JPH07279002A - エアジェットルームの緯入れ装置 - Google Patents

エアジェットルームの緯入れ装置

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JPH07279002A
JPH07279002A JP7087794A JP7087794A JPH07279002A JP H07279002 A JPH07279002 A JP H07279002A JP 7087794 A JP7087794 A JP 7087794A JP 7087794 A JP7087794 A JP 7087794A JP H07279002 A JPH07279002 A JP H07279002A
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JP
Japan
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weft
reed
air jet
jet loom
deformed
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Application number
JP7087794A
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English (en)
Inventor
Nobuhiro Yoshimura
暢浩 吉村
Toshio Yamaoku
俊夫 山奥
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エアジェットルームの緯入れ装置の補助ノズ
ル部における毛羽や糸切れの発生を大幅に削減できる。 【構成】 凹部を有する変形筬羽4の凹部5を緯入れ方
向へ連ねて溝状の緯糸案内通路6を形成し、通路6へ向
けて緯入れ方向に所定の間隔で配列した補助ノズル7か
ら空気を噴射することにより、主ノズルから射出された
緯糸9を緯入れするようにしたエアジェットルームの緯
入れ装置において、補助ノズル9に対向した位置の変形
筬羽を、平筬羽10にしたエアジェットルームの緯入れ
装置である。経糸12と変形筬羽の突起部40との接触
力が大幅に弱まり毛羽や糸切れが激減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアジェットルーム
(空気噴射式無杼織機)の緯入れ装置に関し、詳しくは
緯糸案内通路を形成した変形筬方式の緯入れ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図3に、代表的な従来のエアジェットル
ームの緯入れ装置の変形筬の概略斜視図を示す。従来の
エアジェットルームの緯入れ装置に用いられている筬3
1では、上部筬枠32と下部筬枠33との間に、凹部3
5を有する変形筬羽34が密に整列して固定されてい
た。そして、凹部35を一端から他端まで一筋に連ねて
緯糸案内通路36を形成し、案内通路36に主ノズル
(不図示)から射出された緯糸39を通していた。さら
に、緯糸案内通路36に緯糸39を確実かつ円滑に通す
ために、緯入れ方向に所定の間隔で、案内通路36の近
傍に噴射孔を有する補助ノズル37を設け、緯入方向へ
筬に沿わせて空気を噴射していた。補助ノズル37は、
たとえば、下部筬枠33を保持する筬ホルダー(不図
示)に溝を形成し、この溝を利用する取付部材38にセ
ットしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の緯入れ装置
を使用する織機では、時として毛羽の発生や糸切れを生
ずるという問題があった。図4に従来のエアジェットル
ームの筬の動作を、図5に従来の筬の変形筬羽と補助ノ
ズル間の経糸(下糸)の屈曲状況を示す筬の断面図を示
して説明する。筬31は、一点鎖線で示した位置Pと実
線で示した位置Qとの間を揺動し、位置Qで緯糸が緯入
れされ、位置Pで筬打ちをする。なお、41は経糸の上
糸、42は経糸の下糸、43は布帛である。ところで、
通常、経糸の密度は、3〜15本/2mmに配列され、
補助ノズル37の厚さは約2mmであるから、変形筬羽
34の揺動によって、補助ノズル37が経糸を押し分け
るかたちになる。すなわち、筬31は、位置Pから位置
Qに移動する際に変形筬羽34の凹部35を形成する下
側の突起部40が下糸42と交差する。毛羽や糸切れの
原因の一つは、変形筬羽34が位置PからRへ移動する
と共に経糸が上下に開口すると、補助ノズル37の先端
部が下糸42の間に割込んでくるため、下糸42は図5
に示したように、変形筬羽34の凹部35を形成する下
側の突起部40と、補助ノズル37との間で屈曲し、突
起部40に強く接触するためであることがわかった。本
発明は、かかる従来の技術の問題点を解決し、補助ノズ
ル部での毛羽や糸切れの発生の少ない緯入れ装置の提供
を目的として完成されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、凹部5を有する変形筬羽4の凹部5を緯
入れ方向へ連ねて溝状の緯糸案内通路6を形成し、案内
通路6へ向けて緯入れ方向に所定の間隔で配列した補助
ノズル7から空気を噴射することにより、主ノズルから
射出された緯糸9を緯入れするエアジェットルームの緯
入れ装置において、補助ノズル7に対向する位置の変形
筬羽を、平筬羽10で構成したことを特徴とする、エア
ジェットルームの緯入れ装置を提供する。本発明におい
ては、平筬羽10で構成する部分が、補助ノズル7の緯
入れ方向の幅に対し1〜5倍にすることが好ましい。
【0005】
【作用】以下、本発明の一実施態様を図面に基づいて説
明する。図1は、エアジェットルーム用の緯入れ装置に
おける本発明の筬の実施態様例を示す斜視図である。こ
の装置は、筬1、補助ノズル7、および緯糸射出用の主
