JP2009155754A - エアジェットルームにおける筬 - Google Patents

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Abstract

【課題】毛羽発生の抑制に優れたエアジェットルームにおける筬を提供する。
【解決手段】変形筬13は、筬羽19と筬羽19Aとを備えている。筬羽19Aは、緯糸案内通路131の通路方向に対して直交する筬打ち方向に見て緯入れ用補助ノズル14と重なる位置に配置されている。筬羽19Aの後端190には隣接経路拡開部21が一体形成されている。隣接経路拡開部21は、その前端(ノズル対応筬羽19Aの後端190)から後側に向かうにつれて厚みが大きくなる楔形状部22と、楔形状部22に連なる平板形状の増厚部23とを有する。増厚部23の厚みDは、ノズル対応筬羽19Aの厚みdよりも大きくしてある。
【選択図】図1

Description

本発明は、エアジェットルームにおける筬に関する。
エアジェットルームでは、緯糸測長貯留装置において緯糸を測長貯留し、緯入れ用メインノズルのエア噴射作用によって緯糸測長貯留装置から貯留緯糸を引き出して緯入れする。緯入れ用メインノズルから射出された緯糸は、変形筬の前面に形成された緯糸案内通路内を飛走する(例えば、特許文献1参照)。変形筬は、ガイド孔を有する多数の筬羽を緯入れ方向に列設して構成されており、緯糸案内通路は、多数のガイド孔の列によって形成されている。緯入れ用補助ノズルの先端部(エア噴射孔を有する先端部)は、上下動されて開口を形成する経糸を掻き分けて経糸の開口内へ進入する。緯入れ用補助ノズルの先端部は、緯糸案内通路の近傍に配置されており、経糸の開口内にある緯糸案内通路内の緯糸は、緯入れ用補助ノズルのエア噴射孔から噴射されるエアの噴射作用によって牽引されて緯入れされる。
特開平10−204753号公報 特開2001−295155号公報
緯入れ用補助ノズルが経糸を掻き分けて経糸の開口内へ進入する際には、緯入れ用補助ノズルの先端部が経糸に当接する。この当接による衝撃が大きい場合、経糸にフィラメント糸が使われている場合には、フィラメント糸の単糸が切れて毛羽が発生することがある。又、筬羽のピッチ(筬羽の厚み中心の間隔)が緯入れ用補助ノズルの緯入れ方向における厚みに比べて小さいため、緯糸の緯入れが完了した後の筬打ち時には、筬打ち方向(緯入れ方向と直交する方向)において緯入れ用補助ノズルに対峙する筬羽の両側を通過する経糸が該筬羽と該緯入れ用補助ノズルとの間で屈曲される。筬羽のピッチが緯入れ用補助ノズルの緯入れ方向における厚みに比べて小さいほど、前記の屈曲は大きくなり、緯入れ用補助ノズルに対峙する筬羽の両側を通過する経糸が該筬羽と該緯入れ用補助ノズルとの間で単糸切れ(毛羽発生)を起こしやすい。
このような毛羽は、高い気密性を必要とするエアバッグ(自動車における乗員保護部品)の気密性を損なうため、特にエアバッグ用の織布の製織では毛羽発生の防止が求められる。
特許文献2では、筬羽の経糸捌きによる毛羽発生を抑制するための製織方法が開示されており、段落[0009]では、特許文献2の発明とは直接関係ない記載「筬羽の厚みを厚くし(空隙率を小さくし)」がある。しかし、この記載では、全ての筬羽の厚みを厚くして空隙率を著しく小さくすることになるため、隣接する筬羽間の狭くされた間隙に複数本の経糸を通すことになる。このような状態での経糸の開口形成では、経糸の開口形成不良となる経糸同士の絡みが生じ易く、経糸の開口形成不良は、緯糸の緯入れミスをもたらす。緯入れミスが生じた場合には、緯入れミス検出手段による緯入れミス検出によって織機が停止されてしまう。
