JPH0746217A - ディジタル復調装置 - Google Patents

ディジタル復調装置

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JPH0746217A
JPH0746217A JP5184251A JP18425193A JPH0746217A JP H0746217 A JPH0746217 A JP H0746217A JP 5184251 A JP5184251 A JP 5184251A JP 18425193 A JP18425193 A JP 18425193A JP H0746217 A JPH0746217 A JP H0746217A
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signal
time window
circuit
phase
window signal
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JP5184251A
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Yasunari Ikeda
康成 池田
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Original Assignee
Sony Corp
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2647Arrangements specific to the receiver only
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    • H04L27/2647Arrangements specific to the receiver only
    • H04L27/2649Demodulators
    • H04L27/26524Fast Fourier transform [FFT] or discrete Fourier transform [DFT] demodulators in combination with other circuits for demodulation

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  • Mathematical Physics (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 正確なDFT時間窓信号の位相を得ることが
可能な直交周波数変調用のディジタル変調装置および復
調装置を提供することを目的とする。 【構成】 離散的フ−リエ変換回路121は、受信した
直交周波数多重信号を離散的フ−リエ変換して復調す
る。離散的フ−リエ変換回路171は、時間窓信号生成
専用に設けられたものであり、離散的フ−リエ変換回路
121と同様な機能を有する。時間窓信号生成回路17
4は、離散的フ−リエ変換回路171の変換結果に基づ
いて、離散的フ−リエ変換回路121への時間窓信号D
FT1、および、離散的フ−リエ変換回路171への時
間窓信号DFT2を生成する。時間窓信号DFT1の位
相を変化させて時間窓信号生成回路174により、時間
窓信号の位相の最適値を常に求め、時間窓信号DFT1
が適正な位相から外れた場合に時間窓信号DFT2に合
わせることにより、不要に時間窓信号DFT1の位相変
化を与えることなしに該信号の位相を常に適正な値に保
つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は所定の周波数成分の振幅
を0とした直交周波数多重信号を復調するディジタル復
調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル形式の信号を伝送する場合、単
一周波数の搬送波信号をディジタル信号に基づいて位相
変調および振幅変調する方法が一般的に用いられてい
る。このような変調方式としては、位相のみを変化させ
る位相変調(PSK)が、また、位相と振幅の両方を変
化させる直交変調(QAM)がよく用いられる。上述の
各変調方式のように、従来は単一周波数の搬送波信号を
伝送帯域におさまる程度の占有帯域幅を有するように変
調していた。一方、最近では新たな変調方式として、直
交周波数多重方式(OFDM)と呼ばれる変調方式が提
案されている。
【0003】この直交周波数多重方式は、伝送帯域内に
複数の直交する搬送波信号を発生させ、伝送帯域を分割
し、それぞれの搬送波信号をディジタル信号により位相
変調(PSK)や直交変調(QAM)する変調方式であ
る。複数の搬送波信号により伝送帯域を分割するので1
つの搬送波信号当たりの帯域は狭くなるので、1つの搬
送波信号当たりの変調速度は遅くなる。しかし伝送帯域
が同一である場合、複数の搬送波信号をそれぞれ変調し
た結果得られる総合的な伝送速度は従来の変調と変わら
ない。この方式では多数の搬送波信号が並列に伝送され
るので、シンボル当たりの速度は遅くなるため、いわゆ
るマルチパス妨害の存在する伝送路では、シンボルの時
間長に対する相対的なマルチパス妨害波の遅延時間を小
さくすることが可能である。従って、この方式はマルチ
パス妨害の影響を受けにくく、この特徴により地上波に
よるデジタル信号の伝送に対して特に注目されている。
【0004】ここで、直交多重周波数多重方式の信号処
理には離散的フーリエ変換および離散的逆フーリエ変換
を高速に行う必要がある。しかし、最近の半導体技術の
進歩により、従来困難であったハードウェア的な処理に
よる離散的フ−リエ変換や離散的逆フ−リエ変換を実行
可能な半導体素子が供給されるようなってきており、従
って、このような素子を用いて簡単に直交周波数多重方
式の変調を行う、あるいは、この変調方式により変調さ
れた信号を復調することができる。このような半導体技
術の進歩もこの直交周波数多重方式が注目されている理
由の一つである。
【0005】以下、一般的な直交周波数多重方式につい
て説明する。直交周波数多重方式の特徴は、伝送チャン
ネル(伝送帯域)を分割した所定の帯域幅ごとに直交す
る搬送波信号を発生し、変調後の信号がそれぞれの帯域
幅に納まる程度の低いデータ速度のディジタル信号で各
搬送波信号のそれぞれをディジタル信号で変調するので
はなく、全ての搬送波信号の変調を離散的逆フ−リエ変
換(IDFT)により一括して行う点にある。
【0006】以下、直交周波数多重方式の概要を説明す
る。直交周波数多重方式においては、複数の搬送波信号
(#1〜#n)についてそれぞれ伝送すべき情報の値
1,0に対応する搬送波信号の波形を規定する。伝送す
べき情報の値を示す搬送波信号#1〜#nを加算して合
成することにより、直交周波数多重信号が得られる。つ
まり、このような搬送波信号#1〜#nが周波数軸上に
順番に並んでおり、これらの各搬送波信号の振幅及び位
相を伝送すべき情報で規定すると、直交周波数多重信号
の所定の時間長内の情報(シンボル)の波形を伝送すべ
き情報(ディジタル信号)で規定することができる。
【0007】受信側でこの直交周波数多重信号を受信し
て、その各搬送波信号それぞれの波形を識別して情報の
値に対応付けることにより、送信側から伝送されてきた
情報を各搬送波信号ごとに情報(ディジタル信号)に復
調することが可能である。直交周波数多重方式において
は、各搬送波信号を2つの位相状態で規定したいわゆる
BPSKで変調して情報の伝送を行う他、多くの位相お
よび振幅を定義し、多値化して伝送することも可能であ
る。この搬送波信号ごとの多値化した情報の伝送は、各
搬送波信号の振幅及び位相を規定することによってその
波形を得ることにより行われる。この波形を得るための
処理動作はいわゆる逆フ−リエ変換となる。従って、直
交周波数多重方式においては、離散的逆フ−リエ変換回
路を用いて直交周波数多重信号を得ることができる。逆
に、このように離散的逆フーリエ変換により得られた直
交周波数多重信号は、受信側で離散的フーリエ変換する
ことにより復調可能である。
【0008】以下、図12を参照して、直交周波数多重
方式により変調された信号を受信、復調する従来の直交
周波数多重復調装置85の構成および動作を説明する。
図12は、従来の直交周波数多重復調装置85の構成を
示す図である。直交周波数多重復調装置85は、受信ア
ンテナ851は、チュ−ナ(Tu)852、乗算回路8
53、854、局部発振器855、90゜移相回路85
6、ロ−パスフィルタ857、858、A/D変換回路
861、862、シリアル/パラレル変換回路859、
860、離散的フ−リエ変換回路(DFT)863、パ
ラレル/シリアル変換回路864、865、バッファメ
モリ866、867、搬送波信号再生回路868、およ
び、クロック再生回路(BTR)869から構成され
る。
【0009】また、図12において、RF入力信号85
0は、直交周波数多重変調信号であり、Iチャネル信号
871およびQチャネル信号872は、直交周波数多重
復調装置85が直交周波数多重復調装置850を復調し
た結果として得られるディジタル形式の信号である。こ
こで、RF入力信号850は、図13に示すような同期
シンボルが信号中に挿入されている。図13は、直交周
波数多重信号の信号フォーマットを示す図である。図1
3に示すように、同期シンボルは直交周波数多重信号の
フォーマットの所定の位置、例えばフォーマットの先頭
に挿入される無信号のシンボルであり、このフォーマッ
トのフレーム同期をとるため、あるいは、直交周波数多
重信号の処理のために使用されるクロック信号の再生に
使用される。この同期シンボルの挿入は、送信装置の入
力信号、例えば2値の信号であればIチャネル信号およ
びQチャネル信号の内の同期シンボルに対応する部分を
固定値とすることにより容易に行うことが可能である。
【0010】以下、直交周波数多重復調装置85の動作
を説明する。同期シンボルが挿入されたRF信号入力8
50は受信アンテナ851で補足され、チュ−ナ852
に入力される。チュ−ナ852ではRF入力信号850
を周波数変換して中間周波数帯の信号とし、増幅して乗
算回路853、854に入力する。乗算回路853、8
54には、それぞれ局部発振器855の出力信号、およ
び、局部発振器855の出力信号が90゜移相回路85
6により90°移相された信号が入力されており、これ
らの信号とチュ−ナ852の出力信号とを乗算し、チュ
−ナ852から出力される中間周波数帯の信号を基底帯
域信号に変換する。これらの基底帯域信号は、ローパス
フィルタ857、858により、それぞれ不要の高調波
成分が除去され、A/D変換回路859、860に入力
される。
【0011】不要な高調波成分が除去された基底帯域信
号は、それぞれA/D変換回路859、860によりデ
ィジタル形式の信号に変換され、さらにそれぞれシリア
ル/パラレル変換回路861、862により並列(パラ
レル)形式の信号に変換され、離散的フ−リエ変換回路
863に入力される。ディジタル形式の信号に変換され
たこれらの信号は、離散的フ−リエ変換回路863によ
りクロック再生回路869から入力されるDFT時間窓
信号に基づいて切り取られ、この切り取られた部分につ
いて離散的フーリエ変換(DFT)され、さらにパラレ
ル/シリアル変換回路864、865により直列(シリ
アル)形式の信号に変換され、バッファメモリ866、
867、および、クロック再生回路869に入力され
る。クロック再生回路869は、入力される信号に基づ
いて離散的フ−リエ変換回路863等における処理のタ
イミングを規定するクロック信号CKを生成するととも
に、クロック再生回路869へのDFT時間窓信号を生
成する。
【0012】シリアル形式の信号に変換されたこれらの
信号は、バッファメモリ866、867により、変調時
に付加されたガ−ドインタバルの除去等の処理を受け、
