JP2006287672A - Ofdm復調装置およびofdm復調方法 - Google Patents

Ofdm復調装置およびofdm復調方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 回路規模の増大を抑制しつつ、OFDM方式におけるシンボル同期を実現する。
【解決手段】 FFTタイミング指定部31は、ガードインターバルGIづつずらしながらFFTウィンドウW1、W2、・・・WnをOFDM時間領域信号Ffに順次設定し、このFFTウィンドウW1、W2、・・・WnごとにFFT演算部10にフーリエ変換させ、FFTウィンドウW1、W2、・・・Wnごとにフーリエ変換されたOFDM周波数領域信号Frのうち、平坦なスペクトル形状が得られるように設定されたFFTウィンドウW1、W2、・・・、Wnの位置を特定することにより、FFT演算部10にてフーリエ変換が行われる時のFFTウィンドウを設定する。
【選択図】 図2

Description

本発明はOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重方式)の復調装置およびOFDM復調方法に関し、特に、シンボル同期を行うためのシンボル境界の推定方法に適用して好適なものである。
デジタル信号を伝送する方式としてOFDMと呼ばれる変調方式がある。このOFDM方式では、多数の直交する副搬送波(サブ搬送波)が伝送帯域内に設けられる。そして、PSK(Phase Shift Keying)やQAM(Quadrature Amplitude Modulation)などの方法により、各サブ搬送波の振幅及び位相にデータを割り当てデジタル変調される。このOFDM方式は、多数のサブ搬送波が並列に伝送されるのでシンボル速度が遅くなる。このため、シンボルの時間長に対する相対的なマルチパスの時間長を短くすることができ、マルチパス妨害を受け難くすることができる。
ここで、OFDM方式の伝送シンボル(OFDMシンボル)には、マルチパスによるシンボル間干渉を許容するために、有効シンボルの後半の一部分の波形がそのままコピーされたガードインターバルが設けられている。そして、OFDM信号を復調する場合、信号を誤りなく復号するために、OFDMシンボルの境界を正しく検出し、その境界位置に同期させてFFT演算を行う必要がある。このOFDMシンボルの境界を正しく検出する方法の一つに、ガードインターバルを利用する方法がある。このガードインターバルを利用する方法では、ガードインターバルとそのコピー元との信号系列の相関性を利用し、受信したOFDM信号の自己相関値が最も高い部分をシンボル境界位置であると判断する。
また、例えば、特許文献1には、シンボル境界位置の誤検出を無くして、シンボル境界位置の検出精度を向上させるために、シンボル境界位置の算出の際に、OFDMシンボルの時間間隔周期に設定された検出範囲を設定し、その検出範囲内でのガードインターバルの自己相関値の最大値をサーチする方法が開示されている。
特開2004−304591号公報
しかしながら、ガードインターバルとそのコピー元との信号系列の相関性を利用してシンボル境界位置を判断する方法では、シンボル同期のみに使用されるガード相関/シンボル境界検出部を設ける必要があり、回路規模が増大するという問題があった。
そこで、本発明の目的は、回路規模の増大を抑制しつつ、シンボル同期を実現することが可能なOFDM復調装置およびOFDM復調方法を提供することである。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様に係るOFDM復調装置によれば、OFDM時間領域信号をフーリエ変換することによりOFDM周波数領域信号を生成するFFT演算手段と、前記OFDM周波数領域信号に基づいて前記フーリエ変換時のFFTウィンドウを設定するFFTウィンドウ設定手段とを備えることを特徴とする。
これにより、フーリエ変換後のOFDM周波数領域信号に基づいてフーリエ変換時のFFTウィンドウを設定することができる。このため、シンボル同期を行うために、ガードインターバルとそのコピー元との信号系列の相関性を利用してシンボル境界位置を判断する必要がなくなり、回路規模の増大を抑制しつつ、OFDM復調を実現することが可能となる。
