JPH0435565Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0435565Y2 JPH0435565Y2 JP1395786U JP1395786U JPH0435565Y2 JP H0435565 Y2 JPH0435565 Y2 JP H0435565Y2 JP 1395786 U JP1395786 U JP 1395786U JP 1395786 U JP1395786 U JP 1395786U JP H0435565 Y2 JPH0435565 Y2 JP H0435565Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bottom deck
- engine
- center axis
- cylinder block
- shape
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案はエンジンのシリンダブロツク構造の改
良に関するものである。
良に関するものである。
(従来技術およびその問題点)
エンジンは、一種の弾性体とみることができ、
その運転に伴つて、エンジン出力軸方向一端側と
他端側とが互いに逆方向にねじれるようなねじり
変形すなわちねじり振動を生じるのが一般的であ
る。そして、このねじり振動は、重量物である変
速機を当該エンジンに対して出力軸方向直列に結
合した際に、そのパワープラント系のねじり振動
としてより顕著になる傾向がある。
その運転に伴つて、エンジン出力軸方向一端側と
他端側とが互いに逆方向にねじれるようなねじり
変形すなわちねじり振動を生じるのが一般的であ
る。そして、このねじり振動は、重量物である変
速機を当該エンジンに対して出力軸方向直列に結
合した際に、そのパワープラント系のねじり振動
としてより顕著になる傾向がある。
このようなねじり振動を低減するには、エンジ
ンのシリンダブロツクの剛性すなわちねじり剛性
を高めればよく、このため、例えばシリンダブロ
ツクにおけるエンジン出力軸と直交する断面にお
ける左右の側壁同士を連設している部材のうち、
比較的大きな肉圧を有するボトムデツキ部の肉厚
をさらに大きくすることが考えられる(実開昭58
−82458号公報参照)。
ンのシリンダブロツクの剛性すなわちねじり剛性
を高めればよく、このため、例えばシリンダブロ
ツクにおけるエンジン出力軸と直交する断面にお
ける左右の側壁同士を連設している部材のうち、
比較的大きな肉圧を有するボトムデツキ部の肉厚
をさらに大きくすることが考えられる(実開昭58
−82458号公報参照)。
しかしながら、単にボトムデツキ部の肉厚を大
きくすることは、エンジンの重量化となり、最近
ようにエンジンの軽量化が強く求められている現
状では採用し難いものである。
きくすることは、エンジンの重量化となり、最近
ようにエンジンの軽量化が強く求められている現
状では採用し難いものである。
したがつて、本考案の目的は、大きな重量化を
伴うことなく、ねじり剛性を高め得るようにした
エンジンのシリンダブロツク構造を提供すること
にある。
伴うことなく、ねじり剛性を高め得るようにした
エンジンのシリンダブロツク構造を提供すること
にある。
(問題点を解決するための手段、作用)
前述の目的を達成するため、本考案にあつて
は、次のような構成としてある。すなわち、 ボトムデツキ部の形状が、クランク軸と直交す
る断面において、該クランク軸とほぼ平行に伸び
るエンジンのねじり中心軸に向けて凹となるよう
に円弧状に形成されている、 ような構成としてある。
は、次のような構成としてある。すなわち、 ボトムデツキ部の形状が、クランク軸と直交す
る断面において、該クランク軸とほぼ平行に伸び
るエンジンのねじり中心軸に向けて凹となるよう
に円弧状に形成されている、 ような構成としてある。
このような構成とすることにより、円弧状とさ
れたボトムデツキ部は、ねじり中心軸を中心にし
て形成される円筒面の一部をあたかも構成するよ
うになり、このねじり中心軸を中心にしたねじり
変形に抗する作用、すなわちねじり剛性が大幅に
向上されることになる。
れたボトムデツキ部は、ねじり中心軸を中心にし
て形成される円筒面の一部をあたかも構成するよ
うになり、このねじり中心軸を中心にしたねじり
変形に抗する作用、すなわちねじり剛性が大幅に
向上されることになる。
(実施例)
以下本考案の実施例を添付した図面に基いて説
明する。
明する。
第1図において、シリンダブロツクAは、往復
動型の直列多気筒エンジン用とされ、既知のよう
に、その上部がシリンダ部1とされる一方、その
下部がスカート部2とされて、このスカート部2
が、エンジン出力軸(クランク軸)3を保持する
ための軸受部4を有するものとなつている。
動型の直列多気筒エンジン用とされ、既知のよう
に、その上部がシリンダ部1とされる一方、その
下部がスカート部2とされて、このスカート部2
が、エンジン出力軸(クランク軸)3を保持する
ための軸受部4を有するものとなつている。
シリンダ部1は、周知のように、ピストンが嵌
挿されるシリンダボア(共に図示略)を有し、実
施例では、このシリンダボア間にウオータジヤケ
ツト5を有するものとされている。このシリンダ
部1の左右側壁、すなわちエンジン出力軸方向
(第1図紙面直角方向)と直交する断面における
左右一対の側壁1aと1bとは、その下部同士が
ボトムデツキ部6により連結されており、このボ
トムデツキ部6が、前述ウオータジヤケツト5の
底壁をも構成するものとなつている。
挿されるシリンダボア(共に図示略)を有し、実
施例では、このシリンダボア間にウオータジヤケ
ツト5を有するものとされている。このシリンダ
部1の左右側壁、すなわちエンジン出力軸方向
(第1図紙面直角方向)と直交する断面における
左右一対の側壁1aと1bとは、その下部同士が
ボトムデツキ部6により連結されており、このボ
トムデツキ部6が、前述ウオータジヤケツト5の
底壁をも構成するものとなつている。
上記ボトムデツキ部6は、エンジン出力軸3と
直交する方向の断面形状が当接エンジン出力軸3
に向けて凸となるような円弧状に形成されてお
り、その肉厚は、平板状とされていた従来のもの
