JPH07154243A - 電子式時計装置ならびに補正値決定装置および方法 - Google Patents

電子式時計装置ならびに補正値決定装置および方法

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JPH07154243A
JPH07154243A JP5298090A JP29809093A JPH07154243A JP H07154243 A JPH07154243 A JP H07154243A JP 5298090 A JP5298090 A JP 5298090A JP 29809093 A JP29809093 A JP 29809093A JP H07154243 A JPH07154243 A JP H07154243A
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circuit
frequency
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JP5298090A
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English (en)
Inventor
Yutaka Suzuki
裕 鈴木
Takumi Ishida
巧 石田
Masaharu Hayakawa
正春 早川
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • G04HOROLOGY
    • G04GELECTRONIC TIME-PIECES
    • G04G3/00Producing timing pulses
    • G04G3/02Circuits for deriving low frequency timing pulses from pulses of higher frequency

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electric Clocks (AREA)
  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トリマ型コンデンサを用いることなく、時計
用発振回路の発振周波数偏差を補正する。 【構成】 補正値(ΔM)を記憶する不揮発性の補正値
メモリ(21)と、時計用発振回路(9)をカウント源
として補正タイミング用信号を発生する補正タイミング
カウンタ(22)と、同じく時計用発振回路(9)をカ
ウント源として、時刻カウント用の基準信号を発生する
基準クロック発生回路(23、33)を設ける。その基
準クロック発生回路(23、33)の分周比を、補正値
メモリに記憶された補正値により制御する。これによ
り、時計用発振回路(9)の発振周波数偏差を補正す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、振動子を用いた発振
回路を原発振器とする電子式時計装置に関し、特に時刻
を計数するための基準信号を得るための回路構成に関
し、更に詳しく述べれば、該装置の原発振器の発振周波
数偏差の補正に関する。本発明はまた、上記発振周波数
偏差の補正のための補正値を決定する装置および方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビデオテープレコーダ(以下VT
Rと言う)やオーディオ機器は電子式時計装置を内蔵
し、現在時刻を計数することにより、予約記録(予約録
画/録音)などの機能を具現している。この電子式時計
装置は、一般に水晶振動子を発振子とするCMOSイン
バータ回路の発振出力を分周し、分周出力を時刻を計数
(計時)するための基準信号としている。
【0003】このような機器で用いられる時計装置の構
成例を図2に示す。図示の時計装置は、現在時刻を表示
する時刻表示回路1と、時刻計数回路2と、秒、分、時
および曜日を設定するためのキー4a、4b、4cおよ
び4d(以下これらの全体を時刻設定用キー群4と称す
ることがある)、分周回路8と、水晶発振回路9とを有
する。水晶発振回路9は通常32.768KHz又は
4.194304MHzの周波数で発振する。分周回路
8は水晶発振回路9の出力を分周して1秒信号を発生す
る。時刻計数回路2は分周回路8から出力される1秒信
号を計数して、現在時刻を表わす信号を発生する。
【0004】水晶発振回路9は、水晶振動子18と、C
MOSインバータ回路10と、トリマ型コンデンサ11
とを有する。トリマ型コンデンサ11は水晶発振回路9
の発振周波数偏差を補正するため、水晶振動子18の一
方の端子(通常はCMOSインバータ回路10の入力側
に接続された端子)とアース間に接続される。
【0005】時計装置にはさらに周波数計測端子12a
が設けられ、これに周波数カウンタ13が接続される。
この周波数カウンタ13は時計装置の製造時や調整時に
接続されるもので、時計装置の使用時には切り離されて
いる。
【0006】発振回路9の発振周波数が4.19430
4MHzである場合、分周回路8の分周比が4,19
4,304(2の22乗)分の1であれば分周回路8の
出力の周波数が1Hzとなる。
【0007】時刻計数回路2は秒カウンター部14a、
分カウンター部14b、時間カウンター部14cおよび
曜日カウンター部14dを有する。秒カウンター14a
は分周回路の出力をカウントして、秒を表わす信号を発
生する。そして、60カウント毎に1分信号を発生する
とともにカウント値が初期値に戻る。分カウンター部1
4bは1分信号をカウントして、分を表わす信号を発生
する。そして、60カウント毎に1時間信号を発生する
とともにカウント値が初期値に戻る。時間カウンター部
14cは、1時間信号をカウントして、時刻を表わす信
号を発生する。そして、24カウント毎に1日信号を発
生するとともにカウント値が初期値に戻る。曜日カウン
ター部14d信号は1日信号をカウントして曜日を表わ
す信号を発生する。そして、7カウント毎にカウント値
が初期値に戻る。
【0008】秒、分、時および曜日のそれぞれの設定キ
ー4a、4b、4cおよび4dは、秒、分、時および曜
日の設定のために操作されるもので、各キーを一度押す
ごとに対応する秒、分、時および曜日が1ずつ進む。従
って、これらのキーを操作することにより、任意の秒、
分、時および曜日に合わせることができる。また、秒設
定用キー4aは秒カウンター部14aのみならず分周回
路8にも接続されており、秒設定用キー4aの一端に表
われる信号がリセット信号として分周回路8に供給され
ている。分周回路8はこのリセット信号を受けると初期
化される。従って時刻は秒以下の精度で合わせられる。
【0009】時刻表示回路1は時刻計数回路2の計数値
(詳しくは秒カウンター部14a、分カウンター部14
b、時カウンター部14c、曜日カウンター部14dの
データを合成したもの)に基づいて、時刻(日時)を表
示する。
【0010】一方、上記のシステムで時刻の計数を正確
に行なうには、基準となる1秒信号が正確でなければな
らない。このため、従来は図2に示すように水晶発振回
路9に内蔵されているトリマ型コンデンサ11のキャパ
シタンスを調整して、水晶発振回路9の発振周波数を正
確に4.194304MHzになるように調整する。水
晶発振回路9の発振周波数の調整端子としては、測定器
が発振部に影響を与えないように、CMOSインバータ
10の出力側にCMOSインバータ19を接続し、その
出力を測定用の出力とする。この端子に周波数カウンタ
ー13を接続し、該周波数カウンター13で観測しなが
ら、周波数の誤差に応じてトリマ型コンデンサ11を回
して、周波数を調整する。通常は周囲温度による変化な
どを考慮して±5ppm以内になるように調整する。
【0011】一方、トリマ型コンデンサを用いず代りに
固定容量のコンデンサを用い、分周回路8の代りにプロ
グラマブル分周回路を設け、不揮発性メモリに記憶され
た周波数補正データに基づいて、プログラマブル分周回
路の分周比を変化させて正確な1秒信号を得る方法が特
開昭57−173783号公報、特開平4−50793
号公報、特開昭63−70617号公報、実開平2−2
9790号公報に開示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】トリマ型コンデンサを
用いた従来の電子式時計装置では、トリマ型コンデンサ
が比較的高価であること、また装置の生産に当たり、人
手によってトリマ型コンデンサ11を調整する必要があ
り、生産コスト削減の制約要因となっていた。また、調
整精度が直接時計の正確さに関わるので正確な時計装置
を得るには、調整精度を高めなければならない。
【0013】さらに、一旦トリマ型コンデンサ11を調
整した後、何等かの原因で水晶発振回路9を構成する部
品、即ち水晶振動子18、トリマ型コンデンサ11、C
MOSインバータ回路10、19、その他のコンデン
サ、抵抗器等の交換を行なった場合、発振周波数が変わ
るため、トリマ型コンデを再度調整する必要があり面倒
であった。
【0014】また、プログラマブル分周回路を用いて分
周比を補正する方法に於いては、水晶振動子18の発振
周波数偏差やコンデンサの容量や抵抗値の偏差により、
水晶発振回路9の発振出力周波数が±200ppmの偏
差を持つ場合が考えられ、補正を受けない水晶発振器9
の出力周波数は4.194304MHz±839Hzの
範囲となる。±839Hzの偏差をプログラマブル分周
回路の分周比で補正しようとすれば、211=2048で
あるから、プログラマブル分周回路は符号を含めて11
ビットの分周比調整範囲が必要となり、従って不揮発性
メモリも11ビット必要となる。
【0015】また、周波数補正精度を犠牲にしてビット
数を少なくし、(例えば8ビットとし、)プログラマブ
ル分周回路の前段に8分周程度の分周比固定の分周回路
を入れる方法も考えられるが、プログラマブル分周回路
をマイクロコンピュータのソフトウェア上で実現しよう
とした場合、プログラマブル分周回路のカウント動作を
1.9μs毎に実施せねばならず、処理速度の低い比較
的安価なマイクロコンピュータでは実現することが出来
ない。
【0016】本発明は上記に鑑みなされたものであっ
て、トリマ型コンデンサを用いることなく、発振回路の
周波数の偏差を補正することを可能にすることを目的と
する。本発明の他の目的は、補正のために必要な記憶デ
ータのビット数を少なくすることにある。
【0017】本発明のさらに他の目的は、処理速度の低
いマイクロコンピュータでも充分高精度な補正ができる
ようにすることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、発振
回路(9)と、上記発振回路(9)の出力またはこれを
分周したものを受信し、所定の範囲で分周比を変更で
き、時刻計数用の基準パルスを発生する基準クロック発
生回路(23、33)と、上記発振回路(9)の出力を
入力とし、上記基準クロック発生回路(23、33)の
分周比より大きな所定の分周比で分周を行ない、補正の
繰返し周期を定める補正タイミング信号を発生する補正
タイミング回路(22)と、上記発振回路(9)の発振
周波数偏差に対応した補正値(ΔM)を記憶する不揮発
性の補正値メモリ(21)とを備え、上記基準クロック
発生回路の分周比が、上記補正値メモリ(21)に記憶
