Whatman Partisil)PXS 10/
25 ODS−3逆相C18カラムとメタノール中低パー
セントの水の含む溶液を用いて行い、244nmで紫外
線検出を行った。
【0062】次の実施例において、種々の出発物質はア
ベルメクチン又はミルベマイシン化合物の誘導体であ
る。アベルメクチン化合物及びその発酵液からの製造と
単離は、1982年1月12日発行の米国特許第4,3
10,519号に記載されている。アベルメクチン化合
物の選択的に水素添加した22,23−ジヒドロ誘導体
は、1980年4月22日に発行された、米国特許第
4,199,569号に記載されている。アベルメクチ
ン化合物のアグリコン誘導体は1980年1月3日に発
行された米国特許第4,206,205号に記載されて
おり、13−ヒドロキシミルベマイシン誘導体は米国特
許第4,134,973号に記載された方法により製造
した。それらを参考として指摘しておく。
【0063】実施例1 5−O−t−ブチルジメチルシリル−22,23−ジヒ
ドロアベルメクチンB1a/B1bアグリコン 塩化t−ブチルジメチルシリル4.41gを、23ml
の乾燥したジメチルホルムアミド中7.64gの22,
23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1bアグリコ
ン及び4.15gのイミダゾールを含む攪拌している溶
液に室温22℃で速やかに添加した。3時間後、反応混
合物を200mlの水に注入し、次いでエーテルで抽出
した。エーテル溶液を水で抽出し、無水硫化ナトリウム
上で乾燥し、蒸発すると10.3gの固形残渣が残っ
た。この生産物をシリカゲルと塩化メチレンを用いて精
製し、8.6gの5−O−t−ブチルジメチルシリル−
22,23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1bア
グリコンを無定形固形物として得た。核磁気共鳴、質量
スペクトル分析、紫外吸収及び元素分析により構造を確
認した。
【0064】実施例2 13−O−メトキシメチル−5−O−t−ブチルジメチ
ルシリル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1a
/B1bアグリコン 周辺温度(23℃)で、800μlの乾燥した塩化メチ
レン中200mg(285ミリモル)の5−O−t−ブ
チルジメチルシリル−22,23−ジヒドロアベルメク
チンB1a/B1bアグリコン及び644μl(3.7
1ミリモル)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンを
含む攪拌している溶液に、窒素気流下でクロロメチルメ
チルエーテル238μl(3.14ミリモル)を、滴下
添加した。TLCで確認して反応の完了する20時間ま
で攪拌を継続した。反応溶液を塩化メチレンで希釈し、
重炭酸ナトリウム溶液で抽出し、無水硫酸ナトリウム上
で乾燥した。減圧下で塩化メチレン溶液を蒸発してガラ
ス状残留粗生産物が得られた。塩化メチレン−メタノー
ル(99:1)を使用する5gのシリカゲル上のカラム
クロマトグラフにより精製を完了し、次いで塩化メチレ
ン−メタノール(99.5:0.5)を用いる2枚の1
000μ20×20cmのシリカゲル板上での分取用T
LCにより、90.4mgの13−O−メトキシメチル
−5−O−t−ブチルジメチルシリル−22,23−ジ
ヒドロアベルメクチンB1a/B1bアグリコンを無定
形固形物として得た。純度はHPLCにより91%であ
った。核磁気共鳴及び質量スペクトル分析により構造を
決定した。上の方法に従って適当なα−クロロメチルエ
ーテルを第II表に示したアベルメクチンアグリコンと
反応させることにより、種々の13−O−アルコキシメ
チル−5−O−ブチルジメチルシリル−22,23−ジ
ヒドロアベルメクチンB1a/B1bアグリコンが得ら
れる。
【表2】 1 実施例10参照 2 A)核磁気共鳴 B)質量スペクトル分析 C)元素分析 D)紫外線分析 E)高圧液体クロマトグラフ F)薄層クロマトグラフ G)高分解質量スペクトル分析
【0065】実施例3 13−O−メトキシメチル−22,23−ジヒドロアベ
ルメクチンB1a/B1bアグリコン メタノールに添加した0.5%p−トルエンスルホン酸
・一水和物5.0mlのメタノール中、81mgの実施
例2から得られた13−O−メトキシメチル−5−O−
t−ブチルジメチルシリル−22,23−ジヒドロアベ
ルメクチンB1a/B1bアグリコンを室温(23℃)
でTLCによる確認で反応が完了するまで攪拌した。5
0分後、反応溶液を塩化メチレンで希釈し、希薄な重炭
酸ナトリウム水溶液で抽出した。塩化メチレン溶液を無
水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で蒸発した。残留
物を塩化メチレン−メタノール(95:5)を使用する
二枚の500μ20×20cmシリカゲルGF板上でク
ロマトグラフを行い、57.6mgの13−O−メトキ
シメチル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1a
/B1bアグリコンを無定形固形物として得、HPLC
による純度90%、
【化12】 であった。核磁気共鳴、質量スペクトル分析、紫外線分
析及び元素分析により構造を確認した。
【0066】実施例4 5−O−t−ブチルジメチルシリルアベルメクチンB1
a/B1bアグリコン 実施例1の方法に従い、0.67gの塩化t−ブチルジ
メチルシリルを3.5mlの乾燥したジメチルホルムア
ミド中0.64gのイミダゾールを含む溶液に添加した
1.17gのアベルメクチンB1a/B1bアグリコン
と反応させる。粗生産物を塩化メチレンを使用するシリ
カゲルで精製し、5−O−t−ブチルジメチルシリルア
ベルメクチンB1a/B1bアグリコンを得る。
【0067】実施例5 13−O−(2−メトキシエトキシ)メチル−5−O−
t−ブチルジメチルシリルアベルメクチンB1a/B1
bアグリコン 実施例2の方法に従い、359μlの(2−メトキシエ
トキシ)メチルクロリドを644μl(3.71ミリモ
ル)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンを含む80
0μlの乾燥した塩化メチレン中199mgの実施例4
で得られた5−O−t−ブチルジメチルシリルアベルメ
クチンB1a/B1bアグリコンと反応させる。工程を
進め、塩化メチレン−メタノール溶液を使用するシリカ
ゲル上のクロマトグラフにより精製し、13−O−(2
−メトキシエトキシ)メチル−5−O−t−ブチルジメ
チルシリルアベルメクチンB1a/B1bアグリコンが
得られる。
【0068】実施例6 13−O−(2−メトキシエトキシ)メチルアベルメク
チンB1a/B1bアグリコン 実施例3の方法に従い、実施例5で得られた80mgの
13−O−(2−メトキシエトキシ)メチル−5−O−
t−ブチルジメチルシリルアベルメクチンB1a/B1