ディジタル形式のIチャネル信号871およびQチャネ
ル信号872として出力される。局部発振器855は、
パラレル/シリアル変換回路864、865によるDF
T処理後の信号に基づいて、搬送波再生回路868の、
例えばコスタスル−プによる制御を受けて搬送波信号を
再生する。
【0013】ところで、受信側で受信した直交周波数多
重信号を正しく復調するには、搬送波信号およびシンボ
ルクロックを正しく再生するとともに、DFT処理に使
用するDFT時間窓も正しく再生する必要がある。従
来、受信側でDFT時間窓を正しく再生可能とするため
に、送信側で直交周波数多重信号のフレ−ムの先頭に無
信号の同期信号シンボルを設けて送信し、受信側ではこ
の同期信号シンボルを検出してPLL回路の同期をと
り、シンボルクロックを再生し、また、DFT時間窓の
同期をとるための参照信号として使用していた。
【0014】以下、図13および図14を参照して従来
の直交周波数多重信号のフレーム構成、および、クロッ
ク再生回路869の構成と動作を説明する。図13に示
すように、直交周波数多重信号のフレーム構成におい
て、同期シンボルは第1シンボルに前置される。図14
は、図12に示したクロック再生回路869の構成を示
す図である。図14において、同期シンボル検出回路8
80は、直交周波数多重復調装置85のローパスフィル
ター875、876の出力信号から図13に示す同期シ
ンボルを検出する。同期シンボル検出回路880は、2
乗回路881、882、振幅比較回路883、884、
参照値回路885、AND回路886、および、パルス
キャンセル回路887から構成される。PLL回路89
0は、同期シンボル検出回路880から出力される同期
シンボル検出信号に基づいてクロック信号(CK)およ
びDFT時間窓信号を生成する。PLL回路890は、
位相比較器891、ロ−パスフィルタ892、電圧制御
発振回路893、M分周回路894、および、N分周回
路895から構成される。
【0015】図14に示した直交周波数多重復調装置8
5のローパスフィルタ857、858の出力信号は、そ
れぞれ同期シンボル検出回路880の2乗回路881、
882に入力される。2乗回路881、882において
ローパスフィルタ857、859の出力信号の振幅電圧
の2乗値が算出され、振幅比較器883、884に入力
される。振幅比較器883、884において、それぞれ
の2乗値は参照値回路885から出力される参照値と比
較され、2乗値が参照値よりも低い場合に論理値1が出
力される。つまり、同期シンボルの期間ではローパスフ
ィルタ857、858の出力信号は無信号(0V)とな
るので、振幅比較器883、884の両方から論理値1
が出力される。振幅比較器883、884の出力信号は
AND回路886で論理和がとられ、パルスキャンセル
回路887に入力される。従って、同期シンボルが同期
シンボル検出回路880に入力される場合にのみAND
回路886の出力信号が論理値1となる。しかし、図1
3に示した第1シンボルから第(N−1)シンボルまで
のデ−タ期間においてもAND回路886の出力値が瞬
間的に論理値1となる場合があり得る。パルスキャンセ
ル回路887は、同期シンボルの期間以外でAND回路
886の出力信号が瞬間的に論理値1となって発生する
パルスを排除して正確に同期シンボルのみを検出し、同
期シンボル検出信号としてPLL回路890に入力す
る。パルスキャンセル回路887は、例えばロ−パスフ
ィルタと波形整形回路を組み合わせた回路等により構成
される。
【0016】PLL回路890においては、同期シンボ
ル検出回路880から入力される同期シンボル検出信号
は、位相比較回路891に入力され、N分周回路895
から出力される信号と位相が比較される。位相比較回路
(φ)891から出力される移相誤差はローパスフィル
タ(LPF)892でフィルタリングされ、電圧制御発
振回路(VCO)893を制御する。電圧制御発振回路
893は、ローパスフィルタ892の出力信号電圧に対
応する周波数のクロック信号CKを生成する。このクロ
ック信号CKはM分周回路894により1/Mの周波数
に分周され、DFT時間窓信号として離散的フ−リエ変
換回路863に入力され、さらにN分周回路895によ
り1/Nの周波数に分周されて位相比較回路891に入
力される。ここでN分周回路895の分周比Nは、図1
3に示した直交周波数多重信号のフレーム内の同期シン
ボルを含めたシンボル数Nと一致し、このフレーム構成
が変更された場合にはそれに応じて変更される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た直交周波数多重信号を電波信号の形式で伝送した場合
その伝送路において、例えばマルチパス妨害あるいは大
きな雑音等の外乱の影響を受けることがあり得る。この
ような外乱の生じる伝送路においては、同期シンボルに
隣接するシンボルの成分が漏れ込んでくる、あるいは、
雑音が同期シンボル期間に混入してしまうために、受信
側において、受信信号に含まれる同期シンボルを正確に
検出することが困難であるという問題点がある。また情
報伝送の効率の観点からは上述の同期シンボルは、同期
シンボルの期間には実効的な情報を伝送することができ
ないために、極力少なくすることが望ましいという要請
がある。しかし逆に、受信側の装置の動作タイミングを
規定するPLL回路の安定性の観点からは同期シンボル
の期間を少なくすることは、PLL回路の同期をとるた
めの参照信号が少なくなることに相当し、好ましくない
という問題がある。
【0018】本発明は上述した従来技術の問題点に鑑み
てなされたものであり、外乱の多い伝送路を経た直交周
波数多重信号を受信して正確なDFT時間窓信号の位相
の同期を得ることができるディジタル復調装置を提供す
ることを目的とする。また、伝送効率の向上およびクロ
ック信号再生動作の安定という矛盾する要請を同時に満
足するディジタル復調装置を提供することを別の目的と
する。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の本発明のディジタル復調装置は、所定の周波
数成分の振幅を0として送出される直交周波数多重信号
を受信して復調する装置であって、復調手段、および、
時間窓信号生成手段とを有し、前記復調手段は、前記時
間窓信号生成手段からの時間窓信号により規定される該
直交周波数多重信号の所定の部分を復調し、前記時間窓
生成手段は、該直交周波数多重信号の所定の部分を時間
領域から周波数領域に変換し、該周波数領域への変換の
結果得られる係数の内、前記所定の周波数成分に対応す
る係数に基づいて該時間窓信号の位相を制御する。また
好適には、前記時間窓信号生成手段は、フーリエ変換を
行うことを特徴とする。また好適には、該時間窓信号生
成手段は、該所定の周波数成分に対応する係数に基づい
て該所定の周波数成分の強度を算出し、該強度が最小
に、または、所定の範囲内になるように該時間窓信号の
位相の変更し、当該時間窓信号生成手段が変換を行う直
交周波数多重信号の所定の部分を規定することを特徴と
する。また好適には、前記時間窓信号生成手段は、該所
定の周波数成分の強度を、該所定の周波数成分に対応す
る係数の絶対値の累加算値、または、2乗値の累加算値
に基づいて算出することを特徴とする。また好適には、
前記時間窓信号生成手段は、該所定の周波数成分の強度
を算出する演算制御手段を有することを特徴とする。本
発明のディジタル通信システムは、所定の周波数成分の
振幅が0である直交周波数多重信号を、上述のうちのい
ずれかのディジタル復調装置により復調する。
【0020】
【作用】送信側において、所定の周波数成分の振幅を0
とした直交周波数多重信号を生成して伝送する。受信側
では、この所定の周波数成分の振幅を0にした直交周波
数多重信号を受信し、離散的フーリエ変換して復調し、
この復調結果の得られる係数の内の所定の周波数成分に
対応する係数に基づいて該所定の周波数成分の強度を算
出し、この強度が所定の範囲内に納まるように離散的フ
ーリエ変換の時間窓信号の位相を制御する。上述のよう
に制御することにより、直交周波数多重信号の同期シン
ボルを不要として伝送効率を向上させるとともに、好適
な時間窓信号の位相を得ることにより、伝送路上で受け
る妨害の影響を排除する。
【0021】さらに、直交周波数多重信号を復調するた
めの第1の離散的フーリエ変換手段の他に、該所定の周
波数成分の強度を算出するために使用する第2の離散的
フーリエ変換手段を設け、第2の離散的フーリエ変換手
段により、直交周波数多重信号の復調に最適な位相の時
間窓信号を生成して第1の離散的フーリエ変換手段に供
給する。このように2つの離散的フーリエ変換手段を用
いることにより、直交周波数多重信号の復調を行うため
の離散的フーリエ変換処理を常に最適な状態にすること
が可能であり、復調結果に対する伝送路上の妨害の影響
をさらに小さくする。
【0022】
【実施例】実施例の説明に先立ち、直交周波数多重(O
FDM)信号を数式を用いて説明する。直交周波数多重
信号は、一般の64QAM等の多値変調が単一の搬送波
信号を振幅変調および位相変調して所定の帯域内で情報
の伝送を行うのに対し、複数の搬送波信号をそれぞれ、
単一の搬送波信号を使用した変調方式に比べて低い情報
速度(ビットレート)で変調して所定の帯域内で情報の
伝送を行う変調方式である。直交周波数多重信号の搬送
波信号数がNであって、各搬送波信号についてQAM変
調した場合、直交周波数多重信号のm番目のシンボルf
m (t)は、次式で表される。
【0023】
【数1】
【0024】式1において、Δφmnは、後述するガード
インターバルによるシンボルの位相回転を補正する項で
あり、次式で表される。
【0025】
【数2】
【0026】式1、および、式2より、直交周波数多重
信号は次式で定式化される。
【0027】
【数3】
【0028】以下、直交周波数多重信号の電力スペクト
ラムを定式化する。式1で表された第m番目のシンボル
の時間幅T’の第m番目のシンボルfm (t)のフーリ
エ積分は次式のように表される。
【0029】
【数4】
【0030】式4より、この区間におけるエネルギース
ペクトラムは、次式で表される通りとなる。
【0031】
【数5】
【0032】式5第2項において、
【0033】
【数6】
【0034】は、第m番目と第k番目の搬送波信号の変
調波の相関関数であり、情報に相関がないことを仮定す
ると、式6は0となる。従って、式3は次式のように変
形される。
【0035】
【数7】
【0036】受信側においては、受信した直交多重周波
数多重信号をフーリエ変換して復調を行う。この際、時
間窓により直交周波数多重信号を切り出してからフーリ
エ変換を行う。この時間窓のタイミングと復調出力との
関係を説明する。以下説明の簡略化のために、上記各式
においてm=0である場合について説明する。従って、
式1は次式のようになる。
【0037】
【数8】
【0038】まず、ガードインターバルがない(T=
T’)場合を説明する。時間窓がτo だけずれた場合、
積分期間〔−T/2,T/2〕には、m=0,−1の2
つのシンボルが存在する。このフーリエ積分Fo
(ω)は次式で表される。
【0039】
【数9】
【0040】ここで、式9の第2項は時間窓がずれたた
めに隣接のシンボルから漏れた妨害成分である。
【0041】式9から2N点の離散的フーリエ変換(D
FT)に対する係数Fok’を求めると次式のようにな
る。
【0042】
【数10】
【0043】式9の〔 〕内の第1項は信号成分、第2
項は他の搬送波信号からの漏洩信号成分、第3項は隣接
シンボルからの漏洩信号成分を表す。また係数は、全体
の振幅および位相の変化を表す。
【0044】以上より、k番目の搬送波信号における信
号電力Sk に対する漏洩信号成分による妨害電力Ik
比は、次式で表される。
【0045】
【数11】
【0046】以下、ガードインターバルがある場合を説
明する。まず、時間窓のずれτo が小さく、積分期間が