された補正値に基づき、上記補正タイミング信号に同期
して制御されることを特徴とする電子式時計装置を提供
するものである。
【0019】請求項2の発明は、請求項1に記載の装置
において、上記基準クロック発生回路(23)は、プリ
セット値が可変で、カウント値が上記プリセット値に達
したときにオーバーフロー信号を発生するプログラマブ
ル・カウンタで構成され、さらに、上記補正値メモリ
(21)から上記補正値(ΔM)を受け、上記補正の繰
返し周期に一度だけ、上記補正値(ΔM)による補正を
した値(M+ΔM)を上記プログラマブル・カウンタに
上記プリセット値として供給し、上記以外のときは所定
値(M)を上記プログラマブル・カウンタに上記プリセ
ット値として供給する回路(24、25)を備えたこと
を特徴とする。
【0020】請求項3の発明は、請求項1に記載の装置
において、上記基準クロック発生回路(33)の分周比
の可変範囲が所定の分周数標準値の逆数、該標準値より
も一つ多い値の逆数および該標準値よりも一つ少ない値
の逆数であり、上記基準クロック発生回路(33)が同
標準値、該標準値よりも一つ多い値、または該標準値よ
りも一つ少ない値または上記標準値でオーバーフローす
るとき、そのオーバーフローする回数を計数する分周比
制御カウンタ(34)が、上記補正値メモリに記憶され
た補正値(ΔM)に基づき、上記基準クロック発生回路
の分周比を制御することを特徴とする。
【0021】請求項4の発明は、請求項3に記載の装置
において、上記分周比制御カウンタ(34)は、上記補
正タイミング用カウンタ22のオーバーフロー信号
(a)によりリセットされ、上記分周回路(33)の出
力をカウントし、上記リセットから、上記カウント値が
上記補正値の絶対値(|ΔM|)に達するまでは、上記
補正値(ΔM)の符号が正ならば上記標準値よりも一つ
多い値(M+1)の逆数を上記分周比とし、上記補正値
(ΔM)の符号が負ならば上記標準値よりも一つ少ない
値(M−1)の逆数を上記分周比とし、上記カウント値
が上記補正値の絶対値(|ΔM|)に達してから、次の
リセットまでは、上記標準値(M)の逆数を分周比とす
るよう、上記分周回路(33)に与える制御信号(e)
の内容を定めることを特徴とする。
【0022】請求項5の発明は、発振回路(9)の出力
またはこれを分周したものを受信し、所定の範囲で分周
比を変更でき、時刻計数用の基準パルスを発生する基準
クロック発生回路(23、33)と、上記発振回路
(9)の出力を入力とし、上記基準クロック発生回路
(23、33)の分周比より大きな所定の分周比で分周
を行ない、補正の繰返し周期を定める補正タイミング信
号を発生する補正タイミング回路(22)と、上記発振
回路(9)の発振周波数偏差に対応した補正値(ΔM)
を記憶する不揮発性の補正値メモリ(21)とを備え、
上記基準クロック発生回路の分周比が、上記補正値メモ
リ(21)に記憶された補正値に基づき、上記補正タイ
ミング信号に同期して制御されることを特徴とする電子
式時計装置の上記補正値を定める装置であって、上記電
子式時計装置に接続されたときに、上記発振回路(9)
の発振周波数を計測して計測値を表わす信号を発生する
周波数カウンタ(13)と、該周波数カウンタ(13)
からの計測値を表わす信号を受け、これに基づいて補正
値を計算する補正値計算回路(20)とを備えた補正値
決定装置を提供するものである。
【0023】請求項6の発明は、請求項5に記載の装置
において、上記補正値計算回路(20)は、上記周波数
の計測値に基づいて、その誤差(Δf)を求め、該誤差
に所定の定数を掛けて上記補正値(ΔM)を求めること
を特徴とする。
【0024】請求項7の発明は、発振回路(9)の出力
またはこれを分周したものを受信し、所定の範囲で分周
比を変更でき、時刻計数用の基準パルスを発生する基準
クロック発生回路(23、33)と、上記発振回路
(9)の出力を入力とし、上記基準クロック発生回路
(23、33)の分周比より大きな所定の分周比で分周
を行ない、補正の繰返し周期を定める補正タイミング信
号を発生する補正タイミング回路(22)と、上記発振
回路(9)の発振周波数偏差に対応した補正値(ΔM)
を記憶する不揮発性の補正値メモリ(21)とを備え、
上記基準クロック発生回路の分周比が、上記補正値メモ
リ(21)に記憶された補正値に基づき、上記補正タイ
ミング信号に同期して制御されることを特徴とする電子
式時計装置の上記補正値を定める装置であって、上記電
子式時計装置に接続されたときに、上記発振回路(9)
の発振周波数を計測して計測値を表わす信号を発生する
周波数カウンタ(13)と、該周波数カウンタ(13)
からの計測値を表わす信号を受け、これに基づいて補正
値を計算する補正値計算回路(20)とを備えた補正値
決定装置を用意し、上記周波数カウンタ(13)が上記
発振回路(9)の発振出力またはこれを分周したものを
受けるように、また上記補正値計算回路で計算された補
正値が上記補正値メモリ(21)に書込まれるように、
上記補正値計算回路を上記電子式時計装置に接続し、上
記周波数カウンタ(13)で上記発振回路(9)の発振
周波数を計測し、該計測値を表わす信号に基づいて、上
記補正値計算回路で上記補正値を算出し、この補正値を
上記補正値メモリ(21)に記憶させることを特徴とす
る電子式時計装置の補正値決定方法。
【0025】請求項8の発明は、発振回路(9)の出力
またはこれを分周したものを受信し、所定の範囲で分周
比を変更でき、時刻計数用の基準パルスを発生する基準
クロック発生回路(23、33)と、上記発振回路
(9)の出力を入力とし、上記基準クロック発生回路
(23、33)の分周比より大きな所定の分周比で分周
を行ない、補正の繰返し周期を定める補正タイミング信
号を発生する補正タイミング回路(22)と、上記発振
回路(9)の発振周波数偏差に対応した補正値(ΔM)
を記憶する不揮発性の補正値メモリ(21)とを備え、
上記基準クロック発生回路の分周比が、上記補正値メモ
リ(21)に記憶された補正値に基づき、上記補正タイ
ミング信号に同期して制御されることを特徴とする電子
式時計装置の上記補正値を定める装置であって、上記電
子式時計装置に接続されたときに、上記発振回路の発振
出力またはそれを分周したものを計数して所定のカウン
ト数毎にゲートパルスを発生するゲート信号発生器(2
7)と、充分高い精度で周波数が調整された基準周波数
発生器(29)と、上記基準周波数発生器(29)の出
力を上記ゲートパルスでゲートするゲート回路(30)
と、該ゲート回路(30)の出力パルスを計数するカウ
ンタ(28)と、該カウンタ(28)の計数値に代数演
算を施して補正値を算出する補正値計算回路(31)と
を備えた補正値決定装置を提供するものである。
【0026】請求項9の発明は、発振回路(9)の出力
またはこれを分周したものを受信し、所定の範囲で分周
比を変更でき、時刻計数用の基準パルスを発生する基準
クロック発生回路(23、33)と、上記発振回路
(9)の出力を入力とし、上記基準クロック発生回路
(23、33)の分周比より大きな所定の分周比で分周
を行ない、補正の繰返し周期を定める補正タイミング信
号を発生する補正タイミング回路(22)と、上記発振
回路(9)の発振周波数偏差に対応した補正値(ΔM)
を記憶する不揮発性の補正値メモリ(21)とを備え、
上記基準クロック発生回路の分周比が、上記補正値メモ
リ(21)に記憶された補正値に基づき、上記補正タイ
ミング信号に同期して制御されることを特徴とする電子
式時計装置の上記補正値を定める装置であって、上記電
子式時計装置に接続されたときに、上記発振回路の発振
出力またはそれを分周したものを計数して所定のカウン
ト数毎にゲートパルスを発生するゲート信号発生器(2
7)と、充分高い精度で周波数が調整された基準周波数
発生器(29)と、上記基準周波数発生器(29)の出
力を上記ゲートパルスでゲートするゲート回路(30)
と、該ゲート回路(30)の出力パルスを計数するカウ
ンタ(28)と、該カウンタ(28)の計数値に代数演
算を施して補正値を算出する補正値計算回路(31)と
を備えた補正値決定装置を用意し、上記カウントゲート
信号発生器(27)が上記発振回路(9)の発振出力ま
たはこれを分周したものを受けるように、また上記補正
値計算回路(31)で計算された補正値が上記補正値メ
モリ(21)に書込まれるように、上記補正値計算回路
を上記電子式時計装置に接続し、上記発振回路の発振出
力またはそれを分周したものを上記ゲート信号発生器
(27)により、上記所定のカウント数毎に上記ゲート
パルスを発生し、上記ゲート回路(30)により、上記
基準周波数発生器(29)の出力を上記ゲートパルスで
ゲートし、該ゲート回路(30)の出力パルスを上記カ
ウンタ(28)で計数し、該カウンタ(28)の計数値
に対し上記補正値計算回路(31)で代数演算を施して
補正値を算出し、この算出された補正値を上記補正値メ
モリ(21)に書込むことを特徴とする電子式時計装置
の補正値決定方法を提供するものである。
【0027】請求項10の発明は、発振回路(9)を内
蔵し、その出力が時刻の計数に使用されるよう構成され
たマイクロコントローラ(35)において、上記発振出
力またはそれを分周したものをカウントソースとして内
蔵タイマを駆動し、同内蔵タイマのオーバーフロー信号
でタイマ割込みを起動させるように構成し、同タイマ割
込み処理中に、上記時刻計数用の基準パルスを発生する
アプリケーションソフトウェアおよび上記補正タイミン
グを発生するアプリケーションソフトウェアを実行させ
るように構成したことを特徴とする電子式時計装置を提
供するものである。
【0028】請求項11の発明は、請求項10の装置に
おいて、上記マイクロコントローラ(35)の初期化処
理の過程で、上記補正値メモリ(21)に記憶された補
正値を読み出して上記マイクロコントローラ内のRAM
に書込み、このRAM内に書込まれた補正値を周波数補
正の動作時に用いることを特徴とする。
【0029】
【作用】請求項1に記載の時計装置においては、基準ク
ロック発生回路(23、33)により、発振回路(9)
の出力またはこれを分周したものに基づいて、時刻計数
用の基準パルスが発生される。補正タイミング回路(2
2)では、発振回路(9)の出力またはこれを分周した
ものを、上記基準クロック発生回路(23)の分周比よ
りおおきな所定の分周比で分周が行なわれて、補正の繰
返し周期が定められる。基準クロック発生回路(23、
33)の分周比は、補正値メモリに記憶された補正値
(ΔM)によって制御される。この制御は補正タイミン
グ信号に同期して行なわれる。このような時計装置にお
いては、補正値メモリに補正値を記憶させておくことに
より、時計装置の動作時に自動的に発振回路(9)の発
振周波数偏差を補正することができ、また従来にように
高価なトリマ型コンデンサを設ける必要がなくなり、ま
たその調整も不要となる。
【0030】請求項2に記載の時計装置においては、基
準クロック発生回路(23)を構成するプログラマブル
・カウンタにより、カウント値がプリセット値に達した
ときにオーバーフロー信号が発生される。このプログラ
マブル・カウンタのプリセット値は、補正の繰返し周期
に一度だけ、補正値(ΔM)による補正をした値(M+
ΔM)と定められ、上記以外のときは所定値(M)がプ
ログラマブル・カウンタのプリセット値とされる。従っ