また、本発明の一態様に係るOFDM復調装置によれば、前記FFTウィンドウ設定手段は、少なくとも2シンボル分のOFDM周波数領域信号を格納するFFT結果格納手段と、前記少なくとも2シンボル分のOFDM周波数領域信号のスペクトル形状をFFTウィンドウごとに判定することにより、前記OFDM時間領域信号におけるFFTウィンドウの位置が適正かどうかを判定するFFT結果判定手段とを備えることを特徴とする。
これにより、FFTウィンドウがOFDM時間領域信号の任意の位置に初期設定された場合においても、FFTウィンドウをずらしながらOFDM時間領域信号をフーリエ変換することで、FFTウィンドウの適正な位置を必ず見つけ出すことができ、回路規模の増大を抑制しつつ、シンボル同期を実現することができる。
また、本発明の一態様に係るOFDM復調装置によれば、前記FFTウィンドウ設定手段は、前記OFDM時間領域信号の有効シンボル長およびガードインターバルを含めた時間に基づいて、前記OFDM時間領域信号にFFTウィンドウを設定するタイミングを指定するFFTタイミング指定手段を備えることを特徴とする。
これにより、FFTウィンドウの適正な位置を見つけ出すために必要なフーリエ変換の回数を減らしつつ、FFTウィンドウの位置を最適化することができ、シンボル同期を効率よく行うことを可能としつつ、シンボル同期に必要な回路規模を削減することができる。
また、本発明の一態様に係るOFDM復調装置によれば、前記FFTウィンドウ設定手段は、2シンボル分のOFDM周波数領域信号に対して、FFTウィンドウをガードインターバルづつずらしながらOFDM時間領域信号をフーリエ変換させることを特徴とする。
これにより、FFTウィンドウがOFDM時間領域信号の任意の位置に初期設定された場合においても、FFTウィンドウをずらしながらOFDM時間領域信号をフーリエ変換することで、FFTウィンドウの適正な位置を必ず見つけ出すことが可能となるとともに、FFTウィンドウの適正な位置を必ず見つけ出すために必要なフーリエ変換の回数を減らすことができる。このため、シンボル同期を効率よく行うことを可能としつつ、シンボル同期に必要な回路規模を削減することができる。
また、本発明の一態様に係るOFDM復調装置によれば、前記OFDM周波数領域信号のスペクトルのレベルが変化する位置に基づいて、前記OFDM時間領域信号の搬送波周波数を補正する搬送波周波数誤差補正手段をさらに備えることを特徴とする。
これにより、フーリエ変換後のOFDM周波数領域信号に基づいてOFDM時間領域信号の搬送波周波数を補正することができ、搬送波周波数の同期精度の劣化を抑制しつつ、回路規模を削減することができる。
また、本発明の一態様に係るOFDM復調方法によれば、OFDM時間領域信号をフーリエ変換することによりOFDM周波数領域信号を生成するステップと、前記OFDM周波数領域信号に基づいて前記フーリエ変換時のFFTウィンドウを設定するステップとを備えることを特徴とする。
これにより、シンボル同期を行うために、シンボル同期のみに使用されるガード相関/シンボル境界検出部を設ける必要がなくなり、回路規模の増大を抑制しつつ、シンボル同期を実現することが可能となる。
また、本発明の一態様に係るOFDM復調方法によれば、前記OFDM周波数領域信号のスペクトルのレベルが変化する位置に基づいて、前記OFDM時間領域信号の搬送波周波数を補正するステップをさらに備えることを特徴とする。
これにより、フーリエ変換後のOFDM周波数領域信号に基づいてOFDM時間領域信号の搬送波周波数を補正することができ、搬送波周波数の同期精度の劣化を抑制しつつ、回路規模を削減することができる。
以下、本発明の実施形態に係るOFDM復調装置およびその方法について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るOFDM復調装置の概略構成を示すブロック図である。
図1において、OFDM復調装置には、アンテナ2、チューナ3、バンドパスフィルタ4、A/D変換部5、クロック発生部6、DCキャンセル部7、デジタル直交復調部8、搬送波ア周波数誤差補正部9、FFT演算部10、位相補正部11、FFTウィンドウ設定部12と、タイミング同期部13、数値制御発振部17、フレーム同期部18、等化部19、デマッピング部20および伝送路復号部21が設けられている。
