JP2001329453A - タックイン装置の緯糸弛緩装置 - Google Patents

タックイン装置の緯糸弛緩装置

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JP2001329453A
JP2001329453A JP2000147331A JP2000147331A JP2001329453A JP 2001329453 A JP2001329453 A JP 2001329453A JP 2000147331 A JP2000147331 A JP 2000147331A JP 2000147331 A JP2000147331 A JP 2000147331A JP 2001329453 A JP2001329453 A JP 2001329453A
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Akihiko Nakada
明彦 中田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数幅取りの織機において、織布間に位置す
るタックイン装置の緯糸弛緩用の空気噴射ノズルの緯糸
弛緩機能を高める。 【解決手段】 複数の織布5を製織し、織布5の間にタ
ックイン装置2を有する織機1において、緯糸弛緩用の
空気噴射ノズル16を織布5の間の織り前6の近傍に固
定状態で設けるとともに、筬8に空気噴射ノズル16に
対応した空所7を設け、空気噴射ノズル16を制御弁2
9により圧力空気源26に接続し、制御弁29を噴射制
御器31に接続する。噴射制御器31は、筬打ち前の所
定の期間で制御弁29を開く。このときに、空気噴射ノ
ズル16は、筬打ち運動とともに織り前6の方向に移動
する緯糸9に向けて空気を噴射することにより、織布5
間で緯糸9を屈曲させ、弛緩させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数幅取りの織機
において、緯入れ過程で、タックイン装置に緯糸を受け
渡すときに、織布間で緯糸を屈曲させることにより、緯
糸を弛緩させるための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特許2759511号公報は、ウエフト
過張力緩和装置と題して、緯糸弛緩装置の一例を開示す
る。その緯糸弛緩装置は、筬と同様に、スレソードに固
定されている。緯糸弛緩装置のエアアクチュエータ(エ
アノズル)は、経糸の送り出し側から織布の巻取り側へ
空気を噴射し、筬打ち前の緯糸に屈曲を与えることによ
って、筬打ち後に、織布の間で、緯糸の過張力を緩和状
態に設定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報の装置による
と、エアノズルは、筬とともに揺動するので、筬打ち運
動に伴って、織り前の近傍に設けられているタックイン
装置と干渉する。したがって、エアノズルの取り付け位
置は、筬から充分に離さなければならない。このような
取り付け形態によると、緯糸の緩和作用が充分に機能せ
ず、タックインされる前に、織布の織り縮みにより緯糸
が緊張し、過張力により緯糸の切断、緯糸の切断による
タックインミスが発生する。
【0004】本発明の目的は、複数幅取りの織機で、織
布間に位置するタックイン装置において、緯糸弛緩用の
空気噴射ノズルの緯糸弛緩機能を高めることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的のもとに、本
発明は、複数の織布を製織し、織布間にタックイン装置
を有する織機において、タックイン装置の近傍に緯糸弛
緩装置を設けている。緯糸弛緩装置は、緯糸弛緩用の空
気噴射ノズルを織布間の織り前近傍に固定状態で設ける
とともに、筬に空気噴射ノズルに対応した空所を設け、