同一シンボル内(τo ≦Tg /2)である場合のフーリ
エ積分Fo "'(ω)は次式で表される。
【0047】
【数12】
【0048】式12から、L点DFTに対する係数
ok"'を求めて次式を得る。
【0049】
【数13】
【0050】式13には信号成分しか存在しない。従っ
て、式13より信号移相は搬送波信号によって回転して
いることがわかる。
【0051】次に、時間窓のずれτo が大きく、積分区
間が隣接シンボルにかかる場合を説明する。この場合、
ガードインターバルがない場合のモデルと同様となるの
で、フーリエ積分、DFT、および、信号電力対妨害電
力比Sk /Ik はそれぞれ式9〜式11と同一となる。
【0052】次にガードインターバルとして無信号を割
り当てた場合について説明する。時間窓のずれτo に比
べてガードインターバルとしての無信号期間が充分長い
場合、そのフーリエ積分Fo ”(ω)は次式のように表
される。
【0053】
【数14】
【0054】式14は、式8の第1項のみとなる。この
理由は、時間窓のずれτo が無信号期間の積分となるた
めに0となり、ガードインターバルがない場合に生じる
隣接シンボルからの信号成分の漏洩がなくなるためであ
る。
【0055】式14から、2N点の離散的フーリエ変換
を行った場合の係数Fok”を求めると次式のようにな
る。
【0056】
【数15】
【0057】式15の〔 〕内の第1項は信号成分であ
り、第2項は他の搬送波信号からの漏洩信号成分を表し
ている。信号電力対妨害電力比Sk /Ik は、次式の通
りとなる。
【0058】
【数16】
【0059】以下、マルチパス妨害等により発生するゴ
ーストの影響を説明する。ゴーストgo (t)として、
次式で表される主信号がτo だけ遅延し、そのレベルが
αo 、その位相がθo だけ回転した信号を仮定する。
【0060】
【数17】
【0061】式17において、exp(jθo )を仮定
したのは、I軸およびQ軸の漏洩、すなわち直交ゴース
トをも考慮したためである。また、主信号Fokは次式で
表される。
【0062】
【数18】
【0063】ガードインターバルとして無信号を割り当
てた場合、ゴースト成分のDFT係数Gokは式15を参
照して次式で表される。
【0064】
【数19】
【0065】従って、主信号にゴーストが加わった受信
信号のDFT係数Hokは次式で表される。
【0066】
【数20】
【0067】式20において、第1項は信号成分であ
り、第2項は他の搬送波信号からの漏洩信号成分であ
る。従って、この場合の信号電力対妨害電力比Sk /I
k は次式の通りとなる。
【0068】
【数21】
【0069】式21より、信号電力対妨害電力比Sk
k は次式の通りとなる。
【0070】
【数22】
【0071】
【数23】
【0072】式20〜式23は、時間窓が主信号に一致
していると仮定して計算したものであり、時間窓がずれ
ている場合はさらに信号電力対妨害電力比Sk /Ik
悪化する。
【0073】以下、本発明の第1の実施例を説明する。
まず、図1を参照して直交周波数多重方式を説明する。
図1は、直交周波数多重方式の各搬送信号による情報伝
達を説明する図である。図1において、#k(kは整
数)に示す信号は、それぞれ時間区間(シンボル区間)
s において、周期Ts /kの搬送波信号波形を示し、
(a),(b)はそれぞれ伝送すべき情報の値1,0の
場合の搬送波信号波形を示す。
【0074】所定のある時間区間Ts をシンボル時間と
する。図1の#1〜#nには、それぞれ周期Ts 〜周期
s /nの搬送波信号#1〜#nの集合が示してある。
このような搬送波信号#1〜#nが順番に並んでいると
して、これらの各搬送波信号の振幅及び位相を伝送すべ
き情報で規定すると、シンボルの波形を伝送すべき情報
(ディジタル信号)で規定することができる。例えば図
1(a)に示す各搬送波信号波形と、(b)に示す搬送
波信号波形を定義する。受信機が図1(a)に示す波形
の信号を論理値1に対応付け、図1(b)に示す波形の
信号を論理値0に対応付けることにより、各搬送波信号
ごとに情報(ディジタル信号)を伝送することができ
る。
【0075】図1に示した例においては、各搬送波信号
を2つの位相状態で規定したいわゆるBPSKで変調
し、各搬送波信号ごとに1ビットの情報を伝送している
が、各搬送波信号ごとにより多くの位相および振幅を定
義し、多値化して伝送することも可能である。すなわ
ち、各搬送波信号の振幅及び位相を規定することによっ
てその波形を得る。この波形を得るための処理動作はい
わゆる逆フ−リエ変換となるので、直交周波数多重方式
においては、離散的逆フ−リエ変換回路を用いて直交周
波数多重信号を得ることができ、離散的フーリエ変換回
路を用いて直交周波数多重信号を復調することができ
る。
【0076】図2は、本発明の直交周波数多重変調装置
3の構成を示す図である。本発明の直交周波数多重変調
装置3は、直交多重周波数多重信号に含まれる搬送波信
号の所定の搬送波信号の振幅を0にして送出する装置で
ある。図1において、シリアル/パラレル変換回路30
1、302は、入力されるディジタル形式のIチャネル
信号およびQチャネル信号をシリアル/パラレル変換し
て離散的逆フ−リエ変換回路303に入力する。離散的
逆フ−リエ変換回路(IDFT)303は、シリアル/
パラレル変換回路301、302から入力されるIチャ
ネル信号およびQチャネル信号を周波数領域から時間領
域に変換(IDFT)し、パラレル/シリアル変換回路
304、305に入力する。IDFTの演算は次式で表
される。
【0077】
【数24】
【0078】この際、離散的逆フ−リエ変換回路303
は、予め直交周波数多重復調装置2との間で取り決めら
れた所定の周波数成分に相当する離散的逆フーリエ変換
(IDFT)係数が0になるようにIDFTを行う。
【0079】パラレル/シリアル変換回路(P/S)3
04、305は、離散的逆フ−リエ変換回路303の出
力信号(係数)をパラレル形式の信号に変換し、バッフ
ァメモリ306、307に入力する。バッファメモリ
(BM)306、307は、パラレル/シリアル変換回
路304、305から入力される信号にガードインター
バルを付加する等の処理を行い、D/A変換回路30
8、309に入力する。D/A変換回路308、309
は、バッファメモリ306、307から入力されるディ
ジタル形式の信号をアナログ形式の信号に変換してロー
パスフィルタ310、312に入力する。乗算回路31
2、313は、それぞれ局部発振器314から入力され
る搬送波信号、および、この搬送波信号が90°移相回
路315で90°移相された信号とロ−パスフィルタ3
10、311の出力信号を乗算し、加算回路316に入
力する。局部発振器314は、搬送波信号を生成して、
乗算回路312および90°移相回路315に入力す
る。90゜移相回路(H)315は、局部発振器316
から入力される搬送波信号を90°移相し、乗算回路3
13に入力する。バンドパスフィルタ(BPF)317
は、加算回路316の出力信号を所定の帯域幅に制限し
てRFコンバ−タ318に入力する。RFコンバ−タ3
18は、バンドパスフィルタ317の出力信号を送信周
波数に変換し、送信アンテナ319から送信信号として
送出する。
【0080】以下、直交周波数多重変調装置3の動作を
説明する。Iチャネル信号およびQチャネル信号は、そ
れぞれシリアル/パラレル変換回路301、302に入
力される。なお、Iチャネル信号およびQチャネル信号
には、後述の離散的フーリエ変換(DFT)処理に必要
な時間窓信号の生成および同期のために使用される同期
信号が付加されている。シリアル/パラレル変換回路3
01、302は、Iチャネル信号およびQチャネル信号
802をシリアル/パラレル変換してこれらの並列デ−
タを生成し、離散的逆フ−リエ変換回路303に入力す
る。離散的逆フ−リエ変換回路303は、並列形式のI
チャネル信号およびQチャネル信号を離散的逆フ−リエ
変換(IDFT)して時間領域の信号に変換する。ここ
で、離散的逆フ−リエ変換回路305においては、上述
した所定の周波数成分が0になるように演算が行われ
る。つまり、離散的逆フ−リエ変換結果の内、所定の搬
送波信号に対応する係数を固定値、例えば0として、処
理の結果得られる直交周波数多重信号の該搬送波信号の
振幅を0とし、あるいは、直交周波数多重信号の該搬送
波信号の振幅が0となるようにIチャネル信号およびQ
チャネル信号を生成して直交周波数多重変調装置3に入
力する。
【0081】離散的逆フ−リエ変換回路303において
得られた2つの並列形式の時間領域の信号はそれぞれ、
パラレル/シリアル変換回路304、305で時間的に
より直列の信号に変換され、さらにバッファメモリ30
6、307に上述のガ−ドインターバルが付加され、D
/A変換回路308、309に入力される。ガードイン
ターバルが付加されたこれらの信号は、D/A変換回路
308、309によりアナログ形式の信号に変換され、
ロ−パスフィルタ310、311に入力される。アナロ
グ形式の信号に変換されたこれらの信号は、ロ−パスフ
ィルタ310、311によりフィルタリングされて折り
返し信号成分が除去され、乗算回路312、313に入
力される。
【0082】折り返し信号成分が除去されたこれらの信
号は、乗算回路312、313により、それぞれ局部発
振器314から出力される搬送波信号、および、この搬
送波信号が90°移相回路315により90°移相され
た搬送波信号と乗算される。乗算回路312、313に
より変調されたそれぞれの搬送波信号は加算回路316
により加算され、合成される。加算回路316により合
成された信号は、バンドパスフィルタ317により所定
の帯域幅に制限され、RFコンバ−タ318に入力され
る。加算回路316により帯域制限された信号は、RF
コンバ−タ318により所望の周波数に周波数変換さ
れ、送信アンテナ319より送信信号として出力され
る。
【0083】以下本発明の第2の実施例を説明する。本
発明のディジタル復調装置は、直交周波数多重信号とし
て無線伝送される、例えばディジタル映像信号を受信
し、復調する装置である。図3は、本発明の直交周波数
多重復調装置2の構成を示す図である。直交周波数多重
復調装置2は、2種類の搬送波信号および2種類の基底
帯域信号(Iチャネル信号およびQチャネル信号)を用
いた直交周波数多重方式の信号を復調する。直交周波数
多重復調装置2において、受信アンテナ101は、例え
ば従来の技術として示した直交周波数多重変調装置80
により直交周波数多重されて電波信号として送出された
受信信号を補足する。チューナ102は、受信アンテナ
101により補足された受信信号を所定の中間周波数帯
に変換し、増幅して復調装置に入力する。復調回路10
9は、チューナ102から入力される受信信号から2種
類の基底帯域信号(信号Io と信号Qo )を復調する。
【0084】図4は、図3に示した復調回路109の構
成を示す図である。従来の技術として示した直交周波数
多重復調装置85と復調回路109の異なる点は、クロ
ック再生回路127においてクロック信号CKとDFT
時間窓信号の両方を生成するのではなく、クロック再生
回路127においてクロック信号CKのみを生成し、さ
らにDFT時間窓同期回路128を設け、DFT時間窓
同期回路128においてDFT時間窓信号を生成するよ
うに構成されていることである。
【0085】図4において、乗算回路111、112
は、それぞれチューナ102から入力された中間周波数
帯域の受信信号と、局部発振器(LO)113の出力信
号、および、局部発振器113の出力信号を90゜移相
回路116により90°移相した信号とを乗算してロー
パスフィルター(LFP)115、116に入力する。
ローパスフィルター115、116は、それぞれ乗算回
路111、112の出力信号の内、所定の高域遮断周波
数以下の成分を通過させ、不要な周波数成分を取り除