bアグリコンを5.0mlのメタノール性0.5%p−
トルエンスルホン酸・一水和物中で反応させ、13−O
−(2−メトキシエトキシ)メチルアベルメクチンB1
a/B1bアグリコンを得る。
【0069】実施例7 5,23−ビス−(O−t−ブチルジメチルシリル)ア
ベルメクチンB2a/B2bアグリコン 塩化t−ブチルジメチルシリル292mgを、室温、2
2℃で、2.4mlの乾燥したジメチルホルムアミド中
200mgのアベルメクチンB2a/B2bアグリコン
及び266mgのイミダゾールを含む攪拌している溶液
に添加する。24時間後、反応混合物を水に注入し、エ
ーテルで抽出する。エーテル溶液を水で抽出し、無水硫
酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発して残留物が残る。残留
物を塩化メチレン−エタノール溶液を使用してシリカゲ
ル上でクロマトグラフを行い、精製した5,23ービス
−(O−t−ブチルジメチルシリル)アベルメクチンB
2a/B2bアグリコンを得る。
【0070】実施例8 13−O−(2−メトキシエトキシ)メチル−5,23
−ビス−(O−t−ブチルジメチルシリル)アベルメク
チンB2a/B2bアグリコン 実施例2の方法に従い、359μlの(2−メトキシエ
トキシ)メチルクロリドを644μlのN,N−ジイソ
プロピルエチルアミンを含む800μlの乾燥した塩化
メチレン中237mgの実施例7で得られる5,23−
ビス−O−t−ブチルジメチルシリルアベルメクチンB
2a/B2bアグリコンと反応させる。工程を進め、塩
化メチレン−メタノール溶液を使用するシリカゲル上の
クロマトグラフにより精製し、13−O−(2−メトキ
シエトキシ)メチル−5,23−ビス−(O−t−ブチ
ルジメチルシリル)アベルメクチンB2a/B2bアグ
リコンが得られる。
【0071】実施例9 13−O−(2−メトキシエトキシ)メチルアベルメク
チンB2a/B2bアグリコン メタノール中の1.0%p−トルエンスルホン酸・一水
和物の3.0ml溶液に添加した30mgの実施例8か
ら得られる13−O−(2−メトキシエトキシ)メチル
−5,23−ビス−(O−t−ブチルジメチルシリル)
アベルメクチンB2a/B2bアグリコンを室温、22
℃で2〜1/2時間攪拌する。反応溶液を塩化メチレン
で希釈し、重炭酸ナトリウム溶液で抽出する。塩化メチ
レン溶液を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発する。
得られる残留物を、塩化メチレン−エタノール溶液を使
用するシリカゲル板上のクロマトグラフを行い、13−
O−(2−メトキシエトキシ)メチルアベルメクチンB
2a/B2bアグリコンを得る。
【0072】実施例10 [2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]メチルクロ
リド 24g(200ミリモル)の(2−メトキシエトキシ)
エタノール、6.0g(200ミリモル)のパラホルム
アルデヒド及び22g(200ミリモル)の粉末塩化カ
ルシウムを含む混液を攪拌し−5℃に冷却する中で塩化
水素ガスをバブリングした。HClを4時間継続し、温
度を8℃まで徐々に上昇させた。セライトを添加し、反
応液を濾過した。濾液を蒸発すると29.8gの濁った
油状物が残った。油状物を塩化メチレンに溶解し、分子
ふるい上で乾燥した。蒸発して19.3gの[2−(2
−メトキシエトキシ)エトキシ]メチルクロリドを油状
物として得、核磁気共鳴により特徴付けられた。
【0073】実施例11 (2−ベンジルオキシエトキシ)メチルクロリド 実施例3の方法に従い、ベンジルオキシエタノールをパ
ラホルムアルデヒド及び塩化水素ガスと反応させて(2
−ベンジルオキシエトキシ)メチルクロリドを得る。
【0074】実施例12 13−O−(2−ベンジルオキシエトキシ)メチル−5
−O−t−ブチルジメチルシリル−22,23−ジヒド
ロアベルメクチンB1a/B1bアグリコン 実施例2の方法に従い、実施例11で得られる(2−ベ
ンジルオキシエトキシ)メチルクロリドを5−O−t−
ブチルジメチルシリル−22,23−ジヒドロアベルメ
クチンB1a/B1bアグリコンと反応させ、クロマト
グラフによる精製の後13−O−(2−ベンジルオキシ
エトキシ)メチル−5−O−t−ブチルジメチルシリル
−22,23−ジヒドロアベルメクチンンB1a/B1
bアグリコンを得る。
【0075】実施例13 13−O−(2−ベンジルオキシエトキシ)メチル−2
2,23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1bアグ
リコン 実施例3の方法に従い、実施例5で得られる生産物を脱
保護して13−O−(2−ベンジルオキシエトキシ)メ
チル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B
1bアグリコンを得る。
【0076】実施例14 13−エピ−ヨード−13−デオキシ−5−O−t−ブ
チルジメチルシリル−22,23−ジヒドロアベルメク
チンB1a/B1bアグリコン 15mlの塩化メチレン中1.05g(4.7ミリモ
ル)のO−ニトロベンゼンスルホニルクロリドを含む溶
液を約30分間にで、攪拌しながら20mlの塩化メチ
レン中1.00g(1.43ミリモル)の5−O−t−
ブチルジメチルシリル22,23−ジヒドロアベルメク
チンB1a/B1bアグリコン、1.1ml(6.3ミ
リモル)のN,N−ジイソプロピルエチルアミン、77
0mg(6.3ミリモル)の4−ジメチルアミノピリジ
ン及び2.0g(5.4ミリモル)のヨウ化テトラブチ
ルアンモニウムを含む溶液に室温(23℃)で滴下添加
した。攪拌を3.5時間継続した。反応混液を氷水に注
入し、エーテルで希釈した。エーテル層を分離し、水層
をエーテルで抽出した。エーテル溶液を合併し、水及び
食塩水で抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒
を蒸発して1.5gの残留物が残り、この物を塩化メチ
レンを使用してシリカゲル上でクロマトグラフを行っ
た。13−エピ−ヨード−13−デオキシ−5−O−t
−ブチルジメチルシリル−22,23−ジヒドロアベル
メクチンB1a/B1bアグリコンを540mgの黄色
泡状固形物として得た。構造を核磁気共鳴及び質量スペ
クトル分析により確認した。
【0077】実施例15 13−エピ−5−O−t−ブチルジメチルシリル−2
2,23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1bアグ
リコン 5.3mlの2,6−ルチジン及び135μlの水中、
902mgの実施例14で得られる13−エピ−ヨード
−13−デオキシ−5−O−t−ブチルジメチルシリル
−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1b
アグリコンを含む溶液を窒素ガスの下で密封し、TLC
で確認して出発物質がもはや残存しなくなるまで、10