て、簡単な回路構成で周波数偏差の補正を行なうことが
できる。
【0031】請求項3に記載の時計装置においては、基
準クロック発生回路(33)がオーバーフローする回数
が分周比制御カウンタ(34)で計数される。そして、
補正値メモリ(21)に記憶された補正値(ΔM)の符
号に基づいて、基準クロック発生回路(33)の分周比
が分周数標準値の逆数、該標準値よりも一つ多い値の逆
数および該標準値よりも一つ少ない値の逆数のいずれか
に定められ、また該補正値(ΔM)の大きさに基づいて
補正された値(該標準値よりも一つ多い値および該標準
値よりも一つ少ない値)で分周を続ける期間(補正周期
の一部をなし、1または2以上の基準クロック周期から
なる期間)の長さが制御される。従って、簡単な回路構
成で周波数偏差の補正を行なうことができる。また、補
正を複数の基準クロック周期に分けて行うので、個々の
基準クロック周期の変動が少なくて済むと言う利点もあ
る。
【0032】請求項4に記載の時計装置においては、分
周比制御カウンタ(34)は、上記補正タイミング用カ
ウンタ22のオーバーフロー信号(a)によりリセット
され、上記分周回路(33)の出力をカウントする。上
記リセットから、上記カウント値が補正値の絶対値(|
ΔM|)に達するまでは、補正された分周比で分周が行
なわれる。そして、補正値(ΔM)の符号が正ならば上
記標準値よりも一つ多い値(M+1)の逆数を分周比と
して分周が行なわれ、一方補正値(ΔM)の符号が負な
らば上記標準値よりも一つ少ない値(M−1)の逆数を
分周比として分周が行なわれる。上記カウント値が上記
補正値の絶対値(|ΔM|)に達してから、次のリセッ
トまでは、上記標準値(M)の逆数を分周比として分周
が行なわれる。従って、簡単な回路構成で周波数偏差の
補正を行なうことができる。
【0033】請求項5に記載の補正値決定装置は、時計
装置の生産時または調整時に時計装置に接続される。そ
して、周波数カウンタ(13)により、時計装置の発振
出力の周波数が計測され、この計測値に基づいて、補正
値が計算される。計算された時計装置の補正値メモリに
書込まれる。この書込まれた補正値は、時計装置の動作
中に、時計装置の発振周波数の偏差の補正に利用され
る。従って、このような発振周波数の計測および補正値
の計算は短時間で行なわれる。また、従来のように手作
業でトリマ型コンデンサを調整する必要がない。このた
め、生産性が向上する。また、調整の際の作業も簡単に
なる。
【0034】請求項6に記載の補正値決定装置において
は、上記補正値計算回路(20)により、上記周波数の
計測値に基づいて、その誤差(Δf)が求められ、該誤
差に所定の定数を掛けて上記補正値(ΔM)が求められ
る。従って、補正値の計算が簡単な回路構成で行なわれ
る。
【0035】請求項7に記載の補正値決定方法は、時計
装置の生産時または調整時に実施されるものであり、そ
の実施には請求項5の補正値決定装置が用いられる。即
ち該補正値決定装置が時計装置に接続される。このと
き、周波数カウンタ(13)が発振回路(9)の発振出
力またはこれを分周したものを受けるように、また補正
値計算回路で計算された補正値が上記補正値メモリ(2
1)に書込まれるように接続が行なわれる。そして、周
波数カウンタ(13)により、発振回路(9)の発振周
波数が計測され、該計測値に基づいて、補正値計算回路
により上記補正値が算出され、この補正値が補正値メモ
リ(21)に書込まれる。このようにして書込まれた補
正値は、時計装置の動作時に、発振回路の発振周波数の
偏差の補正に用いられる。補正値決定装置は、時計装置
の生産または調整の際にのみ接続すれば良く、時計装置
自体の寸法の増加や価格の上昇をもたらさない。また従
来用いられていたトリマ型コンデンサが不要になり、そ
の調整作業も不要となる。
【0036】請求項8に記載の補正値決定装置は、時計
装置の生産時または調整時に時計装置に接続される。そ
うすると、時計装置の発振回路の発振出力またはそれを
分周したものが、補正値決定装置のゲート信号発生器
(27)により計数されて所定のカウント数毎にゲート
パルスが発生される。一方、補正値決定装置に設けられ
た基準周波数発生器(29)からは充分に高い精度で基
準周波数の信号が発生される。この基準周波数発生器
(29)の出力はゲート回路(30)において上記ゲー
トパルスでゲートされ、該ゲート回路(30)の出力パ
ルスがカウンタ(28)により計数される。そして、補
正値計算回路(31)において、このカウンタ(28)
の計数値に代数演算が施されて補正値が算出される。こ
のようにして算出された補正値は、時計装置内の補正値
メモリに書込まれる。この書込まれた補正値は、時計装
置の動作中に、時計装置の発振周波数の偏差の補正に利
用される。従って、このような発振周波数の計測および
補正値の計算は短時間で行なわれる。また、従来のよう
に手作業をトリマ型コンデンサを調整する必要がない。
このため、生産性が向上する。また、調整作業も簡単に
なる。
【0037】請求項9に記載の補正値決定方法は、時計
装置の生産時または調整時に実施されるものであり、そ
の実施には請求項8の補正値決定装置を用いられる。即
ち、該補正値決定装置が時計装置に接続される。この
際、カウントゲート信号発生器(27)が上記発振回路
(9)の発振出力またはこれを分周したものを受けるよ
うに、また上記補正値計算回路(31)で計算された補
正値が上記補正値メモリ(21)に書込まれるように、
接続が行なわれる。
【0038】このように接続すると、発振回路の発振出
力またはそれを分周したものがゲート信号発生器(2
7)により、計数され所定のカウント数毎にゲートパル
スが発生され、ゲート回路(30)により、上記基準周
波数発生器(29)の出力がこのゲートパルスでゲート
され、該ゲート回路(30)の出力パルスがカウンタ
(28)で計数され、該カウンタ(28)の計数値に対
し補正値計算回路(31)で代数演算を施されて補正値
が算出される。この算出された補正値は補正値メモリ
(21)に書込まれる。このようにして書込まれた補正
値は、時計装置の動作時に、発振回路の発振周波数の偏
差の補正に用いられる。補正値決定装置は、時計装置の
生産または調整の際にのみ接続すれば良く、時計装置自
体の寸法の増加や価格の上昇をもたらさない。また従来
用いられていたトリマ型コンデンサが不要になり、その
調整作業も不要となる。
【0039】請求項10に記載の時計装置においては、
マイクロコントローラの内蔵タイマをカウントソースと
して、オーバーフロー信号としてタイマ割込みを発生さ
せ、これに基づいて時刻計数用の基準パルスの発生およ
び補正タイミングの発生がマイクロコントローラの一部
を構成するプログラムされたコンピュータにより実現さ
れる。従って、ハードウェアを最小にして所望の周波数
補正機能を持つ時計装置を得ることができる。
【0040】なお、本発明による周波数の補正は、正確
な1秒信号を得るための補正動作も充分時間間隔をおい
て実行すれば良いので、動作速度の低いマイクロコンピ
ュータのソフトウェアで簡単に実現することができる。
【0041】請求項11の時計装置においては、マイク
ロコントローラ(35)の初期化処理の過程で、補正値
メモリ(21)に記憶された補正値が読み出されて、R
AMに書込まれ、以後の周波数補正動作で使用される。
従って、補正値メモリ(21)からの補正値の読み取り
は初期化時のみで通常の補正動作中はRAMから補正値
を読み取れば良いので、読み出しを容易にかつ迅速に行
い得る。
【0042】
【実施例】
実施例1 以下、図1および図3を参照して実施例1を説明する。
【0043】図1は、本発明の実施例の電子式時計装置
およびこの電子式時計装置に接続されて補正値の決定に
用いられる補正値決定装置の構成を示すブロック図で、
図2において説明した従来例と同一構成部分は同一の符
号を付して説明を省略する。この電子式時計装置が図2
の時計装置と異なるのは、周波数補正回路3および補正
値メモリ21を備えている点である。また、水晶発振回
路9のコンデンサとしては図2のトリマコンデンサ11
ではなく、容量が固定されたコンデンサ15が使用され
ている。さらに、図2の周波数計測端子12aと同様の
周波数計測端子12aのほかに、補正値書込み端子12
bが設けられている。これらの端子12aおよび12b
をまとめて補正値決定用端子12と呼ぶ。
【0044】補正値決定装置5は、図2の周波数カウン
タ13と同様の周波数カウンタ13と、補正値計算回路
20と、補正値書込みスイッチ26とを備えている。
【0045】補正値の決定は、時計装置の製造時や調整
時に行なわれる。補正値の決定をするには、補正値決定
装置5が図示のように端子12に接続される。
【0046】時計装置の動作時(時計装置を組込んだV
TR等の使用中)には、補正値決定装置5は端子12か
ら切り離されており、補正値メモリ21に記憶された補
正値ΔMを用いて発振出力の発振周波数の誤差の補正が
行なわれる。
【0047】補正値メモリ21は、それ自身の電源供給
が途絶えてもその記憶内容を保持している、いわゆる不
揮発性メモリで、例えばEEPROM(Electri
cally Erasable PROM)や電池でバ
ックアップされたSRAMなどで構成されるのが普通で
ある。
【0048】周波数補正回路3は、図3に示すように、
補正タイミング用カウンタ22と、基準クロック発生用
プログラマブル・カウンタ23と、カウンタ・プリセッ
ト回路24と、プリセット値加算回路25とを備えてい
る。
【0049】補正タイミング用カウンタ22は、補正の
繰り返し周期をカウントするもので、水晶発振回路9の
発振出力をN=524288カウントする毎にオーバー
フローして、補正パルスaを出力するとともに、そのカ
ウント値は初期値に戻る。
【0050】基準クロック発生用プログラマブル・カウ
ンタ23は、水晶発振回路9の出力をカウントし、その
カウント値がプリセット値cに達すると、オーバーフロ
ー信号bを発生するとともに、そのカウント値を初期値
に戻す。カウンタ23のオーバーフロー信号bは、時刻
計数用基準信号として分周回路8に与えられる。プリセ
ット値cは可変であって、カウンタ・プリセット回路2
4から与えられる。
【0051】プリセット値cは、基準クロック発生用プ
ログラマブル・カウンタ23のオーバーフロー信号bに
同期して、同カウンタ23にプリセット値を指定する制
御データ(これも符号cで表わされる)。
【0052】プリセット値cは通常は標準的プリセット
値M=2048カウントであるが、カウンタ・プリセッ
ト回路24に、前記カウンタ22の出力する補正パルス
aが入力した後、基準クロック発生用プログラマブル・
カウンタ23のオーバーフロー信号bが発生すると、カ
ウンタ・プリセット回路24が指定するプリセット値c
は、後述のプリセット加算回路25で補正値ΔMによる
補正を受けた値となる。次に基準クロック発生用プログ
ラマブル・カウンタ23でオーバーフロー信号bが発生
すると、カウンタ・プリセット回路24の出力する前記
制御データは、通常値のM=2048となる。
【0053】即ち、基準クロック発生用プログラマブル
・カウンタ23のプリセット値(=最大カウント数)
は、補正タイミング用カウンタ22のカウント数N=5
24288を基準クロック発生用プログラマブル・カウ
ンタ23の通常時のカウント数M=2048で割った値
即ち256であるので、基準クロック発生用プログラマ