き、アナログ/ディジタル変換回路(A/D)117、
118、および、クロック再生回路127に入力する。
【0086】アナログ/ディジタル変換回路117、1
18は、それぞれローパスフィルター115、116か
ら入力されるアナログ形式の信号をディジタル形式の信
号に変換する。シリアル/パラレル変換回路(S/P)
119、120は、それぞれアナログ/ディジタル変換
回路117、118から入力される直列(シリアル)形
式のディジタル信号を並列(パラレル)形式の信号に変
換してDFT回路121に入力する。DFT回路121
は、シリアル/パラレル変換回路119、120から入
力されるディジタル信号を時間領域から周波数領域に変
換(離散的フ−リエ変換(DFT))してパラレル/シ
リアル変換回路(P/S)122、123に入力する。
DFT演算は次式で表される。
【0087】
【数25】
【0088】パラレル/シリアル変換回路122、12
3は、DFT回路121から入力されたパラレル形式の
ディジタル信号をシリアル形式の信号に変換し、バッフ
ァメモリ(B/M)124、125、および、搬送波信
号再生回路126に入力する。
【0089】バッファメモリ124、125は、パラレ
ル/シリアル変換回路122、123から入力される信
号についてガードインターバルの除去等の処理を行い、
信号Io および信号Qo として出力する。搬送波信号再
生回路(CR)126は、例えばコスタスループ回路等
により構成され、パラレル/シリアル変換回路122、
123の出力信号に基づいて局部発振器113を制御し
て所定の周波数の局部周波数信号を発生させる。局部発
振器113は、例えば電圧制御発信回路(VCO)であ
り、搬送波信号再生回路126の制御により所定の周波
数の局部信号を発生する。90°位相回路114は、局
部発振器113の出力信号の位相を90°移相させ、位
置制御部112に入力する。クロック再生回路127
は、ローパスフィルター115、116から入力される
信号に基づいてクロック信号(CK)を生成する。DF
T時間窓同期回路128は、パラレル/シリアル変換回
路122、123から入力される信号に基づいてDFT
時間窓信号を生成するとともに、DFT時間窓信号と受
信信号に含まれる同期シンボルとの同期をとり、DFT
回路121に入力する。
【0090】以下、DFT時間窓同期回路128の構成
を図5を参照して説明する。図5は、図4に示したDF
T時間窓同期回路128の構成を示す図である。なお図
5においては、各部分の処理に復調回路109のクロッ
ク再生回路127で生成されたクロック信号CKが使用
されるが、図示の簡略化のためにその接続を省略してい
る。図5において、2乗回路1271、1272は、そ
れぞれ入力される復調回路109の出力信号の振幅を2
乗して2乗値として加算回路1273に入力する。加算
回路1273は、2乗回路1271、1272でそれぞ
れ算出された2乗値を加算して加算回路1274に入力
する。加算回路1274は、加算回路1273の出力信
号、および、レジスタ1275でDFT時間窓同期回路
128の1動作周期分の遅延が与えられた加算回路12
74自身の出力信号を加算してレジスタ1275、12
76、および、減算回路1277に入力する。レジスタ
1275、1276は、それぞれ加算回路1274の出
力信号をDFT時間窓同期回路128の1動作周期分遅
延させる。
【0091】減算回路1277は、加算回路1274の
出力信号からレジスタ1276の出力信号を減算し、減
算結果をT型フリップフロップ1278、および、比較
回路(COMP)1279に入力する。T型フリップフ
ロップ1278は、減算回路1277の出力信号の論理
値が0から1に変化する際に出力信号の論理値を反転さ
せ、マルチプレクサ1284に入力する。比較回路12
79は、加算回路1274の出力信号を参照値発生回路
(REF)1282から出力されるディジタル形式の第
1の比較電圧信号(REF1)と比較し、この比較結果
をAND回路1281に入力する。比較回路1280
は、減算回路1277の出力信号および参照値発生回路
1282から出力される参照値信号(REF2、およ
び、−REF2)と比較し、比較結果をAND回路12
81に入力する。
【0092】AND回路1281は、比較回路127
9、1280の出力信号の論理積をとり、マルチプレク
サ1284に入力する。参照値発生回路1282は、比
較回路1279、1280で使用される参照値信号(R
EF1、REF2、および、−REF2)を発生する。
マルチプレクサ1283は、T型フリップフロップ12
78の出力信号に基づいて、デコーダ1285から入力
されるカウント値Mおよびカウント値M−2の内からい
ずれか一方を選択してマルチプレクサ1284に入力す
る。マルチプレクサ1284は、マルチプレクサ128
3で選択されたカウント値Mとカウント値M−2の内の
いずれか、および、デコーダ1285から出力されるカ
ウント値M−1の内からいずれかを選択し、制御回路1
286に入力する。カウンタ1286は、マルチプレク
サ1284から入力される信号CLEARを用いてクロ
ック信号をカウントし、カウント値をデコーダ1285
に入力する。デコーダ1285は、カウンタ1286の
カウント値をデコードし、カウント値M〜M−2を検出
してそて検出信号を生成(アサート)してマルチプレク
サ1283、1285に入力するとともに、制御回路1
286の制御に基づいてDFT時間窓信号、および、復
調回路109の各部分の制御を行う制御信号(CNTR
L)を生成して出力する。デコーダ1286から出力さ
れるカウント値とは、デコーダ1285で生成される検
出信号をさす。
【0093】以下、直交周波数多重復調装置2の動作を
説明する。受信信号は受信アンテナ101で補足され、
チュ−ナ102に入力される。チュ−ナ102では受信
信号を周波数変換して中間周波数帯の信号として復調回
路109の乗算回路111、112に入力する。乗算回
路111、112には、それぞれ局部発振器113の出
力信号、および、局部発振器113の出力信号が90゜
移相回路114により90°移相された信号が入力され
ており、これらの信号とチュ−ナ102の出力信号とを
乗算し、チュ−ナ102から出力される中間周波数帯の
信号を基底帯域信号に変換する。これらの基底帯域信号
は、ローパスフィルタ115、116により、それぞれ
不要の高調波成分が除去され、A/D変換回路117、
118に入力される。
【0094】不要な高調波成分が除去された基底帯域信
号は、それぞれA/D変換回路117、118によりデ
ィジタル形式の信号に変換され、さらにそれぞれシリア
ル/パラレル変換回路119、120により並列(パラ
レル)形式の信号に変換され、DFT回路121に入力
される。ディジタル形式の信号に変換されたこれらの信
号は、DFT回路121においてクロック再生回路12
7から出力されるDFT時間窓に基づいて切り取られ、
離散的フーリエ変換(DFT)され、さらにパラレル/
シリアル変換回路122、123によりシリアル形式の
信号に変換され、バッファメモリ124、125に入力
される。
【0095】シリアル形式の信号に変換されたこれらの
信号は、バッファメモリ124、125により、変調時
に付加されたガ−ドインタバルの除去等の処理を受け、
ディジタル形式の信号Io および信号Qo として補正回
路140に入力される。局部発振器113は、パラレル
/シリアル変換回路122、123によるDFT処理後
の信号に基づいて、搬送波再生回路126の、例えばコ
スタスル−プによる制御を受けて搬送波信号を再生す
る。
【0096】以下、DFT時間窓同期回路128の動作
を説明する。DFT時間窓信号は、カウンタ1286の
出力をデコーダ1285がデコ−ドすることにより生成
される。すなわち、1シンボルの長さがクロック信号C
KのMクロック分である場合、デコーダ1285におい
て、デコーダ1286から入力されるカウント値がM−
1になるとことを検出して検出信号を生成(アサート)
する。この検出信号はマルチプレクサ1284を介して
信号CLEARとしてカウンタ1286に入力され、デ
コーダ1286を初期化(クリア)する。この動作によ
り、デコーダ1285は0〜M−1のM個のクロック信
号CKををカウントする。デコーダ1286は、デコー
ダ1286から入力されるカウント値が所定の値となっ
た際にDFT時間窓信号を生成(アサート)し、DFT
回路121に入力する。
【0097】DFT時間窓同期回路128の同期引き込
み動作について説明する。はじめに、カウンタ128
6、デコーダ1285、および、マルチプレクサ128
3、1284は、全体として(M+1)個、または、
(M−1)個のクロック信号CKをカウントするように
設定される。この設定により、DFT時間窓信号の位相
は1シンボルごとに前後に1クロックずつ順次シフトす
る。DFT時間窓信号の位相をシフトしながら送信側で
振幅が0になるように設定した周波数成分(所定の周波
数成分)を評価し、所定の周波数成分の2乗の総和また
は絶対値の総和が最小になる位相を求めることによりD
FT時間窓信号の同期を確定する。DFT回路121に
おいてDFTされ、パラレル/シリアル変換回路12
2、123においてシリアル形式の信号に変換されたI
チャネル信号およびQチャネル信号は、それぞれ2乗回
路1271、1272において2乗され、さらに加算回
路1273においてこの2つの2乗値が加算される。加
算回路1273での加算結果は、DFT回路121から
出力される各係数成分の瞬時エネルギ−に相当する。
【0098】この瞬時エネルギ−の内、所定の周波数成
分についてのエネルギ−をシンボルごとに計算する。つ
まり、レジスタ1275は、デコーダ1285からの制
御信号CNTRLによりDFT時間窓信号がアサートさ
れる直前にクリアされ、DFT回路121の係数の内、
送信側で所定の周波数成分に対応する係数成分のみを加
算回路1274で累加算する。これらの制御はデコーダ
1285からの制御信号CNTRLにより行われる。一
つのシンボルについて計算された累積和は、レジスタ1
276に格納される。減算回路1277は、該時点です
でにレジスタ1276に格納されている前のシンボルに
ついての累積和と新たな累積和との差を計算する。減算
回路1277の減算結果が正である場合、本来0である
べき最新のシンボルの所定の周波数成分の振幅が0でな
く、しかも一つ前のシンボルの所定の周波数成分の振幅
よりも大きくなっていることを意味する。従って、DF
T時間窓信号の位相をシフトした方向が逆であったとこ
とを意味するので、DFT時間窓信号の位相を反対方向
にシフトするようにT型フリップフロップ1278を制
御して状態を逆転させる。
【0099】T型フリップフロップ1278はマルチプ
レクサ1283を制御しており、デコーダ1285から
の出力デコ−ド値(M−2)とMを切り替えている。す
なわち、最初デコーダ1285のカウント値(M−2)
を選択していた場合において、マルチプレクサ1283
はマルチプレクサ1284を介してカウンタ1286を
クロック信号CK(M−1)クロックごとにクリアす
る。従って、DFT時間窓信号の位相は1シンボルごと
に1クロック位相が進む。ここで、T型フリップフロッ
プ109の状態が逆転するとマルチプレクサ1283は
デコーダ1285のデコ−ド値Mを選択し、さらにマル
チプレクサ1284を介してカウンタ1286を(M+
1)クロックごとにクリアする動作をする。従って、D
FT時間窓信号の位相を1シンボルごとに1クロックず
つ遅らせるようになる。
【0100】すなわち、上述の回路動作により、DFT
時間窓信号の位相が図8を参照して後述するΣDの底の
部分を行ったり来たりしている状態になる。これは、D
FT時間窓位相がΣDの底の部分になるようにする制御
に相当し、DFT時間窓信号の位相は常に底の部分を移
動しており、安定して止まることはない。このように、
DFT時間窓信号の位相が動いていると安定した復調を
