JPH0533719Y2 - - Google Patents

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JPH0533719Y2
JPH0533719Y2 JP12976487U JP12976487U JPH0533719Y2 JP H0533719 Y2 JPH0533719 Y2 JP H0533719Y2 JP 12976487 U JP12976487 U JP 12976487U JP 12976487 U JP12976487 U JP 12976487U JP H0533719 Y2 JPH0533719 Y2 JP H0533719Y2
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main bearing
crankshaft
bearing cap
block
cylinder block
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  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、シリンダブロツクをメインベアリン
グ部を有するアツパーブロツクとメインベアリン
グキヤツプ部を一体形成したロアブロツクとで構
成することによつて剛性を高めるようにしたエン
ジンのシリンダブロツク構造に関する。
(従来技術) 従来、エンジンのシリンダブロツク構造とし
て、シリンダブロツクを、クランクシヤフトのメ
インベアリング部を有するアツパーブロツクとメ
インベアリングキヤツプ部を一体形成したロアブ
ロツクとにより構成したものが知られている。例
えば特公昭58−47568号公報に記載されたもので、
ロアブロツクを、メインベアリングキヤツプ部の
下側に配置され各メインベアリングキヤツプ部を
一体的に連結するビーム部と、メインベアリング
キヤツプ部の両側方に配置され各メインベアリン
グキヤツプ部を一体的に連結する一対の側壁部と
で構成し、該ビーム部によつて各メインベアリン
グキヤツプ部の前後方向(クランクシヤフトの軸
方向)への倒れ振動を抑止するとともに上記側壁
部によつて各メインベアリングキヤツプ部のクラ
ンクシヤフトを中心とした捩れやシリンダボア軸
線回りの曲げに対する強度を向上させこれら捩れ
等の変形振動を防止しようとしている。実際、こ
のようにシリンダブロツクを二分割構造にしてそ
のロアブロツクにメインベアリングキヤツプ部を
一体形成すれば、エンジンの高出力化に対応して
燃焼ガス圧力や慣性力に対するメインベアリング
キヤツプ部およびシリンダブロツクスカート部の
剛性を高め、軸受特性や振動特性を改善すること
ができる。
ところで、シリンダブロツクには、特にそのメ
インベアリングキヤツプ部の剛性を高めたいとい
う要求と平行して、軽量化というのが重要の課題
としてあるが、上記のような従来のシリンダブロ
ツク構造は、この、剛性を高めると同時に軽量化
を進めるという課題に対しては十分なものではな
い。とくに、軽量化のためシリンダブロツクをア
ルミ製としたような場合には、剛性が低いため
に、締め付け軸力のばらつきによつてベアリング
メタルが変形し、冷間時等にメタルスカツフが発
生したり振動が激しくなるといつた問題が顕著と
なる。
(考案の目的) 本考案は従来技術によつては十分に解決できな
い上記問題点に鑑みてなされたものであつて、シ
リンダブロツクの軽量化を維持しつつ軸受の変形
及びブロツクの振動を低減することのできるシリ
ンダブロツク構造を得ることを目的としている。
(考案の構成) 本考案は、ロアブロツクの壁部構造を工夫し、
特に、湾曲壁と補強リブを効果的に用いることに
よつて軽量で剛性の高いシリンダブロツク構造を
実現したものであつて、その構成はつぎのとおり
である。すなわち、本考案に係るエンジンのシリ
ンダブロツク構造は、シリンダブロツクをクラン
クシヤフトのメインベアリング部を有するアツパ
ーブロツクと複数のメインベアリングキヤツプ部
を一体形成したロアブロツクとにより構成し、該
ロアブロツクの下側にオイルパンを取り付けるよ
うにしたエンジンのシリンダブロツク構造におい
て、上記ロアブロツクを、上記アツパーブロツク
と上記オイルパンとの間で上記クランクシヤフト
の両側方に延びてクランク室を区画形成するとと
もに上記複数のメインベアリングキヤツプ部を相
互にそれらの側端位置で連結する側壁部と、該側
壁部から上記クランクシヤフトの下方に該クラン
クシヤフトの回軸軌跡を避けるように湾曲して延
びて上記各メインベアリングキヤツプ部間で該メ
インベアリングキヤツプ部同士を連結する湾曲壁
とで構成し、上記湾曲壁の下方に、該湾曲壁と上
記側壁部とを連結するリブ部を設けたことを特徴
としている。
(作用) エンジンの爆発圧力やピストンの慣性力は、ク
ランクシヤフトを介し、メインベアリングキヤツ
プ部に前後方向(クランクシヤフトの軸方向)の
倒れ振動やクランクシヤフトを中心とした捩れ、
シリンダボア軸線回りの曲げといつた変形振動を
誘起するような加振力となつて作用するが、メイ
ンベアリングキヤツプ部は、側端位置で側壁部に
よつて相互に連結され、またクランクシヤフトの
下方に延びる湾曲壁によつても連結されて、これ
ら側壁部および湾曲壁が相互に支持し合うため
に、上記のような倒れ振動や変形振動に対し高い
剛性を有する。とくに、クランク軌跡を避けるよ
うに下方に湾曲して延びる湾曲壁は、その湾曲構
造の故にメインベアリングキヤツプ部の剛性を一
層高める。また、湾曲壁と側壁部を連結するリブ
部によつてメインベアリングキヤツプ部の剛性が
一段と高められるため、締付けボルトの軸力が均
一化され易くなり、軸受の変形が少なくなる。し
かも、側壁と湾曲壁とからなる基本構造に簡単な