そして、放送局から放送されたデジタル放送波は、アンテナ2を介して受信され、RF信号としてチューナ3に供給される。そして、アンテナ2にて受信されたRF信号は、チューナ3にてIF信号に周波数変換され、バンドパスフィルタ4に供給される。そして、チューナ3から出力されたIF信号は、バンドパスフィルタ4にてフィルタリングされた後、A/D変換部5に供給される。
A/D変換部5は、クロック発生部6から供給されたクロックに同期してIF信号をサンプリングし、このサンプリングしたIF信号をデジタル化する。そして、A/D変換部5にてデジタル化されたIF信号はDCキャンセル部7に供給され、このDCキャンセル部7にてDC成分が除去された後、デジタル直交復調部8に供給される。デジタル直交復調部8は、所定搬送波周波数の2相の搬送波信号を用いることで、デジタル化されたIF信号を直交復調し、ベースバンドのOFDM時間領域信号Ffを出力する。そして、デジタル直交復調部8から出力されたOFDM時間領域信号Ffは、搬送波周波数誤差補正部9に供給される。
搬送波周波数誤差補正部9は、数値制御発振部17から出力された搬送波周波数誤差補正信号と、デジタル直交復調後のOFDM時間領域信号Ffとを複素乗算することによって、OFDM時間領域信号Ffの搬送波周波数誤差を補正する。そして、搬送波周波数誤差補正部9により搬送波周波数誤差が補正されたOFDM時間領域信号Ffは、FFT演算部10に供給される。
FFT演算部10は、1つのOFDMシンボルから有効シンボル長の信号を抜き出し、有効シンボルのサンプル数のデータに対してFFT演算を行う。ここで、FFT演算部10には、OFDM時間領域信号FfにおいてFFTウィンドウの位置を指定するタイミング信号TmがFFTウィンドウ設定部12から与えられる。そして、このタイミング信号Tmに基づいて、OFDM時間領域信号FfにFFTウィンドウを設定し、有効シンボル長の信号をOFDM時間領域信号Ffから切り出しながらFFT演算を行うことができる。すなわち、FFT演算部10は、1つのOFDMシンボルに対して、FFTウィンドウにて規定される有効シンボル分のサンプル数のデータを抜き出す。そして、FFT演算部10は、このFFTウィンドウにて規定される有効シンボル分のサンプル数のデータに対してFFT演算処理を行うことにより、OFDMシンボル内の各サブ搬送波に変調されている信号成分を抽出し、OFDM周波数領域信号Frとして出力することができる。
そして、FFT演算部10から出力されたOFDM周波数領域信号Frは、位相補正部11およびFFTウィンドウ設定部12に供給される。FFTウィンドウ設定部12は、FFT演算部10から出力されたOFDM周波数領域信号Frに基づいて、FFT演算部10におけるフーリエ変換時のFFTウィンドウを設定し、そのFFTウィンドウの位置を指定するタイミング信号TmをFFT演算部10に出力する。また、FFTウィンドウ設定部12は、OFDM周波数領域信号Frのスペクトルのレベルが変化する位置に基づいて、デジタル直交復調時の中心周波数のずれ量のうちのサブキャリア間隔以内の搬送波周波数誤差成分を算出する。そして、FFTウィンドウ設定部12にて求められた搬送波周波数誤差成分は数値制御発振器17に供給される。
位相補正部11は、OFDM周波数領域信号Frに対して、OFDMシンボルの実際の境界位置と、FFT演算の開始タイミングとのずれによって生じる位相回転成分の補正を行う。すなわち、位相補正部11は、FFT演算部10から出力されるOFDM周波数領域信号Frに対して、タイミング同期部13から供給される位相補正信号を複素乗算して、位相回転補正を行う。そして、位相回転補正がなされたOFDM周波数領域信号Frは、フレーム同期部18および等化部19に供給される。
タイミング同期部13は、OFDMシンボルの境界位置とFFT演算を行う演算開始タイミングとの時間ずれに伴って生じる位相回転量を算出し、算出した位相回転量に基づいて位相補正信号を生成し、位相補正部11に供給する。
数値制御発振器17は、FFTウィンドウ設定部1から出力された周波数誤差値に応じて増減する搬送波周波数誤差補正信号を発生する。すなわち、数値制御発振器17は、供給された周波数誤差値がプラスならば、搬送波周波数誤差補正信号の発振周波数を減少させ、供給された搬送波周波数誤差値がマイナスならば、誤差補正信号の発振周波数を増加させることにより、周波数誤差値が0となる位置で発振周波数が安定するような搬送波周波数誤差補正信号を発生する。