0℃で14.5時間加熱した。溶液を真空下で蒸発し
た。残留物をトルエンに溶解し、真空下で蒸発した。こ
の工程を数回繰返し、残存するルチジンを除去した。固
形残留物をエチルエーテルで抽出した。不溶物を棄却
し、濾液を真空下で蒸発し、1.1gの固形物が残っ
た。この固形物を塩化メチレン−メタノール(98:
2)を使用して、2.5cmIDX、17cmのシリカ
ゲルカラムでクロマトグラフを行い、二つの主要なバン
ドを分離した。遅く移動するバンド370mgを、塩化
メチレン−メタノール(99:1)を使用するより小さ
いシリカゲルカラムでクロマトグラフを行い、245m
gの13−エピ−5−O−t−ブチルジメチルシリル−
22,23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1bア
グリコンを無定形粉末として得、HPLCによる純度は
97%であった。構造は、核磁気共鳴及び質量スペクト
ル分析により決定した。
【0078】実施例16 13−エピ−O−(2−メトキシエトキシ)メチル−5
−O−t−ブチルジメチルシリル−22,23−ジヒド
ロアベルメクチンB1a/B1bアグリコン (2−メトキシエトキシ)メチルクロリド117μl
(946マイクロモル)を、240μlの乾燥した塩化
メチレン中60mg(84マイクロモル)の実施例15
から得られる13−エピ−5−O−t−ブチルジメチル
シリル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1a/
B1bアグリコン及び195μl(1.12ミリモル)
のN,N−ジイソプロピルエチルアミンを含む溶液に、
窒素ガスの下で添加した。溶液を攪拌し、40℃で16
時間加温した。実施例2におけるように仕上げ、次いで
塩化メチレン−メタノール(98.5:1.5)を使用
し、二枚の500μ20×20cmシリカゲルGF板上
で精製した。主要なバンドをエチルエーテル−石油エー
テル(20:80)を用いるTLCによるクロマトグラ
フをもう一度行い、30.5mgの13−エピ−O−
(2−メトキシエトキシ)メチル−5−O−t−ブチル
ジメチルシリルアベルメクチンB1a/B1bアグリコ
ンを得、HPLCによる純度は90%であった。構造を
核磁気共鳴及び質量スペクトル分析で確認した。
【0079】実施例17 13−エピ−O−ベンジルオキシメチル−5−O−t−
ブチルジメチルシリル−22,23−ジヒドロアベルメ
クチンB1a/B1bアグリコン 実施例9の方法に従い、400μlの乾燥した二塩化メ
チレン中100mg(143マイクロモル)の実施例8
で得られる13−エピ−ヒドロキシアグリコン、218
μl(1.57ミリモル)の塩化ベンジルオキシメチ
ル、241μl(1.86ミリモル)のN,N−ジイソ
プロピルエチルアミンを用いて3日間室温23℃に保
ち、20.9mgの13−エピ−O−ベンジルオキシメ
チル−5−O−t−ブチルジメチルシリル−22,23
−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1bアグリコンを
無定形固形物として得、HPLCによる純度94%であ
った。構造は核磁気共鳴で確認した。
【0080】実施例18 13−O−(2−アセトキシエトキシ)メチル−5−O
−t−ブチルジメチルシリル−22,23−ジヒドロア
ベルメクチンB1a/B1bアグリコン (2−アセトキシエトキシ)メチルブロミド9.0ml
(52ミリモル)を、11mlの塩化メチレン中2.8
g(40ミリモル)の5−O−t−ブチルジメチルシリ
ル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1
bアグリコン及び5.5ml(44ミリモル)のN,N
−ジイソプロピルエチルアミンを含む溶液に滴下添加し
た。発熱を冷却により制御し、反応温度を30〜40℃
に保った。メタノール−水95:5を使用し、1.5m
l/分、74気圧でのHPLC測定により反応が完了す
るまで溶液を40℃で攪拌した。28時間の加熱後、反
応液を塩化メチレンで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶
液と共に約30分間攪拌した。塩化メチレン層を分離
し、重炭酸ナトリウム水溶液で抽出し、無水硫酸ナトリ
ウム上で乾燥し、減圧下で蒸発して、3.86gの粘重
な残留物が残った。残留物をメタノール濃度を0.2%
から0.6%に増加させる塩化メチレン−メタノールを
用いて260gのシリカゲルカラム上でクロマトグラフ
を行い、1.57gの13−O−(2−アセトキシエト
キシ)メチル−5−O−t−ブチルジメチルシリル−2
2,23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1bアグ
リコンを無定形固形物として得た。構造は核磁気共鳴及
び質量スペクトル分析により確認した。
【0081】実施例19 13−O−(2−ヒドロキシエトキシ)メチル−5−O
−t−ブチルジメチルシリル−22,23−ジヒドロア
ベルメクチンB1a/B1bアグリコン 50mlの冷たい(0℃〜5℃)飽和メタノール性アン
モニアを1.70gの実施例18で得られる、13−O
−(2−アセトキシエトキシ)メチル−5−O−t−ブ
チルジメチルシリル−22,23−ジヒドロアベルメク
チンB1a/B1bアグリコンを含むフラスコに添加し
た。反応系を密封し、メタノール−水(95:5)、
1.5ml/分、74気圧を使用する上記HPLCによ
る測定で反応がほぼ完了するまで溶液を室温(23℃)
で攪拌した。反応は、C2Hでエピマー化が起る前に停
止しなければならない。3 2/3 時間後、反応溶液を真
空下で濃縮し、1.71gの粗生産物が泡状固形物とし
て残った。この固形物を、塩化メチレン−メタノール
(99.4:0.6:0.06)を溶離剤として使用し
て、300gのシリカゲルカラム上でクロマトグラフを
行い、1.11gの13−O−(2−ヒドロキシエトキ
シ)メチル−5−O−t−ブチルジメチルシリル−2
2,23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1bアグ
リコンを無定形固形物として得、
【化13】 HPLCによる純度97%であった。構造は核磁気共鳴
及び質量スペクトル分析で確認した。
【0082】実施例20 13−O−[2−(メトキシメトキシ)エトキシ]メチ
ル−5−O−t−ブチルジメチルシリル−22,23−
ジヒドロアベルメクチンB1a/B1bアグリコン 100μl(1.32ミリモル)のクロロメチルエーテ
ルを、0.36mlの乾燥した塩化メチレン中90mg
(0.12ミリモル)の実施例19で得られる13−O
−(2−ヒドロキシエトキシ)メチル−5−O−t−ブ
チルジメチルシリル−22,23−ジヒドロアベルメク
チンB1a/B1bアグリコンを含む溶液を攪拌し、氷
浴で冷却している溶液に、滴下添加した。氷浴を除き、
室温(23℃)で攪拌を継続し、メタノール−水(9