ブル・カウンタ23のオーバーフロー256回に一回の
割合で補正を受ける。
【0054】プリセット値加算回路25は、補正値メモ
リ21の値を入力し、補正タイミング用カウンタ22か
らの補正パルスaが入力し、次に基準クロック発生用プ
ログラマブル・カウンタ23でオーバーフロー信号bが
発生すると、カウンタ・プリセット回路24に上記補正
値メモリ21に記憶された補正値ΔMと標準的なプリセ
ット値M=2048を加算した値(M+ΔM)をプリセ
ット値制御データdとして出力し、256回に一回の割
合で基準クロック発生用プログラマブル・カウンタ23
のプリセット値cを補正する。
【0055】尚、秒設定キー4aを操作すると、リセッ
ト信号が発生するよう接続されており、秒を設定すると
補正タイミング用カウンタ22と基準クロック発生用プ
ログラマブル・カウンタ23はリセット信号によってリ
セットされる。
【0056】次に、補正値決定回路5による補正値の決
定の仕方について説明する。
【0057】先にも述べたように、補正値の決定を行な
うときは、補正値決定装置5が端子12に接続される。
より詳しくは、補正値決定装置5の周波数カウンタ13
の入力端子が図示のように発振回路9の発振出力を受け
るように端子12aに接続され、また補正値計算回路2
1の出力(算出された補正値ΔM)が端子12bに接続
される。端子12aには発振回路9の発振出力がCMO
Sインバータ19を介して供給される。また端子12b
は補正値メモリ12bのデータ端子に接続されている。
従って、上記のように接続をすれば、発振回路9の発振
出力がCMOSインバータ19を介して供給され、周波
数カウンタ13が水晶発振回路9の発振周波数を計測
し、計測された水晶発振回路9の発振周波数(周波数カ
ウンタ13の表示出力の一部または全部の桁の表示数
値)を補正値計算回路20へ出力する。
【0058】補正値計算回路20は、水晶発振回路9の
発振周波数と標準周波数4.194304MHzとの偏
差を計算し、次にその値を8分の1倍して補正値とし、
補正値書込みスイッチ26が押された時に、補正値書込
み端子12bを介して補正値メモリ21に供給し、該メ
モリ21に書込む。
【0059】以下補正値の定め方につき代数式で説明す
る。
【0060】先ず、水晶発振回路の標準周波数をft、
発振回路9の実際の発振周波数をfs、発振回路9の発
振周波数の標準周波数に対する偏差をΔf、補正タイミ
ング用カウンタ22の最大カウント数をN、基準クロッ
ク発生用プログラマブル・カウンタ23の通常時の最大
カウント数をM、補正値計算回路20にて計算され補正
値メモリ21に記憶される補正値をΔM、基準クロック
発生用プログラマブル・カウンタ23のオーバーフロー
信号の平均周期をTpとする。
【0061】図3において、基準クロック発生用プログ
ラマブル・カウンタ23のカウント数はN/M回に一回
の割合でΔMの補正を受ける。従って、補正を受けなか
った周期{(N/M−1)×M/fs}と補正を受けた
周期{(M+ΔM)/fs}の和をN/Mで割った値が
平均周期Tpとなる。従って、次式が成り立つ。
【0062】 Tp={(N/M−1)×M/fs+(M+ΔM)/fs}×M/N 両辺にfsを掛けると、 Tp×fs={(N/M−1)×M+M+ΔM}×M/N =(N+ΔM)×M/N ...(1) また、fs=ft+Δfであるから、 Tp×(ft+Δf)=M+ΔM×M/N ここで補正が行われると、時刻が正確であるためには、
Tp=M/ftでなければならないから、 M/ft×(ft+Δf)=M+ΔM×M/N 整理すると、 Δf/ft=ΔM/N 従って、 ΔM=N×Δf/ft ...(2) となる。
【0063】すなわち、補正値ΔMを算出するために
は、水晶発振回路9の標準周波数ftと、補正タイミン
グ用カウンタ22の最大カウント数=Nはシステムによ
り自ずと決まっているので、水晶発振回路9の発振周波
数の標準周波数に対する偏差をΔfを計測すればよい。
本実施例では、ft=4.194304MHz、N=5
24288であるので、 △M=524288×Δf/4.194304×106 =Δf/8 ...(3) となり、水晶発振回路9の発振周波数の標準周波数に対
する偏差=Δfを8分の1倍すれば、補正値ΔMが求ま
る。
【0064】補正値計算回路20は、水晶発振回路9の
発振周波数と標準周波数4.194304MHzとの偏
差Δfを計算し、次にその値を8分の1倍して補正値Δ
Mとし、補正値書込みスイッチ26が押された時に補正
値メモリ21にΔMの値が書込まれる。時計装置の動作
中にこの補正値を用いて補正を行なえば、水晶発振回路
9の発振周波数偏差を補償することができる。
【0065】補正値計算回路20における演算は瞬時に
行うことができるので、周波数カウンタ13の測定結果
が出力されれば直ちに補正値書込みスイッチ26を押す
ことができ、補正に要する時間も短くてよい。
【0066】先にも述べたように、補正値決定装置5
は、時計装置とは別体であり、時計装置を生産する設備
あるいは調整するための装置の一部として構成される。
【0067】水晶発振回路9の発振周波数の偏差を±2
00ppmとすればΔfは±840となり、補正に要す
る補正値メモリ21のメモリ値はその1/8となり、±
105で充分となり、必要メモリビット数は8ビットで
充分である。
【0068】従って、本時計装置をVTRやオーディオ
機器に組込む場合、他の目的で組込まれた不揮発性メモ
リ、例えばTVチューナやFMチューナの同調周波数メ
モリなどの未使用部分を利用すれば、比較的安価に構成
することができる。
【0069】また、補正タイミング用カウンタ22は分
周比として1/N=1/524288となるので、補正
は8Hz毎に行われ、比較的ゆっくりした周期で行うこ
とができる。
【0070】一方、(3)式からも分る通り、補正に要
する補正値メモリ21のメモリ値ΔMを±105とする
と補償後の発振周波数偏差Δfは8Hz(水晶発振回路
9の発振周波数換算)の誤差が残ってしまうが、±1p
pm程度の誤差(月差±3秒程度)であれば実用上充分
である。
【0071】実施例2 次に、図4を参照して実施例2を説明する。
【0072】上記実施例の補正値決定装置5では、補正
値計算回路20が周波数カウンタ13の測定結果と定め
られた標準発振周波数4.194304MHzとの偏差
Δfを計測して、その値に基づいて補正値ΔMを計算し
たが、水晶発振回路9の発振出力を分周し、特定パルス
長のゲートパルスを生成し、このゲートパルス間に周期
が正確に調整された基準パルスをカウントし、そのカウ
ント値によって水晶発振回路9の発振周波数の偏差を計
測することもできる。
【0073】図4はこのための回路構成の例を示す。図
示のようにこの実施例の補正値決定装置6は、カウント
用ゲート信号発生回路27と、バルスカウンタ28と、
基準周波数発生器29と、ゲート用AND回路30と、
補正値計算(減算)回路31と、補正値書込み用スイッ
チ26とを備えている。
【0074】カウント用ゲート信号発生回路27は水晶
発振回路9の発振出力を524288分周してカウント
用ゲート信号を発生する。基準周波数発生器29は正確
に4.194304MHzを発生させるものとする。
【0075】水晶発振回路9の発振周波数をfs、基準
周波数発生器29の周波数をft、カウント用ゲート信
号周期をTg、水晶発振回路9の発振周波数と標準周波
数との偏差をΔfとすると、fs=ft+Δfであるの
で、カウント用ゲート信号の周期=Tgは、 Tg=524288/(ft+Δf) となり、パルスカウンタ28にて周期Tg間にカウント
されるパルス数Pnは、 Pn=ft×Tg =ft×524288/(ft+Δf) となる。
【0076】一方、水晶発振回路9の発振周波数が標準
周波数のときのパルスカウンタ28におけるカウント・
パルス数をPt(=524288)、水晶発振回路9に
おいて周波数偏差が存在する時のPtからのカウント・
パルス数の変化をΔPtとすると、Pn=Pt+ΔPt
であるから、 Pt+ΔPt=ft×524288/(ft+Δf) 両辺に(ft+Δf)を掛けて、Pt=524288を
代入すると、 (524288+ΔPt)×(ft+Δf)=ft×524288 524288×ft+ΔPt×ft+(524288+ΔPt)×Δf =ft×524288 ΔPt×ft+(524288+ΔPt)×Δf=0 Δf=−ΔPt×ft/(524288+ΔPt) (4) =−1/(524288/ΔPt/ft+ΔPt/ΔPt/ft) ft=4.194304MHz=4.194304×106 Hzを代入すると =−1/(1/8ΔPt+1/4.194304×106 ) ここで1/4.194304×106 は1/8ΔPtに
較べて充分小さい。なぜなら、上記(4)式の両辺をf
tで割って、 Δf/ft=−ΔPt/(524288+ΔPt) この式より、Δf/ft=±200ppmとすると、Δ
Ptは符号付きの整数であり、その取り得る値は+10
5〜−105となる。従って、1/8ΔPt=1/(8
×105)=1.19×10-3であり、これは、 1/4.194304×106=2.38418×10-7 に比べると充分大きい。逆に、 1/4.194304×106=2.38418×10-7 は、1/8ΔPt=1/(8×105)=1.19×1
-3に比べて充分小さい。
【0077】従って、1/4.194304×106
無視すると、Δfは −1/(1/8ΔPt)=−8ΔPt にほぼ等しい。従って(3)式と比較すれば、ΔMと−
ΔPtとはほぼ等しく、ΔPtの符号を変えてΔMとし
て補正値メモリ21に記憶すればよいことが分かる。即
ち、図4において示された構成によると、補正値計算
(引き算)回路31に於いて、パルスカウンタ28にて
周期Tg間にカウントされるパルス数Pnの値から標準
カウント・パルス数Pt(=524288)を引き算す
ることにより簡単に補正値ΔMを求めることができる。
【0078】尚、実施例2の補正値決定装置6も、実施
例1の補正値決定装置5と同様、時計装置とは別体のも
のであり、生産設備や調整用装置に一部として構成さ
れ、補正値に決定を行なうときだけ時計装置に接続され
る。
【0079】実施例3 次に図5を参照して実施例3を説明する。この実施例の
時計装置は、全体的には実施例1と同様であるが、周波
数補正回路の構成が異なる。図5にはこの実施例の周波
数補正回路3とそれに接続される回路のみを示してい
る。
【0080】図示のように、この周波数補正回路3は、
補正タイミング用カウンタ22と、分周回路33と、分
周比制御カウンタ34とを備えている。
【0081】補正タイミング用カウンタ22は、図3に
示されるものと同様である。
【0082】分周回路33は、分周比を分周数標準値
(M=2048)の逆数、標準値より1だけ小さな値
(M−1=2047)の逆数、および標準値より1だけ
大きな値(M+1=2049)の逆数のいずれかが選択
可能であり、いずれかが選択されて、その分周比で動作
する。
【0083】分周比制御カウンタ34は補正値メモリ2
1に記憶された補正値ΔMおよび分周回路33の分周出
力を受け、これに基づいて制御信号eを出力する。この
制御信号により分周回路33を分周比を決める。分周比
制御カウンタ34は、補正タイミング用カウンタ22の
オーバーフロー信号aでリセットされる。
【0084】リセットされると、分周比制御カウンタ3