ノズル(図示省略)を具備するものである。筬1は、上
部筬枠2、下部筬枠3間に、凹部5を連ねて緯糸案内通
路6を形成する変形筬羽4と、補助ノズル7に対向して
いる位置に変形筬羽4の凹部5の両側の突起部11を除
去した平筬羽10とが固定されている。その下部筬枠3
を保持している筬ホルダーには、緯入れ方向に所定の間
隔で配列した複数の補助ノズル7が台8を介して取付け
られている。この筬1と補助ノズルは、揺動手段(図示
省略)により揺動される。平筬羽10の形状は、通常、
緯糸9に対抗する側に、緯糸9よりも突出する凹部や凸
部を設けないで形成するが、その縁は直線に限られるも
のではない。たとえば、平筬羽10は、補助ノズル7が
凹部5よりも下側に取り付けられているときは、凹部5
の両側突起の内、下側の突起のみを除去した形状の筬羽
であつてもよく、この形状の筬羽も本発明の平筬羽に含
まれるものである。 図2は、図1の緯入れ装置を用い
た場合の、平筬羽10と補助ノズル7との間の経糸(下
糸12)の屈曲状況を示す断面図で、その屈曲状況は、
図4の位置Rに相当する。図2の下糸12の屈曲量は、
図4と対比すると明らかな通り、大幅に削減し、下糸1
2と平筬羽10との接触が弱まっていることがわかる。
このため、経糸と筬羽との接触力が大幅に弱まり毛羽や
糸切れが減少するのである。
【0006】なお、図2で示す平筬羽10の幅Bは、補
助ノズル7の幅Aの1〜5倍とするのが好ましい。1倍
よりも小さいと当然ながら殆ど効果がなくなり、5倍よ
りも広いと空気が分散することにより緯糸の搬送力が落
ちることがあって好ましくない。
【0007】
【実施例】図1に示したのと同じ形式の本発明の緯入れ
装置を用いてエアジェットルームを改造し、改造しない
エアジェットルームと経糸に原因する織機の停止回数
(経因停台回数)を比較した。使用したエアジェットル
ームは、補助ノズル22本が80mmの間隔で取付けら
れていた。補助ノズルに対向する位置の変形筬羽を幅6
mmにわたって平筬羽に取り替えた。これらのエアジェ
ットルームを用い、下記の製織条件で製織した。
【0008】 イ)織物:経 糸 ポリエステル 緯 糸 T100 30/2 T65C 34/2 経密度 97本/in 緯密度 100本/in 組 織 2/1アヤ ロ)織機:日産 LA40 190cm幅 ハ)通し巾:162cm ニ)織機回転数:600rpm 以上の条件で製造し、緯入れ補助ノズル部での24時間
当たりの平均の経因停台回数を測定した結果、 従来の装置 :5.0回/日・台 本発明の装置:0.2回/日・台 であった。
【0009】
【発明の効果】本発明は、凹部を有する変形筬羽の凹部
を緯入れ方向へ連ねて溝状の緯糸案内通路を形成し、該
通路へ向けて緯入れ方向に所定の間隔で配列した補助ノ
ズルから空気を噴射することにより、主ノズルから射出
された緯糸を緯入れするようにしたエアジェットルーム
の緯入れ装置において、前記補助ノズルに対向した位置
の前記変形筬羽を、平筬羽にしたので、筬の揺動や、経
糸の上糸と下糸の開口の際に、その経糸と筬羽との接触
力が大幅に弱まり、毛羽や糸切れが激減するという優れ
た効果を奏することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】エアジェットルーム用の緯入れ装置における本
発明の筬の実施態様例を示す斜視図
【図2】平筬羽と補助ノズル間の経糸(下糸)の屈曲状
況を示す本発明の筬の断面図
【図3】従来の筬の斜視図
【図4】エアジェットルームにおける従来の筬の動作を
示す側面図
【図5】変形筬羽と補助ノズル間の経糸(下糸)の屈曲
状況を示す従来の筬の断面図
【符号の説明】
1:筬 2:上部筬枠 3:下部筬枠 4:変形
筬羽 5:凹部 6:緯糸案内通路 7:補助ノズル 8:台
9:緯糸 10:平筬羽 11:突起部 12:経糸の下糸
13:布帛 31:筬 32:上部筬枠 33:下部筬枠 3
4:変形筬羽 35:凹部 36:緯糸案内通路 37:補助ノズ
ル 38:台 39:緯糸 40:突起部 41:経糸の上糸
42:経糸の下糸 43:布帛

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】凹部5を有する変形筬羽4の凹部5を緯入
    れ方向へ連ねて溝状の緯糸案内通路6を形成し、案内通
    路6へ向けて緯入れ方向に所定の間隔で配列した補助ノ
    ズル7から空気を噴射することにより、主ノズルから射
    出された緯糸9を緯入れするエアジェットルームの緯入
    れ装置において、補助ノズル7に対向する位置の変形筬
    羽を、平筬羽10で構成したことを特徴とする、エアジ
    ェットルームの緯入れ装置。
  2. 【請求項2】前記の平筬羽10で構成する範囲が、補助
    ノズル7の緯入れ方向の幅に対し1〜5倍であることを
    特徴とする、請求項1記載のエアジェットルームの緯入
    れ装置。
JP7087794A 1994-04-08 1994-04-08 エアジェットルームの緯入れ装置 Pending JPH07279002A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007126040A1 (ja) * 2006-04-28 2007-11-08 Toray Industries, Inc. 炭素繊維織物の製造方法
JP2009138301A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Toyota Industries Corp エアジェットルームにおける筬
JP2009155754A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Toyota Industries Corp エアジェットルームにおける筬

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