5:5)を用い1.5ml/分、76気圧のHPLCに
よる測定により、18時間で反応は完了した。反応溶液
を塩化メチレンで希釈し重炭酸ナトリウム水溶液で抽出
し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で蒸発し
て、107mgの粗生産物残留物が残った。この残留物
を、塩化メチレン−酢酸エチル(97:3)を使用する
二枚の300〜1700μ20×20cmシリカゲルG
F板上クロマトグラフを行った。主要バンドを溶離して
65.8mgの13−O−[2−(メトキシメトキシ)
エトキシ]メチル−t−ブチルジメチルシリル−22,
23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1bアグリコ
ンを無定形固形物として得、HPLCによる純度87
%、
【化14】 であった。構造は核磁気共鳴、質量スペクトル分析及び
元素分析で確認した。この方法で製造した生産物のある
物は、アルミナGF及び/又はシリカゲルGF板及び塩
化メチレン−酢酸エチル又は塩化メチレン−メタノール
溶離剤を用いる多段分取用TLCを要した。
【0083】上の方法を追試し、適当なアルコキシクロ
ロメチルエーテルを下の第III表に示す13−O−
(2−ヒドロキシエトキシ)メチルアベルメクチンアグ
リコンと反応させることにより、種々な13−O−ポリ
アルコキシメチル−5−O−t−ブチルジメチルシリル
−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1b
アグリコンを得た。
【表3】 1 実施例10参照 2 第II表の脚註参照
【0084】実施例21 13−O−[2−(2−ベンジルオキシエトキシ)メト
キシエトキシ]メチル−5−O−t−ブチルジメチルシ
リル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B
1bアグリコン 実施例20の方法に従って、実施例11で得られる(2
−ベンジルオキシエトキシ)メチルクロリドを、実施例
19で得られる13−O−(2−ヒドロキシエトキシ)
メトキシ−5−O−t−ブチルジメチルシリル−22,
23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1bアグリコ
ンと反応させ、クロマトグラフ精製の後、13−O−
[2−(2−ベンジルオキシエトキシ)メトキシエトキ
シ]メチル−5−O−t−ブチルジメチルシリル−2
2,23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1bアグ
リコンを得る。
【0085】実施例22 13−O−[2−(2−ベンジルオキシエトキシ)メト
キシエトキシ]メチル−22,23−ジヒドロアベルメ
クチンB1a/B1bアグリコン 実施例3の方法に従って、実施例21の生産物を脱保護
して13−O−[2−(2−ベンジルオキシエトキシ)
メトキシエトキシ]メチル−22,23−ジヒドロアベ
ルメクチンB1a/B1bアグリコンを得る。
【0086】実施例23 13−O−(2−プロピオニルオキシエトキシ)メチル
−5−O−t−ブチルジメチルシリル−22,23−ジ
ヒドロアベルメクチンB1a/B1bアグリコン 塩化プロピオニル9.6μl(110マイクロモル)
を、室温(22℃)で77.5mg(100マイクロモ
ル)の実施例19で得られる13−O−(2−ヒドロキ
シエトキシ)メチル−5−O−t−ブチルジメチルシリ
ルアベルメクチンB1a/B1bアグリコン、27mg
(220マイクロモル)の4−ジメチルアミノピリジン
及び77μl(440マイクロモル)のN,N−ジイソ
プロピルエチルアミンの溶液に添加する。22℃で攪拌
し、TLC又はHPLCで測定して反応が完了するまで
継続する。反応混液を塩化メチレンで希釈し、重炭酸ナ
トリウム水溶液、5%リン酸−カリウム水溶液、もう一
度重炭酸ナトリウム水溶液で抽出し、次いで無水硫酸ナ
トリウム上で乾燥する。溶媒を真空下で蒸発して、粗生
産物が残る。塩化メチレン−メタノールを用いてシリカ
ゲル上で精製し、13−O−(2−プロピオニルオキシ
エトキシ)メチル−5−O−t−ブチルジメチルシリル
−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1b
アグリコンを無定形固形物として得る。
【0087】実施例24 13−O−(2−プロピオニルオキシエトキシ)メチル
−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1b
アグリコン 実施例3の方法に従い、実施例23で得られる生産物を
脱保護して、13−O−(2−プロピオニルオキシエト
キシ)メチル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB
1a/B1bアグリコンを得る。
【0088】実施例25 13−O−(2−クロロエトキシ)メチル−5−O−t
−ブチルジメチルシリル−22,23−ジヒドロアベル
メクチンB1a/B1bアグリコン 73mg(0.33ミリモル)のp−ニトロベンゼンス
ルホニルクロリドを1.0mlの乾燥したジメチルホル
ムアミド62mg(80マイクロモル)の実施例19で
得られる13−O−(2−ヒドロキシエトキシ)メチル
−5−O−t−ブチルジメチルシリルアベルメクチンB
1a/B1bアグリコン、33μl(0.34ミリモ
ル)のN,N−ジイソプロピルエチルアミン及び42m
g(0.34ミリモル)の4−ジメチルアミノピリジン
の溶液に、攪拌しながら室温(22℃)で添加した。2
2℃での攪拌を9時間継続した。反応混合物を塩化メチ
レンで希釈し、重炭酸ナトリウム水溶液、5%リン酸−
カリウム水溶液、再び重炭酸ナトリウム水溶液で抽出
し、無水重炭酸ナトリウム上で乾燥した。真空下で溶媒
を蒸発して62mgのオレンジ色泡状物が残った。この
粗物質を塩化メチレン−メタノール−水(99.6:
0.4:0.04)を用いて二枚の500μ20×20
cmシリカゲルGF板上で精製し、43mgの13−O
−(2−クロロエトキシ)メチル−5−O−t−ブチル
ジメチルシリル−22,23−ジヒドロアベルメクチン
B1a/B1bアグリコンを無定形固形物として得、H
PLCによる純度は95%であった。構造を核磁気共鳴
及び質量スペクトル分析で確認した。
【0089】実施例26 13−O−[2−(p−ニトロベンゼンスルホニルオキ
シ)エトキシ]メチル−5−O−t−ブチルジメチルシ
リル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B
1bアグリコン 3.5mlの乾燥したジメチルホルムアミド中127m
g(574ミリモル)のp−ニトロベンゼンスルホニル
クロリドを10.5mlの乾燥した塩化メチレン中10
5mg(135マイクロモル)の実施例19で得られる
13−O−(2−ヒドロキシエトキシ)メチル−5−O
−t−ブチルジメチルシリル−22,23−ジヒドロア