本発明は、毛羽発生の抑制に優れたエアジェットルームにおける筬を提供することを目的とする。
本発明は、ガイド孔を有する筬羽が緯入れ方向に複数列設されており、複数の前記ガイド孔の列によって緯糸案内通路が形成されており、前記緯糸案内通路内の緯糸が経糸開口内へ進入可能な緯入れ用補助ノズルのエア噴射作用によって牽引されて緯入れされるエアジェットルームにおける筬を対象とし、請求項1の発明では、前記筬の筬打ち方向において前記緯入れ用補助ノズルに対応する位置に配置されたノズル対応筬羽の後側に隣接経路拡開部が前記ノズル対応筬羽と相対位置変位不能に設けられており、前記隣接経路拡開部は、前記緯入れ方向における厚みが前記ノズル対応筬羽の厚みよりも大きい厚みを有する増厚部を有し、前記増厚部の少なくとも一部は、前記ガイド孔より下側にある経糸と接触する高さ位置範囲にある。
緯入れ用補助ノズルが経糸を掻き分けている状態では、緯入れ用補助ノズルによって掻き分けられ、かつ経糸開口を形成する下側の経糸は、緯入れ用補助ノズルに対応するように配置されたノズル対応筬羽と、ノズル対応筬羽に隣接する隣接筬羽との間を通る。ノズル対応筬羽に隣接する隣接筬羽とノズル対応筬羽との間を通って緯入れ用補助ノズルによって掻き分けられている下側経糸は、隣接経路拡開部の増厚部の両側を通っている。そのため、経糸開口内へ進入する緯入れ用補助ノズルの先端部がノズル対応筬羽の両側を通る経糸に当接する際の衝撃は、隣接経路拡開部がない場合よりも小さい。これは、毛羽発生の抑制に寄与する。
好適な例では、前記増厚部は、前記経糸開口を形成する上側経糸と接触する高さ位置範囲にもある。
隣接経路拡開部に接触する経糸が開口形成のために上下動する際の隣接経路拡開部に対する摺動が円滑に行われる。
好適な例では、前記ガイド孔は、上壁面と下壁面と奥壁面とから形成されており、前記増厚部は、前記下壁面から下側にある下側経糸と接触するように設けられている。
下側の経糸と緯入れ用補助ノズルとが当接するのは、ガイド孔の下壁面よりも下側に下側経糸が位置する状態であるので、この下側経糸と接触する高さ位置範囲に増厚部があれば、毛羽発生の抑制効果が得られる。
好適な例では、前記増厚部は、前記下壁面から下側にある経糸にのみ接触する高さ位置範囲に設けられている。
上壁面から上側の高さ位置範囲を通る経糸と接触する隣接経路拡開部の部位が増厚部ではないため、隣接経路拡開部の軽量化を図ることができ、筬打ち駆動の負荷を低減することができる。
好適な例では、前記隣接経路拡開部は、前記ノズル対応筬羽の後端に連なるように前記ノズル対応筬羽に一体形成されている。
隣接経路拡開部を支持するための専用の支持機構が不要である。
好適な例では、前記隣接経路拡開部は、前記ノズル対応筬羽から後側へ離間する位置に配設されており、前記隣接経路拡開部は、前記ノズル対応筬羽の両側を通る経糸と常に接触するように該経糸の上下動位置範囲を含む高さ位置範囲にある。
ノズル対応筬羽とは別体の隣接経路拡開部では、経糸捌きに好適な形状の選択自由度が高くなる。
好適な例では、前記増厚部の厚みは、前記ノズル対応筬羽と隣接する一対の隣接筬羽の間隙の大きさ以上である。
増厚部の厚みを一対の隣接筬羽の間隙の大きさ以上とする構成は、毛羽発生の抑制に特に好ましい。
本発明は、毛羽発生の抑制に優れたエアジェットルームにおける筬を提供できるという優れた効果を奏する。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
図1(a)に示すように、緯入れ用メインノズル11から噴射されるエアは、スレイ12上の変形筬13に形成された緯糸案内通路131を指向する。緯糸Yは、上側の経糸T1と下側の経糸T2とによって形成された開口内にある緯糸案内通路131内に向けて緯入れ用メインノズル11から射出される。
