JPH08511045A - 損傷した熱可塑性樹脂の安定化 - Google Patents

損傷した熱可塑性樹脂の安定化

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JPH08511045A
JPH08511045A JP50124794A JP50124794A JPH08511045A JP H08511045 A JPH08511045 A JP H08511045A JP 50124794 A JP50124794 A JP 50124794A JP 50124794 A JP50124794 A JP 50124794A JP H08511045 A JPH08511045 A JP H08511045A
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チバ−ガイギー アクチエンゲゼルシヤフト
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Abstract

(57)【要約】 損傷した熱可塑性樹脂は、a)安定化すべき上記樹脂(プラスチック)に基づいて0.05ないし20重量%の少なくとも1種の多官能価エポキシド、b)安定化すべき上記樹脂に基づいて0.01ないし2重量%の少なくとも1種の立体障害性フェノールからなる混合物の使用により顕著に安定化され得る。

Description

【発明の詳細な説明】 損傷した熱可塑性樹脂の安定化 本発明は損傷した熱可塑性樹脂の安定化方法、安定剤混合物および上記方法に より得られる再循環プラスチックに関するものである。 加工および使用の間に、熱可塑性樹脂(例えばポリプロピレン,ポリエチレン ,ポリスチレン,ポリ塩化ビニル…)は概して熱応力、酸化、屋外曝露および光 により損傷を受け、その結果、光学的および機械的特性および周囲の影響に対す る耐性が著しく低下する。この悪影響により、その再循環された製品を元の用途 (例えば農業用フィルムに対して農業用フィルム)または高品質用途(例えば自 動車用部品)に再び使用することがしばしば不可能である。 それ故に、本発明の目的は、熱可塑性樹脂の加工性を保持したまま高められた 機械的特性を有する再循環熱可塑性樹脂を提供する方法を開発することであった 。 驚くべきことに、特性における実質的な改良は、損傷を受けた熱可塑性樹脂に 、少なくとも1種の多官能価エポキシド、立体障害性フェノールおよび有機ホス フィットまたはホスホニッの混合物を添加することにより達成される。本発明に 係る安定化された再循環熱可塑性樹脂はこのようにして一般にそれらの元の用途 または比較的要求の厳しい次の用途に再び使用され得る。 従って、本発明は、a)安定化すべき損傷した熱可塑 性樹脂に基づいて0.05ないし20重量%の少なくとも1種の多官能価エポキ シドおよびb)安定化すべき上記樹脂に基づいて0.01ないし2重量%の少な くとも1種の立体障害性フェノールの混合物を上記樹脂に添加することからなる 損傷した熱可塑性樹脂の安定化方法を提供する。 安定化すべき損傷した熱可塑性樹脂は例えば家庭からの、商取引業務(例えば スーパーマッケット)における、および工業施設(例えば延伸フィルム、袋等) におけるプラスチックの収集物である。これらは、例えばフィルム、袋、ボトル およびその他の容器または発泡体であってよい。しかしながら、使用、貯蔵また は加工の結果として損傷を受けた使い捨てタイプのプラスチック、例えば製造廃 棄物(フィルム等)または別々に収集された廃棄物材料(農業用フィルム、自動 車用塗料等)を安定化することもまた可能である。 特に、本発明は損傷を受けた熱可塑性樹脂またはそれらの混合物、例えばポリ オレフィンまたはポリスチレンの特性の改良に関する。ポリオレフィンは通常ポ リエチレン(PE)およびポリプロピレン(PP)により代表され、そして低密 度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)および高 密度ポリエチレン(HDPE)ならびにコポリマー、例えばエチレン/プロピレ ン(EPM)およびエチレン/プロピレン/ジエンコポリマー(EPDM)が本 明細書では特記され 得る。ポリスチレン(PS)もまた、スチレン成分を有するコポリマーを意味す ると理解されるべきである(ABS,ASA)。用語はまた、上記プラスチック とその他の慣用の熱可塑性樹脂、例えばPVC、ポリブチレンテレフタレート( PBT)およびポリエチレンテレフタレート(PET)との混合物を包含するこ とが意図されている。ポリオレフィン、例えばポリエチレン、ポリプロピレンお よびそのコポリマー、特にPP/EPDM、およびポリスチレンが好ましい。さ らに、上記再循環された生成物は通常の不純物、例えば非熱可塑性樹脂、染料残 渣、塗料、微量金属、微量の操作材料または水、紙またはガラスまたは無機塩の 混合物を含有していてもよい。 本発明の方法は自動車用部品、例えばバンパーからのPP/EPDM材料の安 定化において非常に重要である。この場合、塗料残渣の混入は機械的特性(例え ば伸び)における低下を導く。本発明に係る安定化は上記悪影響を引き起こさな い。 本発明の方法に使用され得る多官能価エポキシ化合物a)は脂肪族、芳香族、 環状脂肪族、芳香脂肪族または複素環式構造を有していてもよく、それらはエポ キシ基を側鎖として含有する。エポキシ基は好ましくはグリシジル基として残り の分子にエーテルまたはエステル結合を介して結合されるか、またはそれらは複 素環式アミン、アミドまたはイミドのN−グリシジル誘導体である。こ れらのタイプのエポキシ化合物は一般に公知であり、そして市販のものが利用で きる。 多官能価エポキシ化合物は少なくとも2個のエポキシ基、特に次式A: で表される基を含有し、該基は炭素原子、酸素原子、窒素原子または硫黄原子に 直接結合され、式中のR1およびR3は両方とも水素原子を表し、R2は水素原子 またはメチル基を表し、そしてn=0であるか、またはR1およびR3は一緒にな って−CH2−CH2−または−CH2−CH2−CH2−を表し、その場合R2は水 素原子を表し、そしてn=0または1である。 以下のものが多官能価エポキシ化合物の例として記載され得る: I)分子中に少なくとも2個のカルボキシル基を含む化合物とエピクロロヒドリ ンまたはグリセリルジクロロヒドリンまたはβ−メチルエピクロロヒドリンとを 反応させることにより得られるポリグリシジルおよびポリ(β−メチルグリシジ ル)エステル。反応は塩基の存在下で通常行われる。 分子中に少なくとも2個のカルボキシル基を含む化合物としては脂肪族ポリカ ルボン酸が使用され得る。これらのポリカルボン酸の例はグルタル酸、アジピン 酸、ピ メリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸または二量化もしくは三量化 リノール酸である。 しかしながら、環状脂肪族ポリカルボン酸、例えばテトラヒドロフタル酸、4 −メチルテトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸または4−メチルヘキサ ヒドロフタル酸を使用することも可能である。 芳香族ポリカルボン酸、例えばフタル酸、イソフタル酸、トリメリット酸また はピロメリット酸もまた使用され得る。 カルボキシ基を末端基とする付加物、例えばトリメリット酸とポリオール、例 としてグリセロールまたは2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロ パンの付加物もまた使用され得る。 II)少なくとも2個の遊離アルコール性ヒドロキシル基および/またはフェノー ル性ヒドロキシル基を含む化合物と適当に置換されたエピクロロヒドリンとをア ルカリ条件下または酸触媒の存在下およびアルカリとの引き続く処理の下、反応 させることにより得られるポリグリシジルまたはポリ(β−メチルグリシジル) エーテル。 このタイプのエーテルは、例えば非環状アルコール例えばエチレングリコール 、ジエチレングリコールおよび高級ポリ(オキシエチレン)グリコール、プロパ ン−1,2−ジオール、またはポリ(オキシプロピレン)グリコール、プロパン −1,3−ジオール、ブタン−1,4−ジオール、ポリ(オキシテトラメチレン )グリコー ル、ペンタン−1,5−ジオール、ヘキサン−1,6−ジオール、ヘキサン−2 ,4,6−トリオール、グリセロール、1,1,1−トリメチロールプロパン、 ビストリメチロールプロパン、ペンタエリトリトールまたはソルビトール、およ びポリエピクロロヒドリンから誘導される。 しかし、それらはまた、例えば環状脂肪族アルコール例えば1,3−または1 ,4−ジヒドロキシシクロヘキサン、ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)メ タン、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパンまたは1,1− ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキセ−3−エンから誘導されるか、またはそ れらは芳香族核、例えばN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アニリンまたは p,p’−ビス(2−ヒドロキシエチルアミノ)ジフェニルメタンを有する。 