ベルメクチンB1a/B1bアグリコン、134μl
(770マイクロモル)のN,N−ジイソプロピルエチ
ルアミン及び94.1mg(770マイクロモル)の4
−ジメチルアミノピリジンの氷浴で冷却している溶液
に、0℃で滴下添加した。HPLCによる測定で反応が
完了するまで、攪拌を0℃で1時間継続した。冷たい反
応溶液を塩化メチレンで希釈し、重炭酸ナトリウム、5
%リン酸−カリウム水溶液、再び重炭酸ナトリウム水溶
液で抽出し、次いで無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。
真空下で溶媒を蒸発して118mgの13−O−[2−
(p−ニトロベンゼンスルホニルオキシ)エトキシ]メ
チル−5−O−t−ブチルジメチルシリル−22,23
−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1bアグリコンが
無定形オレンジ色固形物として残りHPLCによる純度
は75%であった。この生産物を直接置換反応に用い
た。塩化メチレン−メタノール−水(99.6/0.4
/0.04)を用いてシリカゲル上で精製し99%の純
度(HPLCによる)の生産物を得た。構造を核磁気共
鳴及び質量スペクトル分析で確認した。
【0090】実施例27 13−O−(2−ジメチルアミノエトキシ)メチル−5
−O−t−ブチルジメチルシリル−22,23−ジヒド
ロアベルメクチンB1a/B1bアグリコン 過剰のジメチルアミンガスを30mlの乾燥した塩化メ
チレン中114mgの実施例26で得られる13−O−
[2−(p−ニトロベンゼンスルホニルオキシ)エトキ
シ]メチル−5−O−t−ブチルジメチルシリル−2
2,23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1bアグ
リコンの溶液中に室温(21℃)でバブリングした。溶
液をHPLC及びTLCによる測定により反応が完了す
るまで21℃で3時間攪拌した。反応溶液を窒素により
蒸発した。残留物を塩化メチレン中にとり、重炭酸ナト
リウム水溶液で抽出した。溶液を無水硫酸ナトリウム上
で乾燥し、真空下で蒸発して、94.8mgの粗生産物
残留物が残った。生産物を塩化メチレン−メタノールを
使用するシリカゲル上のカラムクロマトグラフにより精
製し、43mgの13−O−(2−ジメチルアミノエト
キシ)メチル−5−O−t−ブチルジメチルシリル−2
2,23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1bアグ
リコンを無定形固形物として得、HPLCによる純度は
93%であった。構造を核磁気共鳴及び質量スペクトル
分析で確認した。
【0091】実施例28 13−O−(2−メチルアミノエトキシ)メチル−5−
O−t−ブチルジメチルシリル−22,23−ジヒドロ
アベルメクチンB1a/B1bアグリコン 実施例27の方法に従い、過剰のメチルアミンガスを3
0mlの乾燥した塩化メチレン中114mgの13−O
−[2−(p−ニトロベンゼンスルホニルオキシ)エト
キシ]メチル−5−O−t−ブチルジメチルシリル−2
2,23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1bアグ
リコンと反応させる。工程を進め、クロマトグラフによ
る精製により、13−O−(2−メチルアミノエトキ
シ)メチル−5−O−t−ブチルジメチルシリル−2
2,23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1bアグ
リコンを得る。
【0092】実施例29 13−O−(2−メチルアミノエトキシ)メチル−2
2,23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1bアグ
リコン 実施例9の方法に従い、30mgの実施例28で得られ
る生産物をメタノール中30mlの1.0%p−トルエ
ンスルホン酸・一水和物と反応が完了するまで処理し、
次いでクロマトグラフによる精製により13−O−(2
−メチルアミノエトキシ)メチル−22,23−ジヒド
ロアベルメクチンB1a/B1bアグリコンを得る。
【0093】実施例30 13−O−(2−アミノエトキシ)メチル−5−O−t
−ブチルジメチルシリル−22,23−ジヒドロアベル
メクチンB1a/B1bアグリコン 実施例27の方法に従い、過剰のアンモニアガスを、密
封系の中の30mlの乾燥した塩化メチレン中114m
gの13−O−[2−(p−ニトロベンゼンスルホニル
オキシ)エトキシ]メチル−5−O−t−ブチルジメチ
ルシリル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1a
/B1bアグリコンと反応させる。反応が進行するまで
温度を上げる。TLC及びHPLCによる測定により反
応完了後、反応混合物を仕上げ、クロマトグラフの精製
により、13−O−(2−アミノエトキシ)メチル−5
−O−t−ブチルジメチルシリル−22,23−ジヒド
ロアベルメクチンB1a/B1bアグリコンを得る。
【0094】実施例31 13−O−(2−アミノエトキシ)メチル−22,23
−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1bアグリコン 実施例9の方法に従い、30mgの実施例30で得られ
る生産物を、メタノール30ml中の1.0%p−トル
エンスルホン酸・一水和物で処理し、次いで塩化メチレ
ン−メタノール溶液を用いてシリカゲル上のクロマトグ
ラフによる精製により、13−O−(2−アミノエトキ
シ)メチル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1
a/B1bアグリコンを得る。
【0095】実施例32 13−O−[2−(モルホリン−1−イル)エトキシ]
メチル−5−O−t−ブチルジメチルシリル−22,2
3−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1bアグリコン モルホリン500μl(5.7ミリモル)を攪拌しなが
ら、5.0mlの乾燥した塩化メチレン中130mg
(0.14ミリモル)の13−O−[2−(R−ニトロ
ベンゼンスルホニルオキシ)エトキシ]メチル−5−O
−t−ブチルジメチルシリル−22,23−ジヒドロア
ベルメクチンB1a/B1bアグリコンの溶液に室温
(23℃)で添加した。HPLC及びTLCによる測定
により36時間で反応が完了するまで、23℃で攪拌を
継続した。溶液を塩化メチレンで希釈し、重炭酸ナトリ
ウム水溶液で抽出し、無水重炭酸ナトリウム上で乾燥し
た。真空下で溶媒を蒸発して114mgの粗生産物を泡
状物として得た。生産物を塩化メチレン−メタノール−
水を使用してシリカゲル上でクロマトグラフを行い、6
5mgの13−O−[2−(モルホリン−1−イル)エ
トキシ]メチル−5−O−t−ブチルジメチルシリル−
22,23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1bア