行うことができない。従って、DFT時間窓信号の位相
をΣDの底のどこかに安定に止めておく必要がある。そ
こで、比較回路1279、1280およびAND回路1
281からなる回路でこの状態を検出し、マルチプレク
サ1284がデコーダ1285のカウント値(M−1)
側を選択するように設定し、カウンタ1286のカウン
ト数をMに設定し、DFT時間窓信号の位相のシフトを
停止する。
【0101】図8における底の部分ではΣDは十分小さ
いので、比較回路1279で加算回路1274から出力
される累積瞬時エネルギ−の値を参照値REF1と比較
する。ここで、累積瞬時エネルギーが基準電圧REF1
よりも小さい場合、比較回路1279が論理値1を出力
する。また、ΣDの底の部分ではDFT時間窓信号の位
相が1クロック程度ずれてもΣDの変化はごく小さいの
で、減算回路1277出力信号を比較回路1280で比
較する。ずなわち、比較回路1280は、減算回路12
77出力信号の値が参照値−REF2〜参照値REF2
の範囲内にある場合に論理値1を出し、この比較回路1
279、1280の比較結果をAND回路1281で論
理積をとり、マルチプレクサ1284を制御する。以上
でDFT時間窓同期回路128のDFT時間窓同期位相
の引き込み動作は完了する。
【0102】この実施例ではカウンタを(M−1)或い
は(M+1)に設定することで1シンボルで1クロック
ずつのDFT時間窓のシフトを行っていたが、カウンタ
のカウント値をさらに変更できるように構成し、減算回
路1277の出力信号に従ってシフト量を変更してもよ
い。また、引き込み動作の完了は実施例では比較回路1
279、1280の出力をアンドゲ−ト回路116で単
純に論理演算して判断しているが、マイクロコンピュ−
タを用いてもっと複雑な論理で引き込み制御を行っても
よい。
【0103】図6は、上述したDFT時間窓同期回路1
28の処理を示すフローチャートである。図6におい
て、ステップ61(S61)において、DFT時間窓同
期回路128はそのシンボルにおける瞬時エネルギーを
算出する。ステップ62(S62)において、DFT時
間窓同期回路128は、瞬時エネルギーの総和を算出し
て所定の周波数成分(無信号成分)のエネルギーを計算
する。ステップ63(S63)において、DFT時間窓
同期回路128は、算出された無信号成分のエネルギー
をレジスタに記憶する。ステップ64(S64)におい
て、DFT時間窓同期回路128は、その時点での無信
号成分のエネルギーとその前のシンボルの無信号成分と
を比較し、このその時点での無信号成分のエネルギーが
増加している場合S65の処理に進み、減少している場
合、S66の処理に進む。その時点での無信号成分の増
減が所定の範囲内であれば、S61の処理に進む。ステ
ップ65(S65)において、DFT時間窓同期回路1
28は、DFT時間窓信号の位相をそれまでと逆の方向
にシフトする。ステップ66(S66)において、DF
T時間窓同期回路128は、DFT時間窓信号の位相を
それまでと同じ方向にシフトする。
【0104】以下、上述したDFT時間窓信号の引き込
み動作の原理を説明する。送信側で直交周波数多重信号
の所定の周波数成分の振幅が0になるように離散的逆フ
−リエ変換して変調を行い、このように生成された直交
周波数多重信号を受信側で離散的フ−リエ変換して復調
する場合、DFT時間窓信号の同期が確立していれば所
定の周波数成分の離散的フ−リエ変換係数は0となる。
一方、DFT時間窓の同期が確立していない場合には該
所定の周波数成分の離散的フ−リエ変換係数は0とはな
らない。そこで離散的フ−リエ変換器出力のうち、この
送信側で設定した特定搬送波を監視し、その絶対値和あ
るいは2乗和を最小となるように制御することで窓の同
期を確立することができる。
【0105】上述の同期確立の原理を図7および図8を
参照して説明する。図7は、受信信号のフレーム構成の
一部を示す図であって、(A)はDFT時間窓信号が同
一シンボル内に納まっている場合を示し、(B)はDF
T時間窓信号が2つのシンボルにまたがる場合を示す。
図8は、送信側で振幅が0になるように設定した周波数
成分のDFT出力の絶対値和あるいは2乗和をΣDと
し、DFT時間窓の位相誤差をΔφとしてそれらの関係
を示すグラフである。図7に示すような直交周波数多重
信号を考える。ここで、送信側での離散的逆フ−リエ変
換の時間窓をTa 、ガ−ドインタバルをTg 、シンボル
時間をTs とする。受信側でのDFT時間窓がひとつの
シンボル内にある場合は、所定の周波数成分のDFT係
数は0となるが、DFT時間窓がふたつのシンボルにま
たがるときはこの送信側で設定した周波数成分は0には
ならない。すなわち図8に示すように、移相誤差Δφが
0でなくとも、その前後のある程度の範囲にΔφの値が
入っていればDFT出力の絶対値和または2乗和ΣDが
0になる。これは、ガ−ドインタバルの効果のためであ
る。図8においては、DFT出力の絶対値和または2乗
和ΣDはある範囲で0となるが、実際の伝送系において
は、伝送途中で雑音やマルチパス等の各種の妨害が付加
される。従って、必ずしもΣDは0になるとは限らな
い。しかしながらDFT時間窓信号の位相の同期が取れ
ていれば、DFT出力の絶対値和または2乗和ΣDは最
小になるはずである。よって、このDFT出力の絶対値
和または2乗和ΣDを最小にするようにDFT時間窓信
号の位相を制御することによって、DFT時間窓信号の
位相の同期を確立することができる。
【0106】以下、本発明の第3の実施例を説明する。
第2の実施例に示した復調回路109においては、上述
した時間窓信号生成回路128の同期確立動作により、
DFT時間窓信号の位相は図8に示したΣDの底の部分
を行ったり来たりする状態になる。時間窓信号生成回路
128は、図8に示したΣDの底を探索するように動く
が、底は一意に決まらず、連続した広を有するのでDF
T時間窓信号の位相はこのようなふるまいをすることに
なる。従って、DFT時間窓の位相は常に止まっている
わけではなく、図8のΣDの底の部分を行ったり来たり
する状態であるので、DFTの変換係数として得られる
復調出力信号Io 、信号Qo も位相が安定しないことに
なる。
【0107】そこで、図5に示した第2の実施例におけ
る本発明の復調回路109の時間窓信号生成回路128
においては、比較回路1279、1280、および、A
ND回路1281からなる回路によりDFT時間窓の位
相がΣDの底にある状態を検出し、マルチプレクサ12
84をデコーダ1285のカウント値(M−1)を選択
するようにしてカウンタ1286を初期化(クリア)す
ることによりカウント数をMに設定してDFT時間窓信
号の位相シフトを停止するようにしていた。第1の実施
例における復調回路109においては、DFT時間窓の
位相ずれの監視、および、直交周波数多重信号の復調を
同一の離散的フ−リエ変換回路121で行う。従って、
アルゴリズムの性格上、送信側で振幅を0に設定した搬
送波信号の強度がDFT時間窓信号の位相に対して最小
であるか否かを確認するために、DFT時間窓信号の位
相を変化させてみることが必要となる。このように、D
FT時間窓信号の位相を最適化のために変化させると、
復調出力信号Io および信号Qo の搬送波信号の位相も
変化することになり、復調が困難になる。
【0108】このような不具合を回避するために、時間
窓信号生成回路128においては、一度DFT時間窓の
位相が確定した場合、その位相を保持し続ける。従っ
て、伝送路の状態が変化した場合、その変化に対してD
FT時間窓信号の位相の追従が難しく、必ずしも最適な
DFT時間窓信号の位相を得ることができないという不
具合がある。この不具合を避けるために、比較回路12
79、1280、および、AND回路1281からなる
回路を設けているが、この回路を設けても伝送路の状態
変化に必ずしも追従できるとは限らない。
【0109】第3の実施例における直交周波数多重復調
装置15は、上述した第2の実施例における復調回路1
09の不具合を解消し、常にDFT時間窓信号の位相を
最適に保つことができ、さらに良好な復調性能を得るた
めのディジタル復調装置である。例えば第1の実施例に
示した直交周波数多重変調装置3により、あるいは、直
交周波数多重変調装置に入力する入力する信号Iおよび
信号Qを直交周波数多重信号の所定の周波数成分が振幅
0となるようにすることにより生成された直交周波数多
重信号を受信して復調し、この所定の周波数成分の強度
を検出する。この強度は図7に示したように、受信側の
DFT時間窓信号の位相が正確に合っている場合、該強
度は0になる。しかし、DFT時間窓信号の位相が合っ
ていない場合、所定の周波数成分(搬送波信号)の強度
は0とはならない。
【0110】そこで、直交周波数多重復調装置15にお
いては、直交周波数多重信号を受信して第1の離散的フ
−リエ変換回路で復調するとともに、第2の離散的フ−
リエ変換回路により復調を行い、振幅が0となるように
設定された特定搬送波信号を監視する。つまり、特定搬
送波信号に対応する変換係数の絶対値の累加算値、ある
いは、2乗値の累加算値(強度)が最小となるDFT時
間窓信号の位相を常に探索し、マイクロコンピュ−タを
用いてこの探索結果を分析評価してDFT時間窓信号の
位相を決定し、第1の離散的フ−リエ変換回路の時間窓
を制御する。
【0111】従って、第2の離散的フ−リエ変換回路で
常にDFT時間窓信号の位相を変化させて図8に示した
強度ΣDを監視し、マイクロコンピュ−タを用いて同期
状態を分析評価すると共に、この分析評価結果に基づい
て第1の離散的フ−リエ変換回路の時間窓信号の位相を
制御する。この時間窓信号の位相の制御により、時間窓
信号の位相が正確にとれて(同期して)いる場合にはD
FT時間窓信号の位相を動かさない。従って、常に第1
の離散的フ−リエ変換回路の時間窓の位相を最適に保つ
ことができ、かつ、復調出力の位相を無駄に変化させる
こともないので、安定した直交周波数多重信号の復調を
行うことができる。
【0112】以下、図9を参照して本発明の直交周波数
多重復調装置15の構成を説明する。図9は、第2の実
施例に示す直交周波数多重変調装置15の構成を示す図
である。直交周波数多重復調装置15は、第2の実施例
に示した直交周波数多重復調装置2と類似の構成になっ
ており、直交周波数多重復調装置15および直交周波数
多重復調装置2において同一符号を付した部分は相互に
同じである。直交周波数多重復調装置2と直交周波数多
重復調装置15の異なる点は、直交周波数多重復調装置
15が離散的フ−リエ変換回路171、パラレル/シリ
アル変換回路172、173、クロック/搬送波信号生
成回路175、および、クロック発生回路176を有す
る点である。離散的フ−リエ変換回路171は、直交周
波数多重復調装置2の離散的フ−リエ変換回路121と
同等の機能および動作の離散的フ−リエ変換回路であ
る。パラレル/シリアル変換回路172、173は、離
散的フ−リエ変換回路171の変換結果をシリアル形式
の信号に変換する。時間窓信号生成回路(WNDW)1
74は、離散的フ−リエ変換回路121に対する時間窓
信号DFT1および離散的フ−リエ変換回路171に対
する時間窓信号DFT2を生成してそれぞれに入力す
る。クロック/搬送波信号生成回路175は、パラレル
/シリアル変換回路122、123の出力信号について
コスタス演算を行い、局部発振器113およびクロック
発生回路176を制御して搬送波信号およびクロック信
号を再生させる。クロック発生回路176は、第2の実
施例においてはクロック再生回路127に含まれる電圧
制御発振回路であって、クロック/搬送波信号生成回路
175の制御によりクロック信号CKを生成する。
【0113】以下、時間窓信号生成回路174の構成を
説明する。図10は、図9に示した時間窓信号生成回路
174の構成を示す図である。なお、時間窓信号生成回
路174の各部分の動作には、クロック信号CKが使用
されるが、クロック信号CKの接続は図示の簡略化のた