エポキシ化合物はまた、単核フェノール例えばレゾルシノールまたはハイドロ キノンから誘導されてもよく、また、それらは多核フェノール例えばビス(4− ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ ン、2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパンまた は4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、または酸性条件下で得られる、 フェノールとホルムアルデヒドとの縮合物、例えばフェノールノボラックをベー スとするものである。 III)エピクロロヒドリンと少なくとも2個のアミノ水素 原子を含むアミンとの反応生成物の脱塩化水素により得られるポリ(N−グリシ ジル)化合物。これらのアミンは例えばアニリン、トルイジン、n−ブチルアミ ン、ビス(4−アミノフェニル)メタン、m−キシレンジアミンまたはビス(4 −メチルアミノフェニル)メタン、ならびにN,N,O−トリグリシジル−m− アミノフェノールまたはN,N,O−トリグリシジル−p−アミノフェノールで ある。 しかしながら、ポリ(N−グリシジル)化合物はまたシクロアルキレン尿素例 えばエチレン尿素または1,3−プロピレン尿素のN,N’−ジグリシジル誘導 体およびヒダントインのN,N’−ジグリシジル誘導体、例えば5,5−ジメチ ルヒダントインの誘導体を包含する。 IV)ポリ(S−グリシジル)化合物、例えばジチオール例えば1,2−エタンジ チオールまたはビス(4−メルカプトメチルフェニル)エーテルから誘導される ジ(S−グリシジル)誘導体。 V)上記式A中、R1およびR3が一緒になって−CH2−CH2−を表し、そして nが0である基を含有するエポキシ化合物はビス(2,3−エポキシシクロペン チル)エーテル、2,3−エポキシシクロペンチルグリシジルエーテルまたは1 ,2−ビス(2,3−エポキシシクロペンチルオキシ)エタンである。上記式I 中、R1およびR3が一緒になって−CH2−CH2−を表し、そしてnが1である 基を含有するエポキシ樹脂は例 えば3’,4’−エポキシ−6’−メチルシクロヘキシルメチル−3,4−エポ キシ−6−メチルシクロヘキサンカルボキシレートである。 適当なエポキシドは例えば以下のものである: a)液体ビスフェノールAジグリシジルエーテル、例えばアラルダイト(登録商 標,Araldit)GY240、アラルダイトGY250、アラルダイトGY260 、アラルダイトGY266、アラルダイトGY2600、アラルダイトMY79 0; b)固体ビスフェノールAジグリシジルエーテル、例えばアラルダイトGT60 71、アラルダイトGT7071、アラルダイトGT7072、アラルダイトG T6063、アラルダイトGT7203、アラルダイトGT6064、アラルダ イトGT7304、アラルダイトGT7004、アラルダイトGT6084、ア ラルダイトGT1999、アラルダイトGT7077、アラルダイトGT609 7、アラルダイトGT7097、アラルダイトGT7008、アラルダイトGT 6099、アラルダイトGT6608、アラルダイトGT6609、アラルダイ トGT6610; c)液体ビスフェノールFジグリシジルエーテル、例えばアラルダイトGY28 1、アラルダイトGY282、アラルダイトPY302、アラルダイトPY30 6; d)テトラフェニルエタンの固体ポリグリシジルエーテル、例えばCGエポキシ ・レジン(登録商標,CG Epoxy Resin)0163; e)フェノール/ホルムアルデヒドノボラックの固体および液体ポリグリシジル エーテル、例えばEPN1138、EPN1139、GY1180、PY307 ; f)o−クレゾール/ホルムアルデヒドノボラックの固体および液体ポリグリシ ジルエーテル、例えばECN1235、ECN1273、ECN1280、EC N1299; g)アルコールの液体グリシジルエーテル、例えばシェル(登録商標,Shell) グリシジルエーテル162、アラルダイトDY0390、アラルダイトDY03 91; h)カルボン酸の液体グリシジルエーテル、例えばシェル・カルデュラ(登録商 標,Shell Cardura)Eテレフタレート、トリメリテート、アラルダイトPY2 84; i)固体複素環式エポキシ樹脂(トリグリシジルイソシアヌレート)、例えばア ラルダイトPT810; j)液体環状脂肪族エポキシ樹脂、例えばアラルダイトCY179; k)p−アミノフェノールの液体N,N,O−トリグリシジルエーテル、例えば アラルダイトMY0510; l)テトラグリシジル−4,4’−メチレンベンズアミンまたはN,N,N’, N’−テトラグリシジルジアミノフェニルメタン、例えばアラルダイトMY72 0、アラルダイトMY721。 所望するならば、異なる構造のエポキシ化合物の混合 物もまた使用され得る。 成分a)は好ましくは次式: で表される基を2個含有する。 特に好ましい成分a)は下式(I)ないし(III)で表される化合物またはそ れらの混合物である: (式中、X1、X2およびX9は非置換であっても、置換されていてもよいシクロ ヘキシレン基、フェニレン基またはナフチレン基を表し、そしてX1はさらに次 式: で表される非置換または置換された基を表し、そして X2はさらに次式: で表される非置換または置換された基を表す) 上記基のための適当な置換基は−O−、−S−、−C(O)−、−C(O)O −、−S(O)−、−S(O2)−、−C(CF32−、アルキル基、アルキレ ン基、アリール基、アリーレン基、アルコキシ基、アリールオキシ基またはハロ ゲン原子であり、そしていくつかの同種または異種置換基が存在してもよく、ま た、置換基がさらに置換されていてもよい。 適当なアルキル基は、例えば、炭素原子数1ないし18のアルキル基、例えば メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、第二ブチル基、第三ブチ ル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、n−ノニル基 、n−デシル基、n−ウンデシル基、n−ドデシル基、n−トリデシル基、n− テトラデシル基、n−ヘキサデシル基またはn−オクタデシル基、およびその他 の分岐異性体である。 可能なアルキレン基およびアルコキシ基は上記アルキル基からもう1つのH原 子を除去するか、またはO原子を付加することにより形式的に誘導され得る。 適当なアリール基は、例えば、炭素原子を6ないし2 0個有する基、例えばフェニレン基、ビフェニレン基またはナフチレン基である 。 可能なアリーレン基およびアリールオキシ基は上記アリール基からもう1つの H原子を除去するか、またはO原子を付加することにより形式的に誘導され得る 。 好ましい基は下式で表されるものである: (式中、 2は直接結合、−SO2−、−CO−、−S−、−SO−、−CH2−、−C (CH32−または−C(CF32−を表し、そして nは1−10を表す) 芳香環は上に詳細に記載したように、非置換またはアルキル基、アリール基、 アルコキシ基、アリールオキシ基またはハロゲン原子により一置換ないし多置換 されている。 特に好ましい成分a)は以下の化合物である: 成分b)として使用される立体障害性フェノールはそれ自体公知である安定剤 である。これらの化合物は好ましくは次式: (式中、Rは水素原子、メチル基または第三ブチル基を表す)で表される基を少 なくとも1つ有する。 