図2(b)及び図3に示すように、緯入れ用補助ノズル14の先端部141にはエア噴射孔142が設けられており、緯入れ用補助ノズル14へ供給された圧縮エアは、エア噴射孔142から緯糸案内通路131内に向けて噴射される。緯糸案内通路131内の緯糸Yは、複数の棒状の緯入れ用補助ノズル14から噴射されるエアのリレー噴射によって牽引される。緯入れされた緯糸Yは、変形筬13によって織布Wの織前W1に筬打ちされる。
図2(a)に示すように、変形筬13は、下保持枠15と、上保持枠16と、左右両端の親羽17,18と、平板形状の複数の筬羽19,19A,19B,19Cとからなる。隣接する筬羽19間、隣接する筬羽19,19B間、隣接する筬羽19,19C間、隣接する筬羽19A,19B間、及び隣接する筬羽19A,19C間のそれぞれの間隙は、同じにしてある。経糸T1,T2〔図1(a)参照〕は、隣接する筬羽19間、隣接する筬羽19,19B間、隣接する筬羽19,19C間、隣接する筬羽19A,19B間、及び隣接する筬羽19A,19C間に複数本単位で通されている。図1(a)に示すように、変形筬13を構成する筬羽19Bには凹形状のガイド孔20が凹設されている。同様に、図3に示すように、変形筬13を構成する19Aには凹形状のガイド孔20が凹設されており、他の筬羽19,19Cにも同様のガイド孔20が凹設されている。ガイド孔20は、上壁面201と奥壁面202と下壁面203とによって形成されている。各筬羽19,19A,19B,19Cのガイド孔20は同形同大であり、これらのガイド孔20の列が緯糸案内通路131を形成する。
図1(b)及び図2(b)に示すように、筬羽19Aは、緯糸案内通路131の通路方向(緯入れ方向)に対して直交する筬打ち方向に見て緯入れ用補助ノズル14と重なる位置(筬の筬打ち方向において緯入れ用補助ノズル14に対応する位置)に配置されている。以下においては、筬羽19Aをノズル対応筬羽19Aと記す。
図3及び図4(a)に示すように、ノズル対応筬羽19Aの後端190〔図3において左側が織機の前側であり、右側が織機の後側であり、図4(a)において下側が織機の前側であり、上側が織機の後側である〕には隣接経路拡開部21が一体形成されている。つまり、隣接経路拡開部21は、ノズル対応筬羽19Aに対して相対位置変位不能である。
図4(a)に示すように、隣接経路拡開部21は、その前端(ノズル対応筬羽19Aの後端190)から後側に向かうにつれて厚みが大きくなる楔形状部22と、楔形状部22に連なる平板形状の増厚部23とを有する。楔形状部22の側面221,222と増厚部23の側面231,232とは、180°に近い鈍角で連なっている。増厚部23の厚み(増厚部23の側面231,232間の距離)Dは、ノズル対応筬羽19Aの厚みdよりも大きくしてある。更に、増厚部23の厚みDは、ノズル対応筬羽19Aに隣接する一対の筬羽19B,19Cの間隙(ノズル対応筬羽19Aに隣接する一対の筬羽19B,19Cの厚み方向における側面191,192の間隙)Gよりも大きくしてある。以下においては、ノズル対応筬羽19Aに隣接する一対の筬羽19B,19Cを隣接筬羽19B,19Cと記す。
図2(b)に示すように、緯糸案内通路131の通路方向(緯入れ方向)に対して直交する筬打ち方向に見た場合、増厚部23の側面231は、ノズル対応筬羽19Aに隣接する一方の隣接筬羽19Bと重なり、増厚部23の側面232は、ノズル対応筬羽19Aに隣接する他方の隣接筬羽19Cと重なる。