4は、補正値メモリ21の補正値ΔMの符号により、正
ならば分周比が1/(M+1)=1/2049、負なら
ば分周比が1/(M−1)=1/2047となるよう、
分周回路33に制御信号eの内容を定める。次に、分周
比制御カウンタ34は分周回路33の分周出力をカウン
トし、そのカウント値が補正値メモリ21に記憶された
補正値ΔMの絶対値|ΔM|と一致すると、分周回路3
3の分周比を基準値である1/M=1/2048とする
ように制御信号eの内容を変える。
【0085】補正タイミング用カウンタ22のオーバー
フロー信号aが発生される度に上記と同様の動作が繰返
される。
【0086】補正値ΔMが±0の場合は、リセット動作
と同時に分周比制御カウンタ34のカウント値とメモリ
21の記憶データが即座に一致するため、分周回路33
の分周比は基準値1/M=1/2048となる。
【0087】以上の動作により分周回路33は、補正の
繰り返し基本周期N=524288カウントのうち、補
正値ΔMの絶対値×(M±1)カウントの期間だけ1/
(M±1)の分周比で分周し、残りを基準値である1/
M=1/2048で分周することになる。即ち、補正の
繰り返し基本周期524288カウント期間中全ての補
正分を合計すると、メモリ21のデータの絶対値×(±
1)が補正される値となり、実施例1と同様の効果を得
ることがわかる。
【0088】尚、実施例1と同様に、秒を設定するとリ
セット信号が発生するよう接続されており、補正タイミ
ング用カウンタ22、分周回路33及び分周比制御カウ
ンタ34は、秒を設定するとリセットされる。
【0089】実施例1と同様に補正タイミング用カウン
タ22の最大カウント数をN、水晶発振回路9の発振周
波数をfs、補正値メモリ21に記憶される補正値をΔ
M(符号も含む)、分周回路33の分周比を1/M、1
/(M+α)(但し、α=±1:ΔMが負の数であると
きはα=−1、正の数であるときはα=+1)、分周回
路33のオーバーフロー信号の平均周期をTpとする
と、分周回路33の分周比は、N/M回の分周出力の
内、|ΔM|(ΔM絶対値)の分周出力分M+α分周、
残りがM分周となるので、次式が成り立つ。
【0090】Tp={(N/M−|ΔM|)×M/fs +(M+α)×|ΔM|/fs}×M/N 両辺にfsを掛けて、整理すると、 Tp×fs=(N+α|ΔM|)×M/N α=±1でありΔMの符号と常に正負同符号であるの
で、α|ΔM|はΔMに等しい。従って、 Tp×fs=(N+ΔM)×M/N これは、実施例1で示した(1)式と同一である。従っ
て、図5に示す周波数補正回路に於いても、実施例1と
同様の効果を得ることがわかる。
【0091】実施例4 次に図6〜図14を参照して、実施例4を説明する。こ
の実施例は、上記の周波数補正回路3の機能をプログラ
ムされたマイクロコンピュータを含むマイクロ・コント
ローラで実現したものである。このマイクロ・コントロ
ーラとしては、VTRなどの時計機能や予約録画機能を
実現するため通常搭載されているタイマ機能用マイクロ
・コントローラ(以後タイマ・マイコンと略す)が共用
されている。
【0092】VTRに搭載されたタイマ・マイコンは、
CPU、アプリケーションソフトウェア用ROM、RA
M、内蔵タイマ、クロックジェネレータ、割り込み機
能、周辺I/O等を内蔵するばかりでなく、蛍光表示管
や液晶表示デバイスの表示コントローラを内蔵したワン
チップマイコンを使用するのが一般的である。本例では
ワンチップマイコンとして、三菱電機(株)製のM38
174M8(以後M3817と略す)を使用した例を図
6に示し、これについて述べる。
【0093】図示のように、この時計装置は、時刻設定
用キー群4(キー4a〜4dから成る)、クロックジェ
ネレータ部9、補正データ設定キー26、タイマ・マイ
コン35、蛍光表示管36、EEPROM37、入力キ
ー部38、システムコントロール用マイコン39および
リモコン受信部40を備えている。
【0094】時刻設定用キー群4は図1の実施例と同様
であるので説明を省く。なお、図6で、キー4a〜4d
ならびに補正設定キー26および入力キー部38の各キ
ーがスキャンラインと出力線(キー入力線)との交点に
おける円で表わされているが、これらの各々は、図7に
示すように互いに接しないで交差する線相互間に設けら
れたスイッチを表わす。
【0095】クロックジェネレータ部9は、図1の水晶
発振回路9に相当するものであり、標準周波数8.38
8608MHzの水晶振動子18を用いている。
【0096】補正データ設定キー26は、補正データの
設定を指示するために押されるキーである。
【0097】タイマ・マイコン35は、図8に示すよう
に、CPU35aと、後述のアプリケーションソフトウ
ェアを格納したROM35bと、データを記憶するため
のRAM35cと、タイマ群35dとを内蔵している。
このRAM35cは、図9に示すように、後述の1秒フ
ラグ35c1、時刻(曜日、時、分、秒)データを記憶
する領域35c2、蛍光表示管ドライブ用バッファ領域
35c3、2バイトのクロックサブカウント領域35c
4、1バイトの補正用領域35c5、3バイトの補正用
タイミング用カウンタ領域35c6、ビット11OLD
フラグ35c7、マイナス補正フラグ35c8、補正デ
ータ(ΔM)領域35c9を有する。
【0098】タイマ群35dには6本の8ビットタイマ
35d1〜35d6が設けられている。このうち、タイ
マ35d1は、システムクロックの16×256分の1
の周波数のクロック信号をカウントするもので、このタ
イマを以下タイマ1と呼ぶことがある。また、タイマ1
と他の回路素子との接続の詳細を図10に示す。他のタ
イマ(タイマ35d2〜タイマ35d6)も同様に接続
されているが図示を省略する。
【0099】蛍光表示管36は、少なくとも現在時刻
(曜日、時、分、秒)等が表示可能なものである。現在
では蛍光表示管の駆動方法として、ダイナミック駆動が
一般的であり、表示管の駆動ポートはセグメント駆動ポ
ート(8ピン)とグリッド駆動ポート(5ピン)に分け
られている。
【0100】EEPROM37は、本例では93C46
タイプの半導体ICを使用している。
【0101】入力キー部38は、使用者がVTRの動作
指令を行う入力キー部で、「再生」、「録画」、「停
止」、「早送り」、「巻戻し」などの操作キーで構成さ
れ、これらのキーが押されると、タイマ・マイコン35
で読み込まれ、どのキーが押されたかの情報がNSC
K、SI、SOで構成されるシリアル・インターフェー
スを通じてシステムコントロール用マイコン39に伝送
される。
【0102】システムコントロール用マイコン39は、
VTRのデッキメカニズム駆動用モータや記録、再生の
ための信号系回路の制御を行う。
【0103】リモコン受信部40は、図示しないリモコ
ンからの信号を受信するもので、該リモコンには、「再
生」、「録画」、「停止」、「早送り」、「巻戻し」な
どの操作キーや、チャンネル選択用のテンキーが設けら
れ、操作されたキーに応じたリモコンコードがリモコン
からリモコン受信部40に伝えられる。
【0104】上記のように、タイマ35d1は、システ
ムクロックの16×256分の1の周波数の信号をクロ
ックソースとすることができ、従って、システムクロッ
クの1/16/256のタイミングでタイマ割り込み機
能を実現できる。前述のようにシステムクロックは標準
周波数8.388608MHzとするので、その16×
256分の1、即ち2048Hzの周期でタイマ割り込
み機能を実現できる。次に、時計機能を実現するための
タイマ・マイコン35のイニシャル処理およびメイン処
理を図11のフローチャートを参照して説明する。
【0105】まず、外部からのリセットスイッチ41の
操作によりステップS1にてハードリセット処理がなさ
れる。なお、ハードリセット処理をした状態では、I/
Oポートや内蔵RAM35cは不定状態にある。
【0106】次にステップS2で、I/Oポートや内蔵
RAM35cの初期化が行われる。ステップS3では、
EEPROM37からのデータ読み込みが行われる。E
EPROM37として93C46が用いられる場合、
(a)読み込みモード設定、(b)読み込みアドレス設
定、(c)データ入力の順番でCS,SK,DI,DO
の4本のI/Oピンを制御することによりEEPROM
37の任意のアドレスのデータを16ビット単位で読み
だすことが出来る。本例ではステップS3において、発
振周波数補正用のデータをEEPROM37の特定アド
レスから読みだして、16ビットのI/Oバッファ(図
示しない)に格納する。
【0107】その後、ステップS4において前記I/O
バッファから必要な部分のデータを抜出し、RAM35
c内の1バイトの補正用領域35c5に格納する。
【0108】ステップS5に於いて、キースキャン動作
およびリモコン読み取り動作が行なわれて、押されたキ
ーの判別処理が行なわれる。この際、通常通り、リモコ
ンのキーやキー入力部キーの多重押しチェックや2回一
致チェック(ノイズリジェクトのための処理)が行われ
る。
【0109】ステップS6に於いて、押されたキーが、
曜日、時、分、秒設定キーの何れかであると判断した場
合は、ステップS14の時刻設定処理を実行する。前述
の設定キーの何れでもない場合、或は無入力の場合はス
テップS7と進む。
【0110】ステップS7では、補正データ設定用キー
26が押されていないかをチェックし、押されている場
合は、図14に示すステップS51〜S57の補正デー
タ設定処理へ飛ぶ。
【0111】ステップS8は、RAM35c内の1秒フ
ラグ35c1をチェックするステップで1秒フラグ35
c1が“1”の場合は、ステップS9以降の時刻計数の
ための処理を実行する。1秒フラグ35c1が“0”の
場合は、ステップS11へジャンプし時刻計数処理をス
キップする。
【0112】ステップS9に於いて、1秒フラグ35c
1が“0”にクリアされるので、ステップS10の時刻
インクリメント処理は1秒フラグ35c1がセットされ
た直後即ち1秒に一回実施される。尚、ステップS10
では通常の、時刻を一秒進ませる処理が行われる。
【0113】ステップS11は時刻表示処理で、RAM
35cの時刻データ領域(現在の時刻を記憶している)
35c2から、データを読み出し、データ変換を行なっ
て、表示用データを生成し、変換されたデータを蛍光表
示管ドライブ用バッファ領域35c3に書込む。この書
込まれたデータに基づいて、蛍光表示管による時刻(曜
日、時、分、秒)の表示が行なわれる。
【0114】ステップS12では、システムコントロー
ル用マイコン39とのインターフェースが行われ、タイ
マ・マイコン35側からは、動作指令「再生」、「録
画」、「停止」、「早送り」、「巻戻し」などの操作キ
ー情報が送出され、システムコントロール用マイコン3
9側からは、現在の動作モードなどの情報が送出され
る。
【0115】ステップS13はI/Oその他の処理で、
タイマ・マイコン35の時計機能以外の入出力処理や、
メインルーチンで処理する必要のある演算処理(特に説
明しない)が実行される。本処理ステップが終了後、ス
テップS5の処理へジャンプする。
【0116】以上のうち、ステップS5〜ステップS1
3により、メインルーチンのループが構成される。
【0117】次に、図12および図13を参照して、タ
イマ割り込み処理を説明する。
【0118】本実施例では2048Hzの周期でタイマ
