JPH0128271Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0128271Y2
JPH0128271Y2 JP12679084U JP12679084U JPH0128271Y2 JP H0128271 Y2 JPH0128271 Y2 JP H0128271Y2 JP 12679084 U JP12679084 U JP 12679084U JP 12679084 U JP12679084 U JP 12679084U JP H0128271 Y2 JPH0128271 Y2 JP H0128271Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
cylinder
crankshaft
engine
connecting rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP12679084U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6158642U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP12679084U priority Critical patent/JPH0128271Y2/ja
Publication of JPS6158642U publication Critical patent/JPS6158642U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0128271Y2 publication Critical patent/JPH0128271Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 A 考案の目的 (1) 産業上の利用分野 本考案はV型エンジンのピストンの改良に関す
るものである。
(2) 従来の技術 互いにV型に配置される2つのエンジンブロツ
クを備えたV型エンジンでは、各エンジンブロツ
クのシリンダの中心軸線間のクランク軸方向の間
隔をできるだけ狭めることが、エンジンのコンパ
クト化、その振動バランス上好ましいが、前記間
隔が狭められると、2つのシリンダの中心軸線間
に狭まれる、クランク軸のウエブ部のクランク軸
方向の厚みが薄くなるのを避けられず、その曲
げ、捩り強度や剛性が不足する事態を招く。そこ
で従来では止もう得ずコンロツドの縦中心線を、
シリンダの中心軸線に対してクランク軸方向に若
干オフセツトさせ、クランク軸のウエブ部の、必
要とする厚みを確保するようにしたものが既に知
られている。
(3) 考案が解決しようとする問題点 ところが前述のようにシリンダの中心軸線とコ
ンロツドの縦中心線とをクランク軸の軸線方向に
オフセツトすると、ピストンの下降時に、該ピス
トンはコンロツドからの反力をうけて倒れを生
じ、これによりピストンはシリンダに対して局部
的な当りを生じて摩耗、かじり、焼付等のトラブ
ルを招く原因となるという問題があつた。
本考案はかかる実情にかんがみてなされたもの
で、ピストンのシリンダに対する局部的当りを緩
和し、前記問題を解決できるようにした、V型エ
ンジンのピストンを提供することを目的とするも
のである。
B 考案の構成 (1) 問題点を解決するための手段 本考案によれば、前記目的達成のため互いにV
型に配置される2つのエンジンブロツクを備え、
各エンジンブロツクのシリンダ内に摺合されるピ
ストンを、コンロツドを介して前記2つのエンジ
ンブロツクに共通のクランクケースに軸架される
一本のクランク軸に連結し、前記シリンダの中心
軸線とコンロツドの縦中心線とをクランク軸の軸
方向にオフセツトさせてなるV型エンジンにおい
て、前記ピストンは、そのランド部の平面形状が
楕円形であつて、その短軸を、クランク軸の軸方
向に沿わせる。(2) 作用 エンジンの運転時にピストンに倒れを生じても
該ピストンの、シリンダに対する局部的な当り面
積を拡大してピストンとシリンダの摩耗を低減
し、またピストンのかじり、焼付等のトラブルを
未然に防止し得る。
(3) 実施例 次に図面により本考案ピストンを自動二輪車用
V型エンジンに実施した場合の実施例について説
明する。
自動二輪車の車体フレームBにはその前後方向
に配置される2つのエンジンブロツク1,1を備
えた狭角V型エンジンEが搭載される。
各エンジンブロツク1はシリンダブロツク2と
その上面にガスケツトを介して結着されるシリン
ダヘツド3とより構成され、それらのエンジンブ
ロツク1,1の下部は共通のクランクケース4に
よつて一体に結合される。クランクケース4に
は、一本のクランク軸5が回転自在に支承され、
このクランク軸5のクランクピン51,51には、
それぞれコンロツド6,6の大端部61,61が回
転自在に連結され、それらのコンロツド6,6の
小端部62,62は、前記2つのエンジンブロツク
1,1のシリンダ7,7にそれぞれ摺合されるピ
ストン8,8のピストンピン9,9にそれぞれ回
転自在に連結される。
2つのエンジンブロツク1,1のシリンダ7,
7はクランク軸5の軸方向に近づけられ、それら
のシリンダ7,7の中心軸線L1−L1,L1−L1
のクランク軸5の軸方向の間隔D1はエンジンE
のコンパクト化、振動バランスを考慮して可能な
限り短く設定される。
ところで前記2つのシリンダ7,7に対応する
2本のコンロツド6,6の縦中心線L2−L2,L2
−L2は、何れも前記シリンダ7,7の中心軸線
L1−L1,L1−L1に対してクランク軸5の軸方向
外側にオフセツト量eをもつてオフセツトされ
る。このようにすることにより2本のコンロツド
6,6の縦中心線L2−L2,L2−L2間のクランク
軸5の軸方向の間隔D2が2つのシリンダ7,7
の中心軸線L1−L1,L1−L1間の間隔D2よりも若
干広くなり、このことは2本のコンロツド6,6
間に、クランク軸5のウエブ部52に所定の剛性
を保たしめるような厚みを保有させる空間を確保
することが可能となる。
ところでいまV型エンジンEの運転により、ピ
ストン8は燃焼室10内の混合気の燃焼によるガ
ス爆発圧をうけてシリンダ7内を往復摺動するが
前述のようにシリンダ7の中心軸線L1−L1に対
してコンロツド6の縦中心線L2−L2がオフセツ
トしているため、前記ピストン8下降時に、コン
ロツド6からの反力によつて、コンロツド6の小
端部62に曲げ力を発生し、これに起因してピス
トン8に倒れを生じる。このことはピストン8の
側面がシリンダ7に局部的に強く当ることとなつ
てピストン8およびシリンダ7の摩耗、それら間
のかじり、焼付等のトラブルを発生する原因とな
るが、この実施例では前記ピストン8を特殊な形
状に形成することによりそのピストン8の側面が
シリンダ7に当ることがあつても、その当り力を
可及的に軽減して前記トラブルを未然に防止でき
るようにしたものであつて、すなわち前記ピスト
ン8は第3図に示すようにそのトツプランド部8
の平面形状を楕円形に形成し、(第3図には楕円
形を誇張して描いてある)その楕円形の短軸s−
sをクランク軸5の軸方向、すなわちシリンダ7
の中心軸線L1−L1とコンロツド6の縦中心線L2
−L2のオフセツト方向に沿わせ、またその長軸
l−lをクランク軸5の軸方向と直交する方向に
沿わせる。またピストン8のスカート部82は通
常のピストンと同じく略真円に形成される。
前述のようにピストン8の下降時に、該ピスト
ン8は、コンロツド6からの反力をうけて倒れを
生じるが、ピストン8のランド部81は、その平
面形状が楕円形に形成され、その短軸s−sがク
ランク軸5の軸方向に沿わせてあるため、ピスト
ン8の倒れ時に前記ランド部81側面の曲率半径
の大きい円弧面が、シリンダ7の壁面に当ること
になり、その当り面積を拡大することができ、ピ
ストン8のシリンダ7に対する単位面積当りの当
り力を弱くすることができ、前記の摩耗、かじ
り、焼付等のトラブルの発生を未然に防止し得
る。
なお、ピストン8のスカート部82は、弾性が
大きいので、ピストン8の倒れ時に弾性変形して
従来のようにその横断面が真円であつてもシリン
ダへの局部的な当り力を強くすることがない。
C 考案の効果 以上の実施例により明らかなように本考案によ
れば、シリンダの中心軸線とコンロツドの縦中心
線とをクランク軸方向にオフセツトさせたV型エ
ンジンにおいて、ピストンのランド部の横断面を
楕円形に形成し、その短軸をクランク軸方向に沿
わせたので、エンジンの運転時にピストンに倒れ
を生じても該ピストンの、シリンダに対する局部
的な当り面積を拡大してその単位面積当りの当り
力を軽減することができ、ピストンとシリンダの
摩耗を低減し、またピストンのかじり、焼付等の
トラブルを未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図
は狭角V型エンジンを搭載した自動二輪車の側面
図、第2図は第1図−線に沿うV型エンジン
の拡大断面図、第3図は第2図−線に沿うピ
ストン頭部の平面図である。 L1−L1……シリンダの中心軸線、L2−L2……
コンロツドの縦中心線、s−s……短軸、1……
エンジンブロツク、4……クランクケース、5…
…クランク軸、6……コンロツド、7……シリン
ダ、8……ピストン、81……ランド部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 互いにV型に配置される2つのエンジンブロツ
    ク1を備え、各エンジンブロツク1のシリンダ7
    内に摺合されるピストン8を、コンロツド6を介
    して前記2つのエンジンブロツク1に共通のクラ
    ンクケース4に軸架される一本のクランク軸5に
    連結し、前記シリンダ7の中心軸線L1−L1とコ
    ンロツド6の縦中心線L2−L2とをクランク軸5
    の軸方向にオフセツトさせてなるV型エンジンに
    おいて、前記ピストン8は、そのランド部81
    平面形状が楕円形であつて、その短軸s−sを、
    クランク軸5の軸方向に沿わせたことを特徴とす
    るV型エンジンのピストン。
JP12679084U 1984-08-21 1984-08-21 Expired JPH0128271Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12679084U JPH0128271Y2 (ja) 1984-08-21 1984-08-21

