JP2006287672A - Ofdm復調装置およびofdm復調方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 FFTタイミング指定部31は、ガードインターバルGIづつずらしながらFFTウィンドウW1、W2、・・・WnをOFDM時間領域信号Ffに順次設定し、このFFTウィンドウW1、W2、・・・WnごとにFFT演算部10にフーリエ変換させ、FFTウィンドウW1、W2、・・・Wnごとにフーリエ変換されたOFDM周波数領域信号Frのうち、平坦なスペクトル形状が得られるように設定されたFFTウィンドウW1、W2、・・・、Wnの位置を特定することにより、FFT演算部10にてフーリエ変換が行われる時のFFTウィンドウを設定する。
【選択図】 図2
Description
そこで、本発明の目的は、回路規模の増大を抑制しつつ、シンボル同期を実現することが可能なOFDM復調装置およびOFDM復調方法を提供することである。
これにより、フーリエ変換後のOFDM周波数領域信号に基づいてフーリエ変換時のFFTウィンドウを設定することができる。このため、シンボル同期を行うために、ガードインターバルとそのコピー元との信号系列の相関性を利用してシンボル境界位置を判断する必要がなくなり、回路規模の増大を抑制しつつ、OFDM復調を実現することが可能となる。
また、本発明の一態様に係るOFDM復調装置によれば、前記FFTウィンドウ設定手段は、前記OFDM時間領域信号の有効シンボル長およびガードインターバルを含めた時間に基づいて、前記OFDM時間領域信号にFFTウィンドウを設定するタイミングを指定するFFTタイミング指定手段を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係るOFDM復調装置によれば、前記FFTウィンドウ設定手段は、2シンボル分のOFDM周波数領域信号に対して、FFTウィンドウをガードインターバルづつずらしながらOFDM時間領域信号をフーリエ変換させることを特徴とする。
これにより、フーリエ変換後のOFDM周波数領域信号に基づいてOFDM時間領域信号の搬送波周波数を補正することができ、搬送波周波数の同期精度の劣化を抑制しつつ、回路規模を削減することができる。
これにより、シンボル同期を行うために、シンボル同期のみに使用されるガード相関/シンボル境界検出部を設ける必要がなくなり、回路規模の増大を抑制しつつ、シンボル同期を実現することが可能となる。
これにより、フーリエ変換後のOFDM周波数領域信号に基づいてOFDM時間領域信号の搬送波周波数を補正することができ、搬送波周波数の同期精度の劣化を抑制しつつ、回路規模を削減することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るOFDM復調装置の概略構成を示すブロック図である。
図1において、OFDM復調装置には、アンテナ2、チューナ3、バンドパスフィルタ4、A/D変換部5、クロック発生部6、DCキャンセル部7、デジタル直交復調部8、搬送波ア周波数誤差補正部9、FFT演算部10、位相補正部11、FFTウィンドウ設定部12と、タイミング同期部13、数値制御発振部17、フレーム同期部18、等化部19、デマッピング部20および伝送路復号部21が設けられている。
数値制御発振器17は、FFTウィンドウ設定部1から出力された周波数誤差値に応じて増減する搬送波周波数誤差補正信号を発生する。すなわち、数値制御発振器17は、供給された周波数誤差値がプラスならば、搬送波周波数誤差補正信号の発振周波数を減少させ、供給された搬送波周波数誤差値がマイナスならば、誤差補正信号の発振周波数を増加させることにより、周波数誤差値が0となる位置で発振周波数が安定するような搬送波周波数誤差補正信号を発生する。
等化部19は、OFDM周波数領域信号に対して等化処理を行う。また、等化部19は、フレーム同期部18から供給されたシンボル番号に基づいて、OFDM周波数領域信号内に挿入されているパイロット信号を検出する。そして、等化部19にて等化処理がされたOFDM周波数領域信号Frは、デマッピング部20に供給される。
伝送路復号部21は、デマッピング部20から入力された伝送データに対して、その放送方式に対応した伝送路復号処理を行う。例えば、伝送路復号部21では、時間方向のインタリーブ処理に対応した時間デインタリーブ処理、周波数方向のインタリーブに対応した周波数デインタリーブ処理、多値シンボルの誤り分散のためのビットインタリーブに対応したデインタリーブ処理、伝送ビットの削減のためのパンクチャリング処理に対応したデパンクチャリング処理、畳み込み符号化されたビット列の復号のためのビタビ復号処理、バイト単位でのデインタリーブ処理、エネルギ拡散処理に対応したエネルギ逆拡散処理、RS符号化処理に対応したエラー訂正処理などを行うことができる。
