JP2000244440A - 周波数オフセット補正装置 - Google Patents

周波数オフセット補正装置

Info

Publication number
JP2000244440A
JP2000244440A JP11046772A JP4677299A JP2000244440A JP 2000244440 A JP2000244440 A JP 2000244440A JP 11046772 A JP11046772 A JP 11046772A JP 4677299 A JP4677299 A JP 4677299A JP 2000244440 A JP2000244440 A JP 2000244440A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
frequency offset
signal
quality
fft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11046772A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3576420B2 (ja
Inventor
Mitsuru Uesugi
充 上杉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP04677299A priority Critical patent/JP3576420B2/ja
Priority to CN00102299A priority patent/CN1264968A/zh
Priority to EP00103791A priority patent/EP1032173A2/en
Priority to KR1020000008670A priority patent/KR20000062598A/ko
Publication of JP2000244440A publication Critical patent/JP2000244440A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3576420B2 publication Critical patent/JP3576420B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2647Arrangements specific to the receiver only
    • H04L27/2655Synchronisation arrangements
    • H04L27/2657Carrier synchronisation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2647Arrangements specific to the receiver only
    • H04L27/2649Demodulators
    • H04L27/265Fourier transform demodulators, e.g. fast Fourier transform [FFT] or discrete Fourier transform [DFT] demodulators
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2647Arrangements specific to the receiver only
    • H04L27/2655Synchronisation arrangements
    • H04L27/2668Details of algorithms
    • H04L27/2673Details of algorithms characterised by synchronisation parameters
    • H04L27/2676Blind, i.e. without using known symbols
    • H04L27/2679Decision-aided