空気噴射ノズルを制御弁により圧力空気源に接続し、制
御弁を噴射制御器に接続して構成されている。
【0006】前記噴射制御器は、筬打ち前の所定の期間
で制御弁を開く。このときに、前記空気噴射ノズルは、
筬打ち運動とともに織り前の方向に移動する緯糸に向け
て空気を噴射することにより、織布間で緯糸を屈曲さ
せ、弛緩させる。
【0007】前記空気噴射ノズルの噴射口は、織り前よ
りも経糸の送り出し側に設けられ、織布の巻取り側に向
けて空気を噴射し、前記空所は、筬打ち運動の際の筬と
前記空気噴射ノズルとの干渉を防ぐ。
【0008】前記空気噴射ノズルは、経糸の送り出し方
向に向けて空気を噴射し、前記空所は、空気の噴射によ
る緯糸の屈曲を許容する。
【0009】前記空気噴射ノズルの噴射口は、緯糸の緯
入れ終了後に筬打ち運動によって通過する筬打ち経路上
の位置に設けられる。
【0010】さらに、前記空所は、筬とタックイン装置
との干渉を防ぐ空間を形成し、前記タックイン装置は、
ニードルレス(エア噴射)式のタックイン装置であれ
ば、筬と対向する前方側、経糸の側、およびカッタ側を
含む三方で開放し、タックイン動作の際に切断された緯
糸の端部を空気噴射により経糸の開口内に挿入するため
に筬打ちされた緯糸をタックイン動作まで収納するスリ
ットを有している。そして、空気噴射ノズルの噴射口
は、前記スリットの面に開口している。
【0011】複数幅取りの織機は、主として空気噴射式
織機であるが、それに限らず、水噴射式の織機、その他
の型式の織機にも適用できる。前記タックイン装置は、
ニードル式のタックイン装置またはニードルレス(エア
噴射)式のタックイン装置のいずれかにより構成する。
また、前記空気噴射ノズルは、専用のものとして、また
は他の用途として既に存在するノズルにより代用するこ
ともできる。
【0012】上記構成によると、緯糸弛緩用の空気噴射
ノズルは、織り前の近傍に設けられているので、織り前
の近傍にて緯入れ終了後の緯糸に充分接近した状態で空
気を噴射する。このため、緯糸が充分に屈曲し、緯糸弛
緩機能により、筬打ち後の緯糸の過張力が緩和され、糸
切れが確実に防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、複数幅取り(2幅取り)
の空気噴射式の織機1にニードルレス(エア噴射)式の
タックイン装置2および本発明の緯糸弛緩装置3を組み
込んだ例を示している。タックイン装置2は、ブロック
体20の部分に組み込まれており、2つの織布5の織り
端で、織り前6の延長線上の近くに設けられている緯糸
切断用のカッタ4と織布5の織り端との間に合計4個設
けられている。なお、緯糸弛緩装置3は、2つの織布5
の間で、各織布5の織り端ごとにブロック体20の部分
に組み込まれている。
【0014】緯糸切断用のカッタ4は、織機1の主軸1
9の回転に同期して、機械的または電気的に駆動され、
緯入れされた緯糸9に対する筬8による筬打ち後の所定
のタイミングで、緯糸9の切断動作を行うよう駆動され
る。この例では、織機1が2幅取りとなっているため、
カッタ4は、織機1の両サイドおよび中央に合計3個配
置されている。なお、給糸側のカッタ4については、緯
入れが始まる前に切断を完了するよう定め、他の2つの
カッタ4については、タックイン動作に支障のないよう
に設定される。ちなみに、リードホルダ17の上の筬8
(筬羽)は、タックイン装置2、緯糸弛緩装置3および
カッタ4に対応する位置で、それらに対する干渉防止の
ために取り除かれ、空所7となっている。
【0015】緯糸9は、測長貯留装置18により、1ピ
ック分測長・貯留され、緯入れタイミングで、緯入れ用
のメインノズル10からの噴射空気によって、経糸11
の開口12の内部に緯入れされ、サブノズル15に加勢
されながら、飛走する。緯入れ用のメインノズル10お
よびサブノズル15は、スレソード25の揺動運動によ