グリコンを得、HPLCによる純度は96%であった。
構造を核磁気共鳴及び質量スペクトル分析で確認した。
【0096】実施例33 実施例3の方法に従い、下の第IVa、IVb及びIV
c表に示すように、相当する13−O−置換アルコキシ
メチル、また13−O−ポリアルコキシメチル及び13
−O−アルコキシメチル−22,23−ジヒドロアベル
メクチンB1a/B1bアグリコンを得る。
【0097】第IVa表 実施例3の方法に従い、相当する5−O−t−ブチルジ
メチルシリル誘導体の脱保護により得られる13−O−
アルコキシ−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1
a/B1bアグリコン
【表4】 1 第II表の脚註2参照
【0098】第IVb表 実施例3の方法に従い、相当する5−O−t−ブチルジ
メチルシリル誘導体の脱保護により得られる13−O−
ポリアルコキシメチル−22,23−ジヒドロアベルメ
クチンB1a/B1bアグリコン
【表5】 1 第II表の脚註2参照
【0099】第IVc表 実施例3の方法に従い、相当する5−O−t−ブチルジ
メチルシリル誘導体の脱保護により得られる13−O−
置換アルコキシメチル−22,23−ジヒドロアベルメ
クチンB1a/B1bアグリコン
【表6】 1 第II表の脚註2参照
【0100】実施例34 13−(2−メトキシエトキシ)メトキシ−5−O−t
−ブチルジメチルシリルミルベマイシンα1 実施例16の方法に従い、60mgの13−ヒドロキシ
−5−O−t−ブチルジメチルシリルミルベマイシンα
1[13−ヒドロキシミルベマイシンα1は米国特許第
4,134,973号に記載の方法によって得られ、5
−OHはムロジク他、テトラヘドロン・レタース(Tetr
ahedron Letters)24巻、5333〜5336ペー
ジ、1983年に記載のようにしてt−ブチルジメチル
シリル基で保護する。]を、195μlのN,N−ジイ
ソプロピルエチルアミン及び240μlの乾燥した塩化
メチレンを含む溶液中で117μlの(2−メトキシエ
トキシ)メチルクロリドで処理する。13−(2−メト
キシエトキシ)メトキシ−5−O−t−ブチルジメチル
シリルミルベマイシンα1が得られる。
【0101】実施例35 13−(2−メトキシエトキシ)メトキシミルベマイシ
ンα1 実施例3の方法に従い、80mgの13−(2−メトキ
シエトキシ)メトキシ−5−O−t−ブチルジメチルシ
リルミルベマイシンα1を、5.0mlのメタノール中
0.5%p−トルエンスルホン酸・一水和物を含む溶液
中で反応させて、13−(2−メトキシエトキシ)メト
キシミルベマイシンα1を得る。
【0102】実施例36 13−(2−アセトキシエトキシ)メトキシ−5−O−
t−ブチルジメチルシリルミルベマイシンα3 実施例18の方法に従い、2.8gの13−ヒドロキシ
−5−O−t−ブチルジメチルシリルミルベマイシンα
3[13−ヒドロキシミルベマイシンα3は米国特許第
4,134,973号に記載の方法によって得られ、5
−OHはムロジク他、テトラヘドロン・レタース、24
巻、5333〜5336ページ、1983年に記載のよ
うにして、t−ブチルジメチルシリルで保護される。]
を、11mlの塩化メチレン中5.5mlのN,N−ジ
イソプロピルエチルアミンを含む溶液中で9.0mlの
(2−アセトキシエトキシ)メチルブロミドと処理し
て、13−(2−アセトキシエトキシ)メトキシ−5−
O−t−ブチルジメチルシリルミルベマイシンα3を得
る。
【0103】実施例37 13−(2−ヒドロキシエトキシ)メトキシ−5−O−
t−ブチルジメチルシリルミルベマイシンα3 実施例19の方法に従い、1.70gの13−(2−ア
セトキシ)メトキシ−5−O−t−ブチルジメチルシリ
ルミルベマイシンα3を、50mlの冷たい(0℃〜5
℃)飽和メタノール−アンモニアと反応させて、13−
(2−ヒドロキシエトキシ)メトキシ−5−O−t−ブ
チルジメチルシリルミルベマイシンα3を得る。
【0104】実施例38 13−[2−(メトキシメトキシ)エトキシ]メトキシ
−5−O−t−ブチルジメチルシリルミルベマイシンα
3 実施例20の方法に従い、90mgの13−(2−ヒド
ロキシエトキシ)メトキシ−5−O−t−ブチルジメチ
ルシリルミルベマイシンα3を、271μlのN,N−
ジイソプロピルエチルアミン及び0.36mlの塩化メ
チレンを含む溶液中で100μlのクロロメチルエーテ
ルと反応させて、13−[2−(メトキシメトキシ)エ
トキシ]メトキシ−5−O−t−ブチルジメチルシリル
ミルベマイシンα3を得る。
【0105】実施例39 13−[2−(メトキシメトキシ)エトキシ]メトキシ
ミルベマイシンα3 実施例3の方法に従い、80mgの13−(2−メトキ
シメトキシエトキシ)メトキシ−5−O−t−ブチルジ
メチルシリルミルベマイシンα3を、5mlのメタノー
ル性0.5%p−トルエンスルホン酸・一水和物中で脱
保護して13−[2−(メトキシメトキシ)エトキシ]
メトキシミルベマイシンα3を得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 309:04 309:10 313:00) (72)発明者 ヘルムート エツチ.ムロツイク アメリカ合衆国.07747 ニユージヤーシ イ.マタワン.アイドルブルツク レーン 159

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 [式中、R1はHであり;R2は第二ブチル又はイソプロ
    ピルであり;R3はOHであり;及びR4はCH3OCH2
    CH2OCH2O−又はCH3OCH2O−である]の化合
    物。
  2. 【請求項2】 式 【化2】 [式中、R1はHであり; R2は第二ブチル又はイソプ
    ロピルであり;R3はOHであり;及び R4はCH3OC
    2CH2OCH2O−又はCH3OCH2O−である]の
    化合物を製造する方法において、 R4 が水酸基である化合物を塩基の存在下で試薬CH3
    OCH2CH2OCH2−Cl又はCH3OCH2−Clと
    反応させ;又はR4 がヒドロキシアルコキシメトキシ基
    である化合物を塩基の存在下で置換されたクロロメチル
    エーテル試薬と反応させることを特徴とする方法。
JP7220965A 1985-02-25 1995-08-30 新規なアベルメクチンアグリコンの置換された又は置換されていない13−(アルコキシ)メトキシ誘導体 Expired - Lifetime JP2647361B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US705254 1985-02-25
US06/705,254 US4587247A (en) 1985-02-25 1985-02-25 Substituted and unsubstituted 13-(alkoxy)methoxy derivatives of the avermectin aglycones, compositions and use