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Discrete Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送効率および復調速度を向上させる周
波数オフセット補正装置を提供すること。 【解決手段】 周波数回転器(A)109〜周波数回転
器(C)111は、ベースバンド信号をそれぞれ互いに
異なる変更量で変更する。FFT演算器(A)112〜
FFT演算器(C)114は、それぞれ周波数回転器
(A)109〜周波数回転器(C)111により周波数
が変更されたベースバンド信号に対してFFT処理を施
す。品質検出器116は、FFT演算器(A)112〜
FFT演算器(C)114によるFFT演算結果の品質
を検出する。判定器117は、品質検出器116の検出
結果に基づいて、各FFT演算器のFFT演算結果のう
ち、品質の良好なものを判定する。判定器117は、品
質検出器116の判定結果に基づいて、品質が良好と判
定されたFFT演算結果に対応する変更量を用いて、周
波数オフセットを算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、OFDM(Orthog
onal Frequency Division Multiplex)方式等の通信装
置に設けられる周波数オフセット補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、OFDM方式のデータ受信装置と
しては、以下に述べるようなものがある。以下、従来の
OFDM方式の受信装置について、図9を参照して説明
する。
【0003】図9において、IF(中間周波数)信号
は、乗算器902および乗算器901に送られ、VCX
O(水晶電圧制御発振器)903から送られる正弦波お
よびこの正弦波が90度位相器904により移相された
ものがそれぞれ乗ぜられる。これにより、乗算器901
および乗算器902からは、ベースバンド信号のI(直
交)成分およびQ(同相)成分がそれぞれ抽出される。
【0004】抽出されたベースバンド信号のI成分およ
びQ成分は、それぞれA/D変換器905およびA/D
変換器906によりサンプリングされる。サンプリング
されたベースバンド信号のI成分およびQ成分は、ガー
ド期間除去器907とクロック再生回路908とに送ら
れる。
【0005】クロック再生回路908では、サンプリン
グされたベースバンド信号のI成分およびQ成分を用い
てサンプリングクロックが再生され、再生されたサンプ
リングクロックは、A/D変換器905およびA/D変
換器906に送られる。
【0006】一方、ガード期間除去器907では、サン
プリングされたベースバンド信号は、ガード期間が除去
されて、FFT(Fast Fourier Transform)演算器90
9に送られる。FFT演算器909では、ガード期間が
除去されたベースバンド信号は、並列信号系列に変換さ
れた後、FFT演算が施されて周波数軸上の信号に変換
され、さらに、直列信号系列に変換される。
【0007】FFT演算後の信号は、遅延検波器910
と選択器911とに送られる。遅延検波器910では、
FFT演算された信号は検波処理がなされて、復調信号
が得られる。選択器911では、FFT演算後の信号か
ら、あらかじめ決められたサブキャリアおよびこれに付
随するサブキャリアが選択されて、それぞれパワー計算
器912およびパワー計算器913に送られる。
【0008】パワー計算器912およびパワー計算器9
13では、選択されたサブキャリアおよびこれに付随す
るサブキャリアのそれぞれのパワーが計算され、計算さ
れたパワーはフェージング除去器914に送られる。フ
ェージング除去器914では、計算されたそれぞれのパ
ワーは、周波数フェージングの影響が除去されて、比較
器915に送られる。
【0009】比較器915では、周波数フェージングの
影響が除去された各パワーが比較される。これにより、
送信側装置におけるローカル周波数と受信側装置におけ
るローカル周波数との周波数ずれが推定される。推定さ
れた周波数ずれ(以下「周波数オフセット値」とい
う。)は、D/A変換器916によりアナログ信号(電
圧)に変換されて、前述したVCXO903に送られ
る。VCXO903の発振周波数は、D/A変換器91
6からのアナログ信号により制御される。このように、
周波数のずれに対する補正(周波数オフセット補正)が
なされる。
【0010】以上のように、従来のOFDM方式の受信
装置でも、周波数のずれを検出して補正することができ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の周波数オフセット補正を行うOFDM方式の受信装
置においては、以下のような問題がある。
【0012】まず、上述した周波数のずれを補正できる
ようにするために、多くのオーバーヘッドが必要とな
る。すなわち、伝送データ全体に占める有効データ以外
の付加情報の割合が大きくなる。このため、パケット伝
送等のデータ伝送時においては、伝送効率が大きく低下
することになる。
【0013】さらに、受信信号のS/N比等の特性が劣
化した場合には、シンボル毎に推定した周波数オフセッ
ト値には、ばらつきが生ずる。このため、周波数のずれ
に対する補正(周波数の引き込み)を正確に行うために
は、ある一定区間において推定された周波数オフセット
値を平均化した値を用いる必要がある。この結果、周波
数の引き込みを行うために時間がかかり、しかも、引き
込みが完了するまでは受信信号を復調することができな
い。すなわち、受信信号の復調速度は、この受信信号の
特性の良好に応じて常に変化することになる。
【0014】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、伝送効率および復調速度を向上させる周波数オ
フセット補正装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の骨子は、
受信信号から得られるベースバンド信号の周波数を複数
通りに変更して変更周波数を設定し、それぞれの変更周
波数の信号の復調後の品質を測定し、その品質測定結果
から周波数オフセットに利用する変更周波数を選択し、
その変更周波数を用いて周波数オフセットを検出するよ
うにしたことである。
【0016】また、本発明の第2の骨子は、受信信号か
ら得られるベースバンド信号の周波数を複数通りに変更
して変更周波数を設定し、それぞれの変更周波数の信号
の復調後の信号に対して周波数シフトを行い、周波数シ
フトした各信号を多重して補間することにより補間曲線
を取り出し、この補間曲線を用いて周波数オフセットを
検出するようにしたことである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の第1の態様は、受信信号
から得られたベースバンド信号の周波数を互いに異なる
変更量で変更して複数の変更周波数を設定する変更周波
数設定手段と、前記変更周波数毎に変更したベースバン
ド信号により得られた復調信号の品質を測定する品質測
定手段と、前記品質の測定結果に基づいて周波数オフセ
ットの算出に利用する変更周波数を選択する選択手段
と、選択された変更周波数を用いて周波数オフセットを
算出する算出手段と、を具備する構成を採る。
【0018】この構成によれば、ベースバンド信号をそ
れぞれ互いに異なる周波数変更量で変更して複数の変更
周波数を設定し、各変更周波数に変更したベースバンド
信号の復調後の信号の品質を測定し、さらに、測定した
品質に基づいて周波数オフセットの算出に最適な変更周
波数を選択するので、選択した変更周波数に対応する周
波数変更量を用いることにより、最適な周波数オフセッ
トを検出することができる。これにより、周波数オフセ
ットを検出するための特別なオーバーヘッドが不要とな
るので、伝送効率を向上させることができる。さらに、
ベースバンド信号に与える周波数回転量を適宜設定する
ことにより、周波数オフセットを効率的に検出すること
ができるので、復調速度を向上させることができる。
【0019】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記変更周波数設定手段は、算出された周波数オフ
セットの精度に応じて前記変更量を決定する構成を採
る。
【0020】この構成によれば、ベースバンド信号の周
波数に与える変更量を、周波数オフセットの精度に応じ
て、すなわち、初期時における周波数オフセットの程
度、周波数オフセットの改善程度、周波数引き込み回数
および受信信号の品質等の様々な条件に応じて、設定す
ることができるので、周波数オフセットの改善速度を向
上させることができると同時に、周波数オフセットを一
定範囲内に安定させることができる。
【0021】本発明の第3の態様は、第1の態様又は第
2の態様において、前記選択手段は、品質の良好な復調
信号に対応する変更周波数を選択する構成を採る。
【0022】この構成によれば、周波数を変更された信
号において、復調後の信号の品質が良好なほど、その信
号の周波数オフセットが小さいので、復調後の各信号の
うち、品質の良好な信号に対応する変更周波数を選択す
ることにより、正確な周波数オフセットを検出すること
ができる。
【0023】本発明の第4の態様は、第1の態様から第
3の態様のいずれかにおいて、前記算出手段は、前記算
出時において、選択された変更周波数に対応する変更量
に補間処理を施す構成を採る。
【0024】この構成によれば、復調後の品質が良好で
ある各信号に対応する変更周波数を用いて周波数オフセ
ットを算出した後、算出した各周波数オフセットに補間
処理を施すことにより、周波数オフセットを検出するの
で、より正確にかつ素早く周波数オフセットを検出する
ことができる。
【0025】本発明の第5の態様は、受信信号から得ら
れたベースバンド信号の周波数を互いに異なる変更量で
変更する周波数変更手段と、前記変更量毎に変更したベ
ースバンド信号により得られた復調信号を前記変更量に
基づいて周波数シフトを行う周波数シフト手段と、周波
数シフトされた復調信号を多重して補間処理を行うこと
により補間曲線を得る補間手段と、前記補間曲線を用い
て周波数オフセットを算出する算出手段と、を具備する
構成を採る。
【0026】この構成によれば、ベースバンド信号の周
波数をそれぞれ互いに異なる周波数変更量で変更して複
数の変更周波数を設定し、各変更周波数に変更したベー
スバンド信号の復調後の信号を上記変更量に基づいて周
波数シフトさせ、周波数シフトさせた復調信号から略連
続的な値を有する補間曲線を取り出すことができるの
で、容易にかつ高速に周波数オフセットを算出すること
ができる。これにより、周波数オフセットを検出するた
めの特別なオーバーヘッドが不要となるので、伝送効率
を向上させることができる。
【0027】本発明の第6の態様は、第5の態様におい
て、前記算出手段は、各サブキャリアの送信時のパワー
とベースバンド信号のパワーを用いて周波数オフセット
を算出する構成を採る。
【0028】この構成によれば、送信側装置における各
サブキャリアを送信するときのパワーと、受信信号のベ
ースバンド信号における各サブキャリアのパワーと、を
用いることにより、取り出された補間曲線から周波数オ
フセットを容易に算出することができるので、確実に周
波数オフセットの補正を行うことができる。
【0029】本発明の第7の態様は、第5の態様又は第
6の態様において、前記周波数変更手段は、検出された
周波数オフセットの精度に応じて前記変更量を決定する
構成を採る。
【0030】この構成によれば、ベースバンド信号の周
波数に与える変更量を、周波数オフセットの精度に応じ
て、すなわち、初期時における周波数オフセットの程
度、周波数オフセットの改善程度、周波数引き込み回数
および受信信号の品質等の様々な条件に応じて、設定す