リブ部を加えるという構成で高い剛性を得ること
ができるため、シリンダブロツクの軽量化が維持
される。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。
第1図は、型6気筒エンジンに適用した本考
案の一実施例を示すものである。同図に示すよう
に、エンジンのシリンダブロツク1は、クランク
シヤフト2の軸心を通る水平面でアツパーブロツ
ク3とロアブロツク4とに二分割されている。そ
のうち、アツパーブロツク3は、バンク部5と
スカート部6からなり、バンク部5の左右のシ
リンダ穴7にはピストン8が挿入され、また、各
バンク頂部にはシリンダヘツド9が装着されてい
る。また、ロアブロツク4は、第2図(ロアブロ
ツク4の底面図)に示すように、複数のベアリン
グキヤツプ部10とを有し、また、内部にクラン
ク室11を区画形成するとともにベアリングキヤ
ツプ部10を一体的に連結する側壁部12を有し
ている。各ベアリングキヤツプ部10間には、ク
ランク軸2のバランサ13やコネクテイングロツ
ド14大端部の回転軌跡の外側に位置して、クラ
ンク軸2の軸心を中心として円弧状に形成された
湾曲壁15が形成されており、各湾曲壁の底部中
央には略矩形の開口16が設けらている。また、
ロアブロツク4の側壁部12下端のフランジ部1
7にはオイルパン18が取り付けられいる。これ
ら上下のブロツク3,4同士は、ベアリングキヤ
ツプ部10においてクランクシヤフト軸心に対し
対称に配置された径の大きい内側の固定用ボルト
19と、ベアリングキヤツプ部10の外側対称位
置に配置され、また各ベアリングキヤツプ部10
間で前記外側対称位置と同列の位置に配置された
やや小径の固定用ボルト20によつて連結固定さ
れている。
また、第2図およびそのA−A断面である第3
図に示すように、各湾曲壁15の下側には、各ベ
アリングキヤツプ部10間の中央対称位置で湾曲
壁15下面と側壁部12内面のボルト座面21と
を連結する各一対のリブ部22が設けられてい
る。なお、第3図に符号23で示すのは、クラン
ク室11内を連通させてポンピングロスを軽減す
るためのバランス穴である。
このように、ロアブロツク4は、ベアリングキ
ヤツプ10が側壁部12および湾曲壁15によつ
て連結された一体構造となつており、しかも、回
転軌跡を避けるように設けられた湾曲壁15は剛
性の高い円弧状に形成されている。そして、これ
ら側壁部12と湾曲壁15とが相互に支持し合つ
てベアリングキヤツプ部10の剛性を高め、倒れ
振動や捩りあるいは曲げといつた変形振動を低減
する。また、側壁部12と湾曲壁とを連結するリ
ブ部22によつてベアリングキヤツプ部10を含
むロアブロツク4の剛性はさらに高められる。リ
ブ部22は、側壁部12と内面と湾曲壁15の円
弧状外面とを効果的に連結補強しており、とく
に、側壁部12側はボルト座面21にもつながつ
ているためにロアブロツク4を補強しベアリング
キヤツプ10の剛性を高めるのにきわめて大きな
効果がある。このリブ部22を設けることによ
り、ベアリングメタルの変形がさらに7%程度低
減されることが実験により確認されている。
湾曲壁はオイルパン7のオイルの揺動を制止す
るバツフルとして機能する。
また、ロアブロツク4は、このようなベアリン
グキヤツプ部10、側壁部12、湾曲部15、リ
ブ部22等よりなる薄肉の簡易な構造であるため
軽量化を十分に維持することができる。
なお、上記実施例ではV型6気筒エンジンに適
用したものを説明したが、本考案はその他いろい
ろなエンジンに対して適用することができる。
(考案の効果) 本考案に係るエンジンのシリンダブロツク構造
は以上のように構成されているので、軽量で且つ
剛性が高く、軸受の変形や振動が効果的に抑止さ
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す全体概略図、
第2図は同実施例におけるロアブロツクの底面
図、第3図は第2図のA−A断面図である。 1……シリンダブロツク、2……クランクシヤ
フト、3……アツパーブロツク、4……ロアブロ
ツク、10……ベアリングキヤツプ部、12……
側壁部、15……湾曲壁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダブロツクをクランクシヤフトのメイン
    ベアリング部を有するアツパーブロツクと複数の
    メインベアリングキヤツプ部を一体形成したロア
    ブロツクとにより構成し、該ロアブロツクの下側
    にオイルパンを取り付けるようにしたエンジンの
    シリンダブロツク構造において、上記ロアブロツ
    クを、上記アツパーブロツクと上記オイルパンと
    の間で上記クランクシヤフトの両側方に延びてク
    ランク室を区画形成するとともに上記複数のメイ
    ンベアリングキヤツプ部を相互にそれらの側端位
    置で連結する側壁部と、該側壁部から上記クラン
    クシヤフトの下方に該クランクシヤフトの回軸軌
    跡を避けるように湾曲して延びて上記各メインベ
    アリングキヤツプ部間で該メインベアリングキヤ
    ツプ部同士を連結する湾曲壁とで構成し、上記湾
    曲壁の下方に、該湾曲壁と上記側壁部とを連結す
    るリブ部を設けたことを特徴とするエンジンのシ
    リンダブロツク構造。
JP12976487U 1987-08-25 1987-08-25 Expired - Lifetime JPH0533719Y2 (ja)

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JPS6434449U JPS6434449U (ja) 1989-03-02
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