フレーム同期部18は、OFDM伝送フレームの所定の位置に挿入されている同期ワードを検出し、OFDM伝送フレームの開始タイミングを検出する。また、フレーム同期部18は、OFDM伝送フレームの開始タイミングに基づいて、各OFDMシンボルのシンボル番号を特定し、等化部19に供給する。
等化部19は、OFDM周波数領域信号に対して等化処理を行う。また、等化部19は、フレーム同期部18から供給されたシンボル番号に基づいて、OFDM周波数領域信号内に挿入されているパイロット信号を検出する。そして、等化部19にて等化処理がされたOFDM周波数領域信号Frは、デマッピング部20に供給される。
デマッピング部20は、等化処理がなされたOFDM周波数領域信号Frに対して、例えば、QPSK、16QAMまたは64QAMなどの変調方式に対応してデマッピング処理を行い、伝送データを復元する。デマッピング部20にて復元された伝送データは、伝送路復号部21に供給される。
伝送路復号部21は、デマッピング部20から入力された伝送データに対して、その放送方式に対応した伝送路復号処理を行う。例えば、伝送路復号部21では、時間方向のインタリーブ処理に対応した時間デインタリーブ処理、周波数方向のインタリーブに対応した周波数デインタリーブ処理、多値シンボルの誤り分散のためのビットインタリーブに対応したデインタリーブ処理、伝送ビットの削減のためのパンクチャリング処理に対応したデパンクチャリング処理、畳み込み符号化されたビット列の復号のためのビタビ復号処理、バイト単位でのデインタリーブ処理、エネルギ拡散処理に対応したエネルギ逆拡散処理、RS符号化処理に対応したエラー訂正処理などを行うことができる。
ここで、FFT演算部10にてフーリエ変換が行われる場合、フーリエ変換後のOFDM周波数領域信号Frに基づいてフーリエ変換時のFFTウィンドウをFFTウィンドウ設定部12にて設定することができる。このため、シンボル同期を行うために、ガードインターバルとそのコピー元との信号系列の相関性を利用してシンボル境界位置を判断する必要がなくなり、シンボル同期のみに使用されるガード相関/シンボル境界検出部を省略することが可能となることから、回路規模の増大を抑制しつつ、OFDM復調を実現することが可能となる。
図2は、図1のFFTウィンドウ設定部12の構成例を示すブロック図である。
図2において、FFTウィンドウ設定部12には、FFTタイミング指定部31、FFT結果格納部32およびFFT結果判定部33が設けられている。
ここで、FFTタイミング指定部31は、OFDM時間領域信号Ffの有効シンボル長およびガードインターバルを含めた時間に基づいて、OFDM時間領域信号FfにFFTウィンドウを設定するタイミングを指定することができる。FFT結果格納部32は、FFT演算部10にてフーリエ変換された2シンボル分のOFDM周波数領域信号Ffを格納することができる。FFT結果判定部33は、FFT結果格納部32に格納された2シンボル分のOFDM周波数領域信号Frのスペクトル形状をFFTウィンドウごとに判定することにより、OFDM時間領域信号FfにおけるFFTウィンドウの位置が適正かどうかを判定することができる。
図3は、本発明の一実施形態に係るOFDM信号のシンボル構成を示す図である。
図3において、OFDMシンボルには、IFFT(逆フーリエ変換)が送信時に行われる信号期間である有効シンボルと、この有効シンボルの後半の一部分の波形がそのままコピーされたガードインターバルGIとが含まれている。なお、このガードインターバルGIは、OFDMシンボルの前半部分に設けられている。例えば、ISDB−T規格およびISDB−TSB規格のモード3(1セグメント)では、そのサブキャリア間隔は、125/126≒0.992kHzである。また、上記規格では、有効シンボル内に433本のサブキャリアがあり、433本のサブキャリアに伝送データが変調されている。また、上記規格では、ガードインターバルの時間長が、有効シンボルの時間長の1/4,1/8,1/16,1/32のいずれかとなる。
図4(a)は、OFDMシンボル内にFFTウィンドウが設定された場合のスペクトル形状を示す図、図4(b)は、OFDMシンボル内にFFTウィンドウが設定されない場合のスペクトル形状を示す図である。