ることができるので、周波数オフセットの改善速度を向
上させることができると同時に、周波数オフセットを一
定範囲内に安定させることができる。
【0031】本発明の第8の態様の通信装置は、第1の
態様から第7の態様のいずれかの周波数オフセット補正
装置を具備する構成を採る。
【0032】この構成によれば、伝送効率および復調速
度を向上させる周波数オフセット補正装置を備えるの
で、良好かつ効果的な通信を行う通信装置を提供するこ
とができる。
【0033】本発明の第9の態様の無線通信端末装置
は、第8の態様の通信装置を具備する構成を採る。
【0034】この構成によれば、伝送効率および復調速
度を向上させる周波数オフセット補正装置を備えた通信
装置を具備するので、良好かつ効果的な通信を行う無線
通信端末装置を提供することができる。
【0035】本発明の第10の態様の基地局装置は、第
8の態様の通信装置を具備する構成を採る。
【0036】この構成によれば、伝送効率および復調速
度を向上させる周波数オフセット補正装置を備えた通信
装置を具備するので、良好かつ効果的な通信を行う基地
局装置を提供することができる。
【0037】本発明の第11の態様は、受信信号から得
られたベースバンド信号の周波数を互いに異なる変更量
で変更して複数の変更周波数を設定する工程と、前記変
更周波数毎に変更したベースバンド信号により得られた
復調信号の品質を測定する工程と、前記品質の測定結果
に基づいて周波数オフセットの算出に利用する変更周波
数を選択する工程と、選択された変更周波数を用いて周
波数オフセットを算出する工程と、を具備する方法を採
る。
【0038】この方法によれば、ベースバンド信号をそ
れぞれ互いに異なる周波数変更量で変更して複数の変更
周波数を設定し、各変更周波数に変更したベースバンド
信号の復調後の信号の品質を測定し、さらに、測定した
品質に基づいて周波数オフセットの算出に最適な変更周
波数を選択するので、選択した変更周波数に対応する周
波数変更量を用いることにより、最適な周波数オフセッ
トを検出することができる。これにより、周波数オフセ
ットを検出するための特別なオーバーヘッドが不要とな
るので、伝送効率を向上させることができる。さらに、
ベースバンド信号に与える周波数回転量を適宜設定する
ことにより、周波数オフセットを効率的に検出すること
ができるので、復調速度を向上させることができる。
【0039】本発明の第12の態様は、受信信号から得
られたベースバンド信号の周波数を互いに異なる変更量
で変更する工程と、前記変更量毎に変更したベースバン
ド信号により得られた復調信号を前記変更量に基づいて
周波数シフトを行う工程と、周波数シフトされた復調信
号を多重して補間処理を行うことにより補間曲線を得る
工程と、前記補間曲線を用いて周波数オフセットを算出
する工程と、を具備する方法を採る。
【0040】この方法によれば、ベースバンド信号の周
波数をそれぞれ互いに異なる周波数変更量で変更して複
数の変更周波数を設定し、各変更周波数に変更したベー
スバンド信号の復調後の信号を上記変更量に基づいて周
波数シフトさせ、周波数シフトさせた復調信号から略連
続的な値を有する補間曲線を取り出すことができるの
で、容易にかつ高速に周波数オフセットを算出すること
ができる。これにより、周波数オフセットを検出するた
めの特別なオーバーヘッドが不要となるので、伝送効率
を向上させることができる。
【0041】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。
【0042】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係る周波数オフセット補正装置を備えた受信装
置の構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態
においては、用いられる伝送方式として、OFDM方式
を例にとり説明する。図1において、水晶電圧制御発振
器(以下「VCXO」という。)101は、後述するD
/A変換器118の制御により決定されるローカル周波
数に基づいて、正弦波を発生させ、発生させた正弦波を
90度移相器104と乗算器103とに送る。90度移
相器104は、VCXOからの正弦波を90度だけ移相
させて乗算器102に送る。
【0043】乗算器102および乗算器103は、中間
周波数信号(以下「IF信号」という。)を入力する。
なお、このIF信号は、アンテナ(図示しない)を介し
て受信した信号に対して、ダウンコンバート等の所定の
処理が施された信号である。
【0044】乗算器102は、IF信号と90度移相さ
れた正弦波とを乗算することにより、ベースバンド信号
(Q成分)を抽出し、抽出したベースバンド信号をA/
D変換器105に送る。乗算器103は、IF信号とV
CXOからの正弦波とを乗算することにより、ベースバ
ンド信号(I成分)を抽出し、抽出したベースバンド信
号をA/D変換器106に送る。
【0045】A/D変換器105およびA/D変換器1
06は、クロック再生回路107により再生されたタイ
ミングに従って、それぞれ乗算器102および乗算器1
03からのベースバンド信号をサンプリングして、サン
プリングしたベースバンド信号をガード期間除去器10
8に送る。
【0046】ガード期間除去器108は、サンプリング
したベースバンド信号(I成分およびQ成分)からガー
ド期間を除去した信号を、複数の周波数回転器に送る。
なお、本実施の形態においては、一例として、周波数回
転器(A)109〜周波数回転器(C)111の3つを
用いる場合について説明する。
【0047】周波数回転器(A)109〜周波数回転器
(C)111は、ガード期間が除去されたベースバンド
信号に対してそれぞれ互いに異なる周波数回転を与え、
周波数回転を与えたベースバンド信号をそれぞれFFT
演算器(A)112〜FFT演算器(C)114に送
る。なお、周波数回転器(A)109〜周波数回転器
(C)111の詳細については後述する。
【0048】FFT演算器(A)112〜FFT演算器
(C)114は、それぞれ異なる周波数回転が与えられ
たベースバンド信号に対してFFT演算を施し、FFT
演算結果を品質検出器116に送る。また、FFT演算
器(A)は、FFT演算結果を遅延検波器115に送
る。遅延検波器115は、FFT演算器(A)から送ら
れたFFT演算結果に対して遅延検波処理を行うことに
より、復調信号を出力する。
【0049】品質検出器116は、FFT演算器(A)
112〜FFT演算器(C)114から送られたFFT
演算結果の品質を検出する。なお、品質検出器116の
詳細については後述する。また、品質検出器116は、
検出結果を判定器117に送る。
【0050】判定器117は、FFT演算器(A)11
2〜FFT演算器(C)114の各演算結果の品質に基
づいて、周波数オフセット値をD/A変換器118に送
る。
【0051】D/A変換器118は、判定器117から
の周波数オフセット値をアナログ信号に変換してVCX
O101に送る。
【0052】ここで、周波数オフセット補正について説
明する。一般に、送信側装置のローカル周波数と受信側
装置のローカル周波数との間の誤差が小さいほど、受信
側装置において得られる復調信号の精度は良くなる。と
ころが、受信側装置が受信する送信側装置の送信信号
は、伝送路を介することにより、フェージング等の様々
な影響を受けることになる。したがって、受信側装置
は、直交検波時におけるローカル周波数を補正する必要
がある。
【0053】また、ローカル周波数を発生させる水晶電
圧制御発振器の精度は、用いる発振器によっては、精度
にばらつきが生ずる。このため、受信側装置は、送信側
装置のローカル周波数を報知されているが、正確な復調
信号を取得するためには、上述したフェージング等の影
響だけでなく、送信側装置および受信側装置の発振器の
精度の誤差をも考慮する必要がある。
【0054】そこで、本実施の形態に係る周波数オフセ
ット補正装置においては、以上のような要因による周波
数ずれ(以下「周波数オフセット」という。)を補正す
る。
【0055】次いで、上記構成の周波数オフセット補正
装置を備えた受信装置の動作について説明する。まず、
IF信号は、乗算器103および乗算器102に送ら
れ、VCXO101から送られる正弦波およびこの正弦
波が90度移相器104により移相されたものがそれぞ
れ乗ぜられる。これにより、乗算器102および乗算器
103からは、ベースバンド信号のI成分およびQ成分
がそれぞれ抽出される。すなわち、IF信号は、乗算器
102および乗算器103により、直交検波処理が施さ
れる。
【0056】抽出されたベースバンド信号のI成分およ
びQ成分は、それぞれA/D変換器105およびA/D
変換器106によりサンプリングされる。サンプリング
されたベースバンド信号のI成分およびQ成分は、クロ
ック再生器107とガード期間除去器108とに送られ
る。
【0057】クロック再生回路107では、サンプリン
グされたベースバンド信号のI成分およびQ成分を用い
てサンプリングクロックが生成される。生成されたサン
プリングクロックは、上述したA/D変換器105およ
びA/D変換器106のサンプリング時におけるタイミ
ングとして用いられる。
【0058】ガード期間除去器108では、サンプリン
グされたベースバンド信号は、ガード期間が除去され
て、周波数回転器(A)109〜周波数回転器(C)1
11に分配される。
【0059】周波数回転器(A)109〜周波数回転器
(C)111では、ガード期間が除去されたベースバン
ド信号は、それぞれ互いに異なる周波数回転が与えられ
る。すなわち、ガード期間が除去されたベースバンド信
号の中心周波数は、周波数回転器(A)109〜周波数
回転器(C)において、それぞれ互いに異なる周波数だ
け変更される。なお、周波数回転器(A)109〜周波
数回転器(B)111のそれぞれにおいて、ベースバン
ド信号に与えられる周波数回転量は、例えば、伝送路の
状態や復調信号の改善具合等の様々な条件に応じて決め
られる。
【0060】周波数回転器(A)109〜周波数回転器
(C)111のそれぞれにより周波数回転が与えられた
ベースバンド信号は、それぞれFFT演算器(A)11
2〜FFT演算器(C)114に送られる。
【0061】FFT演算器(A)112〜FFT演算器
(C)114では、周波数回転が与えられたベースバン
ド信号は、直列並列変換処理が施されることにより、並
列信号に変換される。この後、並列信号に変換された信
号は、FFT演算が施されることにより、時間軸上の信
号から周波数軸上の信号に直される。さらに、FFT演
算後の信号は、並列直列変換処理が施されることによ
り、直列信号に変換される。
【0062】FFT演算器(A)112によりFFT演
算が施された信号は、遅延検波器115に送られる。遅
延検波器115では、FFT演算器(A)112からの
FFT演算後の信号は、遅延検波処理が施されることに
より、復調信号が得られる。また、FFT演算器(A)
112〜FFT演算器(C)114によりFFT演算が
施された信号は、品質検出器116に送られる。
【0063】ところで、VCXO101において、周波
数オフセットが補正された最適なローカル周波数(以下
「最適ローカル周波数」という。)を用いて正弦波を発
生させれば、FFT演算により得られる信号の品質は、
最も良好なものとなる。すなわち、周波数オフセットを
検出するための指標として、FFT演算器(A)112
〜FFT演算器(C)114の各演算結果を用いること
ができる。
【0064】そこで、本実施の形態においては、周波数
オフセットを検出するために、まず、品質検出器116
において、FFT演算器(A)112〜FFT演算器
(C)114のそれぞれから送られるFFT演算結果の
品質を単位シンボル(1シンボル)ごとに検出させる。