図2において、FFTウィンドウ設定部12には、FFTタイミング指定部31、FFT結果格納部32およびFFT結果判定部33が設けられている。
ここで、FFTタイミング指定部31は、OFDM時間領域信号Ffの有効シンボル長およびガードインターバルを含めた時間に基づいて、OFDM時間領域信号FfにFFTウィンドウを設定するタイミングを指定することができる。FFT結果格納部32は、FFT演算部10にてフーリエ変換された2シンボル分のOFDM周波数領域信号Ffを格納することができる。FFT結果判定部33は、FFT結果格納部32に格納された2シンボル分のOFDM周波数領域信号Frのスペクトル形状をFFTウィンドウごとに判定することにより、OFDM時間領域信号FfにおけるFFTウィンドウの位置が適正かどうかを判定することができる。
図3において、OFDMシンボルには、IFFT(逆フーリエ変換)が送信時に行われる信号期間である有効シンボルと、この有効シンボルの後半の一部分の波形がそのままコピーされたガードインターバルGIとが含まれている。なお、このガードインターバルGIは、OFDMシンボルの前半部分に設けられている。例えば、ISDB−T規格およびISDB−TSB規格のモード3(1セグメント)では、そのサブキャリア間隔は、125/126≒0.992kHzである。また、上記規格では、有効シンボル内に433本のサブキャリアがあり、433本のサブキャリアに伝送データが変調されている。また、上記規格では、ガードインターバルの時間長が、有効シンボルの時間長の1/4,1/8,1/16,1/32のいずれかとなる。
図4(a)において、FFTウィンドウが1つのOFDMシンボル内に収まるように設定された状態では、FFT演算部10から出力されるOFDM周波数領域信号Frのスペクトル形状は、一定の帯域内で平坦になる。ここで、ガードインターバルGIには、有効シンボルの後半の一部分の波形がそのままコピーされているので、1つのOFDMシンボル内であれば、FFTウィンドウにガードインターバルGIの信号が含まれていても、図4(a)の平坦なスペクトル形状が得られる。
図5は、本発明の一実施形態に係るFFTタイミングの指定方法を示す図である。
図6(a)において、1024個のFFTポイントに対して、433個のサブキャリア(ビン)が有効であることを示している。ここで、0から1023までのFFTポイントの中の中心にスペクトルがあることが望ましい。このため、433個の有効ポイントに対して、0から295までのFFTポイントと729から1023までのFFTポイントがヌルポイントとなり、296から728までのFFTポイントが有効ポイントとなる。
Claims (7)
- OFDM時間領域信号をフーリエ変換することによりOFDM周波数領域信号を生成するFFT演算手段と、
前記OFDM周波数領域信号に基づいて前記フーリエ変換時のFFTウィンドウを設定するFFTウィンドウ設定手段とを備えることを特徴とするOFDM復調装置。 - 前記FFTウィンドウ設定手段は、
少なくとも2シンボル分のOFDM周波数領域信号を格納するFFT結果格納手段と、
前記少なくとも2シンボル分のOFDM周波数領域信号のスペクトル形状をFFTウィンドウごとに判定することにより、前記OFDM時間領域信号におけるFFTウィンドウの位置が適正かどうかを判定するFFT結果判定手段とを備えることを特徴とする請求項1記載のOFDM復調装置。 - 前記FFTウィンドウ設定手段は、
前記OFDM時間領域信号の有効シンボル長およびガードインターバルを含めた時間に基づいて、前記OFDM時間領域信号にFFTウィンドウを設定するタイミングを指定するFFTタイミング指定手段を備えることを特徴とする請求項1または2記載のOFDM復調装置。 - 前記FFTウィンドウ設定手段は、
2シンボル分のOFDM周波数領域信号に対して、FFTウィンドウをガードインターバルづつずらしながらOFDM時間領域信号をフーリエ変換させることを特徴とする請求項3記載のOFDM復調装置。 - 前記OFDM周波数領域信号のスペクトルのレベルが変化する位置に基づいて、前記OFDM時間領域信号の搬送波周波数を補正する搬送波周波数誤差補正手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載のOFDM復調装置。
- OFDM時間領域信号をフーリエ変換することによりOFDM周波数領域信号を生成するステップと、
前記OFDM周波数領域信号に基づいて前記フーリエ変換時のFFTウィンドウを設定するステップとを備えることを特徴とするOFDM復調方法。 - 前記OFDM周波数領域信号のスペクトルのレベルが変化する位置に基づいて、前記OFDM時間領域信号の搬送波周波数を補正するステップをさらに備えることを特徴とする請求項6記載のOFDM復調方法。
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