り、筬8とともに揺動駆動される。
【0016】緯入れされた緯糸9は、その到達側の織り
端で、フィーラ13によって検出される。したがって、
フィーラ13が緯糸9の先端を検出しているときに、緯
入れは、正常と判断される。正常に緯入れされた緯糸9
は、筬8によって織り前6に筬打ちされ、タックイン装
置2によって一時的に保持される。筬打ち前の所定の期
間に、緯糸弛緩装置3は、2つの織布5の間で、緯入れ
された緯糸9に向けて空気を噴射し、緯糸9を屈曲させ
ることにより、緩んだ状態とし、筬打ち後の織布5の織
り幅方向の織り縮みによる緯糸9の過大な張力の高まり
を防止する。
【0017】このように、緯糸弛緩装置3は、筬打ち前
の所定の期間で、筬打ち運動とともに織り前6の方向に
移動する緯糸9に向けて空気を噴射することにより、織
布5の間で緯糸9を弛緩させる。このあと、カッタ4
は、筬打ちされた緯糸9をタックイン装置2の近くで切
断することによって、織り前6に筬打ちされた緯糸9を
メインノズル10の内部の緯糸9から分離させ、かつそ
れぞれの織布5の織り幅ごとに独立した状態とする。な
お、緯糸9の到達側に設けられているサクションノズル
14は、切断された緯糸9の切り端を吸引し、処理す
る。
【0018】つぎの緯入れのために、経糸11が再び開
口12を形成したとき、タックイン装置2は、緯糸9の
保持を解放すると同時に、エアを開口12の内部に向け
て噴射し、解放された緯糸9の端部を開口12の内部に
折り返すことによって、タックイン動作を行う。タック
イン装置2および緯糸弛緩装置3の詳細な構成および機
能は、この後に、図2および図3とともに説明されてい
る。
【0019】つぎに、図2および図3は、ニードルレス
(エア噴射)式のタックイン装置2およびこれと一体の
緯糸弛緩装置3を示している。これらのタックイン装置
2および緯糸弛緩装置3は、ブロック体20によって構
成されており、筬打ちされた緯糸9を収納するために、
筬8と対向する前方側、経糸11の側およびカッタ4の
側を含む3方で開放する緯糸収納用のスリット21を有
し、また、スリット21の奥の部分において、解放ノズ
ル22を有している。解放ノズル22は、スリット21
の前方側に向けて開口して設けられ、スリット21の内
部で捕捉した緯糸9をスリット21の前方に吹き流すた
めに、設けられている。
【0020】スリット21は、経糸11(ワープライ
ン)の方向に沿っており、またスリット21の奥の部分
は、織り前6の延長線上にあり、織り前6よりもやや筬
8の方向に位置している。なお、スリット21の前方の
開口側上下の面は、緯糸9を取り込むために、斜めの案
内面23を形成している。
【0021】また、ブロック体20は、スリット21の
上下で、経糸11(ワープライン)に向けてそれぞれ斜
め下方向および斜め上方向に形成された複数例えば2個
のガイドノズル24を有している。ここで、スリット2
1、解放ノズル22および複数のガイドノズル24は、
ニードルレス(エア噴射)式のタックイン装置2を構成
している。
【0022】そして、本発明の緯糸弛緩装置3は、緯糸
弛緩用の空気噴射ノズル16によって構成されている。
空気噴射ノズル16は、この例で、ブロック体20のや
や前側の上部に取り付けられ、経糸11の送り出し側す
なわち筬8の側から、織布5の巻取り側すなわち織り前
6の方向に向けて斜めに形成され、スリット21の上面
に開口している。
【0023】図4は、空気噴射ノズル16の制御系を示
している。圧力空気源26は、圧力設定器27によって
調整される圧力制御弁28、電磁式の制御弁29を介し
て空気噴射ノズル16に接続されている。そして、制御
弁29は、噴射制御器31によって制御され、またこの
噴射制御器31は、織機制御装置32によって制御され
るようになっている。
【0024】なお、噴射制御器31は、開閉タイミング
設定器30によって与えられた開閉タイミングで噴射動