そのような立体障害性フェノールの例は以下のとおりである: 2,6−ジ第三ブチル−4−メチルフェノール、2−第三ブチル−4,6−ジメ チルフェノール、2,6−ジ第三ブチル−4−エチルフェノール、2,6−ジ第 三ブチル−4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ第三ブチル−4−イソブチル フェノール、2,6−ジシクロペンチル−4−メチルフェノール、2−(α−メ チルシクロヘキシル)−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジオクタデシル −4−メチルフェノール、2,4,6−トリシクロヘキシルフェノール、2,6 −ジ第三ブチル−4−メトキシメチルフェノール、2,6−ジノニル−4−メチ ルフェノール、2,6−ジ第三ブチル−4−メトキシフェノール、2,5−ジ第 三ブチルヒドロキノン、2,5−ジ第三アミルヒドロキノン、2,6−ジフェニ ル−4−オクタデシルオキシフェノール、2,2’−チオビ ス(6−第三ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−オク チルフェノール)、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−3−メチルフェノー ル)、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−2−メチルフェノール)、2,2 ’−メチレンビス(6−第三ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチ レンビス(6−第三ブチル−4−エチルフェノール)、2,2’−メチレンビス 〔4−メチル−6−(α−メチルシクロヘキシル)フェノール〕、2,2’−メ チレンビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2’−メチレ ンビス(6−ノニル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4, 6−ジ第三ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ第三ブ チルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(6−第三ブチル−イソブチルフ ェノール)、2,2’−メチレンビス〔6−(α−メチルベンジル)−4−ノニ ルフェノール〕、2,2’−メチレンビス〔6−(α,α−ジメチルベンジル) −4−ノニルフェノール〕、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ第三ブチルフ ェノール)、4,4’−メチレンビス(6−第三ブチル−2−メチルフェノール )、1,1−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブ タン、2,6−ビス(3−第三ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジル) −4−メチルフェノール、1,1,3−トリス(5−第三ブチル−4−ヒドロキ シ−2−メチルフェニル)ブタ ン、1,1−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)− 3−n−ドデシルメルカプトブタン、エチレングリコールビス〔3,3−ビス( 3’−第三ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)ブチレート〕、ビス(3−第三 ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ジシクロペンタジエン、ビス〔 2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルベンジル)−6−第 三ブチル−4−メチルフェニル〕テレフタレート、1,3,5−トリス(3,5 −ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン 、ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)スルフィド、イソオ クチル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルメルカプトアセテート、 ビス(4−第三ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)ジチオー ルテレフタレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキ シベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−第三ブチル−3−ヒ ドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、2,2’−メチレン ビス(6−第三ブチル−4−メチルフェノール)モノアクリレート、2,4−ビ ス(オクチルチオメチル)−6−メチルフェノール、ジオクタデシル3,5−ジ 第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネートおよびモノエチル3,5−ジ 第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネートのカルシウム塩、およびトコ フェロールから誘導される化合物。 特に好ましい成分b)は次式: (式中、R’はメチル基または第三ブチル基を表す)で表される基を少なくとも 1つ含有する化合物である。 そのようなヒンダードフェノールの例はβ−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒ ドロキシフェニル)プロピオン酸およびβ−(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ −3−メチルフェニル)プロピオン酸と1価または多価アルコール、例えばメタ ノール、オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペ ンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエ チレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシ アヌレートまたはN,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサルアミドとのエス テル、および上記酸のアミド、例えばN,N’−ビス(3,5−ジ第三ブチル− 4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジアミン、N,N’−ビ ス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)トリメチレ ンジアミンおよびN,N’−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェ ニルプロピオニル)ヒドラジンである。 特に好ましい成分b)はβ−(3,5−ジ第三ブチル −4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のペンタエリトリチルエステルおよび オクタデシルエステルおよびトリエチレングリコールビス−3−(3−第三プチ ル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネートである。 成分a)およびb)の他に、所望するならば、安定化のために少なくとも1種 の有機ホスフィットまたはホスホニット(phosphonite)を安定化されるべき樹 脂に基づいて0.01ないし2重量%を成分c)として使用することも可能であ る。 成分c)として使用し得る有機ホスフィットおよびホスホニットは同様に樹脂 のための安定剤として公知である。 適当な有機ホスフィットは次式:P(OR)3(式中、基Rは同一または異な るアルキル基、アルケニル基、アリール基またはアルアルキル基を表す)で表さ れるものである。好ましい有機ホスフィットは次式: (式中、R1”、R2”およびR3”は同一または異なり、そして炭素原子数6な いし18のアルキル基、炭素原子数6ないし18のアルケニル基、置換もしくは 非置換フェニル基または炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基を表す)で表 されるものである。 炭素原子数6ないし18のアルキル基R1”、R2”およびR3”は例えばn− ヘキシル基、n−オクチル基、n−ノニル基、デシル基、ドデシル基、テトラデ シル基、ヘキサデシル基またはオクタデシル基である。炭素原子数8ないし18 のアルキル基が好ましい。 置換されたフェニル基R1”、R2”およびR3”は例えばトリル基、エチルフ ェニル基、キシリル基、クミル基、シミル基、クレシル基、4−メトキシフェニ ル基、2,4−ジメトシキフェニル基、エトキシフェニル基、ブトキシフェニル 基、p−n−オクチルフェニル基、p−n−ノニルフェニル基またはp−n−ド デシルフェニル基である。 これらは主として芳香族ホスフィットおよびホスホニットである。これらの例 はトリフェニルホスフィット、ジフェニルアルキルホスフィット、フェニルアル キルホスフィット、トリス(ノニルフェニル)ホスフィット、トリラウリルホス フィット、トリオクタデシルホスフィット、ジステアリルペンタエリトリチルジ ホスフィット、トリス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスフィット、ジステ アリルペンタエリトリチルジホスフィット、ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニ ル)ペンタエリトリチルジホスフィット、トリステアリルソルビチルトリホスフ ィット、テトラキス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレ ンジホスホニット、3,9−ビス(2,4−ジ第三ブチル−4−メチルフェノキ シ)− 2,4,8,10−テトラオキサ−3,9−ジホスファスピロ〔5.5〕ウンデ カン、3,9−トリス(2,4,6−トリス第三ブチルフェノキシ)−2,4, 8,10−テトラオキサ−3,9−ジホスファスピロ〔5.5〕ウンデカンおよ び2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)フルオロホスフ ィットである。 