図4(a)において、FFTウィンドウが1つのOFDMシンボル内に収まるように設定された状態では、FFT演算部10から出力されるOFDM周波数領域信号Frのスペクトル形状は、一定の帯域内で平坦になる。ここで、ガードインターバルGIには、有効シンボルの後半の一部分の波形がそのままコピーされているので、1つのOFDMシンボル内であれば、FFTウィンドウにガードインターバルGIの信号が含まれていても、図4(a)の平坦なスペクトル形状が得られる。
これに対して、FFTウィンドウが2つのOFDMシンボルに跨るように設定された状態では、図4(b)に示すように、FFT演算部10から出力されるOFDM周波数領域信号Frのスペクトル形状は不規則になる。このため、図2のFFT結果判定部33は、FFT演算部10から出力されるOFDM周波数領域信号Frのスペクトル形状を判別することにより、FFTウィンドウが1つのOFDMシンボル内に収まるように設定されているかどうかを判断することができる。
ここで、OFDM周波数領域信号Frのスペクトル形状を判別する方法としては、OFDM周波数領域信号Frのスペクトルのレベルに対してスレッショールドレベルSHを設定し、OFDM周波数領域信号Frのスペクトルが一定の帯域内でこのスレッショールドレベルSHと交わる回数を調べるようにしてもよい。あるいは、OFDM周波数領域信号Frのスペクトルのレベルの最大値と最小値との差分に基づいて、OFDM周波数領域信号Frのスペクトル形状を判別するようにしてもよい。
なお、FFTタイミング指定部31は、FFT結果格納部32に格納される2シンボル分のOFDM周波数領域信号Frについて、FFTウィンドウをガードインターバルGIづつずらしながらOFDM時間領域信号FfをFFT演算部10にフーリエ変換させるようにしてもよい。
図5は、本発明の一実施形態に係るFFTタイミングの指定方法を示す図である。
図5において、FFTタイミング指定部31は、ガードインターバルGIづつずらしながらFFTウィンドウW1、W2、・・・WnをOFDM時間領域信号Ffに順次設定し、このFFTウィンドウW1、W2、・・・WnごとにFFT演算部10にフーリエ変換させる。そして、FFTウィンドウW1、W2、・・・Wnごとにフーリエ変換されたOFDM周波数領域信号Frのうち、図4(a)のスペクトル形状が得られるように設定されたFFTウィンドウW1、W2、・・・、Wnの位置を特定する。例えば、FFTウィンドウW1、W2、W5、W6、・・・、Wnは2つのOFDMシンボルに跨るように設定されているので、図4(b)の不規則なスペクトル形状となる。これに対して、FFTウィンドウW3、W4は1つのOFDMシンボル内に収まるように設定されているので、図4(a)の平坦なスペクトル形状となる。このため、FFT結果判定部33は、FFT演算部10にフーリエ変換させる時に、FFTウィンドウW3、W4の位置に対応したタイミング信号TmをFFT演算部10に出力することにより、FFTウィンドウW3、W4を設定させながらFFT演算部10にフーリエ変換させることができる。
これにより、FFTウィンドウW1、W2、W5、W6、・・・、WnがOFDM時間領域信号Ffの任意の位置に初期設定された場合においても、FFTウィンドウW1、W2、W5、W6、・・・、WnをずらしながらOFDM時間領域信号Ffをフーリエ変換させることで、FFTウィンドウW1、W2、W5、W6、・・・、Wnの適正な位置を必ず見つけ出すことが可能となるとともに、FFTウィンドウW1、W2、W5、W6、・・・、Wnの適正な位置を必ず見つけ出すために必要なフーリエ変換の回数を減らすことができる。
例えば、ガードインターバルGIがOFDMシンボル長の1/4の時を考えると、2シンボル長(有効シンボル長+ガードインターバルGI)×2)のOFDM周波数領域信号FrをFFT結果格納部32に格納する。そして、OFDMシンボル長の1/4だけすらしながらFFTウィンドウを設定し、FDM周波数領域信号Frを8回だけ切り出すことにより、図4(a)の平坦なスペクトル形状が得られるFFTウィンドウの位置を見つけ出すことができる。
また、FFTウィンドウ設定部12は、図4(a)の平坦なスペクトル形状が得られるFFTウィンドウの位置を見つけ出すと、OFDM周波数領域信号Frのスペクトルのレベルが変化する位置に基づいて、デジタル直交復調時の中心周波数のずれ量のうちのサブキャリア間隔以内の搬送波周波数誤差成分を算出し、搬送波周波数の同期に使用させることができる。すなわち、OFDM周波数領域信号Frのスペクトルのレベルが高くなっている部分のサブキャリアの位置の中央を基準とすることで、搬送波周波数の同期処理を行うことができる。