作を制御する。また、織機制御装置32は、主軸19に
連結された角度検出器33から主軸19の回転角度を検
出し、所定の回転角度で必要な制御動作を順次に実行す
る。
【0025】図2および図3に見られるように、正常に
緯入れされた緯糸9は、筬8の筬羽8aに形成されてい
る緯糸案内溝8bに案内されて、経糸11の開口12の
内部を飛走し、筬8による筬打ち運動によって、ブロッ
ク体20のスリット21の内部に入る。緯糸9がスリッ
ト21の内部で、空気噴射ノズル16の噴射口の近くを
通る前後の筬打ち前の所定の期間に、噴射制御器31
は、開閉用の制御弁29を開放状態とすることによっ
て、適当な圧力の圧力空気を空気噴射ノズル16に供給
する。
【0026】そこで、空気噴射ノズル16は、図5に示
すように、経糸11の送り出し側から織布5の巻き取り
側の方向に向けて空気を噴射することにより、筬8の筬
羽8aに保持されている緯糸9を織り前6の方向に屈曲
させ、2つの織布5の間で緯糸9を充分な緩み状態と
し、筬打ち後のそれぞれの織布5の織り縮みによる緯糸
張力の高まりを緩和する。なお、この例では、空気噴射
ノズル16の噴射口は、緯糸9が緯入れ終了後に筬打ち
運動によって通過する位置に設けられており、噴射空気
が飛走中に緯糸9に触れて緯入れを妨げることはない。
よって、噴射力が強くても、何ら差し支えがないととも
に、緯入れ終了前から空気噴射を開始してもよいので、
噴射力や噴射タイミングを容易に設定できる。
【0027】この後に、緯糸9は、スリット21の内部
を移動し、織り前6に打ち込まれ、緯糸切断用のカッタ
4の切断領域に保持される。スリット21に挿入された
緯糸9は、スリット21の上面およびスリット21の下
面に規制され、上下方向に拘束される。
【0028】この状態で、織り前6に筬打ちされた緯糸
9は、それぞれの織布5の織り縮みにより、織り幅方向
の引き力を受けて、その張力を次第に高めていく。しか
し、上記のように、2つの織布5の間で、緯入れされた
緯糸9は、屈曲により充分に弛緩された状態に設定され
ているため、織布5の織り縮みの影響によって、緯糸9
の張力が高まったとしても、糸切れを起こすほど過度に
高くならない。したがって、緯糸9の過張力による糸切
れや、これによるタックイン動作のミスおよびタックイ
ン長さの不揃いが未然に防止できることになる。
【0029】続いて、経糸11がつぎの緯入れのために
開口12を形成したとき、織布5の間に設けられたカッ
タ4は、正常に緯入れされた緯糸9を切断領域で切断す
ることにより、織布5の織り端の近くで、緯糸9を切断
し、各織布5ごとに分離させる。この時点またはこの時
点の前後で、解放ノズル22がエアを前方に向けて噴射
するため、緯糸9の端部は、スリット21に沿って前方
へ送り出され、吹き流される。
【0030】この吹き流し状態で、ガイドノズル24
は、開口12の内部に向けてエアを噴射することによ
り、織り前6から前方に向けて吹き流されている緯糸9
の端部を経糸11の開口12の内部に折り返し、織布5
の端部で緯糸9をU字状に折り曲げることによって、タ
ックイン動作を行う。このようにして、折り返された緯
糸9の端部は、織布5の織り端で、タック耳の組織を形
成する。
【0031】なお、図3に示すように、緯糸弛緩用の空
気噴射ノズル16は、想像線(二点鎖線)で示す方向す
なわち経糸11の送り出し側に向け傾斜させて形成する
こともできる。もちろん、その空気噴射ノズル16の噴
射口は、スリット21の上面に限らず、下面にあっても
よい。空気噴射ノズル16が経糸11の送り出し方向に
向けて設けられているとき、筬打ち過程で、エアを噴射
することにより、緯糸9は、図6に示すように、筬8に
設けられた空所7により屈曲可能となり、図5と逆の方
向に屈曲する。これによっても、同じ作用効果が得られ
る。
【0032】つぎに、図7は、解放ノズル22によって