テトラキス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホ スホニット、トリス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスフィットまたはトリ ス(4−ノニルフェニル)ホスフィットが成分c)として特に好ましく使用され る。 成分a)およびb)またはa)、b)およびc)の他に、所望するならば、金 属酸化物、水酸化物もしくは炭酸塩(カーボネート)または脂肪酸の金属塩〔た だし、金属は特に主族または副族IIの元素(II族の典型元素または遷移元素)で あってよい〕からなる系からの無機化合物が安定化すべき樹脂に基づいて10重 量%までの量で成分d)として安定化のために使用され得る。 金属酸化物、水酸化物または炭酸塩からなる系からの無機化合物は、特に、主 族IIおよび副族II、IVまたはVIIの元素の金属酸化物、水酸化物または炭酸塩で あり、酸化物、例えばMgO、TiO2、ZnO、MnO2が特に好ましく、とり わけCaOが好ましい。 脂肪酸の金属塩(金属石鹸)は特に、炭素原子数2ないし22の脂肪族飽和カ ルボキシレート、炭素原子数3 ないし22の脂肪族不飽和カルボキシレート、少なくとも1つのOH基により置 換された炭素原子数2ないし22の脂肪族カルボキシレート、炭素原子数5ない し22の環式および二環式カルボキシレート、非置換、少なくとも1つのOH基 により置換された、および/または炭素原子数1ないし16のアルキル置換され たフェニルカルボキシレート、非置換、少なくとも1つのOH基により置換され た、および/または炭素原子数1ないし16のアルキル置換されたナフチルカル ボキシレート、フェニル−炭素原子数1ないし16のアルキルカルボキシレート 、ナフチル−炭素原子数1ないし16のアルキルカルボキシレートまたは非置換 または炭素原子数1ないし12のアルキル置換されたフェノレートからなる群か らの亜鉛、スズ、マグネシウムまたはカルシウム塩であり、ステアレートおよび ラウレートが好ましい。 所望するならば、上記成分a)、b)、c)およびd)の化合物の混合物が個 々の化合物の代わりに使用されてもよい。 成分b:cの重量比は好ましくは10:1ないし1:10、特に4:1ないし 1:4である。 成分(b+c):dの重量比は好ましくは10:1ないし1:20、特に5: 1ないし1:10である。 成分a:(b+c+d)の重量比は好ましくは100:1ないし1:10、特 に50:1ないし1:1である。 特定の要求に応じて、その他の下記の慣用の物質が、 上記成分a)ないしd)の他に、損傷した熱可塑性樹脂に添加されてもよい。 ラクテート、例えば乳酸カルシウムまたはカルシウムステアロイル−2−ラク チレート、またはラクトン例えば次式: で表される化合物からなる群からの適当な安定剤が補足的な安定剤として使用さ れ得る。 適当なUV吸収剤および光安定剤の例は以下のとおりである:1.2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール 、例えば、 2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−( 3’,5’−ジ第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、 2−(5’−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2 −(2’−ヒドロキシ−5’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニ ル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ第三ブチル−2’−ヒドロキシ フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’− ヒドロキシ−5’−メ チルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−第二ブチル−5 ’一第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’ −ヒドロキシ−4’−オクチルオキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3 ’,5’−ジ第三アミル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2 −(3’,5’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)−2’−ヒドロキシフェニ ル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’− (2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)−5−クロロベンゾトリア ゾール、2−(3’−第三ブチル−5’−〔2−(2−エチルヘキシルオキシ) カルボニルエチル〕−2’−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ ール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキシカル ボニルエチル)フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−第三 ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル )ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−( 2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−( 3’−第三ブチル−5’−〔2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチ ル〕−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−ドデシル −2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールおよび2−( 3’−第三ブチル−2’ −ヒドロキシ−5’−(2−イソオクチルオキシカルボニルエチル)フェニル) ベンゾトリアゾールの混合物、2,2’−メチレンビス〔4−(1,1,3,3 −テトラメチルブチル)−6−ベンゾトリアゾール−2−イルフェノール〕;2 −〔3’−第三ブチル−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)−2’−ヒド ロキシフェニル〕ベンゾトリアゾールとポリエチレングリコール300とのエス テル交換体;次式:〔R−CH2CH2−COO(CH23−〕2−(式中、Rは 3’−第三ブチル−4’−ヒドロキシ−5’−2H−ベンゾトリアゾール−2− イルフェニル基を表す)で表される化合物。2.2−ヒドロキシベンゾフェノン 、例えば 4−ヒドロキシ−、4−メトキシ−、4−オクチルオキシ−、4−デシルオキシ −、4−ドデシルオキシ−、4−ベンジルオキシ−、4,2’,4’−トリヒド ロキシ−または2’−ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ誘導体。3.置換または非置換安息香酸のエステル 、例えば 4−第三ブチルフェニルサリチレート、フェニルサリチレート、オクチルフェニ ルサリチレート、ジベンゾイルレゾルシノール、ビス(4−第三ブチルベンゾイ ル)レゾルシノール、ベンゾイルレゾルシノール、2,4−ジ−第三ブチルフェ ニル3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸、ヘキサデシル3,5− ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、オクタデシル3,5− ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、および2−メチル−4,6−ジ 第三ブチルフェニル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート。4.アクリレート 、例えば エチルα−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、イソオクチルα−シアノ −β,β−ジフェニル−アクリレート、メチルα−カルボメトキシシンナメート 、メチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシシンナメート、ブチルα−シア ノ−β−メチル−p−メトキシシンナメート、メチルα−カルボメトキシ−p− メトキシシンナメートおよびN−(β−カルボメトキシ−β−シアノビニル)− 2−メチルインドリン。