図3に実線で示す上側経糸T1の位置は、経糸の最大開口を形成する位置であり、実線で示す下側経糸T2の位置は、経糸の最大開口を形成する位置である。隣接経路拡開部21は、上側経糸T1及び下側経糸T2のいずれとも常に接触する高さ位置範囲Hにある。つまり、経糸T1,T2の上下動範囲は、高さ位置範囲H内にある。鎖線で示す上側経糸T1と鎖線で示す下側経糸T2との間の範囲にある経糸は、増厚部23の側面231,232〔図4(a)参照〕に接触し、緯入れ用補助ノズル14の先端部141は、鎖線で示す上側経糸T1と鎖線で示す下側経糸T2との間の範囲にある。緯入れ用補助ノズル14の先端部141が下側経糸T2を掻き分けて経糸開口内へ進入するのは、下側経糸T2が増厚部23の側面231,232に接触しているときである。
図4(a)に示す鎖線S1,S2は、下側の経糸T2の経路を模式的に示す。図4(b)は、複数の筬羽19のみを等間隔で列設して構成された従来の変形筬を示す。図4(b)に示す鎖線U1,U2は、緯入れ用補助ノズル14によって掻き分けられた下側の経糸T2の経路を模式的に示す。
第1の実施形態では以下の効果が得られる。
(1)緯入れ用補助ノズル14は、経糸T1,T2の開口を形成する下側の経糸T2を掻き分けるように経糸T1,T2の開口内へ進入する。緯入れ用補助ノズル14によって掻き分けられている下側の経糸T2は、緯入れ用補助ノズル14に対応するように配置されたノズル対応筬羽19Aと、筬羽19Aに隣接する隣接筬羽19B,19Cとの間を通る。ノズル対応筬羽19Aに隣接する隣接筬羽19B,19Cとノズル対応筬羽19Aとの間を通って緯入れ用補助ノズル14によって掻き分けられている下側経糸T2は、隣接経路拡開部21の増厚部23の両側を通っており、増厚部23の厚みDは、隣接筬羽19B,19Cの間隙Gよりも大きい。そのため、ノズル対応筬羽19Aと隣接筬羽19Bとの間を通る下側経糸T2と、ノズル対応筬羽19Aと隣接筬羽19Cとの間を通る下側経糸T2との間隔は、図4(a)に鎖線S1,S2で示すように拡開される。鎖線S1,S2で示すように拡開された下側経糸T2の間隔は、図4(b)に鎖線U1,U2で示す経糸間隔に比べて大きくなる。従って、経糸T1,T2の開口内へ進入する緯入れ用補助ノズル14の先端部141がノズル対応筬羽19Aの両側を通る下側経糸T2に当接する際の衝撃は、隣接経路拡開部21がない従来の筬の場合に比べて小さい。これは、毛羽発生の抑制に寄与する。
(2)隣接経路拡開部21は、経糸開口を形成する上側経糸T1と下側経糸T2とに常に接触する高さ位置範囲Hにある。そのため、開口形成のために上下動される際に隣接経路拡開部21の側面221,222,231,232に接触する経糸T1,T2は、隣接経路拡開部21に対して円滑に摺動する。
(3)隣接経路拡開部21は、ノズル対応筬羽19Aの後端190に連なるようにノズル対応筬羽19Aに一体形成されているため、隣接経路拡開部21を支持するための専用の支持機構が不要である。
(4)ノズル対応筬羽19Aの両側を通る経糸の隣接経路の間隔を拡げるのは、隣接経路拡開部21における増厚部23であり、ノズル対応筬羽19Aの後端190からの増厚部23の離間位置は、増厚部23とノズル対応筬羽19Aの後端190との間の経糸の屈曲具合、及び隣接筬羽19B,19C間における隣接経路の間隔を左右する。ノズル対応筬羽19Aの後端190からの増厚部23の離間距離が大きすぎると、隣接筬羽19B,19C間における隣接経路の間隔を大きくすることができない。逆に、ノズル対応筬羽19Aの後端190からの増厚部23の離間距離が小さすぎると、増厚部23とノズル対応筬羽19Aの後端190との間における経糸の屈曲が大きくなり、好ましくない。