【0065】このとき、品質を推定する要素としては、
BER(Bit Error Rate)、S/N比および分散等の推
定要素を用いることができる。なお、推定基準として
は、上記推定要素に限らず、品質を推定できるものであ
れば何でもよい。品質検出器116による品質検出結果
は、判定器117に送られる。
【0066】さらに、判定器117において、品質検出
器116からの品質検出結果に基づいて、周波数オフセ
ット値が抽出される。周波数オフセット値は、以下のと
おり抽出される。すなわち、FFT演算器(A)112
〜FFT演算器(C)114のそれぞれによるFFT演
算結果のうち、最も品質が良いであろうと推定されるも
のが判定される。
【0067】この後、品質が最も良好と判定されたFF
T演算結果に着目し、このFFT演算結果を出力したF
FT演算器に入力されたベースバンド信号において、周
波数回転器により与えられた周波数回転量が抽出され
る。抽出された周波数回転量は、周波数オフセット値と
される。このように、特別なオーバーヘッドによらず
に、周波数オフセット値が検出される。
【0068】なお、周波数オフセット値の算出方法とし
ては、上記以外の方法を用いてもよい。例えば、FFT
演算器(A)112〜FFT演算器(C)114の各F
FT演算結果のうち、最も品質が良いものとその次に良
いものを判定し、両者を出力した各FFT演算器に入力
されたベースバンド信号において、与えられた周波数回
転量をそれぞれ抽出する。さらに、抽出された各周波数
回転量の補間をとった値を周波数オフセット値としても
よい。
【0069】このとき、判定された2つの演算結果の品
質に著しい差が生じた場合には、両者から抽出される周
波数回転量に対して単純に補間をとるのではなく、すな
わち、単に上記各周波数回転量の中間値をとるのではな
く、FFT演算結果の品質の程度を考慮した補間をとる
ようにしてもよい。
【0070】以上のようにして抽出された周波数オフセ
ット値は、D/A変換器118に送られる。D/A変換
器118では、抽出された周波数オフセット値は、アナ
ログ信号(電圧)に変換される。さらに、アナログ信号
に変換された周波数オフセット値は、VCXO101に
送られる。
【0071】VCXO101の発振周波数は、D/A変
換器118からのアナログ信号に制御される。以後、上
述したものと同様な動作が行われる。
【0072】ここで、上述した周波数オフセット補正装
置を備えた受信装置の具体例について説明する。例え
ば、ある時点において、周波数オフセットが0.9X
[Hz]であったとする。この周波数オフセットを補正す
るために、周波数回転器(A)109には0[Hz]、周
波数回転器(B)110には+X[Hz]、周波数回転器
(C)111には−X[Hz]の周波数回転量が与えられ
たとする。
【0073】この場合には、周波数回転器(A)109
〜周波数回転器(C)111のそれぞれから出力される
信号は、周波数が変更されるので、各信号に含まれる周
波数ずれは、それぞれ、0.9X[Hz]、1.9X[H
z]、−0.1X[Hz]となる。
【0074】上記の信号のうち、周波数回転器(C)1
11から出力される信号は、これに含まれる周波数ずれ
が最も小さい。よって、FFT演算器(C)114から
出力されるFFT演算結果は、FFT演算器(A)11
2およびFFT演算器(B)113から出力されるFF
T演算結果よりも、品質の良好なものとなる。
【0075】したがって、判定器117により、周波数
回転器(C)111により与えられた周波数回転量−X
[Hz]、すなわち、周波数オフセット値が抽出される。
さらに、抽出された周波数オフセット値に基づいて、V
CXO101の発振周波数が制御される。具体的には、
上記発振周波数がX[Hz]だけ差し引かれることによ
り、周波数オフセットは、当初の0.9X[Hz]から−
0.1X[Hz]に改善されることになる。これにより、
周波数オフセットが改善された正弦波に基づいて、上述
した直交検波およびFFT演算等が行われるので、遅延
検波器115により得られる復調信号の品質は改善され
る。以後、同様な動作が行われる。
【0076】上記の場合には、Xの値を変更させること
により、周波数引き込み速度および周波数引き込み後の
安定性を調整することができる。また、上記の場合に
は、周波数オフセットは、±X[Hz]以下に保たれる。
なお、上述した周波数回転器(A)109〜周波数回転
器(C)111に与えられる周波数回転量は、一例であ
り、伝送路の状態や得られる復調信号の品質等の様々な
条件に基づいて、適宜定められるものである。
【0077】このように、本実施の形態によれば、ベー
スバンド信号をそれぞれ互いに周波数の異なる信号に変
更し、これらの信号のそれぞれのFFT処理後の品質を
検出することにより、最適な周波数オフセットを検出す
ることができる。これにより、周波数オフセットを検出
するための特別なオーバーヘッドが不要となるので、伝
送効率を向上させることができる。さらに、上記各FF
T処理後の信号の品質を単位シンボルごとに検出し、こ
の検出結果に基づいて即座に周波数オフセットが得られ
るので、高速な周波数引き込みを行うことができる。し
たがって、受信信号に対する復調速度を、復調信号の精
度に影響を及ぼすことなく、向上させることができる。
【0078】なお、本実施の形態においては、ベースバ
ンド信号の周波数を回転させる周波数回転器を3つ用意
した場合について説明したが、本発明は、これに限定さ
れず、伝送路の状態、復調速度・精度、および回路規模
等の他、様々な条件に応じて変更させる場合にも適用で
きるものである。
【0079】また、本実施の形態においては、伝送方式
としてOFDM方式を用いた場合について説明したが、
本発明は、これに限定されず、周波数オフセット補正を
行うものであれば、いかなる伝送方式を用いる場合につ
いても適用できるものである。例えば、伝送方式として
CDMA(Code Division Multiple Access)方式を用
いた場合には、図1において、FFT演算器(A)10
9〜FFT演算器(C)111に代えて、任意数のマッ
チトフィルタを備えたものを使用すればよい。
【0080】(実施の形態2)実施の形態2は、実施の
形態1において、FFT演算結果の品質をパワーに基づ
いて検出するようにした形態である。なお、本実施の形
態に係る周波数オフセット補償装置を備えた受信装置の
基本的な構成については、実施の形態1における品質検
出器116および判定器117の構成を除いて、実施の
形態1と同様であるので、詳しい説明を省略する。以
下、実施の形態2に係る周波数オフセット補正装置を備
えた受信装置において、実施の形態1と相違する点につ
いて説明する。
【0081】一般に、FFT演算を施した信号は、品質
が良好なほど、その信号のパワーは大きなものとなる。
そこで、本実施の形態においては、FFT演算処理後の
信号の品質を判断する指標として、パワーを用いるよう
にした。
【0082】本実施の形態においては、実施の形態1の
品質検出器116として、パワー検出器を用いる。
【0083】パワー検出器では、FFT演算器(A)1
12〜FFT演算器(C)114から送られたそれぞれ
のFFT演算後の信号のパワーが、単位シンボル(1シ
ンボル)ごとに検出されて、検出結果が判定器117に
送られる。
【0084】判定器117では、パワー検出器からの検
出結果に基づいて、FFT演算器(A)112〜FFT
演算器(C)114の演算後の信号のうち、パワーが最
大となるものが選択される。さらに、パワーが最大であ
ると判定されたFFT演算結果に着目し、このFFT演
算結果を出力したFFT演算器に入力されたベースバン
ド信号において、周波数回転器により与えられた周波数
回転量が抽出される。抽出された周波数回転量は、周波
数オフセット値とされる。
【0085】なお、周波数オフセット値の算出方法とし
て、上記以外の方法として、実施の形態1において説明
したような補間を用いてもよい。
【0086】このように、本実施の形態によれば、ベー
スバンド信号をそれぞれ互いに周波数の異なる信号に変
更した後、これらの信号のそれぞれのFFT処理後の品
質を検出するときにおいて、上記各FFT処理後の信号
のパワーを指標とする。これにより、確実に上記各FF
T処理後の信号の品質を検出することができるので、よ
り正確に周波数オフセット値を取得することができる。
【0087】なお、本実施の形態においては、パワー検
出器において、FFT演算器(A)112〜FFT演算
器(C)114のFFT演算結果を用いて、単位シンボ
ルごとにパワーを検出する場合について説明したが、本
発明は、これに限定されず、上記各FFT演算結果を用
いて、サブキャリアごとのパワーの和を算出し、判定器
117において、この算出結果に基づいて、周波数オフ
セット値を算出するようにしてもよい。これにより、受
信信号の雑音が大きい場合においても、周波数オフセッ
ト値を正確に検出することができるので、復調信号の精
度を向上させることができる。同様に、CDMA方式の
伝送方式を用いた場合には、マルチコードごとのパワー
の和を算出し、この算出結果に基づいて、周波数オフセ
ットを算出するようにすればよい。
【0088】(実施の形態3)実施の形態3は、実施の
形態1および実施の形態2と比較して、さらに精度良く
周波数オフセットを検出できるようにした形態である。
なお、本実施の形態に係る周波数オフセット補正装置を
備えた受信装置の基本的な構成については、実施の形態
1における品質検出器116および判定器117の構成
を除いて、実施の形態1と同様であるので、詳しい説明
を省略する。以下、実施の形態3に係る周波数オフセッ
ト補正装置を備えた受信装置において、実施の形態1と
相違する点について説明する。
【0089】なお、本実施の形態においては、伝送方式
としてOFDM方式およびCDMA方式を用いる場合に
ついて説明するが、本発明は、これに限定されず、複数
の信号の送信を同時に行う方式を用いる場合に適用でき
るものである。また、OFDM方式またはCDMA方式
のいずれの場合においても、送信側装置により、各サブ
キャリアまたは各コードのパワーを同一にして、信号が
伝送されたものとする。
【0090】本実施の形態においては、実施の形態1の
品質検出器116として、パワーばらつき検出器を用い
る。パワーばらつき検出器では、FFT演算器(A)1
12〜FFT演算器(C)114から送られたそれぞれ
のFFT演算後の信号において、サブキャリアまたはコ
ードごとのパワーが検出されて、検出結果は、判定器1
17に送られる。
【0091】判定器117では、パワー検出器からの検
出結果に基づいて、FFT演算器(A)112〜FFT
演算器(C)114の演算後の信号のうち、サブキャリ
アまたはコードごとのパワーのばらつきが最小となるも
のが選択される。
【0092】具体的には、OFDM方式においては、キ
ャリア間隔が狭ければ、周波数選択性フェージングが生
じたとしても、隣り合うサブキャリアのパワーはほぼ同
じである。したがって、隣り合うサブキャリア間のパワ
ー差の絶対値、または、隣り合うサブキャリアのパワー
のそれぞれを2乗した値の和が算出される。さらに、F
FT演算器(A)112〜FFT演算器(C)114の
演算後の信号のうち、上記算出結果が小さいものほど、
その信号の品質が良好であると判定される。
【0093】また、CDMA方式においては、周波数帯
域が各コードで同一であるので、複数のコードごとのパ
ワーの分散が算出される。さらに、FFT演算器(A)
112〜FFT演算器(C)114の演算後の信号のう
ち、上記算出結果が小さいものほど、その信号の品質が
良好であると判定される。
【0094】以後は、実施の形態1と同様な処理が行わ
れて、周波数オフセット値が検出される。
【0095】このように、本実施の形態によれば、サブ
キャリアまたはコードごとのパワーを検出して、検出結