め省略してある。図10において、2乗回路1741、
1742は、それぞれパラレル/シリアル変換回路12
2、123から入力される信号I’および信号Q’の値
を2乗して加算回路1743に入力する。加算回路17
43は、2乗回路1741、1742から入力される2
乗結果を加算する。加算回路1744は、加算回路17
43の加算結果とレジスタ1745にラッチされた該時
点よりも前の累加算値とを加算してレジスタ1745、
レジスタ1746、および、減算回路1747に入力す
る。つまり、加算回路1744の出力信号の値は、その
時点までの特定搬送波信号に対応する離散的フーリエ変
換係数の2乗値の累加算値となる。レジスタ1745
は、それぞれ入力される信号の値を時間窓信号生成回路
174の1動作期間の間記憶する。レジスタ1746
は、加算回路1744で計算された2乗値の累加算結果
を、次の1シンボルについての処理終了まで記憶する。
減算回路1747は、加算回路1744の加算結果から
レジスタ1746に記憶された該時点よりも前の2乗値
の累加算値を減算し、減算結果をマイクロプロセッサ1
748に入力する。減算回路1747の出力信号は、該
時点での2乗値の累加算値の変化量を表す。
【0114】マイクロプロセッサ1748は、減算回路
1747から入力される変化値に基づいて所定の処理を
行う。ここで、図中に示す信号OUT1および信号OU
T2は、マイクロプロセッサ1748の出力信号であ
る。カウンタ1749、1753は、信号CLを介して
のマイクロプロセッサ1748の制御によりクロック信
号CKを計数する。デコーダ1750、1754は、そ
れぞれカウンタ1749、1753の計数値をデコード
して時間窓信号DFT2、DFT1を生成し、離散的フ
−リエ変換回路171および離散的フ−リエ変換回路1
21に入力する。マルチプレクサ1751は、2入力1
出力のセレクタとして動作し、信号CLを介してのマイ
クロプロセッサ1748の制御により、デコーダ175
0の2つの出力信号a、bの内の一つを選択して出力す
る。マルチプレクサ1752は、2入力1出力のセレク
タとして動作し、信号OUT2の制御に従ってデコーダ
1754の2つの出力信号c、dの内の一つを選択して
出力する。
【0115】以下、時間窓信号生成回路174の動作を
説明する。パラレル/シリアル変換回路172、173
から入力された、シリアル形式の離散的フ−リエ変換回
路171の特定搬送波信号に対応する変換結果は、2乗
回路1741、1742により2乗値が算出され、さら
に加算回路1744およびレジスタ1745により2乗
和の累加算値が計算される。ただし、レジスタ1745
は、直交周波数多重信号のシンボルの開始時点で初期化
(クリア)される。従って、この2乗値の累加算値はシ
ンボル単位の特定周波数の強度を示す。この2乗和の1
シンボル分の累加算値はレジスタ1746に記憶され、
さらに減算回路1747により、該シンボルにおける2
乗値の累加算値の変化が計算される。
【0116】ところで前述のように、特定搬送波信号の
強度とDFT時間窓信号の位相ずれは図8に示したよう
なグラフとなる。DFT時間窓信号の位相が、図8に示
すΣDの底の部分にある場合には離散的フ−リエ変換回
路171のDFT処理は、2つのシンボルにまたがらず
に行うわれていることを示している。ところが、時間窓
信号の位相が図8に示したΣDの底にある場合には、D
FT時間窓信号の位相は進んでいるのか遅れているのか
分からない。よって、レジスタ1746に記憶された1
つ前のシンボルの2乗値の累加算値と該シンボルの2乗
値の累加算値を比較することにより、DFT時間窓信号
の位相が適正な位相から離れようとしているのか、適正
な位相に近付いているのかを判断する。つまり、減算回
路1747の減算結果が正である場合には、DFT時間
窓信号の位相が適正な位相から離れようとしていると判
断し、減算回路1747の減算結果が負である場合に
は、DFT時間窓信号の位相が適正な位相に近付こうと
していると判断する。従って、適正な位相から離れよう
としている場合には、前のシンボルにおける位相シフト
の方向と逆の方向にDFT時間窓信号の位相を移動さ
せ、逆の場合には前のシンボルにおける位相シフトの方
向にDFT時間窓信号の位相を移動させる。
【0117】しかし、上述のような位相シフトの方向の
変更を単純に繰り返すと、DFT時間窓信号の位相は図
8におけるΣDの底の両端の間を行ったり来たりするハ
ンチング状態になる。この状態で2乗値の累加算値ΣD
の底の部分を確認でき、この底の部分でDFT時間窓信
号の位相を適当に固定することによって、2つのシンボ
ルにまたがることなくDFT時間窓信号の位相の同期を
とることができる。
【0118】しかし、実際の系では雑音やマルチパスな
どの妨害が存在し、図8に示したように累積値ΣDの値
は0になるとは限らず、またこれらの妨害は瞬時瞬時で
異なった影響を与えるものと考えられるので、図8に示
したΣDの底の部分を簡単には特定できない。そこで、
マイクロプロセッサ1748の処理により減算回路17
47から入力される2乗値の累加算値の変化量を評価し
てDFT時間窓信号の位相の制御を行う。すなわちマイ
クロプロセッサ1748は、入力された減算回路174
7の減算出結果に基づいて処理が行われ、マルチプレク
サ1751、1752を制御する信号OUT1、OUT
2が生成されて出力される。
【0119】制御信号OUT1は、カウンタ1749、
デコーダ1750、および、マルチプレクサ1751か
ら構成される離散的フ−リエ変換回路171に対するD
FT時間窓信号DFT2を生成するDFT2生成回路を
制御する。同様に、制御信号OUT2は、カウンタ17
53、デコーダ1754、および、マルチプレクサ17
52から構成される離散的フ−リエ変換回路121に対
するDFT時間窓信号DFT1を生成するDFT1生成
回路を制御する。
【0120】DFT2生成回路において、カウンタ17
49は、1シンボルがMクロック信号CK周期分の長さ
を有する場合に、クロック信号CKを(M+1)周期、
あるいは、(M−1)周期分計数するように設定され
る。従って、DFT時間窓信号DFT2は、1シンボル
ごとに1クロック信号CKの周期の分位相が進み、ある
いは、遅れるように位相シフトする。離散的フ−リエ変
換回路171は、時間窓信号DFT2に基づいてパラレ
ル/シリアル変換回路122、123から入力される信
号を切り取って処理を行うので、時間窓信号は常に特定
搬送波信号に対応する変換係数の強度が最小となる位相
に合わせられる。
【0121】このようにDFT2の時間窓信号の位相
は、累加算値ΣDのシンボル毎の変化分を観測すること
により、常に累加算値ΣDが最小になるようにその同期
位相がドリフトしている。しかしこのDFT2に対する
動作からマイクロプロセッサ1748には図8における
累加算値ΣDの底の部分が分かるので、この間にDFT
2の時間窓信号の位相がいると判断したときには、信号
OUT2を用いてマルチプレクサ113をマルチプレク
サ110の出力を選択するようにそのシンボルについて
のみ制御する。初期段階において、マイクロプロセッサ
1748は、信号OUT2を用いてマルチプレクサ17
51の出力信号をマルチプレクサ1752が選択するよ
うに設定する。次のシンボルからは、マイクロプロセッ
サ1748は、デコーダ1754の出力信号を選択する
ように設定する。
【0122】ここで、DFT1生成回路は、カウンタ1
753の計数値が(M−1)になると、デコーダ175
4が信号cを活性化(アサート)してカウンタ1753
をマルチプレクサ1752を介してカウンタ1753ク
リアするように構成されており、全体でM進カウンタを
構成している。つまり、一度マルチプレクサ1751か
らの信号によりカウンタ1753がクリアされた後は、
常にデコーダ1754からの信号でカウンタ1753は
されるので、DFT1の時間窓信号の位相は固定される
ことになる。この時間窓信号の位相はDFT2の時間窓
信号の位相を常に変化させて、累加算値ΣDの変化をマ
イクロプロセッサ1748で監視し、マイクロプロセッ
サ1748が図11のフロ−チャ−トに示す制御手順に
従って該時点の時間窓信号DFT1の位相が適正な位相
からずれていると判断した時にのみ、制御信号OUT2
を介してマルチプレクサ1751からの出力を選択する
ように制御する。マルチプレクサ1751の出力信号
は、上述のように時間窓信号の位相を適正な位置にシフ
トするようにカウンタ1753をクリアするように生成
されているので、該時点での適正な位相に時間窓信号D
FT1も合わされることになる。
【0123】以上述べたように、マイクロプロセッサ1
748は、時間窓信号の位相の状態を常に離散的フ−リ
エ変換回路171を用いて監視する一方、この監視とは
別に時間窓信号DFT1の位相は固定されており、離散
的フ−リエ変換回路121はこの時間窓信号DFT1を
用いて直交周波数多重信号の復調を行う。従って、時間
窓信号の位相状態の監視のために、離散的フ−リエ変換
回路121への時間窓信号DFT1の位相を通常変化さ
せるずに安定した復調を行うことができ、また復調出力
の振幅および位相の補正も安定して行うことができる。
またDFT時間窓信号の位相状態の監視を離散的フ−リ
エ変換回路171を占用に用いて行っているので、仮に
伝送路の状態に変化が起きてDFT時間窓信号の位相を
取り直さねばならなくなったときでも、迅速に状態の変
化を検出でき、また、対処可能である。
【0124】以下、上述したマイクロプロセッサ174
8におけるDFT時間窓信号の位相状態の監視処理を説
明する。図11は、マイクロプロセッサ1748におけ
るDFT時間窓信号の位相状態の監視処理を示すフロー
チャートである。図11において、ステップ1(S1)
において、マイクロプロセッサ1748は、初期設定と
してフラグFをクリア(0に)し、また信号OUT1お
よび信号OUT2を0にする。ここで、信号OUT1は
マルチプレクサ1751を制御しており、マルチプレク
サ1751は、信号OUT1が0の場合、デコーダ17
50がカウンタ1749の計数値(M−2)でカウンタ
1749をクリアする出力aを、信号OUT2が1の場
合、デコーダ1750がカウンタ1749の計数値Mで
カウンタ1749をクリアする出力bを選択する。また
信号OUT2はカウンタ1753はマルチプレクサ17
52を制御しており、カウンタ1753は、信号OUT
2が0である場合、デコーダ1754の出力信号を、信
号OUT2が1である場合、マルチプレクサ1751の
出力信号を選択する。
【0125】ステップ100(S100)においては、
以下の各処理が行われる。ステップ101(S101)
において、マイクロプロセッサ1748は、マルチプレ
クサ1751の出力信号CLを判断し、信号CLが論理
値1である場合、S102の処理に進み、論理値0であ
る場合、S101の処理に留まる。ステップ102(S
102)において、マイクロプロセッサ1748は、マ
ルチプレクサ1751の出力信号CLを判断し、信号C
Lが論理値0である場合、S103の処理に進み、論理
値1である場合、S101の処理に留まる。
【0126】S101、S102の処理によって、マイ
クロプロセッサ1748は、信号CLの1周期ごとにS
103以下の処理に進み、信号IN1の値を評価する。
信号IN1は、減算回路1747からの2乗値の累加算
値ΣDのシンボル間差分であり、図8に示したDFT時
間窓信号の位相誤差Δφと累加算値ΣDのグラフで累加
算値ΣDを減じる方向に制御されているときは負にな
り、また底の部分にいるときは0となるが、累加算値Σ
Dが増大する方向に制御されているときは正の値にな
る。しかし、実際の系では伝送上の雑音や各種の妨害が
存在し、この影響を考慮しなければならない。従って、
ステップ103(S103)において、マイクロプロセ
ッサ1748は、所定の正の値のしきい値δと信号IN
1とを比較する。信号INがしきい値δよりも大きい場