空気噴射ノズル16を兼用する例である。空気噴射ノズ
ル16は、前記と同様に、緯入れ後、筬打ち前の所定の
期間に、空気を噴射することによって、緯糸9を屈曲さ
せ、弛緩状態とする。また、解放ノズル22は、緯糸9
の筬打ち後で、カッタ4による緯糸9の切断後に、エア
を噴射することによって、切断後の緯糸9を前方へ移動
させ、タックイン動作を行わせる。このように、解放ノ
ズル22は、空気噴射ノズル16と同じものとして形成
されているが、噴射タイミングを異にすることによっ
て、それぞれ本来の解放ノズル22、あるいは緯糸弛緩
用の空気噴射ノズル16として働く。
【0033】以上の例は、いずれもブロック体20と一
体に空気噴射ノズル16を形成した例である。これに対
し、図8および図9は、ブロック体20と別に空気噴射
ノズル16を設けるものであり、織布5の間で、緯入れ
された緯糸9を経糸11の送り出し側から織布5の巻取
り側へ、またはこれと逆の方向に屈曲させることによっ
て、緯糸9を弛緩させる例である。これらの例で、空気
噴射ノズル16は、いずれもブロック体20と対応の織
布5の織り端との間に適当な傾斜角度のもとに配置され
ている。また、空気噴射ノズル16は、織布5の間に2
個設ける必要はなく、エア噴射力を強くすることによ
り、1個のみとしてもよい。
【0034】また、タックイン装置2は、ニードル式の
ものとして構成することもできる。ニードル式のタック
イン装置2でも、その装置の本体は、筬8と干渉しない
位置に固定され、タックイン用のニードルなどの可動部
分は、筬8と干渉しない位置に移動するので、筬8に特
別な干渉防止用の空間を設ける必要はない。したがっ
て、空気噴射ノズル16の噴射口が織り前6よりも経糸
11の送り出し側に設けられている場合に、筬8の空所
7は、空気噴射ノズル16と干渉しないものとして実施
することになる。
【0035】
【発明の効果】本発明によると、つぎの効果が得られ
る。まず、請求項1によれば、緯糸弛緩用の空気噴射ノ
ズルは、織り前の近傍に設けられているので、織り前の
近傍にて緯糸に充分接近した状態で空気を噴射する。こ
のため、緯糸が充分に屈曲し、緯糸弛緩機能により、筬
打ち後の緯糸の過張力が緩和され、糸切れを未然に防止
できる。
【0036】請求項2によれば、空気噴射ノズルの噴射
口は、織り前の近傍に設けられているので、緯糸は、緯
入れの終了の直前または緯入れの終了後に空気噴射ノズ
ルの噴射口を通過するが、織布の巻き取り側に向けて空
気が噴射されるため、緯糸は空気噴射ノズルの噴射口を
通過する前、つまりどんなに早くとも緯入れの終了の直
前よりも前に、噴射空気に触れることがなく、噴射のタ
イミングが多少ずれても、緯入れに悪影響がない。
【0037】請求項3によれば、緯糸は筬の空所におい
て、経糸の送り出し側に屈曲するため、空気噴射ノズル
からの噴射空気は、高速の筬打ち速度で向かってくる緯
糸に対し噴射されるので、緯糸は容易に屈曲する。これ
により、充分な緯糸弛緩機能が確保できる。
【0038】請求項4によれば、空気噴射ノズルからの
噴射空気により、緯入れが妨げられない。したがって、
噴射力が強くても、何ら差し支えがないとともに、緯入
れ終了前からも空気噴射ノズルの噴射が開始でき、噴射
力や噴射タイミングの設定が容易であり、緯糸を確実に
屈曲させることができる。
【0039】請求項5によれば、タックイン装置の部分
に空気噴射ノズルが一体的に組み込まれているから、空
気噴射ノズルを織布間にコンパクトな状態で設けること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複数幅取りの空気噴射式の織機にニードルレス
(エア噴射)式のタックイン装置および本発明の緯糸弛
緩装置を組み込んだ状態の概略的な平面図である。
【図2】筬の最後退時の状態で、本発明の緯糸弛緩装置