図6は、本発明の一実施形態に係る搬送波周波数の同期方法を示す図である。
図6(a)において、1024個のFFTポイントに対して、433個のサブキャリア(ビン)が有効であることを示している。ここで、0から1023までのFFTポイントの中の中心にスペクトルがあることが望ましい。このため、433個の有効ポイントに対して、0から295までのFFTポイントと729から1023までのFFTポイントがヌルポイントとなり、296から728までのFFTポイントが有効ポイントとなる。
一方、図6(b)に示すように、搬送波周波数のずれによって有効ポイントが298から730まで(サブキャリア間隔の2倍の搬送波周波数のずれ)となった場合、その有効ポイントを296から728までと補正して処理を行わせることにより、搬送波周波数のずれを解消することができる。
本発明の一実施形態に係るOFDM復調装置の構成を示すブロック図。 図1のFFTウィンドウ設定部の構成例を示すブロック図。 本発明の一実施形態に係るOFDM信号のシンボル構成を示す図。 OFDMシンボル内にFFTウィンドウが設定された場合と設定されない場合でのスペクトルの形状を比較して示す図。 本発明の一実施形態に係るFFTタイミングの指定方法を示す図。 本発明の一実施形態に係る搬送波周波数の同期方法を示す図。
符号の説明
2 アンテナ、3 チューナ、4 バンドパスフィルタ、5 A/D変換部、6 クロック発生部、7 DCキャンセル部、8 デジタル直交復調部、9 搬送波周波数誤差補正部、10 FFT演算部、11 位相補正部、12 FFTウィンドウ設定部、13 タイミング同期部、17 数値制御発振部、18 フレーム同期部、19 等化部、20 デマッピング部、21 伝送路復号部、31 FFTタイミング指定部、32 FFT結果格納部、33 FFT結果判定部

Claims (7)

  1. OFDM時間領域信号をフーリエ変換することによりOFDM周波数領域信号を生成するFFT演算手段と、
    前記OFDM周波数領域信号に基づいて前記フーリエ変換時のFFTウィンドウを設定するFFTウィンドウ設定手段とを備えることを特徴とするOFDM復調装置。
  2. 前記FFTウィンドウ設定手段は、
    少なくとも2シンボル分のOFDM周波数領域信号を格納するFFT結果格納手段と、
    前記少なくとも2シンボル分のOFDM周波数領域信号のスペクトル形状をFFTウィンドウごとに判定することにより、前記OFDM時間領域信号におけるFFTウィンドウの位置が適正かどうかを判定するFFT結果判定手段とを備えることを特徴とする請求項1記載のOFDM復調装置。
  3. 前記FFTウィンドウ設定手段は、
    前記OFDM時間領域信号の有効シンボル長およびガードインターバルを含めた時間に基づいて、前記OFDM時間領域信号にFFTウィンドウを設定するタイミングを指定するFFTタイミング指定手段を備えることを特徴とする請求項1または2記載のOFDM復調装置。
  4. 前記FFTウィンドウ設定手段は、
    2シンボル分のOFDM周波数領域信号に対して、FFTウィンドウをガードインターバルづつずらしながらOFDM時間領域信号をフーリエ変換させることを特徴とする請求項3記載のOFDM復調装置。
  5. 前記OFDM周波数領域信号のスペクトルのレベルが変化する位置に基づいて、前記OFDM時間領域信号の搬送波周波数を補正する搬送波周波数誤差補正手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載のOFDM復調装置。
  6. OFDM時間領域信号をフーリエ変換することによりOFDM周波数領域信号を生成するステップと、
    前記OFDM周波数領域信号に基づいて前記フーリエ変換時のFFTウィンドウを設定するステップとを備えることを特徴とするOFDM復調方法。
  7. 前記OFDM周波数領域信号のスペクトルのレベルが変化する位置に基づいて、前記OFDM時間領域信号の搬送波周波数を補正するステップをさらに備えることを特徴とする請求項6記載のOFDM復調方法。

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