合S3の処理に進み、小さい場合はS104の処理に進
む。ステップ104(S104)において、Kをカウン
トアップしてK+1とする。時間窓信号の位相が累加算
値ΣDを減じる状態、あるいは、累加算値ΣDの底の部
分にある場合、S104の処理が実行されることにな
る。この場合以外、つまり時間窓信号の位相が累加算値
ΣDを増加する状態にある場合は、S3の処理に進む。
以上述べたS100の処理においては、処理100では
図8に示した累加算値ΣDの底の部分の端を探してい
る。
【0127】ステップ3(S3)において、マイクロプ
ロセッサ1748は信号OUT1を反転させ、カウンタ
Kを0にする。S3における処理の意味は、S100の
処理で図8の累加算値ΣDの底の端を探した後、信号O
UT1を反転して時間窓信号DFT2の位相のシフト方
向を反転してカウンタKをクリアするということであ
る。カウンタKの値は後述するように、累加算値ΣDの
幅をシンボル周期を単位に表すものである。
【0128】ステップ200(S200)において、S
100と同様な処理を行い、図8の累加算値ΣDのもう
一方の端を探す。S100およびS200の処理に図8
の累加算値ΣDの底の部分の大きさがカウントKの値と
して測定できる。すなわち、処理200におけるKの値
が、累加算値ΣDの底の部分の大きさと考えることがで
きる。
【0129】ステップ4(S4)において、信号OUT
1の極性を反転し、S200の処理で測定した累加算値
ΣDに底の大きさをK1レジスタに格納すると共に、カ
ウンタKをクリアする。ステップ300(S300)に
おいて、処理300は時間窓信号DFT1の位相を制御
する処理である。S4の処理によって、時間窓信号DF
T2の位相は、図8の累加算値ΣDの底の一方の端にあ
り、この端から1シンボルごとに1クロック信号CKず
つもう一方の端に向かって時間窓信号の位相をシフトす
る。従って、S200の処理により測定した累加算値Σ
Dの底の大きさ、つまりカウンタKの値の半分の位置に
時間窓信号DFT1位相を合わせる。
【0130】ステップ301(S301)、および、ス
テップ302(S302)において、上述のS101お
よびS102における処理と同様に、マイクロプロセッ
サ1748は、信号CLの1周期ごとにS303以下の
処理に進み、時間窓信号DFT2の信号IN1の値を評
価する。ステップ303(S303)において、マイク
ロプロセッサ1748は、信号IN1の大きさを評価
し、信号IN1の値がしきい値δよりも小さい場合、時
間窓信号の位相が図8の累加算値ΣDの底の部分にある
としてS304の処理に進み、信号IN1の値がしきい
値δよりも大きい場合、S310の処理に進む。ステッ
プ304(S304)において、マイクロプロセッサ1
748は、カウンタKの値をインクリメントする。ステ
ップ305(S103)において、マイクロプロセッサ
1748は、カウンタKの値が、S200の処理におい
て測定した累加算値ΣDの大きさレジスタK1に記憶さ
れた値の半分のであるか否かを判断する。半分の値でな
い場合S306の処理に進み、半分の値である場合S3
07の処理に進む。
【0131】ステップ306(S306)において、マ
イクロプロセッサ1748は、信号OUT2の値を0に
する。ステップ307(S307)において、マイクロ
プロセッサ1748は、フラグFの値を評価する。フラ
グFが0である場合にのみ信号OUT2を1にする(S
308)ことにより、図10におけるマルチプレクサ1
752が、マルチプレクサ1751のからの入力信号を
選択するように選択するように設定し、フラグFを1に
する。フラグFが1の場合、信号OUT2を0とし、時
間窓信号DFT1の位相シフトが停止させる(S30
9)。
【0132】ステップ310(S310)において、伝
送路の状態変化を監視し、もし状態変化を検出したなら
ば初期状態、つまり、S1の処理に戻る。この処理を行
う理由は以下の通りである。S303の処理において
は、信号IN1の大きさを評価する。この際に、図8の
累加算値ΣDの底の部分の一端から、もう一方の端に向
かって時間窓信号DFT2の位相をシフトし、そのもう
一方の端が見つかったかどうかを判断するが、もう一方
の端が見つかった場合、通常であれば当然、S200の
処理において測定した累加算値ΣDの底の大きさに近い
値をとるはずであり、この時のカウンタの値はK1の半
分の値よりも大きいはずである。しかし、仮にこの時点
で伝送路の状態が変わり、時間窓信号の位相状態が不適
当になった場合、カウンタKの値はレジスタK1に記憶
される値の半分よりも小さくなる。従って、カウンタK
の値により伝送路の状態の変化を検出し、変化があった
場合S1の処理に進む。変化がながった場合S311の
処理に進む。ステップ311(S311)において、マ
イクロプロセッサ1748は信号OUT1を反転させ
る。
【0133】ステップ400(S400)において、マ
イクロプロセッサ1748は、S300の処理において
時間窓信号DFT2の位相シフトの方向をを反転したの
を受け、この時間窓信号DFT2の位相シフトの方向で
伝送路の状態変化を監視する。ステップ401(S40
1)、および、ステップ402(S402)において、
上述のS101およびS102における処理と同様に、
マイクロプロセッサ1748は、信号CLの1周期ごと
にS403以下の処理に進み、時間窓信号DFT2の信
号IN1の値を評価する。ステップ403(S403)
において、マイクロプロセッサ1748は、信号IN1
としきい値δの大きさをする。信号IN1の値がしきい
値δより小さい場合、カウンタKの値をデクリメントし
(S404)し、信号OUT1がしきい値δよりも大き
い場合、図8の累加算値ΣDの底の端であると判断して
S405の処理に進む。ステップ405(S405)に
おいて、マイクロプロセッサ1748は、S310の処
理と同様に伝送路の状態変化を監視する。
【0134】すなわち、該時点のカウンタの値Kは通常
であるならばレジスタK1に記憶される値の半分よりも
小さくなっているはずであり、この場合は時間窓信号D
FT2の位相シフトの方向を反転するため信号OUT1
の極性を反転する(S406)。一方、S405の処理
において、カウンタKの値がK1の半分よりも大きかっ
たと場合、伝送路の状態が変化したものと判断できる。
従って、この場合は初期状態、つまり、S1の処理に戻
って再び初めからDFT時間窓信号の位相の同期引き込
み動作を始める。
【0135】マイクロプロセッサ1748の処理は通
常、S100、S200、S300、および、S400
の処理をループする。ただし、伝送路の状態が変化した
場合、この変化をS310、あるいは、S405の処理
により状態変化を検出し、初期状態(S1)に戻す。以
上のマイクロプロセッサ1748の処理により時間窓信
号生成回路174が制御される。
【0136】
【発明の効果】以上述べたように本発明のディジタル復
調装置によれば、DFT時間窓信号の位相の監視を専用
に行う回路を設けて、この回路により直交周波数多重信
号の復調を行う離散的逆フーリエ変換回路の時間窓信号
の生成を行うので、常に時間窓信号の同期状態を監視で
きる。また、常に直交周波数多重信号の復調を行う離散
的逆フーリエ変換回路の時間窓信号の位相を最適に保つ
ことが可能なので、安定したDFT窓同期を得られ、ま
た迅速に伝送路の状態の変化に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】直交周波数多重方式の各搬送信号による情報伝
達を説明する図である。
【図2】本発明の直交周波数多重変調装置の構成を示す
図である。
【図3】第2の実施例における本発明の直交周波数多重
復調装置の構成を示す図である。
【図4】図3に示した復調回路の構成を示す図である。
【図5】図4に示したDFT時間窓同期回路の構成を示
す図である。
【図6】上述したDFT時間窓同期回路の処理を示すフ
ローチャートである。
【図7】受信信号のフレーム構成の一部を示す図であっ
て、(A)はDFT時間窓信号が同一シンボル内に納ま
っている場合を示し、(B)はDFT時間窓信号が2つ
のシンボルにまたがる場合を示す。
【図8】送信側で振幅が0になるように設定した周波数
成分のDFT出力の絶対値和あるいは2乗和をΣDと
し、DFT時間窓の位相誤差をΔφとしてそれらの関係
を示すグラフである。
【図9】第3の実施例における本発明の直交周波数多重
変調装置の構成を示す図である。
【図10】図9に示した時間窓信号生成回路の構成を示
す図である。
【図11】図10に示したマイクロプロセッサにおける
DFT時間窓信号の位相状態の監視処理を示すフローチ
ャートである。
【図12】従来の直交周波数多重復調装置の構成を示す
図である。
【図13】従来の直交周波数多重信号のフレーム構成を
例示する図である。
【図14】図12に示したクロック再生回路の構成を示
す図である。
【符号の説明】
3・・・直交周波数多重変調装置、301,302・・
・シリアル/パラレル変換回路、303・・・IDFT
回路、304,305・・・パラレル/シリアル変換回
路、306,307・・・バッファメモリ、308,3
09・・・D/A変換回路、310,311・・・ロー
パスフィルタ、312,313・・・乗算回路、314
・・・搬送波信号発生回路、315・・・90°移相回
路、316・・・加算回路、317・・・バンドパスフ
ィルタ、318・・・RFコンバータ、319・・・送
信アンテナ、2・・・直交周波数多重復調装置、101
・・・受信アンテナ、102・・・チューナ、109・
・・復調回路、111,112・・・乗算回路、11
3,114・・・90°移相回路、115,116・・
・ローパスフィルター、117,118・・・アナログ
/ディジタル変換回路、119,120・・・シリアル
/パラレル変換回路、121・・・離散的フ−リエ変換
回路、122,123・・・パラレル/シリアル変換回
路、124,125・・・バッファメモリ、126・・
・搬送波信号再生回路、127・・・クロック再生回
路、128・・・時間窓信号生成回路、1271,12
72・・・2乗回路、1273,1274・・・加算回
路、1275,1276・・・レジスタ、1277・・
・減算回路、1278・・・T型フリップフロップ、1
279,1280・・・比較回路、1281・・・AN
D回路、1282・・・基準電圧発生回路、1283,
1284・・・マルチプレクサ、1285・・・デコー
ダ、1286・・・カウンタ、15・・・直交周波数多
重変調装置、171・・・離散的フ−リエ変換回路、1
72,173・・・パラレル/シリアル変換回路、17
4・・・時間窓信号生成回路、1741,1742・・
・2乗回路、1743,1744・・・加算回路、17
45,1746・・・レジスタ、1747・・・減算回
路、1748・・・マイクロプロセッサ、1749,1
753・・・カウンタ、1750,1753・・・デコ
ーダ、1751,1752・・・マルチプレクサ、17
5・・・クロック/搬送波信号生成回路、176・・・
クロック発生回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】直交周波数多重方式の各搬送信号による情報伝
達を説明する図である。
【図2】本発明の直交周波数多重変調装置の構成を示す
図である。
【図3】第2の実施例における本発明の直交周波数多重
復調装置の構成を示す図である。
【図4】図3に示した復調回路の構成を示す図である。
【図5】図4に示したDFT時間窓同期回路の構成を示
す図である。
【図6】上述したDFT時間窓同期回路の処理を示すフ
ローチャートである。
【図7】受信信号のフレーム構成の一部を示す図であっ
て、(A)は受信信号の波形を示し、(B)はDFT時
間窓信号が同一シンボル内に納まっている場合を示し、
(C)はDFT時間窓信号が2つのシンボルにまたがる
場合を示す。
【図8】送信側で振幅が0になるように設定した周波数
成分のDFT出力の絶対値和あるいは2乗和をΣDと