割り込み処理が行なわれ、この処理中に、時刻計数用の
1秒信号が発生される。タイマ割り込み処理内で204
8カウントする必要があるのでRAM35c内に、2バ
イトのクロックサブカウント用領域35c4を1Hzの
クロックを発生するためのカウンタとして用意してい
る。また、補正の基本周期が524,288Hzである
ので、RAM35c内に3バイトの補正用タイミング用
カウンタ領域35c6が用意される。
【0119】先ず、2048Hzの周期でタイマ1がオ
ーバーフローして、割り込み要因が発生し、ステップS
20においてタイマ1割り込みベクタアドレスから割り
込みプログラムが実行される。
【0120】次にステップS21に於いて、割り込みル
ーチン内で使用するレジスタの内容を退避する処理が行
われる。
【0121】ステップS22ではRAM35c内のクロ
ックサブカウント用領域35c4を一つインクリメント
する。このため、クロックサブカウント用領域35c4
のビット0(LSB側から0番目のビット)が1024
Hzの周期で反転し、従ってビット10(LSB側から
10番目のビット)が1Hz、ビット11(LSB側か
ら11番目のビット)が(1/2)Hzの周期で反転す
るビットとなる。時刻計数用の1秒信号は(1/2)H
zの周期で反転するビット11の反転エッジ(立ち上が
り、立ち下がり)を検知すればよい。
【0122】ステップS23ではクロックサブカウント
用領域35c4のビット11の反転エッジ検出を行って
いる。ビット11は(1/2)Hzの周期で反転するビ
ットであるので、”0”→”1”、”1”→”0”の各
反転エッジをチェックすることによって1Hzの信号を
得ることができる。ここでは一回前のタイマ割り込み時
のビット11が”0”か”1”かのデータを記憶してお
くビット11OLDフラグ35c7を用意して、クロッ
クサブカウント用領域35c4のビット11とビット1
1OLDフラグ35c7を比較し、一致していない時を
検出して1秒信号とし、前述のステップS8にて使用す
る1秒フラグ35c1をセットするステップS24へ移
行する。一致している場合は、ステップS28に移行
し、1秒フラグ処理をスキップする。
【0123】ステップS24では反転エッジ検出のた
め、一旦エッジを検出したらビット11OLDフラグ3
5c7をビット11と一致させて、次回のタイマ1割り
込み時に再びエッジを検出しないようにする。
【0124】ステップS25、S26、S27は後述す
るクロックサブカウント用領域35c4の補正動作によ
り同領域のビット11に反転エッジが生じた場合、誤っ
て1秒フラグ35c1をセットしないための処理であ
る。補正動作によりビット11が反転した場合、後述す
るステップS47でマイナス補正フラグ35c8がセッ
トされ、ステップS25にて同フラグをチェックし
て、”0”ならば通常通りステップS27で1秒フラグ
35c1がセットされ、”1”ならばステップS26に
て同フラグが0にクリアされてステップS28へ移行す
るため、1秒フラグ35c1のセットが回避される。
【0125】つぎにステップS28では既に述べた3バ
イトの補正用タイミング用カウンタ領域35c6が一つ
インクリメントされる。補正の基本周期が524288
カウントであるので同領域のビット19がセットされて
いる時が補正を実行するタイミングとなる。
【0126】ステップS29にて補正用タイミング用カ
ウンタ領域35cのビット19をチェックし、”0”な
らば補正タイミングでないのでステップS30へ移行し
割り込みからの復帰処理に移る。
【0127】一方、同ビット19が”1”ならば、クロ
ックサブカウント用領域35c4の補正をするタイミン
グなので、図13のステップS41に進み、ビット19
を”0”とし、524288回のカウンタをリセットす
ることと同等の処理をする(19ビット以下のビット
(ビット0からビット19まで)を全て0とする)。次
に、ステップS42にて補正データΔMの符号(補正デ
ータの7ビット目の値)をチェックし、負ならばステッ
プS43でクロックサブカウント用領域35c4の内容
に補正データΔMを加算してクロックサブカウント用領
域35c4に格納する。この加算処理により、クロック
サブカウント用領域35c4のビット11が次に反転す
るまでの割り込み回数は減少する。この事は、クロック
サブカウント用領域35c4がオーバーフローするまで
のカウント数を一時的に減らしたのと同等である。
【0128】同符号が正ならばステップS44にて、ク
ロックサブカウント用領域35c4の内容から補正デー
タΔMを減算してクロックサブカウント用領域35c4
に格納する。この減算処理により、クロック用サブカウ
ント領域35c4のビット11が次に反転するまでの割
り込み回数は増加する。この事は、クロックサブカウン
ト用領域35c4がオーバーフローするまでのカウント
数を一時的に増やしたのと同等である。
【0129】一方、上記減算処理によりクロックサブカ
ウント用領域35c4のビット11が反転したかどうか
をステップS45にてチェックする。同ビット11が反
転していない場合はステップS30にジャンプして割り
込みを終了する。
【0130】同ビット11が反転している場合は、ステ
ップS46にて前記ビット11OLDフラグ35c7を
ビット11に一致させて、次回のタイマ1割り込み時に
誤って、ステップS24以降にて1秒フラグ35c1が
セットされるのを回避する。また前記ステップS44に
て、一旦クロックサブカウント用領域35c4の値の減
算が行われたため、減算で同ビット11が反転した場合
は、次回以降のタイマ1割り込み中のクロックサブカウ
ント用領域35c4のインクリメントで、同ビット11
が反転しても、一回だけは1秒フラグ35c1をセット
する必要が無い。従って、ステップS47にて前述のマ
イナス補正フラグ35c8をセットし、次回以降のタイ
マ1割り込み中ステップS25にてマイナス補正フラグ
35c8をチェックし、補正後一回だけステップS26
へ移行させて1秒フラグ35c1がセットされるのを回
避する。
【0131】最後にステップS30において、前記ステ
ップS21にて退避していたレジスタの復帰処理がなさ
れ、ステップS31でタイマ1割り込み処理が終了す
る。
【0132】以上のように、クロックサブカウント用3
5c4に適当なタイミング(524288カウントに一
回)で補正データΔMの加減算を行うことによって、ク
ロックサブカウント用領域35c4のビット11の反転
から次の反転までのタイミングを補正することが可能で
あり、クロックサブカウンタのカウント数を補正データ
ΔMだけ変化させた場合と同等である。
【0133】また本例では、補正の基本周期が524,
288カウント毎であるので、524288÷2048
=256秒に一回補正動作が実施され、その時の時計の
1秒インクリメントが1秒間から多少ずれる。しかし、
既に述べたように、補正値を±105としても、204
8カウントの5%程度であり、VTRやオーディオ機器
に内蔵する時計装置としては実用上問題無い。
【0134】次に、補正データΔMの算出法のフローチ
ャートの一例を図14に示す。ここでは実施例1に開示
したように、周波数カウンタ、周波数計測端子などを使
用した補正データ算出法について述べる。本実施例では
2048Hzの周期毎のタイマ1割り込み処理が補正対
象となる標準周波数ftとみなすことができ、ft=2
048Hzとなる。また前述のように、補正の基本周期
が524,288カウント毎であるので、N=524,
288となり、(2)式にft、Nの値を代入すると、 ΔM=N×Δf/ft =524288×Δf/2048 =256×Δf となり、タイマ1の割り込み周期が、2048Hzから
どれだけずれているかを計測して256倍すればよいこ
とがわかる。しかしながら、タイマ1の割り込み周期
を、外部から正確に計測することは困難であるので、タ
イマ・マイコン35のタイマ1出力機能を使用して、外
部にタイマ1のオーバーフロー信号を図10に示すポー
トP46より出力する。但し、タイマ1のオーバーフロ
ー信号は2分周されてポートP46より出力されるの
で、補正値計測時のみタイマ1の分周比を1/128と
する。また、補正値の計測が終了すると、タイマ1の分
周比は元の1/256に戻される。以上の方法で、疑似
的にタイマ1の割り込み周期を計測できる。
【0135】次に図14のフローチャートで補正データ
の算出について具体的に説明する。前述のステップS7
で、補正データ設定用のキー26が押されていないかを
チェックし、押されている場合は図14のステップS5
1〜S57の補正データ設定処理へ飛ぶ。
【0136】この補正データ設定処理では、まず、ステ
ップS51において、タイマ1カウントソース選択ビッ
トをXINに設定し、8.388608MHzの発振がタ
イマ1カウントソースとして入力されるようにする。
【0137】次に、ステップS52でタイマ1ラッチに
128を設定し(=1/128分周)、かつタイマ1出
力選択ビットをタイマ1出力に設定することによって、
本マイコンのクロック標準周波数8.388608MH
zの4096分周(=2048Hz)がマイコンのポー
トP46から出力される。
【0138】次に、VTR製造過程でこの出力パルス
(ポートP46)に周波数カウンタを接続し、小数点以
下3桁の数値を読み取って、標準値からの誤差データを
計測する。(尚、このステップはVTR製造過程での動
作であるので図14には現われない。)ステップS53
でリモコンのテンキー信号を介して、前記3桁の誤差デ
ータの入力がなされる。同時に入力したデータの値をモ
ニタするために誤差データの表示処理が行われる。
【0139】ステップS54では、前記誤差データを2
56倍し、1000で割って小数点以下を切り捨てた結
果を補正データとしてRAM35c内の補正データ領域
35c9に格納している。即ち、1000で割る必要が
あるのは、前記周波数カウンタから小数点以下3桁の数
値を読み取って、誤差データを計測したことにより、一
旦1000倍したのと同等と考えられるためである。
【0140】ここで、標準周波数からのずれ量を±20
0ppm程度すると、2048Hz×200×10-6
0.4096であるから、ステップS52およびS53
で計測されるパルスの周波数は2048±0.4096
Hzとなり、即ち2047.5904〜2048.40
96Hzが計測される可能性がある。ここで、小数点以
下3桁の数値(=誤差データ)が500以上であること
は、補正値が負の値であることを意味する。従って、ス
テップS53で入力される可能性のある3桁の数値とし
ては、補正値が負の場合は590〜999、正の場合は
1〜409となり、ステップS54で最終的に計算され
る補正値は、負の値151〜255、正の値1〜104
となり、128を正の補正値と負の補正値の境界値とす
れば、1バイトで符号を含めて補正データとすることが
できる。即ち補正データの7ビット目の値で符号を判別
すればよい。従って、前記ステップS4に於いて読み出
される補正データは1バイトとなり、ステップS42で
は7ビット目の値を符号判別に使用している。
【0141】次に、ステップS55以降で、ステップS
54でRAM35cに格納された補正データ1バイトを
EEPROMに書込む処理が行われる。先ず、ステップ
S55でEEPROM37に書込むための16ビットの
I/Oバッファの内、ステップS4で読み込まれたビッ
トに対応する8ビットに前記補正データ1バイトを格納