ノズル対応筬羽19Aの後端190からの増厚部23の離間位置を適正に設定するには、筬打ち方向における楔形状部22の長さを適正に設定すればよい。増厚部23とノズル対応筬羽19Aの後端190との間に楔形状部22を介在させた構成は、ノズル対応筬羽19Aの両側を通る経糸の隣接経路の間隔を適正に拡げる上で、好適である。
次に、図5(a),(b)の第2の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合を用い、その詳細説明は省略する。
ノズル対応筬羽19Aから後側へ離間した位置には棒状の隣接経路拡開部24が立設されている。隣接経路拡開部24の下端部には楔部材25が止着されている。楔部材25は、スレイ12上の取り付け凹部121内で変形筬13の下保持枠15に接合するように取り付け凹部121に嵌入されている。楔部材25には、スレイ12の下面から通されたネジ26が螺合されており、ネジ26の締め付けによって楔部材25が取り付け凹部121内で固定される。つまり、隣接経路拡開部24は、ネジ26の締め付けによってスレイ12に固定されており、隣接経路拡開部24は、ノズル対応筬羽19Aに対して相対位置変位不能である。隣接経路拡開部24の断面形状は、楕円形状である。
隣接経路拡開部24の緯入れ方向における最大厚みD1(隣接経路拡開部24の断面楕円形状の短径の長さ)は、隣接筬羽19B,19C間の間隙Gよりも大きくしてある。図6に示す経糸T1,T2は、経糸の最大開口を形成する位置にある。隣接経路拡開部24の高さ位置範囲Hは、経糸T1,T2の上下動位置範囲を含む高さ位置範囲にわたり、ノズル対応筬羽19Aの両側を通る経糸T1,T2は、隣接経路拡開部24の周面に常に接触している。
第2の実施形態では、第1の実施形態における(1),(2)項と同様の効果が得られる。又、隣接経路拡開部24は、ノズル対応筬羽19Aとは別体であるため、経糸捌きに好適な形状の選択自由度が高い。
次に、図6の第3の実施形態を説明する。装置構成は、第1の実施形態と同じであり、第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合を用い、その詳細説明は省略する。
隣接経路拡開部21Aの増厚部23は、ガイド孔20の下壁面203から下側にある下側経糸T2にのみ接触し、隣接経路拡開部21Aは、上側経糸T1とは間欠的に接触する高さ位置範囲H1に設けられている。
第3の実施形態では、第1の実施形態における(1),(3),(4)項と同様の効果が得られる。さらに、第1の実施形態と比較して、隣接経路拡開部21Aが軽くなるため、筬打ち駆動の負荷を低減することができる。
次に、図7(a),(b)の第4の実施形態を説明する。第2の実施形態と同じ構成部には同じ符合を用い、その詳細説明は省略する。
棒状の隣接経路拡開部24は、一対の取り付け金具27を用いてノズル対応筬羽19Aに取り付けられている。取り付け金具27は、隣接経路拡開部24に嵌合されて固定されるリング部271と、一対の差し込み片272,273を備えた2叉形状の差し込み部274とから構成されている。差し込み片272は、ノズル対応筬羽19Aと隣接筬羽19Bとの間に差し込まれ、差し込み片273は、ノズル対応筬羽19Aと隣接筬羽19Cとの間に差し込まれる。これにより、隣接経路拡開部24は、ノズル対応筬羽19Aに対して相対位置変位不能となる。
第4の実施形態では、第2の実施形態と同様の効果が得られる。
本発明では以下のような実施形態も可能である。
○第1の実施形態において、隣接経路拡開部21をノズル対応筬羽19Aとは別体に形成してもよい。
○第1の実施形態において、増厚部23の厚みDは、ノズル対応筬羽19Aの厚みdよりも大きく、且つ隣接筬羽19B,19C間の間隙Gの大きさ以下であってもよい。
○第3の実施形態において、隣接経路拡開部21Aの増厚部23がガイド孔20の下壁面203より上側にある下側経糸T2とも接触するようにしても構成してもよい。
第1の実施形態を示し、(a)は、一部省略斜視図。(b)は、部分拡大斜視図。 (a)は、変形筬の一部省略正面図。(b)は、部分拡大正面図。 部分拡大側面図。 (a)は、図3のA−A線拡大断面図。(b)は、従来の変形筬の部分拡大平断面図。 第2の実施形態を示し、(a)は、側断面図。(b)は、図5(a)のB−B線拡大断面図。 第3の実施形態を示す部分側断面図。 第4の実施形態を示し、(a)は、部分側断面図。(b)は、図7(a)のC−C線拡大断面図。
符号の説明
13…変形筬。131…緯糸案内通路。14…緯入れ用補助ノズル。19…筬羽。19A…ノズル対応筬羽。19B,19C…隣接筬羽。191,192…増厚部。190…後端。20…ガイド孔。201…上壁面。202…奥壁面。203…下壁面。21,21A,24…隣接経路拡開部。23…増厚部。Y…緯糸。T1,T2…経糸。D,D1…厚み。d…厚み。G…間隙。H,H1…高さ位置範囲。

Claims (7)

  1. ガイド孔を有する筬羽が緯入れ方向に複数列設されており、複数の前記ガイド孔の列によって緯糸案内通路が形成されており、前記緯糸案内通路内の緯糸が経糸開口内へ進入可能な緯入れ用補助ノズルのエア噴射作用によって牽引されて緯入れされるエアジェットルームにおける筬において、
    前記筬の筬打ち方向において前記緯入れ用補助ノズルに対応する位置に配置されたノズル対応筬羽の後側に隣接経路拡開部が前記ノズル対応筬羽と相対位置変位不能に設けられており、前記隣接経路拡開部は、前記緯入れ方向における厚みが前記ノズル対応筬羽の厚みよりも大きい厚みを有する増厚部を有し、前記増厚部の少なくとも一部は、前記ガイド孔より下側にある経糸と接触する高さ位置範囲にあるエアジェットルームにおける筬。
  2. 前記増厚部は、前記経糸開口を形成する上側経糸と接触する高さ位置範囲にもある請求項1に記載のエアジェットルームにおける筬。
  3. 前記ガイド孔は、上壁面と下壁面と奥壁面とから形成されており、前記増厚部は、前記下壁面から下側にある下側経糸と接触するように設けられている請求項1に記載のエアジェットルームにおける筬。
  4. 前記増厚部は、前記下壁面から下側にある経糸にのみ接触する高さ位置範囲に設けられている請求項3に記載のエアジェットルームにおける筬。
  5. 前記隣接経路拡開部は、前記ノズル対応筬羽の後端に連なるように前記ノズル対応筬羽に一体形成されている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のエアジェットルームにおける筬。
  6. 前記隣接経路拡開部は、前記ノズル対応筬羽から後側へ離間する位置に配設されており、前記隣接経路拡開部は、前記ノズル対応筬羽の両側を通る経糸と常に接触するように該経糸の上下動位置範囲を含む高さ位置範囲にある請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のエアジェットルームにおける筬。
  7. 前記増厚部の厚みは、前記ノズル対応筬羽と隣接する一対の隣接筬羽の間隙の大きさ以上である請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のエアジェットルームにおける筬。
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