し、DFT時間窓の位相誤差をΔφとしてそれらの関係
を示すグラフである。
【図9】第3の実施例における本発明の直交周波数多重
変調装置の構成を示す図である。
【図10】図9に示した時間窓信号生成回路の構成を示
す図である。
【図11】図10に示したマイクロプロセッサにおける
DFT時間窓信号の位相状態の監視処理を示すフローチ
ャートである。
【図12】従来の直交周波数多重復調装置の構成を示す
図である。
【図13】従来の直交周波数多重信号のフレーム構成を
例示する図である。
【図14】図12に示したクロック再生回路の構成を示
す図である。
【符号の説明】 3・・・直交周波数多重変調装置、301,302・・
・シリアル/パラレル変換回路、303・・・IDFT
回路、304,305・・・パラレル/シリアル変換回
路、306,307・・・バッファメモリ、308,3
09・・・D/A変換回路、310,311・・・ロー
パスフィルタ、312,313・・・乗算回路、314
・・・搬送波信号発生回路、315・・・90°移相回
路、316・・・加算回路、317・・・バンドパスフ
ィルタ、318・・・RFコンバータ、319・・・送
信アンテナ、2・・・直交周波数多重復調装置、101
・・・受信アンテナ、102・・・チューナ、109・
・・復調回路、111,112・・・乗算回路、11
3,114・・・90°移相回路、115,116・・
・ローパスフィルター、117,118・・・アナログ
/ディジタル変換回路、119,120・・・シリアル
/パラレル変換回路、121・・・離散的フ−リエ変換
回路、122,123・・・パラレル/シリアル変換回
路、124,125・・・バッファメモリ、126・・
・搬送波信号再生回路、127・・・クロック再生回
路、128・・・時間窓信号生成回路、1271,12
72・・・2乗回路、1273,1274・・・加算回
路、1275,1276・・・レジスタ、1277・・
・減算回路、1278・・・T型フリップフロップ、1
279,1280・・・比較回路、1281・・・AN
D回路、1282・・・基準電圧発生回路、1283,
1284・・・マルチプレクサ、1285・・・デコー
ダ、1286・・・カウンタ、15・・・直交周波数多
重変調装置、171・・・離散的フ−リエ変換回路、1
72,173・・・パラレル/シリアル変換回路、17
4・・・時間窓信号生成回路、1741,1742・・
・2乗回路、1743,1744・・・加算回路、17
45,1746・・・レジスタ、1747・・・減算回
路、1748・・・マイクロプロセッサ、1749,1
753・・・カウンタ、1750,1753・・・デコ
ーダ、1751,1752・・・マルチプレクサ、17
5・・・クロック/搬送波信号生成回路、176・・・
クロック発生回路 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0093
【補正方法】変更
【補正内容】
【0093】以下、直交周波数多重復調装置2の動作を
説明する。受信信号は受信アンテナ101で捕捉され、
チュ−ナ102に入力される。チュ−ナ102では受信
信号を周波数変換して中間周波数帯の信号として復調回
路109の乗算回路111、112に入力する。乗算回
路111、112には、それぞれ局部発振器113の出
力信号、および、局部発振器113の出力信号が90゜
移相回路114により90°移相された信号が入力され
ており、これらの信号とチュ−ナ102の出力信号とを
乗算し、チュ−ナ102から出力される中間周波数帯の
信号を基底帯域信号に変換する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0098
【補正方法】変更
【補正内容】
【0098】この瞬時エネルギ−の内、所定の周波数成
分についてのエネルギ−をシンボルごとに計算する。つ
まり、レジスタ1275は、デコーダ1285からの制
御信号CNTRLによりDFT時間窓信号がアサートさ
れる直前にクリアされ、DFT回路121の係数の内、
送信側で所定の周波数成分に対応する係数成分のみを加
算回路1274で累加算する。これらの制御はデコーダ
1285からの制御信号CNTRLにより行われる。一
つのシンボルについて計算された累加算値(累積和)
は、レジスタ1276に格納される。減算回路1277
は、該時点ですでにレジスタ1276に格納されている
前のシンボルについての累加算値と新たな累加算値との
差を計算する。減算回路1277の減算結果が正である
場合、本来0であるべき最新のシンボルの所定の周波数
成分の振幅が0でなく、しかも一つ前のシンボルの所定
の周波数成分の振幅よりも大きくなっていることを意味
する。従って、この事象はDFT時間窓信号の位相をシ
フトした方向が逆であったとことを意味するので、減算
回路1277はDFT時間窓信号の位相を反対方向にシ
フトするようにT型フリップフロップ1278を制御し
て状態を逆転させる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0105
【補正方法】変更
【補正内容】
【0105】上述の同期確立の原理を図7および図8を
参照して説明する。図7は、受信信号のフレーム構成の
一部を示す図であって、(A)は受信信号の波形を示
し、(B)はDFT時間窓信号が同一シンボル内に納ま
っている場合を示し、(C)はDFT時間窓信号が2つ
のシンボルにまたがる場合を示す。図8は、送信側で振
幅が0になるように設定した周波数成分のDFT出力の
絶対値和あるいは2乗和をΣDとし、DFT時間窓の位
相誤差をΔφとしてそれらの関係を示すグラフである。
図7に示すような直交周波数多重信号を考える。ここ
で、送信側での離散的逆フ−リエ変換の時間窓をTa
ガ−ドインタバルをTg 、シンボル時間をTs とする。
受信側でのDFT時間窓がひとつのシンボル内にある場
合は、所定の周波数成分のDFT係数は0となるが、D
FT時間窓がふたつのシンボルにまたがるときはこの送
信側で設定した周波数成分は0にはならない。すなわち
図8に示すように、移相誤差Δφが0でなくとも、その
前後のある程度の範囲にΔφの値が入っていればDFT
出力の絶対値和または2乗和ΣDが0になる。これは、
ガ−ドインタバルの効果のためである。図8において
は、DFT出力の絶対値和または2乗和ΣDはある範囲
で0となるが、実際の伝送系においては、伝送途中で雑
音やマルチパス等の各種の妨害が付加される。従って、
必ずしもΣDは0になるとは限らない。しかしながらD
FT時間窓信号の位相の同期が取れていれば、DFT出
力の絶対値和または2乗和ΣDは最小になるはずであ
る。よって、このDFT出力の絶対値和または2乗和Σ
Dを最小にするようにDFT時間窓信号の位相を制御す
ることによって、DFT時間窓信号の位相の同期を確立
することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0106
【補正方法】変更
【補正内容】
【0106】以下、本発明の第3の実施例を説明する。
第2の実施例に示した復調回路109においては、上述
した時間窓信号生成回路128の同期確立動作により、
DFT時間窓信号の位相は図8に示したΣDの底の部分
を行ったり来たりする状態になる。時間窓信号生成回路
128は、図8に示したΣDの底を探索するように動く
が、底は一意に決まらず、連続したを有するのでDF
T時間窓信号の位相はこのようなふるまいをすることに
なる。従って、DFT時間窓の位相は常に止まっている
わけではなく、図8のΣDの底の部分を行ったり来たり
する状態であるので、DFTの変換係数として得られる
復調出力信号Io 、信号Qo も位相が安定しないことに
なる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0118
【補正方法】変更
【補正内容】
【0118】しかし、実際の系では雑音やマルチパスな
どの妨害が存在し、図8に示したように累積値ΣDの値
は0になるとは限らず、またこれらの妨害は瞬時瞬時で
異なった影響を与えるものと考えられるので、図8に示
したΣDの底の部分を簡単には特定できない。そこで、
マイクロプロセッサ1748の処理により減算回路17
47から入力される2乗値の累加算値の変化量を評価し
てDFT時間窓信号の位相の制御を行う。すなわちマイ
クロプロセッサ1748は、入力された減算回路174
7の減算出結果に基づいて処理を行い、マルチプレクサ
1751、1752を制御する信号OUT1、OUT2
を生成して出力する
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0133
【補正方法】変更
【補正内容】
【0133】ステップ400(S400)において、マ
イクロプロセッサ1748は、S300の処理において
時間窓信号DFT2の位相シフトの方向を反転したこと
を受け、この時間窓信号DFT2の位相シフトの方向で
伝送路の状態変化を監視する。ステップ401(S40
1)、および、ステップ402(S402)において、
上述のS101およびS102における処理と同様に、
マイクロプロセッサ1748は、信号CLの1周期ごと
にS403以下の処理に進み、時間窓信号DFT2の信
号IN1の値を評価する。ステップ403(S403)
において、マイクロプロセッサ1748は、信号IN1
としきい値δの大きさをする。信号IN1の値がしきい
値δより小さい場合、カウンタKの値をデクリメントし
(S404)し、信号OUT1がしきい値δよりも大き
い場合、図8の累加算値ΣDの底の端であると判断して
S405の処理に進む。ステップ405(S405)に
おいて、マイクロプロセッサ1748は、S310の処
理と同様に伝送路の状態変化を監視する。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の周波数成分の振幅を0として送出さ
    れる直交周波数多重信号を受信して復調する装置であっ
    て、復調手段、および、時間窓信号生成手段とを有し、 前記復調手段は、前記時間窓信号生成手段からの時間窓
    信号により規定される該直交周波数多重信号の所定の部
    分を復調し、 前記時間窓生成手段は、該直交周波数多重信号の所定の
    部分を時間領域から周波数領域に変換し、該周波数領域
    への変換の結果得られる係数の内、前記所定の周波数成
    分に対応する係数に基づいて該時間窓信号の位相を制御
    するディジタル復調装置。
  2. 【請求項2】前記時間窓信号生成手段は、フーリエ変換
    を行うことを特徴とする請求項1に記載のディジタル復
    調装置。
  3. 【請求項3】該時間窓信号生成手段は、該所定の周波数
    成分に対応する係数に基づいて該所定の周波数成分の強
    度を算出し、該強度が最小に、または、所定の範囲内に
    なるように該時間窓信号の位相の変更し、当該時間窓信
    号生成手段が変換を行う直交周波数多重信号の所定の部
    分を規定することを特徴とする請求項1または2に記載
    のディジタル復調装置。
  4. 【請求項4】前記時間窓信号生成手段は、該所定の周波
    数成分の強度を、該所定の周波数成分に対応する係数の
    絶対値の累加算値、または、2乗値の累加算値に基づい
    て算出することを特徴とする請求項3に記載のディジタ
    ル復調装置。
  5. 【請求項5】前記時間窓信号生成手段は、該所定の周波
    数成分の強度を算出する演算制御手段を有することを特
    徴とする請求項3または4に記載のディジタル復調装
    置。
  6. 【請求項6】所定の周波数成分の振幅が0である直交周
    波数多重信号を、 請求項1〜5のいずれかに記載のディジタル復調装置に
    より復調するディジタル通信システム。
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