する。
【0142】ステップS56ではEEPROM37への
データ書込みが行われる。EEPROM37として93
C46を用いた場合、(a)書込みモード設定、(b)
書込みアドレス設定、(c)データ出力の順番でCS,
SK,DI,DOの4本のI/Oピンを適当に制御する
ことによりEEPROM37の任意のアドレスのデータ
に16ビット単位で書込むことが出来る。本例ではステ
ップS55において、補正データを格納した16ビット
のI/Oバッファのデータを93C46の特定アドレス
に書込む。以上で、補正データ1バイトがEEPROM
の特定アドレスに書込まれたので、たとえ停電等で、タ
イマ・マイコン35の電源供給が途絶えても、前記ステ
ップS3、S4において補正データ1バイトの読み込み
が行われるため補正データが消失することはない。
【0143】また、ステップS56に於けるEEPRO
M37の書込みルーチンは、VTRの機能としてTVチ
ューナの同調電圧の書込み等で必要なルーチンであるの
で、新たにプログラムを作成する必要が無く、サブルー
チン化することで共用化が可能である。同様に、前述の
ステップS3に於けるEEPROM37の読み出しルー
チンも、同調電圧の読み出し等で必要なルーチンである
ので、共用化が可能である。
【0144】ステップS57にてタイマ1の分周比は1
/128から、元の1/256に戻され、ポートP46
からのタイマ1オーバーフロー出力も停止される。
【0145】ここまでで、補正データの設定はすべて終
了したのでメインルーチンのステップS8へジャンプし
て補正データ設定ルーチンを全て終了する。
【0146】前記ステップS53では周波数カウンタの
設定値から小数点以下3桁の数値を読み取ってそのまま
リモコンのテンキーで入力し、次にステップS54でタ
イマ・マイコン35で演算により補正データを算出する
方法を示したが、実施例1で示したように、ステップS
54に相当する演算処理を生産する際の設備機器側で行
い、ステップS53で補正データそのものをタイマ・マ
イコン35に入力する方法も考えられる。その場合は、
ステップS54に相当する処理は不用である。さらにま
た、補正データの算出を生産設備側で行えば、ステップ
S55、S56の処理即ちEEPROM37への補正デ
ータの書込みをVTRの生産時に、生産設備側から直接
行なうことができる。この場合、VTRの内部基板上に
CS,SK,DI,DOの接続端子を設ける必要があ
る。
【0147】一方、図12および図13で示したステッ
プS25、S26、S28、S29、S41〜S47が
本補正のために追加される処理であり、補正用タイミン
グ用カウンタ領域35c6とビット11OLDフラグ3
5c7用のビットが確保できれば比較的平易で少ないプ
ログラム容量で実現できる。
【0148】前記実施例4では、実施例1と同様に補正
タイミング用カウンタがオーバーフローする毎に、補正
データを時刻計数時サブカウンタに加減算することによ
って、原発振の周波数偏差を補正している。
【0149】同例では、2048Hzの周期毎のタイマ
1割り込みルーチン中で、補正タイミング用カウンタの
オーバーフローを検知して、補正動作を実行しているの
で、256秒に1回の割合で補正が行われる。
【0150】更に、実施例3で示したように、分周比制
御カウンタ34に相当する1バイトの領域をRAM35
c内に確保することにより、タイマ・マイコン35に於
いても、実施例3と同等の補正を実現できる。即ち、タ
イマ1の割り込みルーチン内で補正用タイミング用カウ
ンタ領域35c6をインクリメントすると同時に分周比
制御カウンタ領域の計数値をインクリメントし、この計
数値が補正データの絶対値と一致するまで時刻計数用サ
ブカウンタ領域35c4のカウント値を2048±1に
する処理を行う。また、一旦一致したら、次回以降のタ
イマ1割り込み処理中では分周比制御カウンタのインク
リメントを中止し、時刻計数用サブカウンタ領域35c
6のカウント値を標準値である2048に戻して時刻用
の1秒フラグ35c1のカウントを行う。また、補正デ
ータの符号が負の場合は+1の補正を行い、正の場合は
−1の補正を行う。更に、補正用タイミング用カウンタ
がオーバーフローしたならば分周比制御カウンタの内容
をリセットすることにより、時刻計数用サブカウンタの
カウント値を2048±1する処理が再開される。以上
の様な処理ルーチンのプログラムを作成することにより
実施例3と同様の効果を得ることができる。この場合、
時刻計数用サブカウンタのカウント値の変動値は±1で
あるので1秒フラグ35c1のセット間隔は、約±1/
2048秒しか変動しないため、VTRに搭載される時
計装置としては実用上問題は無い。また、実施例1〜3
と実施例4を比較すると分かる様に、実施例4に於いて
は分周回路8に相当する分周器が、原発振回路(8.3
88608MHz)と補正回路に相当する部分(タイマ
1割り込み処理)との間に挿入されている。即ち、実施
例4に於ける分周器とは1/16分周器とタイマ1の分
周比1/256の連結となり、1/4096の分周比を
持つ分周器と見なすことができる。
【0151】この様に、実施例1〜3に於ける分周器8
は、周波数補正回路3に対して、原発振回路9側にあっ
てもよく、更にまた、分周器8の分周比を2つに分け
て、原発振回路9側と時刻計数回路2側双方に挿入して
も本特許の効果を阻害するものではなく、同様の効果を
得ることができる。
【0152】
【発明の効果】請求項1に記載の時計装置によれば、補
正値メモリに補正値を記憶させておくことにより、時計
装置に動作時に自動的に発振回路の発振周波数偏差を補
正することができ、また従来のように高価なトリマ型コ
ンデンサを設ける必要がなくなり、またその調整も不要
となる。また、メモリ回路に記憶される補正値を表わす
データはビット数が少くても必要な周波数精度を得るこ
とができると言う利点がある。
【0153】また請求項2に記載の時計装置によれば、
簡単な回路構成で周波数偏差の補正を行なうことができ
る。
【0154】また請求項3および請求項4に記載の時計
装置によれば、簡単な回路構成で周波数偏差の補正を行
なうことができるほか、補正を複数の基準クロック周期
に分けて行うので、個々の基準クロック周期の変動が少
なくて済むと言う利点もある。
【0155】請求項5に記載の補正値決定装置によれ
ば、発振周波数の計測および補正値の計算は短時間で行
なわれる。また、従来のように手作業でトリマ型コンデ
ンサを調整する必要がない。このため、生産性が向上す
る。また、調整作業も簡単になる。
【0156】請求項6に記載の補正値決定装置によれ
ば、補正値の計算が容易に行なわれる。
【0157】請求項7に記載の補正値決定方法によれ
ば、補正値決定装置は、時計装置の生産または調整の際
にのみ接続すれば良く、時計装置自体の寸法の増加や価
格の上昇をもたらさない。また従来用いられていたトリ
マ型コンデンサが不要になり、その調整作業も不要とな
る。
【0158】請求項8に記載の補正値決定装置によれ
ば、発振周波数の計測および補正値の計算が短時間で行
なわれる。また、従来のように手作業をトリマ型コンデ
ンサを調整する必要がない。このため、生産性が向上す
る。また、調整の際の作業も簡単になる。
【0159】請求項9に記載の補正値決定方法によれ
ば、補正値決定装置は、時計装置の生産または調整の際
にのみ接続すれば良く、時計装置自体の寸法の増加や価
格の上昇をもたらさない。また従来用いられていたトリ
マ型コンデンサが不要になり、その調整作業も不要とな
る。
【0160】請求項10に記載の時計装置によれば、ハ
ードウェアを最小にして所望の周波数補正機能を持つ時
計装置を得ることができる。
【0161】なお、本発明による周波数の補正は、正確
な1秒信号を得るための補正動作も充分時間間隔をおい
て実行すれば良いので、動作速度の低いマイクロコンピ
ュータのソフトウェアで簡単に実現することができる。
【0162】請求項11の時計装置によれば、補正値メ
モリ(21)からの補正値の読み取りは初期化時のみで
通常の補正動作中はRAMから補正値を読み取れば良い
ので、読み出しを容易にかつ迅速に行い得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による電子式時計装置のブロ
ック図である。
【図2】従来の実施例による電子式時計装置のブロック
図である。
【図3】実施例1に於ける周波数補正回路のブロック図
である。
【図4】本発明の実施例2による補正値決定装置のブロ
ック図である。
【図5】本発明の実施例3による周波数補正回路の構成
図である。
【図6】本発明の実施例4の電子式時計装置のブロック
図である。
【図7】図6で用いられている記号の説明のための図で
ある。
【図8】図6のタイマ・マイコンの要部を示すフロック
図である。
【図9】図8のRAMの記憶領域の一部を示す図であ
る。
【図10】図6のタイマ・マイコンに内蔵される6本の
8ビットタイマのうちの一つとそれに関連する他の回路
素子との接続を示す図である。
【図11】実施例4に於ける時計機能を実現するタイマ
・マイコンのイニシャル処理およびメイン処理のフロー
チャートである。
【図12】実施例4に於ける2048Hzの周期で行わ
れるタイマ割り込み処理の一部を示すフローチャートで
ある。
【図13】実施例4に於ける2048Hzの周期で行わ
れるタイマ割り込み処理の他の一部を示すフローチャー
トである。
【図14】実施例4に於ける補正データの算出法を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
8 分周回路 9 水晶発振回路 13 周波数カウンタ 20 補正値計算回路 21 補正値メモリ 22 補正タイミング用カウンタ 23 基準クロック発生用プログラマブル・カウンタ 27 カウント用ゲート信号発生回路 28 パルスカウンタ 29 基準周波数発生器 30 ゲート用AND回路 31 補正値計算回路 33 分周回路 34 分周比制御カウンタ S3 EEPROMからデータを読み込むステップ S4 補正データをRAMに格納するステップ S20 タイマ1割り込み開始ステップ S21 クロック用サブカウント領域を+1するステッ
プ S28 1秒フラグを1とするステップ S26 補正タイミング用カウンタ領域を+1するステ
ップ S29 補正タイミング用カウンタのオーバーフローを
チェックするステップ S43 クロック用サブカウント領域に補正データを加
算するステップ S44 クロック用サブカウント領域から補正データを
減算するステップ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発振回路(9)と、 上記発振回路(9)の出力またはこれを分周したものを
    受信し、所定の範囲で分周比を変更でき、時刻計数用の
    基準パルスを発生する基準クロック発生回路(23、3
    3)と、 上記発振回路(9)の出力を入力とし、上記基準クロッ
    ク発生回路(23、33)の分周比より大きな所定の分
    周比で分周を行ない、補正の繰返し周期を定める補正タ
    イミング信号を発生する補正タイミング回路(22)
    と、 上記発振回路(9)の発振周波数偏差に対応した補正値
    (ΔM)を記憶する不揮発性の補正値メモリ(21)と
    を備え、上記基準クロック発生回路の分周比が、上記補