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12679084U JPH0128271Y2 (ja) 1984-08-21 1984-08-21

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6158642U JPS6158642U (ja) 1986-04-19
JPH0128271Y2 true JPH0128271Y2 (ja) 1989-08-29

Family

ID=30685462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12679084U Expired JPH0128271Y2 (ja) 1984-08-21 1984-08-21

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0128271Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6158642U (ja) 1986-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4736778B2 (ja) 内燃機関及びそのクランク軸受構造
US5509387A (en) Bearing cap for an internal combustion engine
KR100262232B1 (ko) 다실린더 2 행정 사이클 왕복 내연기관
US6928974B1 (en) Reinforcement plate for a reciprocating engine
JPH0128271Y2 (ja)
US7036479B2 (en) Cylinder block for engine
JPS608452A (ja) 内燃機関のクランクケ−ス
JP7464345B2 (ja) モノブロック式内燃機関
JPH0113787Y2 (ja)
JP2606040B2 (ja) エンジンのシリンダボディ
JPH08284748A (ja) 内燃機関のクランクシャフト支持構造
JPH0435565Y2 (ja)
JPH0533719Y2 (ja)
JPH0326288Y2 (ja)
JP3157175B2 (ja) エンジンのブロック構造
JP3339664B2 (ja) エンジンのピストン裏面形状
JP2526130Y2 (ja) 高剛性シリンダブロック
JP3245150B2 (ja) エンジンのクランクケース補強装置
JP2792918B2 (ja) V型エンジンのクランク軸支持構造
JPS6218678Y2 (ja)
JP2506656Y2 (ja) 内燃機関用オイルパンの取付構造
JPH0218301Y2 (ja)
JPS5840616U (ja) 内燃機関のクランク軸主軸受装置
JPS5956357U (ja) 多気筒エンジンのシリンダブロツク
JPH0111950Y2 (ja)