果に基づいて算出したばらつきにより、FFT演算後の
信号の品質を判定する。したがって、精度良く周波数オ
フセットを検出できるとともに、この周波数オフセット
を補正することができる。
【0096】(実施の形態4)実施の形態4は、実施の
形態1〜実施の形態3に比べて、さらに精度良く周波数
オフセットを検出できるようにした形態である。図2
は、本発明の実施の形態4に係る周波数オフセット補正
装置を備えた受信装置の構成を示すブロック図である。
なお、図2において、実施の形態1と同様の構成につい
ては、同一符号を付して詳しい説明を省略する。
【0097】同図において、パワー検出器201は、実
施の形態2で説明したものと同様であり、パワーばらつ
き検出器202は、実施の形態3で説明したものと同様
である。
【0098】除算器203には、パワー検出器201よ
り、FFT演算器(A)112〜FFT演算器(C)1
14のFFT演算後の各信号について、単位シンボルご
とに算出されたパワーの単位区間における総和が入力さ
れる。また、除算器203には、パワーばらつき検出器
202より、FFT演算器(A)112〜FFT演算器
(C)114のFFT演算後の各信号について、サブキ
ャリアまたはコードごとに算出された上記単位区間にお
けるパワーのばらつき結果が入力される。
【0099】除算器203では、パワーばらつき検出器
202からのばらつき結果は、FFT演算器(A)11
2〜FFT演算器(C)114のFFT演算後の各信号
ごとに、パワー検出器201からの上記総和に対する除
算処理がなされる。例えば、FFT演算器(B)113
のFFT演算後の信号におけるばらつき結果は、除算器
203により、FFT演算器(B)113のFFT演算
後の信号におけるパワーにの総和に対する除算処理がな
される。この除算処理結果は、判定器204に送られ
る。
【0100】判定器204では、FFT演算器(A)1
12〜FFT演算器(C)114のFFT演算後の各信
号のうち、上記除算結果の最も小さいものに着目し、こ
のFFT演算後の信号を出力したFFT演算器に入力さ
れたベースバンド信号に与えられた周波数回転量が抽出
される。
【0101】以後、実施の形態1で述べたように、周波
数オフセット値が検出される。
【0102】このように、本実施の形態によれば、ある
区間において、すべての単位シンボルのパワーの総和に
対するパワーのばらつきに基づいて、FFT演算後の信
号の品質を判定するので、パワーの大きさまたはパワー
のばらつきのいずれかのみに基づいて品質を判定する場
合に比べて、さらに高精度に周波数オフセット値を検出
することができる。
【0103】(実施の形態5)実施の形態5は、実施の
形態1〜実施の形態4に比べて、受信信号のS/N比が
低い場合においても、周波数オフセットを正確に検出で
きるようにする形態である。図3は、本発明の実施の形
態5に係る周波数オフセット補正装置を備えた受信装置
の構成を示すブロック図である。なお、図3において、
実施の形態4と同様の構成については、同一符号を付し
て詳しい説明を省略する。
【0104】同図において、積分器301は、判定器2
04から送られる周波数オフセット値を、一定区間にわ
たって平均化する。なお、一定区間としては、単位スロ
ット、単位フレーム、または引き込み回数等を用いるこ
とができる。これにより、受信信号のS/N比が低い場
合においても、1回の周波数引き込みにより単独に検出
した周波数オフセット値の平均値を用いることにより、
最適な周波数オフセット値を検出できる。
【0105】このように、本実施の形態によれば、1回
の周波数引き込みにより単独に検出した周波数オフセッ
ト値の平均値に基づいて、最適な周波数オフセット値を
検出できるので、実施の形態1〜実施の形態4に比べ
て、より正確かつ安定的に周波数オフセットの補償を行
うことができる。
【0106】なお、本実施の形態においては、実施の形
態4のみを例にとり説明したが、本発明は、実施の形態
1〜実施の形態3のいずれにも適用できるものである。
【0107】(実施の形態6)実施の形態6は、実施の
形態1〜実施の形態5において、周波数回転量を適宜変
更できるようにした形態である。図4は、本発明の実施
の形態6に係る周波数オフセット補正装置を備えた受信
装置の構成を示すブロック図である。なお、図4におい
て、実施の形態5と同様の構成については、同一符号を
付して詳しい説明を省略する。
【0108】同図において、周波数回転器(A)402
〜周波数回転器(C)404は、周波数回転設定器40
1から与えられる回転量に従って、ベースバンド信号の
周波数を変化させる。
【0109】周波数回転設定器401は、積分器301
により平均化された周波数オフセット値に基づいて、周
波数回転器(A)402〜周波数回転器(c)404の
それぞれに与える周波数回転量を決定する。
【0110】具体的には、周波数回転設定器401は、
例えば、初期時には、各周波数回転器に与える回転量を
大きく設定しておき、積分器301からの周波数オフセ
ット値の絶対値が小さくなるにつれて、すなわち、周波
数オフセットが改善されるにつれて、上記回転量を小さ
く設定する。
【0111】これにより、最初の周波数引き込み(初期
引き込み)を素早く行い、かつ、引き込み後の安定性を
向上させることができる。換言すれば、素早く復調信号
が得られると同時に、周波数オフセットをある一定範囲
内に保つことができる。したがって、装置全体の消費電
力を削減できるだけでなく、引き込み速度を向上させる
ための装置を別途設ける必要がないので、装置全体の回
路規模を削減することもできる。
【0112】なお、本実施の形態においては、積分器3
01からの周波数オフセット値に基づいて、周波数回転
量を変化させる場合について説明したが、本発明は、こ
れに限定されず、処理時間やフレーム数等の様々な指標
に基づいて、周波数回転量を設定する場合にも適用でき
るものである。
【0113】このように、本実施の形態によれば、周波
数回転量を様々な条件に応じて変化させるので、効率的
な周波数オフセット補正を行うことができる。
【0114】(実施の形態7)実施の形態7は、実施の
形態1〜実施の形態6と比較して、発振器の周波数を制
御することなく、周波数オフセットを補償して復調信号
を得るようにした形態である。図5は、本発明の実施の
形態7に係る周波数オフセット補正装置を備えた受信装
置の構成を示すブロック図である。なお、図5におい
て、実施の形態1と同様の構成については、同一符号を
付して詳しい説明を省略する。以下、実施の形態1と相
違する点について説明する。
【0115】周波数シフト器(A)501〜周波数シフ
ト器(C)503は、それぞれFFT演算器(A)11
2〜FFT演算器(C)114から送られたFFT演算
後の信号に対して、それぞれ周波数回転器(A)109
〜周波数回転器(C)111で与えた周波数変更量を用
いてシフトを行う。多重器504は、周波数シフト器
(A)501〜周波数シフト器(C)503により周波
数がシフトされた信号を多重する。補間器505は、多
重器504により多重された信号を補間し、補間した信
号を判定器506に送る。検出器506は、補間された
信号を用いて周波数オフセットを検出する。また、検出
器506は、補間された信号において上記検出した周波
数オフセットを用いて補正した信号を遅延検波器115
に送る。遅延検波器115は、検出器506からの周波
数オフセットが補正された信号に対して、遅延検波処理
を行う。ここで、補間器505の詳細について、さらに
図6を参照して説明する。図6は、本発明の実施の形態
7に係る周波数オフセット補正装置に用いられる補間器
の構成の一例を示すブロック図である。同図に示す補間
器は、主に遅延器とタップと加算器とから成るFIR
(Finite Impulse Response)フィルタにより構成され
たものである。
【0116】図6において、遅延器601は、図5に示
した多重器504から送られた信号を所定の時間だけ遅
延させ、遅延させた信号を遅延器602とタップ604
とに送る。遅延器602は、遅延器601から送られた
信号を所定の時間だけ遅延させて、遅延させた信号を遅
延器603とタップ606とに送る。遅延器603は、
遅延器602から送られた信号を所定の時間だけ遅延さ
せて、遅延させた信号をタップ607に送る。
【0117】タップ604は、図5に示した多重器50
4から送られた信号に対して重み付けを行い加算器60
8に送る。同様に、タップ605〜タップ607は、そ
れぞれ遅延器601〜遅延器603により遅延された信
号に対して重み付けを行い加算器608に送る。加算器
608は、タップ604〜タップ607から送られた信
号を加算して、加算した信号を検出器506に送る。
【0118】次いで、上記構成の周波数オフセット補正
装置を備えた受信装置の動作について、図5および図6
を参照して説明する。ここで、説明を簡単にするため
に、周波数回転器(A)109〜周波数回転器(C)1
11には、サブキャリア間隔がY[Hz]であり、Y[H
z]、2Y[Hz]、3Y[Hz]および4Y[Hz]の周波
数軸上において、それぞれ、a、b、cおよびdのパワ
ーを有するベースバンド信号が入力されるものとする。
さらに、このベースバンド信号は、Y−X[Hz]、2Y
−X[Hz]、3Y−X[Hz]および4Y−X[Hz]の周
波数軸上において、それぞれ、e、f、gおよびhのパ
ワーを有し、また、Y+X[Hz]、2Y+X[Hz]、3
Y+X[Hz]および4Y+X[Hz]の周波数軸上におい
て、それぞれ、i、j、kおよびlのパワーを有するも
のとする。
【0119】上記のようなベースバンド信号は、周波数
回転器(A)109〜周波数回転器(C)111によ
り、それぞれ、0[Hz]、+X[Hz]および−X[Hz]
だけ、周波数が変更された後、それぞれFFT演算器
(A)112〜FFT演算器(C)114により、FF
T演算が施される。
【0120】この時点においては、FFT演算器(A)
112によるFFT演算後の信号は、周波数回転器
(A)109での変更量が0[Hz]であったので、Y
[Hz]、2Y[Hz]、3Y[Hz]および4Y[Hz]の周
波数軸上において、それぞれ、a、b、cおよびdのパ
ワーを有する信号となる。
【0121】FFT演算器(B)113によるFFT演
算後の信号は、周波数回転器(B)110での変更量が
+X[Hz]であったので、Y[Hz]、2Y[Hz]、3Y
[Hz]および4Y[Hz]の周波数軸上において、それぞ
れ、e、f、gおよびhのパワーを有する信号となる。
【0122】また、FFT演算器(C)114によるF
FT演算後の信号は、周波数回転器(C)111での変
更量が−X[Hz]であったので、Y[Hz]、2Y[H
z]、3Y[Hz]および4Y[Hz]の周波数軸上におい
て、それぞれ、h、i、jおよびkのパワーを有する信
号となる。
【0123】この後、FFT演算器(A)112〜FF
T演算器(C)114によるFFT演算後の信号は、そ
れぞれ周波数シフト器(A)501〜周波数シフト器
(C)503により、それぞれ周波数回転器(A)10
9〜周波数回転器(C)111により与えられた周波数
変更量に逆の符号を付した方向にシフトされる。すなわ
ち、FFT演算器(A)112〜FFT演算器(C)1
14によるFFT演算後の信号は、それぞれ、0[H
z]、−X[Hz]および+X[Hz]だけ、シフトされ
る。
【0124】この結果、周波数シフト器(A)501〜
周波数シフト器(C)503によりシフトされた信号
は、以下のような信号となる。すなわち、周波数シフト
器(A)501によりシフトされた信号は、Y[Hz]、
2Y[Hz]、3Y[Hz]および4Y[Hz]の周波数軸上
において、それぞれ、a、b、cおよびdのパワーを有
する信号となる。
【0125】また、周波数シフト器(B)502により
シフトされた信号は、Y−X[Hz]、2Y−X[Hz]、