および緯糸切断用のカッタのほか、筬などの拡大側面図
である。
【図3】緯入れ終了時の状態で、本発明の緯糸弛緩装置
および緯糸切断用のカッタのほか、筬などの拡大側面図
である。
【図4】本発明の緯糸弛緩装置(緯糸弛緩用の空気噴射
ノズル)の制御系のブロック線図である。
【図5】本発明の緯糸弛緩装置(緯糸弛緩用の空気噴射
ノズル)の動作状態の平面図である。
【図6】本発明の緯糸弛緩装置(緯糸弛緩用の空気噴射
ノズル)の動作状態の平面図である。
【図7】緯入れ終了時の状態で、本発明の他の緯糸弛緩
装置および緯糸切断用のカッタのほか、筬などの拡大側
面図である。
【図8】本発明の他の緯糸弛緩装置(緯糸弛緩用の空気
噴射ノズル)の動作状態の平面図である。
【図9】本発明の他の緯糸弛緩装置(緯糸弛緩用の空気
噴射ノズル)の動作状態の平面図である。
【符号の説明】
1 複数幅取りの空気噴射式の織機 2 タックイン装置 3 緯糸弛緩装置 4 緯糸切断用のカッタ 5 織布 6 織り前 7 空所 8 筬 8a 筬羽 8b 緯糸案内溝 9 緯糸 10 メインノズル 11 経糸 12 開口 13 フィーラ 14 サクションノズル 15 サブノズル 16 空気噴射ノズル 17 リードホルダ 18 測長貯留装置 19 主軸 20 ブロック体 21 スリット 22 解放ノズル 23 案内面 24 ガイドノズル 25 スレソード 26 圧力空気源 27 圧力設定器 28 圧力制御弁 29 制御弁 30 開閉タイミング設定器 31 噴射制御器 32 織機制御装置 33 角度検出器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の織布を製織し、織布間にタックイ
    ン装置を有する織機において、緯糸弛緩用の空気噴射ノ
    ズルを織布間の織り前近傍に固定状態で設けるととも
    に、筬に空気噴射ノズルに対応した空所を設け、空気噴
    射ノズルを制御弁により圧力空気源に接続し、制御弁を
    噴射制御器に接続してなり、 前記噴射制御器は、筬打ち前の所定の期間で制御弁を開
    き、前記空気噴射ノズルは、筬打ち運動とともに織り前
    の方向に移動する緯糸に向けて空気を噴射することによ
    り、織布間で緯糸を弛緩させることを特徴とするタック
    イン装置の緯糸弛緩装置。
  2. 【請求項2】 前記空気噴射ノズルの噴射口は、織り前
    よりも経糸の送り出し側に設けられ、織布の巻取り側に
    向けて空気を噴射し、 前記空所は、筬打ち運動の際の筬と前記空気噴射ノズル
    との干渉を防ぐことを特徴とする請求項1記載のタック
    イン装置の緯糸弛緩装置。
  3. 【請求項3】 前記空気噴射ノズルは、経糸の送り出し
    方向に向けて空気を噴射し、前記空所は、空気の噴射に
    よる緯糸の屈曲を許容することを特徴とする請求項1記
    載のタックイン装置の緯糸弛緩装置。
  4. 【請求項4】 前記空気噴射ノズルの噴射口は、緯糸の
    緯入れ終了後に筬打ち運動によって通過する筬打ち経路
    上の位置に設けられることを特徴とする請求項2記載の
    タックイン装置の緯糸弛緩装置。
  5. 【請求項5】 前記空所は、筬とタックイン装置との干
    渉を防ぐ空間を形成しており、前記タックイン装置は、
    筬と対向する前方側、経糸の側、およびカッタ側を含む
    三方で開放し、タックイン動作の際に切断された緯糸の
    端部を空気噴射により経糸の開口内に挿入するために筬
    打ちされた緯糸をタックイン動作まで収納するスリット
    を有し、空気噴射ノズルの噴射口は、前記スリットの面
    に開口していることを特徴とする請求項1、2、3、ま
    たは4記載のタックイン装置の緯糸弛緩装置。
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