とほぼ同一に形成されている。すなわち、このよ
うなシリンダブロツクAを用いて構成されたエン
ジンのねじり中心軸は、第1図Oで示すように、
一般にボトムデツキ部6のかなり上方にあり、し
たがつて、このねじり中心軸Oに向けては凹とな
るようにボトムデツキ部6が円弧状とされてい
る。
直交する方向の断面形状が当接エンジン出力軸3
に向けて凸となるような円弧状に形成されてお
り、その肉厚は、平板状とされていた従来のもの
とほぼ同一に形成されている。すなわち、このよ
うなシリンダブロツクAを用いて構成されたエン
ジンのねじり中心軸は、第1図Oで示すように、
一般にボトムデツキ部6のかなり上方にあり、し
たがつて、このねじり中心軸Oに向けては凹とな
るようにボトムデツキ部6が円弧状とされてい
る。
上述のように、ボトムデツキ部6を、ねじり中
心軸Oに向けて凹となるように円弧状に形成して
あるため、ねじり軸Oを中心にしてねじられよう
とする力に対向するねじり剛性が、大幅に向上さ
れる。すなわち、第2図、第3図に原理的に示す
ように、ねじり中心軸Oを中心とするねじり力
F、−Fに対しては、その断面が、第2図に示す
ようにねじり中心軸Oを中心とする円筒面の一部
を構成するような円弧状である方が、第3図に示
すように平板状のものよりも変形し難いものとな
る。したがつて、ボトムデツキ部6を第1一点鎖
線で示すように平板状とした場合に比して、この
平板状のものと同一の肉厚(同一重量)であつて
も、円弧状とされたボトムデツキ部6の方が、よ
りねじり変形し難くなる。換言すれば、ボトムデ
ツキ部6部分の重量を同じとした場合には、この
ボトムデツキ部6を円弧状とすることにより、平
板状とものとされた従来のものよりも大幅にねじ
り剛性が高められることとなる。
心軸Oに向けて凹となるように円弧状に形成して
あるため、ねじり軸Oを中心にしてねじられよう
とする力に対向するねじり剛性が、大幅に向上さ
れる。すなわち、第2図、第3図に原理的に示す
ように、ねじり中心軸Oを中心とするねじり力
F、−Fに対しては、その断面が、第2図に示す
ようにねじり中心軸Oを中心とする円筒面の一部
を構成するような円弧状である方が、第3図に示
すように平板状のものよりも変形し難いものとな
る。したがつて、ボトムデツキ部6を第1一点鎖
線で示すように平板状とした場合に比して、この
平板状のものと同一の肉厚(同一重量)であつて
も、円弧状とされたボトムデツキ部6の方が、よ
りねじり変形し難くなる。換言すれば、ボトムデ
ツキ部6部分の重量を同じとした場合には、この
ボトムデツキ部6を円弧状とすることにより、平
板状とものとされた従来のものよりも大幅にねじ
り剛性が高められることとなる。
(考案の効果)
本考案は以上述べたことから明らかなように、
重量増加を抑制しつつシリンダブロツクのねじり
剛性を大幅高めることができる。
重量増加を抑制しつつシリンダブロツクのねじり
剛性を大幅高めることができる。
特に、本考案にあつては、ボトムデツキ部の形
状を円弧状とするだけでよいので、容易に実施化
し得るものである。
状を円弧状とするだけでよいので、容易に実施化
し得るものである。
第1図は本考案の一実施例を示す正面断面図。
第2図、第3図は本考案によりねじり剛性が高め
られることの原理を従来のものと比較しつつ図式
的に示す斜視図。 O……ねじり中心軸、A……シリンダブロツ
ク、1……シリンダ部、2……スカート部、3…
…エンジン出力軸、6……ボトムデツキ部。
第2図、第3図は本考案によりねじり剛性が高め
られることの原理を従来のものと比較しつつ図式
的に示す斜視図。 O……ねじり中心軸、A……シリンダブロツ
ク、1……シリンダ部、2……スカート部、3…
…エンジン出力軸、6……ボトムデツキ部。
Claims (1)
- ボトムデツキ部の形状が、クランク軸と直交す
る断面において、該クランク軸とほぼ平行に伸び
るエンジンのねじり中心軸に向けて凹となるよう
に円弧状に形成されている、ことを特徴とするエ
ンジンのシリンダブロツク構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1395786U JPH0435565Y2 (ja) | 1986-02-04 | 1986-02-04 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1395786U JPH0435565Y2 (ja) | 1986-02-04 | 1986-02-04 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62126538U JPS62126538U (ja) | 1987-08-11 |
JPH0435565Y2 true JPH0435565Y2 (ja) | 1992-08-24 |
Family
ID=30803501
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1395786U Expired JPH0435565Y2 (ja) | 1986-02-04 | 1986-02-04 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0435565Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6304014B2 (ja) * | 2014-12-15 | 2018-04-04 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用樹脂バックドア |
JP6429763B2 (ja) * | 2015-12-22 | 2018-11-28 | 三菱電機株式会社 | イオン注入装置 |
-
1986
- 1986-02-04 JP JP1395786U patent/JPH0435565Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62126538U (ja) | 1987-08-11 |
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