    正値メモリ(21)に記憶された補正値に基づき、上記
    補正タイミング信号に同期して制御されることを特徴と
    する電子式時計装置。
  2. 【請求項2】 上記基準クロック発生回路(23)は、
    プリセット値が可変で、カウント値が上記プリセット値
    に達したときにオーバーフロー信号を発生するプログラ
    マブル・カウンタで構成され、 さらに、上記補正値メモリ(21)から上記補正値(Δ
    M)を受け、 上記補正の繰返し周期に一度だけ、上記補正値(ΔM)
    による補正をした値(M+ΔM)を上記プログラマブル
    ・カウンタに上記プリセット値として供給し、上記以外
    のときは所定値(M)を上記プログラマブル・カウンタ
    に上記プリセット値として供給する回路(24、25)
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電子式時計
    装置。
  3. 【請求項3】 上記基準クロック発生回路(33)の分
    周比の可変範囲が所定の分周数標準値の逆数、該標準値
    よりも一つ多い値の逆数および該標準値よりも一つ少な
    い値の逆数であり、上記基準クロック発生回路(33)
    が同標準値、該標準値よりも一つ多い値、または該標準
    値よりも一つ少ない値または上記標準値でオーバーフロ
    ーするとき、そのオーバーフローする回数を計数する分
    周比制御カウンタ(34)が、上記補正値メモリに記憶
    された補正値(ΔM)に基づき、上記基準クロック発生
    回路の分周比を制御することを特徴とする請求項1に記
    載の電子式時計装置。
  4. 【請求項4】 上記分周比制御カウンタ(34)は、上
    記補正タイミング用カウンタ22のオーバーフロー信号
    (a)によりリセットされ、上記分周回路(33)の出
    力をカウントし、上記リセットから、上記カウント値が
    上記補正値の絶対値(|ΔM|)に達するまでは、上記
    補正値(ΔM)の符号が正ならば上記標準値よりも一つ
    多い値(M+1)の逆数を上記分周比とし、上記補正値
    (ΔM)の符号が負ならば上記標準値よりも一つ少ない
    値(M−1)の逆数を上記分周比とし、上記カウント値
    が上記補正値の絶対値(|ΔM|)に達してから、次の
    リセットまでは、上記標準値(M)の逆数を分周比とす
    るよう、上記分周回路(33)に与える制御信号(e)
    の内容を定めることを特徴とする請求項3に記載の電子
    式時計装置。
  5. 【請求項5】 発振回路(9)の出力またはこれを分周
    したものを受信し、所定の範囲で分周比を変更でき、時
    刻計数用の基準パルスを発生する基準クロック発生回路
    (23、33)と、 上記発振回路(9)の出力を入力とし、上記基準クロッ
    ク発生回路(23、33)の分周比より大きな所定の分
    周比で分周を行ない、補正の繰返し周期を定める補正タ
    イミング信号を発生する補正タイミング回路(22)
    と、 上記発振回路(9)の発振周波数偏差に対応した補正値
    (ΔM)を記憶する不揮発性の補正値メモリ(21)と
    を備え、上記基準クロック発生回路の分周比が、上記補
    正値メモリ(21)に記憶された補正値に基づき、上記
    補正タイミング信号に同期して制御されることを特徴と
    する電子式時計装置の上記補正値を定める装置であっ
    て、 上記電子式時計装置に接続されたときに、上記発振回路
    (9)の発振周波数を計測して計測値を表わす信号を発
    生する周波数カウンタ(13)と、 該周波数カウンタ(13)からの計測値を表わす信号を
    受け、これに基づいて補正値を計算する補正値計算回路
    (20)とを備えた補正値決定装置。
  6. 【請求項6】 上記補正値計算回路(20)は、上記周
    波数の計測値に基づいて、その誤差(Δf)を求め、該
    誤差に所定の定数を掛けて上記補正値(ΔM)を求める
    ことを特徴とする請求項5に記載の補正値決定装置。
  7. 【請求項7】 発振回路(9)の出力またはこれを分周
    したものを受信し、所定の範囲で分周比を変更でき、時
    刻計数用の基準パルスを発生する基準クロック発生回路
    (23、33)と、 上記発振回路(9)の出力を入力とし、上記基準クロッ
    ク発生回路(23、33)の分周比より大きな所定の分
    周比で分周を行ない、補正の繰返し周期を定める補正タ
    イミング信号を発生する補正タイミング回路(22)
    と、 上記発振回路(9)の発振周波数偏差に対応した補正値
    (ΔM)を記憶する不揮発性の補正値メモリ(21)と
    を備え、上記基準クロック発生回路の分周比が、上記補
    正値メモリ(21)に記憶された補正値に基づき、上記
    補正タイミング信号に同期して制御されることを特徴と
    する電子式時計装置の上記補正値を定める装置であっ
    て、 上記電子式時計装置に接続されたときに、上記発振回路
    (9)の発振周波数を計測して計測値を表わす信号を発
    生する周波数カウンタ(13)と、 該周波数カウンタ(13)からの計測値を表わす信号を
    受け、これに基づいて補正値を計算する補正値計算回路
    (20)とを備えた補正値決定装置を用意し、 上記周波数カウンタ(13)が上記発振回路(9)の発
    振出力またはこれを分周したものを受けるように、また
    上記補正値計算回路で計算された補正値が上記補正値メ
    モリ(21)に書込まれるように、上記補正値計算回路
    を上記電子式時計装置に接続し、 上記周波数カウンタ(13)で上記発振回路(9)の発
    振周波数を計測し、該計測値を表わす信号に基づいて、
    上記補正値計算回路で上記補正値を算出し、この補正値
    を上記補正値メモリ(21)に記憶させることを特徴と
    する電子式時計装置の補正値決定方法。
  8. 【請求項8】 発振回路(9)の出力またはこれを分周
    したものを受信し、所定の範囲で分周比を変更でき、時
    刻計数用の基準パルスを発生する基準クロック発生回路
    (23、33)と、 上記発振回路(9)の出力を入力とし、上記基準クロッ
    ク発生回路(23、33)の分周比より大きな所定の分
    周比で分周を行ない、補正の繰返し周期を定める補正タ
    イミング信号を発生する補正タイミング回路(22)
    と、 上記発振回路(9)の発振周波数偏差に対応した補正値
    (ΔM)を記憶する不揮発性の補正値メモリ(21)と
    を備え、上記基準クロック発生回路の分周比が、上記補
    正値メモリ(21)に記憶された補正値に基づき、上記
    補正タイミング信号に同期して制御されることを特徴と
    する電子式時計装置の上記補正値を定める装置であっ
    て、 上記電子式時計装置に接続されたときに、上記発振回路
    の発振出力またはそれを分周したものを計数して所定の
    カウント数毎にゲートパルスを発生するゲート信号発生
    器(27)と、 充分高い精度で周波数が調整された基準周波数発生器
    (29)と、 上記基準周波数発生器(29)の出力を上記ゲートパル
    スでゲートするゲート回路(30)と、 該ゲート回路(30)の出力パルスを計数するカウンタ
    (28)と、 該カウンタ(28)の計数値に代数演算を施して補正値
    を算出する補正値計算回路(31)とを備えた補正値決
    定装置。
  9. 【請求項9】 発振回路(9)の出力またはこれを分周
    したものを受信し、所定の範囲で分周比を変更でき、時
    刻計数用の基準パルスを発生する基準クロック発生回路
    (23、33)と、 上記発振回路(9)の出力を入力とし、上記基準クロッ
    ク発生回路(23、33)の分周比より大きな所定の分
    周比で分周を行ない、補正の繰返し周期を定める補正タ
    イミング信号を発生する補正タイミング回路(22)
    と、 上記発振回路(9)の発振周波数偏差に対応した補正値
    (ΔM)を記憶する不揮発性の補正値メモリ(21)と
    を備え、上記基準クロック発生回路の分周比が、上記補
    正値メモリ(21)に記憶された補正値に基づき、上記
    補正タイミング信号に同期して制御されることを特徴と
    する電子式時計装置の上記補正値を定める装置であっ
    て、 上記電子式時計装置に接続されたときに、上記発振回路
    の発振出力またはそれを分周したものを計数して所定の
    カウント数毎にゲートパルスを発生するゲート信号発生
    器(27)と、 充分高い精度で周波数が調整された基準周波数発生器
    (29)と、 上記基準周波数発生器(29)の出力を上記ゲートパル
    スでゲートするゲート回路(30)と、 該ゲート回路(30)の出力パルスを計数するカウンタ
    (28)と、 該カウンタ(28)の計数値に代数演算を施して補正値
    を算出する補正値計算回路(31)とを備えた補正値決
    定装置を用意し、 上記カウントゲート信号発生器(27)が上記発振回路
    (9)の発振出力またはこれを分周したものを受けるよ
    うに、また上記補正値計算回路(31)で計算された補
    正値が上記補正値メモリ(21)に書込まれるように、
    上記補正値計算回路を上記電子式時計装置に接続し、 上記発振回路の発振出力またはそれを分周したものを上
    記ゲート信号発生器(27)により、上記所定のカウン
    ト数毎に上記ゲートパルスを発生し、上記ゲート回路
    (30)により、上記基準周波数発生器(29)の出力
    を上記ゲートパルスでゲートし、該ゲート回路(30)
    の出力パルスを上記カウンタ(28)で計数し、該カウ
    ンタ(28)の計数値に対し上記補正値計算回路(3
    1)で代数演算を施して補正値を算出し、この算出され
    た補正値を上記補正値メモリ(21)に書込むことを特
    徴とする電子式時計装置の補正値決定方法。
  10. 【請求項10】 発振回路(9)を内蔵し、その出力が
    時刻の計数に使用されるよう構成されたマイクロコント
    ローラ(35)において、上記発振出力またはそれを分
    周したものをカウントソースとして内蔵タイマを駆動
    し、同内蔵タイマのオーバーフロー信号でタイマ割込み
    を起動させるように構成し、同タイマ割込み処理中に、
    上記時刻計数用の基準パルスを発生するアプリケーショ
    ンソフトウェアおよび上記補正タイミングを発生するア
    プリケーションソフトウェアを実行させるように構成し
    たことを特徴とする電子式時計装置。
  11. 【請求項11】 上記マイクロコントローラ(35)の
    初期化処理の過程で、上記補正値メモリ(21)に記憶
    された補正値を読み出して上記マイクロコントローラ内
    のRAMに書込み、このRAM内に書込まれた補正値を
    周波数補正の動作時に用いることを特徴とする請求項1
    0に記載の電子式時計装置。
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