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61038455A Division JP2509560B2 (ja) 1985-02-25 1986-02-25 新規なアベルメクチンアグリコンの置換された又は置換されていない13―(アルコキシ)メトキシ誘導体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0873466A true JPH0873466A (ja) 1996-03-19
JP2647361B2 JP2647361B2 (ja) 1997-08-27

Family

ID=24832670

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61038455A Expired - Lifetime JP2509560B2 (ja) 1985-02-25 1986-02-25 新規なアベルメクチンアグリコンの置換された又は置換されていない13―(アルコキシ)メトキシ誘導体
JP7220965A Expired - Lifetime JP2647361B2 (ja) 1985-02-25 1995-08-30 新規なアベルメクチンアグリコンの置換された又は置換されていない13−(アルコキシ)メトキシ誘導体

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61038455A Expired - Lifetime JP2509560B2 (ja) 1985-02-25 1986-02-25 新規なアベルメクチンアグリコンの置換された又は置換されていない13―(アルコキシ)メトキシ誘導体

Country Status (9)

Country Link
US (1) US4587247A (ja)
EP (1) EP0193347B1 (ja)
JP (2) JP2509560B2 (ja)
AU (1) AU574566B2 (ja)
DE (1) DE3673664D1 (ja)
HK (1) HK62691A (ja)
NZ (1) NZ215186A (ja)
SG (1) SG44991G (ja)
ZA (1) ZA861351B (ja)

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
HUT39739A (en) * 1984-12-04 1986-10-29 Ciba Geigy Ag Process for production of derivatives of 13,3-milbemycin and medical preparatives containing thereof
GB2168345B (en) * 1984-12-14 1988-05-25 Ciba Geigy Ag Pesticidal 13b-substituted milbemycin derivatives
AU598204B2 (en) * 1985-09-13 1990-06-21 American Cyanamid Company Chemical derivatives of antibiotics S541
BR8701121A (pt) * 1986-03-12 1988-01-05 Glaxo Group Ltd Processo para a preparacao de um composto e processo para combate a pestes
EP0240274A3 (en) * 1986-04-03 1990-03-14 Merck & Co. Inc. Avermectins as growth promotant agents
US5019589A (en) * 1986-09-12 1991-05-28 American Cyanamid Company Δ23 -LL-F28249 compounds
US4918097A (en) * 1988-03-11 1990-04-17 Ciba-Geigy Corporation Insecticides and parasiticides
GB8811037D0 (en) * 1988-05-10 1988-06-15 Glaxo Group Ltd Chemical compounds
GB8917064D0 (en) * 1989-07-26 1989-09-13 Pfizer Ltd Antiparasitic agent
US5030650A (en) * 1989-09-11 1991-07-09 American Cyanamid Company 13-halo-23-imino derivatives of LL-F28249 compounds and their use as endo- and ectoparasiticidal, insecticidal, acaricidal and nematocidal agents
US5055454A (en) * 1989-10-30 1991-10-08 Merck & Co., Inc. 13-epi-avermectin derivatives useful as antiparasitic agents
US5114930A (en) * 1990-05-14 1992-05-19 Merck & Co., Inc. Avermectin derivatives with a spacer inserted between the disaccharide and the aglycone useful as antiparasitic agents
US5225338A (en) * 1990-09-24 1993-07-06 Merck & Co., Inc. Microbial preparation of 13β-13-deoxy-22,23-dihydro avermectin-B1A/B1B aglycone
EP0530901A1 (en) * 1991-09-04 1993-03-10 Merck & Co. Inc. 13-beta-O-methoxymethyl-22,23-dihydro avermectin B1A/B1B aglycone
US5229415A (en) * 1992-03-24 1993-07-20 Merck & Co., Inc. Alkylthio alkyl avermectins are active antiparasitic agents
ES2202324T3 (es) * 1993-05-10 2004-04-01 MERCK & CO., INC. Formulaciones de vertido que contienen material polimerico, glicoles y gliceridos.