3Y−X[Hz]および4Y−X[Hz]の周波数軸上にお
いて、それぞれ、e、f、gおよびhのパワーを有する
信号となる。
【0126】さらに、周波数シフト器(C)503によ
りシフトされた信号は、Y+X[Hz]、2Y+X[H
z]、3Y+X[Hz]および4Y+X[Hz]の周波数軸
上において、それぞれ、i、j、kおよびlのパワーを
有する信号となる。
【0127】この後、上記のように周波数シフトされた
各信号は、多重器504に送られて、同一周波数軸上に
多重される。これにより、多重された信号は、Y−X、
Y、Y+X、2Y−X、2Y、2Y+X、3Y−X、3
Y、3Y+X、4Y−X、4Yおよび4Y+X[Hz]の
周波数軸上において、e、a、j、f、b、j、g、
c、k、h、dおよびlのパワーを有する信号となる。
【0128】上記のように多重された信号は、補間器5
05に送られる。補間器505においては、図6を参照
するに、多重器504から送られた信号は、遅延器60
1とタップ604に送られる。タップ604では、多重
器604からの信号は、重み付けが行われた後、加算器
608に送られる。
【0129】また、遅延器601では、多重器604か
らの信号は、遅延器601により所定の時間Tだけ遅延
された後、遅延器602とタップ605に送られる。タ
ップ605では、遅延器601により時間Tだけ遅延さ
れた信号は、重み付けが行われた後、加算器608に送
られる。
【0130】以後、遅延器602、遅延器603、タッ
プ606およびタップ607でも上記と同様な動作が行
われる。この結果、加算器608には、多重器604か
らの信号が、0、T、2Tおよび3T時間だけそれぞれ
遅延された信号に対して、重み付けが行われた信号が、
入力されて多重される。
【0131】これにより、多重器504により上記のよ
うに多重された信号は、補間処理がなされて、略連続的
な値をとる信号とされる。換言すれば、補間器505で
は、多重器504により多重された信号に基づいて、補
間曲線が得られる。ここで、実施の形態1〜実施の形態
6では、FFT演算後の信号は、離散的な値を有する信
号であるのに対して、本実施の形態では、略連続的な値
を有する信号となる。補間器505により補間処理がな
された信号は、検出器506に送られる。
【0132】なお、補間器505において、遅延器60
1〜遅延器603により遅延される時間Tは、様々な条
件に応じて適宜変更されるものでり、タップ604〜タ
ップ607により用いられる重み係数は、トレーニン
グ、行列式による回線推定等により、適宜最適化される
ものである。
【0133】検出器506では、補間器505により補
間処理が施された信号に基づいて、周波数オフセットが
検出される。すなわち、補間器505からの信号は、略
連続的な値を有する信号であるので、周波数軸上におけ
る各サブキャリアの最適な位置は、容易に検出される。
具体的には、送信側装置においては、各サブキャリアの
信号は、略同一のパワーで送信されるので、受信側にお
いても、各サブキャリアの信号は、略同一であるはずで
ある。したがって、補間器505により補間処理された
信号のパワーを参照することにより、最適な各サブキャ
リアの位置を検
【0134】出することができる。これにより、周波数
オフセット値が検出される。上述の例においては、周波
数軸上において、最適な各サブキャリアの位置が、Y、
2Y、3Yおよび4Y[Hz]からどれだけずれた位置に
あるかが検出される。
【0135】検出器506における検出結果は、遅延検
波器115に送られる。遅延検波器115では、検出器
506からの検出結果に基づいて、周波数オフセットが
補正された復調信号が得られる。
【0136】なお、検出器506により得られた周波数
オフセットをVCXO101にフィードバックさせるこ
とにより、より正確に周波数オフセットの補正を行うこ
とができる。この場合には、検出器506により得られ
た周波数オフセットによりVCXO101を頻繁に制御
することなく、ある一定期間の間の周波数オフセットの
平均をとり、この平均を用いて適宜VCXO101を制
御することのみにより、周波数オフセットを正確に補正
することができる。
【0137】このように、本実施の形態によれば、ベー
スバンド信号をそれぞれ互いに異なる変更量で周波数を
変更してFFT演算を行った後、各信号をそれぞれ上記
変更量に基づいて周波数シフトを施し、さらに、同一周
波数軸上に多重して補間処理を施すことにより、ベース
バンド信号に忠実な略連続的な値を有する信号を得るこ
とができる。
【0138】これにより、FFT演算の量を増やすこと
なく、周波数軸上において精密な信号を得ることができ
るので、周波数オフセットを容易に検出することができ
る。したがって、特別なオーバーヘッドを用いることな
く、周波数オフセットを正確に検出できるので、伝送効
率および復調速度を向上させることができる。
【0139】さらに、周波数オフセット補正時に、VC
XO101を制御する必要がないので、あるいは、VC
XO101を適宜行えばよいので、装置全体の安定性が
向上するとともに、ループ(周波数オフセットをVCX
Oに戻す)による制御遅延に起因する過制御や発振など
を防止することができる。よって、パケット伝送等のバ
ースト信号の受信に対しても有利となる。
【0140】なお、本実施の形態においては、周波数回
転器および周波数シフト器を3つ用いた場合について説
明したが、本発明は、これに限定されず、様々な条件に
応じて適宜変更する場合についても適用できるものであ
る。また、周波数回転器によりベースバンド信号に与え
られる周波数変更量は、上記に示した例に限定されず、
復調信号の精度および処理速度等を向上させるように、
適宜変更されるものである。
【0141】(実施の形態8)実施の形態8は、実施の
形態7において、補間器におけるタップに対して、送信
装置で挿入した参照信号を用いてトレーニングを行うよ
うにした形態である。以下、本実施の形態に係る周波数
オフセット補正装置を備えた受信装置について図7を参
照して説明する。
【0142】図7は、本発明の実施の形態8に係る周波
数オフセット補正装置に用いられる補間器の構成を示す
ブロック図である。なお、同図において、実施の形態7
における補間器505と同様の構成については、同一符
号を付して詳しい説明を省略する。また、本実施の形態
において、補間器以外の構成については、実施の形態7
と同様であるので、詳しい説明を省略する。
【0143】図7において、タップ701〜タップ70
4で用いられる重み係数は、以下のように決定される。
まず、タップ701〜タップ704により重み付けられ
た信号は、加算器608により加算される。加算器60
8の加算結果と参照信号発生部705からの参照信号と
は、減算器706に送られて減算処理がなされる。な
お、上記参照信号は、送信側装置により送信データと多
重して送信された信号である。
【0144】さらに、減算器706の減算結果は、適応
アルゴリズム部707に送られる。適応アルゴリズム部
707では、上記減算結果すなわち誤差が最小となるよ
うに、適応アルゴリズムを用いて最適な重み係数が更新
される。なお、適応アルゴリズムとしては、LMS(Le
ast Mean Square)やRLS(Recursive Least Squar
e)等が用いられる。適応アルゴリズム部707により
更新された重み係数は、タップ701〜タップ704に
送られる。
【0145】このように、本実施の形態によれば、送信
側装置から送られた参照信号に基づいて、補間器に用い
られるタップの重み係数を決定するので、正確に周波数
オフセットを補正することができる。
【0146】(実施の形態9)実施の形態9は、実施の
形態7において、FIRフィルタを複数用意することに
より、サブキャリア毎に異なる補間を行えるようにした
形態である。図8は、本発明の実施の形態9に係る周波
数オフセット補正装置に用いられる補間器の構成を示す
ブロック図である。なお、同図において、実施の形態7
における補間器505と同様の構成については、同一符
号を付して詳しい説明を省略する。また、本実施の形態
において、補間器以外の構成については、実施の形態と
同様であるので、詳しい説明を省略する。なお、図8に
おいては、説明を簡単にするために、サブキャリアを3
本とし、周波数の変更種類を3種類とした場合について
の構成が示されている。
【0147】図8に示すように、本実施の形態に係る周
波数オフセット補正装置に用いられる補間器は、実施の
形態7における補間器505と同様な構成の3つのFI
Rフィルタと、遅延器801と、遅延器802と、遅延
検波用並列直列変換器803と、を具備する。なお、上
記FIRフィルタは、サブキャリアの数と同一となるよ
うに設けられる。
【0148】遅延器801は、多重器504からの信号
を、サブキャリア間に対応する遅延時間だけ遅延させ
て、遅延させた信号を遅延器601とタップ604に送
る。遅延器802は、遅延器801により遅延された信
号を、サブキャリア間に対応する遅延時間だけ遅延させ
て、遅延させた信号を遅延器601とタップ604に送
る。
【0149】また、3つのFIRフィルタにおける遅延
器601〜遅延器603の遅延時間は、周波数の変更種
類に応じて決定されるものである。この場合には、周波
数の変更種類は3種類であるので、上記遅延時間は、サ
ブキャリア間隔の1/3の遅延量とされる。
【0150】遅延検波用並列直列変換器803は、3つ
の加算器608から出力される補間結果を、並列から直
列に変換して、検出器506に送る。
【0151】このように、本実施の形態によれば、サブ
キャリア毎に異なる補間が行えるので、周波数選択性フ
ェージング等によりサブキャリア間で異なる周波数ずれ
が生じた場合においても、正確に周波数オフセットを補
正することができる。
【0152】なお、上述した実施の形態に係る周波数オ
フセット補正装置を備えた受信装置は、基地局装置およ
び無線通信装置等に備えることができるものである。
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
伝送効率および復調速度を向上させる周波数オフセット
補正装置を提供することことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る周波数オフセット
補正装置を備えた受信装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態4に係る周波数オフセット
補正装置を備えた受信装置の構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態5に係る周波数オフセット
補正装置を備えた受信装置の構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態6に係る周波数オフセット
補正装置を備えた受信装置の構成を示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態7に係る周波数オフセット
補正装置を備えた受信装置の構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態7に係る周波数オフセット
補正装置に用いられる補間器の構成の一例を示すブロッ
ク図
【図7】本発明の実施の形態8に係る周波数オフセット
補正装置に用いられる補間器の構成を示すブロック図
【図8】本発明の実施の形態9に係る周波数オフセット
補正装置に用いられる補間器の構成を示すブロック図
【図9】従来のOFDM方式の受信装置の構成を示すブ
ロック図
【符号の説明】
109〜111 周波数回転器 112〜114 FFT演算器 115 遅延検波器 116 品質検出器 117、204 判定器 118 D/A変換器 501〜503 周波数シフト器 504 多重器 505 補間器 506 検出器