5.ニッケル化合物 、例えば 2,2’−チオビス−〔4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノー ル〕のニッケル錯体、例えば1:1または1:2錯体であって、所望によりn− ブチルアミン、トリエタノールアミンもしくはN−シクロヘキシルジエタノール アミンのような他の配位子を伴うもの、ニッケルジブチルジチオカルバメート、 モノアルキルエステル、例えば4−ヒドロキシ−3,5−ジ−第三ブチルベンジ ルホスホン酸のメチルもしくはエチルエステルのニッケル塩、ケトキシム例えば 2−ヒドロキシ−4−メチル−フェニルウンデシルケトキシムのニッケル錯体、 1−フェニル−4−ラウロイル−5−ヒドロキシ−ピラゾールのニッケル錯体で あって、所望により他の 配位子を伴うもの。6.立体障害性アミン 、例えば ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)セバケート、ビス(2,2, 6,6−テトラメチルピペリジル)スクシネート、ビス(1,2,2,6,6− ペンタメチルピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチ ルピペリジル)n−ブチル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルマ ロネート、1−ヒドロキシエチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロ キシピペリジンとコハク酸との縮合生成物、N,N’−ビス(2,2,6,6− テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−第三オクチルア ミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−s−トリアジンとの縮合生成物、トリス (2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ニトリロトリアセテート、 テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3, 4−ブタンテトラカルボキシレート、1,1’−(1,2−エタンジイル)−ビ ス(3,3,5,5−テトラメチルピペラジノン)、4−ベンゾイル−2,2, 6,6−テトラメチルピペリジン、4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テ トラメチルピペリジン、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル) −2−n−ブチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルベンジル)マ ロネート、3−n−オクチル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−ト リアザスピ ロ〔4.5〕デカン−2,4−ジオン、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6 ,6−テトラメチルピペリジル)セバケート、ビス(1−オクチル−2,2,6 ,6−テトラメチルピペリジル)スクシネート、N,N’−ビス(2,2,6, 6−テトラメチルピペリジル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4− モルホリノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンとの縮合生成物、2− クロロ−4,6−ビス(4−n−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチル ピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピルア ミノ)エタンとの縮合生成物、2−クロロ−4,6−ジ(4−n−ブチルアミノ −1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと 1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンとの縮合生成物、8−アセチ ル−3−ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピ ロ〔4.5〕デカン−2,4−ジオン、3−ドデシル−1−(2,2,6,6− テトラメチル−4−ピヘリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、および3−ドデ シル−1−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ピロリジン −2,5−ジオン。7.オキサミド 、例えば 4,4’−ジオクチルオキシオキサニリド、2,2’−ジエトキシオキサニリド 、2,2’−ジオクチルオキシ−5,5’−ジ第三ブチルオキサニリド、2,2 ’−ジ ドデシルオキシ−5,5’−ジ第三ブチルオキサニリド、2−エトキシ−2’− エチルオキサニリド、N,N’−ビス(3−ジメチルアミノプロピル)オキサル アミド、2−エトキシ−5−第三ブチル−2’−エチルオキサニリドおよび該化 合物と2−エトキシ−2’−エチル−5,4’−ジ第三ブチルオキサニリドとの 混合物、o−およびp−メトキシ−二置換オキサニリドの混合物およびo−およ びp−エトキシ−二置換オキサニリドの混合物。8.2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリアジン 、例えば 2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−1,3 ,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4 ,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2 ,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)− 1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロピルオキシ フェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2 −(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(4−メチ ルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ドデシル オキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5− トリアジン、2−〔2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ブチルオキシ プロポキシ)フェニル〕−4,6 −ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−〔2−ヒ ドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−オクチルオキシプロピルオキシ)フェニ ル〕−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン。 ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール、オキサニリドもしくは立体障害性アミ ンまたはそれらの混合物からなる群からの光安定剤は、例えば再循環樹脂(プラ スチック)に基づいて0.01ないし2重量%の量で添加されるのが好ましい。 ベンゾトリアゾールからなる群からの光安定剤および立体障害性アミンからなる 群からの光安定剤が添加されるのが特に好ましい。 本発明に係る混合物の安定化作用、特に加工安定性および長期安定性は、所望 する場合、いわゆるチオシンエルジスト(チオ相乗剤,thiosynergist)により 相乗的に高められ得る。これらは脂肪族チオエーテル、特にチオジプロピオン酸 のエステルである。これらの例はチオジプロピオン酸のラウリル、ステアリル、 ミリスチルまたはトリデシルエステルまたはジステアロイルスルフィドである。 これらのチオシンエルジストは好ましくは再循環される材料に基づいて0.1な いし1重量%の量で使用される。 適当な過酸化物破壊性化合物の例は以下のものである:β−チオジプロピオン 酸のエステル、例えばラウリル、ステアリル、ミリスチルまたはトリデシルエス テル、メ ルカプトベンズイミダゾール、または2−メルカプトベンズイミダゾールの亜鉛 塩、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジオクタデシルジスルフィド、ペンタエ リトリチルテトラキス(β−ドデシルメルカプト)プロピオネートまたはエチレ ングリコールビスメルカプトアセテート。 必要であるならば、その他の慣用の樹脂添加剤、例えば充填剤、例として木粉 またはマイカ(雲母)、強化剤、例としてガラス繊維、ガラス球または鉱物繊維 、顔料、接着剤、可塑剤、滑剤、難燃剤、静電防止剤または発泡剤が損傷を受け た樹脂に添加され得る。そのような添加剤は再循環生成物の意図される用途に応 じて決定される。 その他の慣用の樹脂添加剤はまた、損傷した樹脂の材料特性を改良するポリマ ー、例えばエラストマー(耐衝撃性改良剤)および相溶化剤であってよい。耐衝 撃性改良剤はポリマーが低温でも良好な耐衝撃性を有するように脆いポリマーを 変性させ得るホモ−またはコポリマーである。とりわけEP(D)Mポリマー、 ABR、BRおよびSBRグラフトポリマーがこの目的のために適している。 相溶化剤は例えばコポリマー、特にスチレンとブタジエン、そして所望するな らばアクリロニトリルとのブロックコポリマーであってよい。それらはエチレン およびプロピレンのコポリマーであってよく、そして所望するならば第3のモノ マー成分、例えばブタジエンを含有し 得る。 塩素化ポリエチレンまたはエチレン/酢酸ビニルコポリマーもまた相溶化剤と して適しており、再循環された製品の特定の組成が本来重要である。 その他の適当な相溶化剤は特に極性基を含み、例えばアクリル酸基を有するマ レイン酸無水物/スチレンコポリマーまたはグラフトポリマーである。 ポリマーの相溶化剤は一般に安定化されるべき樹脂に基づいて2−20重量% の量で使用される。 このようにして安定化された再循環製品は非常に広範囲の目的、例えばパイプ 、形材(プロフィール)、シート、ケーブル絶縁体、スポーツ用品、園芸用具、 フィルム、構造部分、乗物や機械の部品およびあらゆるタイプの容器、例えばボ トル、発泡材料、例として絶縁パネルまたは包装(パッケージ)材料に使用され 得る。 再循環製品はまた、未使用樹脂と混合されても、また、例えば共押出プロセス において未使用樹脂と一緒に使用されてもよい。 本発明はまた、上記方法により得られる再循環された熱可塑性樹脂に関する。 また、本発明は、a)安定化すべき損傷した熱可塑性樹脂に基づいて0.05 ないし20重量%の少なくとも1種の多官能価エポキシド、b)安定化すべき上 記樹脂に基づいて0.01ないし2重量%の少なくとも1種の立体障害性フェノ ール、および所望するならばc)安定 化すべき上記樹脂に基づいて0.01ないし2重量%の少なくとも1種の有機ホ スフィットまたはホスホニットからなる混合物を損傷した熱可塑性樹脂を安定化 するために使用する方法に関するものである。使用に関する好ましい態様は、上 記方法に対して好ましいものに一致する。 本発明はまた、損傷した熱可塑性樹脂の他に、a)安定化すべき損傷した熱可 塑性樹脂に基づいて0.05ないし20重量%の少なくとも1種の多官能価エポ キシド、b)安定化すべき上記樹脂に基づいて0.01ないし2重量%の少なく とも1種の立体障害性フェノール、および所望するならばc)安定化すべき上記 樹脂に基づいて0.01ないし2重量%の少なくとも1種の有機ホスフィットま たはホスホニットを含有する混合物を提供する。混合物に関する好ましい態様は 、上記方法に対して好ましいものに一致する。 また、本発明は、a)少なくとも1種の多官能価エポキシド、b)少なくとも 1種の立体障害性フェノール、c)少なくとも1種の有機ホスフィットまたはホ スホニットおよびd)金属酸化物、水酸化物もしくは炭酸塩または脂肪酸の金属 塩からなる群からの少なくとも1種の無機化合物を、成分b:cの重量比が10 :1ないし1:10であり;成分(b+c):dの重量比が10:1ないし1: 20であり、そして成分a:(b+c+d)の重量比が100:1ないし1:1 0であるように含有 する混合物を提供する。混合物に関する好ましい態様は上記方法に対して好まし いものに一致する。 以下の実施例は本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に制限さ れない。以下の実施例において部および%は特記しない限り重量を基準とする。 実施例において使用される損傷した熱可塑性樹脂は以下のとおりである: A)損傷したポリオレフィン 新鮮なポリオレフィン材料が熱的損傷または剪断による、2軸押出機(ZSK )を用いる押出による損傷に曝露される。 ポリプロピレン:1回押出,280℃,100rpm ポリエチレン:5回押出,280℃,100rpm B)高温での凝集による損傷を受けた2軸延伸PPフィルムの製造廃棄物 C)中空ポリオレフィン材料(90%HDPE,10%PP) ポリオレフィン部分は家庭のプラスチック廃棄物の収集物に由来する。 微粉砕および洗浄の後、ポリオレフィン部分は家庭廃棄物の残留プラスチック からハイドルサイクロン法により分離され、そして粒状化された。 D)PP/EPDMから製造された塗装後の廃棄バンパーからの粉砕材料 E)PPから製造され廃棄バッテリー容器からの再粒状 化材料 F)パッケージからのESP再循環材料 使用される安定剤: A−1:N,N,O−トリグリシジル−p−アミノフェノール A−2:N,N’,N”−トリグリシジルイソシアヌレート(アラルダイトPT 810) A−3:ビスフェノールAジグリシジルエーテル(アラルダイトMY790) A−4:ビスフェノールFジグリシジルエーテル(アラルダイトBY281) A−5:ビスフェノールAジグリシジルエーテル(アラルダイトGT7203) A−6:ビスフェノールAジグリシジルエーテル(アラルダイトGT6701) A−7:ビスフェノールAジグリシジルエーテル(アラルダイトGT6099) A−8:ビスフェノールAジグリシジルエーテル(アラルダイトGT6084) B−1:ペンタエリトリチルβ−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェ ニル)プロピオネート B−2:トリエチレングリコールビス−3−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ −5−メチルフェニル)プロピ オネート B−3:モノエチル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネー トのCa塩 BC−1:B−1(1部)およびC−1(1部) BC−2:B−1(1部)およびC−1(2部) C−1:トリス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスフィット D−1:ステアリン酸マグネシウム D−2:酸化カルシウム D−3:ステアリン酸カルシウム T−1:ジステアリルチオジプロピオネート MVR(メルトボリュームレート)およびMFR(メルトフローレート)はI SO1133に準拠して測定される。 衝撃強さはDIN53448,試験片形状4(ASTM D1822−197 9に該当)に準拠して測定される。実施例1 : 200℃に加熱されたブラベンダーミキサーチャンバーW50(40rpm) において、損傷したポリプロピ レン(PP)(A参照)36.6gをN2雰囲気下30分間混練する。安定剤( 表1)をミキサーチャンバー中に正確に最初にPPと一緒に導入する。30分後 、混合を停止し、そしてポリマー材料をミキサーチャンバーから取りだし、そし て約50kN、30℃で1分間圧縮成形する。2mm厚のシートを次に200℃ /50kNでの圧縮成形から製造する。 これらのシートから試験片を打ち抜く。さらに、シートの微粉砕の後、MVI を測定する(表1)。 表1は本発明に係る添加剤系の材料改良効果を明らかに示している。実施例2−4 : 180℃まで予備加熱したブラベンダーミキサーチャンバーW50(40rp m)に、損傷したHDPE(A参照)42gを添加剤(表2)と一緒に導入し、 そして10分間混練する。 実施例1と同様にして、2mm厚の試験シートを製造し、そして試験片を打ち 抜く。 衝撃引張試験は、本発明に係る添加剤系の改良効果を明らかに示している。実施例5 : 200℃まで加熱したブラベンダーミキサーチャンバーW50(40rpm) に、BOPPフィルム凝集物(B参照)36.14gを添加剤(表3)と一緒に 窒素雰囲気下で30分間混練する。 実施例1と同様にして、2mm厚の試験シートを製造し、そして試験片を打ち 抜く。 メルトフローおよび衝撃引張強さは共に、本発明に係る実施例5において改良 されている。実施例6および7 : 230℃まで加熱したブラベンダーミキサーチャンバ ーW50(40rpm)に、中空ポリオレフィン材料(C参照)35.5gを安 定剤B−1およびC−1(表4)と一緒に導入する。1.5分後、エポキシ化合 物A−2またはA−3(表4)をポリマーメルトに添加し、そして30分間混合 する。 実施例1と同様にして、2mm厚の試験シートを製造し、そして試験片を打ち 抜く。 衝撃引張強さは、非安定化試料に比べ、本発明に係る実施例において材料に対 する改良を示している。実施例8および9 220℃に加熱されたブラベンダーミキサーチャンバ ーW50(40rpm)において、パッケージからのESP再循環材料45gを 20分間混練する。添加剤(表5)をミキサーチャンバー中に正確に最初にES P粒子と一緒に導入する。10分後、混合を停止し、そしてポリマー材料をミキ サーチャンバーから取りだし、そして約20kN、30℃で1分間圧縮成形する 。 2mm厚のシートを次に200℃/50kNでの圧縮成形から製造する。 MVR値が微粉砕の後に上記シートに対して測定される。 比較試験は同様の方法で行われる。 本発明によって安定化された試料は、対照に比べ、より小さいMVR値を示す 。実施例10−13 230℃に加熱されたブラベンダーミキサーチャンバ ーW50(40rpm)において、廃棄バッテリー容器からの再循環PP材料3 8.5gを30分間窒素雰囲気下で混練する。添加剤(表6)をミキサーチャン バー中に正確に最初にPP粒子と一緒に導入する。30分後、混合を停止し、そ してポリマー材料をミキサーチャンバーから取りだし、そして約20kN、30 ℃で1分間圧縮成形する。 2mm厚のシートを次に200℃/50kNでの圧縮成形から製造する。 上記シートのMFR値が微粉砕の後に測定される。 比較試験は同様の方法で行われる。 本発明によって安定化された試料は、対照に比べ、より小さいMFR値を示す 。 混合ドラムにおいて、廃棄バッテリー容器からの再循環PP材料を本発明に係 る添加剤(表7)と一緒に室温 で20分間予め混合し、次いで実験室用二軸スクリュー押出機において押出する (T;230℃)。 顆粒のMFR値が測定される。 比較試験は同様の方法で行われる。 本発明によって安定化された試料は、対照に比べ、より小さいMFR値を示す 。実施例14−17 220℃に加熱されたブラベンダーミキサーチャンバーW50(46rpm) において、自動車に使用した廃棄ABS材料44gを20分間窒素雰囲気下で混 練する。添加剤(表8)をミキサーチャンバー中に正確に最初にABS粒子と一 緒に導入する。20分後、混合を停止し、そしてポリマー材料をミキサーチャン バーから取りだし、そして約20kN、30℃で1分間圧縮成形する。 2mm厚のシートを次に200℃/50kNでの圧縮 成形から製造する。衝撃引張試験のための試験片をそのシートから打ち抜く。 比較試験は同様の方法で行われる。 本発明によって安定化された試料は、対照に比べ、より高い衝撃引張強さを示 す。機械的特性は本発明に係る添加剤により、より高いレベルに保持される。実施例18−28 : タンブルミキサー中、洗浄および裁断後の廃棄プラスチック材料(塗装したバ ンパー由来のPPコポリマー)を本発明に係る添加剤(表9)と共に均一化し、 そして次に一軸スクリュー押出機において連続的に5回押出する(T:260℃ )。1回目、3回目および5回目の押出の後、DIN53735M(ISO11 33/12)に準拠するメルトフローレート(MFR:130℃/2.16kg )を各々の場合において測定する。 次いで、シート(厚さ:2mm)が1回目の押出段階の顆粒から、射出成形機 (アールブルク100)において最大230℃で製造される。これらのシートは 、脆化が起こるまで強制ドラフトオーブン中150℃で人工的なエージングに供 される。 各々の1回押出された材料の5個の試験シートが23℃で破断点伸び(%)を 測定するために使用される(DIN53455による引張試験)(表9参照)。 本発明に従って安定化された試料は繰り返された押出の後、メルトフローレー トのわずかな増加のみを示す。 ポリマーの劣化反応および分解(鎖の切断)の結果としてメルトフローレートは 増加する。 本発明に係る安定剤の添加により、150℃での強制ドラフトオーブン中の試 料の脆化までの時間は安定化されていない試料に比べ改良されている。 さらに、本発明に従って安定化された試料は安定化されていない試料に比べ高 い破断点伸びを有する。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年6月15日 【補正内容】 請求の範囲の補正 (1) 出願用紙第31頁ないし第36頁(請求の範囲)を添付の請求の範囲と差 し替える〔特許法第184条の5第1項の規定による書面に添付した請求の範囲 の翻訳文を別紙のとおり補正する。〕。 請求の範囲 1. a)安定化すべき再循環熱可塑性樹脂に基づいて0.05ないし20重量 %の少なくとも1種の多官能価エポキシドおよびb)安定化すべき上記樹脂に基 づいて0.01ないし2重量%の少なくとも1種の立体障害性フェノールを上記 熱可塑性樹脂に添加することからなる再循環熱可塑性樹脂の安定化方法。 2. 成分a)およびb)の他に、c)安定化されるべき樹脂に基づいて0.0 1ないし2重量%の少なくとも1種の有機ホスフィットまたはホスホニットが添 加される請求項1記載の方法。 3. 成分a)およびb)またはa)ないしc)の他に、d)金属酸化物、水酸 化物もしくは炭酸塩または脂肪酸の金属塩からなる系からの無機化合物が安定化 すべき樹脂に基づいて10重量%までの量で使用される請求項1または2に記載 の方法。 4. 次式(I)ないし(III): (式中、X1、X2およびX3は非置換であっても、または置換されていても よいシクロヘキシレン基、フェニレン基またはナフチレン基を表し、そしてX1 はさらに次式: で表される非置換または置換された基を表し、そしてX2はさらに次式: で表される非置換または置換された基を表す)で表される化合物またはこれ らの混合物が成分a)として使用される請求項1記載の方法。 5. 次式: で表される化合物または該化合物の混合物が成分a)として使用される請求 項1記載の方法。 6. 次式: (式中、Rは水素原子、メチル基または第三ブチル基を表す)で表される基 を少なくとも1つ含有する化合物が成分b)として使用される請求項1記載の方 法。 7. 次式: (式中、R’はメチル基または第三ブチル基を表す)で表される基を少なく とも1つ含有する化合物が成分b)として使用される請求項1記載の方法。 8. 芳香族ホスフィットまたはホスホニットが成分c)として使用される請求 項2記載の方法。 9. 主族IIおよび副族II、IVまたはVIIの元素の金属酸化物、水酸化物または 炭酸塩(酸化物が特に好ましい);または炭素原子数2ないし22の脂肪族飽和 カルボキシレート、炭素原子数3ないし22の脂肪族不飽和カルボキシレート、 少なくとも1つのOH基により置換された炭素原子数2ないし22の脂肪族カル ボキシレ ート、炭素原子数5ないし22の環式および二環式カルボキシレート、非置換、 少なくとも1つのOH基により置換された、および/または炭素原子数1ないし 16のアルキル置換されたフェニルカルボキシレート、非置換、少なくとも1つ のOH基により置換された、および/または炭素原子数1ないし16のアルキル 置換されたナフチルカルボキシレート、フェニル−炭素原子数1ないし16のア ルキルカルボキシレート、ナフチル−炭素原子数1ないし16のアルキルカルボ キシレートまたは非置換または炭素原子数1ないし12のアルキル置換されたフ ェノレートからなる系からの亜鉛、スズ、マグネシウムまたはカルシウム塩が追 加成分d)として使用される請求項1または2に記載の方法。 10. a)安定化すべき再循環熱可塑性樹脂に基づいて0.05ないし20重 量%の少なくとも1種の多官能価エポキシド、b)安定化すべき上記樹脂に基づ いて0.01ないし2重量%の少なくとも1種の立体障害性フェノール、および 所望するならばc)安定化すべき上記樹脂に基づいて0.01ないし2重量%の 少なくとも1種の有機ホスフィットまたはホスホニットを再循環熱可塑性樹脂の 安定化のために使用する方法。 11. 再循環熱可塑性樹脂の他に、a)安定化すべき再循環熱可塑性樹脂に基 づいて0.05ないし20重量%の少なくとも1種の多官能価エポキシド、b) 安定化 すべき上記樹脂に基づいて0.01ないし2重量%の少なくとも1種の立体障害 性フェノール、および所望するならばc)安定化すべき上記樹脂に基づいて0. 01ないし2重量%の少なくとも1種の有機ホスフィットまたはホスホニットを 含有する混合物。 12. a)少なくとも1種の多官能価エポキシド、b)少なくとも1種の立体 障害性フェノール、c)少なくとも1種の有機ホスフィットまたはホスホニット およびd)金属酸化物、水酸化物もしくは炭酸塩または脂肪酸の金属塩からなる 系からの少なくとも1種の無機化合物を、成分b:cの重量比が10:1ないし 1:10であり;成分(b+c):dの重量比が10:1ないし1:20であり 、そして成分a:(b+c+d)の重量比が100:1ないし1:10であるよ うに含有する混合物。 13. チオジプロピオン酸のエステルからなる系からのチオ相乗剤が再循環プ ラスチック中にさらに導入される請求項1記載の方法。 14. チオジプロピオン酸のエステルからなる系からのチオ相乗剤が再循環プ ラスチック中に、該再循環プラスチックに基づいて0.1ないし1重量%の量で さらに導入される請求項1記載の方法。 15. ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール、オキサニリドもしくは立体障害 性アミンまたはそれらの混合物からなる系からの少なくとも1種の光安定剤が再 循環プ ラスチック中にさらに導入される請求項1記載の方法。 16. ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール、オキサニリドまたは立体障害性 アミンからなる系からの少なくとも1種の光安定剤が再循環プラスチック中に、 該再循環プラスチックに基づいて0.01ないし2重量%の量でさらに導入され る請求項1記載の方法。 17. ベンゾトリアゾールからなる系からの光安定剤および立体障害性アミン からなる系からの光安定剤が添加される請求項1記載の方法。 18. 再循環熱可塑性樹脂が再循環ポリオレフィンまたは再循環ポリスチレン である請求項1記載の方法。 19. 再循環熱可塑性樹脂が再循環PP/EPDMである請求項1記載の方法 。 20. 請求項1記載の方法により得られる再循環熱可塑性樹脂。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C08L 23/00 KET 7107−4J C08L 23/00 KET 25/00 KHA 9166−4J 25/00 KHA KHC 9166−4J KHC 101/00 ZAB 9167−4J 101/00 ZAB (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY,CA, CN,CZ,FI,GE,HU,JP,KG,KP,K R,KZ,LK,LV,MD,MG,MN,MW,NO ,NZ,PL,RO,RU,SD,SI,SK,TJ, TT,UA,US,UZ,VN (72)発明者 プファエントナー,ルドルフ ドイツ国 64668 リムバッハ/オデンバ ルト 1 ザックガッセ 3

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. a)安定化すべき損傷した熱可塑性樹脂に基づいて0.05ないし20重 量%の少なくとも1種の多官能価エポキシドおよびb)安定化すべき上記樹脂に 基づいて0.01ないし2重量%の少なくとも1種の立体障害性フェノールの混 合物を上記熱可塑性樹脂に添加することからなる損傷した熱可塑性樹脂の安定化 方法。 2. 成分a)およびb)の他に、c)安定化されるべき樹脂に基づいて0.0 1ないし2重量%の少なくとも1種の有機ホスフィットまたはホスホニットが添 加される請求項1記載の方法。 3. 成分a)およびb)またはa)ないしc)の他に、d)金属酸化物、水酸 化物もしくは炭酸塩または脂肪酸の金属塩からなる系からの無機化合物が安定化 すべき樹脂に基づいて10重量%までの量で使用される請求項1または2に記載 の方法。 4. 次式(I)ないし(III): (式中、X1、X2およびX3は非置換であっても、または置換されていても よいシクロヘキシレン基、フェニレン基またはナフチレン基を表し、そしてX1 はさらに次式: で表される非置換または置換された基を表し、そしてX2はさらに次式: で表される非置換または置換された基を表す)で表される化合物またはこれ らの混合物が成分a)として使用される請求項1記載の方法。 5. 次式: で表される化合物または該化合物の混合物が成分a)として使用される請求 項1記載の方法。 6. 次式: (式中、Rは水素原子、メチル基または第三ブチル基を表す)で表される基 を少なくとも1つ含有する化合物が成分b)として使用される請求項1記載の方 法。 7. 次式: (式中、R’はメチル基または第三ブチル基を表す)で表される基を少なく とも1つ含有する化合物が成分b)として使用される請求項1記載の方法。 8. 芳香族ホスフィットまたはホスホニットが成分c)として使用される請求 項1記載の方法。 9. 主族IIおよび副族II、IVまたはVIIの元素の金属酸化物、水酸化物または 炭酸塩(酸化物が特に好ましい);または炭素原子数2ないし22の脂肪族飽和 カルボキシレート、炭素原子数3ないし22の脂肪族不飽和カルボキシレート、 少なくとも1つのOH基により置換された炭素原子数2ないし22の脂肪族カル ボキシレ ート、炭素原子数5ないし22の環式および二環式カルボキシレート、非置換、 少なくとも1つのOH基により置換された、および/または炭素原子数1ないし 16のアルキル置換されたフェニルカルボキシレート、非置換、少なくとも1つ のOH基により置換された、および/または炭素原子数1ないし16のアルキル 置換されたナフチルカルボキシレート、フェニル−炭素原子数1ないし16のア ルキルカルボキシレート、ナフチル−炭素原子数1ないし16のアルキルカルボ キシレートまたは非置換または炭素原子数1ないし12のアルキル置換されたフ ェノレートからなる系からの亜鉛、スズ、マグネシウムまたはカルシウム塩が追 加成分d)として使用される請求項1または2に記載の方法。 10. a)安定化すべき損傷した熱可塑性樹脂に基づいて0.05ないし20 重量%の少なくとも1種の多官能価エポキシド、b)安定化すべき上記樹脂に基 づいて0.01ないし2重量%の少なくとも1種の立体障害性フェノール、およ び所望するならばc)安定化すべき上記樹脂に基づいて0.01ないし2重量% の少なくとも1種の有機ホスフィットまたはホスホニットからなる混合物を損傷 した熱可塑性樹脂を安定化するために使用する方法。 11. 損傷した熱可塑性樹脂の他に、a)安定化すべき損傷した熱可塑性樹脂 に基づいて0.05ないし20重 量%の少なくとも1種の多官能価エポキシド、b)安定化すべき上記樹脂に基づ いて0.01ないし2重量%の少なくとも1種の立体障害性フェノール、および 所望するならばc)安定化すべき上記樹脂に基づいて0.01ないし2重量%の 少なくとも1種の有機ホスフィットまたはホスホニットからなる混合物。 12. a)少なくとも1種の多官能価エポキシド、b)少なくとも1種の立体 障害性フェノール、c)少なくとも1種の有機ホスフィットまたはホスホニット およびd)金属酸化物、水酸化物もしくは炭酸塩または脂肪酸の金属塩からなる 群からの少なくとも1種の無機化合物を、成分b:cの重量比が10:1ないし 1:10であり;成分(b+c):dの重量比が10:1ないし1:20であり 、そして成分a:(b+c+d)の重量比が100:1ないし1:10であるよ うに含有する混合物。 13. チオジプロピオン酸のエステルからなる系からのチオ相乗剤が再循環プ ラスチック中にさらに導入される請求項1記載の方法。 14. チオジプロピオン酸のエステルからなる系からのチオ相乗剤が再循環プ ラスチック中に、該再循環プラスチックに基づいて0.1ないし1重量%の量で さらに導入される請求項1記載の方法。 15. ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール、オキサニリドもしくは立体障害 性アミンまたはそれらの混合物か らなる系からの少なくとも1種の光安定剤が再循環プラスチック中にさらに導入 される請求項1記載の方法。 16. ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール、オキサニリドまたは立体障害性 アミンからなる系からの少なくとも1種の光安定剤が再循環プラスチック中に、 該再循環プラスチックに基づいて0.01ないし2重量%の量でさらに導入され る請求項1記載の方法。 17. ベンゾトリアゾールからなる系からの光安定剤および立体障害性アミン からなる系からの光安定剤が添加される請求項1記載の方法。 18. 損傷した熱可塑性樹脂が再循環ポリオレフィンまたは再循環ポリスチレ ンである請求項1記載の方法。 19. 損傷した熱可塑性樹脂が再循環PP/EPDMである請求項1記載の方 法。 20. 請求項1記載の方法により得られる再循環熱可塑性樹脂。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001151953A (ja) * 1999-10-26 2001-06-05 Ciba Specialty Chem Holding Inc ポリマーの機械的特性を改良するための添加剤混合物
JP2002524641A (ja) * 1998-09-11 2002-08-06 チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド 改良された光沢特性を有するポリマー組成物
JP2022518047A (ja) * 2019-01-24 2022-03-11 フラウンホーファー-ゲゼルシャフト ツゥア フェアデルング デア アンゲヴァンドテン フォァシュング エー.ファウ. ハロゲンフリー再生熱可塑性プラスチックの安定化させるためのプロセス、プラスチック組成物、安定剤組成物、及び安定剤組成物の使用

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