US5602107A (en) * 1993-05-10 1997-02-11 Merck & Co., Inc. Pour-on formulations consisting of gylcols, glycerides and avermectin compounds
PL174488B1 (pl) * 1993-05-10 1998-08-31 Merck & Co Inc Preparat do zwalczania pasożytów zwierząt oraz sposób wytwarzania preparatu do zwalczania pasożytów zwierząt
NZ266408A (en) * 1993-05-26 1997-09-22 Commw Scient Ind Res Org Antiparasitic, oral particulate composition for ruminants
US5436355A (en) * 1994-02-03 1995-07-25 Merck & Co., Inc. Process for making avermectin/zein compositions
EP1849363A1 (en) * 2006-03-09 2007-10-31 Cheminova A/S Synergistic combination of glutamate- and GABA-gated chloride agonist pesticide and at least one of Vitamin E or Niacin
US7919522B2 (en) * 2007-05-03 2011-04-05 Merial Limited Compositions comprising C-13 alkoxyether macrolide compounds and phenylpyrazole compounds
EP2155755B1 (en) * 2007-05-03 2016-07-06 Merial, Inc. Compositions comprising c-13 alkoxyether macrolide compounds and phenylpyrazole compounds
JP5740676B2 (ja) * 2013-10-17 2015-06-24 メリアル リミテッド C−13アルコキシエーテルマクロライド化合物及びフェニルピラゾール化合物を含む組成物
CN107337682B (zh) * 2016-11-22 2019-08-30 石家庄市兴柏生物工程有限公司 13-酰基化阿维菌素B2a苷元衍生物及其制备方法和用途

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61178986A (ja) * 1984-12-04 1986-08-11 チバ―ガイギー アクチェンゲゼルシャフト 13β−ミルベマイシン誘導体,その製法,および有害生物防除剤組成物

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3950360A (en) * 1972-06-08 1976-04-13 Sankyo Company Limited Antibiotic substances
SE434277B (sv) * 1976-04-19 1984-07-16 Merck & Co Inc Sett att framstella nya antihelmintiskt verkande foreningar genom odling av streptomyces avermitilis
US4093629A (en) * 1977-04-11 1978-06-06 Merck & Co., Inc. Derivatives of antibiotic substance milbemycin and processes therefor
US4134973A (en) * 1977-04-11 1979-01-16 Merck & Co., Inc. Carbohydrate derivatives of milbemycin and processes therefor
US4201861A (en) * 1977-10-03 1980-05-06 Merck & Co., Inc. Acyl derivatives of C-076 compounds
US4199569A (en) * 1977-10-03 1980-04-22 Merck & Co., Inc. Selective hydrogenation products of C-076 compounds and derivatives thereof
US4206205A (en) * 1977-10-03 1980-06-03 Merck & Co., Inc. Monosaccharide and aglycone derivatives of C-076
PH15982A (en) * 1977-10-03 1983-05-18 Merck & Co Inc Selective hydrogenation producta of c-076 compounds and derivatives thereof
US4171314A (en) * 1977-12-19 1979-10-16 Merck & Co., Inc. 13-Halo and 13-deoxy C-076 compounds
IL56149A (en) * 1977-12-19 1989-09-28 Merck & Co Inc 13-halo and 13-deoxy derivatives of c-076 compounds,their preparation and method for the treatment of parasitic infections in animals therewith
US4173571A (en) * 1977-12-19 1979-11-06 Merck & Co., Inc. 13-Halo and 13-deoxy derivatives of C-076 compounds
US4200581A (en) * 1978-08-04 1980-04-29 Merck & Co., Inc. Alkyl derivatives of C-076 compounds
US4579864A (en) * 1984-06-11 1986-04-01 Merck & Co., Inc. Avermectin and milbemycin 13-keto, 13-imino and 13-amino derivatives
EP0180539A1 (de) * 1984-09-18 1986-05-07 Ciba-Geigy Ag 13-Halo- und 13-Hydroximilbemycine
GB2168345B (en) * 1984-12-14 1988-05-25 Ciba Geigy Ag Pesticidal 13b-substituted milbemycin derivatives
FI860233A (fi) * 1985-01-22 1986-07-23 Ciba Geigy Ag 13 -alkyl-milbemycinderivat foer bekaempning av parasiter hos djur och vaexter.

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61178986A (ja) * 1984-12-04 1986-08-11 チバ―ガイギー アクチェンゲゼルシャフト 13β−ミルベマイシン誘導体,その製法,および有害生物防除剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
AU574566B2 (en) 1988-07-07
AU5400486A (en) 1986-08-28
DE3673664D1 (de) 1990-10-04
JP2647361B2 (ja) 1997-08-27
EP0193347A2 (en) 1986-09-03
ZA861351B (en) 1986-10-29
US4587247A (en) 1986-05-06
NZ215186A (en) 1989-07-27
JP2509560B2 (ja) 1996-06-19
SG44991G (en) 1991-07-26
EP0193347A3 (en) 1986-10-29
EP0193347B1 (en) 1990-08-29
JPS61200993A (ja) 1986-09-05
HK62691A (en) 1991-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2647361B2 (ja) 新規なアベルメクチンアグリコンの置換された又は置換されていない13−(アルコキシ)メトキシ誘導体
JP2669635B2 (ja) アベルメクチン誘導体
JP2505901B2 (ja) アベルメクチン誘導体
CA1114370A (en) 13-halo and 13-deoxy derivatives of c-076 compounds
JP2530344B2 (ja) 還元されたアベルメクチン誘導体
US4289760A (en) 23-Keto derivatives of C-076 compounds
US4579864A (en) Avermectin and milbemycin 13-keto, 13-imino and 13-amino derivatives
US4895837A (en) Avermectin derivatives
US4469682A (en) Avermectin and milbemycin phosphate esters, pharmaceutical compositions, and method of use
US4457920A (en) 4a-Substituted avermectin compounds
JP3135918B2 (ja) 活性抗寄生虫剤としてのアルキルチオアルキルアベルメクチン
JPH0278683A (ja) アルキルアベルメクチン誘導体
JPH0516431B2 (ja)
US4547491A (en) C-8A-Oxo-avermectin and milbemycin derivatives, pharmaceutical compositions and method of use
JPH0222279A (ja) 駆虫及び殺虫特性を有するフルオロアベルメクチン及びフルオロミルベマイシン誘導体
JPH0725766B2 (ja) アベルメクチン誘導体
US4833168A (en) Avermectin reformatsky adducts
JPH03218382A (ja) 24―及び25―置換アベルメクチン及びミルベマイシン誘導体
JPH0386885A (ja) アベルメクチン誘導体
US4581345A (en) Avermectin 8,9-cyclopropyl compounds, pharmaceutical composition and therapeutic methods of use
JPH05213958A (ja) 優れた抗寄生虫剤である13β−O−メトキシメチル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1bアグリコン
US5240915A (en) Avermectin derivatives
EP0343715B1 (en) New avermectins with a cleaved furan ring and an 8A hydroxy group
JPH05163276A (ja) アベルメクチンアグリコン化合物のc13位立体化学を反転させる方法
JPH02229194A (ja) アベルメクチン誘導体

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970402