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号から得られたベースバンド信号
    の周波数を互いに異なる変更量で変更して複数の変更周
    波数を設定する変更周波数設定手段と、前記変更周波数
    毎に変更したベースバンド信号により得られた復調信号
    の品質を測定する品質測定手段と、前記品質の測定結果
    に基づいて周波数オフセットの算出に利用する変更周波
    数を選択する選択手段と、選択された変更周波数を用い
    て周波数オフセットを算出する算出手段と、を具備する
    ことを特徴とする周波数オフセット補正装置。
  2. 【請求項2】 前記変更周波数設定手段は、算出された
    周波数オフセットの精度に応じて前記変更量を決定する
    ことを特徴とする請求項1記載の周波数オフセット補正
    装置。
  3. 【請求項3】 前記選択手段は、品質の良好な復調信号
    に対応する変更周波数を選択することを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載の周波数オフセット補正装置。
  4. 【請求項4】 前記算出手段は、前記算出時において、
    選択された変更周波数に対応する変更量に補間処理を施
    すことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに
    記載の周波数オフセット補正装置。
  5. 【請求項5】 受信信号から得られたベースバンド信号
    の周波数を互いに異なる変更量で変更する周波数変更手
    段と、前記変更量毎に変更したベースバンド信号により
    得られた復調信号を前記変更量に基づいて周波数シフト
    を行う周波数シフト手段と、周波数シフトされた復調信
    号を多重して補間処理を行うことにより補間曲線を得る
    補間手段と、前記補間曲線を用いて周波数オフセットを
    算出する算出手段と、を具備することを特徴とする周波
    数オフセット補正装置。
  6. 【請求項6】 前記算出手段は、各サブキャリアの送信
    時のパワーとベースバンド信号のパワーを用いて周波数
    オフセットを算出することを特徴とする請求項5記載の
    周波数オフセット補正装置。
  7. 【請求項7】 前記周波数変更手段は、検出された周波
    数オフセットの精度に応じて前記変更量を決定すること
    を特徴とする請求項5又は請求項6に記載の周波数オフ
    セット補正装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のいずれかに記載
    の周波数オフセット補正装置を備えたことを特徴とする
    通信装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の通信装置を備えたことを
    特徴とする無線通信端末装置。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の通信装置を備えたこと
    を特徴とする基地局装置。
  11. 【請求項11】 受信信号から得られたベースバンド信
    号の周波数を互いに異なる変更量で変更して複数の変更
    周波数を設定する工程と、前記変更周波数毎に変更した
    ベースバンド信号により得られた復調信号の品質を測定
    する工程と、前記品質の測定結果に基づいて周波数オフ
    セットの算出に利用する変更周波数を選択する工程と、
    選択された変更周波数を用いて周波数オフセットを算出
    する工程と、を具備することを特徴とする周波数オフセ
    ット補正方法。
  12. 【請求項12】 受信信号から得られたベースバンド信
    号の周波数を互いに異なる変更量で変更する工程と、前
    記変更量毎に変更したベースバンド信号により得られた
    復調信号を前記変更量に基づいて周波数シフトを行う工
    程と、周波数シフトされた復調信号を多重して補間処理
    を行うことにより補間曲線を得る工程と、前記補間曲線
    を用いて周波数オフセットを算出する工程と、を具備す
    ることを特徴とする周波数オフセット補正方法。
JP04677299A 1999-02-24 1999-02-24 周波数オフセット補正装置 Expired - Fee Related JP3576420B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04677299A JP3576420B2 (ja) 1999-02-24 1999-02-24 周波数オフセット補正装置
CN00102299A CN1264968A (zh) 1999-02-24 2000-02-23 频偏校正装置及频偏校正方法
EP00103791A EP1032173A2 (en) 1999-02-24 2000-02-23 Frequency offset correction in multicarrier receivers
KR1020000008670A KR20000062598A (ko) 1999-02-24 2000-02-23 주파수 오프셋 보정 장치 및 주파수 오프셋 보정 방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04677299A JP3576420B2 (ja) 1999-02-24 1999-02-24 周波数オフセット補正装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004046152A Division JP2004180346A (ja) 2004-02-23 2004-02-23 周波数オフセット補正装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000244440A true JP2000244440A (ja) 2000-09-08
JP3576420B2 JP3576420B2 (ja) 2004-10-13

Family

ID=12756631

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04677299A Expired - Fee Related JP3576420B2 (ja) 1999-02-24 1999-02-24 周波数オフセット補正装置

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP1032173A2 (ja)
JP (1) JP3576420B2 (ja)
KR (1) KR20000062598A (ja)
CN (1) CN1264968A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100843414B1 (ko) 2006-11-06 2008-07-04 삼성전기주식회사 프런트 엔드 모듈
JP2010522476A (ja) * 2007-03-19 2010-07-01 アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド 周波数オフセット補償の方法
US7924954B2 (en) 2007-04-12 2011-04-12 Nec Corporation Frequency correction
JP2012531856A (ja) * 2009-06-30 2012-12-10 ゼットティーイー コーポレーション 直交周波数分割多重化システムにおける周波数オフセット推定と補正の方法及び装置
JP2013542687A (ja) * 2010-10-29 2013-11-21 クゥアルコム・インコーポレイテッド 無線受信機における複数信号変換
JP5972452B2 (ja) * 2013-04-12 2016-08-17 三菱電機株式会社 通信機および受信方法

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8570446B2 (en) 2007-03-14 2013-10-29 Chris Ouslis Method and apparatus for processing a signal with a coarsely positioned IF frequency
US8902365B2 (en) 2007-03-14 2014-12-02 Lance Greggain Interference avoidance in a television receiver
CN102088432B (zh) * 2009-12-02 2014-03-26 北京泰美世纪科技有限公司 一种ofdm***的采样频差校正方法和装置
CN104639485B (zh) * 2013-11-12 2019-01-04 联咏科技股份有限公司 载波频率偏移校正方法与载波频率偏移校正***
CN106453188B (zh) * 2016-09-29 2019-09-24 上海航天测控通信研究所 一种适用于mpsk解调的快速精确频率同步方法
CN114421977B (zh) * 2021-12-15 2023-06-30 西安烽火电子科技有限责任公司 一种通信设备用晶体振荡器频率的快速校准装置和方法
CN114401177B (zh) * 2022-03-24 2022-07-01 北京理工大学 帧同步方法、装置、电子设备及存储介质

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100843414B1 (ko) 2006-11-06 2008-07-04 삼성전기주식회사 프런트 엔드 모듈
JP2010522476A (ja) * 2007-03-19 2010-07-01 アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド 周波数オフセット補償の方法
US7924954B2 (en) 2007-04-12 2011-04-12 Nec Corporation Frequency correction
JP2012531856A (ja) * 2009-06-30 2012-12-10 ゼットティーイー コーポレーション 直交周波数分割多重化システムにおける周波数オフセット推定と補正の方法及び装置
US8774034B2 (en) 2009-06-30 2014-07-08 Zte Corporation Method and apparatus for frequency offset estimation and correction in orthogonal frequency division multiplexing system
JP2013542687A (ja) * 2010-10-29 2013-11-21 クゥアルコム・インコーポレイテッド 無線受信機における複数信号変換
JP5972452B2 (ja) * 2013-04-12 2016-08-17 三菱電機株式会社 通信機および受信方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP1032173A2 (en) 2000-08-30
CN1264968A (zh) 2000-08-30
KR20000062598A (ko) 2000-10-25
JP3576420B2 (ja) 2004-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3454220B2 (ja) マルチキャリア変調方式用同期検波回路
JP3910443B2 (ja) 自動周波数制御装置
US7453792B2 (en) Receiver architecture for pilot based OFDM systems
CN102598615B (zh) 准相干检波方式的载波恢复电路以及解调电路
JP4495159B2 (ja) 無線通信システムのための周波数領域等化器
US8649689B2 (en) Digital coherent receiving apparatus
JP3118548B2 (ja) ディジタル通信受信機用同期検波装置および同期方法
US20020159533A1 (en) OFDM pilot tone tracking for wireless lan
US6862262B1 (en) OFDM communication device and detecting method
JP2004531168A (ja) 搬送周波数オフセットを補償する方法およびシステム
KR0157500B1 (ko) 자동주파수조절방법 및 그 장치
JPH0983590A (ja) 復調装置
JP3576420B2 (ja) 周波数オフセット補正装置
EP2289216B1 (en) Methods for estimating a residual frequency error in a communications system
JP4293798B2 (ja) マルチキャリア信号を搬送するチャネルの伝達関数を推定する方法及びマルチキャリア受信機
EP1964346B1 (en) Method and a system for estimating a symbol time error in a broadband transmission system
EP2566123B1 (en) Compensating devices and methods for detecting and compensating for sampling clock offset
KR100213100B1 (ko) Ofdm 전송 신호의 주파수 오류 정정기와 그 방법
KR20000068674A (ko) 직교 주파수 분할 다중 신호 복조 장치
JP2001313624A (ja) Ofdmパケット通信用受信装置
JP4285845B2 (ja) 受信装置
JP2818148B2 (ja) Ofdm復調装置
WO2002069515A1 (en) Ofdm pilot tone tracking for wireless lan
JP2004180346A (ja) 周波数オフセット補正装置
JP2000068971A (ja) 周波数誤差推定装置及びそれを用いた受信装置、中継装置、並びに無線通信システム

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20031224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040707

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070716

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080716

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees